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「安全・安心」等の用語使用の動向と安全教育のあり方について わが国の新聞記事紙面および出版書籍の書名における用語の使用状況に関する検討から

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安 全 教 育 学 研 究 第8巻 第1号(2008)3-20

安全 ・安心 」等 の用語使用 の動 向 と安全教育 のあ り方 につ いて

―わが国の新聞記事紙 面お よび出版書籍 の書名 にお ける

用語の使用状況 に関する検討 か ら―

刈間

介*

受 理12008年6月28日

Trend in the use of the terms

"Safety/Security

and

the course

of action

of safety education

- The prospect based on the investigation

regarding the use of

these terms in japanese newspapers

and

books-Risuke KARIMA

Abstract

Recently, in Japan, the terms such as "Safety/Security" are often found in a variety of media, books and docu-ments, This study examined the trend in the use of these terms by the search of three major Japanese newspapers; Asahi Times, Yomiuri Times and Mainichi Times. Additionally, the trend in the use of these terms in the book titles published in Japan was also investigated by National Diet Library database and other ones.

As a result, remarkable increase in the use of these, terms in the newspapers and the book titles was found from 2002 to 2004. Basically, "Safety" is an objective concept that indicates the condition in which risk is well con-trolled and hazards usually do not come up, while "Security" is a subjective intellection that means the sense free from anxiety, and, to obtain "Security" based on "Safety", safety-nets such as social assurance or trust formation are essential. Furthermore, the sense of "Security" may sometimes result in the deterioration of the level of safety due to unguardness or overconfidence. Such relationship of safety with security should be taken into considera-tion when we intend to establish safety educaconsidera-tion based on the coexistence of "Safety" with "Security".

Keywords: safety, security, safety education, risk perception, competence of trust formation,

キー ワー ド 安 全 、 安 心 、 安 全 教 育 、 リス ク認 知 、信 頼 形 成 能力

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要 旨 近 年 、 頻 繁 に 見 聞 きす る 「安 全 ・安 心 」、 「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 にウ い て 新 聞 記 事 お よ び国 内 出版 書 籍 の書 名 にお け る使 用 動 向 を、 朝 日薪 聞 ・ 読 売 新 聞 ・毎 日薪 聞 の 各 紙 の デ ー タベ ー ス お よ び 国 立 国 会 図 書 館 等 の デ ー タベ ー ス を用 い て 調 査 し た 。 そ の 結 果 、 これ らの 「安 全」 と 「安 心 」 の 両 語 を併 用 した 用 語 は、 新 聞記 事 ・国 内 出 版 書 籍 に お い て2002年 か ら2004年 以 降 に著 明 に 増加 し、 現 在 に至 っ て い る こ と が 明 らか に な っ た 。 「安 全 」 とは リス クが制 御 され危 害 ・損 失 が発 生 す る可 能 性 が極 め て小 さい とい え る客 観 的 な状 態 を示 す言 葉 で あ る の に 対 し、 「安 心 」 と は危 害 ・損 失 を被 る 不 安 の 無 い 心 理 状 況 を示 す 主 観 的 な 言 葉 で あ る 。 そ の 意 味 か ら、 「安 心 」 が構 築 さ れ るた め に は 、 「安 全 」 が 確 保 され た うえ に、 も し安 全 が 損 な わ れ た場 合 に備 え被 害 ・損 失 を抑 制 す る セ ー フ テ ィネ ッ トな どの有 効 な安 全 防御 機 能 が存 在 す る か、 ま た は十 分 な情 報 公 開 と リス ク コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンに基 づ く信 頼 形 成 が な され る こ とが 不 可 欠 で あ る。 ま た逆 に 、 「安 心 」 は 時 と して 、 油 断 や 過 信 を通 して 「安 全 」 を損 な う結 果 を招 くこ と も あ る 。 「安 全 」 と 「安 心 」 の 共 存 が 強 く求 め られ て きて い る昨 今 、 学 校 で の安 全 教 育 に お い て は 、 これ らの 「安 全 」 と 「安 心 」 の 関 係 に十 分 考 慮 し た う えで 、新 た な方 向 性 を検 討 す る必 要 が あ る も の と考 え る。 1.は じめ に 近 年 、 「安 全 ・安 心 」 な どの 言 葉 を頻 繁 に 見 聞 きす る 。 こ の こ と は 、 最 近 の 我 が 国 に お い て 、 日々 の 生 活 や 将 来 に つ い て安 全 が危 惧 され 、 不 安 が 高 まっ て い る こ とを示 して い る もの と も解 釈 で きる 。 実 際 に、 例 え ば 内 閣府 が2006年 に 実施 した 「治 安 に関 す る壁 論 調 査 」 にお い て 、 「こ こ10年 間 で 日本 の 治安 は よ くな っ た と思 うか,そ れ と も悪 くな った と思 うか 」 と言 う質 問 に対 して 、 憾 く な っ た と思 う」 と す る 回 答 者 の 割 合 が84。3% (「ど ち らか とい え ば悪 く な っ た と思 う」46.6%、 「悪 くな っ た と思 うJ37.7%)を 占 め て い た こ と が 報 皆 され て い る3>,さ らに、 治 安 の 問題 以 外 に も、 人 々が 安 全 を危 惧 し、 不 安 を高 め て い る要 因 は、 少 子 高 齢 化 社 会 と年 金 制 度 の破 綻 の 様 相 に よ る老 後 生 活 にお け る不 安 、 日本 型 終 身雇 用 制 ・年 功 賃 金 制 の崩 壊 と中 高 年 失 業 者 の増 加 、 阪神 ・淡 路 大 震 災 で 目の 当 た りに した近 代 都 市 の 災 害 へ の 脆 弱 さ と関 東 ・東 海 地域 を 中心 と した大 規模 地震 発 生 の 予 測 、 牛 海 綿 状 脳 症(BSE)や 産 地 偽 装 、 遣 伝 子 組 み 換 え作 物 の 普 及 な ど に よ る 食 品不 安 、 鳥 イ ン フ ル エ ン ザ や 重 症 急 性 呼 吸 器 症 候 群 (SARS)な どの 薪 興 感 染 症 の 発 生 、 地 球 温 暖 化 と異 常気 象 ・大 規模 風 水 害 の 多 発 な ど、 多 岐 に わ た って い る と思 わ れ る。 しか しな が ら、 「安 全 ・安 心 」 等 の 言 葉 が 今 日 の よ う に頻 用 され る よ う に な っ た 経 緯 につ い て は 、 これ まで 明 らか に され て い な い 。 ま た、 そ も そ も 「安 金 」 とは 身体 ・財 産 な ど物 質 的 ・精 神 的 に危 害 ・損 失 が な い環 境 や状 態 を示 す 客 観 的 な言 葉 で あ り、 一 方 で 「安 心 」 とは不 安 の な い主 観 的 な 心 理 を表 す 言 葉 で あ る 。 そ の 意 味 か ら は、 「安 全 ・安 心 」 等 の言 葉 が あ た か も四 字 熟 語 の よ う に 安 易 に使 用 す る こ とに は、 慎 重 な 配 慮 が 必 要 が あ る と考 え る。 以 上 の理 由か ら、 本 研 究 は、 まず新 聞 や 国 内 毘 版 書 籍 の書 名 に お け る 「安全 ・安 心 」 等 の 用 語 使 用 の 動 向 を調 査 し、 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 が 社 会 の 中 で い か に 用 い ら れ て い る か 示 した う え で、 そ の結 果 に基 づ き、 「安 全 」 の み で は な く 「安 心 」 の醸 成 に配 慮 した学 校 で の安 全 教 育 の あ り方 につ い て考 察 す る こ と を 目的 と して い る。 2.方 法 の 言 葉 の 定 義 本 研 究 で は、 表1に 示 した よ う に 、 「安 全 」 が 「安 心 」 の前 に位 置 し 罫安 全 」 と 「安 心 」 の両 者 を並 列 的 また は接 続 的 ・起 因 的 に併 用 した語 句 を

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「安全 ・安心」等 の用語使用の動向 と安全教育のあ り方について 5 表1.「 『安 全 ・安 心 』 等 の 用 語 」 お よび 「『安 心 ・安 全 』 等 の 用 語 」 の 定 義 「『安 全 ・安 心 垂 等 の用 語 」 と し、 同 様 に 「安 心 」 が 「安 全 」 の煎 に位 置 し両 者 を並 列 的 また は接 続 的 ・起 因 的 に併 用 し た語 句 を 「『安 心 ・安 全 雲 等 の用 語 」 と定 義 した 。 さ らに 「『安 全 ・安 心 選 等 の用 語 」 と 「『安 心 ・安 全 』 等 の用 語 」 を供 記 す る場 合 に は、 一 括 して 「『安 全 ・安 心 』 等 の用 語 涯 とし て記 した 。 ま た 、r安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 ま た は 「安 心 ・ 安 全 」 等 の 用 語 を使 用 した 朝 日新 聞 ・読 売 薪 聞 ・ 毎 日新 聞 各 紙 の全 国 版紙 面 の記 事 を 「本 研 究 の検 討 対 象 新 聞 記 事 」 と し、 「安 全 ・安 心 」 等 の用 語 また は 「安 心 ・安 全」 等 の用 語 を書 名 に使 用 した 国 内 出 版書 籍 につ い て は 「本 研 究 の検 討 対 象 書 籍 ≦ と記 した。 2)「 安 全 。安心 」 等 、「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 を使 用 した国 内 新 聞 記 事 の 検 索 ・分 類 朝 日新 聞 ・読 売 薪 聞 ・毎 日新 聞の 各 紙 の全 国版 紙 面 を対 象 として、 「安 全 ・安 心」 等 の 用語 ま たは 「安 心 ・安全 」 等 の用 語 を使用 した 新 聞記 事 の検 索 を 行 っ た。 各 新 聞 の記 事 検 索 デ ー タベ ー ス に は、 朝 日新 聞 オ ンラ イ ン記 事 デ ー タベ ー ス 「聞 蔵 ビ ジ ュ ァ ル」(1984年8月 か らの東 京 本社 版 、1989年2 月 か らの大 阪本 社 版 、 同年4月 か らの西 部 ・名 古 屋 版 等 の記 事 全 文 を収 録)、 読 売 新 聞記 事 デ ー タベ ース 「ヨ ミダス 文 書館 」(1987年 か らの東 京 本 社発 行 紙 面 、1990年 か らの大 阪 本 社 発 行 紙 面 等 の記 事 全 文 を収 録)、 紀 俳 躍麗 書 店 オ ン ライ ンデ ー タベ ー ス サ ー ビス 「毎 日Newsパ ック 」(1987年 か らの東 京 発行 紙 面 、 ユ990年10月か らの 大 阪 本社 発 行 紙 面 、 1994年4月 中 部 発 行 紙 面 等 の 記 事 全 文 を収 録)を 用 い た。 これ らの デー タベ ー ス にお い て、 「安 全 ・ 安 心 」 等 の 用語 の合 計40語 をそ れ ぞ れ 単 独 で キ ー ワー ドと して記 事 全 文検 索 を行 い 、 該 当 す る語 句 を記 事 内 に使 用 して い る新 聞託 事 を抽 出 した。 次 に、 抽 出 され た記 事 を、 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 の うち で記 事 内 に用 い られ て い る語 句 、掲 載 年 お よ び記 事 が 対 象 と して い る カ テ ゴ リー に つ い て分 類 した。なお 、カテ ゴ リー の 分 類 にお い て は、

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例 え ば 「防 犯 の た め の住 宅 設計 」 に 関 す る記 事 な らば 「防犯 」 と 「住 宅」 の両 方 の カ テ ゴ リー に属 す る とい う形 で 、 ひ とつ の新 聞記 事 が 複 数 の カ テ ゴ リー を対 象 と した もの は 、 そ れ ぞ れ の カ テ ゴ リ ー に重 複 して属 す る もの と して分 類 した 3)「 安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 を書 名 に用 い た国 内 出版 書 籍 の検 索 ・分 類 「安全 ・安心 」等 の用 語 の用語 を書名 に用 いた 国 内出 版書 籍 の検 索 は 、 「安 全 」 と 「安 心 」 をキ ー ワ ー ドと し、 国立情 報学 研 究所 の書 籍換 索 デ ー タベー スPWebcatPlusj一 致 検 索 、 国立 国会 図書館 の蔵 書拡 張 検 索 、Amazon.co.jpの 和書 検 索 お よ び紀伊 國 屋 書 店BookWebの 和 書 検 索 の4デ ー タベ ー ス を用 い、 書 名 に 「安全」 お よび 「安心 」 の両語 を含 む書 籍 を抽 出 し、 さ らに両 語 を並 列的 また は接 続 的 ・起 因的 に書 名 に用 いて い る書 籍 を検 討 の対象 と した。 次 に、 抽 出 され た書 籍 を、 「安 全 ・安心 」 等 の 用 語 の 用語 の うち書名 に用 い られて い る語句 、 出版 年 お よび書 籍 が対 象 と して い るカテ ゴ リー につ いて 分 類 した。 なお、 書籍 の カ テ ゴ リー の分類 は、薪 聞 記 事 の カ テ ゴ リー 分類 と同様 に、 ひ とつ の記事 が複数 の カ テ ゴ リー に属す る場 合が 含 まれ て い る。 4)統 計 的 分 析 新 聞記 事 検 索 お よび書 籍 検 索 に基 づ く、 年 度 間 の 「安全 ・安 心 」等 、 「安 心 ・安 全」 等 の用 語 を使 用 数 また は対象 とす る カテ ゴ リー の占 め る比 率 の分 析 は、 該 当期 間 の本研 究 の検 討対 象 新 聞記事 ・検 討 対 象書 籍 の総数 中の分析 対 象記 事 ・書 籍 の数 の罰 合 に つ い て κ2検定 に よる頻 度検 定 を行 い 、 さ らに ズ 分 布値 に基 づ いて対 象群 との有 意差 を検 定 した、 3.結 果 1)国 内 新 聞 記 事 に お け る 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語使 用 の動 向 朝 日新 聞 ・読 売薪 聞 ・毎 日新 聞 の各 紙 の 全 国 版 紙 面 に お け る 「安 全 ・安 心 」 等 の用 語 を使 用 した 本 研 究 の検 討 対 象薪 聞認 事 数 は 、朝 日新 聞 が1984 年 以 降 で1336記 事 、朝 日新 聞が1987年 以 降 で1234 記 事 、 朝 日新 聞が1991年 以 降 で1311記 事 で あ っ た。 こ の うち 、 同一 記 事 内 に 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 の 中 の異 な る語 句 を複 数 使 用 した記 事 が 朝 日新 聞 で85記 事、 読 売 新 聞 で94記 事、 毎 日新 聞 で104記 事 認 め られ た。1990年 か ら2007年 にお け る 本研 究 の 検 討対 象 新 聞記事 の掲 載年 別 推移 を示 した(図1>。 この結 果 か ら、朝 日薪 聞 ・読 売新 聞 ・毎 日新 聞の各 紙 と も、本 研 究 の新 聞記事 数 の掲 載 年別 記事 数 は ほ ぼ同様 の推 移 を示 してお り、特 に2003年 以 降 にお い て 各 紙 と も毎 年100記 事 以 上 と 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 を 使 用 した記 事 の 増 加 傾 向 を認 め た 。 な お 、 2005年 か ら2007年 におい て は、朝 口新 聞 は年 毎 に該 当 の記 事i数が増 加 してい るの に対 し、 読 売新 聞 は ほ ぼ 同i数で あ り、毎 日薪 聞 は2006年 に該 当 の記 事 数が 一 度減 少 し2007年に再 び増 加 して い た 「安 全 ・安 心 」 等 の用 語 の うち、 全 国 版 紙 面 に 図1検 索 対 象 と した新 聞全 国版 紙 面 に お け るf安 全 ・安 心 」 等 の用 語 を使 用 した新 聞 記 事 数 の 推 移 (1990年 ∼2007年)

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「安全 ・安心」等 の用語使用 の動 向と安全教育 のあ り方 につ いて お け る各 語 句 の使 用 数 を朝 日新 聞 ・読 売 新 聞 ・毎 日新 聞 の各 紙 につ い て表2に 示 した。結 果 と して 、 3新 聞 と も 「安 全 ・安 心 」 等 、 「安心 ・安全 」等 の 用 語 の う ち使 用 して い る語 句 の数 につ い て 同様 の 傾 向 を認 めた 。 さ らに、 各 紙 にお け る使 用 数 が そ れ ぞ れ40記 事以 上 を越 えてい た 「安全 ・安 心j、 「安 7 全 安 心 」、 「安全 、安 心 」、 「安全 と安心 」、 「安 全 で安 心」、 「安 心 ・安 全」、f安 心安 全 」、 「安心 、安 全」 の 8語 句 につ い て、1990年 か ら2007年 にお け る各 紙 の 全 国 版 紙面 に お け る各 語 句 を使 用 した新 聞 記 事 数 の3紙 の合計 を掲 載 年別 に示 した(図2)。 図が 示 す よ う に、各 紙 で最 も使 用 数 が多 い 「安 全 ・安 心 」 表2.検 索 対 象 と した 新 聞全 国版 紙 面 に お け る 「安全 ・安 心j等 の用 語 使 用 数

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にお い て も、2001年 まで は他 の用語 と比べ 特 に多 く 使 用 され て い る とい う傾 向 は認 め られ ない に対 し、 2002年 以 降 に この用 語 を使 用 す る記 事 の急 激 な増加 を認 め た。 ズ 検 定 に基 づ く有 差 検 定 に お い て も、 2001年 以 前 に対 して2002年 以 降で 「安 全 ・安 心」 を 使用 した記 事 数 の割 合 が有 意 に多 か っ た(P<O,◎1)。 「安 全 ・安 心 」 の 次 い で2番 目 に各 紙 で使 用数 が 多 か った 「安 心 ・安 全」 も、 同様 に2002年 以 降 に この 用 語 を使 用 す る認 事 が κ2検定 にお い て有 意 に増加 して い た(P<O.05)、 さ らに、 「安全 安 心」 は1999年 以 前 の使 用 記 事 数 が各 紙 合 計 で9記 事 の み で あ っ た の に対 し2000年 以 降 の使 用記 事 数 は合計246記 事 、 「安 心 安全 」 につ いて は1999年 以前 の使 用 記事 数 が 合 計3記 事 のみ で あ るの に対 し2000年以 降 の使 用記 事 数 は合 計 ユ61記事 と、両 語 と も2000年 以 降 に急 激 に使 用 が 増 加 して い た、逆 に、r安 全 で 安 心」 につ い て は 、1999年 以 前 に この 語句 を使用 した 記 事 を 148記 事 認 め 、1999年 以 前 に おけ る本研 究 の検 討 対 象 新 聞 記事 の29,8%を 占め て い たの に対 し、2000年 以 降 の 「安 全 で安 心 」 とい う用 語 を使 用 した記 事 は361記 事 で、 該 当 期 問 の本 研 究 の検 討 対 象 新 聞記 事 の合 計3385記 事 中で107%と 使 用 の割合 が κ・検 定 に おい て有 意 に減 少 してい た(P<001)。 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語を 使 用 した 新 聞 記 事 が 対 象 とす る カ テ ゴ リー で は 、 「農 水 産 業 ・食 品 ・ 食 生 活 」 が 最 も多 く、本 研 究 の検 討 対 象 新 聞 記 事 図2検 索 対 象 と した新 聞 全 国 版 紙 面 にお け るf安 全 ・安心 」 等 の 用 語 に属 す る各 語 句 の 使 用 数 の 推 移 (1990年 ∼2007年 〉

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「安全 ・安心」等 の用語使用の動向 と安全教 育のあ り方について 9

表3.検 索 対 象 と した新 聞 全 国版 紙 面 にお け る ヂ安全 ・安心 」 等 の用 語 を使 用 した新 聞記 事 数 が対 象 と し て い る カテ ゴ リー と記 事 数

図3検 索 対 象 と した新 聞 全 国 版 紙 面 に お け るf安 全 ・安心 」等 の用 語 を使 用 した 新 聞記 事 数 が対 象 と し て い る カテ ゴ リ ーの 年 別 推 移(tg90年 ∼2007年)

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の 総 数3881記 事 中 で1072記 事(27.6%)を 占 め て い た 。 続 い て カ テ ゴ リー 別 分 類 で は 「犯 罪 ・治 安 ・防犯 」(162%〉 、 「政 治 ・国政 」(14.8%)、 「災 害 ・防災 」(&5%〉 、 「自治 体 行 政 」(7.8%)の 順 に 多 か っ た(表3>。 各 カテ ゴ リー の うち 、 各 紙 の 記 事 数 の 合 計 が200記 事 以 上 の9カ テ ゴ リー につ い て、1990年 か ら2007年 にお け る本 研 究 の検 討 対 象 新 聞記 事 の 掲 載 年 別 推 移 を 図3に 示 した。 この 図 が示 す よ う に、 「農 水 産 業 ・食 品 ・食 生 活 鐸 に 関す る本 研 究 の 検 討 対 象新 聞 記 事 は2002年 以 降 に X2検 定 に お い て有 意 に増 加 して お り(P<O.01>、 ま た 「犯 罪 ・治 安 ・防 犯 」 に関 す る検 討 対 象 新 聞 記 事 は2004年 以 降 にX2検 定 にお い て 有 意 に増 加 してい た(P<O.01>。 さ らに 、 「災 害 ・防災 」 関 す る検 討 対 象 薪 聞 記 事 は 阪 神 淡 路 大 震 災 が あ っ た 1995年 に一 度増 加 した 後 に再 び減 少 し、2004年 以 降 に ズ 検 定 に よる 統 計 的 有 意 差 は 認 め なか っ た が 増 力噸 向 を認 め た.ま た 、 「政 治 ・国 政 」、 「自 治 体 行 政」、 「国 政 選挙 ・自治 体 選 挙 」 に 関す る検 討 対 象 新 聞 記 事 は2002年 か ら2003年 以 降 にX2検1 定 に よ る統 計 的 有意 差 は 認 め なか った が 増 撫 傾 向 を示 して い た 。 一 方 で 、 「都 市 ・都 市 計 画 ・地 域 活 動 」 に関 す る検 討 対 象 新 聞記 事 は2004年 以 降 に 増 加 傾 向 を 認 め る も の の 漸 増 に 留 ま っ て お り、 「社 会 ・市 民 生 活 」 お よ び 「経 済 ・企 業 活 動 」 に 関 す る検 討 対 象 新 聞記 事 は2000年 以 降 も明 らか な 増 加 傾 向 は認 め られ なか っ た。 2)国 内 出 版 書 籍 の 書 名 に お け る 「安 全 ・安 心 」 等 の用 語 使 用 の 動 向 検 索 の結 果 、 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 を書 名 に 使 用 した国 内 出版 書籍 は総 数335書 籍 で あ り、 出版 年 別推 移 を観 る と2003年 以 降 に著 明 に増 加 して い た(図4)。 また、 「安 全 ・安 心」 等 の用 語 の う ち、 新 聞記 事 の場 合 と岡様 に 国 内 出 版書 籍 の書 名 に お い て もr安 全 ・安 心 」 とい う用 語 が 最 も多 く使 用 され、 次 に 「安 心 ・安 全 」 とい う用 語 が 多 く用 い られて い た(表4>。 一 方 で、 「安 全 安 心 」、 陵 全 、 図4「 安全 ・安 心 」 等 「安心 ・安全 」等 の用 語 を書名 に使 用 した書 籍 の 出 版数 の推 移 (1990年 ∼2007年 〉 安 心 」、 「安 心 、 安 全 」、 「安 心 と安 全 」 とい う語 句 につ い て は、 出版 書 籍 の書 名 で の使 用 は検 討対 象 新 聞 記 事 の 場 合 と対 比 して 少 な い傾 向 に あ っ た 。 次 に 、 本 研 究 の 検 討 対 象 書 籍 で 使 用 され て い た 「安 全 ・安心 」 等 の 用 語 の う ち、20書 籍 以 上 に お い て 使 用 され て い た 「安 全 ・安 心 」、 「安 全 で安 心 」、 「安 全 と安 心 」、 「安心 ・安 全 」、 「安 心 安 全 」 に つ い て 、1990年 か ら2007年 にお け る各 語 句 を書 名 に使 用 した書 籍 の 出 版 年 の推 移 を図5に 示 した。 こ の 図 が 示 す よ う に 、 最 も多 く使 用 さ れ て い た 「安 全 ・安心 」 と、2番 目 に使 用 が 多 か っ た 「安 心 ・ 安全 」 に つ い て は、 と も に2004年 以 降 に書 名 に使 用 す る書 籍 が κ2検定 に よる統 計 的 有 意 差 は 認 め な か っ たが 増 加 して い た 、 一 方 で 、 「安 全 で安 心 」、 r安 全 と安 心 」、 「安 心 安 全 」 につ いて は漸 増 ま た は 全 期 間で 明 らか な変 化 は認 め なか った 。 本 研 究 の検 討 対 象 書 籍 が 対 象 と して い る カ テ ゴ リー と して は 、薪 聞 記 事 と 同様 に 「農 水 産 業 ・食 品 ・食 生 活」 に関 す る もの が 最 も多 く全 て の検 討 対 象 書 籍 中 の29.6%を 占 め て い た。 一 方 で 、 「自治 体 行 政 」 に 関 す る書 籍 は9書 籍 、 「政 治 ・国 政 」 に 関 す る書 籍 は2書 籍 と少 な く、 さ ら に 「国政 選 挙 ・自治 体 選 挙 」 に関 す る もの は 検 討 対 象 書 籍 内 で は認 め られ ず 、 薪 聞 記 事 で は これ らの カ テ ゴ リ ー に分 類 され る記 事 数 が 上 位 に位 置 して い たの と

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「安全 ・安心」等 の用語使用 の動向 と安全教育のあ り方について 11

表4.国 内出版書 籍 の書名 にお け る 「安 全 ・安心j等 お よび 「安心 ・安 全」 等 の用語 に属 す る各語 句の 使用 数

図5 国 内 出版書 籍 の 書 名 に お け る 「安全 ・安心j等 また は 「安心 ・安 全 」 等 の用 語 に属 す る各語 句 の 使用 数 の推 移 く1990年∼2007年)

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は 対 照 的 で あ っ た(表5)。 次 に 、 本 研 究 の 検 討 対 象 書 籍 が 関 わ る カ テ ゴ リー 分 類 で20書 籍 以 上 を 認 め た 「農 水 産 業 ・食 品 ・食 生 活 」、 「都 市 ・都 市 計 画 ・地 域 活 動 」、 「災 害 ・防災 」、 「社 会 ・市 民 生 活 」、 「犯 罪 ・治 安 ・防 犯 」 につ い て、1990年 以 降 の 年 別 出 版 書 籍 数 の 椎 移 を 示 した(図6)。 図が 表5.国 内 出 版 書 籍 の書 名 に 「安 全 ・安心 」等 また は 「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 を使 用 した書 籍 が対 象 と し て い る カテ ゴ リー と書 籍 数 図6国 内 出版 書籍 の書 名 に 「安全 ・安 心 」 等 ま た は 「安心 ・安全 」 等 の 周 語 を使 用 した 書 籍 が対 象 と し てい るカ テ ゴ リー の 出版 年 の 年別 推移(1990年 ∼2007年)

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「安全 ・安心」等の用語使用の動向 と安全教育のあ り方につ いて 13 示 す よ うに、 特 に 「農 水 産 業 ・食 品 ・食 生 活」 に 関す る書 籍 が2003年 以 降 に、 また 「犯 罪 ・治 安 ・ 防犯 」 に 関 す る書 籍 は2004年 以 降 に 、 と も にX2 検 定 に よ る統 計 的 有 意 差 は な か っ た が増 加 を認 め た 。 一 方 、 他 の カテ ゴ リー に つ い て は 、2003年 か ら2004年 以 降 に一 定 の増 加 傾 向 を示 して い る もの の 、 年 に よ る出版 数 の増 減 が 認 め られ た 。 4.考 察 1)新 聞記 事 お よび 国 内 出版 書 籍 の 書 名 に お け る 「安 全 ・安 心j等 の用 語 使 用 の動 向 に つ い て 本 調 査 研 究 にお け る朝 日新 聞 ・読 売 新 聞 ・毎 日 新 聞 の各 紙 の全 国 版 紙 面 にお け る新 聞 記 事 お よ び 国内 出版 書 籍 の書 名 で の 用 語 使 用 の推 移 に基 づ く と、「安 全 ・安 心j等 の 用 語 は、早 くて も2002年 以 降 に急 速 に多 用 さ れ 始 め た 言 葉 で あ る と言 え る。 特 に 、「安 全 ・安 心 」、「安 心 ・安 全 」に つ い て は、 新 聞 記 事 ・書 籍 の 書 名 と もに2002年 か ら2004年 に か け て これ らの用 語 の使 用 に つ い て急 激 な増 翻 を 認 め て い る。 この こ とか ら、 今 日多 用 され て い る 「安 全 ・安 心 」等 の 用 語 も、 広 く使 用 さ れ 始 め た の は ここ5年 あ ま りの 間 で あ る こ とが 示 され た 。 本 研 究 の 検 討 対 象 新 聞記 事 お よび書 籍 が 対 象 と して い る カ テ ゴ リー で 、「農 水 産業 ・食 品 ・食 生 測 に関 す る ものが 特 に多 か っ た 点 に つ い て は 、 安 全 で 安 心 で き る 日々 の 食 生 活 の確 保 が 、広 く我 が 国 の 国 民 の 関 心 事 で あ る こ とを 反 映 して い る もの と 理解 で き る。特 に、 「農 水 産業 ・食 品 ・食 生 活 」 に 関 す る 新 聞 記 事 が2002年 以 降 に急 増 し、 ま た書 籍 で は2003年 以 降 に急 増 して い る点 につ い て は 、 牛 肉消 費 に お け るBSEの 問 題 が2000年 前 後 に ヨー ロ ッパ で大 き く問題 化 し、2001年 以 降 に我 が 国 や米 国 にBSE感 染 牛 が 発 生 した こ とが 一 因 と し て挙 げ られ る。 ま たそ の後 の 、 鳥 イ ン フ ルエ ンザ の 流 行 や 、 企 業 に よ る食 晶 の 産 地偽 装 ・消 費期 限 虚 偽 な ど も、 「農 水 産 業 ・食 品 ・食 生 活」 にお け る 「安全 」 と 「安 心 」 に大 きな 関心 が寄 せ られ て い る一・因 で あ る と考 察 され る。 一 方 で、 「犯 罪 ・治 安 ・防 犯 」 に 関 す る本 研 究 の検 討 対 象 新 聞 認 事 お よ び 書 籍 が2004年 以 降 に 増 加 して い る 主 な要 霞 に つ い て は 、 警 察 に よ る 犯 罪 認 知 件 数 が そ れ 以 前 に 年 々 増 加 を 続 け 、 2004年 に犯 罪 認 知 件i数が ピ ー ク と な っ た こ と と 関 連 し て い る も の と考 え る(2005年 以 降 は 警 察 に よ る犯 罪 認 知 件 数 は 漸 減 して い る)2)。 さ らに こ の 間 、1995年 の オ ウ ム 真 理 教 に よ る サ リ ン事 件 、1997年 の 神 戸 小 学 男 児 に よ る連 続 殺 人 事 件 、 2000年 の 東 京 都 世 田谷 区 一 家 殺 害 事 件 、2001年 の 大 阪 教 育 大 学 附 属 池 田 小 学 校 事 件 な ど の複 数 の 凶 悪 事 件 も相 まっ て 、 国 民 の 体 感 治 安 の 悪 化 が 増 幅 し て き た 結 果 と して2004年 以 降 の 「犯 罪 ・治 安 ・防 犯 」 に 関 す る 「安 全 ・安 心 」 等 の 用 語 を用 い た 新 聞 記 事 お よ び 書 籍 が 増 加 し た 可 能 性 も考 え られ る。 また 、本 研 究 の検 討 対 象 新 聞記 事 にお い て 、 「政 治 ・国政 」、r自 治 体 行 政 」、r国 政 選 挙 ・自治体 選 挙 」 に関 す る配 事 が2002年 か ら2003年 以 降 に増 加 し てい る点 につ い て 、 国 民 ・市 民 の安 全 や安 心 に 対 す る重 要性 の 認識 の高 ま りを反 映 した も の で あ る と解 釈 で きる一 方 で 、 政 治 や 行 政 にお い て一 種 の プロパ ガ ンダ 的 な意 味 で 「安全 ・安 心 」 等 の用 語 が使 用 さ れ て きて い る傾 向 に あ る こ と も推 察 さ れ る。特 に、 「国政 選挙 ・自治 体 選 挙 」 に 関す る検 討 対 象 新 聞記 事 の年 別 椎 移 は、 国 政 選挙 や 地 方 統 一 選挙 の有 無 で 年 に よ る変 動 が認 め られ る もの の 2005年 に は52記 事 、2007年 に は72記 事 と、2004年 以 前 と対 比 して 明 らか な 増 加 を認 め て い る。 ち な み に2007年 の参 議 院 選 挙 に お け る主 要 政 党 の マ ニ フ ェス ト ・公 約 に は、全 て の政 党 で 「安全 ・安 心 」 等 の用 語 が使 用 され て い た 。 なお 、 本 研 究 の検 討 対 象書 籍 で は 「政 治 ・国 政」、 「自治 体 行 政 」、 「国 政 選挙 ・自治 体 選 挙 」 に 関す る もの が 新 聞寵 事 と 対 比 して 明 らか に少 なか っ た が、 これ は学 術 書 を 除 き、 一般 の市 民 を購 買 層 と した 出版 書 籍 で は、 政 治 ・行 政 ・選 挙 に関 す る書 籍 は対 象 読 者 が 限 ら れ るた め 出版 され難 い た めで あ る と考 え る。

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2)「 安 全 」 とr安 心 」 の 関 係 につ い て 本 調 査 研 究 の 結果 か ら、 「安 全 ・安 心J等 の 罵 語 が多 用 され 始 め た の は この5年 あ ま りの 問 で あ る こ とが 示 され た 。 当 然 の こ とな が ら、 日々 の 生 活 や 社 会 お よ び将 来 に お い て は 、 「安 全 」 で あ る だ け で な く 「安 心」が確 保 され る こ とが 望 まれ る。 しか し、 「安 全 」 と 「安 心 」 はい か に共 存 で きる のか とい う課 題 に つ て は慎 重 な検 討 が 必 要 で あ る と考 え る。 そ こで ま ず 、 按 全 」 と 「安 心 」 の 定 義 につ い て 検 討 す るe按 全 」 お よびr安 心」 に つ い て は 、 これ まで 様 々 な概 念 が 提 示 され て い るが 、 近 年 の もの と して は文 部 科 学 省 の も と に設 け られ た 「安 全 ・安 心 な社 会 の構 築 に資 す る科 学技 術 政 策 に関 す る懇 談 会jが2004年 に 出 した 報 告 書 に お い て 、 明確 に 「安 全 」 の 定 義 が 示 さ れ て い る3)。 この 報 告 書 にお け る 「安 全 」 の 定 義 は 「安全 とは 、 人 と そ の 共 同 体 へ の 損 傷 、 な らび に 人 、組 織 、 公 共 の 無 形 の もの も含 め た 物 に損 害 が な い と客 観 的 に 罰 断 さ れ る こ とで あ り、様 々 な シス テ ム や制 度 に お い て 、 す べ て の段 階 で安 全 性 が十 分 に 考慮 され て い る と と もに 、 人 間 が 運用 す る 際 に お け る安 全 が 確 保 で きて お り、安 全 を侵 害 す る 意 図 が存 在 す る 場 合 は、 そ の 意 図 の 抑止 ・喪 失 が 実 現 され 、 さ ら に リ ス ク に対 して 、事 前 お よび事 後 対 策 の両 方 が な さ れ、 リス ク を社 会 が受 容 可 能 な レベ ル まで極 小 化 して い る状 態 で あ る」 と要 約 で きる。 さ らに こ の 報 告 書 は 、 陵 全 を脅 か す 要 因(リ ス ク〉 に よ る被 害 を最 小 限 に抑 え る た め に は、 発 生 柳 止 や 被 害 防止 等 の事 前 対 策 に加 え、 発 生 後 の応 急 対 応 や 被 害 軽 減 、 復 旧復 興 等 の 事 後 対 策 も含 め た総 合 的 な 対 策 が 必 要 で あ る」 と述 べ てい る。 一 方 、 こ の 報 告 書 で は 「安 心 」 につ い て 、 「安 心 とは 、 欄 人 の 主 観 的 な料 断 に大 き く依 存 す る もの で あ り、 人 が 知 識 ・経 験 を通 じて 予 測 して い る状 況 と大 き く異 な る状 況 に な らない と信 じて い る こ と、 自分 が 予 想 して い ない こ と は起 き ない と信 じ、 侮 か あ っ た と して も受 容 で き る と信 じて い る こ と」 とい う見 解 が 示 され て い る 。 こ れ と は別 に、 「安 全 」 と 「安 心 」 の 定 義 と し て片 井 は 「一 人 の存 在者(個)に とっ て安 全 性 と は、自 らに対 して危 害や 負 の及 ぶ 『可 能 性 が ない 毒 事 を指 す 。 この 『可 能性 』 は 、 当 該 存 在 者 自身 の 主 観 的 な 判 断 や 観測 に 基 づ くの で は な く、 一 応 、 『客 観 的』 な意 味 での 可 能 性 を指 して い る 」 と し、 こ れ に対 し 「安 心 感 は 、 存 在 ・者(個)が む し ろ 『主 観 的 』 に周 囲 の 状 況 に対 して抱 く感 情 で あ り、 危 害 が 及 ぶ可 能性 が 想 定 で きな い あ る い は想 定 す る 必 要 が な い よ う な状 況 下 で 抱 か れ る 感 情 で あ る 」 と して い る ・〉。 こ こ で 片井 が 「安 全 」 に お い て 指摘 す る 「客 観 的 な意 味 で の可 能性 」 とい う表 現 に 関連 して、 村 上 は 「安 全 や 危 険 は 、 あ る意 味 で は科 学 的 な方 法 で 数 量 的 に評 価 し、 定 量 的 な 方 法 で 表 現 で き る もの で あ る」 と し、 「そ う した確 率 を計 算 して示 す こ とが で き るの が 『リス ク 』 で あ る」 と述 べ 、 一 方 で 「不 安 は、 そ の 反対 概 念 で あ る安 心 も含 め て、 定 量 的 な扱 いか ら大 き くは み 出 る世 界 で あ り、不 安 を数値 で 表 す こ とは で きず 、 安 心 の 度 合 を数 値 化 す る こ と も困 難 で あ る」 と記 してい る5)。 この よ う に 「安 全 」 と は客 観 的 な状 態 を示 す 言 葉 で あ り、 一 方 で 「安心 」 と は主 観 的 な感 情 を示 す 言 葉 で あ る と言 え る。 この 客 観 的 な状 態 を表 す 「安 全 」 と主 観 的 な言 葉 で あ る 「安 心 」 とレ、う異 種 の書 葉 が 頻 繁 に並 列 的 また は 接 続 的 に用 い られ る傾 向 が2002年 か ら2004年 以 降 に特 に強 ま っ て い る とい うの が 、 本調 査 に お い て 示 され た 現 状 であ る。 片 井 は この 「安 全]と 「安 心 」 の 関 係 につ い て 、 「安 心 で き る たあ に は安 全 で な い とい け な い。 つ ま り、 安心 を 達成 す る た め の 『必 要 条 件 』 と し て 安全 性 が あ る とい う基 本 的 な 共 通 認 識 が 背 景 に は あ る」 と し、 しか しな が らr『 安 全 で あ っ て も 安 心 で きな い 』 とい うこ とは多 々 起 こ りえ る」 と 指 摘 して い る4)。 しか し、 こ こで 片 井 が い う 「安 全 は安 心 の必 要 条 件 で あ る」 とい う見 解 につ い て は 、必 ず し も正 しい とは言 え な い と考 え る。 なぜ

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「安全 ・安心」等の用語使用の動 向 と安全教育のあ り方について 15 な らば 、 過 去 を見 る と危 険 有 害 で あ って も人 々 が そ の こ と を リス ク と して 認 知 せ ず 、 結 果 と して 「安 心 」 を も っ て受 容 され て しま っ た 事 例 が少 な か らず存 在 す る。 そ の代 表 的 な例 が 石 綿(ア ス ベ ス ト)で あ る。 現 在 はそ の 発 癌 性 ゆ え にほ ぼ完 全 に社 会 か ら拒 絶 され る に至 った 石 綿 は 、過 去 に は 優iれた耐 火性 ・断 熱 性 と容 易 な加 工性 か ら便 利 な 化 学 材 料 と して 広 く社 会 に普 及 して い た。 学 術 的 に はす で に1950年 代 には 石 綿 の発 癌 性 が報 告 さ れ てい たが 、 石 綿 の 発 癌性 が 広 く社 会 的 に 問題 に さ れ た の は1970年 前 後 の こ とで 、我 が 国 で石 綿 使 用 に行 政 的 規 剃 が 加 え られ た の は1975年 以 降 で あ る ω。 少 な く と も そ れ以 前 は 、家 庭 の 加 熱 機 器や 学校 の 理 科 実 験 室 な どで も石 綿 に 日常 的 に用 い ら れ て お り、 当 時 、 人 々 は 「安 心 」 して 石 綿 を受 容 して い た と言 え る。 こ の よ う に、 「安 心 」 の 必 要 条件 は 「安 全 で あ る こ と」 とい う よ りは 、 「リス ク が 認知 され て い な い こ と、 また は リス クが 鉾 容 範 囲 内 で あ る こ とjと 言 う ほ うが 正確 で あ る と考 え る。 次 に、 片 井 が 指 摘 す る 「『安 全 で あ っ て も安 心 で きな い 』 とい う こ と は多 々起 こ りえ る」 とい う 課 題 につ い て 考 えて み る。 こ こで まず着 目すべ き 点 と して、 専 門 家 的 に は リス クが 十分 に極 小 化 さ れ 「安 全 」 が確 保 され て い る と認 め て も、 一般 市 民 の リス ク認 知 は 専 門 家 の リス ク 評価 とは大 きな 乖 離 が あ る こ とが 挙 げ られ る。Slovicは 、 リス ク の 専 門 家 と 一 般 市 民 の 女 性 お よび 大 学 生 を 対 象 に、 科 学 技 衛 や 日常生 活 や レジ ャー に 関係 す る30 項 目 につ い て危 険 だ と感 じる順 に順 位 づ け を行 わ せ 比 較 した結 果 、 一般 市 民 の女 性 と大 学 生 は いず れ も原 子 力 発 電 を最 も危 険 と した の に対 し、 リス ク専 門家 は最 も危 険 な もの に 自動 車 運転 を挙 げ 、 原 子力 発 電 は30項 目中20位 で あ っ た こ とを報 昏 し て い る7)。 こ の 結 果 か らsiovicは 、 一 般 の 入 々 は 客 観 的 数 値 に 関す る情 報 を入 手 し理 解 す る こ とが 困 難 な こ と もあ り、 「恐 ろ し さ」 や 「見 え な い も の ・未 知 な も の」 に大 きな リス ク を感 じる傾 向 が あ る と考 察 して い る 。 またBennettは 、 人 々 は 受 動 的 に被 る リス ク、 不 公 平 に被 る リス ク、 回避 が 困難 な リス 久 よ く知 らない リス ク な ど を よ り大 きな リス ク と して感 じる傾 向 が あ る と指 摘 して い る8)。 さ ら にKahnemanとTverskyは 、 人 々 は 一 般 に発 生 確 率 が 小 さ な リス ク につ い てそ の リス ク の 大 きさ を過 大 視 し、 逆 に発 生 確 率 が 高 い リス ク につ いて はそ の リス クの 大 き さ を小 さ く見 る傾 向 が あ る こ と を示 して い る91。 この よ うな 専 門家 的 立 場 に よ る リス ク評 価 と一 般 市 民 の リス ク認 知 の 乖離 、 そ して 一・般 の 人 々 は 「恐 ろ し さ」 や 「見 え な い もの ・未 知 な もの 」 に よ り強 くリス ク を感 じ る 傾 向 が あ り、 か つ低 発 生 領 域 に あ る リス ク を大 き く見 積 も る 傾 向 が あ る と い っ た 認 知 特 性 は 、 「安 全 で あ っ て も安 心 で きな い 」 とい う現 象 に強 く関 わ っ て い る もの と考 え られ る。 で は 、 リス クが 受容 可 能 な ま で に 十 分 に極 小 化 さ れr安 全 」 が確 保 され た う えで 、人 々 がr安 心」 を 得 る た め に は何 が 求 め られ て い る の で あ ろ う か 。一 定 の リス ク を有 す る物 や事 象 が 、 そ の リス ク を 十 分 に 制御 され、 さ らに 人 々 か ら 「安 心 」 を 得 て い く過 程 に は、2種 類 の プ ロ セ ス が あ る。 ひ とつ は 、予 想 を裏 切 りそ の リ ス ク が ハ ザ ー ドと し て発 生 し危 害 ・損 失 に及 び そ う に な っ て も重 大 な 障 害 に至 らな い た め の安 全 防 御 機 能 が備わ っ て い る こ ζで あ る。 こ れ は、 例 え ば労 働 に お い て は 危 険 有 害 作 業 を行 う際 の保 護 具 や 安 全 帯 な どの 安 全 装 置 ・装 備 を意 味 し、 社 会 生 活 にお い て は 医療 保 険 や 失 業 保 険 な どの 社 会 にお け る セ ー フ テ ィネ ッ ト(安 全 網)を 指 してい る。 これ らの安 全 防 御 機 能 が 健 全 に作 動 して いて い れ ば、 人 々 はハ ザ ー ド に遭 遇 す る可 能 性 を認 識 し なが らも、 一 定 の 「安 心 」 を も っ て危 険 有 害 作 業 へ の 従 事 や 一般 の社 会 生 活 の 営 み を維 持 す る こ とが で き る。 も うひ とつ の 「安 全 」 か らr安 心 」 を得 る プ ロ セス は、 十 分 な 情 報 公 開 と リス ク に関 す る コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン (リ ス ク コ ミュ ニ ケ ー シ ョン)に 基 づ き、 一 定 の リス ク を有 す る物 や 事 象 に対 し、 人 々か らそ の リ

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ス ク は十 分 に 許 容 可 能 な まで に制 御 され て い る も の と して信 頼 を 得 るプ ロセ ス が挙 げ られ る.橘 木 は、 前 者 の 医療 保 険 や 失 業保 険 な どに よる社 会 的 セ ー フ テ ィネ ッ トか ら培 わ れ る 「安 心 」 を 「経 済 学 的 な リス ク対 応 達 と位 置 づ け、 また後 者 の信 頼 形 成 に よ り醸 成 され る 「安 心 」 を 「社 会 学 的 ・心 理 学 的 な リス ク 対 応 」 と位 置 づ け て い る・。)。こ れ を別 の視 点 か ら観 る と、 セ ー フテ ィネ ッ トに よ る 「安 心 」 は 、 い わ ば 守 られ て い る 「安 心 」 で あ り 「依 存 的 な安 心 」 と呼 ぶ こ とが 可 能 で あ る の に対 し、 信頼 形 成 に よ る 「安 心 」 とは 自 らリス ク を越 え る必 要 を伴 う も ので あ り、 そ の 意 味 か ら 「積 極 的 な安 心 」 と表 現 で き る もの と考 える 。 一 方 で 、按 心」か ら 「安全」へ の作用 につい て考 え る と、 む しろそ れ は ネ ガテ ィ ブな 影 響 を及 ぼ し う る可 能 性 を 認 識 す る 必要 が あ る と考 え る。 す な わち 、 「完 全 に安 心 して しま う」 とい うこ と は、 リス クが ハ ザ ー ドと して 自分 に災禍 を及 ぼ す 可 能 性 が 金 くあ りえ な い(い わ ゆ るゼ ロ リス ク の 状 態)と 過 信 して し ま う こ とに繋 が りか ね な い 。 す な わち 、 た とえ あ る 時点 で は十 分 な 「安 全 達 が 確 保 され 人 々 か ら 「安 心 」 を持 っ て受 容 され た と して も、 そ の 「安 心 」 ゆ え に 「安 全 」 の保 持 に対 す る 認 識 が 低 下 し、 結 果 と し て予 想 を 裏 切 る危 害 ・損 失 の 発 生 に 至 る こ と もあ る。 「安 心」 が 逆 に 「安 全 」 の レ ベ ル を 低 下 さ せ る点 に つ い て 、 Reasonは 組 織 の 安 全 文 化 に 関 す る 記 述 の 中 で 「安 全 管 理 担 当 者 が 、 自分 の 組 織 が 良 い安 全 文 化 を持 っ て い る と確 信 して い る と した ら、 そ れ は 明 らか な誤 りで あ り、 安 全 文 化 は努 力 す る 目標 で あ っ て、 そ の 目標 を容 易 に 達 成 で き る よ うな 対象 で は な い」 と述 べ て い る"1。 この よ う に 「安 心 」 が 「安 全 」 に ネ ガ テ ィブ に作 用 し う る とい う意 味 か ら=考え る と、 「安 心 ・安 全 」 や 「安 心 安 全 」 とい っ た 「安 心jが 「安 全 」 の 前 に位 遣 す る語 句 は 、 文 脈 的 に矛 盾 した 言 葉 で あ る と考 え る。 以 上 、 「安 全 」 と 「安 心 」 が 本 質 的か つ持 続 的 に 共 存 す る た め に は 、 十 分 な 「安 全 」 の 確 保 の た め の 措 置 と管 理 が な さ れ 、 リ ス ク が 極 小 化 さ れ 、 さ ら に は安 全 が 損 な わ れ た 時 の た め に 被 害 ・損 失 を抑 制 す る セ ー フテ ィ ネ ッ トな どの 安 全 防御 機 能 が 健 全 に働 い て い る か 、 ま た は 適 切 な 情 報 公 開 ・リス ク コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンが 行 わ れ る こ と に よ り十 分 な 信 頼 が 形 成 され る こ とが 必 要 で あ る 。 さ ら に は 、 一 度 達 成 さ れ 「安 心 」 を も っ て 受 容 さ れ た 「安 全 」 とい え る 状 態 を 恒 常 的 に 維 持 す る た め に は、 不 断 の 努 力 の 継 続 が 不 可 欠 で あ る 。 ヂ安 全 ・安 心 」 と っ た 語 句 を用 い る 際 に は 、 こ の よ う な 「安 全 」 とr安 心 」 の 問 に 存 在 す る 関 係 を十 分 に 考 慮 した う え で 使 用 さ れ るべ きで あ る と考 え る 。 3)「 安 全」 と 「安心 」 に配 慮 した学 校 にお け る 安 全 教 育 の 方 向 性 につ い て 「安 全 ・安 心 」 な どの 言 葉 が 多 用 さ れ 、 「安 全 」 と 「安 心 」 の共 存 が 強 く求 め られ て い る 現在 、 以 上 の 検 討 に基 づ き、 学 校 にお け る安 全 教 育 に お い て 取 り組 むべ き課 題 につ い て考 察 す る。 文 部 科 学 省 が2001年 に発 行 した 幼 稚 園 か ら高等 学校 お よ び盲 学 校 ・聾 学校 ・養 護 学 校 の各 段 階 ・ 学 校 に お け る安 全教 育 の 指 針 で あ る 「『生 き る力 雲 をは ぐ くむ 学校 で の 安全 教 育」(以 下 、 「文 部 科 学 省 の安 全教 育 指 針」 とす る)に お い て、 学 校 にお け る安 全 教 育 の 目標 と して ア 日常蛋 活 に お け る事 件 ・事 故 災 害 や 犯 罪 被 害 等 の現 状 、 原 囲 及 び 防 止方 法 につ い て理 解 を 深 め、 現 在 及 び将 来 に直 面 す る安全 の 課 題 に 対 して、 的確 な思 考 ・判 断 に 基 づ く適切 な意 志 決 定 や行 動 選 択 が で きる よ う にす る。 イ 日常 生 活 の 中 に潜 む様 々 な危 険 を予 測 し、 自 他 の安 全 に配 慮 して 安 全 な行 動 を と る と と も に、 自 ら危 険 な環 境 を改 善 す る こ とが で きる よ う にす る。 ウ 自他 の 生命 を顛 重 し、 安全 で 安 心 な社 会 づ く りの 重 要性 を認 識 して 、学 校 、 家 庭 及 び地 域 社 会 の 安全 活動 に進 ん で参 加 し、 貢 献 で きる よ うに す る 。

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「安全 ・安心」等 の用語使用の動向 と安全教育のあ り方 について 17 とい う3点 が 挙 げ られ て い る12)。この うち 、 本 研 究 にお け る薪 聞記 事 検 索 お よび 国 内 出版 書 籍 の 書 名 検 索 で 見 る 限 り 「安 全 ・安 心 」 等 お よ び 「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 が 多 用 さ れ る よ う に な った の が 早 くて も2002年 以 降 の こ とで あ る こ とか ら鑑 み て 、2001年 に 出 され た 「文 部 科 学 省 の 安 全教 育 指 針」 で 学校 に お け る安 全 教 育 の 目標 の 「ウ」 に お い て 「安 全 で安 心 な社 会 づ く りの 重 要性 を認識 し て」 と述 べ られ て い る こ と は、特 記 に値 す る もの と考 え る。 こ の 「文 部 科 学 雀 の 安 全教 育指 針 」 の学 校 に お け る 安 全 教 育 の 目標 に お い て、 「ア」 で述 べ ら れ て い る 「現 在 及 び将 来 に 直 面 す る安 全 の課 題 に対 して、 的確 な思 考 ・判 断 に基 づ く適 切 な意 志 決 定 や 行 動 選 択 が で き る よ うに す る」 とい う点 につ い て は 、 先 述 のSlovic7)、Bennett8)、 KahnemanとTversky9)ら が示 し てい る 人 問 の リス ク認 知 の 傾 向 を十 分 に認 識 した う えで 的確 な思 考 ・判 断 を行 え る素 養 の醸 成 が 必 要 で あ る と 考 え る。 本研 究 に お け る検 討 で は、 「安 全 ・安 心 」 等 、 「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 を用 い た 新 聞 記 事 お よび 出版 書 籍 の書 名 と もに 「農水 産 業 ・食 晶 ・食 生 活 」 の 「安 全 」 と 「安 心 」 を課 題 と した もの が 最 も多 か っ た(図3、 図6)。 そ の背 景 に は、 先 の検 索 結 果 の 考 察 で述 べ た よ うに 、 牛 肉 のBSE問 題 、 鳥 イ ン フ ルエ ンザ 問題 、 遺 伝 子 組 み 換 え食 物 に関 わ る社 会 的 な議 論 な どに加 え、 近 年 の 食 品 産 地 偽 装 や 消 費 期 限 虚 偽 表 示 の 問題 な どが 関 わ って い る もの と思 わ れ る。 食 の 「安 全 」 と 「安 心 」 に 関 して は 、最 終 的 に は消 費 者 個 人 の 判 断 に委 ね ら れ る 部 分 も大 き く、 そ の 意 味 か ら も 「文 部 科 学 省 の 安 全 教 育 指 針 涯 で 述 べ ら れ て い る 「的確 な 思 考 ・判 断 に基 づ く適 切 な 意 志 決 定 や 行動 選択 が で きる」 能力 の育 成 が 重 要 な 意 味 を もつ もの と考 え る 。 さ ら に、 一 定 の リス ク を伴 う事 柄 に対 し、 「的 確 な思 考 ・判 断」 を通 して 「安 全 」 と と も に 「安 心 」 を確 保 す る た め に は 、 先 入 観 や 感 情 論 に 固執 し過 ぎず 、 あ る リス ク を排 除 した た め に、 別 の リ ス ク が危 害 ・損 失 に至 る場 合(リ ス ク ・トレ ー ドォ フ)が あ る こ とを認 識 しなが ら、 積 極 的 に リス ク に 関す る意 見 や 疑 問 を述 べ 多 角 的 に情 報 を 収 集 す る とい っ た、 適 切 な リス ク コ ミュ ニ ケ ー シ ョンが 行 われ る こ との 重 要 性 が 近 年 注 目さ れ て い る13)。こ の よ う な適 切 な リス ク コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を行 え る態 度 や 能 力 の 醸 成 も、学 校 にお け る安 全 教 育 に 求 め られ て い る と考 え る14)。 次 に、 「文 部 科 学 省 の安 全 教 育 指 針 」 の学 校 に お け る 安全 教 育 の 目標 の 「イ」 で述 べ られ て い る 「自他 の 安 全 に 配 慮 して安 全 な 行 動 を と る と と も に 、 自 ら危 険 な 環 境 を 改 善 す る こ と」、 お よ び 「ウ 」 で 述 べ ら れ て い る 「自他 の 生 命 を 尊 重 し、 安 全 で安 心 な社 会づ く りの重 要 性 を認 識 して 、 学 校 、家 庭 及 び地 域 社 会 の安 全 活動 に進 んで 参 加 し、 貢 献 で きる よ うにす る」 とい う課 題 につ い て検 討 す る。 こ こ で示 さ れ て い る学 校 にお け る安 全 教 育 の 目標 で は、 「自 ら危 険 な環 境 を 改 善 す る こ と」 お よび 「学 校 、 家 庭 及 び地 域 社 会 の 安 金 活 動 に進 ん で 参 加 し、 貢 献 で き る よ う にす る」 な ど と明記 され て お り、 「安 全 」 と 「安 心 」 の確 保 ・構 築 の た め に 自 らが 積 極 的 に努 め て い く認 識 と態 度 を醸 成 す る こ との重 要性 が記 され て い る。こ の こ とは、 先 の 「安全 」 と 「安 心」 の 関係 につ い て の 考 察 の 項 で 述 べ た 「依 存 的 な 安 心 」 と 「積 極 的 な 安 心 」 の うち 、 特 に 借 頼 形 成 を通 した 「積 極 的 な 安 心 」 の構 築 に 強 く関 わ っ て い る もの と考 え られ る。 本 研 究 に お け る新 聞 記 事 検 索 の 結 果 、 「農 水 産 業 ・ 食 品 ・食 生 活 」 に次 い で 「犯 罪 ・治 安 ・防犯 」 の 「安 全 」 と 「安 心jを 課 題 と した も のが 多 か っ た (表3)。 近 年 、 地 域 の治 安 を確 保 し犯 罪 を 防 ぐ う えで 地 域 コ ミュ ニ テ ィー の 積 極 的 な 関 わ りの重 要 性 が 複 数 指 摘 され て い るが15・16・17》、 そ の 意 味 か ら も 「文 部 科 学 省 の安 全 教 育 指 針」 の 学 校 にお け る 安 全 教 育 の 目標 に掲 げ られ て い る 「自他 の安 全 に 配 慮 して安 全 な 行動 を とる と と もに 、 自 ら危 険 な 環 境 を改 善 す る こ と」 そ して 「自他 の 生 命 を尊 重 し、安 全 で安 心 な社 会 づ く りの 重 要 性 を認 識 して、

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学 校 、 家 庭 及 び地 域 社 会 の 安 全 活 動 に進 んで 参 加 し、 貢 献 で き る よ う にす る」 とい う認 識 と態 度 を 醸 成 は重 要 な意 味 を持 つ もの と考 え る.そ の 意 味 か らも、 学 校 にお け る安 全 教 育 にお い て もr積 極 的 な安 心 」の構 築 の た め の教 育 の あ り方 に つ い て、 十 分 な検 討 を行 うに値 す る もの と考 え る。 一 方 で、 「文 部 科 学 省 の 安 全 教 育 指 針 」 の学 校 にお け る安全 教 育 の 目標 の 「イ 」 で 述 べ られ て い る 「自他 の安 全 に 配慮 して 安 全 な 行動 を と る」 お よび 「ウ」 で述 べ られ て い る 「自他 の 生命 を尊重 し、 安全 で安 心 な社 会づ く りの重 要性 を認 識」 す る とい う事 項 に つ い て は 、他 者 に対 す る安 全 に配 慮 し尊重 す る こ と も学 校 に お け る 安全 教 育 の重 要 な課 題 で あ る こ と を意 味 して い る もの と理解 され る。 この こ とは、 自 ら他 者 を傷 つ け る な ど他 者 の 安全 を脅 か す 行 為 を行 わ な い こ とは 勿 論 と して 、 自分 自身 だ け で な く他 の 人 々 に も安 全 な(そ して 安 心 で きる〉 祉 会 環 境 に基 づ く生 活 の確 保 に配 慮 し尊 重 す る こ とを 意味 す る もの と解 釈 で きる。 特 に 、 い わ ゆ る 社 会 的 弱 者 と呼 ば れ る 高 齢 者 や 知 的 ・身体 的 障害 を持 つ 人 々 な どの安 全 へ の配 慮 と 尊 重 も、 学 校 に お け る安 全 教 育 に求 め られ る重 要 な課 題 で あ る と言 え る。 そ の意 味 か ら、 他 者 へ の い た わ り を 醸 成 す る 教 育 と と も に、 「安 全 」 と 「安 心 」 の 関 係 につ い て の 考 察 の 項 で述 べ た 「依 存 的 な安 心 」 の 基 礎 と な る セ ー フ テ ィ ネ ッ トの 重 要1生に関 す る教 育 も、 学 校 にお け る安 全 教 育 にお いて 取 り上 げ られ るべ き課 題 で あ る と考 え る。 本 研 究 にお け る新 聞 記 事 検 索 にお い て、 過 去5年 間 に 「安 全 ・安 心 」 等 、 「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 を 用 い た 「政 治 ・国 政 」 お よ び 「自治 体 行 政 」 に 関 す る 新 聞 記 事 の 明 らか な 増 加 傾 向 を認 め て い る (図3C)。 この 結 果 に つ い て は、 検 索 結 果 の 考 察 で 述 べ た よ う に、 政 治 や 行 政 にお け る一 種 の プ ロ パ ガ ン ダ的 な意 味 でr安 全 ・安 心 」 やr安 心 ・安 全 」 な どの 用 語 が 使 用 され る傾 向 を反 映 してい る こ と は否 め ない が 、 一 方 で 公 的 年 金 の 破 綻 に対 す る社 会 の 強 い 懸 念 な ど、 わ が 国 にお け る社 会 情 勢 の変 化 と動 揺 も背 景 とな り、 政 治 や行 政 の場 に お い て も 国民 ・市 民 の 「安 全 」 と と もに 「安心 」 を い か に構 築 し て い くのか が 重 要 な課 題 に な っ て い る こ とが 一 因で あ る と理 解 で き る。 こ の よ うな わ が 国の 状 況 を鑑 みつ つ 、 社 会 保 障 や 福 祉 の あ り方 な どの 社 会 的 な セー フテ ィ ネ ッ トの重 要 性 に 関 す る教 育 をい か に位 置 づ けて い くの か を検 討 す る こ と も、 「安 全 」 と と もに 「安 心 」 を考 慮 した 学 校 にお け る安全 教 育 の 課題 で あ る と考 え る。 本 研 究 で 示 した よ う に、 「農 水 産 業 ・食 品 ・食 崖 活 」 と と も に 「犯 罪 ・治 安 ・防 犯 」 の 「安 全 」 と 「安 心 」 が 注 目 され て い る 現 在(表3、 図3、 図6)、 幼 児 ・児 童 を対 象 と した 防 犯 教 育 の 重 要 性 が 指 摘 され て い る 。 安 全 教 育 の 中 で も特 に幼 児 ・児 童 を対 象 と した 防 犯 教 育 で は、 「知 ら な い 人 に声 を か け られ て も返 事 を し な い 」、 「一 人 で は 公 園 で 遊 ば な い 」 と い っ た こ とが 教 え られ て い る。 確 か に これ らの こ とは 、 幼 い 子 ど もの 身 を守 る た め に は 重 要 な こ とで あ る が 、 一 方 で 、 子 ど もの 生 活 空 間 や 自発 性 を 過 剰 に 制 限 し、 他 人 を信 頼 す る 能 力 の 育 み を抑 制 して し ま う こ と が 危 惧 さ れ る。 こ の 点 に つ い て 岡 本 は 、 子 ど も へ の 防 犯 教 育 の重 要 性 を説 きつ つ も、 「家 庭 に 限 らず 、 保 育 や 教 育 の 現 場 に お い て も、 防 犯 に 関 す る教 育 と子 ど も の 臼常 に つ い て の 子 育 て や 教 育 は 、 矛 盾 した 方 向性 を帯 び て い る こ とが あ り、 自分 の 身 を守 る こ と は 、 時 に 他 人 を 傷 つ け る こ と もあ る」 と指 摘 して い る 韮8》。 特 に、 社 会 が 流 動 化 し不 確 実 性 が 高 ま っ て い る 現 代 に お い て 、 子 ど も達 が 「他 人 を信 用 で き な い」、 す な わ ち 十 分 な 「信 頼 形 成 能 力 」 を育 め な い こ と は 、 結 果 と して若 い世 代 に お い て 「不 安」 ば か りが 増 幅 して しま う可 能 性 も否 定 で きな い。 山 岸 は、 他 者 を信 頼 す る傾 向 が 強 い 人 間 は 、 む しろ他 者 の 行 動 を疋 確 に予 知 す る能 力 が 高 い こ と を、 心 理 学 的 な実 験 手 法 を用 い て示 し、他 者 を信 頼 で き る こ と はそ の 入 が持 つ 有 効 な 能力 で あ る と して 、 これ を 「社 会 的知 性 」 と呼 ん で い る19)。さ らに 山岸 は 、 わ が 国

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「安全 ・安心」等の用語使用の動向 と安 全教育 のあ り方につ いて の社 会 的 現 状 を、 か つ て の 閉 鎖 的 で 固定 され た入 間 関係 に よ り維持 され る 「ム ラ社 会 」 的 な様 態 か ら、 信頼 に基 づ き他 着 と関 係 を保 って い く 「コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン社 会」 へ の移 行 を余 儀 な くされ て い る と指 摘 し、 「信 頼 が 最 も必 要 と さ れ る の は 、 社 会 的不 確 実 性 の大 きな状 況 に お い て で あ り、 逆 に言 え ぱ、 相 手 に騙 され て ひ どい 目に あ っ た りす る可 能性 が ま った く存 在 しな い、 つ ま り社 会 的不 確 実 性 が ま っ た く存 在 しな い状 況 で は、 信 頼 の果 たす べ き役 罰 を もた ない 」 と述 べ て い る20}e薙 か に他 者 を信 頼 す る こ と は一 定 の リス ク を伴 う行 為 で あ るが 、 適切 な 判 断 の も とで 信 頼 す るべ き相 手 を見 極 め 、 そ こに 信 頼 を形 成 で き る能 力 は、 流 動 化 が 進 む 今 日の 「コ ミュ ニ ケ ー シ ョン社 会 」 にお い て 、 賢 明 か つ 「安 心 」 して 生 きて い くた め に不 可 欠 な もの で あ る と考 え る 。 そ の 意 味 か ら も、子 ど もに対 す る 防犯 教 育 を充 実 させ 、 子 ど もの犯 罪 被 害 を防 ぐこ とに 努 力 を 注 ぐ一 方 で 、 「信 頼 形 成 能力 」 を子 ど も達 に醸 成 して い く教 育 の あ り方 に つ い て十 分 に検 討 す る必 要 が あ る と考 え る。 最 後 に、 先 述 の よ う に、 一 度 「安 心 」 を もっ て 受 容 した 事 項 で あ って も 「過 度 の安 心 」 は逆 に安 全 の レベ ル を低 下 させ る こ とが 希 で は な い こ とを 学 校 教 育 の 中 で 児 童 生 徒 に理 解 を促 す 必 要 が あ る こ と も、 「安 全 」 と と もに 「安 心 」 に配 慮 した 安 全 教 育 に お い て は不 可 欠 な課 題 で あ る と考 え る、 特 に 、 あ る 時 点 で は 十 分 なr安 全 」 が 確 保 され 人 々か ら 「安 心 」 を持 って 受 容 され た と して も、 そ の 「安 心 涯 ゆ え に 「安全 」 の 保 持 に対 す る認 識 が低 下 し、結 果 と して予 想 を裏 切 る危 害 ・損 失 の 発 生 に至 る こ とは、 学 校 に お け る安 全教 育 に お い て 強調 され るべ き課 題 で あ る と考 え る。 5.ま とめ 近 年 、 「安 全 ・安 心 」 な どの 「安 全 」 と 「安 心」 を併 せ た 用 語 を頻 繁 に見 聞 きす る が 、 これ ら の 「安 全 ・安 心 」 等 お よび 「安 心 ・安 全 」 等 の 用 語 が 多 用 され る よ う に な った の は、 本 研 究 にお け る 19 新 聞 記 事 検 索 お よ び 国 内 出版 書 籍 の書 名 検 索 で見 る 限 り、 過 宏5年 前 後 の こ とで あ る 。 「安 全 」 と r安 心 」 の 関 係 につ い て 考 え る と、 両 者 が 共 存 す る た め に は、 十 分 な 「安 全 」 の 確 保 の た め に リス ク 極 小化 の た め の措 置 と管 理 が な され 、 さ らに は 安 全 が 損 な わ れ た 時 の た め の セ ー フテ ィ ネ ッ トな どの 安 全 防 御 機 能 が 整 い 、 そ こ に 適 切 な 情 報 公 開 ・リス ク コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンが 行 わ れ る こ と に よ り信 頼 形 成 が な され る こ とが 必 要 で あ る。 そ し て 一 度 「安 心 」 を も っ て 受 容 さ れ た と して も 、 r安 全 」 の レベ ル を 維 持 す る た め の不 断 の努 力 を 継 続 す る こ とが 求 め られ る。 「安 全 」 と 「安 心 」 の 共 存 が 強 く求 め られ て い る現 在 、 学 校 教 育 に お い て は、 この よ う な 「安 全 」 と 「安 心 」 の 関 係 を 十 分 に踏 ま えて 、 薪 た な安 全 教 育 の方 向性 に つ い て 実 践 を通 した積 極 的 な検 討 が 求 め られ て い る と 考 え る。 6.文 献 1)内 閣府:治 安 に 関 す る世 論調 査;2006. http://www8.cao.go.jp/survey/h18/h18- chian/index.html 2)法 務 省 法 務 総 合 研 究 所:平 成19年 版 犯 罪 白 書;185-191,東 京1佐 伯 印 刷,2007. 3)安 全 ・安 心 な社 会 の構 築 に資 す る科 学技 術 政 策 に関 す る懇 談 会:r安 全 ・安 心 な社 会 の構 築 に資 す る科 学 技 徳 政 策 に関 す る懇 談会 」 報 告 書;2004. htΦ:〃www.meXt.go.jp/a一menu/kaga㎞ ∠anzen /houkoku/04042302/aIl.pdf 4)片 井修:安 全 と安 心 は相 容 れ る のか?;統 合 学 術 国 際 研 究 所 編:「 統 合 学 」 へ の す す め 一生 命 の 存 在 と深 み か ら;180-200,京 都:晃 洋 書 房,2007. 5)村 上 陽 一 郎:安 全 と安 心 の科 学;33-38,東 京:集 英 社,2005. 6)刈 問理 介:化 学 物 質利 用 に立 脚 した 現代 社 会 の課 題 安 全 医 学:3(2>;70-74,2007.

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7 ) Solvic, P. : Perception of risks ; Science : 236, 280-285, 1987.

8) Bennett, P. : Understanding responses to risk: Some basic findings, Bennett, P. and

Calman, K. eds : Risk Communication and

Public Health ; 3 — 19, Oxford : Oxford University Press, 1999.

9) Kahnenman, D. and Tversky, A. : Prospect theory: An analysis of decision under risk :

Econometrica : 47, 263-291, 1979.

D)橘 木俊 詔:高 リス ク社 会 と しての 現 代;橘 木 俊 詔 編:リ ス ク社 会 を生 き る;1-19,東 京:岩 波 書 店,2004.

11) Reason, J. Managing the Risks of Organizational Accidents ; 195 — 220, Burlington,VT : Ashgate, 1997. 12)文 部 科 学 省:「 生 き る 力 」 を は ぐ くむ 学 校 で の 安 全 教 育;30-33,東 京:日 本 体 育 ・学 校 健 康 セ ン タ ー,200i。 13)吉 川 肇 子1リ ス ク と つ き あ う一 危 険 な 時 代 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン;39-74,東 京:有 斐 閣, 2000. 14)刈 間 理 介:リ ス ク コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 関 す る 学 校 教 育 の 必 要 性.安 全 教 育 学 研 究,6 (1);15-27,2006。 15)小 出 治:住 民 主 体 の 安 全 ・安 心 ま ち づ く り; 竹 花 豊 監 修:地 域 の 防 犯 一 犯 罪 に 強 い 社 会 を つ く る た め に;13-25,京 都:北 大 路 書 房, 2007. 16)山 本 俊 哉:防 犯 ま ち づ く り一 子 ど も ・住 ま い ・地 域 を 守 る;186-203,東 京:ぎ ょ う せ レ、,2005. 17)安 全 ・安 心 ま ち づ く り研 究 会:安 全 ・安 心 ま ち づ く りハ ン ドブ ッ ク ー 防 犯 ま ち づ く り編; 第 四 版48-52,東 京:ぎ ょ うせ い,2004. 18)岡 本 拡 子:子 供 へ の 防 犯 教 育 の 可 能 性;岡 本 拡 子 、 桐 生 正 編:幼 い 子 ど も を 犯 罪 か ら 守 る;60-70,京 都 二北 大 路 書 房,2006. 19)山 岸 俊 男:安 心 社 会 か ら信 頼 社 会 へ;143-248,東 京:中 央 公 論 薪 社,1999. 20)山 岸 俊 男:儲 頼 の 構 造;9-29,東 京:東 京 大 学 出 版 会,1995。

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