症状
原因
・ 内反膝・外反膝:乳幼児でO脚、
6歳にはX脚(外反5゜)が生理範囲
・ 反張膝:乳幼児で20゜、
成人で0゜∼5゜が伸展正常域
小児の膝変形
発育期の膝関節疾患 1
検査
治療方針
・ 生理的範囲のものが多いが以下のものに注意を要する
・ 疼痛管理
・ ブローント病:近位脛骨骨端板
内側部の成長障害による内反変形
・ 医療機関:単純X線など
症状
原因
・ 外傷などの力学的要因
・ 反復刺激 → 局所の血行障害
→ 骨化障害 → 分離(説)
離断性骨軟骨炎
発育期の膝関節疾患 2
検査
治療方針
・ 不完全分離:運動後の不快感、軽い疼痛、走行や階段昇降困難
・ 疼痛管理
・ 医療機関:単純X線、
断層撮影、MRIなど
・ 病巣脱落:嵌頓症状、水腫、ROM制限、激痛
症状
原因
・ 膝蓋靱帯付着部の過度の
牽引による剥離損傷
・ スポーツによる overuse
(13歳前後の男子に好発)
① Osgood-Schlatter病 ② Larsen-Johansson病
発育期の膝関節疾患 3
検査
治療方針
・ ① 脛骨粗面部の運動時痛・膨隆・圧痛
・ 疼痛管理、安静指導
・ 医療機関:単純X線
・ ② 膝蓋骨下端部の運動時痛・腫脹・圧痛
① Osgood-Schlatter病
症状
原因
・ 2個以上の骨化核(通常は1個)
を有し骨形成が妨げられた結果
・ スポーツによる overuse
が発症のきっかけとなる
有痛性分裂膝蓋骨
発育期の膝関節疾患 4
検査
治療方針
・ 走行・ジャンプ時の膝前面の疼痛、
分裂部に一致した著明な圧痛と叩打痛
・ 疼痛管理、安静指導
・ 医療機関:単純X線
膝蓋骨の外上方が最も多い
症状
原因
・ 体重が負荷した状態で屈曲した膝関節に異常な回旋力が加わる
半月板損傷
半月板、靱帯損傷 1
検査
その他
・ 受傷直後に半月板の損傷側に一致した関節裂隙に疼痛が生じる
・ 半月板嚢腫
・ 医療機関:MRI
・ 嵌頓症状(バケツ柄状断裂)
・ 理学検査:マックマレー、
アプレーなど
10∼20歳代のスポーツ
外傷によるものが多い
小児期に多い
中高年に多い
中高年に多い
・ 半月板骨化症
症状
原因
・ ジャンプの着地に失敗して膝を捻った際に受傷しやすい
前十字靱帯(ACL)損傷
半月板、靱帯損傷 2‐a
検査
その他
・ 受傷直後の激痛、関節内出血。陳旧例で膝折れ・膝くずれ現象
・ 急性期には筋緊張のため
に膝90゜屈曲位での前
方引き出し症状は出ない
ことが多い
・ 医療機関:MRI
・ 理学検査:前方引き出しt、
ラックマンt、
ピヴォットシフトt
ACL損傷 健側
症状
原因
・ 膝から転倒し、約90゜屈曲位で脛骨粗面部付近に直達外力が加わる
後十字靱帯(PCL)損傷
半月板、靱帯損傷 2‐b
検査
その他
・ 急性時には脛骨への後方ストレスで膝窩部に激痛
・ 前十字靱帯損傷に比べ膝
の機能障害は少ない
・ 医療機関:MRI
・ 理学検査:後方引き出しt、
PCLの損傷機転
・ スポーツ活動や階段昇降
で不安定感や膝蓋大腿
関節痛などの訴えが見ら
れる
症状
原因
・ ① 膝に大きな外反力が加わり発症。膝の靱帯損傷で最も頻度が高い
内側・外側側副靱帯(① MCL・② LCL)損傷
半月板、靱帯損傷 2‐c
検査
その他
・ ① 圧痛(大腿骨付着部付近が多い)、外反時に激痛
・ 圧痛のみで外反動揺性を
ほとんど示さない軽症例
(1度)から10゜以上の動揺
性を示す重症例(3度)まで
ある
・ 理学検査:内反・外反ストレスt
3度損傷例の外反ストレスX線像
・ ② 膝に内反力が加わり発症。(比較的稀な損傷)
症状
原因
・ 何らかの力学的異常が考えられる
膝蓋軟骨軟化症
膝蓋大腿関節障害 1
検査
その他
・ 運動時や階段昇降時(膝屈曲運動)に疼痛(と轢音)
・ 比較的若年者(10‐20代)
・ 膝蓋骨の関節軟骨の一部に軟化・
膨隆・亀裂などをきたす
・ 運動選手、靱帯損傷例、PFJの形
態異常や膝蓋骨亜脱臼を呈する
例などに多い
左膝蓋骨関節面の中央から内側に
かけて軟骨病変を認める
・ 理学検査:膝蓋骨圧迫t
・ 医療機関:関節鏡、関節造影、CT
症状
原因
・ 50%の膝に滑膜ひだ(別名:タナ)がみられ、PとF(の内側顆)に挟ま
り、機械的刺激により肥厚や断裂を生じることがある
・ 内側翼状ヒダと膝蓋内側翼状ヒダも原因となる
滑膜ひだ障害(タナ障害)
膝蓋大腿関節障害 2
検査
その他
・ 運動時の膝蓋骨内下縁に疼痛と圧痛、時に弾発現象
・ 安静や消炎鎮痛剤で改善しない
場合は関節鏡視下に切除
・ タナは膝関節腔内の隔壁の遺残
・ 医療機関:関節鏡、関節造影、CT
症状
原因
膝蓋骨脱臼
膝蓋大腿関節障害 3
検査
その他
・ 来院時に自然修復されて
いる場合が多い
・ 医療機関:単純X線
・ 理学検査:膝蓋骨不安定t
・ 外傷性脱臼では激痛(内側広筋と内側支帯の部分断裂)
・ 大腿四頭筋異常、大腿骨顆部形成不全、脛骨粗面の外方偏位、
全身的靱帯弛緩、膝蓋骨高位、外反膝など多くの因子が挙がる
正常
Q‐アングル
(20゜以内)
脱臼
亜脱臼
症状
原因
・ 多くは膝蓋骨の外側偏位による軟骨の摩耗
・ 二次性:膝蓋骨骨折・脱臼などの外傷後に発症
膝蓋大腿関節症
膝蓋大腿関節障害 4
検査
その他
・ 階段昇降時の膝蓋骨後部疼痛、立ち上がり・しゃがみ込み動作困難
・ 膝蓋大腿関節に限局した関節症
で、大腿脛骨関節に主な病変を認
める変形性膝関節症とは区別して
論じられる
・ 医療機関:X線検査
症状
原因
・ 軟骨の摩耗、骨棘形成、変形など
退行性変性と増殖性変化をきたす
・ 肥満や膝周辺の筋力不均衡などの
力学的因子が指摘されている
変形性膝関節症
関節症と関連疾患 1
検査
その他
・ 運動時痛が主体で、特に運動開始時と長時間の歩行で強い
・ 一次性関節症の多くは内反変形
を呈する
・ 医療機関:X線検査など
右膝
症状
原因
・ 原因不明であるが、多くの患者が
骨粗鬆症を伴う高齢の女性である
ことから、軟骨下端の疲労骨折に
原因を求める説がある
膝の突発性骨壊死
関節症と関連疾患 2
検査
その他
・ 急性期に激痛、夜間安静痛
・ 膝関節OAと違いステロイドの関節内投与でも著明な効果が得られない
・ 主に大腿骨内側顆の過重部分に
骨壊死を生じる
・ 医療機関:X線検査(4期に分類)、
関節鏡など
右膝