奉行シリーズ サポート技術情報
OBC 定型文書
1死亡退職に伴う処理について
(給与奉行 21 シリーズ)
社員が死亡退職した場合には、死亡日までに支給している給与(賞与)に対して年末調整処理を行います。 税務署・市区町村に提出する源泉徴収票は、死亡退職に伴う年末調整を行ったものを提出します。 次ページより給与奉行 21 シリーズにおける死亡退職に伴う処理についてご紹介します。 死亡日より後に給与(賞与)支給がない場合とある場合で、処理手順が変わります。ケース1:死亡日より後に給与支給がない場合(2~4ページ)
ケース2:死亡日より後に給与支給がある場合(5~10 ページ)
ケース1:死亡日より後に給与(賞与)の支給がない場合
① 年末調整をする [年末調整]-[年末調整処理]-[年末調整処理]メニューを選択します。[年末調整処理 – 条件設定] 画面で、以下を選択して[OK]ボタンをクリックします。 年末調整方法:単独年調 処理方法:入力・計算を同時に行う <即時計算> ※Aシステムをお使いの場合には、[年末調整]メニューはありません。 死亡日までに支払った保険料や調整額がある場合には、必要に応じて金額を入力し、[登録]([F12] キー)を押します。3 ② 退職処理をする [導入処理]-[社員情報登録]-[社員情報登録]メニューの[基本]ページで、該当社員の「退職年月日」 を登録します。 ③ 源泉徴収票を作成する [年末調整]-[源泉徴収票]メニューで、該当社員に「死亡退職」のチェックを付けて、[登録]([F12] キー)を押します。 ※Aシステムをお使いの場合には、[年末調整]メニューはありません。 [入力]([F8]キー)を 押します。 入 力 可 能 に な り ま す の で 、 「死亡退職」にチェックを 付けて、[登録]([F12]キー を押します。
[印刷]([F2]キー)を押して、[源泉徴収票 - 印刷設定]画面を開きます。
印刷対象で「退職社員用」にチェックを付け、範囲指定で該当社員を指定して、[印刷]ボタンを クリックします。
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ケース2:死亡日より後に給与(賞与)支給がある場合
【死亡退職に関する実務について】
死亡日より後に給与(賞与)を支給する場合には、以下のように取り扱います。 ・死亡日より後に支給される給与(賞与)は、相続財産扱いとなります。そのため、給与所得に 算入せず、所得税も課税しません。 ・死亡日より後に支給される給与(賞与)は、死亡退職時の年末調整には含めません。年末調整 には、死亡日より後に支給された給与(賞与)で控除される社会保険料(健康保険料・介護 保険料・厚生年金保険料・厚生年金基金・雇用保険料)も含めません。 <例> 死亡日:7月5日 勤怠締日:15 日 給与支給日:25 日の場合 ○ 健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・厚生年金基金について 前月分徴収の場合・・・7月 25 日の給与で6月分保険料を徴収するため、控除します。 ※控除した保険料は、年末調整処理や源泉徴収票に含めません。 当月分徴収の場合・・・7月は資格喪失月となり保険料がかからないため、控除しません。 ○ 雇用保険料について 雇用保険料は、資格喪失までの労働の対価として支払われる賃金に対してかかります。 そのため、7月 25 日の給与で雇用保険料を控除します。 ※控除した保険料は、年末調整処理や源泉徴収票に含めません。 ○ 住民税について 死亡退職時の年末調整処理には関係ありません。 7月 25 日の給与で控除してもしなくてもどちらでも構いません。給与で控除しない場合には、 遺族が普通徴収で納税します。① 給与(賞与)を支給する [給与賞与]-[給与(賞与)処理]-[給与(賞与)処理]メニューで、死亡日より後に支給する給与 (賞与)処理を行います。
<参考> 課税支給額および課税対象額が集計されるメニュー
所得税が自動計算される際に、課税支給額および課税対象額も計算されています。 給与明細上で所得税を「0円」に上書きしても、課税支給額および課税対象額はそのまま 残ります。 以下の管理資料では、課税支給額および課税対象額が集計されますのでご注意ください。 ※Aシステムをお使いの場合には、[年末調整]メニューはありません。 ※Aシステム・Bシステム・Jシステムをお使いの場合には、[SUPER]メニューはありません。 ○ 勤怠支給控除一覧表([管理資料]-[勤怠支給控除一覧表]-[勤怠支給控除一覧表]メニュー) ○ 区分別一覧表 ([管理資料]-[勤怠支給控除一覧表]-[区分別一覧表]メニュー) ○ 汎用データ作成 ([随時処理]-[汎用データ作成]メニュー) ○ 源泉徴収簿 ([年末調整]-[源泉徴収簿]メニュー) ○ 賃金台帳 ([年末調整]-[賃金台帳]メニュー) ○ 社員別一覧表 ([SUPER]-[個別支給控除一覧表]-[社員別一覧表]メニュー) ○ 項目別一覧表 ([SUPER]-[個別支給控除一覧表]-[項目別一覧表]メニュー) ○ 所得税徴収高計算書([SUPER]-[所得税徴収高計算書]メニュー) ※所得税徴収高計算書(納付書)に転記する際には、死亡日より後に支給した給与(賞与)の金額を 差し引いて転記してください。 ※課税支給額および課税対象額を計算させないための設定方法については、10 ページの「<参考> 死亡退職 社員用の給与体系を作成して運用する場合」をご参照ください。 所得税を徴収しないため、 「0円」で上書き入力します。 当月分徴収の場合には、すべて0円で上書き入力します。 ※前月分徴収の場合には、上書き入力する必要はありません。7 ② 年末調整をする [年末調整]-[年末調整処理]-[年末調整処理]メニューを選択します。[年末調整処理 – 条件設定] 画面で、以下を選択して[OK]ボタンをクリックします。 年末調整方法:単独年調 処理方法:入力・計算を同時に行う <即時計算> ※Aシステムをお使いの場合には、[年末調整]メニューはありません。 死亡日より後に支給した給与(賞与)処理の金額(支給調整額・社会保険調整額)を [中途調整]ページの累計調整項目で差し引きます。
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③ 退職処理をする [導入処理]-[社員情報登録]-[社員情報登録]メニューの[基本]ページで、該当社員の「退職年月日」 を登録します。 ④ 源泉徴収票を作成する [年末調整]-[源泉徴収票]メニューで、該当社員に「死亡退職」のチェックを付けて、[登録] ([F12]キー)を押します。 ※Aシステムをお使いの場合には、[年末調整]メニューはありません。 [入力]([F8]キー)を押し ます。 入 力 可 能 に な り ま す の で 、 「死亡退職」にチェックを 付けて、[登録]([F12]キー) を押します。
9 [印刷]([F2]キー)を押して、[源泉徴収票 - 印刷設定]画面を開きます。 印刷対象で「退職社員用」にチェックを付け、範囲指定で該当社員を指定して、[印刷]ボタンを クリックします。 [SUPER]-[所得税徴収高計算書]メニューをお使いの場合には、[所得税徴収高 計算書]メニューの集計結果の金額から、死亡日より後に支給した給与(賞与)の 課税支給額・課税対象額を差し引いた金額を、所得税徴収高計算書(納付書)に 転記してください。 ※Aシステム・Bシステム・Jシステムをお使いの場合には、[SUPER]-[所得税徴収高計算書] メニューはありません。