障害厚生(共済)年金制度について
<障害厚生年金の概要> 障害厚生年金とは、厚生年金の被保険者(または共済組合の組合員)である期間中に初診日があ る傷病により、障害等級(別表参照)が1級、2級又は3級に該当する程度の障害の状態になった 場合に支給される年金です。 また、障害等級が1級又は2級に該当する場合は、原則として「障害基礎年金」もあわせて支給 されます。 (注1)共済組合の組合員である期間中に初診日がある傷病により、平成 27 年 9 月 30 日まで に年金を受給する権利が発生した場合は、障害厚生年金ではなく障害共済年金を受給す ることとなります。 (注2)障害等級とは、国民年金法または厚生年金保険法または地方公務員等共済組合法に定め るものであり、一般的にいう障害者手帳上の等級とは異なります。 (注3)障害基礎年金は在職中であっても原則として全部が支給されます。障害厚生年金及び障 害共済年金については、平成 27 年 10 月以降の支給分に限り、在職中でも全部または 一部が支給されます(平成 27 年 9 月以前の支給分については、在職中である間は原則 として全額が支給停止となります)。 <障害厚生(共済)年金の受給要件> 障害厚生(共済)年金を受給するためには、以下の≪受給要件1≫または≪受給要件2≫のいず れかを満たすことが必要です。 ≪受給要件1≫ 【障害認定日請求】 次の①から②までをすべて満たしていること。また、障害認定日(原則として初診日から起算 して1年6月を経過した日)が平成 27 年 10 月 1 日以降であるときは、③も満たすこと。 ① 初診日(傷病について初めて医師または歯科医師の診療を受けた日)において被保険者(組 合員)であること。 ② 障害認定日(初診日から起算して1年6月を経過した日)に、障害等級の1級から3級まで に該当する障害状態にあること。 ただし、特例として次の状態に至ったときまたは症状固定(治療の効果が期待できない状態 となること)したときには、初診日から1年6月を経過する前であっても、それぞれの日が障 害認定日となります。 (特例7症例) 傷病の状態 障害認定日 上肢・下肢を切断または離断したもの 切断または離断した日 人工骨頭、人工関節を挿入、置換したもの 挿入、置換した日 心臓ペースメーカー、人工弁を装着したもの 装着した日人工透析療法を施行したもの 透析開始から3ヶ月を経過した日 人工肛門または人工膀胱を造設、尿路変更術 を施行したもの ・人工肛門造設、尿路変更術施行から6ヶ 月を経過した日 ・人工膀胱を造設した日 喉頭を全摘出したもの 全摘出した日 在宅酸素療法を行っている場合 在宅酸素療法を開始した日 ③ 初診日の前日において、次のいずれかを満たすこと ・初診日のある月の前々月までの公的年金加入期間のうち、3 分の2以上の期間について保険料 納付済または保険料免除されていること ・初診日の前日において 65 歳未満であり、初診日のある月の前々月以前一年間の間に、保険料 の未納期間がないこと ≪受給要件2≫ 【事後重症請求】 次の①から⑤までをすべて満たしていること。 ① 初診日(傷病について初めて医師または歯科医師の診療を受けた日)において被保険者(組 合員)であること。 ② 障害認定日に障害等級の1級から3級までに該当する程度の障害状態にないこと。 ③ 障害認定日後、65歳に達する日までに、その傷病により障害等級の1級から3級のいずれ かに該当する程度の障害の状態となったこと。 ④ 65 歳に達する日までに請求があったこと。 ⑤ 初診日の前日において、次のいずれかを満たすこと。 ・初診日のある月の前々月までの公的年金加入期間のうち、3 分の2以上の期間について保険料 納付済または保険料免除されていること ・初診日のある月の前々月以前一年間の間に、保険料の未納期間がないこと <障害厚生(共済)年金の請求手続きについて> 1 診断書及び請求書等の提出 まず、以下の連絡先にお問い合わせください。 公立学校共済組合愛知支部 年金・貸付グループ(年金) TEL:052-954-6776 ※ご本人様による問い合わせが病状が重い等の理由により困難な場合は、ご家族の方や 所属の事務担当者様、委任を受けた社会保険労務士からのお問い合わせでも可 その際、初診日や傷病名、症状の経過及び年金加入期間等について聞き取りをさせてい ただき、その結果に合わせて必要書類(診断書、請求書等)様式を送付させていただきま すので、それらを取りそろえご提出ください。 ※ご提出いただいた書類の記載内容により別途書類が必要となる場合や、丌備の修正が 必要となる場合があります。
2 障害程度の認定 ご提出いただいた書類をもとに、公立学校共済組合本部の審査医師が障害程度の認定を 行います(おおむね1~3 か月程度お時間がかかります)。 3 認定結果のお知らせ及び補足書類の提出 障害程度の認定結果は、文書で通知させていただきます(※)。また、1 級から 3 級の いずれかに該当した場合は、その等級に応じ、年金の決定に必要な各種書類のご提出を依 頼させていただく場合があります。 ※障害程度1~3 級のいずれかに該当した旨か、または非該当となった旨をお知らせし ます。ただし、1~3級のいずれかに該当した場合であっても、そのうちのいずれに該当 したかについては、この段階では原則としてお知らせしません(最終的に、年金が決定さ れた後に送付される「年金証書」に等級が記載されることになりますので、それによりご 確認ください)。 4 年金の決定 提出していただいた書類をもとに、公立学校共済組合等において障害厚生(共済)年金 の決定及び年金証書の送付を行います(おおむね1~3 か月程度お時間がかかります)。 また、障害基礎年金については、日本年金機構において決定及び年金証書の送付を行い ます。 その後、年金の支給が開始されます(指定の金融機関へ振込)。 <傷病手当金との併給調整について> 傷病手当金を受給されている方が障害共済年金・障害基礎年金を同時に受給する場合、障 害厚生(共済)年金および障害基礎年金に相当する額が傷病手当金から減額されます(結果 的に受け取る金額の合計は傷病手当金単体で受け取る金額と同額となります)。 <初診日の取り扱いについて > 障害厚生(共済)年金の制度でいう「初診日」とは、「当該の傷病で初めて医師または歯 科医師の診療を受けた日」を指しますが、以下のようなケースに注意してください。 ・受診する医療機関を変更した場合 →最初に受診した医療機関の初診日が初診日となります。 ・現在の傷病の前に関連する傷病で受診していた場合 →関連する傷病の初診日が初診日となります。 ・当初受診した病院では正しい病名が分からなかったが、他の病院に受診したところ正しい 病名が分かった場合 →当初の病院の初診日が初診日となります。
・健康診断や人間ドックで異常を指摘されたことにより一年以内に精密検査等を受け、傷病 が発見された場合 →健康診断や人間ドックを受けた日が初診日となります。 ・別の傷病の治療(投薬・手術等)の副作用として、現在の傷病が発症した場合 →場合により異なりますので、担当者にご相談ください。 ・傷病がいったん治癒または軽快し、その後再発した場合 →場合により異なりますので、担当者にご相談ください。 <その他注意事項> 手続きを行うにあたっては、以下の点をあらかじめご了承ください。 ・手続き開始時点で傷病の初診日を口頭でお尋ねすることとなりますが、各関係書類をご提 出いただいた結果、最終的に正確な初診日が確認できないと判断される場合や、初診日が 共済組合員期間外であると判断される場合があります。 このような場合は障害等級に該当するかどうかにかかわらず、当共済組合に対し障害厚生 (共済)年金を請求することはできません。 ※ただし、正確な初診日が確認でき、その日が他の年金制度の実施機関(日本年金機構、 私学共済)の期間中である場合は、その実施機関に対し請求を行っていただくことができ る場合があります。 ・診断書に丌備がある場合や、正確な初診日が確認できない場合には、既提出書類の修正や 別途書類の提出をお願いすることがあります(丌備がすべて修正され、初診日が確認でき る状態になるまで、複数回にわたりお願いすることもあります)。 特に初診日が古い場合や、複数の傷病を同時に発症している場合などでは初診日の特定や 書類の整備が困難になるケースが多くなります。
(別表) 1 級 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 両眼の視力の和が 0.04 以下のもの 両耳の聴力レベルが 100 デシベル以上のもの 両上肢の機能に著しい障害を有するもの 両上肢のすべての指を欠くもの 両上肢のすべての指の機能に著しい障害を有するもの 両下肢の機能に著しい障害を有するもの 両下肢の足関節以上で欠くもの 体幹の機能に座っていることができない程度又は立ち上がることができない程度の障害を 有するもの 前各号に掲げるもののほか、身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が前 各号と同程度以上と認められる状態であって、日常生活の用を弁ずることを丌能ならしめる 程度のもの 精神の障害であって、前各号と同程度以上と認められる程度のもの 身体の機能の障害若しくは病状又は精神の障害が重複する場合であって、その状態が前各号 と同程度以上と認められる程度のもの 2 級 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 17 両眼の視力の和が 0.05 以上 0.08 以下のもの 両耳の聴力レベルが 90 デシベル以上のもの 平衡機能に著しい障害を有するもの そしゃくの機能を欠くもの 音声又は言語機能に著しい障害を有するもの 両上肢のおや指及びひとさし指又は中指を欠くもの 両上肢のおや指及びひとさし指又は中指の機能に著しい障害を有するもの 一上肢の機能に著しい障害を有するもの 一上肢のすべての指を欠くもの 一上肢のすべての指の機能に著しい障害を有するもの 両下肢のすべての指を欠くもの 一下肢の機能に著しい障害を有するもの 一下肢を足関節以上で欠くもの 体幹の機能に歩くことができない程度の障害を有するもの 前各号に掲げるもののほか、身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が前 各号と同程度以上と認められる状態であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常 生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの 精神の障害であって、前各号と同程度以上と認められる程度のもの 身体の機能の障害若しくは病状又は精神の障害が重複する場合であって、その状態が前各号 と同程度以上と認められる程度のもの 3 級 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 両眼の視力が 0.1 以下に減じたもの 両耳の聴力が 40 センチメートル以上では通常の話声を解することが出来ない程度に減じ たもの そしゃく又は言語の機能に相当程度の障害を残すもの 脊柱の機能に著しい障害を残すもの 一上肢の三大関節のうち、二関節の用を廃したもの 一下肢の三大関節のうち、二関節の用を廃したもの 長管状骨に偽関節を残し、運動機能に著しい障害を残すもの 一上肢のおや指及びひとさし指を失ったもの又はおや指若しくはひとさし指を併せ一上肢 の三指以上を失ったもの おや指及びひとさし指を併せ一上肢の四指の用を廃したもの 一下肢をリスフラン関節以上で失ったもの 両下肢の十趾の用を廃したもの 前各号に掲げるもののほか、身体の機能に、労働が著しい制限を受けるか、又は労働に著し い制限を加えることを必要とする程度の障害を残すもの 精神又は神経系統に、労働が著しい制限を受けるか、又は労働に著しい制限を加えることを 必要とする程度の障害を残すもの 傷病が治らないで、身体の機能又は精神若しくは神経系統に、労働が制限を受けるか、又は 労働に制限を加えることを必要とする程度の障害を有するもの