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⑴ 政策目的 物流分野における労働力不足 より一層の地球温暖化対策の必要性等 昨今の物流をめぐる社会情勢の変化に対応するため 省労働力型の物流体系を構築し もって我が国の産業や国民生活に必要な物流機能の安定的かつ持続的な確保を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 近年 急速な通

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省総合政策局物流政策課物流産業室) 制 度 名 物流総合効率化法の認定計画に基づき取得した事業用資産に係る特例措置の延長 税 目 所得税・法人税 要 望 の 内 容 【制度の概要】 「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律」(以下「物流総合効率 化法」という。)に基づく物流効率化のための計画(以下「総合効率化計画」 という。)の認定を受けた者が、同計画に基づき取得した事業用資産(以下 「特定流通業務施設」という。)に係る特例措置を講ずる。 【要望の内容】 改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定を受けた事業者が、同 計画に基づき取得した特定流通業務施設について、各事業年度の償却限度額 を、普通償却限度額と当該普通償却限度額の 100 分の 10 に相当する金額との合 計額とすることを認めている現行措置(10%の割増償却)について、適用期限 を2年間(平成 32 年3月 31 日まで)延長する。 【関係条文】 ・ 租税特別措置法 第 15 条、第 48 条、第 68 条の 36 ・ 租税特別措置法施行令 第 8 条、第 29 条の 6、第 39 条の 65 ・ 租税特別措置法施行規則 第 6 条の 3、第 20 条の 22、第 22 条の 43 ・ 流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律 第 2 条、第 4 条、第 7 条 平年度の減収見込額 - 百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) ページ 1-1

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新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 ⑴ 政策目的 物流分野における労働力不足、より一層の地球温暖化対策の必要性等、昨 今の物流をめぐる社会情勢の変化に対応するため、省労働力型の物流体系を 構築し、もって我が国の産業や国民生活に必要な物流機能の安定的かつ持続 的な確保を図る。 ⑵ 施策の必要性 近年、急速な通販物流の進展や、企業によるジャストインタイムの物流管 理等を背景とした多頻度少量輸送や時間指定、当日配送など、物流に対する 要求水準が高まる一方、トラックドライバーをはじめとする物流の担い手不 足が顕在化している。最近では、物流事業者単体では高度化する物流を支え きれず、物流が停滞する事態も生じ始めている。 我が国の産業競争力の確保や豊かな国民生活の実現のためには、トラック ドライバーをはじめとする物流の担い手不足・長時間労働の是正への対応が 急務であり、その対応に当たっては、労働人口が減少していく中、労働条件 等の改善にとどまらず、物流関係者の連携による省労働力型の物流体系を構 築することが不可欠である。 このような社会情勢の変化に対応するため、流通業務の総合化及び効率化 を促進する法律(物流総合効率化法)の改正(平成 28 年 10 月施行)によ り、輸送機能と保管機能の連携が図られた倉庫(特定流通業務施設)の整備 を伴う総合効率化計画の認定要件として、従来の「輸送フローの改善による 環境負荷の低減」のほか、「2以上の者の連携」や「トラックの荷待ち時間 の削減」等の取組を追加した。これらの取組を実効的に推進するため、同法 の認定を受けた倉庫用建物等を新たに取得した場合については、税制特例措 置によるインセンティブを付与しているところ。 物流事業の労働生産性向上については、平成 29 年6月に閣議決定された 「未来投資戦略 2017」において、「総合物流施策大綱」の推進を通じて、 「2020 年までに物流事業者の労働生産性を2割程度向上させるなど、生産性 革命の実現を図る」とされている。 また、「総合物流施策大綱(2017 年度~2020 年度)」(平成 29 年7月 28 日閣議決定)においては、「ドライバーを輸送業務に特化させるとともに、 輸送の回転率を上昇させることにより、時間当たりの生産性や収益性を向上 させる必要がある。このため、トラック予約受付システム(中略)の導入 (中略)を通じた荷待ち時間・荷役時間の短縮を促進する。」としている。 また、「物流総合効率化法の枠組みも活用し、高速自動車国道のインターチ ェンジ周辺等、物流の結節点として効果的な立地への物流施設の誘導を促進 するとともに、トラック予約受付システムの導入やトラック営業所の併設等 の物流事業者間の連携を促進することにより、物流の円滑化を図る。併せ て、老朽化した物流施設について、更新・高機能化を推進することによっ て、物流事業の生産性向上に資するような物流施設の整備を促進する。」と している。 さらに、「働き方改革実行計画」(平成 29 年3月 28 日 働き方改革実現 会議決定)においては、「トラック運送事業においては、(中略)荷待ち時 間の削減等に対する荷主の協力を確保するために必要な措置、支援策を実施 する。」としている。 このように、政府として、物流生産性の向上、物流の効率化、トラックド ライバー不足への対応等の課題に対して全力で取り組むこととしている中 で、本措置は、倉庫業者を中心とした物流関係者の連携により、これらの課 題の解決に資するものであり、引き続き措置する必要がある。

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今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 政策目標 6 国際競争力、観光交流、広域・地域間連携等の 確保・強化 施策目標 19 海上物流基盤の強化等総合的な物流体系整備の 促進、みなとの振興、安定的な国際海上輸送の 確保を推進する 政 策 の 達成目標 新設される営業倉庫全体で政策を実施しない場合と比べて、 輸送フローに係る労働生産性を2%向上させるため、輸送と保 管が連携した営業倉庫(特定流通業務施設)を、新設倉庫の2 割とすることを目標とする。 (参考) ・ 「未来投資戦略 2017」(平成 29 年6月9日閣議決定)で は、物流事業の労働生産性向上の観点から、「総合物流施策 大綱」の推進を通じて、「2020 年までに物流事業者の労働生 産性を2割程度向上させるなど、生産性革命の実現を図 る。」としている。 ・ 「サービス産業チャレンジプログラム」(平成 27 年4月 15 日 日本経済再生本部決定)においては、「サービス産業の 労働生産性の伸び率が、2020 年までに 2.0%(2013 年: 0.8%)となることを目指す」とされている。 租税特別措 置の適用又 は延長期間 2年間(平成 30 年度及び平成 31 年度) 同上の期間 中 の 達 成 目 標 輸送と保管の連携により、輸送フローに係る労働生産性が 10% 改善する営業倉庫(特定流通業務施設)を、新設される営業倉 庫の2割とする。 政策目標の 達 成 状 況 平成 28 年度に新設・増設された営業倉庫数のうち、同法の規 模要件を満たした営業倉庫の棟数は 72 棟である。また、同法の 認定を受けたものは 19 件(同年度に新設・増設された営業倉庫 の約3割)である。このうち、本措置の対象件数は7件(同約 1割)である(認定件数 19 件のうち 12 件は、本措置の要件を 満たさない。)。 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 20 件/年 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 特定流通業務施設の整備に当たっては、多額の設備投資資金 が必要となる一方、投資の回収にも時間を要するため、本措置 による課税の繰り延べ効果により、初期投資の負担が軽減さ れ、キャッシュフローの改善につながるとともに、トラック予 約受付システム等を導入するインセンティブとなる。 本措置を適用する要件として、2以上の者の連携による取組 を求めることで、輸送フローの効率化が実現し、トラックの荷 待ち時間の削減、環境負荷の低減に資する特定流通業務施設の 整備が促進される。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 固定資産税及び都市計画税の課税標準の特例措置を要望中。

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予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 計画策定経費に係る補助金を予算要求中(モーダルシフト等 推進事業)(86 百万円の内数)。 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 本措置に係る事業の計画立案段階において、上記計画策定経 費に係る補助金を活用することにより、事業への参入の動機付 けを行う。 要望の措置 の 妥 当 性 本措置は、物流総合効率化法の認定事業者が、同法の認定を 受けた総合効率化計画に基づき、倉庫用建物等を新たに取得し た場合に限定しており、かつ、措置の内容は、課税の直接的な 減免ではなく、課税の繰り延べであることから、省労働力型の 物流体系を構築するためのインセンティブを与えるという政策 目的に照らして、適切かつ必要最低限の措置であるといえる。 また、本措置は、法令に規定された明確かつ形式的な要件に 基づいて、要件を満たす事業者が等しく租税特別措置の適用を 受けることが可能である。このため、 ① 予算の範囲で対象者が限定的となる補助金等と異なり、適用 の可否についての予見可能性が高いこと ② 特定流通業務施設の整備にあたっては、計画から土地の取 得、施設整備まで一定期間を要するため、単年度の予算措置 の場合、事業者が施設整備計画を立てることが容易ではない こと から、補助金等と比較して手段としての妥当性が認められる。 こ れ ま で の 租 税 特 別 措 置 の 適 用 実 績 と 効 果 に 関 連 す る 事 項 租税特別 措 置 の 適用実績 ○ 適用件数、適用総額及び減収額 (単位:件、百万円) 年度 区分 平成 26 27 28 適用件数 20 20 29 適用総額 108 131 312 減 収 額 28 31 73 注1 平成 26 年度・27 年度における適用件数及び適用総額は、 「租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書(平 成 29 年2月国会提出)」に基づき記載。減収額は、適用総 額に当該年度に適用された法人税率を乗じて算出。 注2 平成 28 年度における適用件数及び適用総額は、地方運輸 局長が発行した「新設・増設倉庫証明書」に基づき記載。 減収額は、適用総額に当該年度に適用された法人税率を乗 じて算出。 ≪適用数が僅少、偏りがないか≫ 平成 17 年度から平成 28 年度までの物流総合効率化法によ る認定件数は 308 件(旧法 301 件、新法7件)、そのうち、 税制特例措置を利用した事業者は 86 者(新設・増設倉庫証明 書発行ベース)であり、約 28%が本措置を利用していること から、僅少、偏っているとは言えない。 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 倉庫用建物等の割増償却 ① 租税特別措置法の条項:第 15 条、第 48 条、第 68 条の 36 ② 適用件数:20 件 ③ 適用額:130,883 千円 ページ 1-4

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租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) 本措置は、認定事業者が、物流総合効率化法の認定を受けた 総合効率化計画に基づき、倉庫用建物等を新たに取得した場合 に、物流関係者による連携の推進、輸送フローの効率化による トラックの荷待ち時間の削減、環境負荷の低減等の総合効率化 計画に定められた取組を実行するためのインセンティブを与え るものである。このため、物流生産性の向上、物流効率化・省 力化等の本措置の目的を達成するために効果的である。 前回要望時 の達成目標 ・ 新設される営業倉庫全体で政策を実施しない場合と比べて、 輸送フローにかかる労働生産性を2%向上させるため、輸送 と保管が連携した営業倉庫を、新設倉庫の2割とする。 (参考) ・ サービス産業チャレンジプログラム(平成 27 年4月 15 日 日本経済再生本部決定)においては、「サービス産業の労働 生産性の伸び率が、2020 年までに 2.0%(2013 年:0.8%) となることを目指す」とされている。 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 平成 28 年度に新設・増設された営業倉庫数のうち、同法の規 模要件を満たした営業倉庫の棟数は 72 棟である。また、同法の 認定を受けたものは 19 件(同年度に新設・増設された営業倉庫 の約3割)であり、このうち、本措置の対象件数は7件(同約 1割)である(認定件数 19 件のうち 12 件は、本措置の要件を 満たさない。)。 一方で、平成 28 年度における本措置の対象件数が7件にとど まった理由は、 ① 平成 28 年 10 月1日に改正物流総合効率化法及び本措置 (新制度)が施行され、この要件として、「トラック予約 受付システム」が追加されたところ、同システムは、導入 初期の段階であり、新しい取組として、物流業界への周知 を進める途上にあること ② 物流施設におけるトラックの荷待ち時間は、物流施設側の 責任ではなく、あくまでもトラック側・荷主側の問題とし て捉える傾向が強く、施設側の費用負担により、荷待ち時 間を削減しようとする考えが乏しかったこと ③ 改正物流総合効率化法の認定要件として、「2以上の者の 連携」を追加したが、元来、物流業界では、同業他社は競 争相手であるとの考えが強く、連携することに対する理解 が進まなかったこと 等 が考えられる。 改正物流総合効率化法の施行から半年以上が経過し、本措置 による支援も含め、新制度が物流業界に浸透してきており、平 成 29 年度は、平成 29 年8月 15 日時点で、さらに 10 件以上の 認定が見込まれている。 こ れ ま で の 要 望 経 緯 平成 8年度 延長(償却率 20/100)地区要件の追加 平成 10 年度 延長(償却率 18/100)ランプウェイ構造追加 平成 12 年度 延長 (償却率 16/100) 平成 14 年度 延長(償却率 12/100)規模要件の引き上げ 平成 16 年度 延長(償却率 10/100)輸入対応型倉庫用建物等の 000000000000000000000000000000000廃止 平成 17 年度 延長(償却率 10/100)要件の見直し 平成 18 年度 延長(償却率 10/100) 平成 19 年度 延長(償却率 10/100) 平成 21 年度 延長(償却率 10/100) 平成 23 年度 延長(償却率 10/100)要件の追加 平成 25 年度 延長(償却率 10/100)災害要件の追加

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省土地・建設産業局不動産市場整備課) 制 度 名 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲渡した場合の譲渡所得の1,500 万円の特別控除の延長 税 目 所得税、法人税 要 望 の 内 容 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲渡した場合に係る譲渡所得の 1,500 万円特別控除のうち、一団の宅地造成に関する事業及び土地区画整理事 業として行われる宅地造成事業に係るものについて、適用期限(平成 29 年 12 月 31 日まで)を3年間延長する。 <関係条文:租税特別措置法第 34 条の2第1項、第2項第3号イ、ロ、 第3項、第4項、 第 65 条の4第1項第3号イ、ロ、 第2項~第5項 第 68 条の 75> 平年度の減収見込額 -百万円 (制 度 自 体 の 減 収 額) (▲100 百万円の内数) (改 正 増 減 収 額) ( -百万円) 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 ⑴ 政策目的 ・居住の安定確保と暮らしやすい居住環境・良質な住宅ストックの形成の促進 ・都市再生・地域再生の推進 ⑵ 施策の必要性 職住近接や生活の利便性を重視した都心居住が進行するとともに、広い敷地 や公園等を備えた優良な住環境に対するニーズは根強い。こうしたニーズに対 応して、良好な環境を備えた住宅・宅地整備を促進することが求められてお り、新たな「住生活基本計画(平成 28 年3月閣議決定)」においても、「福祉 拠点の形成や街なか居住を進め、(略)どの世代も安心して暮らすことができ る居住環境・住宅地の魅力の維持・向上」を図ることが基本的な施策として掲 げられているところ。 しかし、このような公共施設等の基盤整備を伴う良好な環境を備えた住宅・ 宅地開発は事業期間が長く、規模も大きいため、事業のコスト・リスク等が高 くなっており、市場原理に任せただけでは十分に供給が進まない。 特に、施行区域面積が5ha 以上の大規模な場合などの一定の要件を満たす民 間事業者による宅地造成事業は、公的主体が行う事業と同様に公共性の高い優 良な宅地造成事業であることから、公的主体が土地を取得する場合と同様の税 制上の特例措置を講じ、民間事業者等の用地取得を円滑化することにより、事 業に要する期間の短期化等を通じて、事業のコストやリスクの軽減を図り、良 好な環境を備えた住宅・宅地整備を促進する必要がある。

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今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 【3号イ関係】 政策目標1 少子・高齢化等に対応した住生活の安定の確保及 び向上の促進 施策目標1 居住の安定確保と暮らしやすい居住環境・良質な 住宅ストックの形成を図る 【3号ロ関係】 政策目標7 都市再生・地域再生等の推進 施策目標 25 都市再生・地域再生を推進する 政 策 の 達成目標 【3号イ関係】 ・最低居住面積水準未満率 4.2%(平成 25 年)→早期に解消 ・子育て世帯における誘導居住面積水準達成率 全国 :42%(平成 25 年)→47%(平成 32 年) 大都市圏:37%(平成 25 年)→45%(平成 32 年) 【3号ロ関係】 ・都市再生誘発量 平成 29 年度から平成 33 年度の間に、他の施策と合わせ、 13,500ha を整備する。 租税特別措 置の適用又 は延長期間 3年間(平成 30 年1月1日~平成 32 年 12 月 31 日) 同上の期間 中 の 達 成 目 標 【3号イ関係】 ・最低居住面積水準未満率 4.2%(平成 25 年)→早期に解消 ・子育て世帯における誘導居住面積水準達成率 全国 :42%(平成 25 年)→47%(平成 32 年) 大都市圏:37%(平成 25 年)→45%(平成 32 年) 【3号ロ関係】 平成 29 年度から平成 32 年度の間に、他の施策と合わせ、 10,800ha(※暫定値)を整備する。 政策目標の 達 成 状 況 【3号イ関係】 平成 25 年度における最低居住面積水準未満率は 4.2%、子育て 世帯における誘導居住面積水準達成率は全国で 42%(大都市圏で 37%)となっている。なお、住宅着工統計によれば、50 ㎡(4人の世帯 の最低居住水準)未満の住宅(持家)は、平成 28 年度は 1.1%となっ ており、居住水準の改善が進んでいると推測される。 【3号ロ関係】 本措置によって、30.5ha(平成 24 年度~28 年度)の土地区画整理 事業施行により優良な住宅地を創出しているところであり、優良な住 宅地の供給に対して相応の効果を上げている。

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有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 【3号イ関係】 平成 29 年 1地区 平成 30 年 1地区 平成 31 年 1地区 平成 32 年 1地区 【3号ロ関係】 平成 29 年 0地区 平成 30 年 3地区 平成 31 年 3地区 平成 32 年 1地区 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 優良な住宅地の供給を促進し、国民の居住水準の向上を図る ためには、土地所有者が優良な住宅地を造成しようとする事業 者等に土地を譲渡するインセンティブを与えることで、用地交 渉の長期化等による事業コストやリスクを軽減し、事業を円滑 に推進する環境を整えることが効果的である。そのため、本特 例の要件を満たす土地の譲渡について、税負担を軽減すること が有効である。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 ・優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場合の長期譲 渡所得の課税の特例措置(所得税・法人税・個人住民税・法人 住民税・事業税) 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 【3号ロ関係】 社会資本整備総合交付金 (平成 30 年度予算要求額 10,484 億円の内数) 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 【3号ロ関係】 土地区画整理事業の事業費等に対する施行者への国庫補助と 権利者への税制上の特例による一体的な支援措置により、土地 区画整理事業を促進する。 要望の措置 の 妥 当 性 【3号イ関係】 本特例制度は、優良な宅地開発等の種地の供給者に直接的に 軽減措置を講ずることによって、その供給促進を図るものであ ることから、他の手段で代替することが困難なものであり、本 措置は的確かつ必要最低限の措置である。 【3号ロ関係】 土地所有者に優良な住宅地造成事業等のために土地を譲渡す るインセンティブを与えることによって、合意形成を円滑化 し、土地区画整理事業に要する期間の短縮を図るものであるこ とから、本措置は的確かつ必要最小限の措置である。

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これまでの 租税特別措置 の 適用実績 と 効果 に 関連 する 事項 租税特別 措 置 の 適用実績 【3号イ関係】 平成 24 年度 2地区(個人 88 件、法人2件) 平成 25 年度 0地区 平成 26 年度 0地区 平成 27 年度 0地区 平成 28 年度 0地区 【3号ロ関係】 平成 24 年度 0地区 平成 25 年度 1地区(個人 19 件、法人0件) 平成 26 年度 0地区 平成 27 年度 1地区(個人 36 件、法人0件) 平成 28 年度 0地区 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 ① 租税特別措置法の条項 65 の4、68 の 75 ② 適用件数 79 件の内数 ③ 適用額 681,727 千円 の内数 (平成 27 年度) 租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) 【3号イ関係】 本措置によって、良好な環境を備えた住宅地が約 34.7ha、817 戸供給されており(平成 24 年度~28 年度の合計)、居住環境の 改善等に相応の効果を上げている。2地区の適用見込み事例に おいても 36.5ha、731 戸供給される見込みであり、引き続き目 標達成に向けて相応の効果を上げることが見込まれる。 【3号ロ関係】 本措置によって、30.5ha(平成 24 年度~28 年度)の土地区画 整理事業施行により優良な住宅地を創出しているところであ り、優良な住宅地の供給に対して相応の効果を上げている。 前回要望時 の達成目標 【3号イ関係】 ・最低居住面積水準未満率 4.3%(平成 20 年)→早期に解消 ・子育て世帯における誘導居住面積水準達成率 全国 :40%(平成 20 年)→50%(平成 27 年) 大都市圏:35%(平成 20 年)→50%(平成 32 年) 【3号ロ関係】 ・都市再生誘発量 平成 26 年度から平成 28 年度の間に、他の施策と合わせ、 4,796ha を整備する。 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 【3号イ関係】 適用数が前回要望時の見込み件数を下回っているが、これは前 回要望時の適用見込み事例が事業の進展に伴い要件を満たさない ことが明らかになったためである。 【3号ロ関係】 近年の地方公共団体における厳しい財政状況等により、事業 に遅れが生じていることから、平成 28 年度末時点での実績値は 1,297ha となっている。このため、本措置により民間事業者等の

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こ れ ま で の 要 望 経 緯 平成6年 創設 平成8年 拡充・延長 平成 10 年 延長 平成 13 年 延長 平成 16 年 延長 平成 19 年 延長 平成 21 年 延長 平成 24 年 縮減・延長 平成 27 年 延長

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省土地・建設産業局不動産市場整備課) 制 度 名 工事請負契約書及び不動産譲渡契約書に係る印紙税の特例措置の延長 税 目 印紙税 要望 の 内容 本制度の適用期間(現行:平成30年3月31日まで)を平成32年3月31 日まで2年間延長する (関係条文:印紙税法別表第1 租税特別措置法第91条) 平年度の減収見込額 (制度自体の減収額) ( 改 正 増 減 収 額 ) - 百万円 (▲32,000 百万円) - 百万円 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 (1) 政策目的 高額な負担となっている建設工事請負及び不動産譲渡に係る印紙税について の消費者負担を軽減し、建設工事や不動産流通のコストを抑制することによ り、建設投資の促進、不動産取引の活性化を図る。 (2) 施策の必要性 ① 建設投資の促進、不動産取引の活性化 ・建設投資市場の現状 建設投資市場は、これまで長期にわたり縮小してきており、近年はやや持 ち直しが見られるものの、平成28年度には、建設投資額がピーク時(平成 4年度:84兆円)から30%減の52兆円となっている。 また、平成27年度における建設業の売上高経常利益率は4.2%と上昇 しているものの、製造業の5.9%と比べて1.7ポイント低く、全産業の 4.8%と比べて0.6ポイント低い状況にある。さらに、平成27年度の 倒産件数の割合は、全産業の19.4%を占めている。 このように、建設産業は、他の産業と比べて経営環境が厳しい状況にある といえる。 建設産業は、各地域における経済活動や雇用の1割弱を占める基幹産業で あるとともに、除雪、災害対応等の地域の維持も担っていることから、各地 域の活性化や雇用の維持、さらには地域の安全・安心の確保という観点か ら、建設投資の促進等による建設産業の再生が重要な政策課題となってい る。 ・不動産市場の現状 不動産取引は高額な取引であることから、経済情勢や消費税増税等の影響 を受けやすく、住宅着工戸数やマンション供給戸数は一時の落ち込みから回 復しつつあるものの低水準で推移している。 不動産業の国内総生産は約 60 兆円で全体の約 11%を占めており、また、 個人・法人が所有する不動産資産は 1,400 兆円に及ぶことから、不動産市場 は我が国の経済活動において大きな役割を果たしている。このため、我が国 が更なる経済成長を目指すためには、不動産取引を促進し、不動産市場の活 性化を図ることが重要である。「経済財政運営と改革の基本方針 2017」(平 成29年6月閣議決定)においても、「600 兆円経済の実現」、「デフレ脱 却・経済再生(略)を確実に進めていく必要がある」とされ、そのため「資

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以上のような状況を踏まえ、建設投資の促進や不動産取引の活性化を推し 進め、デフレからの完全な脱却と経済成長の実現を確実なものとし、あわせ て建設産業の再生を図る必要がある。 ② 建設投資の促進、不動産取引の活性化を図るための建設工事や不動産流通の コストの抑制 建設工事請負や不動産取引では、 ・重層的な下請契約関係の中で行われる建設工事において多段階にわたって 課される印紙税 ・不動産譲渡契約書に課される印紙税 といった印紙税負担が、課税企業からエンドユーザーである消費者(例:戸 建住宅や分譲マンションを購入する個人、工場建設の施主となる中小企業な ど)に転嫁されている。 さらに、建設工事請負や不動産取引では、その対象物の性質上、一件当たり の取引額が高額となることから、結果として税負担も高額となる。 こうしたことから、消費者にとって高額な負担となっている建設工事請負及 び不動産譲渡に係る印紙税の負担軽減、すなわち建設工事や不動産流通のコス トの抑制を図ることにより、建設投資の促進、不動産取引の活性化につなげて いくことが必要である。 また、本特例措置は、消費税が8%に引き上げられた際に拡充されたところ であるが、今後消費税が10%に引き上げられることを予定している中、景気 の腰折れを防ぐためにも、本特例措置は必要である。 今回 の 要望 に 関連 する 事項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け ① 工事請負契約書に係る印紙税 ・政策目標 9 市場環境の整備、産業の生産性向上、消費者利益の保護 ・施策目標32 建設市場の整備を推進する ② 不動産譲渡契約書に係る印紙税 ・政策目標 9 市場環境の整備、産業の生産性向上、消費者利益の保護 ・施策目標 31 不動産市場の整備や適正な土地利用のための条件整備を推 進する 政 策 の 達成目標 建設工事・不動産譲渡に係る消費者負担の軽減により、建設 投資の促進、不動産取引の活性化を図る。 ① 工事請負契約書に係る印紙税 民間建設投資の回復 平成37年度 39.7兆円 ② 不動産譲渡契約書に係る印紙税 不動産流通市場の環境整備の推進による不動産市場の拡大、 活性化の状況を示す指定流通機構(レインズ)における売却 物件の成約報告件数 平成33年度 213千件

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租税特別措 置の適用又 は延長期間 2年間(平成30年4月1日~平成32年3月31日) 同上の期間 中 の 達 成 目 標 ① 工事請負契約書に係る印紙税 民間建設投資の回復 平成32年度 32.9兆円 ② 不動産譲渡契約書に係る印紙税 指定流通機構(レインズ)における売却物件の成約報告件数 平成32年度 205千件 政策目標の 達 成 状 況 取引頻度の高い工事請負契約や不動産譲渡契約において上記 のように負担軽減がなされたことにより、建設投資・不動産取 引の円滑化及び不動産流通コストの抑制が一定程度図られた。 引き続き本軽減措置の継続が必要である。 工事請負契約 民間建設投資の回復 平成27年度 29.4兆円 不動産譲渡契約 指定流通機構(レインズ)における売却物件 の成約報告件数 平成28年度 179千件 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 平成30年度~平成31年度の各年度適用見込み件数 工事請負契約書数 約 1,717,818 件 不動産譲渡契約数 約 494,201 件 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 工事請負契約数は約172万件、不動産譲渡契約数も約49 万件(平成28年度国土交通省調べ)となっており、これら膨 大な契約数について、印紙税の軽減措置が適用されている。 本軽減措置は、建設業者、宅地建物取引業者のみならず、最 終的には、消費者等に係る不動産流通コスト等の負担軽減に寄 与しており、活発な建設投資・不動産取引が行われうる環境の 整備に効果があるといえる。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 - 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 - 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 - 要望の措置 工事請負契約書及び不動産譲渡契約書に係る印紙税が高額で あることを踏まえれば、活発な建設投資・不動産取引が行われ 得る環境の整備を図るためには、取引等に係るコストを低減す るための軽減措置の延長及び消費税率の引き上げを踏まえた軽

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これまでの 租税特別措置 の 適用実績 と 効果 に 関連 する 事項 租税特別 措 置 の 適用実績 過去3年間の軽減措置の減収額 平成28年度 32,000百万円 平成27年度 28,000百万円 平成26年度 32,000百万円 租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) 印紙税の軽減措置は、不動産流通コスト等の負担軽減に寄与 することにより不動産取引を活発化させ、建設・不動産投資を 押し上げる効果が存するといえる。 政策目標である民間建設投資の回復については、平成27年 度は29.4兆円と目標は達成されておらず、引き続き本軽減 措置が必要である。また、指定流通機構(レインズ)における データを鑑みるに、不動産取引の活性化に一定の効果を示して いる。 前回要望時 の達成目標 建設工事における書面契約の促進を図るとともに、不動産譲 渡に係る消費者負担の軽減により、建設投資・不動産取引の活 性化を図る。 ① 工事請負契約書に係る印紙税 民間建設投資の回復 平成32年度 37.4兆円 ② 不動産譲渡契約書に係る印紙税 指定流通機構(レインズ)における売却物件の成約報告 件数 平成28年度 157千件 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 工事請負契約書に係る目標について、印紙税の軽減措置によ る不動産流通コスト等の負担が軽減されたことにより、平成2 7年度の民間建設投資は29.4兆円と回復基調にあるもの の、目標に達したとはいえない。 こ れ ま で の 要 望 経 緯 平成9年度税制改正要望において、1,2号文書に係る印紙 税の廃止要望を行い、租税特別措置法において、税率の一部引 き下げが行われた。その後、平成11年度、平成13年度、平 成15年度、平成17年度、平成19年度、平成21年度及び 平成23年度税制要望において、本特例の延長要望を行い、認 められた。さらに、平成25年度税制要望において、本特例の 延長及び拡充要望を行い、租税特別措置法において、延長及び 税率の一部引き下げが行われた。 3-4

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省都市局都市計画課) 制 度 名 都市農地の保全のための制度充実に伴う所要の措置 税 目 - 要 望 の 内 容 都市農地の保全のための制度の充実に合わせて、都市農地に係る税制につい て、土地利用規制等の措置に応じた所要の措置を講じる。 平年度の減収見込額 - 百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 ⑴ 政策目的 都市農地を保全し、良好で緑豊かな都市環境の形成を図ることを目的とする。 ⑵ 施策の必要性 ・都市農業振興基本法(平成 27 年法律第 14 号)は、都市農業の安定的な継続 とその機能の発揮を通じて良好な都市環境の形成に資することを目的とし、 国及び地方公共団体は、土地利用に関する計画及びこれに基づく措置を踏ま え、都市農業が安定的かつ確実に継続されるよう、都市農業のための利用が 継続される土地に関し、必要な税制上の措置を講ずるものとされている。 ・都市農業振興基本法に基づく都市農業振興基本計画(平成28年5月13日閣議 決定)においては、「都市計画上の意義が認められる農地のより確実な保全 を図る観点から、都市計画制度の充実を検討する」こととされている。 ・それを踏まえ、都市緑地法等の一部を改正する法律(平成 29 年法律第 26 号)において、生産緑地法や都市計画法等の改正を行い、生産緑地地区の面 積要件の緩和や特定生産緑地制度、新たな用途地域の一類型として田園住居 地域の創設等を行ったところ。 ・そこで、都市農地の保全・活用をより一層推進するため、都市農地の保全の ための制度充実に伴う税制措置を講じる必要がある。

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今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け - 政 策 の 達成目標 - 租税特別措 置の適用又 は延長期間 - 同上の期間 中 の 達 成 目 標 - 政策目標の 達 成 状 況 - 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み - 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) - 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 都市農地の保全のための制度充実に伴う所要の措置(地方税) 新たな都市農業振興制度の構築に伴う税制上の措置(国税) 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 - 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 - 要望の措置 の 妥 当 性 - 4-2

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こ れ ま で の 租 税 特 別 措 置 の 適 用 実 績 と 効 果 に 関 連 す る 事 項 租税特別 措 置 の 適用実績 - 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 - 租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) - 前回要望時 の達成目標 - 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 - こ れ ま で の 要 望 経 緯 平成 28 年度:都市農業振興基本法の制定を受けた都市農地・緑 地に係る所要の措置 平成 29 年度:生産緑地地区の要件緩和に伴う特例措置の拡充

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省 都市局 都市計画課) 制 度 名 低未利用土地利用権設定等促進計画(仮称)に係る特例措置創設 税 目 登録免許税 要 望 の 内 容 【制度の概要】 低未利用土地利用権設定計画制度(仮称)の創設 市町村は、低未利用土地の利用促進等を図るため、一定の区域内の低未利用土 地を対象として、土地所有者等の同意を得て、権利の設定等を促進するための 計画を定めることができることとする。計画を公告したときは、その定めると ころによって、一括して権利の設定等が行われる。 【要望の内容】計画に基づく土地の取得等に係る登録免許税の軽減 ・地上権設定等の登記(本則1%→0.5%) ・所有権移転登記(本則 2%→1%) 【関係条文】- 平年度の減収見込額 3百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 (1)政策目的 居住や都市機能の集積を図るべき区域において、低未利用土地の有効かつ適 切な利用の促進を図ることにより、居住環境の向上、都市機能の維持増進等を 図り、もって人口減少社会においても持続可能な都市構造の実現に向けた都市 の再生を推進する。 (2)施策の必要性 人口減少下にあっても持続可能なコンパクトシティの形成に向けては、平成 26年の都市再生特別措置法の改正により、計画と税財政上のインセンティブ を組み合わせた誘導手法によって居住や都市機能の集約を図る立地適正化計画 制度を創設し、その取組を促進している。しかしながら、多くの都市では、空 き地等が時間的・空間的にランダムに生じる「都市のスポンジ化」が進行し、 居住や都市機能の誘導を図るべき区域においても、エリア価値の低下、治安・ 環境の悪化、誘導施設等の種地確保の阻害等の問題を生じさせ、コンパクトな まちづくりを進める上で重大な障害となっている。 都市のスポンジ化として生じている低未利用土地の多くは、相続等を契機に 具体的な利用目的を持たずに取得され、潜在的には売却等の意思を持ちながら も、手間に見合うだけの価値が見込めず、そのままにしておいても特に困らな いからといった消極的な理由で保有されているものである。このような状況下 では、自然状態に委ねていても、当事者による利活用に向けた積極的な行動を 期待することは難しい。 このため、低未利用土地の利用促進が積極的に図られるべき区域において は、行政や、行政に代わって多様なニーズを捉えてまちづくり活動を行う民間 団体が、地域内に散発的に発生する低未利用土地の利用の意向や動向を捉え て、その実現に向けて、関係者間の利用調整に関与し、所有者等と利用意向を 有する者のマッチングを図る機能を果たすことが求められる。 このような観点から、今般、行政等が一定の区域における低未利用土地につ いて利用権設定等を促進するための計画制度を設けることとする。

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今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 政策目標:7 都市再生・地域再生の推進 施策目標:25 都市再生・地域再生を推進する 政 策 の 達成目標 全人口に占める立地適正化計画に定められた居住誘導区域内に 居住する人口の割合が増加している都市数について、2020 年ま でに 100 都市とする。 租税特別措 置の適用又 は延長期間 2年間 同上の期間 中 の 達 成 目 標 全人口に占める立地適正化計画に定められた居住誘導区域内に 居 住 す る 人 口 の 割 合 が 増 加 し て い る 都 市 数 を 増 加 さ せ る 。 (2020 年までに 100 都市とする。) 政策目標の 達 成 状 況 ※本制度の前提となる立地適正化計画制度は、平成26年度の 都市再生特別措置法改正により導入され、平成28年度よりそ の作成・公表の動きが本格化したところであり、今後、今年度 実績値を踏まえ、本目標の達成状況を把握する予定。 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 法人14件/年(土地9件、建物5件) 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 本措置により低未利用土地利用権設定等促進計画の策定が促進 されることで、都市機能の集積を図るべき区域等における低未 利用土地の利用促進が進み、都市機能の維持増進が図られる。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 低未利用土地の利用促進を図るため、低未利用土地の利用に関 する事業のために都市再生推進法人に土地を譲渡した場合にお ける特例措置の拡充等を要望中。 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 社会資本整備総合交付金(平成 30 年度予算概算要求額 10,484 億円の内数) 等 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 予算措置は、コンパクト・プラス・ネットワークの実現に向け て、誘導施設の整備促進、居住環境の改善等のための支援措置 等を通じて、主に市町村によるコンパクトなまちづくりの取組 を促進しようとするものである。一方、本措置は、一般の住民 や民間事業者等に対して空き地、空き家等の土地取引のインセ ンティブを与えることにより、低未利用土地に係る取引を促進 しようとするものである。

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要望の措置 の 妥 当 性 今般、低未利用土地利用権設定等促進計画を創設し、行政によ る仲介機能等を通じて、低未利用土地に係る権利の設定等の円 滑化を図ることとしているが、本要望項目は、このような制度 改正を踏まえ、計画に基づく土地取引にインセンティブを与え ることにより低未利用土地の利用促進を図ろうとするものであ る。予算上の措置等と合わせて、低未利用土地の利用促進のた めの措置が総合的に講じられることで、高い効果が期待できる ものと考える。 こ れ ま で の 租 税 特 別 措 置 の 適 用 実 績 と 効 果 に 関 連 す る 事 項 租税特別 措 置 の 適用実績 ― 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 ― 租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) ― 前回要望時 の達成目標 ― 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 ― こ れ ま で の 要 望 経 緯 ―

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省 都市局 都市計画課) 制 度 名 都市再生推進法人に土地等を譲渡した場合の特例措置の拡充 税 目 所得税・法人税 要 望 の 内 容 【制度の概要】 都市再生推進法人の業務の追加 都市再生推進法人の業務に、低未利用土地の利用に関する事業のための土地の 取得等を追加する。 【要望の内容】 低未利用土地の利用に関する事業のために土地を都市再生推進法人に譲渡した 場合、長期譲渡所得(2,000 万円以下の部分)に係る税率を軽減 ※都市再生特別措置法に規定する都市再生推進法人の業務について、新たに低 未利用土地の利用に関する事業に係る土地の取得等を追加することに伴い、特 例措置の対象を拡充するもの。 (都市再生推進法人に新たに追加される業務) ① 低未利用土地の利用に関する事業を施行する者に対する、当該事業に関する 知識を有する者の派遣、情報の提供、相談その他の援助 ② 上記事業に有効に利用できる土地の取得、管理及び譲渡 【関係条文】租税特別措置法第31条の2、第62条の3、第68条の68 平年度の減収見込額 1.6百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改正増減収額) ( - 百万円)

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新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 (1)政策目的 居住や都市機能の集積を図るべき区域において、低未利用土地の有効かつ適 切な利用の促進を図ることにより、居住環境の向上、都市機能の維持増進等を 図り、もって人口減少社会においても持続可能な都市構造の実現に向けた都市 の再生を推進する。 (2)施策の必要性 人口減少下にあっても持続可能なコンパクトシティの形成に向けては、平成 26年の都市再生特別措置法の改正により、計画と税財政上のインセンティブ を組み合わせた誘導手法によって居住や都市機能の集約を図る立地適正化計画 制度を創設し、その取組を促進している。しかしながら、多くの都市では、空 き地等が時間的・空間的にランダムに生じる「都市のスポンジ化」が進行し、 居住や都市機能の誘導を図るべき区域においても、エリア価値の低下、治安・ 環境の悪化、誘導施設等の種地確保の阻害等の問題を生じさせ、コンパクトな まちづくりを進める上で重大な障害となっている。 都市のスポンジ化として生じている低未利用土地の多くは、相続等を契機に 具体的な利用目的を持たずに取得され、潜在的には売却等の意思を持ちながら も、手間に見合うだけの価値が見込めず、そのままにしておいても特に困らな いからといった消極的な理由で保有されているものである。このような状況下 では、自然状態に委ねていても、当事者による利活用に向けた積極的な行動を 期待することは難しい。 このため、居住や都市機能の集積を図るべき区域においては、低未利用土地 の利用促進を積極的に図るべく、行政や、行政に代わって多様なニーズを捉え てまちづくり活動を行う民間団体が、地域内に散発的に発生する低未利用土地 の利用の意向や動向を捉えて、その実現に向けて、関係者間の利用調整に関与 し、所有者等と利用意向を有する者のマッチングを図る機能を果たすことが求 められる。 このような観点から、今般、都市再生特別措置法に基づき指定される都市再 生推進法人について、低未利用土地の有効利用をしようとする者に対して情 報・ノウハウ等の面から援助する機能のほか、まちづくりに活用し得る土地等 について情報を集約し、土地の一時的な保有・管理を含め、所有者等と利用意 向者をマッチングする機能を付与することとし、同法人の業務に、新たに、低 未利用土地の利用に関する事業のための情報提供等の援助及び土地の取得等に 関する業務を追加することとする。 今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 政策目標:7 都市再生・地域再生の推進 施策目標:25 都市再生・地域再生を推進する 政 策 の 達成目標 全人口に占める立地適正化計画に定められた居住誘導区域内に 居住する人口の割合が増加している都市数について、2020 年ま でに 100 都市とする。 租税特別措 置の適用又 は延長期間 2年間(平成 30 年 1 月 1 日~平成 31 年 12 月 31 日) 同上の期間 中 の 達 成 目 標 全人口に占める立地適正化計画に定められた居住誘導区域内に 居住する人口の割合が増加している都市数について、2020 年ま でに 100 都市とする。

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政策目標の 達 成 状 況 ※本制度の前提となる立地適正化計画制度は、平成26年度の 都市再生特別措置法改正により導入され、平成28年度よりそ の作成・公表の動きが本格化したところであり、今後、今年度 実績値を踏まえ、本目標の達成状況を把握する予定。 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 1.25件/年 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 本措置により、低未利用土地の利用に関する事業のために都市 再生推進法人に土地を譲渡しようとするインセンティブが働 き、その促進が図られることで、居住や都市機能の集積を図る べき区域における土地の有効利用が進み、居住環境の向上、都 市機能の維持増進等が図られる。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 居住・都市機能の集積を図るべき区域における低未利用土地の 利用促進を図るため、新たに創設する低未利用土地に係る利用 権の設定等を促進するための計画制度に基づく土地の取得等に 係る税制上の特例措置の創設等を要望中。 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 社会資本整備総合交付金(平成 30 年度予算概算要求額 10,484 億円の内数) 等 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 予算措置は、コンパクト・プラス・ネットワークの実現に向け て、誘導施設の整備促進、居住環境の改善等のための支援措置 等を通じて、主に市町村によるコンパクトなまちづくりの取組 を促進しようとするものである。一方、本措置は、一般の住民 や民間事業者等に対して都市再生推進法人に土地を譲渡するイ ンセンティブを与えることにより、低未利用土地に係る取引を 促進しようとするものである。 要望の措置 の 妥 当 性 今般、都市再生推進法人の業務に新たに低未利用土地の利用に 関する事業のための土地の取得等を追加し、同法人による需給 のマッチングや土地の集約・再編等を通じて低未利用土地の利 用促進を図ることとしているが、本要望項目は、このような制 度改正を踏まえ、都市再生推進法人に対する土地の譲渡にイン センティブを与えることにより低未利用土地の取引を促進しよ うとするものである。予算上の措置等と合わせて、低未利用土 地の利用促進のための措置が総合的に講じられることで、高い 効果が期待できるものと考える。 こ れ ま で の 租 税 特 別 措 置 の 適 と 効 果 に 関 連 す る 事 項 租税特別 措 置 の 適用実績 ― 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 ― 租税特別措 置の適用に 本措置により、低未利用土地の利用に関する事業のために都市 再生推進法人に土地を譲渡しようとするインセンティブが働

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前回要望時 の達成目標 ― 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 ― こ れ ま で の 要 望 経 緯 S54 年度 創設 H16 年度 税率の軽減(2,000 万円以下 10%、2,000 万円超 15%) H19 年度 都市再生特別措置法の改正に伴い、都市再生推進法人 が行う都市開発事業・公共施設の整備に関する事業の用に供す る土地等の先行取得を対象に追加 H26 年度 都市再生特別措置法の改正に伴い、立地適正化計画に 記載された誘導施設等の整備等に関する事業のために、都市再 生推進法人に土地等を譲渡する場合を対象に追加

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省都市局市街地整備課) 制 度 名 土地区画整理事業における共同施設区制度(仮称)の創設に伴う課税の特例措置の拡充 税 目 所得税、法人税 要 望 の 内 容 土地区画整理事業の施行地区内の低未利用土地の有効かつ適切な利用を通じ て都市機能増進施設(誘導施設)の整備促進を図るため、共同施設区(仮称) を設け、申出により共同施設区(仮称)に換地処分された場合について、申出 者に対して既存税制の特例を適用する。 (既存の税制特例) ・所得税、法人税について従前地の譲渡がなかったものとみなす。 ・完全支配関係にある法人間の資産の譲渡により発生した損益にかかる課税に ついて、土地区画整理事業による換地処分があった場合、引き続き課税の繰 延を認める。 <関係条文> 租税特別措置法第 33 条の3第1項第3号、第 33 条の6 第 65 条第1項第3号、第 10 項、第 11 項 第 68 条の 72 第1項、第 10 項、第 11 項 平年度の減収見込額 0 百万円 (制 度 自 体 の 減 収 額) (▲33,300 百万円の内数) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 ⑴ 政策目的 居住や都市機能の集積を図るべき区域において、低未利用土地の有効かつ適 切な利用の促進を図ることにより、居住環境の向上、都市機能の維持増進等を 図り、もって人口減少社会においても持続可能な都市構造の実現に向けた都市 の再生を推進する。 ⑵ 施策の必要性 人口減少下にあっても持続可能なコンパクトシティの形成に向けては、平成 26 年の都市再生特別措置法の改正により、計画と税財政上のインセンティブを 組み合わせた誘導手法によって居住や都市機能の集約を図る立地適正化計画制 度を創設し、その取組を促進している。しかしながら、多くの都市では、空き 地等が時間的・空間的にランダムに生じる「都市のスポンジ化」が進行し、居 住や都市機能の誘導を図るべき区域においても、エリア価値の低下、治安・環 境の悪化、誘導施設等の種地確保の阻害等の問題を生じさせ、コンパクトなま ちづくりを進める上で重大な障害となっている。 このため、土地区画整理事業における共同施設区制度(仮称)を創設し、散 在する低未利用土地を申出により共同施設区(仮称)に集約換地することで、 まとまりのある土地を確保し、その土地に集客性があり、まちの顔となるよう な誘導施設を整備できるようにする必要がある。 こうした集約換地を伴う土地区画整理事業を円滑に行うためには、通常の土 地区画整理事業と同様の条件を整える必要があり、共同施設区(仮称)に換地 処分された場合についても、申出者に対して、通常の換地処分と同様の課税の 特例を適用する必要がある。

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今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 政策目標7 都市再生・地域再生等の推進 施策目標 25 都市再生・地域再生を推進する 政 策 の 達成目標 ・都市再生誘発量 平成 29 年度から平成 33 年度の間に、他の施策と合わせ、 13,500ha を整備する。 ※ 我が国の都市構造を、豊かな都市再生や経済活動を実現 できるレベルへと再構築し、健全で活力ある市街地の整備な どを通じて都市再生が誘発された量。民間事業者等による都 市再生に係る民間投資を誘発する都市再生区画整理事業や都 市再構築戦略事業等の基盤整備等が行われた区域等の面積の 合計。 租税特別措 置の適用又 は延長期間 恒久措置 同上の期間 中 の 達 成 目 標 「政策の達成目標」に同じ 政策目標の 達 成 状 況 - 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 共同施設区(仮称)の創設に伴い、3地区程度の適用を見込 む。 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 共同施設区(仮称)への換地においても既存の特例措置を適 用することにより、誘導施設の整備を促進する。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 ・土地区画整理事業の施行に必要な土地又は建物に関する登記 の特例【登録免許税】 ・土地区画整理事業の施行に伴う換地の取得の課税特例【不動 産取得税】 ・仮換地の指定以後、換地処分の公告日までの間、また、同日 以後、登記までの間、換地を取得した者に課税することがで きる特例【固定資産税、都市計画税】 ・所得税、法人税と同様の取り扱いとする課税特例【個人住民 税、法人住民税、事業税】 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 社会資本整備総合交付金 (平成 30 年度概算要求額 10,484 億円の内数) 上記の予算 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 土地区画整理事業の事業費等に対する施行者への国庫補助と 権利者への税制上の特例による一体的な支援措置により、土地 区画整理事業を促進する。

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要望の措置 の 妥 当 性 本特例措置は、申出により共同施設区(仮称)に換地処分され た場合についても、申出者に対して既存税制の課税の特例を適 用するものであり、的確かつ必要最低限の措置である。 これまでの 租税特別措置 の 適用実績 と 効果 に 関連 する 事項 租税特別 措 置 の 適用実績 - 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 ・適用件数 139 件 ・適用額 1,471 億円 (平成 27 年度) 租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) - 前回要望時 の達成目標 - 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 - こ れ ま で の 要 望 経 緯 【換地処分における従前地譲渡の特例】 昭和 44 年度 創設 昭和 48 年度 拡充 昭和 50 年度 拡充 昭和 61 年度 拡充 【グループ法人税制の特例】 平成 27 年度 創設 平成 28 年度 拡充

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省都市局市街地整備課) 制 度 名 土地区画整理事業における共同施設区制度(仮称)の創設に伴う課税の特例措置の拡充 税 目 登録免許税 要 望 の 内 容 土地区画整理事業の施行地区内の低未利用土地の有効かつ適切な利用を通じ て都市機能増進施設(誘導施設)の整備促進を図るため、共同施設区(仮称) を設け、申出により共同施設区(仮称)に換地処分された場合について、申出 者に対して既存税制の特例を適用する。 (既存の税制特例) ・登録免許税について非課税とする。 <関係条文> 登録免許税法第5条第6号 平年度の減収見込額 0 百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 ⑴ 政策目的 居住や都市機能の集積を図るべき区域において、低未利用土地の有効かつ適 切な利用の促進を図ることにより、居住環境の向上、都市機能の維持増進等を 図り、もって人口減少社会においても持続可能な都市構造の実現に向けた都市 の再生を推進する。 ⑵ 施策の必要性 人口減少下にあっても持続可能なコンパクトシティの形成に向けては、平成 26 年の都市再生特別措置法の改正により、計画と税財政上のインセンティブを 組み合わせた誘導手法によって居住や都市機能の集約を図る立地適正化計画制 度を創設し、その取組を促進している。しかしながら、多くの都市では、空き 地等が時間的・空間的にランダムに生じる「都市のスポンジ化」が進行し、居 住や都市機能の誘導を図るべき区域においても、エリア価値の低下、治安・環 境の悪化、誘導施設等の種地確保の阻害等の問題を生じさせ、コンパクトなま ちづくりを進める上で重大な障害となっている。 このため、土地区画整理事業における共同施設区制度(仮称)を創設し、散 在する低未利用土地を申出により共同施設区(仮称)に集約換地することで、 まとまりのある土地を確保し、その土地に集客性があり、まちの顔となるよう な誘導施設を整備できるようにする必要がある。 こうした集約換地を伴う土地区画整理事業を円滑に行うためには、通常の土地 区画整理事業と同様の条件を整える必要があり、共同施設区(仮称)に換地処 分された場合についても、申出者に対して、通常の換地処分と同様の課税の特 例を適用する必要がある。

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今 回 の 要 望 に 関 連 す る 事 項 合 理 性 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 政策目標7 都市再生・地域再生等の推進 施策目標 25 都市再生・地域再生を推進する 政 策 の 達成目標 ・都市再生誘発量 平成 29 年度から平成 33 年度の間に、他の施策と合わせ、 13,500ha を整備する。 ※ 我が国の都市構造を、豊かな都市再生や経済活動を実現 できるレベルへと再構築し、健全で活力ある市街地の整備な どを通じて都市再生が誘発された量。民間事業者等による都 市再生に係る民間投資を誘発する都市再生区画整理事業や都 市再構築戦略事業等の基盤整備等が行われた区域等の面積の 合計。 租税特別措 置の適用又 は延長期間 恒久措置 同上の期間 中 の 達 成 目 標 「政策の達成目標」に同じ 政策目標の 達 成 状 況 - 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 共同施設区(仮称)の創設に伴い、3地区程度の適用を見込 む。 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 共同施設区(仮称)への換地においても既存の特例措置を適 用することにより、誘導施設の整備を促進する。 相 当 性 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 ・土地区画整理事業の換地処分について、従前地の譲渡がなか った者と見なす特例【所得税、法人税】 ・グループ法人税制の課税の繰延【法人税】 ・土地区画整理事業の施行に伴う換地の取得の課税特例【不動 産取得税】 ・仮換地の指定以後、換地処分の公告日までの間、また、同日 以後、登記までの間、換地を取得した者に課税することがで きる特例【固定資産税、都市計画税】 ・所得税、法人税と同様の取り扱いとする課税特例【個人住民 税、法人住民税、事業税】 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 社会資本整備総合交付金 (平成 30 年度概算要求額 10,484 億円の内数) 上記の予算 上の措置等 と要望項目 土地区画整理事業の事業費等に対する施行者への国庫補助と 権利者への税制上の特例による一体的な支援措置により、土地 区画整理事業を促進する。

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要望の措置 の 妥 当 性 本特例措置は、申出により共同施設区(仮称)に換地処分され た場合についても、申出者に対して既存税制の課税の特例を適 用するものであり、的確かつ必要最低限の措置である。 こ れ ま で の 租 税 特 別 措 置 の 適 用 実 績 と 効 果 に 関 連 す る 事 項 租税特別 措 置 の 適用実績 - 租特透明化 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 - 租税特別措 置の適用に よ る 効 果 (手段として の 有 効 性 ) - 前回要望時 の達成目標 - 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 - こ れ ま で の 要 望 経 緯 -

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平 成 3 0 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ) (国土交通省道路局高速道路課) 制 度 名 民間施設直結スマートインターチェンジ整備に係る特例措置の創設 税 目 登録免許税 要 望 の 内 容 【制度の概要】 民間事業者による民間施設直結スマートICの整備に当たり必要となる土地の 所有権移転登記(※)に係る登録免許税についての特例措置を新設する。 ※民間施設直結スマートICは、民間事業者が土地を自ら取得し、ICを整備 した上で、地方公共団体に無償譲渡をするものであり、民間事業者は自ら取 得した土地の所有権移転登記を行う必要がある。 【要望の内容】 民間事業者が民間施設直結スマートICの用に供する土地を取得した場合にお いて、民間事業者に課される登録免許税の税率を非課税(本則1000分の2 0)とする。 【関係条文】 登録免許税法(昭和四十二年法律第三十五号)(抄) (課税の範囲) 第二条 登録免許税は、別表第一に掲げる登記、登録、特許、免許、許可、認 可、認定、指定及び技能証明(以下「登記等」という。)について課する。 (課税標準及び税率) 第九条 登録免許税の課税標準及び税率は、この法律に別段の定めがある場合 を除くほか、登記等の区分に応じ、別表第一の課税標準欄に掲げる金額又は 数量及び同表の税率欄に掲げる割合又は金額による。 別表第一 課税範囲、課税標準及び税率の表(第二条、第五条、第九条、第十 条、第十三条、第十五条―第十七条、第十七条の三―第十九条、第二十三条、 第二十四条、第三十四条―第三十四条の五関係) 登記、登録、特許、免許、許可、認可、 認定、指定又は技能証明の事項 課税標準 税率 一 不動産の登記(不動産の信託の登記 を含む。) (二) 所有権の移転の登記 ハ その他の原因による移転の登記 不動産の価額 千分の二十 平年度の減収見込額 ▲5.5 百万円 (制度自体の減収額) ( -百万円) (改 正 増 減 収 額) ( -百万円)

参照

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