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ただし 役員または特定の使用人のみを被保険者としている場合には 特定の者に対して経済的な利益を供与 ( 給与 ) 最高裁判決のケースでの受取人形態についての法人の経理処理 全額損金プラン 1 法人が受取人である死亡保険金部分 定期保険の保険料 ( 損金計上 ) 2 被保険者である役員が受取人である満

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1 2012 年 1 月 13 日および 1 月 16 日、 法人契約養老保険の個人所得税課税に関する最高裁判決が示された。 養老保険契約 ㋑ 保険契約者 法人 ㋺ 死亡保険金受取人 法人 ㋩ 満期保険金受取人 役員 支払保険料 2 分の1→役員報酬(又は役員貸付金) 2 分の 1→保険料(損金経理) 満期保険金受取→役員の一時所得 必要経費は、支払保険料の1/2 別途、国税庁長官は、法人契約養老保険について、法人税基本通達(9-3-4)を制定して 次のように行政上の取り扱いを統一しています。 養老保険に係る保険料として、 (1)死亡保険金および満期保険金(生存保険金)の受取人 →法人の場合 ◇ 支払保険料は資産計上 (2)死亡保険金および満期保険金の受取人 →被保険者または被保険者の遺族の場合 ◇ 支払保険料は被保険者である役員または使用人の給与 (3)死亡保険金の受取人→被保険者の遺族の場合 満期保険金の受取人→法人の場合 ◇ 支払保険料の2分の1相当額は(1)により資産計上 ◇ 2分の1相当額は損金に算入 ただし、役員または特定の使用人のみ→被保険の場合 ◇ 2分の1相当額は被保険者である役員または使用人の給与 最高裁判決の受取人形態ケース ※(3)の受取人形態の逆パターン(出所:コンメンタール法人税法) 養老保険の支払保険料 2分の1を満期保険金支払のための積立保険料 2分の1を死亡保険金支払のための危険保険料 ◇ 法人が受取人である満期保険金部分 →資産計上 ◇ 被保険者の遺族が受取人である死亡保険金部分 →定期保険の保険料(損金算入)

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2 ただし、役員または特定の使用人のみを被保険者としている場合には、 ◇ 特定の者に対して経済的な利益を供与(給与) 最高裁判決のケースでの受取人形態についての法人の経理処理 全額損金プラン ① 法人が受取人である死亡保険金部分 →定期保険の保険料(損金計上) ② 被保険者である役員が受取人である満期保険金部分 →役員報酬(損金算入)したもの ※ 結果として法人の支払保険料が全額損金となる。 両最高裁判決とも、 支払保険料のうち ① 2分の1は、役員が支払を受けるべき満期保険金の原資となり、 ② 残り2分の1は、法人が支払を受けるべき死亡保険金の原資となる 両最高裁判決とも、 個人の所得税計算については、「一時所得に係る支出が所得税法 34 条2項にいう『その 収入を得るために支出した金額』に該当する。 ※ 但し、収入を得た個人において、 自ら負担して支出したものといえる場合でなければならない。 ※ 必要経費は 支払保険料全額ではなく、 個人が負担したものと考えられる支払保険料の2分の1相当分である ※ 1 月 13 日最高裁判決の須藤正彦裁判官の補足意見(趣旨) 法人税額算出に当たって、 損金経理の保険料のうち、非課税とした半額部分を、 更に所得税額算出に当たっては、「控除されるべき金額」としてしない。 ・「重ねて非課税とする」結果を生じる不合理を回避した妥当な判決といえよう。 2012 年 1 月 13 日および 1 月 16 日、 法人契約養老保険の個人所得税課税に関する最高裁判決(内容は割愛) 生命保険を活用する社会保険料の削減方法、養老保険を活用した全額損金プランに注目 今回はオーナー社長、及び取締役の社会保険料の削減方法について 多くの法人はキャッシュアウトを抑えようと生命保険を活用した節税対策 社会保険料は「義務感の為か対策を打たず払い続けている」

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3 法人税ですと、赤字が出たら課税対象外になる。 社会保険料ですと、赤字黒字に関係なく負担する制度。 平成29 年度まで、厚生年金保険料は毎年上がる。 事業主負担の社会保険料が、会社経営を圧迫する(死活問題)。 対策: 何故、オーナー社長及び取締役の社会保険料の削減か? ① 社会保険料の削減を行う。 キャッシュフローは改善され、その分事業運営資金に投入できる。 ② 法人、個人の支出を変えず、社会保険料のみを削減する。 健康保険を支払う理由として、怪我、病気に備えるため。 何故か保険料を多く支払うと高額療養費が上がる(矛盾がある)。 出所:東京都協会健保40 歳以上/全国健康保険協会ホームページより 報酬月額20 万円 報酬月額120 万円 一か月の健康保険料 23,080 円 139,634 円 給付内容 自己負担3 割 自己負担3 割 入院時食事費 一食260 円 一食260 円 高額療養費 (治療費100 万の場合) 57,600 円 254,180 円 出産手当金 4,444 円/日 26,666 円/日 傷病手当金 4,444 円/日 26,666 円/日 比較例 報酬月額20 万と 120 万を比較した場合、保険料の差は 116,554 円。 違いは、出産手当金と疾病手当金のみ。 この手当金2つは、オーナー社長及び取締役には意味がない。 ・出産手当は女性のみの給付。 ・疾病手当は休職中に報酬が支払われない場合、対象になる給付金。 ・経営者は、休職した場合でも、役員給与支給(受け取らないのはまれ)。 高額療養費は、 ・報酬20 万円の方が、有利。 ・高額な保険料を支払うと、自己負担額が多くなる(矛盾)

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4 社会保険料節約(資料2) 老後に備える厚生年金はコストパフォーマンスが悪すぎる。 厚生年金の保険料率(2016 秋現在)は 18.182%(暫時 18.3%へ)。 例えば40 年間厚生年金加入 標準報酬月額が60 万円の場合 支払い保険料 720 万円(60 万円×12 ヶ月)×18.182%×40 年=52,364,160 円(漸増は無視)。 受取額は㋑780,100+㋺2,630,880=3,410,980 円 ㋑ 老齢基礎年金=年額780,100 円 ㋺ 老齢厚生年金受取額(概算)、 1,000,000 × 5.481 ÷ 1,000 × 480 = 2,630,880 円 何年で掛金の元を取れるか? 52,364,160÷3,410,980=約 15 年。 65 歳から受け取って約 15 年ですと 80 歳です。 80 歳以上から、年金受取額は得になる。 経営者の方は、年金を受け取れない(可能性) 在職老齢年金という制度です。 参照:日本年金機構のホームページ(http://www.nenkin.go.jp)。 オーナー社長、取締役が65 歳以上で会社経営を続ける場合、 ・現状の役員報酬を大幅に削減 ・完全に引退しなければ年金支給額が一部カット又は全額カット(可能性) オーナー経営者、取締役は実質的に社会保険料を倍額支払っている。 オーナー経営者、取締役は、社会保険制度が不利と感じるなら 次の方法で削減出来ます。 ※ 節税ではありません ※ 税務署は関係ありません ※ 住民税、所得税もいままで通り支払います ※ 脱税でもありません。 給料扱い 個人の所得減少での信用不安もありません。 方法は、賃金台帳を変えるだけです。

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5 ヒント: 社会保険料の算定基礎に含まれないもの →事業主が契約者になって、 加入している生命保険の保険料 社会保険料節約(資料3) 結論: オーナー経営者及び取締役の社会保険料の支払い額が、 保障面、支給面において極めて不利 改善方法 個人法人の支出を一切変えず社会保険料を削減する。 保険セールスパーソン(保険外交員) 社長の給与を減らして、 生命保険に加入して、社会保険料の削減をする。 同時に、退職金を準備する! しかし、 社長の給与を減らすと、個人の信用が低下(実際は難しい話) 厚生省ホームページ労働保険等の算定基礎となる賃金早見表(例示) 賃金総額に参入しないもの表をご覧下さい (http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/daijin/hoken/980916_6.htm) ・休業補償費 ・結婚祝金 ・死亡弔慰金 ・災害見舞金 ・増資記念品代 ・私傷病見舞金 ・予告手当(労働基準法第20 条の規定に基づくもの) ・年功慰労金 ・出張旅費/宿泊費等(実費弁償的なもの) ・制服 ・会社が全額負担する生命保険の掛金 ・財産形成貯蓄のため事業主が負担する奨励金等 ※ 労働者が行う財産形成貯蓄を奨励援助するため事業主が労働者に対して支払う 一定の率又は額の奨励金等

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6 通常、法人が加入する生命保険の場合、 契約者=法人、 被保険者=役員、 保険金受取人=法人です。 経理処理は1/2 損金、1/4損金、全額損金になりますが、 今回の手法は、 契約者=法人、 被保険者=役員、 保険金受取人=役員の遺族 こうすることにより経理処理は役員報酬扱いになります。 『受取人=役員の遺族』の生命保険契約とは? 契約終了時ほぼ掛金が100%戻る商品 保険料は役員報酬になり、 しかも生命保険料は社会保険料の算定基礎には含まれない。 標準報酬月額 × 保険料料率=社会保険料 →(標準報酬月額 - 生命保険料)× 保険料料率=社会保険料 社会保険料控除された中から資産形成 ※ 資産をすぐに崩す前提ではない ※ 確かにいままでより手取りは少なくなりますが、 ※ 同じ額を積立するのであれば、 ※ 社会保険料を削減しながら外部積立(保険商品) 社会保険料節約(資料4) 1 報酬の取り方が通常の場合 報酬100 万円に対して、所得税、住民税、社会保険料がかかります。 2 一部、社会保険料に分ける報酬の取る場合 所得税、住民税は報酬100 万円に掛かっても、 報酬のうち、保険料とした50 万円に社会保険料は掛かりません。 備考: 規定で、会社が全額負担する生命保険料は社会保険料の算定基礎は含まれない。 保険料の50 万円は、ほぼ 100%戻る保険(終身、長期平準定期等)に加入します。 では、1、2でどれ位社会保険料が削減出来るか比べてみましょう。

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7 例)45 歳男性 IT コンサルタント業 ※ オーナー社長ですので全額負担で計算します。 年間全額社会保険料削減額 → 2,709,840 -1,783,320 = 926,520 この手法により年間で、90 万円余の社会保険料が減少します。 報酬から 税、社会保険料が引かれて手元に残り、 そこから預金なり投資なり資産形成します。 社会保険料を年に 90 万円余も削減しながら、外部に資産を形成出来ます。 65 歳まで続けると、90 万円×20 年(65 歳-45 歳) 1,800 万円も社会保険料を節約できます。 一口アドバイス オーナー経営者と家族役員の給与総額の必要額 現金があれば、通常の生活ができるか計算しましょう。 残る法人利益は、原則として、ほぼ100%戻る商品に加入すればよいのです。 社会保険料(節約資料5) 積立された保険積立金を、解約等する場合、 必ず名義変更してから、解約(又は払済み)をしましょう。 法人契約のまま解約しますと、解約金は法人の資産になるからです。 法人契約ですが、給与から保険料を支払っています。 通常は、まず、法人から個人に名義変更し、個人の資産とします。 次に受け取った解約金は、軽課の一時所得です。 ※ 軽課とは、 (収入-費用-定額50 万円)=課税所得 この総所得金額に税がかかります。 元本600 万円(50 万円×12 ヶ月)に対し、約 90 万円の年間社会保険料削減額がでま す。年利15%以上の金利が付いていることになります。 備考: 加入する保険商品は、ほぼ100%戻る商品です。 ※ 個人分・会社分の 全額の負担金額 役員報酬100 万円 報酬を50 万円・保険 料振替分50 万円 健康保険料 113,092 円 57,770 円 厚生年金 112,728 円 90,910 円 月額負担合計 225,820 円 148,610 円

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8 2 つ例を上げます。 1. 低解約定期保険 N 社、45 歳、男性、低解約期間 65 歳迄 払込期間100 歳まで 保険期間100 歳迄 死亡保障25,500 万円、 月払い保険料口振り約500,000 円 65 歳まで支払う商品で 66 歳時に一気に 103.4%(※税効果含、121.2%)まで 返戻率が上がります。 解約金は約12,206 万円です(老後資金)。 その前に解約すると、解約金は減ります。 資金繰りとして、無理のない保険料で設計が必要です。 もう少しリスクを少なく出来る商品もあります。 2. 定期保険 N 社、45 歳、男性、払込期間 100 歳迄、 保険期間100 歳迄、死亡保障 24,100 万円、 月払い保険料口振り約500,000 円 定年65 歳を少し逸脱します。 しかし保険料の支払いは60 歳迄なので、リスクの少ない商品です。 60 歳まで払込、60 歳時点で約 107%の返戻率になります。 65 歳で解約しますと、約 91,1%(※税効果含、107.9%)の返戻率まで上がります。 この生命保険を活用した社会保険料削減術ですが、不安は何十年もある程度高額な保険料 を払えるか否かではないでしょうか。 この商品を採用するとある程度不安が払拭できます。 将来にわたり、無理のない支払い保険料を設定しましょう。 また、名義変更や、解約、払済み、最初の契約方法と生命保険を最大限活用します。 会社では、税制と保険制度を経営戦略として使います。そのため、その途の専門家の指導が 不可欠です。

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9 社会保険料(節約資料6) デメリット まず社会保険料を少なく支払うので、将来もらえる年金額は少なくなります。 社会保険料は報酬が増えると、負担増になりますが、一定の報酬で負担増がストップにな ります。負担増の上限報酬は、健康保険で1,355,000 円、厚生年金は 635,000 円です。 健康保険料は160,406 円、厚生年金保険料では 112,728 円です。 つまり、報酬が200 万円でも、500 万円でも社会保険料の負担額は、 月額160,406 円+112,728 円=273,134 円。年間 3,277,608 円が上限です。 この方法は、月額報酬を変えず、社会保険料を削減するのですから、結論的に、 ㋑ 健康保険料の削減 (報酬-生命保保険料)を、1,355,000 円以下にする。 ㋺ 厚生年金の削減 (報酬-生命保険料)を635,000 円以下にする。 この両方を実現と、社会保険料を削減する事が可能になります。 生命保険料を支払うことで、今の生活が維持出来ないとなると、この方法は採用出来ない と言う事になります。 方法ですが、報酬月額に2 等級以上の差を利用します。 例えば、今月12 月にこの方法を実行した場合、12 月、1 月、2 月の報酬額を 2 月に報酬 を支払った後、速やかに、日本年金機構に届け出して下さい。但し、役員報酬は「定期同額」 という法人税法上の規則がありますので、留意が必要です。 役員報酬の「保険料手当」への振替とは? 福利厚生の一環として恩恵的に保険加入するという会社の方針と、議事録の記述が必要で す。退職金の積立とすれば、それは役員報酬とみなされます。 法人の生命保険加入となると、損金対策に目がいきがちです。しかし、オーナー社長には、 赤字であれ、黒字であれ、社長個人の問題として、将来それなりの資金が必要になります。 その資金を積み立てるには、次の特徴をもつ、特定の生命保険で積み立てるのが非常に有 利です。 ① 積み立てた保険料のほぼ100%が戻ること。

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10 ② 損金で1/2 等落とせること。 ③ 万一の事があったら、会社に死亡保険金が入ること 生命保険は損害保険と違い、活用方法がいろいろあります。 社会保険料を削減する方法は、生命保険の活用が第一です。この活用について、社保庁は 異論を挟めません。通達が出ているのですから。 その他の手法としては、別組織の話、会社組織変更の話等々がありますが、それらは個別 相談にしたいと思います。

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