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HP用 _地方公共団体向け付属資料

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Academic year: 2021

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(1)

地方公共団体の基金の効率的な運用と

地方金融機構債の活用について

地方公共団体金融機構IR付属資料

(2)

1.基金に係る資金の性質と運用手法例➀

資金の性質 運用スタイル 取り崩し時期が決まっている資金 例:満期一括型減債基金、庁舎建設基金 ➀一時的な資金運用 流動性の確保 取り崩し時期が決まって いない資金(コア資金) 例:財政調整基金の一部 ➁キャッシュ・フロー・マッチング (取り崩し時期に合わせた運用) 手元に確保しておきたい資金 例:財政調整基金 ③(a)ラダー型運用 ③(b)金利予測に基づく運用 取り崩し時期の把握 基金残高に占める コア資金の割合等の把握 重視される要件 果実運用型基金 例:福祉基金 長期的な基金残高の把握 ③(C)長期債運用 ※ 複数の基金が設置されている場合、基金の一元的な管理を行い、同様の性質の資金に ついては、一括運用するなどの最適な運用を目指すことを検討する必要がある

(3)

1.基金に係る資金の性質と運用手法例➁

①一時的な資金運用 ③(b)金利予測に基づく運用 ③(a)ラダー型運用 ・ 預金や短期国債による一時的な運用(1年以内) ⇒ 償還期間が短いため利回りが低い ・ 将来の金利変動を予測して、今後、金利が低下すると予測した場合には、長期債を購入。 反対に、今後、金利が上昇すると予測した場合には、短期債を購入 ・ 毎年償還となる金額が一定となるように債券を保有する運用形態。満期の構成がラダー (はしご)に似ていることから、このように呼ばれている ②キャッシュ・フロー・マッチング ・ 将来発生する取り崩し時期及び金額に、債券等の償還を合わせるように運用 ⇒ 金利を見通すのは難しく、購入時期の見極めが困難 ⇒ 毎年一定額の債券を購入するため、毎年の金利変動を長期的に中立化 ③(c)長期債運用 ・ 可能な限り償還期間が長い債券による運用 ⇒ 償還期間が長いため利回りが高い ⇒ 必要な時期に資金を確保しつつ、可能な限り長い運用が可能

(4)

2.債券運用について➀

金利状況や運用期間によっては、預金ではなく、債券の方がより運用益を確保できる場合があります。 定期的に利子が支払われ、償還日(満期日)に元本が返還される仕組みは定期預金と類似している。運用期間は10年以上も可能で、償還日前に 売却することも可能。なお、償還日前に売却する場合、元本を下回る金額しか返還されないリスク(中途解約リスク)がある。 国債の利回り ■債券の特徴 ■預金金利との比較 みずほ銀行の大口定期預金利率(大口定期預金1,000万円以上) (出典)財務省ホームページ「国債金利情報」、日本証券業協会ホームページ「公社債売買参考統計値」 (出典)みずほ銀行ホームページ ■債券運用を積極的に実施している自治体の基金運用利回り 大分県国東市 → 1.922%(平成27年度) (出典)国東市ホームページ 債券運用により安全かつ効率的な運用を実現 1ヶ月 6ヶ月 1年 2年 5年 10年 20年 2012年1月16日時点(日銀緩和前) 0.100% 0.100% 0.119% 0.125% 0.339% 0.945% 1.715% 2016年4月25日時点 -0.108% -0.203% -0.234% -0.270% -0.230% -0.071% 0.356% 1ヶ月 6ヶ月 1年 2年 5年 10年 20年 2012年1月16日時点(日銀緩和前) 0.025% 0.025% 0.030% 0.040% 0.080% 0.250% -2016年4月25日時点 0.010% 0.010% 0.010% 0.010% 0.010% 0.010% -1ヶ月 6ヶ月 1年 2年 5年 10年 20年 2016年4月12日条件決定 - - - - 0.020% 0.090% 0.377% 【参考】機構債の利回り

(5)

地方財政法第4条の3第3項 積立金は、銀行その他の金融機関への預金、国債証券、地方債証券、政府保証債券(その元本の償還及び利息の支 払について政府が保証する債券をいう。)その他の証券の買入れ等の確実な方法によつて運用しなければならない。

2.債券運用について➁

有価証券を保有する団体の割合 地方公共団体が購入できる債券 ・都道府県で、基金において有価証 券残高を有している団体の割合は 87.2%となっています。 ・市区町村で、基金において有価証 券残高を有している団体の割合は、 33.0%となっています。 地方金融機構債は極めて安全かつ有利な債券であり、多くの地方公共団体にご購入いただいています。 (出典)地方財政状況調査(H26決算)等により地方公共団体金融機構作成 ※満期一括型減債基金に係る数値は含まれていません。

87.2%

41団体

33.0%

574団体

■都道府県 ■市区町村

(6)

機構債 運用対象, 52団体, 91% 機構債 運用対象 外, 5団体, 9% 債券運用 団体, 57団体, 85% 債券未運 用団体, 10団体, 15% 都道府県・政令指定都市(67団体)で、債券運用を行っている団体は57団体です。 57団体のうち、約90%にあたる52団体が運用方針上、機構債を購入可能としています。また、52団体のうち 48団体は機構債をすでに保有しています。 12団体 20団体 20団体 31団体 48団体 7団体 1団体 4団体 7団体 4団体 19団体 21団体 24団体 38団体 52団体 0 10 20 30 40 50 60 H23 H24 H25 H26 H27 機構債未保有 機構債保有 ■都道府県・政令市の内訳 ■機構債を運用対象としている団体の推移 (H28.3月末現在 アンケート、IR時聞き取り等により機構独自に集計) →債券運用を行っている団体の 91%で、機構債が運用対象!

2.債券運用について③ ~地方金融機構債の活用~

■債券運用している団体の内訳

(7)

• ①

機構債を他の債券と並列に規定している例

– 「中・長期の計画的な運用が可能な場合は、国債、地方債、政府保証債及び地方公共団体 金融機構債等の元本償還及び利息の支払が確実な債券による運用の拡大を図ることを基本と する。」 – 「運用する債券等は、元本償還の確実性が極めて高い国債、政府保証債、地方債、地方公 共団体金融機構債、電力債、金融債、銀行社債等とする。」

機構債を地方債に含める形で規定している例

– 「債券で運用する場合には、国債(政府短期証券を含む)、政府保証債又は地方債(地方 公共団体金融機構債を含む)とする。」

機構債を明記せず、「~等」に含まれるものとして読んでいる例

– 「県債管理基金の積立金の運用は、積立及び取崩に支障のないように行い、銀行その他の 金融機関への預金、国債証券、地方債証券及び政府保証債券等により、確実かつ効率的に運用 する。」

各団体における運用方針等における規定の例(関係部分のみ抜粋)

2.債券運用について④ ~地方金融機構債の活用~

(8)

(出典)JFMだよりvol.12

地方金融機構債は極めて安全かつ有利な債券であり、多くの地方公共団体にご購入いただ

いています。

(出典)JFMだよりvol.13

(9)

3.基金の一括運用について

一括運用のメリット

複数の基金を設置している場合、基金の一元的な管理を行い、同様の性質の資金につい

ては個別の基金を超えて一括運用することで有利・効率的に運用が可能。

➀効率性の向上 ノウハウを持った専担組織が、まとまった資金を市場の動向に即して機動的に運用。 ➁ペイオフ対策(金融危機対応) 金融機関の経営状況等に即応し、預金引き揚げ等の対策を迅速化。 ➂事務の軽減 各基金の預託事務等が集約され、事務が軽減。 ※埼玉県「ペイオフ全面解禁後の公金管理」より抜粋 (例)財政調整基金から5億円を取崩し ■個別管理している場合 ■一括運用している場合 基金名 区分 前年度 現在高 年度中 増減高 年度末 現在高 財政調整基金 預金等 200 ▲ 200 0 債券 800 ▲ 300 500 合計 1,000 ▲ 500 500 ○○基金 預金等 100 0 100 債券 200 0 200 合計 300 0 300 △△基金 500 0 500 預金等だけでは足りないため、 債券の売却が必要となる。 基金名 区分 前年度 現在高 年度中 増減高 年度末 現在高 財政調整基金 1,000 ▲ 500 500 ○○基金 300 0 300 △△基金 500 0 500 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 基金合計 預金等 2,000 ▲ 500 1,500 債券 3,000 0 3,000 合計 5,000 ▲ 500 4,500 基金合計の預金額20億円から5億円を 取り崩すため、債券の売却は不要。 (単位:百万円) (単位:百万円) より長期で有利な運用が可能に!

(10)

4.一時借入と繰替運用による運用の比較

過去3か年の歳計現金の動きから、一時借入(一借)と 繰替運用による運用をシミュレーション 収支不足について全額一時借入で対応するパターンが 最も運用益を上げられるという結果となった。

金利状況や歳計現金が不足する期間によっては、全額繰替運用ではなく、債券と一時借入との

組み合わせの方が、より収支を確保できる可能性があります。

比較 推計 一借なし 全額一借 (全額債券運用) 債券運用額 97,300 184,500 繰替運用&預金運用額 87,200 0 H24 歳計現金 債券運用利子収入 1,405 2,664 繰替運用利子収入 1 0 預金利子収入 96 0 一時借入利子支出 0 -57 収支 1,502 2,607 H23 歳計現金 債券運用利子収入 1,405 2,664 繰替運用利子収入 9 0 預金利子収入 114 0 一時借入利子支出 0 -250 収支 1,528 2,414 H22 歳計現金 債券運用利子収入 1,405 2,664 繰替運用利子収入 9 0 預金利子収入 105 0 一時借入利子支出 0 -159 収支 1,519 2,505 <利子計算の前提条件> ・一時借入利率1.475% 短期プライムレート ・繰替運用利率0.027% 本市基金の平成24年度繰替運用平均利回り ・預金運用利率0.137% 本市基金の平成24年度預金運用平均利回り ・債券運用利率1.1444% 本市基金の平成24年度債券運用平均利回り ・全基金の残高は1,845億円とする(H25.3.31時点残高) ・「一借なし」の場合の債券運用額は973億円とする(H25.3.31時点残高) ・基金残高から債券運用額と収支不足額を控除した額を定期性預金として運用 川崎市「戦略的資金管理推進検討委員会 報告書」より抜粋 (出典)川崎市ホームページ (単位:百万円)

(11)

(日比谷 市政会館) 資金部資金課 ■住所:〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1番3号 市政会館内 ■電話:03-3539-2696 ■FAX :03-3539-2615 ■E-mail: shikinka@jfm.go.jp ■URL:http://www.jfm.go.jp/

連絡先

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