(1)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
▼指導ページ P 4 ~ 13 ▼
1
空気や水の温度による変化
1 空気の体積と温度の関係 【基本1】
⑴ 物質のぼう張と収縮
・ぼう張…体積が増えること
・収縮…体積が減ること
⑵ 空気のぼう張と収縮
空気は温めるとぼう張,冷やすと収縮。
⑶ 空気の体積変化
温度が 1℃上(下)がるごとに,0℃のときの体積の
2731 ずつ増える(減る)。
⑷ 身近な空気の体積変化
身近にあるぼう張の例を確認する。
2 水の体積と温度の関係 【基本2】
⑴ 水のぼう張と収縮,体積変化
①・0 ~ 4℃では…収縮,4℃以上では…ぼう張
(水の体積変化は,空気よりもずっと小さい。)
・水は 4℃のとき,体積が最も小さくなる。
… 1cm3 当たりの重さ(密度)は最も重くなる。
・4℃の水 1cm3 の重さはちょうど 1g になる。
②あたためると
・(初めは)フラスコがぼう張→水面が下がる。
・(後から)水がぼう張→水面が上がる。
フラスコなど固体の体積変化…水や空気より小
さい。
⑵ 液体のぼう張と収縮
アルコール・水銀が温度計に利用されるわけ
…温度による体積変化の割合が一定。
⑶ 物質の体積が変化する割合
・体積変化の割合…気体>液体>固体
3 物の 3 つのすがた(三態) 【基本3,4】
⑴ 固体・液体・気体
①固体…形と体積がきまっている。
氷,木,石,金属,さとう,食塩など
②液体…体積はほぼ一定・形は不定(容器でかわる)。
水,アルコール,石油など油類,水銀など
③気体…一定の体積・形をもたない。
水蒸気,空気,二酸化炭素,水素,酸素など
⑵ 固体・液体・気体の変化
⇄
固体 熱する液体
冷やす⇄ 気体
4 水のすがたの変化(状態変化) 【基本3,4】
⑴ 水⇄氷
①水が氷への変化
・水は 0℃になるとこおり始める。
・水が氷に変わる間は温度は 0℃のまま変わらない。
・すべてがこおると温度が下がり始める。
・全体が同じ温度になると,温度は変化しない。
②氷が水への変化
・氷は 0℃になるととけ始める。
・氷が水に変わる間は温度は 0℃のまま変わらない。
・すべてがとけると温度が上がり始める。
・全体が同じ温度になると,温度は変化しない。
⑵ 水⇄水蒸気
①水から水蒸気への変化
・ふっとう… 100℃の近くで水は激しく水蒸気
に変化(水が水蒸気に変わる間は
100℃のまま)
・湯気=水…水蒸気がまわりの空気で冷やされて
水にもどったもの。
・蒸発…(100℃にならなくても)常温で水面から
水の一部はゆっくりと水蒸気になって出
ていく。
②水蒸気から水への変化
・はいた息が白い…息の中の水蒸気が空気の冷た
さで冷えて,水てきになる。
⑶ 氷・水・水蒸気の変化と体積変化
水→氷…体積は約 1.1 倍にふえる。
水→水蒸気…体積は約 1700 倍にふえる。
1 空気の体積と温度の関係
ぼう張の応用例
①へこんだピンポン玉を湯でもどす。
②黒いビニールに空気を入れ,日光をあてふくらます。
③ガラスびんを温め,びんの上においた 10 円玉を動かす。(びんの中
の空気がふくらんで 10 円玉を動かす。)
④ガリレイの温度計…温度変化を管内の水面の上がり下がりで示す。
ガリレイのこの装置をもとに今日の水銀・アルコール温度計がつく
られた。
温度計に水を使わないのは,水の独特な(温度に対して体積が不規
則に変化する)性質が理由である。
2 水の体積と温度の関係
不思議な水や氷の性質
◆ふつうのものの重さは,固体>液体となるが,水の場合は,氷<水と
なる。このため,北極の氷山は水より軽く,海に浮くことができる。
3 物の 3 つのすがた(三態)
固体・液体・気体のちがいは異なるものではなく,同じもののすがた
(状態)のちがいである。
4 水のすがたの変化(状態変化)
◆熱のやりとりで温度はふつう変化する。ものは熱せられ,熱をもらう
(吸収する)と温度が上がる。逆に冷やされると熱を放出して,温度が
下がる。
ところが,水が水蒸気になりつつあるとき,熱し続けても,温度は
上がらない。与えられた熱はどこへいったのだろうか?昔の人は熱が
隠れてしまったように思って「潜熱」などと言った。この熱は,水を
つくっている小さな粒どうしを結びつけている「手」をひきはなすの
にもっぱら使われていたのだ。こうしてたくさんの粒がひきはなされ
ると水は水蒸気となって空気中に散らばっていく。水がみんな水蒸気
になってしまうと,熱はまたまわりの温度を上げるのに使われるよう
になる。
氷が水になるとき,冷やし続けても温度が変わらないのも同様のこ
とである。
◆水がふっとうする温度は気圧で変化する。山にのぼると気圧が低くな
る。(気圧が下がるので,お菓子の袋の中の空気がふくらみ,袋もふ
くれる。)気圧が低い山上では,(水は水蒸気になりやすく)100℃以下
でもふっとうしてしまう。山の上でふつうに炊くご飯がおいしくない
のはこのためだ。そこで山では圧力釜(高い気圧をかけてご飯を炊く
器具)をつかって高圧でご飯を炊く。
発展学習
1 しょう華
①三態変化
②二酸化炭素のしょう華
・ドライアイス=固体の二酸化炭素
・ドライアイスをあたためると二酸化炭
素になる。
・防虫剤の固体(ナフタレン)もしょう華
する。
③水のしょう華
・氷がゆっくり水蒸気になる性質を,フリーズドライ技術に応用。
2 状態変化と粒子の運動
①ものの粒子
・固体…粒子が規則的に並んで引き合う。
・液体…粒子が引き合いながら動く。
・気体…粒子が引き合う力を失い速く動く。
②標高とふっ点
・空気の重さ(空気の量)がふっ点と関係している。
・標高が高いと,ふっ点は下がる。
固体
液体
気体
ぎょう固
しょう華
ゆう解 気化
液体
固体
液体
気体
ぎょう固
しょう華
ゆう解 気化
液体
★身近なものである空気と水について知識を深める。
★状態変化の三態について学ぶ。
(2)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
▼指導ページ P 14 ~ 23 ▼
2
物のあたたまり方
1 熱の移動と温度の変化 【基本3】
⑴ 熱の移動
熱: 温度(高い)→ 温度(低い)
⑵ 熱の移動と温度変化
・熱をもらった物→温度が上がる
・熱を失った物→温度が下がる
・温度が同じ→熱の移動が止まる
⑶ 湯と水の温度変化
お湯の入ったビーカー→温度が下がる
水の入ったビーカー→温度が上がる
⑷ 熱量(単位: カロリー )
1 カロリー…水 1g の温度を 1℃あげるのに必要な熱量
水の熱量=水の重さ×温度変化
⑸ 熱量と水の温度変化
①熱量… 2 倍,3 倍…→水の温度上昇… 2 倍,3 倍…
②熱量が同じとき
水の量… 2 倍,3 倍…→水の温度上昇… 12倍,13 倍…
2 金属のあたたまり方 【基本1,2】
⑴ 熱の伝導
熱が物を伝わって移動する。
⑵ 物の種類と熱の伝わりやすさ
・物の種類で異なる伝わりやすさ
金属→ガラス→木→空気
⑶ 伝導による熱の伝わり方を調べる実験
マッチはどの金属ぼうも熱した部分に近いところか
ら落ちる。銅→アルミニウム→鉄の順。
⑷ 身の回りでの熱の伝導
フライパン,二重ガラス,魔法びん
3 水や空気のあたたまり方 【基本1】
⑴ 熱の対流
対流…あたためられた液体や気体が移動して,順に
あたたまっていく熱の伝わり方。
⑵ 水の対流による熱の伝わり方
あたためられた水→軽くなって上へ
下部は冷えたまま
水
⑶ 空気の対流による熱の伝わり方
空気も熱の対流によってあたたまる。
⑷ 身の回りでの熱の対流
冷暖房器具の位置で,冷やすものは上,あたためる
ものは下の方に置くのがよい。
4 大地のあたたまり方
⑴ 熱の放射
放射 …きょりがはなれていても熱を伝えること
⑵ 放射による熱の伝わり方
・黒い物体…吸収されやすい
・白い物体…吸収されにくい
⑶ 身の回りでの熱の放射
・ストーブの反射板
・夏…白い服,冬…黒い服など
5 金属のぼう張と収縮 【基本2】
⑴ 金属の体積と温度
あたためられる→ ぼう張
冷やされる→ 収縮
水や空気と同じだが,
割合がとても小さくほ
とんど変化しない。
⑵ 温度による金属の体積の変化を調べる実験
金属球が輪を通らなくなる。
⑶ 金属の種類とぼう張
ぼう張の割合は金属の種類によって異なる。
⑷ 身の回りでの温度による金属の体積変化
電線のたるみ,レールのつなぎ目,バイメタル,
焼きばめなど
1 熱の移動と温度変化
◆物の温度が上がるとき,熱が多く加わるほど,その物の温度は高くな
る。また,物の温度が下がるとき,熱が多く出て行くほど,その物の
温度は低くなる。このような熱量を表すのに単位としてカロリーで表
す。熱量を表す単位は J(ジュール)もある。
◆熱が出入りして温度変化があっても,物の重さは変わらない。よって
熱には重さがない。熱はエネルギーの一種。
2 金属のあたたまり方
◆熱の伝わり方には,基本的に「伝導」・「対流」・「放射」の 3 通りが
ある。金属などの固体では「伝導」によって伝わる。金属はバーナー
の火などの熱源(熱を与えるもの)に最も近い方から徐々に熱くなって,
熱源の近くから円周が広がっていくように伝わる。(熱は金属をつく
るごく小さな粒の激しい運動がその正体で,その激しい運動がつぶか
らつぶへと伝わっていく。高温部は激しく運動している。(低温部は
ゆるやかな運動をしているところ。)熱による膨張はそれぞれのつぶの
運動範囲が広がって出きるすきまが広がることを意味する。)
3 水や空気のあたたまり方
◆「対流」は液体や気体のようにものをつくるつぶのすきまがもとも
と広いところでおきる。高気圧から低気圧への風の動き,海風や陸風,
山風と谷風,季節風の向きは「対流」の考えで説明できる部分が多い。
(温められたところの空気が上昇し,そこに冷たい空気が流れ込むこ
とによって「対流」が生じる,と考える。)線香やおがくずの動きを観
察すれば,空気中や水中の対流の動きをおおまかにとらえることがで
きる。
◆お風呂のお湯の沸き方は,上の方に熱いお湯が上昇してくる。よくか
きまわさないで,水面のお湯に手をふれると熱い。
4 大地のあたたまり方
◆「放射」は少し性質が違う。「伝導」も「対流」も熱が金属や水や空
気の中を伝わっていく。ところが放射は宇宙空間などの伝えるものの
ほとんどないところでも伝わっていく。「放射」による熱の伝わり方
によく似ているのは「光」である。光は真空(物質のないところ)の中
でも伝わるし,ふつうは直進し,反射もする。
5 金属のぼう張と収縮
◆液体と同様に,温度によって体積が変わることはおさえる必要がある。
一つは具体例で説明しておきたい。
発展学習
1 熱量の計算
例題 1 熱量(カロリー)=水の重さ×温度変化を定着させる。
例題 2 温度,水の量が異なるものを混ぜる問題
カロリーの総和÷水量=温度
例題 3 □を利用して解くこともできる。
□〔g〕× 30〔℃〕+ 10000〔カロリー〕=□〔g〕× 70〔℃〕
40 ×□〔g〕= 10000〔カロリー〕
□= 250〔g〕
★ものに対する熱の伝わり方について理解を深める。
★熱伝導の身近な役割とその利用法について考えさせる。
(3)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
気象の観測
▼指導ページ P 24 ~ 33 ▼
3
1 温度の測り方
⑴ 温度計の使い方
①温度計と温度の単位…(記号)℃(読み)せっ氏 0 度
②目もりの読み方
・目もりと直角な位置で,最小目もりの 1
10 まで読む。
・液面が 0℃より低いときは温度に-の記号。
⑵ 気温の測り方
・測る場所…風通しのよい日かげ。
・測る高さ…地上から 1.2 ~ 1.5m の高さで測る。
・測る時刻…午前 9 時ごろ。
⑶ 地温(地面の温度)の測り方
温度計の球部を地面に置き,球部にうすく土をか
けて測る。(球部以外に直射日光が当たらないよう
にする。)
⑷ 水温の測り方
水につけたまま測れない場合は,球部にうすく布
をまいて水に 5 ~ 10 分つけた後,引き上げ,すば
やく目もりを読みとる。
2 しつ度 【基本3】
⑴ ほう和水蒸気量としつ度
・空気中にふくむ最大の水蒸気量= ほう和水蒸気量
・しつ度の単位は,%(パーセント)
⑵ しつ度の測り方
①かんしつ球しつ度計
・かん球温度計としつ球温度計の 2 本を合わせたもの
②しつ度の測り方
・ 示度の差 を求め,しつ度表から読みとる。
3 百葉箱 【基本2】
⑴ 百葉箱
・中…最高温度計,最低温度計,自記温度計など
・外…地中温度計,雨量計,風速計
⑵ 百葉箱のつくり
①中も外も白く塗る…太陽熱の吸収を防ぐ。
②扉はよろい戸…風通しよく雨や直射日光を防ぐ。
③扉は北向き…日光がさし込むのを防ぐ。
④置く場所…まわりに建物がないしばふの上。
4 1 日の気温,地温,しつ度の変化
⑴ 晴れの日の気温,地温の変化
・ 太陽の南中 …正午頃,太陽の高さは最も高くな
り,地面が受け取る熱も最大。
・地温…南中から約 1 時間後,地表の温度は最も高い。
・気温…南中から約 2 時間後,気温は最も高くなる。
⑵ 天気による気温の変化のちがい
晴れの日>くもりの日>雨の日
⑶ 気温としつ度の変化
・晴れ…気温上昇=しつ度低下
気温下こう=しつ度上昇
・雨… 1 日中しつ度は高い。
5 1 年の気温と地温の変化
・気温と地温の変化は 1 日の動きの変化と似ている。
・太陽高度→地温→気温
6 雨と雲 【基本2】
⑴ 雨量…ふった雨水がたまった深さを mm で表す。
⑵ 雲の量と天気
0 ~ 1 …快晴,2 ~ 8 …晴れ,9 ~ 10 …くもり
⑶ いろいろな雲
・10 種類に分けられる
・雨をふらせる雲= らんそう雲 , 積らん雲
7 風向,風速,風力 【基本4】
⑴ 風向(風が吹いてくる方向)… 16 方位であらわす
⑵ 風速(風の速さ)… 10m 以上の高さで 10 分間測定
⑶ 風力(風の強さ)…自然物の動きで 13 段階(0 ~ 12)
1 温度計の使い方
◆気温測定の注意点
①直射日光や周囲からの熱の放射をさける。
②温度計の球部(温度を感じる部分)に空気を十分ふれさせる。
③目盛りを正しく読む。(注:球面に手をふれない,息をかけない)
2 しつ度
かん球の
示度〔℃〕 かん球としつ球の示度の差〔℃〕 かん球が 25℃,しつ球が 21℃の場合
かん球としつ球の示度の差
= 25 - 21 = 4〔℃〕
しつ度 68%
1 2 3 4 5 6 7
28 92 85 77 70 64 57 51
27 92 84 77 70 63 56 50
26 92 84 76 69 62 55 48
25 92 84 76 68 61 54 47
3 百葉箱
◆百葉箱…直射光を防いだり,空気の流通をよくする工夫がされており,
同じ場所に固定されているので定点観測(一定の場所での継
続的観測)に向いている。
4 1 日の気温,地温,しつ度の変化
空気と地表面を比べると,地面のほうが空気よりあたたまりやすく冷
えやすい。地温と気温の最高・最低温度の約 1 時間のずれはそのためで
ある。地中深いと大気の温度変化の影響を受けないので温度変化がない。
6 雨と雲
◆雲の分類…以下のような基準で 10 種の基本雲形に分類される
①発達のしかたによる分類…積雲状(上下方向に発達)・層状(水平方
向に広がる)・巻状(筋状にまいている)
②高さによる分類
③天候との関係
ふつうの雨や雪→乱層雲,強いにわか雨(夕立)やひょう→積乱雲
(入道雲),日がさ・月がさ→巻層雲
◆降水量と雨量
降水というときは,雨だけでなく,雪,みぞれ,などの固形のもの
を含む。
◆雨量の測り方
観測時刻になったら貯水びんをとり出し,中の雨水を雨量ますにう
つし入れてはかる。降水量は 1
10 mm まで読みとる。これに満たない
降水があったときは 0.0mm,全くなかったときは- mm と記入して
区別する。
7 風向,風速,風力
・風向の観測…風は向きも速さもたえず変化している。(風の息とい
う。)そこで 10 分間の平均的な風向を求める。風向きは高さによって
もかなり違う。(雲の動きを観察すれば推測できる。)
・風速の観測…ふつうは 10 分間観測し,その間の移動距離をはかり,
単位時間(1 秒間)に何 m 移動したかで風速を表示する。
発展学習
1 雲のでき方
⑴ 露点…空気中の,水蒸気を含むことができなくなる温度。
⑵ 雲のでき方
空気中の水蒸気→水てき(水のつぶ)→雲
2 地温の変化と熱の出入り
・出て行く熱<受け取る熱→地温上昇
・出て行く熱>受け取る熱→地温下降
3 しつ度の計算
しつ度〔%〕=
その温度の空気 1 m3 のほう和水蒸気量〔g〕× 100空気 1 m3 にふくまれる水蒸器量〔g〕
★温度や湿度などの基本を理解し身につける。
★気象環境の測定法を学ぶ。
(4)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
天気の変化
▼指導ページ P 34 ~ 43 ▼
4
1 低気圧と高気圧 【基本4】
⑴ 気圧
大気がおす力=気圧,単位:hPa(ヘクトパスカル)
地表付近の気圧…約 1013hPa = 1 気圧
⑵ 高気圧と低気圧
・下こう気流…上から下への空気の動き。
・上しょう気流…下から上への空気の動き。
・ 高気圧 …下こう気流が起き,まわりより気圧が
高い。
・ 低気圧 …上しょう気流が起き,まわりより気圧
が低い。
⑶ 地表付近の風の向き
北半球(日本がある)→高気圧(時計回りにふきだす)
低気圧(反時計回りにふきこむ)
2 いろいろな風 【基本1】
⑴ 海岸地方の風
・海風…昼,海から陸に向かって吹く風。
・陸風…夜,陸から海に向かって吹く風。
・なぎ…朝夕風がぴたりとやむ(朝なぎ・夕なぎ)。
⑵ 谷風と山風
・谷風…谷底から山腹を昇る風。
・山風…山から吹きおろす風。
⑶ 季節風と偏西風
・季節風…夏と冬で季節毎に向きをかえる風。
・偏西風…日本の上空でいつも西から吹く強い風。
3 天気図 【基本4】
・天気記号…快晴 ,晴れ ,くもり ,雨 ,雪
・風力は 13 段階
4 季節と天気 【㊫基本2】
⑴ 気団
①シベリア気団…冷たく乾いた気団→冬
②オホーツク海気団…冷たくしめった気団→梅雨
③小笠原気団…暖かくしめった気団→夏
⑵ 春の天気
移動性高気圧 …西から高気圧と低気圧が交互にくる。
→ 3 ~ 4 日ごとに天気が変化
⑶ 梅雨のころの天気
梅雨…雨やくもりの日が続く。日本付近で東西に長
い雲の帯(梅雨前線)ができる。
⑷ 夏の天気
・南東からの季節風(太平洋の高気圧→シベリアの
低気圧)
・天気がよく蒸し暑い日が続く。
・積乱雲が発達し,夕立がふることがある。
⑸ 秋の天気
・9 月ごろ…秋の長雨
・10 月ごろ… 3 ~ 4 日おきに天気が変わる。
⑹ 台風
台風は熱帯低気圧の中心付近の最大風速が 17.2m/秒
以上。8 ~ 9 月ごろ日本に近づく。
⑺ 冬の天気
・西高東低型の気圧配置。
・北西からの季節風で日本海側で雪や雨,太平洋側
で晴れが多くなる。
5 天気予報の予測 【基本3】
⑴ 天気のようすを調べる
① 気象衛星(ひまわり)…赤道上空に浮かび,雲の
画像をとらえる。
② アメダス …観測したデータを収集するシステム。
⑵ 天気の変わり方
偏西風の影響で日本の天気は西から東へ変化するこ
とが多い。
1 天気の変化
◆地球の引力が大気を閉じこめている。地球の中心から遠ざかると引力
も弱くなるので,地表から上空にいくにしたがって大気はうすくなる。
◆地表付近の大気の 1cm3 あたりの重さは約 0.0012g であるが上空にい
くにしたがってうすくなる。地表はこの上空までの大気全体の重さを
支えている。その重さは 1cm2 あたり約 1kg である。
◆気圧は上空 5000 ~ 6000m の高さで約 500hPa と,地表の約半分ほど
になる。
2 いろいろな風
◆谷風と山風…昼間,日のよく当たる山腹は温められて上昇気流を生ず
る。そのとき谷底から山腹に向かって谷風が吹く。夜は,逆に,山か
ら吹き下ろす。
◆海風と陸風の向き…陸(地面)は海(海水)よりも暖まりやすく冷えやす
いため,昼は,太陽でより温められた陸で上昇気流が生じ,気圧の低
い陸に向かって海から風が吹く。夜間は,陸が冷やされるので,山か
らの風が吹く。朝夕,海風と陸風が交替するとき,風は止まり無風状
態(なぎ)となる。
◆季節風…季節風は,海に臨む大陸の周辺(アジア大陸の東側)で吹く。
◆季節風の向き…夏は,太平洋上に高気圧,大陸に低気圧が発達,太平
洋から大陸へ暑く湿った南東の風が吹き,冬は逆に大陸から太平洋に
向かって冷たく乾いた北西の風が吹く。
4 季節と天気
◆季節ごとの天気を気圧と関係づけて説明すると風との関係も理解しや
すくなる。高気圧から低気圧へと風が吹くことをまずポイントとして
押さえる事が大事である。
◎梅雨… 6 月~ 7 月ごろ,北(オホーツク海)から張り出した湿った冷た
い気団と南(小笠原諸島)からの湿った暑い気団がちょうど日
本付近でぶつかり合って東西に伸びる長い境い目(前線面)を
つくり,停滞するため,くもりや雨の日が続く。これを梅雨
というのは,このころちょうど梅の実が熟するからである。
発展学習
1 前線
前線…暖気と寒気がぶつかるところ(前線面)で,地表と交わるところ。
⑴ 温暖前線( )
・おだやかな雨が長く続き,前線通過後は気温上昇。乱層雲など発生。
⑵ 寒冷前線( )
・はげしい雨が短い時間ふり,前線通過後は気温下降。積乱雲など発生。
⑶ 停たい前線( )
・暖気寒気の勢いが等しいとき,前線はほぼ動かない。
・梅雨の時期→ 梅雨前線
2 フェーン現象
◆フェーン(現象)…山脈を越えて吹きおろす暖かいまたは暑い風。湿っ
た空気は温度変化が少なく,乾くと温度変化が大きくなる。空気中の
水蒸気や水が原因)山腹で冷え雲を生じ湿った空気は 100m 昇るごと
に気温は 0.5 度ずつしか下がらないが,すでに雨を降らせ山頂から斜
面をくだる乾いた空気は 100m 降るごとに 1 度ずつ上がるので,風は
暑くなる。
3 エルニーニョ現象とラニーニャ現象
・南アメリカ(ペルー沖)の海水温に関係し,その付近の海水温が長期間
高くなるとエルニーニョ現象,低くなるとラニーニャ現象という。
・エルニーニョ現象→日本の夏の気温が低く,冬の気温が高くなる。
・ラニーニャ現象→北日本の夏の気温が高く,東・西日本で冬の気温が
低くなる。
★天気が変化する理由と太陽の役割を理解する。
★日本の四季と天気の関わりについて学ぶ。
(5)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
第 1 回~第 4 回のまとめ
▼指導ページ P 44 ~ 47 ▼
5
1 第 1 回の復習
・空気が水に含まれている。
・水蒸気は見えない。冷やされると湯気になり白く見
える。
・水蒸気が水になると体積は減る。
2 第 1 回の復習
・水が 4℃以上のとき,温度が高いほど体積は大きい。
・水は温度変化による重さは変わらない。また状態が
変わっても重さは変わらない。
・水→氷は体積が約 1.1 倍にふえる。
・水→水蒸気は体積が約 1700 倍ふえる。
3 第 2 回の復習
・対流…あたためられた水は,ぼう張して上に上がり,
移動して流れができ,全体があったまっていく。
・加熱する部分で異なる対流ができる。
4 第 2 回の復習
・金属のような固体もあたためるとぼう張し,冷やす
と収縮する。
・伝導…熱が物を伝わって移動すること。
5 第 3 回の復習
・百葉箱…気温やしつ度を測るための箱。
・百葉箱のつくり
◦全体が木でつくられていて,外,中とも白くぬっ
てある。
◦中に日光が入らないようにとびらは北向きについ
ている。
◦よろい戸になっていて,雨や日光を防ぎ,風通し
をよくすることができる。
◦風通しをよくするために,まわりに建物がない,
しばふの上に設置する。
6 第 3 回の復習
・太陽高度が一番高くなるのは 12 時ごろ。
・地温は 13 時ごろ最高になり,気温は 14 時ごろ最高
になる。
7 第 4 回の復習
空気の動き
・あたたかい空気…上へ(上しょう気流)
・まわりの空気が流れ込む
→冷たい方→温かい方という空気の流れ
あたたまりやすさ=冷えやすさ
砂(地面,陸)>水(川・海)
・海岸…昼間→海風,夜→陸風(風が吹いてくる方向)
海と陸上の気温が同じ→なぎ
8 第 4 回の復習
・春…移動性高気圧
・梅雨…梅雨前線
・夏…太平洋高気圧(小笠原気団)
・秋… 9 月は梅雨と 10 月は春と似ている
・冬…西高東低
・台風…強い風と大雨(8 月~ 9 月)
1 第 1 回の復習
・実験,観察の問いは近年よく出題されるイメージをしっかり定着させ
ることが重要である。
・考察をふくめて解説を授業で提示することも大切である。
2 第 1 回の復習
・水の基本的な性質を理解させる。
・体積変化,重さ,沸点・凝固点を表やグラフを使って板書で展開する
と良い。
3,4 第 2 回の復習
・身の回りでの温度による体積変化を例示し,内容を理解させる。
・対流がおきている例として,エアコン,風呂など生活の中でも生徒が
体験できるものをイメージさせる。
・伝導(特に熱伝導)は,熱による分子の運動が激しくなることを理解さ
せるとなお良い。この例としては使い捨てカイロなども参考になる。
5 第 3 回の復習
◆世界中共通条件の下で測られる百葉箱なので,しっかり知識をみにつ
け,理解させること。
温度計の高さが
1.2∼
1.5m
しばふ
よろい戸
北向き
6 第 3 回の復習
・グラフの特ちょうをつかませる。
・特にたて軸には注意させる。
7 第 3 回の復習
・空気の温度との関係は必ずおさえる。
・思い出せないときに仕組みから考えられるように簡単な図の書き方を
教えておくのも役に立つ。
・この空気の対流の仕組みが理解されていると液体や固体の温度変化で
も理解が早いと思われるのできちんとマスターさせておきたい。
8 第 4 回の復習
・天気図は,記号を使ったものも読み取れるようになるとよい。
快晴 晴れ くもり 雨 雪
風向
風力
風
天気記号
・新聞などには必ず掲載されているので,解説のときなど実際のものを
使うとより定着がはかれる。
★自然界における環境の変化を総合的に身につける。
★自然環境を理由と共に学習する。
(6)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
季節と植物・動物
▼指導ページ P 48 ~ 57 ▼
6
1 季節と植物 【基本1,2】
⑴ 春の植物
①花がさく草…オオイヌノフグリ,ゲンゲ,シロツ
メクサ,カントウタンポポ,チューリップ,ス
イセンなど
②春の七草…セリ,ナズナ,ゴギョウ(ハハコグサ),
ハコベラ(ハコベ),ホトケノザ(コオニタビラ
コ),スズナ(カブ),スズシロ(ダイコン)
③樹木のようす…ツバキ,モクレン,ツツジ,クヌ
ギなど,花をさかす。
④種まき…アサガオ,ヘチマ,コスモスなど,種子
をまく。ジャガイモは種いも。
⑵ 夏の植物
①花がさく草…ツユクサ,アサガオ,ヒマワリ,ホ
ウセンカなど,花をさかす。
② 2種類の花をさかせる草…ヘチマ,ツルレイシ
(ゴーヤー),カボチャなどは,お花,め花の 2
種類の花がさく。
⑶ 秋の植物
①花がさく草…ヒガンバナ,コスモス,キクなど。
②秋の七草…ハギ,ススキ,クズ,ナデシコ,オミ
ナエシ,フジバカマ,キキョウ
③樹木のようす
すずしくなると草木の実が熟し,葉が色づく。
④種まき…アブラナなど。チューリップ,スイセン
は球根。
⑷ 冬の植物
①草のようす(冬ごし)
・種子…アサガオ,ヘチマ
・地下のくき…ススキ,グラジオラス
・地下の根…キク,ダリア
・ロゼット…タンポポ,ナズナ
②樹木のようす
・常緑樹…マツ,スギ,シイ,カシなど
・落葉樹…紅葉や黄葉する樹木
2 季節とこん虫 【基本3】
⑴ こん虫の育ち方
①完全変態…たまご→よう虫→さなぎ→成虫(チョ
ウ,ガ,カブトムシ,ハエ,アブなど)
②不完全変態…たまご→よう虫→成虫(セミ,トン
ボ,バッタ,カマキリなど)
⑵ 春のこん虫
・よう虫…カマキリ,カブトムシ,ギンヤンマなど
・成虫…ナナホシテントウ,ミツバチ,アゲハ
⑶ 夏のこん虫
・樹液にオオムラサキ,スズメバチ,カブトムシ,ガ
・水辺にトンボ,ホタル,アメンボ,ゲンゴロウ
⑷ 秋のこん虫
・カマキリ,バッタ,トンボなどが産卵。
⑸ 冬のこん虫
冬は活動ができないので,春までじっとしている。
3 季節と動物 【基本4】
⑴ 冬眠
①カエル型…まわりの温度によって体温が変わる。
カエル,トカゲ,カタツムリなど
②コウモリ型…体温を一定に保つ。冬眠中はふだ
んの体温より大きく下がる。ヤマネ,
シマリスなど
③クマ型…体温を一定に保つ。冬眠中は,ふだんの
体温より少し下がる。クマは冬眠中に子
を産む。
⑵ わたり鳥
季節によってすむ場所を変えるため大移動する鳥。
1 季節と植物
◆春の七草や秋の七草を覚えるようにしたい。その他のキクやサクラは
身近である生活内で見聞きして定着させたい。
◆秋に色づく葉
・赤色の葉(紅葉)…イロハモミジ,サクラ
・黄色の葉(黄葉)…イチョウ,ポプラ
・茶色の葉…クヌギ,コナラ
2 季節とこん虫
◆虫のオスが鳴くのは,なかまをふやすためである。オスは鳴いてメス
を呼び寄せ交尾し,その後メスは産卵してなかまをふやしていく。
◆冬のこん虫の冬ごし
①たまごで冬ごし…オビカレハ・バッタ・アキアカネ・カマキリ
②よう虫で冬ごし…カブトムシ・セミ・やご(ギンヤンマ),ミノムシ
③さなぎで冬ごし…モンシロチョウ・アゲハ
④成虫で冬ごし…ナナホシテントウ・ゲンゴロウ・アリ・ミツバチ
3 季節と動物
◆ヤマネは冬眠している間,体温が下がるだけでなく,呼吸の数も,心
臓の脈拍の数も少なくなる。こうして,エネルギーの消費をできるだ
け少なくして,えさを食べないで眠り続けることができる。冬眠の間
は外敵が近づいても気づかないほど深く眠っている。冬眠する場所は
あらかじめ敵に見つからないような安全な場所を選んでそこに隠れて
冬眠する。一方,クマはすごく目ざとい。冬眠の間でも敵が近づけば
目覚めて身を守るために攻撃する。冬のハイキングで眠っているクマ
と出会ってもむやみに近づかない方がよい。
◆わたり鳥
①夏鳥…春に南から来て,夏に日本でひなを育てる。ツバメ,カッコウ。
②冬鳥…秋に北から来て,日本で冬をすごす。ガン,ハクチョウ。
③旅鳥…夏は北ですごし,冬は日本より南へ行く。チドリ,シギ。
発展学習
1 昼夜の長さと植物の開花
⑴ 1 年の昼の長さの変化
夏至の日が最も長く,冬至は最も短い。
⑵ 昼の長さと開花
①長日植物…昼の長さが長くなる春~夏に開花。
アブラナ,ダイコン,ムギ,アヤメなど
②短日植物…昼の長さが短くなる夏~秋に開花。
アサガオ,コスモス,キク,イネなど
③中性植物(中日植物)…昼の長さに関係なく成長すると開花。
トウモロコシ,ヒマワリ,キュウリ。
⑶ 長日処理と短日処理
・昼の長さ(太陽の出ている時間)が開花時期に影響する性質を利用し,
夜間に電灯で照らすなど,人工的に日照時間を変えると,自由に開
花を調節できる。
・電照菊…短日植物のキクは,夜間に電灯で照らし,日照時間を長く
して開花時期をおくらせ,花の少ない冬に新鮮な花を出荷
できるようにする。
⑷ 開花の条件を調べる実験
・連続した光の当て方によって開花の条件が変わる。
★様々な動植物の分類を覚え,その活動を理解する。
★それぞれの季節における生態系について学ぶ。
(7)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
▼指導ページ P 58 ~ 67 ▼
7
気体の性質
1 空気の成分 【基本2】
⑴ 空気にふくまれる気体の種類
ちっ素…約 78%,酸素…約 21%,
二酸化炭素…約 0.03 ~ 0.04%
⑵ 空気にふくまれる気体の性質
①ちっ素の性質…無色とう明・無臭,空気よりやや
軽い,水にとけにくい。
②酸素の性質…無色とう明,無臭,空気よりやや重
い,水にとけにくい。助燃性あり。
③二酸化炭素の性質…無色とう明,無臭,空気より重
い,水に少しとける。石灰水に通すと白くにごる。
2 気体の発生装置と集め方 【基本1】
⑴ 気体の発生装置…三角フラスコ,ガラス管,ゴム
管など使用。
注意点 ・液体を流すろうと管は液につかるよう長め。
・発生した気体が出ていくガウス管は短め。
⑵ 気体の集め方
①水上置かん法…水にとけにくい気体を集める。
②上方置かん法…空気より軽い気体を集める。
③下方置かん法…空気より重い気体を集める。
3 酸素の発生 【基本1,4】
⑴ 酸素のつくり方と集め方
・固体(二酸化マンガン)に液体(過酸化水素水=オ
キシドール)を加える。
・水上置かん法で集める
⑵ 酸素が発生するしくみ
過酸化水素が二酸化マンガンによって水と酸素に分
解される。
⑶ 酸素の発生量
過酸化水素水の量に比例して酸素は発生する。
4 二酸化炭素の発生 【基本2,4】
⑴ 二酸化炭素のつくり方と集め方
・固体(炭酸カルシウム=石灰石)に液体(うすい塩
酸)を加える。
・下方置かん法で集める。
⑵ 二酸化炭素が発生するしくみ
炭酸カルシウムと塩酸が反応し二酸化炭素+水+塩
化カルシウムができる。
⑶ 二酸化炭素の発生量
一定量の石灰石に塩酸を加えた場合,ある一定量で
二酸化炭素の発生はとまる。
5 水素の発生と性質 【基本4】
⑴ 水素の性質…無色とう明,無臭,最も軽い,水に
ほとんどとけない。
⑵ 水素の発生
亜鉛〔アルミニウム・鉄などの金属〕+うすい塩酸
6 実験器具の使い方 【基本3】
⑴ アルコールランプの使い方
・アルコールの量は 8 分目。しんは 5mm ほど出す。
火は横からななめ上に近づける。消すときはふた
をする。
⑵ ガスバーナーの使い方
①火のつけ方
1. 2 つのねじが閉じていることを確認。
2. マッチをつけ,ガス調節ねじを少しずつ開き
火をつける。
3. 空気調節ねじを開いて,ほのおの色を青色にする。
②火の消し方
空気調節ねじ→ガス調節ねじ→元せんで閉める。
⑶ 試験管での液体の熱し方
・液体の量は,全体の 15 ~14 にし,こきざみにふり
ながら熱する。
⑷ メスシリンダーでの液体の量の測り方
・ 目を液面と水平にする。液面のへこんだところ
を,目分量で読みとる。
⑸ フラスコの使い方
・丸底フラスコ…熱に強い。
・三角フラスコ…熱に弱い。
⑹ 気体検知管
・気体の量をはかりとる(酸素検知管,二酸化炭素
検知管など使いわける必要がある)
1 空気の成分
◆空気の成分…水蒸気も多くふくまれるが,場所によって量のちがいが
大きい。
◆ちっ素酸化物はちっ素が高温で酸素と結びついたもの。二酸化いおう
とともに酸性雨の原因となる。
2 気体の発生の発生装置の集め方
◆気体の集め方
・水上置かん法…気体を水とおきかえて集める方法。
・上方置かん法…アンモニアなど空気より軽い気体を集める方法。
・下方置かん法…塩素・二酸化炭素など空気より重い気体を集める方法。
3 酸素の発生
◆酸素をつくるとき,過酸化水素水の量を多すぎないようにする。たく
さん入れると,三角フラスコがわれる危険がある。
◆過酸化水素水が分解して酸素が発生するとき,二酸化マンガンは変化
しないので,くり返し使用が可能。ほかのものの変化を助けるが,自
分自身は変化しないものを触媒という。
4 二酸化炭素の発生
◆重ソウ(炭酸水素ナトリウム)を熱したり,重ソウにうすい塩酸を加え
ても,二酸化炭素は発生する。
5 水素の性質と発生
◆水素の重さはとても軽く,空気の 7
100 くらい。また,よく燃える気体
である。以前は,気球などに水素は使われたことがあったが,爆発す
るおそれがあるので,今では,ヘリウムが使われている。
近年の研究では,水素と酸素を反応させて得る水素燃料電池がある。
6 実験器具の使い方
◆アルコールランプを使うときは,アルコールの量が少ないと爆発する
ことがある。マッチの火は手前から近づけて火をつける。
◆ガスバーナーの使い方
・必ずマッチに火をつけてからガスを出し点火すること。空気が不足
しているとほのおの色は黄色になる。
・消すときに元せんを先に閉めるとガス管の中に火がもどって危険で
ある。
◆ ふっとう石 は液体が急にふっとうすることを防ぐはたらきがある。
◆メスシリンダーは水平な台の上におくこと。目もりは液面のへこんだ
ところを読む。目もりは目分量で 1 目もりの 1
10 まで読み取る。
発展学習
⑴ アンモニア
①アンモニアの性質…無色で,鼻をさすようなにおい。有毒。空気よ
り軽く,水にとてもよくとける。
②アンモニアの発生…アンモニア水を熱する。
③ふん水実験…スポイトで水を入れると,アンモニアが水にとけて,
フェノールフタレイン液を入れた水が赤色のふん水の
ようにふき出す。
⑵ 塩化水素
①塩化水素の性質…無色で,鼻をさすようなにおい。有毒。水によく
とけ,塩酸になる。
②塩化水素の発生…塩酸を熱する。
⑶ メタン…無色とう明,無臭,炭素と水素でできている(プロパンも
同じ)。
⑷ 一酸化炭素…炭素や炭素をふくむ物質の不完全燃焼で発生。吸い
こむと中毒になる。
★空気に含まれる様々な気体について学習する。
★実験器具の使い方や,使用手順の注意について確認する。
(8)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
8
植物の発芽・成長
▼指導ページ P 68 ~ 77 ▼
1 いろいろな種子のつくり 【基本1】
⑴ 種子のつくり
① 種皮 …種子の外側にあり,内部を保護する部分。
② はいにゅう …種子の大部分をしめ,発芽に必要
な養分をたくわえている部分。
③ はい …成長して新しい植物のからだになる部分。
子葉・よう芽・はいじく・よう根からで
きている。
⑵ 有はいにゅう種子
・養分をはいにゅうにたくわえている種子。
・カキ・トウモロコシ・イネなど。
⑶ 無はいにゅう種子
・養分を子葉にたくわえている種子。
・インゲンマメ・ヒマワリ・アサガオなど。
2 発芽のようす 【基本2,3】
⑴ 発芽の順序
根→子葉→よう芽の成長 (イネ…子葉→よう根)
⑵ 子葉の数
①子葉が 1 枚の植物
単子葉類…イネ・ムギなど。
②子葉が 2 枚の植物
双子葉類…アサガオ・ヘチマなど。
③子葉が 3 枚以上の植物
多子葉類…マツ,スギなど。
3 種子にたくわえられている養分 【基本3】
⑴ ヨウ素でんぷん反応
・でんぷんがあるか→ ヨウ素液 で調べる。
・ヨウ素液(うすい茶色)がでんぷんのある部分を
青むらさき色 に変える。→ヨウ素でんぷん反応
⑵ 発芽で使われる養分
・ でんぷん …イネ,トウモロコシ
・タンパク質…ダイズ,ソラマメ,ムギ
・しぼう…アブラナ,ゴマ,ヒマワリ
4 発芽するための条件 【基本4】
・ 水 , 適当な温度 , 空気(酸素)が必要。
・肥料や土,日光がなくても発芽する。
5 成長するための条件
⑴ 日光…光合成で成長に必要な養分が作られる。
日光に当てないでつくるものもある。
→根深ネギ,ホワイトアスパラガス,もやし
⑵ 肥料…根から吸収し必要な養分を作る。
・ちっ素肥料…くきや葉を育てる。
・リン酸肥料…花や実をつける。
・カリ肥料…根や植物のからだをじょうぶにする。
1 いろいろな種子のつくり
◆有はいにゅう種子…種皮・胚乳・胚の 3 つの部分からなり,胚乳に発
芽のための養分をたくわえている。
・イネ→胚が小さく区別できない。
・カキ→かなり育った胚をもつ。
◆無はいにゅう種子…胚乳がなく,種皮と胚の 2 つの部分からなり,子
葉に発芽に必要な養分をたくわえている種子。子
葉がなくても発芽するがほとんど成長しない。
2 発芽のようす
・単子葉類(子葉が 1 枚)…葉脈が平行,ひげ根,子葉以外は地下に残る。
イネ・ムギ・トウモロコシ・ススキ・ネギ・アヤメなど。
・双子葉類(子葉が 2 枚)…葉は網目状,根は主根・側根からなる。子葉
が地上に出るもの(ダイズ・アブラナ・カキなど)と地下に残るも
の(エンドウ・アズキ・クリなど)がある。
・多子葉類(子葉が 3 枚以上)…裸子植物(成長して木になる植物のうち,
きれいな花が咲かないもの)。根は主根と側根でできている。マ
ツ・スギ・イチョウ・ヒノキなど。
3 種子にたくわえられている養分
◆種子には,でんぷん,たんぱく質,脂肪などの養分が含まれている。
種子はこれらを発芽の際に必要なエネルギーや芽生えのからだをつく
る材料に使う。種子の中の養分は糖に変化し,次第に増えていく。
4 発芽するための条件
・水分…子葉や胚乳の養分は,水を含んだ状態で分解されやすい。
・適当な温度…種子により発芽に適した温度が決まっている。適当な温
度のもとで養分の分解や呼吸(酸素を取り入れて,エネ
ルギーと二酸化炭素を作り出す。)が始まる。
・空気(酸素)…種子に含まれている養分は酸素によって変化し,発芽や
成長のためのエネルギーとなる。
5 成長するための条件
・日光…植物が発芽して,本葉が育つまでの間は日光は必要ない。本葉
がある程度成長すると,日光が必要となる。日光にはくきの伸
びすぎをおさえ,葉で養分を作り出すはたらきがある。
発展学習
1 しげきと植物の反応
⑴ くっ性…光,重力,水分などのしげきの方向へ曲がる性質。
①光に対する反応
・正のくっ光性…芽,くき
・負のくっ光性…根
②下や上へ向かおうとする反応
・正のくっ地性…根
・負のくっ地性…芽,くき
③水分に対する反応
・正のくっしつ性…根
⑵ けい性…しげきの方向と関係なく,器官の構造によって,くっせつ
する。
①光に対する反応
けい光性…光が当たると開く性質(タンポポ)
②温度に対する反応
けい熱性…気温が上がると開き,下がるととじる。(チューリップ)
③ふれたことに対する反応
けいしょく性…せっしょくすると,とじる性質(オジギソウ)
★様々な植物の種子や生長の仕組みについて学習する。
★植物が成長するための条件や環境への反応と合わせて定着させる。
(9)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
▼指導ページ P 78 ~ 87 ▼
9
花のつくりとはたらき
1 花のつくり 【基本1,2】
⑴ めしべ …胚珠→種子になるところ。
柱頭→めしべの先,花粉がつく。
⑵ おしべ …やく→花粉をつくるところ。
花糸→やくを支える。
⑶ 花びら …めしべ・おしべをとりかこむ。
大きさと色で虫をさそう。
⑷ がく …花のいちばん外側で内部を守る。
⑸ その他のつくり
①みつせん…みつを出す。
②花たく…花全体を支える。
③総ほう…小さな花が集まって 1 つの花のように
なっている。(タンポポ・ヒマワリ)
2 いろいろな花 【基本1,2】
⑴ 離弁花類の花
・ 離弁花 …花びらが 1 枚ずつ取りはずせる
アブラナ・サクラ・エンドウ
⑵ 合弁花類の花
・ 合弁花 …もとがくっついていて取り外せない
アサガオ・タンポポ・ヘチマ・ジャガイモ
⑶ 目立たない花をさかせる植物
①イネのなかま…花びらとがくがない。
②裸子植物(マツ,スギ,イチョウなど)
お花,め花がさき,め花のはいしゅはむき出し。
3 受粉と受精 【基本3】
⑴ 受粉のしくみ
・ 自花(自家)受粉 … 1 つの花の中で受粉。
イネ,アサガオ,エンドウ
・ 他花(他家)受粉 …同じ種類の他の花の花粉で受粉。
こん虫や風などによって受粉。
⑵ 花粉の運ばれ方
①虫ばい花…花粉がこん虫に運ばれて受粉。
アサガオ・ヘチマ・アブラナ
②風ばい花…花粉が風に運ばれて受粉。
マツ・スギ・トウモロコシ
③そのほかの運ばれ方…鳥や水で運ばれて受粉
⑶ 受精 …受粉後,花粉は花粉管をめしべの中にの
ばしはいしゅに届き,核を送り,はい
しゅの中の核と合体する。
4 けんび鏡の使い方 【基本4】
⑴ けんび鏡のつくり
・ 接眼レンズ …対物レンズで拡大したものをさら
に拡大する。
長いものほど倍率が低い。
・ 対物レンズ …観察するものを拡大する。
長いものほど倍率が高い。
⑵ プレパラートのつくり方
プレパラート…けんび鏡を使って観察するものを,
スライドガラスにのせたもの。
⑶ けんび鏡の使い方
①接眼レンズ,対物レンズの順にとりつける。
②対物レンズとのせ台の間を広くする。
③反射鏡を動かして視野を明るくする。
④プレパラートをのせる,とめ金で固定する。
⑤けんび鏡の横から見て調節ねじでのせ台と対物レ
ンズの間を近づける。
⑥接眼レンズをのぞきながらピントをあわせる。
⑷ プレパラートの動かし方
プレパラートを動かすときは,動かしたい向きと逆
向きにプレパラートを動かす。
1 花のつくり
・完全花…おしべ,めしべ,花,がくが全部そろう。
◆花のつくりの調べ方
採集してきた花を,黒い紙の上において,全体の形をスケッチし,
次に,ピンセットや柄つき針で,次の順序で花を分解し,花のつくり
を調べる。
①花びらを外側から内側へ順にはずし,その形や数,つき方を調べる。
②おしべの形や数,それらのつき方を調べる。
③おしべの先端のやくをかみそりの刃で注意深く切り,その切り口を
ルーペまたは顕微鏡でよく観察する。また,内部の花粉も観察する。
④おしべをピンセットでとり去り,めしべの根もとの子房をかみそり
の刃でたてに切り,胚珠のつき方を調べる。
2 いろいろな花
サクラ タンポポ マツ
おしべ
(多数) 花びら
めしべ
子ぼう
がく
(5まい)
はいしゅ
子ぼう花糸
花びら
めしべ
おしべ
柱頭
花柱
やく
かん毛
はいしゅ
(約15倍)
(約15倍)
やく
お花 め花
3 花のはたらき
・受粉,受精して種子をつくる。
・受粉…おしべでつくられた花粉が柱頭につく。
・花粉の発芽(水分などで花粉管がのびる様子)を調べる。
①ビーカーに水を 50cm3 とり,これに砂糖 1 ~ 3g,寒天 1g を加え,
よくかきまぜながら熱して溶かす。(しょ糖寒天液を用いるのは,
めしべの柱頭に近い状態にするため。)
②できたしょ糖寒天液を太めのスポイトでとり,スライドガラスの上
にうすくのばすように落として固まらせる。
③あらかじめ薬包紙に集めておいた花粉を絵筆の先に少しつけ,しょ
糖寒天培地の上で軽くたたき,花粉を散布する。
④顕微鏡で手ぎわよくピントをあわせて,100 倍~ 150 倍でのぞくと,
それぞれの花粉から芽が出て,細い糸のような花粉管が少しずつの
びていくようすを観察する。
発展学習
1 果実
⑴ 子ぼうが成長した果実(真果)
中に胚珠が成長してできた種子(た
ね)がある。(モモ・クリ)
⑵ 花たくなどが成長した果実(偽果)
子房の外側の花たくが成長して食用
部分になる。(リンゴ・ナシ・イチゴ)
2 種子をつくらない植物
ほう子植物…シダ植物のなかま,コケ植物のなかまなどで,ほう子でな
かまをふやし,花をさかせない。
はいしゅ 子ぼう
モモ
はいしゅ 子ぼう
モモ
リンゴ
はいしゅ 子ぼう
リンゴ
はいしゅ 子ぼう
★植物の中の花について学習する。
★受粉と受精のしくみとその後の変化について定着させる。
(10)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
第 6 回~第 9 回のまとめ
▼指導ページ P 88 ~ 91 ▼
10
★動植物の理解を深める。
★気体の性質や器具の利用方法を身につける。
1 第 6 回の復習
動物の冬ごし
・変温動物…いろいろな形になったり,冬眠
・冬鳥…北の国から日本に来て春になると帰っていく。
・クマやコウモリ…冬眠
・キツネ・ウサギ…冬でも活動
植物の冬ごし
・アサガオ,ヘチマ…種子
・モクレン,サクラ…枝に芽をつける
・タンポポ,ナズナ…ロゼット
2 第 6 回の復習
・不完全変態のこん虫…バッタ,カマキリ,トンボ
・たまごで冬ごし…カマキリなどは木のえだなど。
バッタは土の中。
・よう虫で冬ごし…オニヤンマは水中,カブトムシな
どは土の中,オオムラサキなどは
落ち葉の下。
・成虫で冬ごし…ミツバチは巣の中,ナナホシテント
ウは落ち葉の下。
3 第 7 回の復習
・酸素…助燃性。
・水素…最も軽く,火をつけると,音を立てて燃え,
水ができる。
・二酸化炭素…石かい水を白くにごらせる。
・ちっ素…空気中のおよそ 80%。
4 第 7 回の復習
・水上置かん法…水素や,酸素などの水にとけにくい
気体を集める。純水な気体が集めら
れる。
・上方置かん法…アンモニアなどの空気より軽く,水
にとけやすい気体を集める。
・下方置かん法…二酸化炭素などの空気より重く,水
にとけやすい気体を集める。
5 第 8 回の復習
・日あたりが良い…くきが太くしっかり成長する。
・日あたりが悪い…くきは細いが,日にあたろうとす
るため,くきは高くのびる。
6 第 8 回の復習
イネ カキ
インゲンマメ
はいにゅう
はい
子葉
はいじく
よう根
はいにゅう
はい
はい
子葉
よう芽
よう根 子葉
よう根
種皮
ヒマワリ
種皮
7 第 9 回の復習
・おしべの先たん…花粉がある。
・けんび鏡のあつかい→まずは低倍率で観察する。
・子ぼう→果実になる
はいしゅ→種子(たねになる)
1 第6回の復習
・カエル,ヘビ,トカゲなどは,まわりの温度が下がると体温も下がり
活動できなくなるので,冬眠する。
・季節によってすむ場所を変えるために移動する鳥をわたり鳥という。
→夏鳥,冬鳥,旅鳥
・サクラセイチョウのような落葉樹は冬芽ですごす。
・多くの草花は,たねで冬をこす。タンポポのように葉を地面に広げて
冬をこすものもいる。
2 第6回の復習
・冬のこん虫のすがたは,写真や絵などを使って視覚化して理解させる
とよい。
3 第7回の復習
・酸素…無色,無臭。空気の約 1.11 倍の重さ。助焼性があり,酸素の
中で物は燃える。水にとけにくい。
・水素…無色,無臭。空気の約 0.07 倍の重さで最も軽い気体。よく燃
えて,水ができる。特に酸素と混ぜるとはげしい爆発がおこる。
水にとけにくい。
・二酸化炭素…無色,無臭。空気の約 1.53 倍の重さ。水にとけると炭
酸水になる。石灰水に通すと白くにごる。燃やすはたら
きはない。
・ちっ素…無色,無臭。空気の約 0.97 倍の重さ。ふつうの状態では燃
えない。水にとけにくい。
4 第7回の復習
水上置かん法 上方置かん法 下方置かん法
上まで上
げておく
下まで下
げておく
5 第8回の復習
発芽の 3 条件(1 つでも欠けると発芽しない)
・水(子葉や胚乳の養分が分解されやすい)
・適当な温度(養分の分解や呼吸がはじまる)
・空気〔酸素〕(酸素によって養分が変化し,発芽や生長のエネルギー
になる)
※発芽には日光や肥料は必要ではない。
成長の条件
・水,空気,適当な温度の他に植物が養分を自分でつくるために日光と
肥料が必要。
肥料の 3 要素…ちっ素,リン酸,カリウム
※植物には,それぞれ必要とする肥料の量があるので,あたえすぎ
ると根がいたんで枯れてしまう。
6 第8回の復習
・種皮…はいやはいしゅを守っている。
・はいにゅう…発芽のための養分をたくわえている。
・はい…発芽後,葉,くき,根になる部分。
7 第9回の復習
分類 植物名 がく 花びら おしべ めしべ
被子植物
双子葉類
離弁
花類
アブラナ 4 4 6 1
サクラ 5 5 多数 1
エンドウ 5 5 10 1
合弁花類 アサガオ 5 5 5 1
タンポポ (かん毛) 5 5 1
ヘチマ 5 5 5 1
ジャガイモ 5 5 5 1
ツツジ 5 5 5 ~ 10 1
単子葉類 アヤメイネ なし3 なし3 36 11
トウモロコシ なし なし 3 1
裸子植物 マツ なし なし (お花をつくる)
(め花を
つくる)
イチョウ なし なし (お花を
つくる)(め花を
つくる)
(11)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
▼指導ページ P 92 ~ 101 ▼
動物の誕生とふえ方
11
1 メダカのふえ方 【基本1,2】
⑴ メダカの飼い方
・大きい水そうを使い,直射日光のあたらない明る
い場所に置く。
・水温は 20 ~ 30℃程度,産卵時は 25℃が適温。
・水草を植え,えさは食べ残しがない量を 1 日に 1
~ 3 回あたえる。
・たまごが産まれたら,たまごのついた水草ごと別
の容器に移す。
⑵ おすとめす
・おす…背びれにきれこみあり,しりびれは大き
くて平行四辺形の形
・めす…背びれにきれこみなし,しりびれは細長
い三角形の形
⑶ 産卵と受精
・早朝に卵を産む。
・めすが卵を産み,おすの精子がたどりつく。→受精
⑷ 受精卵の育ち方
・大きさは 1mm くらい,10 ~ 20 個くらい産む。
・付着毛…水草につきやすいようにするため。
2 かいぼうけんび鏡の使い方 【基本2】
⑴ かいぼうけんび鏡の特ちょう。
・レンズが 1 つ,低倍率だがプレパラート不用。
⑵ かいぼうけんび鏡の使い方
①日光が直接当たらない明るい場所で使用。
②接眼レンズの取り付ける。
③反射鏡で視野を明るくする。
④観察物をステージにのせる。
⑤横から見ながらレンズをステージに近づける。
⑥レンズを遠ざけながらピントをあわせる。
3 動物の分類とふえ方 【基本3,4】
⑴ 動物の分類…セキツイ動物(5 つのグループ),
無セキツイ動物
①魚類(メダカ,フナ,サメなど)…水中で活動。
うろこでおおわれ,呼吸するための器官(呼吸器官)
は,えら。水中にからのないたまご。
②両生類(カエル,イモリなど)…子は水中,親は水
辺。子はえら,親は肺と皮ふで呼吸。水中にから
のないたまご。
③ハチュウ類(トカゲ,カメ,ヤモリなど)…多くは
陸上だが水辺で活動するものもいる。かたいうろ
こやこうらでおおわれている。肺で呼吸。陸上に
からのあるたまご。
④鳥類(ニワトリ,ツバメ,ペンギンなど)…前あし
がつばさで,ふつうは飛ぶことができる。羽毛に
おおわれ,肺で呼吸。陸上にからのあるたまご。
⑤ホニュウ類(ウマ,コウモリ,クジラ,ヒトなど)
…からだが毛におおわれ多くは陸上で生活。肺で
呼吸。子は親の体内で成長して産まれる。
⑵ 受精のしかた…たまご(卵)はめすの卵巣,精子は
おすの精巣。
①水中に産卵する動物…魚類,両生類の多くが体外受精。
②陸上に産卵する動物…ハチュウ類,鳥類の多くが体内受精。
③親と似たすがたの子を産む動物…ホニュウ類は体内
受精をして,めすの体内で,ある程度成長させる。
⑶ ふ化,誕生までの特ちょう
①たまごを産む動物…卵生,鳥類以外はほとんど
子の世話をしない。
② 親 と 似 た す が た の 子 を 産 む 動 物 … たい生,
たいばんを通して子に養分をあたえる。
③卵たい生(卵胎生)…たいばんがないが,めすの体
内でふ化してから体外に出てくる。
⑷ セキツイ動物の産卵数(産子数)
・産卵数が多いものは親になるまえに死んでしまう
ことが多い。
4 水中の小さな生物
・よく動きほかの動物を食べるもの…ミジンコ,ゾウ
リムシなど。
・動かず,日光を受けて養分をつくるもの…ミカヅキ
モ,アオミドロなど。
1 メダカのふえ方
※水の汚れに弱い魚である。よく見られる似ている魚でカダヤシとい
う魚がいる。
◆メダカの飼い方
・水そう…水面が広いものを選択(酸素供給のため)し,中にはエアス
トーン,サーモスタッドを入れる。
・水のかえ方…一度に全体の 50%くらいまでしか飼えない。温度は
調節する。水道水は塩素ぬきをすることを注意する。
・20 ~ 30℃がメダカにとっての適温であることを理解させる。
・水草を適当な量植えることで水中の酸素量を保つ。卵を産みつける
場所でもあることも忘れずにつけ加える。
・たまごが産まれたら別の容器に移す理由を理解させる。
◆受精卵の育ち方
①産卵直後 ② 1 日目 ③ 2 日目 ④ 3 日目
油の
つぶ 付着毛
はい
ばん 目
⑤ 5 日目 ⑥ 6 ~ 7 日目 ⑦ 8 ~ 9 日目 ⑧ 10 日目
卵黄
油の
つぶ
⑨ 11 日目 ⑩ 15 日目
2 かいぼうけんび鏡の使い方
◦普通のけんび鏡との違い
・倍率は 10 倍程度で普通のけんび鏡は 10 ~ 1000 倍程度。
・立体的なものを観察できる。→プレパラートを使用しなくても良い。
・かいぼうけんび鏡→(双眼)実体けんび鏡はグレードが高いもの。
3 動物の分類とふえ方
⑴ 動物の分類
動物
セキツイ動物 無セキツイ動物
ホ乳類 鳥類 ハチュウ類 両生類 魚類
節足動物 軟体動物 その他
昆虫類 甲殻類 その他
たい生 卵生 卵生
恒温 変温 変温
内骨格 外骨格 外骨格やその他
注・昆虫類(チョウ,バッタなど) ︱
︱
・甲殻類(エビ,カニなど) 節足動物
・その他(クモ,ムカデなど)
・軟体動物(アサリ,イカなど)
・その他(クラゲ,ミミズ,ヒトデなど)
発展学習
1 メダカの習性
⑴ メダカが泳ぐ向き
①水そうに水の流れをつくる実験
水の流れとは逆向きに泳ぐ。
②水そうのまわりでもようのある紙を回す実験
たてじまもようの紙を回すと,メダカ自身が流されていると考え,
紙を回す向きに泳ぐ。
⑵ メダカのなわばり
すいそうの中で,おすはなわばりをつくる。強いメダカは底の方,弱
いメダカは水面付近になる。
2 メダカがふ化するまでの日数
・積算温度…水温にふ化日数をかけたもの。メダカは約 250 でふ化する。
水温が高いほど,産卵からふ化するまでの日数は短くなるが,水温が
35℃以上になるとほとんどふ化しなくなる。
★メダカの生態系について学習する。
★動物の種類により誕生の仕方も育ち方も違うことを学習させる。
(12)重要事項の確認
補足知識・留意事項など
指導のねらい
▼指導ページ P 102 ~ 111 ▼
12
ヒトの誕生とふえ方
1 女性と男性 【基本1】
⑴ 女性のからだのつくり
・女性…卵子をつくる卵巣や子宮がある。
・卵巣は左右一対。卵子は卵巣から卵管を通り子宮
に出される。
⑵ 男性のからだのつくり
・男性…精子をつくる精巣などのつくりがある。
・精巣は一対。精子は精巣にたくわえられ,動くよ
うになってからからだの外に出される。
⑶ 受精…卵管で精子は卵子と出会う。受精する卵
子と精子はそれぞれ 1 個だけである。
2 たい児が育つかん境 【基本2】
⑴ 着しょう
・着しょう…受精卵は,約1週間で子宮に達し,
子宮のかべの中にとりこまれる。
⑵ たい児のかん境
・たいばん…着しょう後,卵の一部が子宮の内部
に入りこみたいばんをつくる。母親から酸素や栄
養分を受け取る。
・洋まくはたい児を包むまく。羊水がたい児を守
り,へそのおでたいばんとつながっている。
3 たい児の成長と誕生 【基本3】
⑴ たい児の成長…受精後 8 週くらいまではい子(胚
子)とよぶ。
①受精後 4 週…心臓ができる。5mm 程度。
②受精後 8 週…顔のつくりがはっきりする。3cm 程度。
③受精後 16 週…男・女の区別。25cm 程度,約 250g。
④受精後 24 週…骨や筋肉の発達。35cm 程度,約 1000g。
⑤受精後 32 週…かみやつめ。40cm 程度,約 1700g。
⑵ 誕生
①じんつう…受精後 36 週くらいで,子宮に痛みを
感じる。
②出産…たい児は頭から母親のからだの外に出る。
③うぶ声…肺に空気が出入りし,肺呼吸が始まる。
4 いろいろな動物のおすとめす
⑴ おすとめすのちがいが色や形からわかりやすい動物
①カブトムシ…角の有無。
②キジ…羽の色。
③ライオン…たてがみの有無。
④シカ…角の有無。
⑵ おすとめすのちがいが色や形からわかりにくい動物
モンシロチョウ,スズメ,イヌなど。
①セミ…おすは腹弁が発達。めすには産卵管。
②オンブバッタ…めすの上に小さいからだのおすが
のることがある。
5 細ぼう 【基本4】
⑴ 生物のからだをつくるもの
ヒトは何十兆個の細ぼうをもつが,元は 1 つで,細
ぼう分れつで増えた。
⑵ 単細ぼう生物と多細ぼう生物
・ 単細ぼう生物 … 1 個の細ぼうでできている生物。
分れつでなかまをふやす。
・ 多細ぼう生物 …たくさんの細ぼうでできている生
物。受精を行いなかまをふやす。
6 iPS 細ぼう…人工多能性かん細胞 【基本4】
・2006 年,山中伸弥らが,マウスから取り出した細
ぼうに遺伝子を加え,はじめのころ(受精卵に近い)
と同じような,さまざまな種類の細ぼうに変化でき
るものをつくることに成功した。2012 年に山中氏
はノーベル生理学・医学賞を受賞。
1 女性と男性
◆成人した男性と女性のからだのつくり
・女性,男性ともに,年令によるからだの成長と各器官の変化をおさえる。
・女性は成人するにつれてからだに丸みをおびてきて,男性は女性よ
り強い筋肉をもつようになる。
◆卵巣や精巣などのつくり
・女性…卵巣,子宮,卵管,ちつの名称と機能をしっかりおさえておく。
・男性…精巣,精管,精のうの名称と機能をおさえる。
・精子の長さは約 0.06mm,卵の直径は約 0.14mm
2 たい児が育つかん境
◆着しょう
・受精卵の移動…受精卵がどこを通り,どこにたどり着くかを説明する。
・着しょうとは何がどの状態になることかをおさえる。
◆たいばんの形成
・たいばんの役目とその仕組み,たい児に何を通して栄養を送るかを
おさえる。
・たい児は母親の血液から養分や酸素を受け取る。
◆たい児のかんきょう
・羊水とへそのおの役割を確実におさえる。
・たい児の血管は,へそのおでたいばんの毛細血管とつながっている。
3 たい児の成長と誕生
◆たい児の成長
・28 日を 1 か月とし,38 週間の変化の様子を時間に分けて状態を説
明していく。
・手や足,目や口,心臓や肺などがどのような順番で作られていくの
かをおさえておく。
◆誕生
・誕生の 1 ~ 2 週前,出産までの母親の変化を説明する。
・うぶ声…うぶ声をあげる理由と後産について説明する。
4 いろいろな動物のおすとめす
⑴ オスとメスのすがた
◆おすとめすのちがいが,形や色などですぐにわかる動物は,こん虫
や鳥類,ほ乳類の実物例をあげて説明する。
◆おすとめすのちがいが,形や色ではわかりにくい動物は,こん虫や
その他で細かなちがいについて説明を加える。
5 細ぼう
・単細ぼう生物(ゾウリムシ・アメーバーなど)…運動や食べること,
不要なものの排出などすべて 1 つの細ぼうで行っている。
・多細ぼう生物…形や大きさのちがういろいろな細ぼうから成り立
ち,形やはたらきの同じ細ぼうが組しきをつくり,組しきが集ま
り器官をつくる。
6 iPS 細ぼう
・医りょう分野にいかせる…人の皮ふなどの体細ぼうから作せいされ
た iPS 細ぼうは,さまざまな組しきや臓器の細ぼうに分化させるこ
とができる。そのことで再生医りょうの発展につながることが期待
されている。
発展学習
1 遺伝
⑴ 形質と遺伝
・形質…生物の特ちょう。
・遺伝…親の形質が子に受けつがれること。
・遺伝子…細ぼう内に形質の情報をもっている。
⑵ 血液型の遺伝
・ABO式→A型,B型,AB型,O型の 4 種類
・血液型の遺伝子は,A,B,Oの 3 種類
A型…AO・AA,B型…BO・BB
O型…OO,AB型…ABとなり,
これらの組み合わせにより血液型は決定される。
2 おすでもありめすでもある動物
しゆう同体(ミミズやマイマイのなかまなど)… 1 匹で精子も卵もつくる。
★ヒトの誕生の仕方と過程を学習する。
★いろいろな動物のおすとめすのちがいを学習する。