有機農産物の日本農林規格の確認等の原案作成委員会小委員会(全3回)における検討結果
「別表1 肥料及び土壌改良資材」
1.追加の要望があった資材について
(1)追加する又は使用制限を広げる方向となった資材
備 考
使用をpH調整に限定するのではなく、EUや
ニュージーランドの基準を参考にし、もう少し広
い範囲での制限の仕方を検討する。
(2)追加しない方向となった資材
備 考
硫酸苦土
(基準の変更→化学的処理の制限を解除)
水酸化苦土
(基準の変更→化学的処理の制限を解除)
苦土資材 過りん酸石炭
尿素 石灰窒素
ムクダイ(Si)活性シリカ 加工りん酸肥料
(ヨーカリン)
CMC(カルボキシメチルセルラーゼ:造粒剤) 家畜糞尿等の排せつ物
発酵、乾燥又は焼成した排せつ物由来の資材
(運用の緩和→やむを得ず殺虫剤を使用してい
る資材は認める)
列車の下に敷いたくりの枕木について
CO2 除草剤
国内では必要性が低い。
有機的に直播栽培することは基本的に難しい。
資 材 名
泥炭
(基準の変更→育苗用土に限定した用途の解除)
バーク堆肥
(基準の変更→「建設廃材由来を除く」に変更)
鉄粉
微量要素
(基準の削除及び対象微量要素の追加)
つばき油粕(タニシの防除目的)
資 材 名
化学的処理がされている。
用途が肥料及び土壌改良資材に該当しない等、
肥料取締法等の他法令等で規制等されており追
加困難。
【資料4-1】
(3)すでに別表等に記載されている又は位置付けられていると考えられる資材
鋼さいけい酸質肥料(転炉さい)
(転炉さい)
環境浄化複合微生物
(えひめアイ)
光合成細菌 鋸屑堆肥(家畜の敷きわらに使用した鋸屑)
にがり バガス
(サトウキビのしぼりカス)
塩化ナトリウム 貝化石肥料
(トヨクイーン)
骨粉 海水
一般家庭から出る食品残さ
その他の肥料及び土壌改良資材
(基準の変更→「別表1の資材に食酢を混合した
もの」を追加)
ニーム(ニームオイルを除く) 木酢液
(4)運用面について検討することとなった資材
備 考
種菌メーカーから認定生産工程管理者への使用
資材の伝達等について、実態に合うように「有機
農産物のJAS規格別表等資材の適合性判断基
準及び手順書」の運用について農林水産省で検
討する。
2.資材の削除に関する要望
備 考
塩化加里 硫酸加里
硫黄 天然りん鉱石
3.その他(解釈、文言等)に関する要望
備 考
塩化加里
(基準の変更→書きぶりの変更)
塩化ナトリウム
(基準の変更→書きぶりの変更) 現行の書きぶりに要望の内容は含まれている。
「化学的処理」という用語について、規格第3条に
用語として定義する方向とする。
資 材 名
資 材 名
きのこ類の廃菌床及びきのこの廃ほだ
資 材 名
資 材 名
使用実態に変動がなく、削除する合理的な根拠
はない。
その他の肥料及び土壌改良資材
(基準の変更→「燃焼、焼成、溶融、乾留又はけん化することにより製造されたもの及び化学的な
方法によらずに製造されたものであって、組換えDNA技術を用いて製造されていないものに限
る。」の部分を削除し、「化学的処理」の定義を明確化する)
1.追加の要望があった資材について
(1)追加する又は使用制限を広げる方向となった資材
備 考
特定農薬の範囲である塩酸又は塩化カリウム由
来のものを追加する方向とする。
(2)追加しない方向となった資材
備 考
バリダマイシン カスガマイシン
カスガマイシン・銅水和剤
(カスミンボルドー) ポリオキシン
チアメトキサム水和剤
(クルーザー) 落果防止剤(マデイック)
有効成分が化学合成された農薬。また、Codex
でも認められていない。
化学合成された農薬。
使用方法が不明で、日本における使用実態が確
認できていない。
木酢液 竹酢液
現時点では改正しないが、特定農薬に正式に認
められた時、使用実態・要望があれば5年を待た
ずに見直しを検討する。
ニーム・ニームオイル 除虫菊乳剤及びピレトリン乳剤
(適用作物の拡大)
炭酸水素カリウム水溶剤(カリグリーン)
(適用作物の拡大) スピノサド(適用作物の拡大)
生石灰(基準の変更→単独使用も可とする) エマメクチン安息香酸塩乳剤
(アファーム乳剤)
次亜塩素酸水(食塩由来のもの) 牛乳
廃油石けん 海水
ニガリ オゾン水
(3)すでに別表等に記載されている又は位置付けられていると考えられる資材
燐酸第二鉄粒剤
(スラゴ)
ペキロマイセス テヌイペス乳剤
(ゴッツA)
エチレン(パイナップルの追熟目的)
エテホン(パイナップルの追熟目的)
炭酸水
資 材 名
「別表2 農薬」
資 材 名
耐性菌が産出される可能性あり。(Codex5.1
の追加基準でも、使用する場合、生態系(特に対
象でない生物)に有害な影響を及ぼす可能性を
考慮する旨を規定)
作物が農薬の適用範囲でない等、農薬取締法等
の他法令等で規制等されており追加困難である
と考えられる資材
資 材 名
次亜塩素酸水
2.資材の削除に関する要望
備 考
使用実態がない資材(要望のあった組織では、
食酢、天敵等生物農薬、性フェロモン剤、炭酸水
素ナトリウム水溶剤、銅水和剤、生石灰、硫酸
銅、除虫菊乳剤、マシン油乳剤、水和硫黄剤、石
灰硫黄合剤、展着剤、脂肪酸グリセリド乳剤、ミ
ルベメクチン乳剤、スピノサド水和剤以外は使用
実績はない。)
別表2の資材全て
マシン油 銅水和剤
銅粉剤 メタアルデヒド粒剤
3.その他(解釈、文言等)に関する要望
備 考
農薬取締法とJAS法に基づくJAS規格で、農薬
についての文言、位置付け等に齟齬が生じるた
め困難。
使用実態に変動がなく、削除する合理的な根拠
はない。
BT剤等の微生物資材 等
(「農薬」ではなく「防御資材」という名称変更)
資 材 名
ピレトリン乳剤
資 材 名
「別表3 種菌培養資材」
1.今後検討が必要となった事項
2.資材の追加に関する要望(本委員会で1.の事項を検討後に検討する)
(1)追加について検討していく資材
企業秘密の資材各種 キノコ廃菌床
(2)すでに別表等に記載されている又は位置付けられていると考えられる資材
(3)要望する具体的な資材、理由等が不明のもの
重そう 粉ミルク
3.資材の削除に関する要望
該当なし
4.その他(解釈、文言等)に関する要望
該当なし
・種菌及び栽培場における栽培管理の要件で現状に合わない点を整理した上で、追加す
べき資材を検討していく。
有機加工食品に使用可である資材
資 材 名
資 材 名
資 材 名
食塩
コーンスティープリカー
慣行のふすま
成形駒(スチロール栓付き)
「別表4 薬剤」
1.追加の要望があった資材について
(1)追加する又は使用制限を広げる方向となった資材
備 考
本則第4条「収穫、輸送、選別、調製、洗浄、貯
蔵、包装その他の収穫以後の工程に係る管理」
の項第2項第1号にQ&A問17-3の内容を盛り
込む。
ゼラニウム抽出物 シトロネラ抽出物 食品及び食品添加物に当てはまらないが、要望
のある天然ハーブ類を追加する。
(2)追加しない方向となった資材
備 考
忌避剤としての効果が定かでなく、使用実態が
不明。
使用実態が不明である。
(3)すでに別表等に記載されている又は位置付けられていると考えられる資材
清酒 食酢
砂糖 ハッカ
(4)その他今後検討が必要となった資材
該当なし
(5)要望する具体的な資材、理由等が不明のもの
2.資材の削除に関する要望
備 考
多数の資材 ケイ酸ナトリウム
ホウ酸 エタノール
3.その他(解釈、文言等)に関する要望
該当なし
使用実態に変動がなく、削除する合理的な
根拠はない。
資 材 名
資 材 名
資 材 名
資 材 名
資 材 名
その他天然由来の物質
誘引剤・忌避剤
カプサイシン
ニームオイル
生石灰
「別表5 調製用等資材」
1.資材の追加に関する要望
(1)追加する又は使用制限を広げる方向となった資材
備 考
基準にアボカドの追熟を追加する方向とす
る。
(2)すでに別表等に記載されている又は位置付けられていると考えられる資材
(3)追加しない方向となった資材
備 考
塩酸由来のものに高い必要性はないため、追
加しない。
ただし、添加物としての次亜塩素酸水の規格
基準等との整合性を図るため、塩化ナトリウ
ムの純度が高い食塩が使用された次亜塩素
酸水であることが分かるよう、食塩の純度を基
準に入れ込む方向とする。
別表1についての附則の遺伝子組換えに係る
例外規定をふまえると、コスト高は入手困難
の理由とはならない。
必要性が低い。
慣行栽培でもあまり普及していない。
認定事業者からの要望がない。
(4)その他今後検討が必要となった資材
該当なし
(5)要望する具体的な資材、理由等が不明のもの
2.資材の削除に関する要望
備 考
3.その他(解釈、文言等)に関する要望
該当なし
硫酸アルミニウムカリウム
他法令で規定等されており追加困難。
炭酸カルシウム
資 材 名
黒糖
資 材 名
次亜塩素酸水
使用実態に変動がなく、削除する合理的な根
拠はない。
水酸化カルシウム
次亜塩素酸水 (基準の変更→食塩水の電解以外も認める)
エタノール (本則の組換DNAの除外規定の削除)
焼成カルシウム (ホタテパワー12)
カワラヨモギ抽出物 (シトラスキープ)
(米ぬか)タピオカなど
資 材 名
資 材 名
エチレン
(基準の変更→適用作目の追加等)
ミツロウ
資 材 名
植物油脂
(水素添加された茶刈機用潤滑油の追加)
「附則」
1.附則の継続等に関する要望
備 考
ネギ、タマネギについては附則に追加しなくても
種子からの栽培は可能であるため、現行のまま
とする。
現行の附則を継続することとした。
2.附則の廃止に関する要望
備 考
上記の方向とする。
附則として継続するが、糊剤をポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミドに限定しない書きぶり
について検討していく。
玉葱育苗用培土
【附則の概要】
タマネギの育苗用土に、例外的にポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、天然物質に由来する
もので化学的処理を行ったものを使用できる。
該 当 箇 所
該 当 箇 所
玉葱育苗用土関係
(資材名:オニオンFX 等)
【附則の概要】
タマネギの育苗用土に、例外的にポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、天然物質に由来する
もので化学的処理を行ったものを使用できる。
ナス科及びウリ科の果菜類に係る附則の対象にネギ、タマネギを追加。
【附則の概要】
ナス科、ウリ科の果菜類は、種子からの栽培が困難な場合、外部からの慣行苗を使用できる。
こんにゃくいもの附則の継続又は本則で規定する。
【附則の概要】
こんにゃくいもは、苗等からの栽培が困難な場合、外部からの慣行苗等を使用できる。