無線ネットワークにおけるフロー特性を考慮したQoS制御方式の検討
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(2) 情報処理学会第 75 回全国大会. 4. 評価. 2000. 4.1.. 遅延時間(ms). 本研究では音声品質評価指標として R 値を用いる. R 値とは E-model と呼ばれるアルゴリズムに雑音,エ コー,遅延などのパラメータを代入して求める数値 であり,数値が大きいほど高品質な音声通信である ことを意味する[4]. また,映像品質評価指標として ITU-T G.1010 で規 定されている遅延時間を用いる.リアルタイム性の 求められる双方向映像通信において端末間の遅延は 150ms 以下,条件付きで 400ms 以下と推奨されている [5].. 1500. 500. 評価項目. 0 1. 基礎実験. 4.3.. 考察. 図 2,図 3 では 10s 後トラフィックを増加したこと によって R 値の減少,遅延時間の増加が見られる. これはトラフィックの増加によって QoS が著しく低 下したことを意味している.図 4 では送信間隔を早 くすることによって,ロスパケット率の増加が見ら れる.これは送信間隔が短くなることによって,ト ラフィックがキューに溜まりやすくなりオーバーフ ローを引き起こしていることを意味している.. 3. 5. 7. 9 11 13 15 17 19 時間(秒). 図 3:Deray の推移. 基礎実験として IEEE802.11eEDCA における R 値, 遅延時間,ロスパケット率を検証した.IEEE802.11e による通信を行い,トラフィックの変化に対する R 値,遅延時間,ロスパケットを測定した.この実験 では,有線接続されたトラフィックサーバから無線 接続のクライアント端末に音声と映像のトラフィッ クを流した.サーバとクライアント端末はそれぞれ 6 台ずつ用意し,サーバはクライアント端末へアクセ スポイントを中継してトラフィックを送信する.音 声通信は合計で 384kbps,映像通信は 3000kbps のト ラフィックが流れている.10s 後, 音声通信を 128kbps, 映像通信を 1000kbps 増加させ,合計で 20s 間データ を取る.このようにすることによって,R 値,遅延時 間がトラフィックの増加によりどのように変化する のかがわかる.また,同じ条件でパケットを送る間 隔を 20ms から 1ms まで 1ms 秒刻みで変化させ,ロス パケット率を測定した.実験結果を図 2,3,4 に示 す.. ロスパケット率(%). 100 80. ロスパケット率. 60 40 20 0 20 18 16 14 12 10 8. 6. 4. 2. パケット送信間隔時間(ms) 図 4:ロスパケット率の推移. 5. まとめ. 本研究では,IEEE802.11eEDCA において高優先度 のトラフィックの増大による通信品質の劣化の解 消を課題とし,その解決策として AC のキューの大 きさを動的に変化させ,資源を共有させる方式を 提案した. 今後は,提案方式を Qualnet 上で実装し,従来方 式との比較評価を行い,提案方式の有効性を検証 する.. 6. 参考文献. 100 80 R値. 下りDeray. 1000. 提案方式をネットワークシミュレータ Qualnet 上 で実装し,評価を行う.比較対象は従来方式である, IEEE802.11e とする.評価項目は,R 値,遅延時間, ロスパケット率とする.. 4.2.. 上りDeray. 60 上りR値. 40. 下りR値. 20 0 1. 3. 5. 7. 9. 11 13 15 17 19. 時間(秒) 図 2:R 値の推移. [1] 宮野 とも子,小 笠原 守,飯塚 正孝 : “IEEE802.11e 無線 LAN におけるリアルタイ ム系トラヒック品質保証のための受け付け制 御およびトラヒック制御方法の提案”,電子情 報 通 信 学 会 技 術 研 究 報 告 106(243),pp.31-36, 2006-09-07 [2] 大谷 昌弘、浦野 直樹、 上田 徹:“QoS を実現する無線 LAN 規格 IEEE802.11e”, 映 像 情 報 メ デ ィ ア 学 会 誌 57(11) pp.1459-1464,2003-11-01 [3] 小笠原 守,川村 憲一,平栗 健史:“無線 LAN の EDCA パラメータ動的更新技術”,NTT 技 術ジャーナル,pp.44-48,2007-08 [4] 高橋 玲,吉野 秀明,北脇 信彦: “IP 電話 サービスの通話品質評価技術”,電子情報通信 学 会 論 文 誌 , J88-B(5) pp.863-874, 2005-05-01 [5] ITU-T Recommendation G.1010, “ End-user multimedia Qos categories”, November 2001.. 3-472. Copyright 2013 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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