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999), p .33-34石川県沖で採集されたオオバウチワ工ビ
結果と考察 採 集 さ れ た エ ビ は 1996年2 月 ( 日 付 不 詳), 1997年 10月 9 日及び1998年 12月28 日に,石川県加 賀 海 区 の 水 深8 0 - 10 0 m の砂 ・砂 泥 底 か ら 底 曳 網 で魚類等に混じ って漁獲された雄8匹, 雌7匹の 計15個体である. 採集データと 測定結果を表 1 に, また本種雄の 写真を図 l に示した . 洋尾
石川県沖から採集されたオオパウチワエビの計測値 頭胸甲側縁歯数 T L (mm) -" .'.' -:.': : 左/主iH BL (mm) ① ① ③ ③ ② ① ③ ③ ③ ① ③ ③ ③ ③ ① 206 本 1① :1996年 2 月,石川県加賀市沖水深約8 0 m (日付 け不明) ② : 1997年10月 9 日,石川県金沢市沖N W約20km, ③ : 1998年12月28 日,石川県金沢市沖N W約20km, 水深80- 10 0 m 底質はすべて泥 砂泥. いずれも金沢市漁業協同 組合所属の底曳船“第七専西丸" (西村進船長) に よる採集 * 2 深い切れ込みから後方の歯数( 歯の先端が小さく 2叉している場合はl歯扱い)オ オ パ ウ チ ワ エ ピ
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bacus novem dentatus Gib bes, 1850) はインド ・西太平洋の東アフリカ から極東の日本,韓国や南支那海,台湾, フィリ ピン ,ベトナムさらには西オース トラ リアにかけ て 広 く 分 布 し て い る (H olthuis, 1991). 我 が 国 では和歌 山県,豊後水道, 山陰沿岸に生息してい る ( 三宅,1982). 日 本 海 で は 今 ま で に 山 陰 沖 (H arada and H olthuis, 1965 ; 馬場, 1986) ,若狭湾( 本尾 ,1997) , 能登半島沖( 内海ら, 1971) 及び新潟県沖 (H o n m a and K itami, 1978; 本間ら, 1996) からの報告があ る. 一 方 , 近 縁 種 の ウ チ ワ エ ビ ,I. ciliatus (V o n S iebold, 1824) に比べて本種の日本海での採集例 は上記のように比較的限 られているようである . 筆者は前 報 ( 本尾 ,1997) 以後も日本海でのオオ パウチワエピの分布に関心を寄せていたところ, 今回石川県加賀沖からの多くの採集標本を入手す る機会を得たので,以下にその概要を記述する. 種の査定は 三宅 (1982) に基づき , 甲側縁の歯 数 や そ の 第1,2歯 聞 の 大 き な 切 れ 込 み の 形 状 ( 本種では奥部が丸味をおびて広い) などで行っ た. ま た雌雄の区別 は第5脚末端の“鉄脚" の 有 無により判定した (有 :雌, 無 : 雄). なお , 甲 側縁歯数は前回同様,大きな切れ込みより後方に あ る 数 で 示 し た . 測 定 部 位 に ついて は 頭 胸 甲 長 (CL)は 額 角 基 部 か ら 頭 胸 甲中央後端まで,体長 (B L)は 額 角 基 部 か ら 尾 肢 後 端 ま で, そして全長 (T L)は第 2 触 角 先 端 か ら 尾 肢 後 端 ま で の 直 線 距 離である. 測定方法はノギスで 1 /10 mm まで読み 取り ,C L ではそのま ま, B L, T L で は 個 体 の 柔 軟性から誤差が生じ易 いの で四捨五入により 1mm 単位で表示した . 本 表1 8 1 7 7 1 7 8 / 8 8 / 8 8 1 7 8 / 8 8 / 8 8 / 8 8 / 8 8 1 7 7 1 7 7 / 8 8 1 7 7 1 7 8 / 9 143 156 140 158 123 126 119 125 127 127 133 136 113 133 143 146 148 153 171 C L (mm) 50.8 51. 7 52.0 53 .8 54 .2 55 .0 57.8 58.3 49.1 54.2 59 .5 60.0 61. 2 67.9 69 .4 合 6 合 σ 例 。 例 。 合 d 明 。 例 。 判 。 採集例* 1 性 o T O十 O T O T O十 O ナ O THiroshi M OTOH: R ecord o f the large宇toothed sand
crayfish, Ibacus 叫ovemdentatus. o ff lshika w a Prefectu re, Sea of
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apan34 石川県沖で採集されたオオパウチワエピ 図1 オオパウチワ エビの雄. 左: 背面,右 :覆面 採集エピのC L範囲は49 .1 - 6 9 . 4 mm,B Lは113 - 17 1 mmであり , 前 報 ( 本 尾 ,1997) のC L 32.3 - 50 .6 mm, B L 79 - 12 1 mmに 比 べ て 幾 分 大 き い 傾 向にあ った . また今回の場合, 概して雌の方が雄 に比べて大きかった . 頭胸後側縁の庄l数は
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ない しは8本で1 個 体の右側のみ9本であり,この傾 向は前回と同様で、あった. 雌 ではいす、れの個体も抱卵はしていなか った . しかし,すべての雌の4対の腹肢には,放卵した ( ないしは 抱卵可能な ) 個 体 に 見 られる軟毛が密 生しており,同海域近傍で抱卵ないしは放卵 可 能 で あ っ た こ と を 窺 わ せ る も の が あ っ た . また, 19 9 8年12月の雌 のいずれも頭甲胸下には卵巣が充 満しており,本種の 産卵 期 が 冬季であることを示 唆していた. しかし,産卵が漁獲海域及びその近 傍で行われるのかどうかは個体の移動等も考慮す ると定かで、はない. 本間ら( 1996) は新潟県柏崎沖から本種雌1個 体を日本列島最北 の記録として報告するなかで, 再生産の可能性は不 明 としている. 今回の場合も 合めて,今までに日本海での抱卵雌個体の採集報 告はないようである . これら日本海中 ・西 部 海 域 での本穫の生息は , 自ら子孫を残し続けている実 態を示しているのか, あるいは幼生期に毎年“南 方 " から対馬暖流で一方的に運ばれてくる無効分 散 の 結 果 な の か の 問 題 を 提 起 し て い る と 思 わ れ る. 今後の追加 採集とりわけ抱卵個体の採集例等 の集積を待ってこの問題の結論を得たい. 謝 辞 標本と貴重な情報を提供していただいた金沢市 漁 業 協 同 組 合 所 属 底 曳 網 漁 船 「 第10専 西 丸J (42 トン) の西村進船長に厚くお札を申し上げます. 引用文献 馬場敬次, 1986. 日本陸棚周辺の十脚甲殻類. pp. 158- 159. 日本水産資源保護協会. 図書印刷 ( 東京) .H arada. E.. & Holthuis. L. B., 1965. T w o spec ies of the ge nus Ibacus (C rustacea Decapoda: R eptant凶 fro m Japan. Pub lications of the Seto Marin e Biological
Laboratory, 13 (1) : 23-34
Holthuis, L. B.. 199 1. Marine lobsters of the world . F A O F isheries Synopsis. 13 (125) : 204-205 本間義治 ・中村幸弘・箕輪一博, 1996. 新潟県柏崎沖 から得られたオオパウチワエピの記録. 柏崎市立博 物館館報, (10): 79 -84. 箕輪一博 ・水沢六日11,1996.新潟県沿岸で採捕された 珍稀生物. 水産にいがた, (338): 8. 三宅貞祥, 1982. 原色日本大型動物図鑑 (I ) ,保育社, 東京 pp.26 1. (p. 86 , pl. 29. ) 内海富士夫 (監修) ・西村三郎 ・鈴木克美, 197 1. 標準 原色図鑑全集16,海岸動物. pp. 196, 30 pls. 保育 社 (大阪) ( 京都府栽培漁業センター)