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2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金

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1 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 第 36 回は、第 32 回の雇用保険法の雇用継続給付に戻って育児休業給付の解説を進めてい きます。 労働者は、育児休業や介護休業を取得することが可能ですが、その根拠になる法律が「育 児介護休業法」ということになります。 ▼育児介護休業法 法 1 条(目的) 【条文】 この法律は、育児休業及び介護休業に関する制度並びに子の看護休暇及び介護休暇に関 する制度を設けるとともに、子の養育及び家族の介護を容易にするため所定労働時間等 に関し事業主が講ずべき措置を定めるほか、子の養育又は家族の介護を行う労働者等に 対する支援措置を講ずること等により、子の養育又は家族の介護を行う労働者等の雇用 の継続及び再就職の促進を図り、もってこれらの者の職業生活と家庭生活との両立に寄 与することを通じて、これらの者の福祉の増進を図り、あわせて経済及び社会の発展に 資することを目的とする。 雇用継続給付 高年齢雇用継続給付 ・一般被保険者 ・高年齢継続被保険者 育児休業給付 ・一般被保険者 介護休業給付 ・一般被保険者 高年齢再就職給付金 高年齢雇用継続基本給付金

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2 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 育児休業や介護休業に関しては、 出産に絡んでくる法律を時系列で確認します。 出産日 育児休業開始 労働基準法 育児介護休業法 健康保険法 (出産手当金) 雇用保険法 (育児休業給付金) 上段:休業の制度を規定 下段:休業中の現金保障 上記から解るように、出産日前後の労働基準法による「産前産後休業」とその後の育児介 護休業法による「育児休業」。 それぞれの休業に対して、現金での保障が健康保険法、雇用保険法ということになりま す。 育児や介護のための休業に関する制度 を規定した法律 育児介護休業法 ノーワーク・ノーペイの原則により、 休業中の賃金の支払いは任意 雇用保険法 育児休業や介護休業を促進するため に、休業期間中の所得保障を目的に規 定された制度 休業を給付する規定 現金を給付する規定 産前 産後 育児休業

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3 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 次に、育児休業可能な期間を確認します。 出産日 育児休業開始 上記のように、育児休業給付金は、最高で子が 1 歳 6 カ月に満たない間支給されます。 ▼それでは、条文を見ながら要件を確認していきます。 【第 61 条の4】 育児休業給付金は、一般被保険者が、原則その1歳に満たない子を養育するための休 業をした場合において、当該休業を認始した日前2年間に、みなし被保険者期間が通算 して 12 箇月以上であったときに、支給単位期間について支給する。 (要件①)1 歳に満たない子を養育するための休業 労基法による 産前産後休業 育児介護休業法による 育児休業 子が 1 歳 子が 1 歳 2 カ月 子が 1 歳 6 カ月 例外① パパ・ママ 例外② 例外② 子が 1 歳又は 1 歳 2 カ月の時点で 保育所に入れない等の場合 ⇒1 歳 6 カ月まで延長 (原則) 1 歳に満たない子 支給対象期間の延長 (例外①)パパ・ママ育休プラス⇒1 歳 2 カ月に満たない子 (例外②)厚生労働省令で定める場合に該当 ⇒1 歳(又は 1 歳 2 カ月)を超え 1 歳 6 カ月に満たない子 ⑴保育園待機児童を養育するとき ⑵配偶者が死亡、一定障害、離婚、妊娠等に該当した場合

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4 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 (要件②)休業を認始した日前2年間に、みなし被保険者期間が通算して 12 箇月以上ある こと (要件③) ⑴休業期間中は、ノーワーク・ノーペイの原則により賃金の支払いは、任意になります。 ただし、支給単位期間に賃金が支払われた場合、100 分の 80 未満であることが条件 (育児休業期間中の 1 カ月ごとに、休業開始前の 1 カ月当たりの賃金の 8 割以上の賃金が 支払われていないこと。) 下記の場合、育児休業給付金は支給されません。 労働基準法により産後休業終了後、子が 1 歳に達するまで育児休業をした場合 (支給単位期間の具体例) 支給単位期間 2/4 3/3 3/4 4/3 12/4 12/7 12/8 休業を開始した日の前日からさかのぼって被保険者であった期間を 1 カ月毎に 区分し、その期間に賃金支払基礎日数が 11 日以上である月を 1 カ月として計算 みなし被保険者期間を算定する2 年間に疾病等により弾き続き 30 日以上賃金の支払 いがない場合 ⇒その日後 2 年間に加えることが可能(最大 4 年間) 被保険者期間とは、離職に際して受給資格の判断をする期間。 育児休業給付金の場合は、実際に離職している訳ではないので、 離職したものとみなして、みなし被保険者期間と称します。 休業開始時賃金日額×支給日数×80/100≦賃金額 出産日 H27 年 12/9 産後休暇 H27 年 12/10~H28 年 2/3 中 略 子が 1 歳に達する日 (誕生日の前日) 育児休業を開始 この間の賃金が 100 分の 80 未満

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5 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 ⑵就業している日数が、それぞれの支給単位期間ごとに 10 日以下であること (10 日を超える場合には、就業している時間が 80 時間以下であること) 支給単位期間 2/4 3/3 3/4 4/3 12/4 12/7 12/8 「支給単位期間」は、原則、1 歳に満たない子を養育するための育児休業をした期間で、 休業開始日から 1 カ月ごとに区分した各期間のことをいいます。 ①歴月単位ではなく、休業開始日から 1 カ月毎に区分した期間(応答日方式) (育児休業終了日が含まれる支給単位期間は、その期間中の日数) ②初日から末日まで継続して被保険者であること ③公共職業安定所長が就業していると認める日数が原則 10 日以下であること ④支給された賃金の額が休業開始時賃金日額に支給日数を乗じて得た額の 100 分の 80 未 満であること 中 略 支給単位期間ごとに(応答日方式) ・就業日数が 10 日以下 (10 日を超える場合は、80 時間以下)

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6 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 ▼それでは、支給額を確認していきます。(実行ベースでは、暫定措置を使用) [原則]休業開始時賃金日額×支給日数(休業日数)×40% [暫定措置]…現在の支給率 休業を開始した日から起算した 育児休業給付金の支給に係る休業日数 支給額 通算して180 日に到達するまでの間 休業開始時賃金日額×支給日数×67/100 通算して 181 日目以降 休業開始時賃金日額×支給日数×50/100 6/1 出産 7/26 7/27 5/31 5/31 ●6 月 1 日から 7 月 26 までの日 56 日間⇒労働基準法による産後休業 ●7 月 27 日から翌年 5 月 31 日まで⇒育児介護休業法による育児休業 A 6/27 ~ 7/26 7/27 ~ 8/26 8/27 ~ 9/26 9/27 ~ 10/26 10/27 ~ 11/26 11/27 ~ 12/26 12/27 ~ 1/26 1/27 ~ 2/26 2/27 ~ 3/26 3/27 ~ 4/26 4/27 ~ 5/26 5/27 ~ 5/30 B 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 30 日 4 日 C 67% 67% 67% 67% 67% 67% 50% 50% 50% 50% 50% 50% A:支給単位期間 B:支給日数 C:支給率 支給単位期間 30 日 休業を終了した日の属する支給単位期間 支給単位期間の日数 通算して 180 日に達するまでの間 通算して 181 日目以降 産後休業 育児休業 6 月 1 日の前日が 1 歳に到達した日 実際の日数は、31 になりますが、支給日数は 30 日で計算します。(他の期間も同様)

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7 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 例えば、支給単位期間に報酬がない場合で、休業開始時賃金日額が 10,000 円の場合 支給単位期間 育児休業給付金(1 支給単位期間) 最初の 180 日 6 月 27 日~12 月 26 日までの 6 月間 10,000 円×67%×30 日=201,000 円 それ以降 12 月 27 日~5 月 26 日までの 5 月間 110,000 円×50%×30 日=150,000 円 休業を終了した日の属する支給単位期間 5 月 27 日~5 月 30 日までは 10,000 円×50%×4 日=20,000 円 それでは、次に育児休業中に賃金を受けた場合です。 ●休業日数 180 日まで ●休業日数 181 日以降 支払われた賃金が休業開始時 賃金日額の 30%以下 30%超~80%未満 80%以上 休業開始時の賃金日額× 支給日数×50% 実際に受けた賃金額+ 給付金が、休業開始時賃金 月額の 80%に達するまで。 不支給 支払われた賃金が休業開始時 賃金日額の 13%以下 13%超~80%未満 80%以上 休業開始時の賃金日額× 支給日数×67% 実際に受けた賃金額+ 給付金が、休業開始時賃金 月額の 80%に達するまで。 不支給

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8 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 ▼支給申請手続 書類 期限 育児休業給付受給資格者確認票・ (初回)育児休業給付金申請書 支給単位期間の初日から起算して 4 カ月を経過 する日の属する月の末日 「休業開始時賃金証明書」の提出期限の改正(平成 28 年法改正) 改正前 改正後 10 日以内 「育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申 請書の提出をする日まで」または「介護休業給付金支給申請書の 提出をする日まで」 合わせて、労働組合等との間の書面による協定について定めた則第 101 条の 8(支給申請 手続の代理)の規定が削除。

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9 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 それでは、過去問を確認します。 ▼過去問(H15 年 7A) 【問題】 高年齢継続被保険者、短期雇用特例被保険者及び日雇労働被保険者は、育児休業給付の 支給を受けることができない。 【解答】正解 ⇒育児休業給付金、介護休業給付金ともに、支給を受けることができるのは一般被保険者 に限られます。 ▼過去問(H20 年 5A) 【問題】 育児休業給付又は介護休業給付の支給を受けるためには、原則として、休業を開始した 日前 2 年間に、みなし被保険者期間が通算して 12 か月以上あることが必要である。 【解答】正解 ▼過去問(H20 年 5B) 【問題】 いわゆる共働きの夫婦に子が生まれ、夫である被保険者が育児休業をした場合、妻が労 働基準法第 65 条第 2 項に基づく産後休業をしている期間については、育児休業給付金を 受給することはできない。 【解答】誤り ⇒育児休業給付金を受給することは可能なので誤りです。 育児休業給付金については、性別を問いません。 設問は、妻が労働基準法の産後休業を取得している間でも、雇用保険の被保険者である夫 が育児休業し、要件に該当すれば、育児休業給付金が支給されます。 ▼過去問(H15 年 7D) 【問題】 育児休業の終了予定日とされていた日までに、休業の申出をした被保険者について労働 基準法第 65 条の規定による産前産後の休業期間が始まった場合、当該産前産後休業が始 まった日後の休業については、原則として、育児休業基本給付金は支給されない。 【解答】正解 ⇒理解しにくい設問ですが、例えば長男の育児休業終了予定日までに妊娠し、労基法の産 前産後休業が始まった場合は、育児休業基本給付金は支給されないということです。

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10 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 ▼過去問(H18 年 7C) 【問題】 被保険者が満 2 歳になる幼児を養子にした場合、当該養子縁組の日から起算して 1 年が 経過する日(その日後の期間について休業することが雇用の継続のために特に必要と認 められる場合にあっては、1 年 6 か月が経過する日)までの間に当該養子を養育するた めの休業をした期間について、育児休業給付の支給を受けることができる。 【解答】誤り ⇒育児休業給付の支給を受けることができないので誤り。 育児休業給付に係る子には養子も含まれますが、 また、育児休業給付の支給要件には、2 歳とあるので誤りになります。 ▼過去問(H18 年 7A) 【問題】 6 か月の期間を定めて雇用される被保険者は、育児休業の開始時において同一の事業主 で契約を更新して 1 年以上雇用されており、かつ、当該休業に係る子が 1 歳に達する日 を超えて引き続き同一の事業主の下で雇用の継続が見込まれる場合であっても、育児休 業給付の支給を受けることはできない。 【解答】誤り ⇒受けることはできるので誤りです。 【解説】 設問のように、期間雇用者であっても、育児休業の開始時において同一の事業主で契約を 更新して 1 年以上雇用されており、かつ、当該休業に係る子が 1 歳に達する日を超えて引 き続き同一の事業主の下で雇用の継続が見込まれる場合 ⇒他の要件を満たせば、育児休業給付の支給を受けることができます。 ▼過去問(H23 年 6A) 【問題】 被保険者の養育する子について、当該被保険者の配偶者が、その子が 1 歳に達する日以 前にその子を養育するために育児休業している場合、当該被保険者は、一定の要件を満 たせば、その子が 1 歳 2 か月に達する日の前日までに自らが取得した育児休業につい て、育児休業給付金の支給を受けることができるが、支給対象となる期間は、配偶者と の合計で 1 年が上限となる。 【解答】誤り ⇒「パパ・ママ育休プラス」の内容です。 被保険者及び配偶者それぞれについて 1 年が上限になります。

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11 2016 年 弾丸メールセミナー № 36 回 雇用保険法 育児休業給付金 ▼過去問(H25 年 5C) 【問題】 被保険者は、初めて育児休業給付金の支給を受けようとするときは、育児休業給付受給 資格確認票・(初回)育児休業給付支給金申請書の提出を、雇用保険法第 61 条の 4 第 3 項に規定する支給単位期間の初日から起算して 2 か月を経過する日の属する月の末日ま でにしなければならない。 【解答】 ⇒4 か月を経過する日の属する月の末日までにしなければなりません。 ▼過去問H15 年 7C 【問題】 被保険者が初めて育児休業基本給付金の支給を受けようとする場合、原則として最初の 支給単位期間の初日から起算して 2 か月を経過する日の属する月の末日までに、育児休 業給付受給資格確認票・(初回)育児休業基本給付金支給申請書をその事業所の所在地を 管轄する公共職業安定所の長に提出しなければならない。 【解答】誤り ⇒「4 か月を経過する日」 ▼過去問(H15 年 7B) 【問題】 育児休業期間中に事業主から賃金が支払われる場合、支給単位期間における賃金額が休 業開始時賃金日額に支給日数を乗じて得た額の100 分の 80に相当する額以上であるとき には、当該支給単位期間について、育児休業基本給付金は支給されない。 【解答】正解 ▼過去問(H23 年 6E) 【問題】 育児休業期間中に事業主から賃金が支払われる場合、ある支給単位期間における賃金額 が、休業開始時賃金日額に支給日数を乗じて得た額の 100 分の 40 以下であれば、当該支 給単位期間における育児休業給付金の金額は、その賃金額によって変動することはな い。 【解答】誤り ⇒「100 分の 30 以下」 平成 27 年の改正前の問題です。改正後は 180 日までと 181 日目以降で率が変わります。

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