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「米国株式市場を通してみた米国経済の変化」2002年3月8日

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ストックボイス 『バロンズ拾い読み』2016 年 10 月 10 日号 2016 年 10 月 11 日(火)午後 10 時 13 分ごろから(スタジオ/電話) エグゼトラスト株式会社 『バロンズ拾い読み』編集人 川田重信 原稿要旨 6. The Trader 利上げ懸念で市場は下落 【米国株式市場】 利上げに対する憶測が市場全体の重しに 村田 先週のビッグイベントは金曜の雇用統計。非農業部門雇用者数は予想(17 万人強)よりは 若干弱ったのですが 15 万 6000 人。失業率は 4.9%予想が 5%。そして昨日は大統領選挙討論 会の 2 回目でした。さらにプーチン大統領が原油の生産調整に前向きな発言をしたことで 原油価格が上昇しました。結局月曜日の相場は先週の下げを取り返した格好です。 川田 先週は週間では 3 週続伸が途切れてマイナスでした(ダウ工業株 30 種平均は 0.4%安の 1 万 8240 ドル 49 セントとなり、S&P500 指数は 0.7%下落して 2153.74。ナスダック総合指数 も 0.4%下落の 5294.40、小型株のラッセル 2000 指数 1.2%下落して 1236.56)が月曜日に

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大統領選挙討論会の結果はやはりクリントン氏が有利、というか動画で見る限り断然に有 利と感じました。トランプ候補がいよいよ追い込まれてきた感じがあります。それも昨日 の上げを後押しした格好ですね。それでもまだ彼にある程度勝ち目があるというのがいく つかの調査結果です。 さて、9 月 21 日の FOMC からだと主要指数の水準はほとんど変化がありません。ただしセク ター別だと利回り狙いで投資家の資金を集めた公益(マイナス 7.11%)、不動産(マイナス 4.95%)そしてテレコム(マイナス 3.86%)あたりが下げています。代わって上昇している のがエネルギー(+3.53%)で次は金融(+0.78%)や一般消費財・サービス、情報技術、 ハイテクあたりです。その意味で年初来の緩やかな上げの中で物色対象はやはり変わって きています。ただしエネルギーセクターはしっかりです。さらに公益や電話に出遅れてい た情報通信、つまりハイテクセクターが年初来では 2 番の高パフォーマンスに追い上げて きました。 そのハイテクに関連しているのですが、ナスダック 100、これはナスダック構成銘柄の時価 総額上位 100 社で構成する指数ですが、これが昨日引け値ベースで史上最高値です。(9 月 22 日(木)4891、10 月 10 日(月)4893)。構成銘柄上位はアップル、マイクロソフト (MSFT)、アマゾン、フェイスブック(FB)などのハイテクが時価総額で半分ぐらいありま す。このセクターが上がっているのが寄与していますね。 村田

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川田 もうきましたか?という感じです。S&P500 指数の 1 株当たり利益は前年同期比で、6 四半 期連続で減益になりそうです。(WSJ 9 月 27 日ファクトセット) このまま減益だと 2008 年以降で最長記録でざっくり前年同期比 2.3%の減益を予想されて います。 カギになるのはエネルギーセクターです。この部門が大いに足を引っ張りそうですが、直 近 の原油価格の持ち合直しでエネルギー銘柄が上がっています。

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1. The Top 200 Sustainable Mutual Funds サステナビリティ 【投資信託】 サステナビリティに注目した投資信託のランキング 村田 さて今週の『バロンズ拾い読み』はどんな内容でしょうか? 川田 今週は投信・ETF の四半期特集です。カバーは「サステナビリティ投資」がテーマです。視 聴者の方には「俺関係ない!」という方も多いかと思いますが、米国市場の構造変化に通 じるところなので押さえておくべきテーマと思い取り上げました。 村田 サステナビリティ投資?具体的にはどういうことですか? 川田

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企業が環境や社会的なモラルに配慮する企業経営の姿勢を貫くことでサステナブル(持続 可能)な社会の推進に寄与する。こういう指針で経営している会社を、投資の評価基準の 一つにする。そういうことです。 村田 それは、例えば環境問題を無視、軽視する企業、さらにたばこや酒といった人間の健康に マイナスの影響があるとされる商品を販売する会社が敬遠対象になるということですか? 川田 そうですね、実はそのカバレッジはもっと幅広くて、ゲーミング、武器、原子力発電、さ らには原油、天然ガス、石炭などのエネルギー企業がその範疇です。しかしもっと幅広く すべての企業に当然ながらサステナビリティの姿勢は求められます。 例えば、サステナブルな投資家が率いる活動が南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイ ト)を崩壊させ、スポーツ用品大手のナイキ(NKE)にサプライチェーンの見直しを強制し た。アップル(AAPL)の労働問題がアカデミー賞の冗談になったり、ドイツの自動車メー カーであるフォルクスワーゲン(VLKAY)が排ガスで不正を行ったりすると人々が関心を持 ち、アップルは労働慣行を変え、フォルクスワーゲンは数十億ドルの罰金を課された。こ ういうことですね。 村田 しかし、そういう視点で選んだ銘柄でいいパフォーマンスが出るものなのでしょうか? 川田

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『バロンズ拾い読み』の冒頭にもありますが「社会的に責任ある投資は数十年にわたって 冷笑されてきた」とあります。私も同感で、そんな手法で選別したポートフォリオでは勝 てないのではと思ってきました。それがいいパフォーマンスをたたき出すというのですか ら驚きです。 時代が変わったのか?コーポレートガバナンスが浸透してきて、サステナビリティ(持続 可能)に配慮した企業が自然と顧客からの評価が高まり、結果的にそれが業績にも結び付 くのか? ただし S&P500 構成企業の 8 割が、サステナビリティ・レポートを発行しているといいます から、ほとんどの企業では少なくとも形式的にはサステナビリティに対する意識が高まっ てきています。 村田 具体的な評価方法はどのようなものですか? 川田 企業への聞き取り調査を通してサステナビリティに対する取り組み姿勢をランキング付け します。そして、そのランキングと株価パフォーマンスの相関を調べたとあります。 証券・運用業界以外の方はピンとこないかもしれませんね。ただし投信を購入する際に対 面の営業員が社会的責任投資とかサステナビリティとか言ったら、その投信はパフォーマ ンスが悪くてもなにか言い訳があるように思いますよね?ちょっと意地悪ですが。

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4. Should Vanguard’s ETFs Be Even Cheaper? バンガード・グループ【上場投資信託】 全面的な手数料競争の中で、バンガードによるさらなる手数料の引き下げはあるのか 村田 次をお願いいたします。 川田 個人的にはこっちのほうが、興味があります。またまたETF です。 村田 またですか? 川田 本当に大変なことが起こっているから、何度も何度もお伝えしたいのです。 今回は ETF の費用負担の問題です。つまり、ETF を購入すると保有している間に年間いくら かかの経費を負担しないといけません。大手の運用会社の間、投資家の費用負担、つまり 経費率で熾烈な激安競争が起こっている、それを伝えています。 村田

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最近メディアでも投信や保険の顧客の費用負担については随分報道が多くなりましたよ ね?いままではあまりに顧客の利益がないがしろにされてきた、そういう視点での報道が 多いように感じます。 川田 はい、いままでが、というより日本では今でも相当酷いですからね。投信だと信託報酬は 2%近いものがあります。つまり 100 万円で 2 万円弱。ETF の場合、日本では直近急激に安く なって 10 数ベーシスの商品増えています、100 万円で 1000 円+、まあランチ 1 食分という ことです。随分安くなりました。 村田 それが米国ではどうなっているんですか? 川田 大手数社、つまりブラックロック、バンガード、チャールズシュワッブあたりの中には 5 ベーシス以下の商品が出てきたとあります。 100 万で 500 円ということです、月間 40 円ということですかね。 なぜこのような破格の安売り商品とも思える ETF が可能なのか?その辺のからくりを解説 していますが。ご興味のある方は『バロンズ拾い読み』でご覧ください。 ただし日本の投資家が学ぶべきは、彼らの 1 ベーシス単位の手数料引き下げ合戦を見るだ けじゃなく自分の資産をその商品に投資してリターンを獲得することだと思います。

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大手の運用会社が運営する ETF でトラックする指数が同じなら別のどの商品でも変わりは ありません。問題は 10 万円、20 万円の少額を買うのに、そういうどうでもいいことで、と にかく米国市場の長期上昇を逃さないようにすることだと思います。

Charles Schwab Corp. (SCHW) BlackRock Inc. (BLK) Schwab U.S. Broad Market ETF

(SCHB)

iShares Core S&P Total U.S. Stock Market ETF (ITOT)

Vanguard Total Stock Market ETF (VTI)

Vanguard Total Stock Market Index Fund;Institutional Select (VSTSX)

8. Janus Deal Takes Pounding ジャナスの合併計画に手痛い打撃 【株式市場展望】

英ポンド安の影響 村田

次はどうですか?ETF が浸透すると投信業界が儲からなくなりますよね? 川田

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これも私が常日頃注目している記事、運用業界の地殻変動が起こっている、そのタイミン グで先週発表された運用会社の合併の記事です。今申し上げた ETF の激安手数料とも大い に関連しています。 先週月曜日(10 月 3 日)ジャナス(JNS)が英国の資産運用会社ヘンダーソン・グループ(HGG. 英国)との対等合併が発表されました。 合併したのは「慢性的なアンダーパフォーマンスや上場投資信託(ETF)の隆盛を背景に、 アクティブな運用手法を売り物にする運用会社は経営環境が非常に不透明、つまり不安が いっぱい」こういう経営環境を乗り切るための経営判断ということです。 この記事はこの 2 つの会社の合併に伴うリスクとして実は為替の要因もある、そんな視点 から眺めた記事です。 というのも、「ジャナスの株主はロンドン上場のヘンダーソン株を受け取ることになるた め、その価値は先週大きく下落した英ポンド次第、そういうことです。 ただし合併がすべてを解決してくれるわけではない。インベスコ(IVZ)、T.ロウ・プライ ス(TROW)フランクリン・リソーシズ(BEN)のほんの一部に過ぎない規模だと述べる。」 ただし問題の本質はそういうことではなくて、世界的な規模で運用業界の再編が避けられ ない、そんな状況になっています。その意味でも運用会社は ETF 等で強みがある大手か、 よほど特色があるアクティブ運用を売り物にする運用会社以外は厳しい競争にさらされる ということです。

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川田

はい、日本の証券や銀行系列の運用会社にはますます厳しい環境になると思います。投資 家は良い商品を低コストで購入できるので良いことづくめですが、日本の証券、運用会社 には厳しい時代が到来すると思います。

Janus Capital Group Inc. (JNS) Henderson Group PLC (HGG) INVESCO Ltd. (IVZ)

T. Rowe Price Group Inc. (TROW) Franklin Resources Inc. (BEN) PowerShares S&P 500 Low Volatility Portfolio (SPLV)

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