平成
25
年度
普及に移す農業技術（第２回）
［分
類］
普及技術
［成果名］
乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRY
ver4.1」は乳牛の飼料給与診断・設計に
活用できる
［要 約］
新たな機能を追加した乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRY
ver4.1」は適正な
飼料給与診断・設計が迅速にでき、酪農における指導手段としての有効である。
［担 当］
農業技術課
［部 会］
畜産部会
１
背景・ねらい
乳牛用の飼料給与診断用ソフトウエア
「DAIRY」
は、
酪農経営における飼料給与改善用ソフトウエ
アとして利用され、
改良されてきた。
しかし、
「DAIRY」
を作動するには、
表計算ソフト
「Lotus
1-2-3」
が必要で、普及現場の
OA
環境では対応が困難になってきた。そこで、利用者の多い表計算ソフト
「Excel」を用いるとともに、操作性と機能性を向上して「DAIRY
ver4.0」を作成し、H21
年度試行
技術として提案した。
今回、
「DAIRY
ver4.0」
に新たな機能を追加した
「DAIRY
ver4.1」
を開発し、
酪農における指導手段としての有効であることを確認できたので普及技術として提案する。
２
成果の内容・特徴
（１）本ソフトウエアの概要は図１のとおりである。
（２）本ソフトウエアは
Excel（Microsoft
社）を使用している。
（３）最新の日本飼養標準乳牛（2006
年版）に準拠した。
（４）飼料計算結果が本ソフトウエアで設定した標準範囲を大きく外れるものを表示して過不足の判
断が容易にできる。（各充足率の過不足を色別表示）
（５）診断経過表に診断農家の現地情報（カルテ）を記載することができる。
（６）ビタミンＡ、Ｄの充足率を計算できる。
（７）追加機能として、入力した牛の個別診断データをランダムに入替えることができる。また、飼
料
No.を入力しなくても、診断に必要な飼料を選択できる。
図
1
ソフトウエアの概要
飼料給与量 飼料の成分値等 乳牛の体重･乳量等 飼料成分の確認（TMRの個別成分も含む） 【飼料成分表】 【飼料成分表】【飼料成分表】 【飼料成分表】 利用する飼料を選択し 「給与分析表」へ反映させる 【飼料選択表】 【飼料選択表】【飼料選択表】 【飼料選択表】(20飼料まで) 乳牛飼養改善ソフト 【 】は各ﾜｰｸｼｰﾄ名 TMRの場合 牛の条件入力と 給与量を入力し診断する 【 【 【 【 診断設計診断設計診断設計診断設計 表】表】表】表】 TMRの必要量から 混合量を計算する 【 【 【 【TMRTMRTMRTMR調製表】調製表】調製表】調製表】 TMR用の単味飼料選択と混合量の入力 「飼料成分表」へ反映させます 【ＴＭＲ作成表】 【ＴＭＲ作成表】 【ＴＭＲ作成表】 【ＴＭＲ作成表】（TMR1～5調製） 必要な 飼料の 確認 診断 グラフ化 設計 など 飼料・各牛・牛群の 診断グラフを表示する 【 【【 【 診断グラフ診断グラフ診断グラフ 表】診断グラフ表】表】 表】 乳牛 データ の確認３
利用上の留意点
（１）乳牛側のデータは、体重、乳量、乳脂率を測定する必要がある。採食量については残飼・盗食
があれば調べ、粗飼料の給与量も聞き取りに頼らず計量する。
（２）粗飼料は成分変動が大きいため、できる限り分析に基づいた成分値を使用する。
（３）牛のＢＣＳ、健康状態等の諸指標と関連付けながら給与診断を実施する。また、多頭数を診断
し、泌乳ステージごとの総合的な判断が必要である。
（４）給与診断・設計にあたっては、本ソフトウエアに組み込まれている成分表の中で欠データがあ
る飼料を用いて計算した場合、実際とは計算結果が異なる。したがって、設計に用いた飼料の成
分表の内容を確認する必要がある。
（５）本ソフトウエアは
Microsoft Excel、2007、2010 で動作を確認している。
（６）本ソフトウエアは予告なく不具合の修正や改訂を行うことがある。
４
対象範囲
県内の酪農家
400
戸
５
具体的データ
（１）メニュー画面
基本的な操作は、メニュー画面から各ボタンを選択することで作業ができる（図２）。
図２
メニュー画面
（２）主な機能の説明
ア
飼料成分表：主な飼料については「日本標準飼料成分表
2009
年版」が登録されている。登録
内容は、飼料名、現物中の乾物率・代謝エネルギー・ＴＤＮ率・ＣＰ率・ＡＤＦ率・Ｎ ＤＦ率・
ＮＦＣ率・粗脂肪率、ＣＰ中のＲＤＰ率、ＮＤＦ中のｅＮＤＦ率、ＮＤＦ中のｆＮＤＦ率、乾
物中のＣａ率・Ｐ率・ビタミンＡ単位・ビタミンＤ単位・ミネラル成分はＭｇ・Ｎａ・Ｋ・Ｃ
ｌ・Ｓの成分率、現物単価である。
飼料成分表の№１～220
番までは新規登録や成分値変更、
使用しない飼料の削除ができるが、
No.221～225
番はＴＭＲ計算で使用しているので変更しないこと。№227～229
番は５種以上の
ＴＭＲが必要な場合に、既存のＴＭＲを転記して利用すれば、さらに多くのＴＭＲを設計でき
飼料成分表 注：[成分％]は原物中％表示。 [成分％/○○]は○○中％表示 （例：[５%/DM]は乾物中５％） No 飼料名 ＤＭ％ ＭＥ Mc al/ kg TDN % ＣＰ％ ＲＤＰ /ＣＰ ＡＤＦ％ＮＤＦ％ e ＮＤＦ / NDF fＮＤＦ / NDF Ｎ ＦＣ％CＦａｔ％ Ｃａ% /DM Ｐ% /DM ViＡKIU /kgDM ViＤKIU /kgDM Mg% /DM Na% /DM K% /DM Cl% /DM S% /DM 単価 円/ｋｇ 1オ－チ ャ－ドＧ（Ｇ）１番出穂 19.5 0 .4 6 12.4 2.3 0.75 1 1.5 0 .9 1.0 1.1 0.53 0.62 80 0.4 0.14 3.38 0 0 15 2オ－チ ャ－ドＧ（Ｇ）１番開花 26.3 0 .5 5 15.1 2.4 0.75 1 7.5 0 .9 1.0 0.9 0.42 0.32 40 15 3オ－チ ャ主体１番（ロールＳ）KURA 70.0 0.64 40.0 5.5 0.63 36.1 46.9 0.9 1.0 8.5 2.0 0.22 0.34 10 22 4 5オ－チ ャ－ドＧ（Ｓ）１番出穂 26.8 0 .6 4 17.3 3.7 0.75 10.0 1 6.7 0 .9 1.0 2.5 1.3 0.39 0.26 10 0 .1 4 0.02 1.85 0 .9 0.22 20 6オ－チ ャ－ドＧ（Ｓ）１番開花 23.9 0 .5 0 13.5 2.8 0.75 9.7 1 5.7 0 .9 1.0 2.0 1.2 18 7オ－チ ャ－ドＧ（Ｓ）１番結実 48.0 0 .7 9 22.4 3.6 0.75 20.8 3 3.0 0 .9 1.0 6.4 1.3 16 8自給ロールオ－チ ャ－ドＧ（Ｓ） 27.6 0 .5 8 15.9 4.3 0.75 9.4 1 6.2 0 .9 1.0 2.6 1.8 0.37 0.33 3 0 0.3 0 2.92 0 0 20 9オ－チ ャ－ドＧ（Ｓ）１番出穂水分45～65 41.3 0 .9 3 25.2 5.7 0.75 15.0 2 5.4 0 .9 1.0 6.2 1.8 20 10オ－チ ャ－ドＧ（Ｓ）１番出穂水分65～75 29.5 0 .6 7 18.2 4.2 0.75 10.7 1 8.1 0 .9 1.0 3.1 1.6 19 11オ－チ ャ－ドＧ（Ｓ）１番出穂水分75以上 19.2 0 .4 6 12.3 2.7 0.75 7.1 1 1.9 0 .9 1.0 1.8 1.1 18 飼料成分表 飼料成分表 飼料成分表 飼料成分表→ → メニュー→ → メニューメニューメニュー →診 断 設 計診 断 設 計診 断 設 計診 断 設 計 → → → → 選 択 表選 択 表選 択 表選 択 表 →TMR →TMR→TMR →TMR 作成作成作成作成 飼料選択飼料選択飼料選択飼料選択 選択解除選択解除選択解除選択解除 飼料転送飼料転送飼料転送飼料転送
１、飼料選択表
***今 回 利 用 す る 飼 料 一 覧 表 （ 20種 類 ま で 登 録 で き る ） ***飼料No ＤＭ ME TDN CP RDP ＮＤＦ ｅＮＤＦ fＮ ＤＦＮＦＣCＦａｔ Ｃａ Ｐ Vit Ａ Vit Ｄ
Mg% /DM Na% /DM K% /DM C l% /DM S% /DM 単価 円/ｋｇ 飼料名 順番 % Mcal/kg /CP /NDF /NDF
8
8
8
8
自 給 ロ ー ル オ － チ ャ － ド Ｇ （ Ｓ ）1111 27.6 0.58 15.9 4.3 0.75 16.2 0.9 1.0 2.6 1.8 0.37 0.33 3 0 0 0 3 0 0 207 5
7 5
7 5
7 5
購 入 ア ル フ ァ ル フ ァ （ Ｈ ） 再 生 開 花2222 86.9 1.72 47.416.6 0.70 39.2 0.9 1.0 17.3 2.2 1.33 0.24 4 0 0 0 0 0 0 508 1
8 1
8 1
8 1
稲 ワ ラ 3333 87.8 1.3 37.6 4.7 0.60 55.4 1.0 1.0 10.3 1.8 0.3 0.13 0 0 0 0 2 1 0 251 6 3
1 6 3
1 6 3
1 6 3
市 販 配 合 飼 料 4444 87.0 2.89 76.317.4 0.70 14.6 0.1 0.0 46.0 4.7 1.15 0.54 5 1 0 0 0 0 0 431 9 5
1 9 5
1 9 5
1 9 5
第 二 リ ン 酸 カ ル シ ウ ム CaHPO4 5555 96.0 0 0.0 0.0 0.00 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 22 19.3 0 0 1 0 0 0 1 80 飼料選択表 飼料選択表 飼料選択表 飼料選択表→ → → → ﾒﾆｭｰﾒﾆｭｰﾒﾆｭｰﾒﾆｭｰ → → → → 診断設計診断設計診断設計診断設計 成分表 成分表 成分表 成分表←←←← TMRTMRTMRTMR作成作成作成作成←←←← 飼料成分表のNoを入力しなくても、自動転送イ
ＴＭＲ作成表：飼料成分表に登録してある飼料
No.を
20
種類まで入力し混合量を入力するこ
とで、
ＴＭＲが５種類まで作成できる。
選択する飼料は当該ＴＭＲ以外であれば自由に選べる。
プレミックス飼料を元にＴＭＲを数種類作るなどに利用できる。
ウ
診断設計表：登録項目は、診断年月日、乳牛については名号、分娩（予定）年月日、産次、
体重、
乳量、
乳脂率、
ボディコンディションスコアである。
飼料はすでに登録されているので、
診断する場合は調査給与量を、設計する場合は設計量を入力して栄養要求量の充足等を総合的
に判断する。計算結果が上限以上のものは青字、下限以下のものは赤字で表示される。一度に
14
頭が診断できるが、
「牛の入替」
ボタンを押すことで
150
頭分のデータを保持できる。
また、
追加機能としてランダムに該当牛を選び出して診断することもできる。
（３）追加機能について
ア
飼料成分表にある【飼料選択】と【飼料転送】により
飼料選択表で選択する飼料成分表の
飼料
No.を入力しなくても、診断に必要な飼料を選択できる（図３、４）。
図３
飼料を選択する飼料成分表
図４
選択された飼料を一覧で表示される飼料選択表
イ
飼料給与の分析は、
「診断設計表」で従来どおり
14
頭ごと分析可能だが、一度入力したデー
タをランダムに入替ができるようになった（図５、６）。
ランダムに入れ替える場合は、
□ランダムな入替をするにチェックをしてから
「設計診断表」
の１列目から
14
列目に「分析マスター」の任意の牛番号を入力することで、可能となる。
1
Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 1 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 1 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 1 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 1調査月日：
2 0 1 0 / 1 2 / 7 分 離 給 与 ： １ Ｔ Ｍ Ｒ ： ２1
出 力 年 月 日 ： 2 0 1 4 / 2 / 6現状1Pと改善案2P
1111 2222 3333 4444 5555 6666 7777 8888名号
4 1 0 6 9 1 0 7 3 1 0 4 9 1 0 5 8 1 0 6 7 1 0 5 0 1 0 5 0生年月日
2 0 0 5 / 1 2 / 1ステージなど
初 期 前 期 中 期 中 期 後 期 乾 乳 （ 前 期 ）ｸ ﾛ ｰ ｽ ﾞ ｱ ｯ ﾌ ﾟ ｸ ﾛ ｰ ｽ ﾞ ｱ ｯ ﾌ ﾟ分娩(予定)年月日
1 0 / 1 1 / 5 1 0 / 9 / 2 3 1 0 / 6 / 3 0 1 0 / 6 / 1 8 1 0 / 5 / 1 1 1 1 / 2 / 2 1 1 / 1 / 1 1 1 / 1 / 1 調 査 年 月 日 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7 1 0 / 1 2 / 7分娩後(生後)日数
32
75
160
172
210
(57)
(25)
(25)
産次
2
3
1
2
2
2
2
2
体重kg
630
650
650
650
650
660
670
660
乳量kg
4 0 . 0
4 0 . 0
4 0 . 0
4 0 . 0
3 5 . 0
3 5 . 0
3 5 . 0
3 5 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
3 0 . 0
2 5 . 0
2 5 . 0
2 5 . 0
2 5 . 0
0 . 0
0 . 0
0 . 0
0 . 0
1 2 . 0
1 2 . 0
1 2 . 0
1 2 . 0
0 . 0
0 . 0
0 . 0
0 . 0
乳脂率％
3.20
3.40
3.60
3.60
3.60
0.00
3.60
0.00
ＢＣＳ
2.25
2.75
2.75
3.00
3.25
3.75
4.00
3.75
利 用 中 の 飼 料 リ ス ト 順 序 （ フ ォ ー レ ー ジ → 炭 水 化 物 → タ ン パ ク → ミ ネ ラ ル → ビ タ ミ ン ） 1ト － ル フ ェ ス ク （ Ｈ ） １ 番 出 穂2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2ｱ ﾙ ﾌ ｧ ﾙ ﾌ ｧ ﾍ ｲ ｷ ｭ - ﾌ ﾞ （ 良 質 ）2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
3ト ウ モ ロ コ シ （ Ｓ ） 東 日 本 ・ 黄 熟 期12.00
12.00
12.00
12.00
12.00
10.00
10.00
10.00
4ビ － ト パ ル プ2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
2.00
5コ ー ン 圧 片3.00
3.00
3.00
3.00
3.00
1.00
1.00
1.00
診断設計 診断設計診断設計 診断設計 → → → →ﾒﾆｭｰ
ﾒﾆｭｰ
ﾒﾆｭｰ
ﾒﾆｭｰ
成 分表 へ成 分表 へ成 分表 へ成 分表 へ 選 択表 へ選 択表 へ選 択表 へ選 択表 へ T M RT M RT M RT M R 作成へ作成へ作成へ作成へ 分娩日逆算へ分娩日逆算へ分娩日逆算へ分娩日逆算へ デ ータ 入替えデ ータ 入替えデ ータ 入替えデ ータ 入替え 印 刷ﾌ ﾟ ﾚ ﾋﾞ ｭ印 刷ﾌ ﾟ ﾚ ﾋﾞ ｭ印 刷ﾌ ﾟ ﾚ ﾋﾞ ｭ印 刷ﾌ ﾟ ﾚ ﾋﾞ ｭ 標準計算 標準計算 標準計算 標準計算図５
給与診断を行う診断設計表、【牛の入替】で入替えモードとなる。
図６「牛の入替え」メニュー
（４）試行技術（平成
22
年度）提案以後の「DAIRY
ver4.1」の利用に係る経過
ア
Ｈ22
年度
（ア）ＢＣＳ、ルーメンフィルスコア、歩行、糞等健康状態の指標となる写真付き諸指標を作成。
（イ）基準となる新たな養分指標の作成。
（ウ）畜産試験場で乳牛のＢＣＳ、蹄スコア等の見方の実習。
（エ）技術経営強化研修で畜産担当普及員を対象とする「DAIRY ver4.0」の利用講習。
（オ）現場における農家指導での普及員に対する活用の支援及び試行結果・操作性に対する要
望、改善点などの調査。
（カ）飼料選択、牛入替えにおける機能追加。
（キ）不具合（バグ）の改善。
（ク）県下35件の酪農家の給与診断で試行。
イ
Ｈ23
年度
（ア）現場における農家指導での活用支援。
（イ）技術経営強化研修で畜産担当普及員からの「DAIRY ver4.1」を活用した酪農家の指導事例
の発表及び先進事例における設計演習の実施（分離給与）。
（ウ）県下
41
件の酪農の給与診断で試行。
ウ
Ｈ24
年度
（ア）現場における農家指導での活用支援。
（イ）技術経営強化研修で畜産担当普及員からの「DAIRY ver4.1」を活用した酪農家の指導事例
の発表及び先進事例における設計演習の実施。
（ウ）県下
48
件の酪農の給与診断で試行。
（５）
活用事例
ア
現状給与診断事例（設計診断表）
泌乳量が少なく繁殖成績が悪い酪農家に対して給与診断を行い、適正給与ができていないこ
とを示した計算値と、診断結果を下段にコメントで記載した（図７）。
Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 調査月日：2 0 1 3 / 1 2 / 3 分 離 給 与 ： １ Ｔ Ｍ Ｒ ： ２ 1 現状診断 1111 2222 3333 4444 5555 6666 7777 名号メ リ ー メ リ ー １ メ リ ー ２ サ リ ー サ リ ー ２ ア リ ー ア リ ー ２ 生年月日 2 0 0 4 / 3 / 4 2 0 0 8 / 3 / 2 1 2 0 0 7 / 1 / 9 2 0 0 8 / 5 / 1 3 2 0 0 8 / 6 / 2 0 2 0 0 8 / 8 / 2 2 0 0 8 / 8 / 2 ステージなど泌 乳 初 期 泌 乳 前 期 泌 乳 最 盛 期 泌 乳 中 期 泌 乳 後 期 泌 乳 後 期 乾 乳 前 期 分娩(予定)年月日 1 3 / 1 1 / 2 3 1 3 / 1 1 / 3 1 3 / 1 0 / 1 4 1 3 / 6 / 2 6 1 3 / 5 / 2 6 1 3 / 2 / 2 6 1 4 / 1 / 1 2 調 査 年 月 日 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 分娩後(生後)日数 10 30 50 160 191 280 (40) 産次 2 2 2 3 3 3 3 体重kg 620 650 650 650 650 650 660 乳量kg 3 0 . 03 0 . 03 0 . 03 0 . 0 3 5 . 03 5 . 03 5 . 03 5 . 0 4 0 . 04 0 . 04 0 . 04 0 . 0 3 0 . 03 0 . 03 0 . 03 0 . 0 2 5 . 02 5 . 02 5 . 02 5 . 0 2 0 . 02 0 . 02 0 . 02 0 . 0 0 . 00 . 00 . 00 . 0 乳脂率％ 3.50 3.50 3.60 3.60 3.60 3.60 0.00 ＢＣＳ 2.50 2.75 2.75 3.00 3.50 3.50 3.50 利 用 中 の 飼 料 リ ス ト 順 序 （ フ ォ ー レ ー ジ → 炭 水 化 物 → タ ン パ ク → ミ ネ ラ ル → ビ タ ミ ン ） 自 給 ロ ー ル オ － チ ャ － ド Ｇ （ Ｓ ） 16.00 16.00 16.00 16.00 16.00 16.00 16.00 購 入 ア ル フ ァ ル フ ァ （ Ｈ ） 再 生 開 花3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 1.00 稲 ワ ラ 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 3.00 市 販 配 合 飼 料 8.00 10.00 12.00 11.00 10.00 10.00 1.00 第 二 リ ン 酸 カ ル シ ウ ム C a H P O 4 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 ＊ ＊ ＊ 飼 料 未 選 択 ＊ ＊ ＊ ＤＭ採食量kg 15.8 17.6 19.3 18.4 17.6 17.6 8.8 ＤＭＩ／ＢＷ％ 2.6 2.7 3.0 2.8 2.7 2.7 1.3 Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ 1 0 6 . 91 0 6 . 91 0 6 . 91 0 6 . 9 8 8 . 38 8 . 38 8 . 38 8 . 3 8 3 . 08 3 . 08 3 . 08 3 . 0 9 0 . 79 0 . 79 0 . 79 0 . 7 9 5 . 49 5 . 49 5 . 49 5 . 4 1 0 6 . 41 0 6 . 41 0 6 . 41 0 6 . 4 7 8 . 37 8 . 37 8 . 37 8 . 3 ＴＤＮ／ＤＭ％ 68.3 70.3 71.8 71.1 70.3 70.3 55.9 Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ 7 2 . 77 2 . 77 2 . 77 2 . 7 7 2 . 97 2 . 97 2 . 97 2 . 9 7 2 . 97 2 . 97 2 . 97 2 . 9 9 0 . 29 0 . 29 0 . 29 0 . 2 9 7 . 29 7 . 29 7 . 29 7 . 2 1 1 3 . 21 1 3 . 21 1 3 . 21 1 3 . 2 8 8 . 88 8 . 88 8 . 88 8 . 8 ＣＰ／ＤＭ％ 16.9 17.2 17.4 17.3 17.2 17.2 13.3 Ｃ Ｐ 充 足 ％ Ｃ Ｐ 充 足 ％ Ｃ Ｐ 充 足 ％ Ｃ Ｐ 充 足 ％ 9 0 . 79 0 . 79 0 . 79 0 . 7 8 9 . 18 9 . 18 9 . 18 9 . 1 8 7 . 58 7 . 58 7 . 58 7 . 5 1 1 0 . 01 1 0 . 01 1 0 . 01 1 0 . 0 1 2 1 . 11 2 1 . 11 2 1 . 11 2 1 . 1 1 4 4 . 31 4 4 . 31 4 4 . 31 4 4 . 3 1 1 8 . 61 1 8 . 61 1 8 . 61 1 8 . 6 ＲＤＰ／ＣＰ％ 70.9 70.8 70.7 70.8 70.8 70.8 71.7 ＲＤＰ／DM％ 12.0 12.2 12.3 12.3 12.2 12.2 9.5 Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ 1 2 5 . 51 2 5 . 51 2 5 . 51 2 5 . 5 1 2 4 . 21 2 4 . 21 2 4 . 21 2 4 . 2 1 2 3 . 31 2 3 . 31 2 3 . 31 2 3 . 3 1 2 3 . 81 2 3 . 81 2 3 . 81 2 3 . 8 1 2 4 . 41 2 4 . 41 2 4 . 41 2 4 . 4 1 2 4 . 41 2 4 . 41 2 4 . 41 2 4 . 4 1 2 1 . 21 2 1 . 21 2 1 . 21 2 1 . 2 Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ 3 8 . 13 8 . 13 8 . 13 8 . 1 3 6 . 03 6 . 03 6 . 03 6 . 0 3 4 . 33 4 . 33 4 . 33 4 . 3 3 5 . 13 5 . 13 5 . 13 5 . 1 3 6 . 03 6 . 03 6 . 03 6 . 0 3 6 . 03 6 . 03 6 . 03 6 . 0 5 4 . 55 4 . 55 4 . 55 4 . 5 eＮＤＦ／ＤＭ％ 29.2 26.5 24.3 25.3 26.5 26.5 49.6 fＮＤＦ／ＤＭ％ 30.8 27.7 25.2 26.4 27.7 27.7 52.9 Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ 30.4 32.7 34.5 33.6 32.7 32.7 1 5 . 41 5 . 41 5 . 41 5 . 4 Ｃａ／ＤＭ％ 0.99 1.01 1.02 1.02 1.01 1.01 0.52 Ｃ ａ 充 足 ％ Ｃ ａ 充 足 ％ Ｃ ａ 充 足 ％ Ｃ ａ 充 足 ％ 1 2 5 . 11 2 5 . 11 2 5 . 11 2 5 . 1 1 2 2 . 51 2 2 . 51 2 2 . 51 2 2 . 5 1 1 9 . 71 1 9 . 71 1 9 . 71 1 9 . 7 1 5 8 . 41 5 8 . 41 5 8 . 41 5 8 . 4 1 6 5 . 41 6 5 . 41 6 5 . 41 6 5 . 4 1 9 6 . 61 9 6 . 61 9 6 . 61 9 6 . 6 1 1 3 . 41 1 3 . 41 1 3 . 41 1 3 . 4 Ｐ／ＤＭ％ 0.50 0.50 0.51 0.51 0.50 0.50 0.28 Ｐ 充 足 ％ Ｐ 充 足 ％ Ｐ 充 足 ％ Ｐ 充 足 ％ 1 0 4 . 31 0 4 . 31 0 4 . 31 0 4 . 3 1 0 1 . 81 0 1 . 81 0 1 . 81 0 1 . 8 9 9 . 49 9 . 49 9 . 49 9 . 4 1 2 4 . 61 2 4 . 61 2 4 . 61 2 4 . 6 1 3 6 . 41 3 6 . 41 3 6 . 41 3 6 . 4 1 6 0 . 51 6 0 . 51 6 0 . 51 6 0 . 5 9 8 . 69 8 . 69 8 . 69 8 . 6 Ｃａ/Ｐ比 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 1.8 Ｆａｔ／ＤＭ％ 4.8 4.9 4.9 4.9 4.9 4.9 4.7 Ｖ i Ａ 充 足 ％ Ｖ i Ａ 充 足 ％ Ｖ i Ａ 充 足 ％ Ｖ i Ａ 充 足 ％ 8 9 . 68 9 . 68 9 . 68 9 . 6 9 1 . 99 1 . 99 1 . 99 1 . 9 9 5 . 49 5 . 49 5 . 49 5 . 4 1 0 7 . 51 0 7 . 51 0 7 . 51 0 7 . 5 1 1 1 . 81 1 1 . 81 1 1 . 81 1 1 . 8 1 2 5 . 41 2 5 . 41 2 5 . 41 2 5 . 4 4 3 . 84 3 . 84 3 . 84 3 . 8 Ｖ i Ｄ 充 足 ％ Ｖ i Ｄ 充 足 ％ Ｖ i Ｄ 充 足 ％ Ｖ i Ｄ 充 足 ％ 1 1 2 . 31 1 2 . 31 1 2 . 31 1 2 . 3 1 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 8 1 6 0 . 61 6 0 . 61 6 0 . 61 6 0 . 6 1 4 7 . 21 4 7 . 21 4 7 . 21 4 7 . 2 1 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 8 1 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 8 1 3 . 71 3 . 71 3 . 71 3 . 7 飼料金額 円/日 874 960 1046 1003 960 960 488 飼料金額 円/乳量K 29.1 25.0 21.8 29.1 34.9 43.7 －－ １、乳成分 乳蛋白率 2.83 2.90 2.85 3.10 3.30 3.20 ＳＮＦ率 8.47 8.56 8.43 8.67 8.68 8.70 乳 中 尿 素 態 窒 素 14.00 12.00 13.00 13.00 14.00 14.00 Ｐ/Ｆ比 0.80 0.70 0.70 0.80 0.85 0.90 ２．診断結果 （１）泌乳前中期 ・要求量に対して乾物摂取量、ＴＤＮが不足している。 （２）泌乳後期 ・タ ンパ ク、 Ｔ ＤＮは 過剰傾向となっ ている。 （過肥の懸念） （３）乾乳期 ・乾物摂取量が少なく、 盗食が懸念される。 標準計算 標準計算 標準計算 標準計算50
60
70
80
90
10 0
11 0
12 0
13 0
14 0
5 0 5 5 6 0 6 5 7 0 7 5 8 0 8 5 9 0 9 5(3 0)
30
90
15 0
21 0
27 0
33 0
39 0
充足率％ 濃度％ 分娩後日数グラフ３５
ステージ別のTDN濃度(●%)、ＴＤＮ充足率(○%)、ＤＭＩ充足率(◇%)
50 60 70 80 90 10 0 11 0 12 0 13 0 14 0 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6 1 8 2 0 2 2 2 4 (3 0) 30 90 15 0 21 0 27 0 33 0 39 0 充足率％ 濃度％ 分娩後日数 グラフ３６ ステージ別のＣＰ濃度(■%)、ＣＰ充足率(□%)、ＤＭＩ充足率(◇%)イ
現状給与診断事例（ステージ別栄養診断グラフ）
分娩後日数に対する各栄養項目の傾向をグラフで示した。この事例では栄養要求量が違う分
娩後日数に対して一律の分布となり、要求量が多い泌乳前期では不足し、要求量が低くなる後
期では過剰となっていることを示す結果であった（図８、９、10）。
図８
分娩後日数に対して乾物摂取量体重比の分布グラフ
図９
分娩後日数に対してＴＤＮ（ｴﾈﾙｷﾞｰ）充足率・濃度、乾物摂取量充足率の分布グラフ
ウ
改善案事例（設計診断表）
設計診断表により、
設計診断に基づく改善案の事例を表
11
に示す。
栄養バランスを考慮し、
新た
な飼料を追加し、ステージ別に過不足がないような改善案を設計して示した。
Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 Ｄ Ａ Ｉ Ｒ Ｙ v e r 4 . 0 調査月日：20 1 3 /1 2 / 3 分 離 給 与 ： １ Ｔ Ｍ Ｒ ： ２ 1 改善案 1111 2222 3333 4444 5555 6666 7777 名号 メ リ ー メ リ ー １ メ リ ー ２ サ リ ー サ リ ー ２ ア リ ー ア リ ー ２ 生年月日 2 0 0 4 /3 / 4 2 0 0 8 /3 / 2 1 2 00 7 / 1 /9 2 00 8 / 5 /1 3 2 0 0 8 /6 / 2 0 2 0 08 / 8 / 2 2 00 8 / 8 /2 ステージなど泌 乳 初 期 泌 乳 前 期 泌 乳 最 盛 期 泌 乳 中 期 泌 乳 後 期 泌 乳 後 期 乾 乳 前 期 分娩(予定)年月日 1 3 / 1 1/ 2 3 1 3 /1 1 / 3 1 3/ 1 0 / 14 1 3 / 6 /2 6 1 3 /5 / 2 6 1 3/ 2 / 2 6 1 4 / 1 /1 2 調 査 年 月 日 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 1 3 / 1 2 / 3 分娩後(生後)日数 10 30 50 160 191 280 (40) 産次 2 2 2 3 3 3 3 体重kg 630 650 650 650 650 650 660 乳量kg 3 0 . 03 0 . 03 0 . 03 0 . 0 3 5 . 03 5 . 03 5 . 03 5 . 0 4 0 . 04 0 . 04 0 . 04 0 . 0 3 0 . 03 0 . 03 0 . 03 0 . 0 2 5 . 02 5 . 02 5 . 02 5 . 0 2 0 . 02 0 . 02 0 . 02 0 . 0 0 . 00 . 00 . 00 . 0 乳脂率％ 3.50 3.50 3.60 3.60 3.60 3.60 0.00 ＢＣＳ 2.50 2.75 2.75 3.00 3.50 3.50 3.50 利 用 中 の 飼 料 リ ス ト 順 序 （ フ ォ ー レ ー ジ → 炭 水 化 物 → タ ン パ ク → ミ ネ ラ ル → ビ タ ミ ン ） 自 給 ロ ー ル オ － チ ャ － ド Ｇ （ Ｓ ）16.00 16.00 16.00 16.00 16.00 16.00 18.00 購 入 ア ル フ ァ ル フ ァ （ Ｈ ） 再 生 開 花3.00 3.00 3.00 2.00 1.50 1.50 1.00 稲 ワ ラ 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 2.00 3.00 オ ー ツ ヘ イ 2.00 2.00 1.00 1.00 1.00 1.00 2.00 ビ － ト パ ル プ 1.50 2.00 3.00 2.00 1.00 1.00 1.00 市 販 配 合 飼 料 8.00 11.00 12.00 10.00 9.00 8.00 1.00 第 二 リ ン 酸 カ ル シ ウ ム C a HP O 4 0.10 0.10 0.10 0.05 0.05 0.05 ＤＭ採食量kg 18.0 21.0 21.9 18.4 16.2 16.2 11.9 ＤＭＩ／ＢＷ％ 2.9 3.2 3.4 2.8 2.5 2.5 1.8 Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ Ｄ Ｍ Ｉ 充 足 ％ 1 2 1 . 01 2 1 . 01 2 1 . 01 2 1 . 0 1 0 5 . 71 0 5 . 71 0 5 . 71 0 5 . 7 9 4 . 29 4 . 29 4 . 29 4 . 2 9 0 . 49 0 . 49 0 . 49 0 . 4 8 8 . 08 8 . 08 8 . 08 8 . 0 9 8 . 29 8 . 29 8 . 29 8 . 2 1 0 6 . 51 0 6 . 51 0 6 . 51 0 6 . 5 ＴＤＮ／ＤＭ％ 68.8 71.3 72.7 72.2 71.8 69.3 57.3 Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ Ｔ Ｄ Ｎ 充 足 ％ 8 2 . 88 2 . 88 2 . 88 2 . 8 8 8 . 68 8 . 68 8 . 68 8 . 6 8 3 . 78 3 . 78 3 . 78 3 . 7 9 1 . 39 1 . 39 1 . 39 1 . 3 9 1 . 69 1 . 69 1 . 69 1 . 6 1 0 3 . 11 0 3 . 11 0 3 . 11 0 3 . 1 1 2 3 . 81 2 3 . 81 2 3 . 81 2 3 . 8 ＣＰ／ＤＭ％ 16.2 16.6 16.9 16.8 16.8 16.0 12.4 Ｃ Ｐ 充 足 ％ Ｃ Ｐ 充 足 ％ Ｃ Ｐ 充 足 ％ Ｃ Ｐ 充 足 ％ 9 8 . 49 8 . 49 8 . 49 8 . 4 1 0 2 . 91 0 2 . 91 0 2 . 91 0 2 . 9 9 6 . 39 6 . 39 6 . 39 6 . 3 1 0 6 . 21 0 6 . 21 0 6 . 21 0 6 . 2 1 0 9 . 01 0 9 . 01 0 9 . 01 0 9 . 0 1 2 3 . 91 2 3 . 91 2 3 . 91 2 3 . 9 1 5 0 . 51 5 0 . 51 5 0 . 51 5 0 . 5 ＲＤＰ／ＣＰ％ 70.2 69.9 69.5 69.9 70.5 70.3 70.6 ＲＤＰ／DM％ 11.3 11.6 11.8 11.7 11.8 11.2 8.8 Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ Ｒ Ｄ Ｐ 充 足 ％ 1 1 8 . 11 1 8 . 11 1 8 . 11 1 8 . 1 1 1 6 . 61 1 6 . 61 1 6 . 61 1 6 . 6 1 1 6 . 21 1 6 . 21 1 6 . 21 1 6 . 2 1 1 6 . 81 1 6 . 81 1 6 . 81 1 6 . 8 1 1 8 . 51 1 8 . 51 1 8 . 51 1 8 . 5 1 1 6 . 41 1 6 . 41 1 6 . 41 1 6 . 4 1 0 8 . 71 0 8 . 71 0 8 . 71 0 8 . 7 Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｄ Ｆ ／ Ｄ Ｍ ％ 3 9 . 83 9 . 83 9 . 83 9 . 8 3 7 . 13 7 . 13 7 . 13 7 . 1 3 6 . 03 6 . 03 6 . 03 6 . 0 3 6 . 83 6 . 83 6 . 83 6 . 8 3 6 . 93 6 . 93 6 . 93 6 . 9 3 9 . 43 9 . 43 9 . 43 9 . 4 5 5 . 05 5 . 05 5 . 05 5 . 0 eＮＤＦ／ＤＭ％ 29.7 26.1 23.6 25.1 26.2 29.5 49.0 fＮＤＦ／ＤＭ％ 29.7 25.4 22.1 24.2 26.2 29.6 50.1 Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ Ｎ Ｆ Ｃ ／ Ｄ Ｍ ％ 30.2 32.9 33.6 33.0 32.9 30.6 1 7 . 01 7 . 01 7 . 01 7 . 0 Ｃａ／ＤＭ％ 0.93 0.95 0.97 0.90 0.89 0.84 0.48 Ｃ ａ 充 足 ％ Ｃ ａ 充 足 ％ Ｃ ａ 充 足 ％ Ｃ ａ 充 足 ％ 1 3 2 . 21 3 2 . 21 3 2 . 21 3 2 . 2 1 3 7 . 71 3 7 . 71 3 7 . 71 3 7 . 7 1 2 8 . 81 2 8 . 81 2 8 . 81 2 8 . 8 1 7 0 . 41 7 0 . 41 7 0 . 41 7 0 . 4 1 3 4 . 51 3 4 . 51 3 4 . 51 3 4 . 5 1 5 1 . 71 5 1 . 71 5 1 . 71 5 1 . 7 1 4 2 . 31 4 2 . 31 4 2 . 31 4 2 . 3 Ｐ／ＤＭ％ 0.46 0.47 0.46 0.43 0.45 0.43 0.26 Ｐ 充 足 ％ Ｐ 充 足 ％ Ｐ 充 足 ％ Ｐ 充 足 ％ 1 0 9 . 31 0 9 . 31 0 9 . 31 0 9 . 3 1 1 2 . 41 1 2 . 41 1 2 . 41 1 2 . 4 1 0 2 . 81 0 2 . 81 0 2 . 81 0 2 . 8 1 0 6 . 51 0 6 . 51 0 6 . 51 0 6 . 5 1 1 2 . 81 1 2 . 81 1 2 . 81 1 2 . 8 1 2 6 . 21 2 6 . 21 2 6 . 21 2 6 . 2 1 2 5 . 61 2 5 . 61 2 5 . 61 2 5 . 6 Ｃａ/Ｐ比 2.0 2.0 2.1 2.1 2.0 2.0 1.8 Ｆａｔ／ＤＭ％ 4.4 4.5 4.5 4.7 4.9 4.7 4.1 Ｖ i Ａ 充 足 ％ Ｖ i Ａ 充 足 ％ Ｖ i Ａ 充 足 ％ Ｖ i Ａ 充 足 ％ 8 9 . 08 9 . 08 9 . 08 9 . 0 9 7 . 99 7 . 99 7 . 99 7 . 9 9 5 . 49 5 . 49 5 . 49 5 . 4 9 5 . 79 5 . 79 5 . 79 5 . 7 9 5 . 99 5 . 99 5 . 99 5 . 9 9 9 . 49 9 . 49 9 . 49 9 . 4 4 7 . 24 7 . 24 7 . 24 7 . 2 Ｖ i Ｄ 充 足 ％ Ｖ i Ｄ 充 足 ％ Ｖ i Ｄ 充 足 ％ Ｖ i Ｄ 充 足 ％ 1 1 0 . 51 1 0 . 51 1 0 . 51 1 0 . 5 1 4 7 . 21 4 7 . 21 4 7 . 21 4 7 . 2 1 6 0 . 61 6 0 . 61 6 0 . 61 6 0 . 6 1 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 81 3 3 . 8 1 2 0 . 51 2 0 . 51 2 0 . 51 2 0 . 5 1 0 7 . 11 0 7 . 11 0 7 . 11 0 7 . 1 1 3 . 71 3 . 71 3 . 71 3 . 7 飼料金額 円/日 1011 1165 1211 1023 906 888 667 飼料金額 円/乳量K 33.7 28.9 25.3 33.7 40.4 50.6 －－ １、改善方向 （１）泌乳前中期 ①泌乳前期に良質ｾﾝｲを給与して乾物摂取量を補うために購入ｵｰﾂﾍｲを給与。 ②ｴﾈﾙｷﾞｰ不足とセンイ不足を補うためにﾋﾞｰﾄﾊﾟﾙﾌﾟを給与。 ※上記を実施するため給与回数・順序に留意しﾙｰﾒﾝの発酵状態を改善する。 （２）泌乳後・乾乳期 ①乾乳前期では粗飼料の給与量を増加させ、ＤＭＩを１．５以上とする。 ②牛群分けをして、盗食を防止する。（泌乳前期牛と乾乳牛を並べない） ※自給永年牧草の品質を高め泌乳前期と乾乳後期に良質粗飼料を給与。 標準計算 標準計算 標準計算 標準計算項目＼泌乳ス テージ 泌乳初期（ 採 食、乳量増加） 泌乳前期（高 位安定） 泌乳中期 泌乳後期 乾乳期前期 （ 分娩前３～２ 週間前まで ） 乾乳期後期（分 娩前３～２週間 から分娩時） 備考 乳量の目安（ 初産） ２５～３５ｋｇ ３０～４０ｋｇ ２０～３０ｋｇ ２０ｋｇ以下 ー 〃 （２産以上） ３０～４５ｋｇ ４０～５０ｋｇ ２０～４０ｋｇ ３０ｋｇ以下 ー 分娩後日数の目安 ０～３０日数 ３０～１５０ １５０～２５０ ２５０日～乾乳 ー 体重当たり の乾物採食量 ＤＭ体重比（％） ２～３．５ ３．５～４．０ ２．８～３．５ ２．０～２．８ １．６％以上 １．６％以上 食い込み度合、 高泌乳牛では４％が可食限界。 乾 乳では１． ５以下にしない。 体重測定する必要。 エネルギー充足率 ＴＤＮ充足率（ ％） ９０～１００ １００前後 １００～１１０ １００～１１０ １００～１１０ １００～１１０ 泌乳中後期では充足率でブレーキが必要。（ 過肥を 防止） エネルギー濃度 ＴＤＮ/ ＤＭ ７２以上 ７５以上 ６８～７２ ６５～６８ ６０～６５ ６５～７０ 泌乳前期では低いと泌乳量、無脂固形に影響。 粗タンパク質充足率 ＣＰ充足率（％） ９０～１００ １００前後 １００～１１０ １００～１１０ １００～１１０ １００～１１０ 泌乳中後期では充足率でブレーキが必要。 粗タンパク質濃度 ＣＰ/ＤＭ １５．５～１７ １５．５～１７ １４～１５．５ １２～１４ １０～１３ １４～１５ ｴﾈﾙｷﾞｰ濃度とのﾊﾞﾗﾝｽが重要、高すぎると繁殖に 影響 粗タンパク中の分解性タンパク割合 ＲＤＰ/ ＣＰ ６５～６０ ６５～６０ ６５前後 ６５～７０ ７０前後 ６５～７０ 高泌乳牛ではﾊﾞｲﾊﾟｽﾀﾝﾊﾟｸで補う必要がある。 ルーメン分解性タンパク濃度 ＲＤＰ/ ＤＭ 10.5～1１ 10.5～1１ 9.8～10.0 9.1～9.8 7.0～8.1 １０前後 高泌乳牛でエネルギ ー濃度が高くなるにしたがい、 高めとなる。 総センイ濃度 Ｎ ＤＦ/ ＤＭ ３４～３６ ３４～３６ ３６～３８ ３８～４０ ５０以上 ４０以上 低いと乳脂率低下、高過ぎると採食量制限。 有効繊維（長物繊維の割合） e N DF/ＤＭ ２０以上 ２０以上 ２０～２２ ２２～２５ ２５～２８ ２２～２５ ＮＤＦ濃度が高くても低いと反芻、 乳脂率に影響 （3. 8ｃｍ以上の長物） 粗飼料由来のＮ ＤＦ ｆＮＤＦ/ＤＭ ２１以上 ２１以上 ２３～２５ ２５～２７ ２５～２８ ２５～２７ ＮＤＦ濃度が高くても割合が低いと反芻、乳脂率に 影響 非センイ性炭水化物（ デンプン、 糖等） Ｎ ＦＣ/ ＤＭ ３５～４０ ３５～４０ ３０～３５ ３０～３５ ３０前後 ３０～３５ 微生物ﾀﾝﾊﾟｸ合成のｴﾈﾙ ｷﾞｰ源、低いと無脂固形に 影響。 ＮＤＦとのバランスが重要 乾物中カルシウム Ｃa/DM ０．８以上 ０．８以上 ０．６～０．７ ０．５～０．６ ０．５前後 ０．５以下 分娩前期で 要求量は高くな るが、乾乳後期 では過剰給与に注意。 乾物中リン P/DM ０．５以上 ０．５以上 ０．４～０．５ ０．３～０．４ ０．３～０．４ ０．３～０．４ 高泌乳牛程要求量は高くな るが欠乏すると 繁殖に影響。カルシウムとのバランス で 吸収 効率に影響 Ｃa：P比率 Ca/ P １．５～２．１ １．５～２．１ １．５～２．１ １．５～２．１ １．２～１．５ １，２～１．５ ｶﾙｼｳﾑとリンのバランス がミネラルの吸収率 に影響 粗脂肪濃度 FAT/ ＤＭ ３～５ ３～５ ２～４ ２～４ ２前後 ２前後 高過ぎ ると繊維を被覆しﾙｰﾒ ﾝの消化性低 下。 指標を利用するな当たり留意する事項 （ １）分離給与の場合は、飼料給与の順序及び回数等も考慮しな がら、設計する。 （ ２）採食量は体重に影響するので 、な るべく体重を推定尺等で 測定する。 （ ３）自給飼料は、収穫時期により成分が相違するので、確認すると共にな るべく分析値を利用する。 （ ４）クロース アップ期にミネラルバランス を考慮する必要があり、特にカリの過剰に注意する。また、イオンバランス 飼料を給与した場合はカルシウムの不足に注意する。 （ ５）牛のＢＣＳ、健康状態等と指標との関連に注意を払う。 （ ６）設定条件とな る乳成分（乳脂率） はなるべく朝と夕の乳量の加重平均の数値を利用する。 分析項目の内容 ク ロー ズ アップ とし て乳脂率３．５％生 乳１５ｋｇ生産で換 算（農家の意向や 管理力に留意）
