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小学校教員養成における体育科関連科目の改善に関する事例研究 ―協力校実習における体育科授業実習の実施状況を視座として―

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小学校教員養成における体育科関連科目の改善に関する事例研究

-協力校実習における体育科授業実習の実施状況を視座として-

A Case Study of Improvement of Physical Education Classes

in the Primary Teacher Training Course

Focusing on the Status of implementation about teaching of physical education class

during teaching practice

村井 潤

MURAI, Jun

* 1.緒言 日本教育大学協会(2004)は,教員養成カリキュラムの 「問題の所在は,大学(あるいは学部)において開講され ている教員養成関連の各科目の内容それ自体よりは,それ ぞれの科目内容に関する授業がそれぞれの組織の中におい てバラバラに行われており,それらを統一的に把握する基 軸を欠くことにある」とした。そして,その基軸として「教 育実習をはじめ,教育実践や教育現場での観察あるいは教 育現場への参加など,学生の教育体験を中心とした授業科 目」と「そうした教育体験を大学での研究・理論知と結び つける授業科目」からなる「教員養成コア科目群」の提案 を行った。そして,教員養成カリキュラムは「『教員養成コ ア科目群』を基軸として,教育職員免許法に規定されると ころの『教科に関する科目』『教職に関する科目(教科の指 導法を含む)』,さらにはいわゆる教養教育をも含めて,そ れぞれの大学において具体的に定められるべきものであ る」とした。 また,中央教育審議会教員の資質能力向上特別部会 (2012)は「教員免許制度の改革の方向性」として「一般 免許状(仮称)」「基礎免許状(仮称)」,「専門免許状(仮称)」 の創設を提示した。学部卒段階の免許状である「基礎免許 状(仮称)」は,「教職への使命感と教育的愛情を持ち,教 科に関する専門的な知識・技能,教職に関する基礎的な知 識・技能を保証する」免許として位置づけられている。そ して,「基礎免許状(仮称)」のカリキュラムは「教科や教 職に関する専門的知識の修得を中心に展開」することとさ れ,その具体例として4 つの内容が挙げられている。その 中でも教科に関する内容として「『教科に関する専門的理 解』を十分身に付ける。この際,教科の実際に即した内容 とするため,『教科に関する科目』と『教職に関する科目』 を架橋する内容を展開する。」とされている。そして,特に 「教科に関する科目については,学校教育の教科内容を踏 まえて,授業内容を構成することが重要である。」とされて いる。 このように,教員養成カリキュラムが「最小限必要な資 質能力」を育成することを目的とすることが確認されて以 降,教員養成カリキュラムを構成する各科目の整合性や関 連性をどのようにして確保するのかということが議論され てきた。近年では特に,教科に関する科目と教職に関する 科目の関連性について議論が進められている。 体育科教育の分野においても,大学で実施される体育科 に関する科目や各種教育実習での体育科についての学習を 対象とした研究が数多くみられる。しかし,日本体育科教 育学会(2011)で取り扱われた「体育教師教育論」の論題 は「専門職としての教師の成長過程と支援体制」「体育教師 の知識と信念に関する研究の成果と課題」「教員養成のスタ ンダードづくり」「大学における模擬授業の手法とその成 果」であった。この論題を見ると,体育科教育学の分野に おける教師教育の研究の蓄積は,体育教師についての研究 と教員養成についての研究に大別され,教員養成の研究に おいては教員養成の目標と授業方法の研究が中心であるこ とがわかる。 つまり,教員養成カリキュラムを構成する各科目の整合 性や関係性について,研究的にはほとんど取り扱われてい ないと考えられる。このような状況を生まれる背景には, 教員養成を実施する大学の教員養成カリキュラムの構造が 大きく異なるため,各大学においてカリキュラム改定の 際などに検討するが,論文としてまとめてはいないという 状況があると予想される。しかし,教員養成の質保証が叫 ばれる今日において,教員養成カリキュラムの構成につい て対外的な説明をすることが必要不可欠であり,カリキュ ラムを構成する根拠を示す必要がある。 そこで,本研究では,私立A 大学の小学校教員養成カリ キュラムを事例として取り上げ,それを構成する体育科に 関する科目間及び教育実習科目において検討すべき科目間 の関連性や科目の順序性について検討するための基礎資料

* 武庫川女子大学(Mukogawa Women’s University)

(2)

を収集することを目的とする。 2.研究の方法 (1) 調査対象 本研究は,私立A 大学教育学科における小学校教員養成 カリキュラムを対象とする。対象学科は,教員免許の取得 を卒業要件としていないが,在籍する学生の多くが教員免 許状を取得して卒業する。なお,対象学科は入学後に小学 校教諭免許状を主免許とするコース(以下,小主免と略す) と幼稚園教諭免許状を主免許とするコース(以下,幼主免 と略す)に分かれる。 (2) 調査方法 ①調査の内容 対象カリキュラムの体育科に関する科目及び教育実習科 目の実施状況については,各科目のシラバスと履修便覧を 収集する1。また,対象カリキュラムの教育実習における体 育科に関する活動状況の調査では,学生に対する質問紙調 査を行う。質問紙調査の対象者は,2012 年度開講の「体育 指導法」の履修者とし,1 回目の授業において質問紙に回 答させ,回収する。 ②質問紙の項目 質問紙の項目は,まず,対象者の各種免許状と資格の取 得状況を調査する項目を設定した。次に,対象者のうち, 「小学校教育実習Ⅰ」に参加したものについては,配属校 の実態と,体育科の授業実習の実施状況,指導教員から受 けた体育科にかかわる指導内容及び実習で感じた体育科の 授業の困難さについて回答させる項目を設定した。 ③質問紙の分析の方法 収集した資料のうち,対象者の教育実習における授業実 習の実施状況について分析を行った。資料の分析では,ま ず,学生の属性として取得する主免許状によって区分し, 「小学校教育実習Ⅰ」の履修者と未履修者を集計した。次 に,履修者について,体育科の授業を実施した学生と実施 していない学生に区分して集計した。そして,体育科の授 業実習を実施した学生については,運動領域と保健領域に ついてそれぞれ何時間実施したかを集計した。 3.結果 (1) 対象学科における体育科関連科目の開講状況 2 私立 A 大学教育学科の小学校教員養成カリキュラムで は,教育職員免許法施行規則第66 条の 6 に定められた「体 育二単位」(以下,一般体育と略す)が1 年前期と 1 年後期 に開講される。そして,教科に関する科目と教職に関する 科目のうち体育科にかかわる科目(以下,専門体育と略す) 及び教育実習に関する科目(以下,実習科目)が表1 に示 すように開講されている。 まず,一般体育として1 年前期に「体育理論」が,1 年 後期に「体育実技」が開講されている。次に,専門体育と して,2 年次前期には教科に関する科目の「体育」にあた る「体育教科」が開講される。そして,4 年次前期には, 教職に関する科目の各教科の指導法にあたる「体育指導法」 と教科に関する科目の「体育」にあたる「体育演習」が開 講されている。 そして,実習科目について,3 年次には,前期と後期を 通して教職に関する科目の「教育実習の事前指導」に当た る「実習指導Ⅰ」が開講され,後期に「教育実習」にあた る「小学校教育実習Ⅰ」が開講される。4 年次には,前期 と後期を通して教職に関する科目の「教育実習の事前指導」 に当たる「実習指導Ⅱ」が開講され,後期に「教育実習」 にあたる必修の「小学校教育実習Ⅱ」が開講される。 なお,この「実習指導Ⅰ」と「小学校教育実習Ⅰ」は, 小主免の学生のみが履修できる。また,「実習指導Ⅱ」と「小 学校教育実習Ⅱ」は,幼主免の学生のみが履修できる。た だし,幼主免の学生で,幼稚園教諭一種免許状を取得する ための実習科目である「幼稚園教育実習Ⅰ」を履修してい る学生は,「小学校教育実習Ⅱ」を履修しなくても小学校教 諭一種免許状を取得することができる。 また,対象大学は附属小学校を持っておらず,小学校教 育実習はすべて協力校で実施されている。 表1 体育科に関する科目と教育実習に関する科目 主免b 開講時期 科目名 科目の区分a 小 幼 前期 体育理論 一般(体育) ○ ○ 通年 1 年 後期 体育実技 一般(体育) ○ ○ 前期 体育教科 教科(体育) △ △ 通年 2 年 後期 前期 通年 実習指導Ⅰ 教職(事前) ○ 3 年 後期 小学校教育実習Ⅰ 教職(実習) ○ 体育指導法 教職(指導) ○ ○ 前期 体育演習 教科(体育) □ □ 通年 実習指導Ⅱ 教職(事前) ○ 4 年 後期 小学校教育実習Ⅱ 教職(実習) □ a 一般(体育)=教育職員免許法施行規則第 66 条の 6「体 育」 教科(体育)=教科に関する科目(体育) 教 職(指導)=教職に関する科目(各教科の指導法) 教 職(事前)=教職に関する科目(教育実習に係る事前 及び事後の指導) 教職(実習)=教職に関する科目 (教育実習) b 対象大学の位置づけによる ○=必修 △=選択必修 □=選択

(3)

表2 専門体育と実習科目の授業計画 科目 授業計画 2 年 前 期 体 育 教 科 ①器械運動(1)マット運動:ア前転系:イ後転系:ウ倒立系:エア,イ,ウを組み合わせて連続:オ補助法 (2)鉄棒運動:ア上がる(膝かけ上がり,逆上がり等):イ回る(前方・後方膝かけ回転,前方・後方支持回転等): ウ下りる(転向おり,踏み越しおり等):エア,イ,ウを組み合わせて連続:オ補助法(3)跳び箱運動:ア抱え込 み跳び(跳び箱縦方向):イ台上前転とその発展技(首はね跳び,頭はね跳び):ウ補助法 3年通年 実 指 導 Ⅰ ①これからの教育と教師の役割・使命②学校教育の現状と課題③教育実習の目的と意義④学級経営と児童理解 ⑤授業観察・記録の方法とその分析⑥授業構成の方法(1)学習指導要領・教材研究⑦授業構成の方法(2)学習指 導案⑧学習指導案の作成(1)⑨学習指導方法(1)発問・説明・指示・机間指導⑩学習指導方法(2)板書・ノート指 導⑪学習指導案の作成(2)と模擬授業(ロールプレイ)⑫模擬授業(ロールプレイ)⑬模擬授業(ロールプレイ)⑭ 実習生としての心得⑮実習上の諸注意と実習校との関わり 3 年 後 期 小学校 教 育 実 習 Ⅰ ①直前ガイダンス:教育実習に対する心構え,配慮事項などについて講義する。②実習:配属校で定められた 期間に,次の内容の教育実習を行う。・学校経営・学年経営・学級経営・教育課程・学習指導・道徳教育・特別 活動・生徒指導・学校安全,学校保健,学校給食・学校図書館と視聴覚教育・人権教育・特別支援教育・教員 の研修 ・教育者の任務③事後指導 実習引率教員に小学校教育実習報告書を提出し,指導を受ける。④「小学 校教育実習の記録」の記入と提出 体 育 指 導 法 ①体育の目標と体育授業の特徴(1)体育科の目標の変遷②体育の授業における教師の役割③体育の立場からみ た子ども(1)子どもの運動欲求とその変化(2)子どもの運動に対する態度とパーソナリティの関係(3)子どもの 体力と運動技能の発達 ④小学校体育から生涯スポーツへ(1)学校体育における新しい学力観(2)社会の特徴(変 化)と運動需要(3)カリキュラムの構造化(4)体育授業の学習形態(5)学習計画の工夫(6)学習過程のタイプ(7)体 育の学習指導と評価⑤保健学習⑥体育に関する知識と体育理論(1)でき水の発生要因とその対策(2)水泳の心得 (3)心肺蘇生法⑦演習「器械運動」等(1)マット運動:ア学年別例示の技を中心に行い,技の組み合わせまでを 指導法を含め実践(2)鉄棒運動:ア技術の構造・分析・指導の観点・運動の発展や補助法の理解と実践(3) 跳び 箱運動:ア「切り返し系」,「回転系」の技群の系統的な指導過程を実践(4)他の運動領域 4 年 前 期 体育演習 ①子どもの発達と運動②子どもの運動と表現(1)リズムと運動(2)身体表現とコミュニケーション(3)歌や動き を伴う伝承遊び(4)身近な地域の踊り・日本の民謡・フォークダンス③保育所・幼稚園・小学校における身体表 現(1)身体による表現(2)表現遊び・リズム遊び(3)表現・リズムダンス(4)表現・フォークダンス④教材の開発, 指導の方法,指導案作成(1)教材の開発(2)指導の方法(3)指導案作成⑤模擬授業と討議(1)模擬保育・模擬授業 (2)実践の振り返り⑥まとめ (2) 体育科に関する科目と教育実習に関する科目の内容 対象科目の授業計画を表2 に示す。表 2 から,各科目の 実施状況は以下のようにとらえられる。 「体育教科」では,授業計画には,器械運動領域の各種運 動の技が示され,それらの技の補助法が示されている。こ のことから,「体育教科」では器械運動の技能の習得が意図 され,各種運動の練習のために教員が補助法を示すという 授業形態が予想される。したがって,受講生は学習者とし ての立場から運動を練習していると考えられる。 「体育指導法」では,授業計画として,体育科の目標,内 容などの細かな講義内容と実技練習の内容が示されてい る。実技練習の内容として,指導法や補助法の習得が示さ れている。なお,模擬授業等の体育科授業にかかわる体験 的な活動は位置づけられていない。 「実習指導Ⅰ」では,授業内容にロールプレイがあげられ, 授業計画に学習指導案の作成や模擬授業等が挙げられてい る。「実習指導Ⅰ」では,教育や授業実践にかかわる内容に ついての理論的な講義とそれらを基にした実践的な活動が 位置付けられている。 「小学校教育実習Ⅰ」では,実際に子どもたちと触れ合い, 教科指導や生徒指導などの技能や,教育者としての使命感 などを養うとされている。授業計画に挙げられている内容 は,教科指導にとどまらず,多岐にわたっている。 なお,「実習指導Ⅱ」と「小学校教育実習Ⅱ」は「実習指 導Ⅰ」と「小学校教育実習Ⅰ」と同じシラバスとなってい る。 (3) 小学校教育実習における授業実習の実施状況 ①小学校教育実習の履修状況 質問紙調査の結果,「体育指導法」の履修者のうち,質問 紙調査実施日に欠席したものを除く,計208 名から回答を 得た。その結果,小学校教諭免許を取得予定の学生は 200 名であった。小学校教諭免許を取得予定の学生のうち,「小 学校教育実習Ⅰ」を履修したものは112 名であった。また, 残りの88 名は「小学校教育実習Ⅰ」を履修していなかった。 これは,幼主免の学生が同時期に開講される「幼稚園教育 実習Ⅰ」を履修していたためだと考えられる。 ②担当授業時間数 対象者が「小学校教育実習Ⅰ」において実施した体育科の 授業実習の時間数を表3 に示す。なお,小学校教諭免許を 取得して卒業する者のうち,どれだけの割合で体育科の授 業実習を実施しているかを把握するために,「小学校教育実 習Ⅰ」を履修していないものも含めて集計した。ただし,

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いて計画的に実施しなければならないと考えられる。それ は,対象学科の小学校教育実習は全て協力校実習であり, 協力校の実態はそれぞれ異なっていることから,教育実習 においてすべての学生に各科目を架橋する内容の学習を保 障することが困難であると考えられるためである。 (2) 大学における授業科目と教育実習科目の関係性 本研究の結果,対象者のうち,体育科の授業実習を行っ た学生が 24.3%であり,小学校教諭免許取得予定者の 13.5%であった。この結果は,体育科の授業を実施する体 験を教育実習において教育実習生全員に保障することが困 難であるということを示している。 さて,体育科の授業は,運動場等に広がって学習してい る学習者を集合させるなどの他教科にはあまり見られない 教授技術がある。例えば,体育科の授業は「マネジメント 場面」と呼ばれる「学習成果に直接的につながらない活動」 を行っている時間が多いといわれる。この「マネジメント 場面」で行われる活動には,クラス全体の移動や待機,班 分け,用具の準備,休憩などが挙げられる。そして,「運動 学習時間」を確保する為にも,「マネジメント」場面を授業 時間の20%以下に抑えることが必要であることが指摘され ている(高橋・吉野,2003)。 このような,体育科に特有の教授技術を身に付けていく ためには,理論や方法を学ぶだけではなく,実際に体験す ることが必要不可欠であろう。それにもかかわらず,教育 実習において体育科の授業実習を実施する割合が低いこと から,体育授業の実施経験は,大学での授業科目において 保障しなければならないと考えられる。その役割を担うの は,必修科目である「体育指導法」であると考えられる。 一方で,小学校教育実習における体育科についての学習 も保障していく必要があるだろう。日野・刈谷(2008)に よれば,小学校教育実習において体育科の授業実習をしな かった学生は57.4%に及ぶが,授業観察をしなかった学生8.9%にとどまったとしている。すなわち,教育実習にお ける体育科に関する学習活動の中心は授業観察であると考 えられる。したがって,大学における授業科目と教育実習 科目を関連付け,実習中の学習を保障する方略の一つとし て,授業観察に着目することが考えられる。 近年では,大学における体育科に関する科目において, 模擬授業等が盛んに実施されている。模擬授業等を実施す ることにより,教授技術が獲得されること(長谷川ほか, 2003)が指摘されるとともに,授業観察の観点が獲得され ること(木原ほか,2009)が指摘されている。これらの先 行研究の成果を踏まえて,「体育指導法」に模擬授業等を取 り入れることが必要であると考えられる。 (3) 科目の順序性 対象カリキュラムにおける各科目の履修順序は,小主免 は図2,幼主免は図 3 のようになる。 小主免の場合,小学校実習前には教科に関する科目であ る「体育教科」しか履修せず,実習後に教科に関する科目 である「体育演習」と教職に関する科目である「体育指導 法」を履修することになる。これは,体育科授業の理論や 指導法について学習せずに教育実習において授業実習や授 業観察を行うことを意味している。 一方で,幼主免の場合,小学校実習前に教科に関する科 目である「体育教科」「体育演習」と教職に関する科目であ る「体育指導法」を履修し,実習後には体育科に関する科 目は開講されていない。これは,教育実習後に,教育実習 の経験を踏まえて理論的な内容を学習する機会が保障され ていないことを意味する。 日本教育大学協会(2004)は学部段階の教員養成カリキ ュラムについて「体験と研究の往還運動」という理念を提 唱し,中央教育審議会(2012)は「取り組むべき課題」と して「教科や教職についての基礎・基本を踏まえた理論と 実践の往還による教員養成の高度化が必要である」とし, 図2 小主免の履修順序 図3 幼主免の履修順序 図4 改善案の例

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いて計画的に実施しなければならないと考えられる。それ は,対象学科の小学校教育実習は全て協力校実習であり, 協力校の実態はそれぞれ異なっていることから,教育実習 においてすべての学生に各科目を架橋する内容の学習を保 障することが困難であると考えられるためである。 (2) 大学における授業科目と教育実習科目の関係性 本研究の結果,対象者のうち,体育科の授業実習を行っ た学生が 24.3%であり,小学校教諭免許取得予定者の 13.5%であった。この結果は,体育科の授業を実施する体 験を教育実習において教育実習生全員に保障することが困 難であるということを示している。 さて,体育科の授業は,運動場等に広がって学習してい る学習者を集合させるなどの他教科にはあまり見られない 教授技術がある。例えば,体育科の授業は「マネジメント 場面」と呼ばれる「学習成果に直接的につながらない活動」 を行っている時間が多いといわれる。この「マネジメント 場面」で行われる活動には,クラス全体の移動や待機,班 分け,用具の準備,休憩などが挙げられる。そして,「運動 学習時間」を確保する為にも,「マネジメント」場面を授業 時間の20%以下に抑えることが必要であることが指摘され ている(高橋・吉野,2003)。 このような,体育科に特有の教授技術を身に付けていく ためには,理論や方法を学ぶだけではなく,実際に体験す ることが必要不可欠であろう。それにもかかわらず,教育 実習において体育科の授業実習を実施する割合が低いこと から,体育授業の実施経験は,大学での授業科目において 保障しなければならないと考えられる。その役割を担うの は,必修科目である「体育指導法」であると考えられる。 一方で,小学校教育実習における体育科についての学習 も保障していく必要があるだろう。日野・刈谷(2008)に よれば,小学校教育実習において体育科の授業実習をしな かった学生は57.4%に及ぶが,授業観察をしなかった学生8.9%にとどまったとしている。すなわち,教育実習にお ける体育科に関する学習活動の中心は授業観察であると考 えられる。したがって,大学における授業科目と教育実習 科目を関連付け,実習中の学習を保障する方略の一つとし て,授業観察に着目することが考えられる。 近年では,大学における体育科に関する科目において, 模擬授業等が盛んに実施されている。模擬授業等を実施す ることにより,教授技術が獲得されること(長谷川ほか, 2003)が指摘されるとともに,授業観察の観点が獲得され ること(木原ほか,2009)が指摘されている。これらの先 行研究の成果を踏まえて,「体育指導法」に模擬授業等を取 り入れることが必要であると考えられる。 (3) 科目の順序性 対象カリキュラムにおける各科目の履修順序は,小主免 は図2,幼主免は図 3 のようになる。 小主免の場合,小学校実習前には教科に関する科目であ る「体育教科」しか履修せず,実習後に教科に関する科目 である「体育演習」と教職に関する科目である「体育指導 法」を履修することになる。これは,体育科授業の理論や 指導法について学習せずに教育実習において授業実習や授 業観察を行うことを意味している。 一方で,幼主免の場合,小学校実習前に教科に関する科 目である「体育教科」「体育演習」と教職に関する科目であ る「体育指導法」を履修し,実習後には体育科に関する科 目は開講されていない。これは,教育実習後に,教育実習 の経験を踏まえて理論的な内容を学習する機会が保障され ていないことを意味する。 日本教育大学協会(2004)は学部段階の教員養成カリキ ュラムについて「体験と研究の往還運動」という理念を提 唱し,中央教育審議会(2012)は「取り組むべき課題」と して「教科や教職についての基礎・基本を踏まえた理論と 実践の往還による教員養成の高度化が必要である」とし, 図2 小主免の履修順序 図3 幼主免の履修順序 図4 改善案の例

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修士レベルの教員養成に移行する際の中核的な考え方に位 置付けている。すなわち,学士段階から修士段階という教 員養成全体を通して,教育現場などにおける体験・実践と 大学に蓄積された理論とを関連づけることの重要性が確認 されたと解釈することができる。この指摘を踏まえれば, 教員養成カリキュラムにおいて,教育実習における体験的 学習とその前後の理論的学習が位置付けられている必要が あると考えられる。 対象カリキュラムを見ると,小主免の場合には,教育実 習前に体育科教育学の理論的内容の学習が位置付けられて おらず,幼主免の場合には,教育実習後に理論的内容の学 習が位置付けられていない。したがって,対象カリキュラ ムは教育実習前後に大学において体育に関する理論的内容 を取り扱う授業科目を履修できるカリキュラムに改善する 必要があると考えられる。 例えば,図4 に示すような履修順序が考えられる。すな わち,教育実習前後に大学における授業科目が履修できる ように,実習前に教科に関する科目である「体育教科」と 教職に関する科目である「体育指導法」を開講する。そし て,教育実習後に教科に関する科目である「体育演習」を 開講するのである。 5.総括 本研究の目的は,私立A 大学の小学校教員養成カリキュ ラムを事例として取り上げ,それを構成する体育科に関す る科目間及び教育実習科目において検討すべき科目間の関 連性や科目の順序性について検討するための基礎資料を収 集することであった。 本研究の結果,対象カリキュラムの場合,教科に関する 科目と教育実習科目を架橋するためには,「体育教科」「体 育演習」と「小学校実習指導」「小学校教育実習」の関連性 を,教科に関する科目と各教科の指導法を架橋するために は「体育教科」「体育演習」と「体育指導法」の関連性を, 教育実習科目と各教科の指導法を架橋するためには「小学 校教育実習」と「体育指導法」の関連性を検討する必要が あると考えられた。 また,教育実習における体育科の授業実習の実施状況か ら,体育授業を実施する経験を教育実習において教育実習 生全員に保障することが困難であると考えられる。したが って,体育授業の実施経験は,大学での授業科目において 保障しなければならないと考えられた。 最後に,現在の対象カリキュラムでは,教育実習前後に 履修可能な体育科に関する科目が設定されていないため, 教育実習前後に体育科に関する科目を開講する必要がある と考えられた。 -注- 1 私立 A 大学教育学科で使用された『平成 24 年度シラバ ス』と『履修便覧平成24 年度入学(2012)』を参照した。 なお,研究対象の匿名性を確保するため,大学名は仮名 にしている。 2 研究対象の匿名性を確保するため,科目名はすべて仮名 にしている。 -引用参考文献- (1) 中央教育審議会『今後の教員養成・免許制度の在り方に ついて(答申)』2006. (2) 中央教育審議会『教職生活の全体を通じた教員の資質能 力の総合的な向上方策について(答申)』2012,p. 12. (3) 長谷川悦示,岡出美則,高橋健夫,萩原武久,米村耕平, 松本奈緒「筑波大学における体育教師教育カリキュラム 及び指導法の検討:「体育授業理論・実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」 の授業展開」『筑波大学体育科学系紀要』26,2003,pp. 69-85. (4) 日野克博,刈谷三郎「質問紙調査による教育実習生の意 識の実態把握」『研究代表者木原成一郎 科学研究費補 助 金 ( 基 盤 研 究 B)研究成果報告書研究課題番号 15300214 実践的力量を形成する体育教師教育プログラ ム開発のための実証的研究』2006,pp. 119-132. (5) 木原成一郎,村井潤,加登本仁,謝娟,松下篤,林楠, 松田泰定「教員養成段階で行う体育の模擬授業の効果に 関する事例研究(その2)-テスト映像を視聴した学生 が気づいた体育授業の要素-」『学校教育実践学研究』 15,2009,pp. 29-37. (6) 教育職員養成審議会『新たな時代に向けた教員養成の改 善方策について(教育職員養成審議会・第1 次答申)』 1997. (7) 日本教育大学協会『教員養成の「モデル・コア・カリキ ュラム」の検討-「教員養成コア科目群」を基軸にした カリキュラムづくりの提案-』2004. (8) 高橋健夫,吉野聡「体育授業場面を観察記録する」高橋 健夫編著『体育授業を観察評価する』明和出版,2003, pp. 36-39

参照

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