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バス事業規制緩和後の10年--需給調整廃止政策の評価に向けて

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(1)商経学叢. 第57巻 第3号2011年3月. バ ス事 業 規 制 緩 和 後 の10年 需給調整廃止政策の評価 に向けて. 高 概要. 橋. 愛. 典. 日本 にお け る乗 合 バ ス 事 業 の 規 制 緩 和(需 給 調 整 条 項 の廃 止)は,2002年. に実 施 され,. ま もな く10年 が 経 過 しよ う と して い る。 本 稿 は,規 制 緩 和 政 策 の 評 価 の 機 が 熟 して い る こ と を 受 けて,日 本 の バ ス市 場 お よ びバ ス交 通 政 策 が 規 制 緩 和 後 に見 せ た 展 開 を 総 括 し,規 制 緩 和 政 策 を 評 価 す るた め の 方 向 性 を 整 理 す る。 本 稿 で は まず,規 制 緩 和 前 か らの バ ス市 場 の 経 緯 を た ど り,規 制 制 度 の 変 化 を 概 説 した 上 で,そ の 影 響 を 基 礎 的 な デ ー タを 中 心 に検 討 す る。. Abstract ture. of the. We first tion. The aim of this Japanese. review. called. the main. bus market. the. structure. "demand-supply contents. of the. ine the consequences tries. and. paper. competition. of Japanese. happens. the. from. analyze. in these. under. of Japanese. Secondly policy. bus. market. that,. of institutional. deregulated. until. 1990s,. we survey. with. in effect,. so far.. the changes. implemented. by the deregulation,. We indicate. viewpoint. ten years bus market. balancing." deregulation. brought. the structure. is to qualitatively. a particular. there. has been. In conclusion, changes,. the. in 2002.. バ ス 市 場,規. 原 稿 受 理 日2011年3月15日. 制 緩 和,. environment.. under. the regula-. debate Next focus little. we consider. in preparation. tive analyses.. キ ー ワー ド. in the struc-. 需 給 調 整 廃 止,道 路 運 送 法 の 再 改 正. over. and. we examon new enchange why. in this. for quantita-.

(2) 第57巻. 1.は. 第3号. じ. め. 日本 に お け る乗 合 バ ス事 業 の 規 制 緩 和 は,2002年2月. に. に実 施 され,早. と して い る。 イギ リスで は,1980年 代 前 半 か ら域 内バ ス(localbus)の. くも10年 が 経 と う 規制緩和が議論 さ. れ(1),86年 か ら87年 に か け て 実 行 に移 さ れ た。 そ の お よそ10年 後 に,規 制 緩 和 政 策 の 評 価 が 学 界 の話 題 とな った こ とを 考 え る と(2),日本 で も規 制 緩 和 政 策 を評 価 す る機 が熟 しつ つ あ る と いえ る。 そ こで 本 稿 で は,日 本 の バ ス市 場 お よ びバ ス交 通 政 策 が 規 制 緩 和 後 の 約10年 間 に見 せ た 展 開 を総 括 し,規 制 緩 和 政 策 を 評 価 す る た めの 方 向 性 を 検 討 す る。 も っ と も,日 本 の 「規 制 緩 和 」 とイ ギ リスの"deregulation"で. は,実 施 前 の前 提 条 件(市 場 構 造 等)が 異 な る. 上,そ の 政 策 内容 に も相 違 が あ る と考 え られ る。 デ ー タの 入 手 可 能 性 と い った 問 題 か ら, 定 量 的 評 価 や,こ れ に基 づ く厳 密 な 国 際 比 較 は,現 時 点 で は難 しい。 本 稿 は,こ れ か ら定 量 的 評 価 が 進 む 可 能 性 を 見 据 え つ つ も,基 礎 的 な デ ー タ に基 づ いて 制 度 変 更 の 効 果 を 検 討 す る と い っ た,定 性 的 な 分 析 を 中心 とす る。 な お,本 稿 で は乗 合 バ スの 中で も,イ ギ リス の 域 内バ ス に相 当す る,地 域 交 通(生 活 交 通,日 常 交 通)と. して の 乗 合 バ スサ ー ビ ス に焦. 点 を絞 る(3)。 た だ し,い わ ゆ る 「高 速 バ ス」(イ ギ リス で言 う都 市 間急 行 バ ス に相 当す る, 長 距 離 の 乗 合 バ スサ ー ビ ス)も,乗. 合 バ スの 一 種 と して 同時 に規 制 緩 和 され た こ とか ら,. 必 要 に応 じて 触 れ る こ と とす る。 本 稿 の構 成 は以 下 の とお りで あ る。2.で は,規 制 緩 和 まで のバ ス市 場 の動 向 を簡 単 に振 り返 り,規 制 緩 和 当初 に 予期 され て い た 市 場 構 造 を概 観 す る。3.で は,規 制 緩 和 政 策 の 主 要 内容 を,2002年. の需 給 調 整 廃 止 と,2006年. の 道 路 運 送 法 再 改 正 に分 け て検 討 す る。4.で. は,規 制 緩 和 後 の 市 場 構 造 の 変 化 を 全 国 レベ ル の デ ー タ と個 別 市 場 の 動 向 か ら概 説 す る。 5.で は,本 稿 の議 論 を踏 ま え て,乗 合 バ ス事 業 の 規 制 緩 和 以 降 の約10年 間 を総 括 し,今 後 の 課 題 を指 摘 す る。. (1)イ. ギ リス の 域 内 バ ス と は,最. 急 行 バ ス(coach)を. 低 乗 車 距 離 が15マ. 含 ま な い 。 な お,域. 入 札 制 が 導 入 さ れ た 。 ま た,都 れた。. イ ル 以 下 の バ ス サ ー ビ ス を 指 し て お り,都. 内 バ ス の 規 制 緩 和 に お い て,ロ. 市 間 急 行 バ ス の 規 制 緩 和 は,域. 内 バ ス に 先 駆 け て1980年. に実施 さ. (2)例 と し て,Mackie,PrestonandNash[1995],MackieandPreston[1996],White[1997] が あ る 。 こ れ ら を 含 め て 日 本 語 で 評 価 お よ び そ れ を め ぐ る 論 争 を サ ー ベ イ した 研 究 と し て,寺 [2002]第4章,松 (3)地. 澤[2005]が. 域 交 通 と は,「 日常 生 活 圏(一. 橋[2006]p.1)を. あ る。 日 生 活 圏)の. 指 す もの とす る。 -386(876)一. 市間. ン ド ン は 例 外 と さ れ,. 範 囲 内 で 行 わ れ る交 通 」(斎 藤[1991]p.281,高. 田.

(3) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. 2.規. 橋). 制 緩 和 ま で のバ ス市 場. 本 節 で は,日 本 の バ ス市 場 が 規 制 緩 和 ま で に 見 せ た状 況 の 変 化 を,高 橋[2006](主 第2章)を. 2.1日. 再 論 す る形 で 辿 り,規 制 緩 和 の 背 景 を 検 討 す る。. 本 の 乗合 バ ス市 場 の ラ イ フ サ イ ク ル. 高 橋[2006]は,日 表1の. に. 本 の 乗 合 バ ス市 場 が 持 つ100年 の歴 史 を主 に規 制 制 度 か ら時代 区分 し,. よ う に5つ の 段 階 に ま と めて い る。 中で も,第 二 次 世 界 大 戦 後 か ら,2002年. 緩 和 まで の 市 場 の 歴 史 を 概 観 して お き た い。 この 時 期 は表1に. の規制. も あ る よ う に,「 復 興 ・成 熟. 期 」 と 「需 要 後 退 期 」 に分 けて 考 え る こ とが で き る。. 表1日. 時 代 区 分 導入期 1903∼33年. 本 にお ける 乗 合 バ ス市 場 の 諸 段 階. 規 制 制 度. 市 場 の動 向. 地 方 警 察 に よ る取 締 り. バ ス車 両 の 輸 入,バ ス 事 業 の 開 始. 内 務 省 自動 車 取 締 令(1919) 後 追 い的 ・交 通 安 全 上 の 規 制 監 督 権 を 鉄 道 省 へ 集 約(1927). 事業者の増加 と原子的競争. 自動 車 交 通 事 業 法(1933). 系 統 別 の 免 許 … 一 路 線 に複 数 の 事 業. 者が存在 一路線一営業の原則の普及. 事業者間の 自主的統合 公 営(都 市 部)・ 国 営 バ ス の 参 入 東 京 ・大 阪 で の 戦 時 交 通 調 整(1938∼) 全 国 で の 事 業 者 統 合(1942∼). 潜在的成長期 1933∼51年. 復 興 ・成 熟 期 1951∼70年. 需要後退期. 道 路 運 送 法(旧 法,1948). 戦後の市場再 々編. 道 路 運 送 法(1951). 需給調整の明文化 需 要 の 増 加 に もか か わ らず,事 業者 数 に変 化 な し. 道 路 運 送 法 の 枠 組 み に変 化 な し. 需 要 後 退 の 開 始 ・深 刻 化. 1970∼2002年. 規制緩和期 2002年. 国 庫 補 助 ・コ ミュニ テ ィバ スの 登 場. 需 給 調 整 条 項 廃 止(2002). ∼. ※ 高 橋[2006]p.41を. 一部修正。. 復 興 ・成 熟 期 は,自 家 用 乗 用 車 の 普 及 は進 ん で お らず,比 較 的 近 距 離 の 移 動 さえ も公 共 交 通 に依 拠 して い た時 期 で あ る。 バ ス交 通 の 発 展 が,日 本 経 済 の 復 興 ・成 長 の 一 部 を 支 え て い た と い って も過 言 で はな いで あ ろ う。 この 時 期 の バ ス市 場 は,1951年. の道路運送法の. 規 制 の 下 に置 か れ た。 その 根 幹 に あ るの が 需 給 調 整 条 項 で あ る。 こ こで は,バ ス事 業 に免 一387(877)一.

(4) 第57巻. 第3号. 許 制 が 適 用 され,路 線 単 位 で も一 路 線 一 営 業 の 原 則 が 守 られ た。 そ れ ゆえ,バ. ス市 場 全 体. の 需 要 が 増 え て い た に もか か わ らず,各 地 で 地 域 独 占的 な 営 業 区 域 を 持 つ 既 存 事 業 者 が こ れ に対 応 す る こ と とな り,新 規 参 入 が 許 可 され る こ と は ご く稀 で あ った㈲。 地 域 に よ って は,戦 中 お よ び戦 後 す ぐの 事 業 者 統 合 ・解 体 や 新 規 参 入 を 反 映 し,事 業 者 間 の 直 接 競 争 も 見 られ たが,全 国 的 に見 れ ば あ くまで も例 外 で あ っ た。 その 経 験 が 全 国 的 に知 られ,共 有 され る こ と は少 な か っ た(高 橋[2006]pp.50-51)。 需 要 後 退 期 は,乗 合 バ スが 輸 送 分 担 率 に お いて 人 員 ・人 キ ロ と も 自家 用 車 に逆 転 され て 以 降 の 時 期 で あ る。 その 背 景 に は 当然 の こ とな が ら,自 家 用 乗 用 車 の 普 及(い わ ゆ る モー タ リゼ ー シ ョ ン)が あ っ た。 も っ と も,道 路 運 送 法 の 枠 組 み は その ま まで あ り,新 規 参 入 は原 則 と して 認 め られ ず,事 業 者 数 に代 表 され る市 場 構 造 は固 定 的 で あ った 。. 2.2デ. ー タ か ら見 る バ ス市 場 の 動 向. こ う し た 市 場 の 動 向 を,簡. 単 な デ ー タ を 用 い て 見 て お き た い 。 図1は,市. 要 側 か ら概 観 す る も の と して,戦 送 人 員 は1960年. 代 後 半(正. 場の動向を需. 後 に お け る バ ス 輸 送 人 員 の 推 移 を 示 した も の で あ る 。 輸. 確 に は1969年)を. る よ う に な っ た 。 規 制 緩 和 直 前 の2001年. ピー ク と し,1970年. の 時 点 で,輸. 代 に入 る と減 少 傾 向 を 辿. 送 人 員 は ピ ー ク の 年 代 と 比 べ,文. 字. 通 り半 減 して い る 。. ※ 日本 自動 車 会 議 所[各 年]よ 図1規. り作 成 。. 制 緩 和 まで の バ ス輸 送 人 員 の 推 移. (4)後 述 の よ う に,貸 切 バ ス 事 業 者 が21条 バ ス(貸 切 乗 合)を 運 行 し, 擬似的な新規参入を許 され る事 例 が,ご く稀 な 例 外 に該 当 した 。 一388(878)一.

(5) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. 続 い て,供. 給 側 の 動 向 を,事. 業 者 数 か ら概 観 す る 。 図2は,規. 業 者 数 の 推 移 を 示 し た も の で あ る 。 こ れ に よ る と,乗 至 る ま で,360前. 橋). 制 緩 和 まで の 乗 合 バ ス事. 合 バ ス 事 業 者 数 は,1980年. 後 で ほ ぼ 一 定 で あ っ た 。 そ の 後 は 増 加 傾 向 に あ っ た が,あ. 整 下 で あ っ た こ と か ら,後. 代前半 に. くまで も需 給 調. 述 の 分 社 化 の ブー ムが 既 に始 ま って いた もの と考 え られ る。. (者). 320. 紳 紳 紳 ぜ 紳紳 紳 ぎ ♂ ♂ ず 紳譜 諺 紳 譜 ※ 日本 自動 車 会 議 所[各 年]よ 図2規. 図3は,同. り作 成 。. 制 緩 和 ま で の 乗 合 バ ス事 業 者 数 の 推 移. 時期 にお け る,乗 合 ・貸 切 両 方 の バ ス事 業 者 数 の 推 移 を 示 した もの で あ る。 貸. 切 バ ス事 業 も需 給 調 整 規 制 の 下 に置 か れ て い たが,そ の 事 業 者 数 は早 い段 階 か ら増 加 傾 向 に あ っ た。 これ は,規 制 の 運 用 が 乗 合 バ ス事 業 の それ と は大 き く異 な って いた た め と考 え られ る。1997年 度 か らは一 層 の 「需 給 調 整 の 弾 力 的 運 用 」(杉 山[1999]p.52)が 同年 度 に貸 切 バ ス事 業 者 数 は一 気 に250社 も増 加 した。 r去 、. ∪. 調紳紳諺紳紳鷲ぶ♂♂ず紳譜縛紳紳譜ボ ※ 日本 自動 車 会 議 所[各 年]よ 図3規. り作 成 。. 制 緩 和 まで の バ ス事 業 者 数 の 推 移 一389(879)一. な さ れ,.

(6) 第57巻 2.3規. 第3号. 制緩 和前 後 の コ ミ ュニ テ ィバ ス ブ ー ム. 上 記 の デ ー タ に 直 接 現 れ な い バ ス 市 場 の 動 向 と して,規 規 制 緩 和 後 に も 続 く)コ バ ス と は,例. え ば 「地 方 公 共 団 体 等 が ま ち づ く りな ど 住 民 福 祉 の 向 上 を 図 る た め 交 通 空 白. 性 化 等 を 目 的 と して,自. 齢 者 等 の 外 出 促 進,公. 共 施 設 の 利 用 促 進 を 通 じた 『ま ち 』 の 活. ら が 主 体 的 に 運 行 を 確 保 す る バ ス の こ と 」(国 土 交 通 省[2006]. 定 義 で き る(5)。1995年 に 運 行 を 開 始 し た 東 京 都 武 蔵 野 市 の 「ム ー バ ス 」(土 屋 ほ. か[1996],土. 屋[2004]第2章)が. 嗜 矢 と さ れ,全. る よ う に な っ た 。 ム ー バ ス は,初 立 採 算 を 達 成 し,さ 功 は,大. し て,. ミュニ テ ィバ スの ブー ム につ いて 述 べ て お きた い。 コ ミュニ テ ィ. 地 域 ・不 便 地 域 の 解 消,高. p.119)と. 制 緩 和 直 前 に 起 こ っ た(そ. 国 の市 町 村 の半 分 ほ どが 運 営 に 携 わ. 期 投 資 は 武 蔵 野 市 が 行 っ た も の の,そ. ら に 剰 余 金 ま で 出 て い る と 見 られ る 。 しか し,ム. 都 市 近 郊 と い う 需 要 密 度 の 高 さ に 負 う と こ ろ が 多 く,全. 中 で は あ く ま で も 例 外 で あ る 。 一 般 的 に は,自 い 。 実 際,2005年. 時 点 で,全. 替 を 運 行 目 的 と して い る(国. の 後 の 運 営 で は独 ー バ ス の こ う した 成. 国 の コ ミュニ テ ィバ スの. 治 体 の 補 助 を 前 提 に 運 営 さ れ る場 合 が 多. 国 の コ ミ ュ ニ テ ィ バ ス の31%(348件)が. 乗 合 バ ス の廃 止 代. 土 交 通 省[2006]p.122)。. 3.規. 乗 合 バ ス事 業 の 規 制 緩 和,つ. 制緩和 と制度変更の主要内容. ま り需 給 調 整 規 制 の 廃 止 は,2002年2月. の道路運送法改正. の 際 にな され た。 そ して,そ の 成 果 が 十 分 に明 確 にな る前 の2006年10月 に,道 路 運 送 法 が 再 度 改 正 され た。 これ は,規 制 緩 和 と い う基 本 方 針 自体 に は変 更 はな い もの の,道 路 旅 客 輸 送 機 関 が 多 様 化 し,そ れ らの 法 制 度 上 の 位 置 付 けを 明 確 化 す る こ とが 求 め られ た 結 果 と 考 え られ る。 本 節 で は,2002年. の 需 給 調 整 廃 止 と,2006年. の道路運送法再改正のそれぞれ. につ いて,主 要 内容 を 整 理 す る。. 3.12002年. の 需給 調 整廃 止. (1)規 制 緩 和 の 主 要 内 容 需 給 調 整 条 項 は,バ スの み な らず 各 種 交 通 機 関 ご との 事 業 法 に明 記 され て きた 。 そ れ が い ち早 く廃 止 され たの は,1990年 に道 路 運 送 法 か ら トラ ッ ク事 業 が切 り離 され,「貨 物 自動 車 運 送 事 業 法 」 が 施 行 され た と きで あ っ た。 規 制 が 早 い段 階 で 形 骸 化 して いた トラ ック事. (5)コ. ミ ュ ニ テ ィ バ ス の 定 義 に 関 す る 議 論 は,高 -390(880)一. 橋[2006]pp.13-14を. 参 照 され た い。.

(7) バス事業規制緩和後の10年(高 橋) 業 と異 な り,他 の 交 通 機 関 で は需 給 調 整 規 制 は存 続 したが,1996年. に,交 通 事 業 全 般 にお. け る需 給 調 整 規 制 の 廃 止 が 決 定 され た。1999年 に は,前 述 の 「需 給 調 整 の 弾 力 的 運 用 」 が 始 ま って い た貸 切 バ ス事 業 に お いて 需 給 調 整 規 制 が 廃 止 され,2002年. に は道 路 運 送 法 の 改. 正 に伴 い,乗 合 バ ス と タ ク シー の 需 給 調 整 規 制 が 廃 止 され た。 乗 合 バ ス事 業 で いえ ば,参 入 は免 許 制 か ら許 可 制 に,退 出 は届 出制 に(6),運賃 規 制 は確 定 額 の認 可 制(強 制 認 可 制) か ら上 限 認 可 制 に(7),それ ぞ れ 改 め られ た の で あ る。. (2)ク. リー ム ス キ ミ ン グ に 関 す る 議 論. 需 給 調 整 廃 止 と い う 基 本 方 針 が 決 ま っ た の ち,規 (運 輸 政 策 審 議 会 自 動 車 交 通 部 会)に (cream-skimming)の. 制 緩 和 の 具 体 的 な 内容 を 検 討 す る場. お い て 問 題 と な っ た の は,ク. 扱 い で あ っ た 。 ク リ ー ム ス キ ミ ン グ と は,バ. リー ム ス キ ミ ン グ. ス事 業 にお いて は利 用. 者 の 多 い 時 間 帯 ・サ ー ビ ス に 限 定 し た 参 入 を 指 す 。 こ れ を 容 認 す る か 否 か に つ い て は,い ず れ の 見 解 も 成 り立 ち う る(8)。す な わ ち,こ な 競 争 を 通 じて,そ. れ 以 外 の(つ. ま り,利. う し た 特 定 の 時 間 帯 ・サ ー ビ ス に お け る 直 接 的 用 者 の 少 な い)時. の 原 資 を 枯 渇 さ せ る と い う 見 解 が あ る 。 そ の 一 方 で,理 runstrategy)に. 間 帯 ・サ ー ビ ス へ の 内 部 補 助. 論 上 は 当 て 逃 げ 戦 略(hit-and-. 相 当 す る 競 争 促 進 と 市 場 の 活 性 化 の 要 素 で あ り,こ れ こ そ が 競 争 政 策 の. 真 髄 で あ る と い う 見 解 も 成 り立 つ 。 結 局,こ. の 議 論 の 結 果(運. 輸 政 策 審 議 会[1999])を. 受 け,需. リ ー ム ス キ ミ ン グ 防 止 条 項 が 設 け ら れ た(9)。そ の 運 用 は,新 ク の 供 給 比 率 が,既. 給調整 規制廃止 の際 にク. 規 参 入 者 の ピー ク とオ フ ピー. 存 事 業 者 の そ れ と 比 べ て1.5倍 以 上 と な っ た と き に,事. 計 画 の 変 更 命 令 を 発 す る も の で あ る(寺. 業 者 に 対 し事 業. 田[2002]pp.213-214)。. (3)「 地 域 協 議 会 」 と都 道 府 県 の役 割 規 制 緩 和 に よ って 競 争 が 促 進 され,上 記 の よ う に 内部 補 助 が 困 難 にな り,さ ら に退 出が 届 出制 にな る こ とで,不 採 算 サ ー ビスか らの 事 業 者 の 撤 退 が 相 次 ぐ可 能 性 が 生 まれ る。 こ の,い わ ゆ る 「足 の 確 保 」 の 問 題 が 一 層 深 刻 とな る こ と も,規 制 緩 和 の 具 体 的 内容 を 定 め. (6)具. 体 的 に は6ケ. 月 前 ま で の 事 前 届 出 制 で あ り,廃. 前 ま で の 届 出 で よ い(寺. 止 後 の 代 替 サ ー ビ ス が 確 保 で き る 場 合 は30日. 田[2002]p.214)。. (7)乗. 合 バ ス 運 賃 に お け る 上 限 認 可 制 に つ い て は,高. (8)バ. ス 市 場 に お け る ク リー ム ス キ ミ ン グ を あ ぐ る 議 論 に つ い て は,杉. 寺 田[2002]pp.213-214を (9)も. っ と も,運. を 参 照 され た い 。 山[1999]pp.58-59お. よび. 参 照 され た い。. 輸 政 策 審 議 会[1999]や. 用 語 は 用 い ら れ て お ら ず,専. 橋[2006]第5章. 道 路 運 送 法 の 条 文 で は,「. ク リー ム ス キ ミ ング」 とい う. ら 「特 定 の 時 間 帯 等 の み へ の 参 入 」 と い っ た 文 言 が 使 わ れ て い る 。 -391(881)一.

(8) 第57巻. 第3号. る際 の 論 点 の 一 つ で あ っ た。 これ に対 して は,都 道 府 県(特. に,「 交 通 政 策 課 」 「交 通 対 策. 課 」 と い っ た部 局)が 主 体 とな って 「地 域 協 議 会 」 を 設 置 し,こ こで 市 町 村 や 事 業 者 と と も に地 域 交 通 政 策 を 検 討 す る こ とが 原 則 とな っ た。 地 域 協 議 会 は都 道 府 県 ご と に1つ と さ れ,そ の 中 に い くつ か の 分 科 会 を 置 くと い う方 針 で あ る。 か つ て の,国 鉄 の 地 方 交 通 線 廃 止 や,「 地 方 バ ス路 線 維 持 対 策 協 議 会 」 の経 緯 か ら,地 域 協 議 会 の 実 効 性 に は規 制 緩 和 が 実 施 され る前 か ら懸 念 が 示 され て い た(杉 山[1999]p.57,寺. 田[2002]pp.216-217)。. (4)国 庫 補 助 と 「広 域 幹 線 的 路 線 」 規 制 緩 和 に伴 って 国 庫 補 助 の 枠 組 み が 改 め られ,そ の 対 象 が 「広 域 幹 線 的 路 線 」 に限 定 さ れ る よ う に な っ た こ と も,自 治 体 の バ ス交 通 政 策 に大 き な 影 響 を 与 え か ね な い状 況 で あ っ た。 広 域 幹 線 的 路 線 の 指 定 を 受 け る に は,複 数 市 町 村 に ま た が る こ と,路 線 長 が 10km以. 上 で あ る こ と,1日3便. 以 上 で あ る こ と,1kmあ. た りの乗 車 人 数 が15人 以 上 で. あ る こ と,と い う条 件 を 全 て 満 た さな けれ ばな らな い(国 土 交 通 省[2002],鈴. 木[2002]. pp.60-61)。 折 し も,規 制 緩 和 と前 後 す る2000年 か ら2005年 にか けて は,総 務 省 が 市 町 村 合 併(い. わ ゆ る 「平 成 の 大 合 併 」)を 強 力 に推 進 した 時 期 で あ り,合 併 自治 体 で は 国庫 補 助. の 給 付 に お いて 不 利 にな って しま う。 そ こで,基 準 日(2001年3月31日)以. 降の市町村合. 併 に よ り,従 来 の 国 庫 補 助 対 象 路 線 が 補 助 対 象 外 とな らな い よ うな 配 慮 が な され た⑩。. 3.22006年. の道 路 運 送 法再 改正. (1)事 業 区 分 の 変 更:「 貸 切 乗 合 」 の扱 い を 中心 に 2006年 の 道 路 運 送 法 再 改 正 の 内容 は,国 土 交 通 省[2006]に. 詳 細 に示 され て い る。 中で. も大 きな 意 味 を持 っ たの は,バ ス事 業 の 区 分 変 更 で あ る。 これ は,図4に. 示 す よ う に,乗. 合 事 業 の 対 象 範 囲 の 拡 大 が 主 で あ る。 そ も そ も乗 合 事 業 と は,再 改 正 前 の 道 路 運 送 法 第4 条 に お い て,「 路 線 を定 め て 定 期 に運 行 す る 自動 車 に よ り乗 合 旅 客 を 運 送 す る一 般 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 」 で あ る と され,こ. こか ら乗 合 バ スを 「4条 バ ス」 と呼 ぶ こ と も あ った 。 今. 回 の 再 改 正 で は,こ の 条 文 か ら 「路 線 を 定 めて 定 期 に運 行 す る 自動 車 に よ り」 の 文 言 が 削 除 され,定 期 ・定 路 線 以 外 の 乗 合 旅 客 運 送 事 業 も,「4条 乗 合 」 に含 ま れ る こ と とな った。 その 具 体 例 が,利 用 者 の 事 前 予 約 に応 じて,運 行 経 路 や ダ イ ヤを そ の 都 度 設 定 して(あ い は,基 本 パ ター ンか ら迂 回 ・変 更 して)運 行 す る 「デ マ ン ド(型)交. ⑩. 高 橋[2006]pp.55,169-171を 的 な ス キ ー ム と し て,京. 参 照 さ れ た い 。 ま た,合 都 府 京 丹 後 市 の 例(酒 -392(882)一. る. 通 」 あ る い は 「需. 併 自治 体 に お け る 国 庫 補 助 給 付 の 具 体. 井 ・高 橋[2009]p.5)を. 参 照 され た い。.

(9) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. 要 応 答 型 交 通(demand-responsivetransport)」. 橋). で あ る(ll)。. 一般旅 客 自動 車運送 事業(再 改 正 前) 乗 //4条. 乗合. 乗合以外. 合 6. 、. 一. ヨ. 〈路線 を定めて定期 に運行す る自動車 に よ り乗合旅客 を運送 す る一般旅客 自動車 運送富業〉. 、. 、. 4条 貸 切 〈4条乗合及 び4条 乗用以外の 一般旅客 自動車運送事業〉. 三21 手条. 定員 10人 超. 氏. 7. 4条 〔。,.ニ テ,バ ス 〕. 又. ス ∼. ノ. 代鉄 道 替工 バ事 ス運 休. 交 一通. 6. ノ. 一. 等 ζ. r、 4条 乗 用 〈 一個の契約 により乗車定員十 人以下の 自動車 を貸 し切 つて旅 客 を運送 する一般旅客 自動車運 送事業〉. 一. 21条 貸切 乗合. 〔 乗合タクシー 〕・. 黛. ツ. 殴. 定員 10人 以下. ノ. 一般旅 客 自動車運 送事業(再 改 正 後) 乗. 乗合以外. 合 '. //\. 21. 4条 乗 合 [乗合旅客 を運送 する一般旅 客 自動車運送事業】. 桑爵 戸. r\. 鉄道. コ ミュ ニ テ ィバ ス. 代. ノ. 賛. ス  . !、. 乗合 タクシー 、'. 殴/ヘ. 省令 で 定め る 定員以 上. 工 事 運休. デ マ ン ド交 通 \. 4条 貸 切 卜 個の契約 により国土交通 省 で定 める乗車定 員以上 の自動車 を貸 し切 つて旅客 を運送 する一 般旅客 自動車運送 事業]. 4条 乗 用 [一個 の契約 により團土 交通 省 で定める乗東定 員未満 の自動 車 を貸 し切 つて旅客を運送する一 般 旅客自動単運送事業]. 省令 で 定 める 定 員未満. ノ ㌧. [. 地域 の関係 者が合意 してい る場合. k. 運賃:上 限認 可→ 事前届出 /. ※ 国 土 交 通 省[2006]p.133を. 図4乗. 一部修正。. 合事業の対象範囲の拡大. (ll)日 本 に お け るデ マ ン ド(需 要 応 答)型 交 通 の 展 開 につ いて は,吉 田[2009],竹 内[2009],高 橋[forthcoming]を 参 照 され た い 。 そ の 典 型 例 は,福 島県 南 相 馬 市 小 高 の 「お だかe一ま ち タ ク シー 」(奥 山[2007])で あ るが,南 相 馬 市 は 東 日本 大 震 災(2011年3月11日)の 被 災 地 で あ り, また,震 災 に伴 う東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 の 被 害 が 甚 大 な 場 所 で もあ る。 震 災 で 命 を 落 と され た 方 々の ご冥 福,被 災 され た 方 々の お 見 舞 い な らび に,被 災 地 の 迅 速 か つ 有 意 義 な 復 興 を,心 か らお 祈 り 申 し上 げ る。 一393(883)一.

(10) 第57巻 も う一 つ,図4で. 第3号. 明 らか な の は,従 前 の 「21条貸 切 乗 合 」 も また,4条. 乗 合 に含 まれ る. こ と とな っ た こ とで あ る。21条 貸 切 乗 合 と は,道 路 運 送 法 第21条 に基 づ き⑫,「災 害 の 場 合 その 他 緊 急 を要 す る と き」 ま た は 「一 般 乗 合 旅 客 自動 車 運 送 事 業 者 に よ る こ とが 困 難 な 場 合 」 に,国 土 交 通 大 臣の 許 可 を 受 けて,貸 切 事 業 者 が 運 行 主 体 とな って 乗 合 旅 客 の 運 送 を 行 う もの で あ っ た。 非 常 にわ か りに くい例 外 規 定 で あ っ たが,そ の 活 用 事 例 は意 外 に も多 か っ た。 それ らは端 的 に言 え ば,補 助 を 前 提 に存 続 す る不 採 算 サ ー ビ ス と,貸 切 バ ス事 業 者 が 乗 合 事 業 に擬 似 的 に新 規 参 入 す る営 利 的 サ ー ビ ス に分 け られ よ う。 不 採 算 サ ー ビス と して の21条 バ ス は,前 述 の 国 庫 補 助 の 期 限 切 れ に伴 って 乗 合 事 業 者 が 廃 止 した4条 バ スを,自 治 体(都 道 府 県 ・市 町 村)の 補 助 を 通 じて,貸 切 事 業 者 が 代 替 運 行 す る場 合 や,自 治 体 が 運 営 す る コ ミュニ テ ィバ スで,貸 切 乗 合 の 規 定 を 活 用 す る もの で あ る。 国土 交 通 省 が 再 改 正 前 の2005年 に 行 っ た調 査 に よ れ ば,全 国 の コ ミ ュニ テ ィバ ス (1,072件)の. う ち,貸 切 乗 合 に よ るバ スが38%(405件),同. じ くタ ク シ ーが13%(142件). も見 られ た(13。これ らで は,4条 バ ス を運 行 して い た 「乗 合事 業者 」 と,21条 バ ス と して 継 承 す る 「貸 切 事 業 者 」が 同一 の既 存事 業 者 で あ る こ と も多 か った と見 られ る(高 橋[2006] p.149)。 極 端 な 場 合,4条. バ スか21条 バ スか は補 助 の都 合 の み で あ り,変 更 にな って も車. 両 の 横 の 「乗 合 」 「貸 切 」 とい う表 示 以 外 は何 も変 わ らな か った。 これ に対 し,営 利 的 サ ー ビス と して の21条 バ ス は,貸 切 事 業 者 が 乗 合 事 業 に実 質 的 に新 規 参 入 を果 たす た め に貸 切 乗 合 許 可 を 取 っ た もの で あ る。 潜 在 的 な 利 用 者 が 存 在 す る もの の,既 存 乗 合 事 業 者 が 新 たな サ ー ビスを 開 始 しな い場 合 に,タ ク シー や 貸 切 バ ス と い った 隣 接 業 種 の 事 業 者 が その 需 要 に応 え た もの で あ る。 古 くは1970年 代 か ら,法 改 正 の 直 前 ま で,こ. う した事 例 は大 都 市 圏 を 中心 に見 られ たω。21条 バ ス は あ くま で も貸 切 事 業 の 一 種. ⑰. た だ し,道 路 運 送 法 の 他 の 条 項 の 改 正 に伴 い,貸 切 乗 合 を 規 定 す る条 項 が 第21条 以 外 に 置 か れ て い た 時 期 もあ る(高 橋[2001]p.224)。. ⑱. 調 査 結 果 は,国 土 交 通 省[2006]p.122を 参 照 さ れ た い。 全 国 の コ ミュニ テ ィバ ス の他 の 制 度 的 根 拠 は,4条 バ ス が25%(266件),80条 バ ス が24%で あ っ た。80条 バ ス は,再 改 正 前 の道 路 運 送 法 第80条 に基 づ く 「自家 用 自動 車 の 有 償 運 行 」 を 法 的 根 拠 とす る。 これ は 「災 害 の た め 緊 急 を 要 す る と き,又 は公 共 の 福 祉 を 確 保 す るた め や む を 得 な い場 合 」 に国 土 交 通 大 臣 の 許 可 を 受 けて 行 う もの で,市 町 村 が 所 有 す る 自家 用 バ ス を コ ミュニ テ ィバ ス と して 運 行 し,運 賃 を 収 受 で き る。 そ の 際 に,実 際 の運 行 は民 間 委 託 す る こ と も可 能 で あ る。 島 根 県 安 来 市 の 「イ エ ロー バ ス 」(高 橋[2006]pp.155-159)は そ の一 例 で あ る。80条 バ ス は,図4に 現 れ な い こ とか ら理 解 され る よ う に,再 改 正 に伴 う事 業 区 分 変 更 の 対 象 外 で あ った が,条 文 が 第78条 に移 さ れ(「78条 バ ス 」 と 呼 ば れ る こ と もあ る),ま た,特 定 非 営 利 活 動 法 人(NPO法 人)が 自家 用 車 ・ボ ラ ンテ ィア を 活 用 して 行 う有 償 運 送 を 含 め て,登 録 制 度 が 導 入 され た(国 土 交 通 省[2006]pp.58-81,小 熊[2009]. ω. pp.41-42)。 事 例 と して,千 葉 市 の 団 地 交 通(現 ・あ す か 交 通,1974年 運 行 開始),神 戸 市 の 神 鉄 運 輸 サ ー ビス(現 ・神 鉄 バ ス,1978年),埼 玉 県 ふ じみ 野 市 の ライ フバ ス(1989年),愛 知県小牧市の桃花 台 バ ス(あ お い 交 通,2002年)が あ る。 桃 花 台 バ ス は,当 初 は会 員 制(住 民 組 織 と事 業 者 の 間 の 契 約)に よ る貸 切 バ ス と して 運 行 を 計 画 し,運 輸 局 の 指 導 を 経 て21条 バ ス と して 運 行 を 開 始 した/ -394(884)一.

(11) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. で あ っ た ゆ え,前 あ い ま っ て,乗 -43. ,高. 掲 の 図3の. 橋). よ う に 早 い 段 階 か ら貸 切 事 業 者 数 が 増 加 傾 向 に あ っ た こ と と. 合 事 業 へ の 「登 竜 門 」 と して の 機 能 も 期 待 さ れ て い た(新. 橋[2006]p.160)。. ま た,こ. 納[2002]pp.42. れ も貸 切 事 業 の 一 種 で あ っ た こ と が 要 因 で あ る が,バ. リ ア フ リ ー 対 応 が あ ま り厳 密 に 求 め られ て い な か っ た こ と も(高. 橋[2004]p.93),21条. ス の 運 行 に 有 利 に 働 い て い た と 考 え られ る 。 今 回 の 事 業 区 分 の 変 更 に よ り,貸 初 の 目 論 見 ど お りの 例 外 規 定(図4に 行 と い っ た,一 今 日 の4条. 時 的 な も の)に. あ る 鉄 道 工 事 運 休 代 替 や,社. な っ た が,か. バ ス に も 保 証 さ れ る こ と は,競. バ. 切 乗 合 は当. 会 実 験 と して の 実 証 運. つ て の21条 バ ス と 同 様 の 参 入 の しや す さ が, 争 の 促 進 と市 場 の 活 性 化 と い う規 制 緩 和 の 目的. に も か な う と 考 え られ る 。. (2)地 域 協 議 会 か ら地 域 公 共 交 通 会 議 へ 規 制 緩 和 下 の 「足 の 確 保 」 問 題 へ の 対 応,具 体 的 に は,バ ス事 業 者 が 事 前 届 出制 に よ っ て 退 出 ・廃 止 を表 明 したサ ー ビ ス に対 す る措 置 は,都 道 府 県 が 主 体 とな る地 域 協 議 会(お よ び,必 要 に応 じて 設 け られ る分 科 会)に. よ って 議 論 され る こ と,そ の 実 効 性 が 規 制 緩 和. の 具 体 的 内容 を議 論 す る段 階 か ら懸 念 され て い た こ と は,前 述 の とお りで あ る。 実 際 に寺 田[2005a]は,地. 域 協 議 会 の 運 用 に関 して,5つ. もの 問 題 点 を 挙 げ て い た(pp.20-21)。. その 一 つ が,地 域 協 議 会 の 活 動 の 中心 が 分 科 会 で あ り,都 道 府 県 全 体 の 地 域 協 議 会 は, 規 制 緩 和 直 後 か ら形 骸 化 して い た場 合 が 大 半 と見 られ た こ とで あ る。 こ う した 指 摘 に対 応 して,地 域 協 議 会 の 仕 組 み は維 持 し,生 活 交 通 に関 す る議 論 の 活 性 化 を 図 る一 方 で,市 町 村 が 主 体 とな って 主 宰 す る 「地 域 公 共 交 通 会 議 」が,足 の 確 保 の 問 題 に対 応 す る こ と とな っ た(図5,図6)。 も っ と も こ こで,市 町 村 に地 域 公 共 交 通 政 策 を 担 当す る力 量 が あ るか 否 か が,地 域 公 共 交 通 会 議 の 運 営 に お け る焦 点 とな る。 前 述 の 平 成 の 大 合 併 に よ って で きた 自治 体 で は,合 併 に あわ せ て 組 織 デザ イ ンが 改 め られ,特. に市 レベ ル で は,公 共 交 通 を 担 当 す る部 局 や 職. 員 が 新 し く置 か れ る よ う にな っ た事 例 は多 い と考 え られ る⑮。 と は い え,市 町村 レベ ル に. \ わ ず か 半 年 後 に4条 バ ス へ の 移 行 が 促 され た 。 規 制 緩 和 の 時 点(2002年)に は既 に,貸 切 乗 合 の 例 外 的 性 格 が 一・ 層 強 ま って い た こ とが わ か る。 桃 花 台 バ スの 事 例 につ い て は高 橋[2004]pp.8993,高 橋[2005]pp.160-168を,そ の既 存事 業者 の 視 点 か らの評 価 は 中 村[2005]を 参 照 され た い。 高 橋[2006]pp.55,169-171を 参 照 さ れ た い。 ま た,合 併 自治 体 に お け る国庫 補 助 給 付 の 具 体 的 な ス キ ー ム と して,京 都 府 京 丹 後 市 の 例(酒 井 ・高 橋[2009]p.5)を 参 照 され た い 。 ⑮ 一 例 と して,2004年 に6町 が 合 併 して 発 足 した 京 都 府 京 丹 後 市 の 場 合,合 併 前 の バ ス 交 通 政 策 は旧6町 そ れ ぞ れ の 企 画 ・総 務 の 担 当 者 が 補 助 金 の 計 算 を 行 って い た 程 度 で あ った が,合 併 後 は 市 民 課 が,さ らに現 在 は 企 画 政 策 課 が(専 任職 員 を 置 い て い る とは 言 い 切 れ な い もの の),市 体 の 交 通 政 策(交 通 安 全 を も含 む)を 集 約 して 担 当 して い る(酒 井 ・高 橋[2009]p,18)。 -395(885)一. 全.

(12) 第57巻. 後. ….  … ….  …. …. …"…'『 丁'… …. 第3号. ….  .  . ※ 国土 交 通 省[2006]p.134を 図5再. 一部修正。. 改 正 前 後 の 地 域 協 議 会 ・地 域(公 共)交 通 会 議. ※ 国土 交 通 省[2006]p.135を 図6地. 一部修正。 域公共交通会議の仕組み 一396(886)一.

(13) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. お け る 公 共 交 通 政 策 担 当 の 人 材 は,質 の 育 成 に は,今. 量 と も に不 足 の 傾 向 に あ る こ と に変 わ りはな い。 そ. な お 課 題 が 残 さ れ て い る(国. 4.規. 橋). 土 交 通 省[2008],本. 田 ほ か[2010])。. 制 緩 和 後 のバ ス市 場 の動 向. 本 節 で は,規 制 緩 和 後 の バ ス市 場 の 動 向 を 概 説 す る。 まず は,規 制 緩 和 前 の 状 況 を 先 に 検 討 した手 順 と 同様 に,全 国 レベ ル で の デ ー タ(事 業 者 数 と輸 送 人 員)か. ら,バ ス市 場 の. 変 化 を概 観 す る。 次 いで,こ れ を 補 完 す べ く,規 制 緩 和 前 に指 摘 され た シ ナ リオ に基 づ い て,個 別 市 場 を検 討 す る際 の 論 点 を 示 す 。. 4.1市. 場 構造 の 変化 に 関 す る概 説. (1)事. 業 者 数 と輸 送 人 員 の 変 化. 図7に. あ る よ う に,規. 述 の,21条. 制 緩 和 前 と 比 較 して,乗. 合 事 業 者 数 は 倍 増 した 。 た だ し こ れ は 前. バ ス を 運 行 して い た 貸 切 事 業 者 が,正. 式 に乗 合 事 業 の 許 可 を 取 った もの と考 え. られ る 。 そ の 論 拠 は,小. 規 模 乗 合 事 業 者 が 増 え た こ と に 求 め られ る 。 再 改 正 前(2006年3. 月 末)で. は,乗. 合 事 業 者 が513社,う. た が(日. 本 バ ス 協 会[2007]p.10),再. ち 車 両 数 が10両 ま で の 事 業 者 は25%(126社)で 改 正 後(2007年3月. ち10両 ま で の 事 業 者 が59%(642社)を. 末)で. 占 め る よ うに な った。. 1999200020012002200320042005200620072008. ※ 日本 自 動 車 会 議 所[各 図7規. 年]よ. り作成 。. 制 緩 和 後 の乗 合 バ ス事 業 者 数 の推 移. 一397(887)一. あっ. は 事 業 者 が1,087社,う.

(14) 第57巻 な お,1,087社. の う ち533社 は,貸. 第3号. 切 バ ス事 業 者 や タ ク シ ー事 業 者 が道 路 運 送 法 再 改 正 に. 伴 い 乗 合 バ ス を 運 行 して い る と 見 な さ れ た 「み な し事 業 者 」 で あ る と さ れ る(日. 本 バ ス協. 会[2008]p.11)。. 改正前の. 逆 に い え ば 残 り の554社. は 従 来 型 の 乗 合 バ ス 事 業 者 で あ り,再. 513社 か ら見 る と微 増 に 留 ま る 。 そ の 翌 年(2008年3月 来 の 事 業 者 が670社. と さ れ る(日. 本 バ ス 協 会[2009]p.5)。. 少 して い る こ と に は 違 和 感 が あ る が,こ と 規 定 す る こ と に 抵 抗 が あ り,従. 末)で. は み な し事 業 者 が515社,従. み な し事 業 者 が1年. こ で い う み な し事 業 者 の 中 に,自. で20社. らを. 「み な し」. 来 型 の 乗 合 バ ス 事 業 者 で あ る と 認 識 して い る 事 業 者 が 存. 在 す る の か も しれ な い 。 み な し事 業 者 と 従 来 の 事 業 者 に 関 す る 分 類 ・記 述 は,日 会[2010]で. も減. 本 バ ス協. は 姿 を 消 して い る 。. (百 万 人) 只4nn. 4200 1999200020012002200320042005200620072008 ※ 日本 自動 車 会 議 所[各. 年]よ 図8規. り作 成 。 制 緩 和 後 の バ ス輸 送 人 員 の 推 移. 次 に図8に 沿 って,規 制 緩 和 後 の 輸 送 人 員 の 動 向 を 見 て お き た い。 特 に2006年 の 再 改 正 以 降,乗 合 バ ス輸 送 人 員 は横 ば いで あ り,減 少 傾 向 が 底 を 打 っ た よ う に も見 え る。 前 述 の よ う に,コ. ミュニ テ ィバ スの 多 くが 乗 合 バ スの 一 種 と見 な され る よ う にな った 。 コ ミュニ. テ ィバ スの 輸 送 人 員 は,乗 合 バ ス市 場 全 体 か ら見 る と微 々 た る もの で は あ ろ うが,乗 合 バ ス全 体 の 輸 送 人 員 の 減 少 傾 向 に歯 止 めが か か っ た よ う に見 え る要 因 か も しれ な い。 これ に つ いて は,全 国 の コ ミュニ テ ィバ ス に関 す る輸 送 人 員 等 の デ ー タが 揃 え ば,分 析 は可 能 に な るで あ ろ う。. (2)個. 別 市 場 の シ ナ リオ へ の 着 目. 以 上 は マ ク ロ デ ー タ ゆ え,そ. れ ぞ れ の 市 場 ・サ ー ビ ス ご と(以 一398(888)一. 下. 「個 別 市 場 」)の 競 争.

(15) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. の 状 況 は,必. ず し も 明 らか に し得 な い 。 高 橋[2006]は,規. 橋). 制 緩 和 後 の 乗 合 バ ス市 場 につ. い て,「 路 線 ・地 域 ・時 間 帯 な ど に よ っ て 区 分 さ れ る サ ー ビ ス ご と に 予 想 さ れ る シ ナ リ オ 」 (p.53)を4つ. 示 し て い る(表2)。. ン テ ス タ ブ ル 市 場,不 て 動 向 を 検 討 し,そ. 採 算 サ ー ビ ス(民. 採. 営 事 業 者 へ の 補 助 ・運 行 委 託)の. 上 競 争,コ. そ れ ぞ れ につ い. 制 緩 和 後 の 乗 合 バ ス市 場 の シナ リオ と事 業 者 ・地 域 の 対 応. ①路上競争. 算. れ ら の シ ナ リオ か ら,路. の シ ナ リオ と の 適 合 性 に つ い て 検 討 す る 。. 表2規 シ ナ リオ. 次 項 以 下 で は,こ. ② コ ンテ ス タ ブル 市場. 営 利 的 サ ー ビ ス(独 立 採 算 が 前 提). 実際の供給者. 複. 数. 1社. 潜在的参入者. 複. 数. 複. ③既存事業者 への補助. ④民間委託 ・ 補助金入札. 不 採 算 サ ー ビ ス(補 助 金 が 前 提) 1社. 数. な. 1社 し. 複数(入 札参加者) 一定期間 ごとに. つ ね に参 入 ・. つ ね に参 入 ・. 退 出の 可 能 性. 退 出の 可 能 性. 地域協議会(都 道府県)の 対応. 過当競争の調整. 退出の防止 (補助 金 交 付). 地域の 対応主体. 特 にな し. 特 にな し. 市町村(広 域路線 のみ都道府県). 市 町 村 ・広 域 行 政 ・非 営 利 組 織. 地域の 対応内容. 特 にな し. 特 にな し. 補助金の 算 定 ・交 付. 民 間 委 託(制 度 設 計 ・入 札 開 催). 参 入 ・退 出 の 機会. ※ 高 橋[2006]p.53を. 4.2路. 補助額 に不満が あれば退出. 受注者交代. 退出の防止 補 助 金(県 単 補 助) の 交 付 ・積 増 し (補 助 金 の 積 増 し). 一部修正。. 上競 争 の(不)可. 能性. (1)新 規 参 入 の 動 向 規 制 緩 和 に よ って,新 規 参 入 が 増 え,競 争 の 促 進 を 通 じて 乗 合 バ ス市 場 が 活 性 化 す る こ とが 期 待 され た。 一 方 で,競 争 促 進 が 路 上 競 争 や ク リー ム ス キ ミン グを 引 き起 こす 恐 れ が あ り,規 制緩 和前 の 制度 設 計 の段 階 か ら様 々な議 論 が あ った こ とは,前 述 の とお りで あ る。 しか し,先 に見 た よ う に,規 制 緩 和 後 に 日本 全 国 で の 事 業 者 数 は倍 増 した もの の,そ れ らは新 規 参 入 と い う よ り,21条 バ スを 運 行 して き たみ な し事 業 者 の 「乗 せ 換 え 」 で あ る と 推 測 され る。 新 規 参 入 の 個 別 事 象 は,寺 田[2005a],田 大 井[2010]な. 邉[2005],寺. 田 ・山内[2010],. どが 検 討 を 試 み て い るが,情 報 が 断 片 的 な 感 は否 めな い。. ク リー ム ス キ ミン グや 路 上 競 争 につ いて は,少 な くと も,国 土 交 通 省 が 事 業 変 更 命 令 を 出す 事 例 や,表2に. あ る よ うな 自治 体 や 各 地 の バ ス協 会(業 界 団 体)が 調 整 に乗 り出す 事. 例 は,顕 著 で はな い。 新 規 参 入 の 事 例 も多 くは,既 存 事 業 者 が 参 入 しな いニ ッチマ ー ケ ッ トに着 目 し,直 接 競 争 せ ず して 新 た な サ ー ビス を 供 給 す る こ とを狙 っ て い る と考 え られ 一399(889)一.

(16) 第57巻. 第3号. る。 既 存 事 業 者 が 相 互 の 営 業 区 域 に参 入(侵 入)す. る こ と は,岡 山市 や 長 崎 県 内(長 崎 空. 港 へ の ア クセ ス)な ど に断 片 的 な 例 は あ る もの の,一 般 的 に は 「各 社 が 今 まで 持 って きた 独 占的 な 営 業 区 域 を 守 る こ とが 最 も賢 い」とい う認 識 に落 ち着 い て い る もの と考 え られ る。. (2)高 速 バ ス と ツ アー バ ス ー 方 で ,日 常 生 活 圏 を 越 え て 長 距 離 を 走 るバ スサ ー ビス につ いて は,競 争 の 明 らか な 激 化 が 見 られ る。 その 要 因 と して,こ の よ うな 都 市 間 輸 送 で は途 中 に停 留 所 を 設 置 す る必 要 が 少 な い こ とや,運 転 士 の 勤 務 シ フ トが 組 み や す い こ とな ど,バ ス事 業 全 般 の 中で も参 入 障 壁 が 低 い こ とが 挙 げ られ る。 競 争 の 激 化 は,規 制 緩 和 直 後 は,高 速 バ ス市 場 へ の新 規 参 入 の増 加 と して見 られ た が⑯, こ こ数 年 は,ツ ア ー バ ス の新 規 参 入 とそ の 既 存 高 速 バ ス との 競 争 に焦 点 が 移 行 しつ つ あ る。 ツ ア ーバ ス と は,「都 市 間バ ス輸 送 に お い て,旅 行 代 理 店 が 貸 切 バ スを チ ャー ター して 個 人 客 を輸 送 す るケ ー ス」(蛯 谷 ・山本[2006]p.50)を ら,北 海 道 な どで 散 発 的 に見 られ たが,21条. 指 す 。 ツ アー バ ス は,1980年. 代か. バ ス と 同様 の 扱 いで,既 存 バ ス事 業 者 と競 合. す る場 合 は許 可 され な か っ た。 それ が,乗 合 バ ス事 業 の 規 制 緩 和 と歩 調 を 合 わ せ る よ う に 2002年 ご ろか ら増 加 し,2006年 (蛯谷 ・山本[2006]pp.50-51)。. に は国 土 交 通 省 が ツ アー バ スを 容 認 す る方 針 を 打 ち 出 した さ らに,情 報 通 信 技 術 の 発 展 に伴 って,イ. に よ る 予 約 ・通 信 販 売 が盛 ん に な り(加 藤[2009],成. 定[2009]),ツ. ン ター ネ ッ ト. ア ー バ ス が潜 在 的. 利 用 者 に認 知 ・利 用 され る可 能 性 は高 ま っ たの で あ る。 貸 切 事 業 者 が,規 制 緩 和 後 も引 き 続 き増 加 傾 向 に あ る こ と も⑰,ツ アー バ スの 伸 長 に寄 与 して い る と考 え られ る。 これ に対 し既 存 事 業 者 側 は,競 争 条 件 の 不 平 等 を 指 摘 す るが(蛯 谷 ・山本[2009]),こ れ は乗 合 事 業 よ りも,む. しろ貸 切 事 業 や 旅 行 業 務 を め ぐる規 制 の 問 題 と考 え られ る。 も ち. ろん,交 通 安 全 や 労 働 条 件 改 善 を 目的 とす る社 会 的 規 制 は重 要 で あ り,事 業 区 分 を 問 わ ず 継 続 し,さ らに は厳 格 化 され て い くこ とが 望 まれ るが,経 済 的 規 制 の 緩 和 と い う市 場 活 性 化 の 方 策 と は,極 力 分 けて 検 討 す る必 要 が あ る⑱。 (16)高 速 バ ス は,統 計 上 「当該 系 統 の半 分 以 上 を高 速 自動 車 国 道,都 市 高 速 道 路 お よ び本 四 連 絡 道 路 を利 用 して い る乗 合 バ ス」 と定 義 され る。 後 述 の ツ ア ーバ ス は事 業 区分 上 は貸 切 バ スの 一 種 で あ り,乗 合 バ ス や高 速 バ ス に該 当 しな いが,高 速 バ ス と 同様 のサ ー ビス で あ る。 ⑰. 貸 切 事 業 者 数 は,需 給 調 整 の 弾 力 的 運 用 が 始 ま った1997年 度 に1,905,需 1999年 度 に2,330,最 新 デ ー タ の2008年 度 で4,196と,倍 増 の 勢 い で あ る。. 給 調 整 が廃 止 され た. (18)も っ と も,競 争 条 件 の平 等 化 につ いて,ま ちづ く りの観 点 か ら方 策 を指 摘 す る こ と はで き る。 ツ ア ーバ ス の停 留 所 の整 備 が 不 十 分 な場 合 に,周 囲 に外 部 不 経 済 を も た ら した り,ツ ア ーバ ス の 事 業 者 が 道 路 占用 料 を十 分 に負 担 して い なか っ た りす る こ と に対 応 して,ツ ア ーバ スが 既 存 のバ ス タ ー ミナ ル に乗 り入 れ る こ と を認 め た(あ る い は義 務 付 け た)上 で,適 正 な タ ー ミナル 使 用 料 を算 定 し負 担 させ る こ とが 挙 げ られ る(高 橋[2009]p.43)。 これ は公 的 主 体 に よ るバ ス に関 す る/ -400(890)一.

(17) バス事業規制緩和後の10年(高 橋) 4.3地. 域 独 占 の 存続. (1)既 存 事 業 者 の 対 応 前 項 で 見 た よ う に,新 規 参 入 が 実 態 と して ご くわ ず か で あ り,そ れ に伴 う路 上 競 争 や ク リー ム ス キ ミ ング も見 られ な い こ とか ら,規 制 緩 和 後 の 個 別 の 乗 合 バ ス市 場 は,表2で. 見. た 「コ ンテ ス タ ブル 市 場 」 の シ ナ リオ に 当て は ま る もの が 大 多 数 で あ る と推 測 で き る。 参 入 ・退 出規 制 を廃 止 した上 で は,実 際 の 新 規 参 入 が 見 られ な い と して も,潜 在 的 な 参 入 の 可 能 性 は保 証 され て い るの で あ り,コ ン テ ス タ ブル 市 場 の 条 件 に当 て は ま る との 解 釈 は可 能 で あ る(高 橋[2006]pp.54-55)。 規 制 緩 和 前 後 の 既 存 事 業 者 の 行 動 と して は,競 争 対 応 よ りも分 社 化(高 橋[2006]第4 章)の. ほ うが 全 国 的 に顕 著 で あ る。 分 社 化 に は事 業 分 割(鉄 道 とバ ス,乗 合 と貸 切)お. び地 域 分 割(営 業 所 の 子 会 社 化)が. よ. あ り,特 に地 域 分 割 は,規 制 緩 和 前 か らの 乗 合 事 業 者. の 増 加 傾 向 に直 結 して い る と考 え られ る。 分 社 化 は,新. しい賃 金 体 系 を 導 入 す る こ と に よ. り人 件 費 を縮 減 し,も と も と労 働 集 約 的 な バ ス事 業 に お いて,大 幅 な 費 用 縮 減 を 実 現 す る こ と を主 な 目的 と して い る。 特 に規 制 緩 和 前 後 で は,「 規 制 緩 和 で 新 規 参 入 の可 能 性 が 高 ま るか ら,競 争 激 化 に備 え て 高 コ ス ト体 質 を 是 正 す る必 要 が あ る」 と い う認 識 が,実 際 の 新 規 参 入 の 可 能 性 が 地 域 に よ って 異 な る と して も,既 存 事 業 者 の 労 使 間 で 共 有 され た こ と が,分 社 化 推 進 の 駆 動 力 の 一 つ とな っ た と考 え られ る。 な お,分 社 化 ブ ー ム の 最 中 か ら指 摘 が あ っ た よ う に,分 社 化 が 人 件 費 縮 減 の た め の シ ョ ック療 法 と して 有 効 で あ っ た と して も,分 社 化 を 繰 り返 し実 施 して 人 件 費 を 縮 減 させ 続 け る こ と は不 可 能 で あ る(高 橋[2006]p.105)。. 逆 に,間 接 部 門 の 重 複 と い った デ メ リ ッ. トが 顕 在 化 した と き に は,再 統 合 の可 能 性 さえ あ る⑲。 分 社 化 に関 して は,そ の後 も研 究 が 積 み 重 ね られ て お り(大 井 ・酒 井[2010],酒 検 討 が,い. 井 ・鈴 木[2010]),そ. の効果の長期 的な. よ い よ進 ん で い くこ とが 期 待 され る。. (2)事 業 者 の 経 営 破 綻 と事 業 再 生 日本 に お いて は,事 業 者 数 の 増 加 傾 向 が,規 制 緩 和 後 約10年 を 経 て も続 いて い る。 そ の 要 因 と して,21条. バ スを 運 行 して い た貸 切 事 業 者 の 正 式 参 入 や,既 存 事 業 者 の 分 社 化(地. 域 分 割)が 挙 げ られ る こ と は,前 述 の と お りで あ る。 これ は,規 制 緩 和 後 に多 数 の 新 規 参 入 を経 て,合 併 ・買 収 ブー ムが 起 こ っ た イギ リス と は,規 制 緩 和 の 結 果 が 大 き く異 な る と \イ ン フ ラ ス トラ クチ ャー の 整 備 政 策 や,そ こへ の 上 下 分 離 の 導 入 と も関 連 す る(寺 田[2005c])。 ⑲ 実 際 に,九 州 産 業 交 通 グル ー プ(熊 本 県)で は,2003年 か ら2005年 にか けて 産 業 再 生 機 構 の 支 援 を 受 け る 中で,地 域 子 会 社 の 再 統 合 が 行 わ れ た 。 一401(891)一.

(18) 第57巻. 第3号. こ ろで あ る。 一 方 で ,利 用 者 数 の 減 少 傾 向 に抗 え な か っ た と い っ た理 由で 経 営 破 綻 す る既 存 事 業 者 や (バ ス産 業 勉 強 会[2009]p.43),そ. の事 業 再 生 に 関連 した合 併 ・買 収 の事 例 が 見 られ る。. この 場 合,近 隣 に営 業 区 域 を 持 つ 既 存 事 業 者 や 地 元 の 有 力 企 業 が 受 け皿 とな る こ とが 一 般 的 で あ る。 規 制 緩 和 後,比 較 的 早 い時 点(2004年)で. 経 営 破 綻 した 京 都 交 通 は,京 阪 電 鉄. グル ー プ と 日本 交 通 グル ー プ(大 阪 ・京 都 ・鳥 取 が 営 業 区 域)が 受 け皿 とな った 。 これ と異 な る形 で の事 業 再 生 と して,「 み ち の りホ ー ル デ ィ ング ス」 や 「ジ ェイ ・ウ ィ ル ・パ ー トナー ズ」 と い っ た,バ ス事 業 を 柱 とす る投 資 フ ァ ン ドが 複 数 出現 して い る こ と が 注 目 され る(大 井 ・酒 井[2010]pp.67-68,「. 東 洋 経 済 』2010年7月17日. 号pp.48-49)。. も っ と も,バ ス事 業 全 体 が 引 き続 き厳 しい状 況 に置 か れ て い る 中で,投 資 フ ァ ン ドが 特 に 地 方 部 の,経 営 が 悪 化 した事 業 者 を 再 建 し,大 幅 な 収 益 や 売 却 益 を 得 られ る よ う にな る と は考 え に くい。 不 採 算 サ ー ビスを あえ て 抱 え る こ とで,自 治 体 か らの 補 助 金 を 安 定 した 収 入 源 にす る と い う,独 立 採 算 が 不 可 能 な 欧 米 の 都 市 交 通 で 運 行 を 受 託 す る事 業 者 と 同 じ論 理 を持 ち 出す こ と は可 能 で あ る。 しか し,そ の 論 理 を 貫 徹 した経 営 は,あ. くまで も独 立 採. 算 が 前 提 で あ り,補 助 制 度 の 変 更 が 起 こ りう る 日本 で は,長 期 的 に持 続 可 能 で あ る と は現 時 点 で は判 断 しに くい。 最 終 的 に 自治 体 に売 却 し,既 存 事 業 者 の 第 三 セ ク ター 化 が 進 む こ と さ え予 想 さ れ る⑳。 や は り,不 採 算 サ ー ビス の扱 い が,規 制 緩 和 の 成 果 を 占 う鍵 で あ る と考 え られ る。. 4.4不. 採 算 サ ー ビス の 行 方. (1)公 的 補 助 を 取 り巻 く環 境 の 変 化 先 に見 た よ うに,規 制 緩 和 と合 わ せ て 国 庫 補 助 の制 度 が 変 更 され た こ とか ら,不 採 算 サ ー ビスの 維 持 に あ た り,自 治 体 の 責 任 はか え って 重 大 にな って い る。 青 木 ・田邉[2007] は,規 制 緩 和 直 後 に お け る,道 府 県 に よ る補 助 制 度 につ いて,全 国 的 な検 討 を行 って い る。 自治 体 は,都 道 府 県 で あれ 市 町 村 で あれ,財 政 難 の 傾 向 に変 わ りはな い。 市 町 村 にお いて は平 成 の 大 合 併 が 進 み,効 率 化 は進 ん だ と考 え られ るが,全 国 的 な 少 子 ・ 高 齢 化 の傾 向 と, それ に伴 う一 層 の 財 政 難 に は,長 期 的 に見 る と抗 い難 いで あ ろ う。 ま た,政 権 交 代 や 財 政 難 に伴 い,国 庫 補 助 の 制 度 に よ り大 きな メ スが 入 れ られ る可 能 性. ⑳. 既 存 バ ス事 業 者 の 株 式 を 自治 体 が 保 有 す る(保 有 比 率 等 に よ って は,第 三 セ ク ター に 移 行 す る と表 現 で き る)事 例 につ い て は,高 橋[2006]pp.166-168や 高 橋[2010]pp.38-39が 検討 を行 な って い る。 バ ス 交 通 に対 す る 自治 体 の 責 任 分 担 を 出 資 比 率 とい った 数 字 で 明 確 に す る点 で,そ の 示 唆 は大 き い。 -402(892)一.

(19) バス事業規制緩和後の10年(高 橋) も,十 分 に考 え う る。 現 に,バ ス に関 す る国 庫 補 助 制 度 は,地 域 交 通 に関 す る他 の 補 助 制 度 と統 合 され 「抜 本 的 な見 直 し」 が な され た上 で,「 生 活 交 通 サ バ イ バ ル 戦 略」 に移 行 す る と い う方 針 が 打 ち 出 され て い る(浪 越[2010])。. これ が 実 行 に移 され る とす れ ば,従 来. の 制 度 を前 提 と した これ まで の 取 り組 み に与 え る影 響 は大 き い。 例 え ば,京 都 府 京 丹 後 市 の 「上 限200円 バ ス」(酒 井 ・高 橋[2009],辻. 田[2010])は,地. 方 部 の バ スを 大 幅 に値 下. げす る こ とで 利 用 者 の 倍 増 が 実 現 した。 これ は国 庫 補 助 の 対 象 路 線 が 中心 で あ るた め,利 用 者 倍 増 を も って して も,黒 字 転 換 に は程 遠 い。 利 用 者=運 賃 収 入 の 増 加 は,む. しろ補 助. 金 の 費 用 対 効 果 の 向 上 を も た ら した と解 釈 す べ きで あ る。 国 庫 補 助 の 制 度 や 金 額 が 変 更 さ れ る と,低 廉 な 運 賃 は お ろか,バ. (2)コ. ミ ュ ニ テ ィバ ス と民 間 委 託. 補 助 の 費 用 対 効 果 と い え ば,規 も,そ. スサ ー ビ ス 自体 が 存 続 の 危 機 に さ ら され る こ と とな る。. 制 緩 和 前 後 に ブー ム とな っ た コ ミュニ テ ィバ ス につ いて. の 定 量 的 評 価 は 難 し い 。 コ ミ ュ ニ テ ィ バ ス の 場 合,前. 営 し,民 営 事 業 者 に 運 行 を 委 託 す る こ と が 一 般 的 で あ る が(高 収 入 は 自 治 体 に 入 る と して も,独. 述 の よ う に 自 治 体 が 企 画 ・運 橋[2006]pp.13-14),運. 賃. 立 採 算 を 達 成 し う る 高 い 収 支 率 を 記 録 す る 例 は,前. よ う に ご くわ ず か で あ る 。 補 助 は,事. 述の. 業 者 に支 払 わ れ る運 行 委 託 料 に含 まれ る こ と とな る. が,そ. の 内 訳 は 市 町 村 に よ っ て デ ー タ の 取 り方 や 公 開 の さ れ 方 が ま ち ま ち で あ る こ と も あ. り,単. 純 比 較 は難 しい。. 高 橋[2006]は,規. 制 緩 和 後 の バ ス 市 場 の 望 ま し い 姿 の 一 つ と して,公(自. (住 民 の 共 同 体)・ 民(民 [2006]で. 営 事 業 者)に. よ る パ ー トナ ー シ ッ プ を 提 案 し た 。 こ れ は,高. 分 析 した 事 例 以 外 に も 散 発 的 に 見 ら れ る よ う に な っ た(高. トナ ー シ ッ プ に お い て も,自. 治 体 の 主 な 役 割 は 補 助 で あ る が,そ. 上 記 の コ ミ ュ ニ テ ィ バ ス ー 般 と 同 様 に,事 で あ る 。 今 後,そ. 治 体)・ 共. 橋[2008])。. 橋. この パ ー. の 額 や 内 訳 に つ い て は,. 例 間 の 比 較 を 可 能 とす る よ うな デ ー タが 未 整 備. の 評 価 方 法 の 精 緻 化 が 求 め られ る 。. 5.お. わ. り. に. 以 上 本 稿 で は,乗 合 バ ス事 業 の 規 制 緩 和 後 の,日 本 の バ ス市 場 の 動 向 を 定 性 的 に整 理 す る こ と を試 み た。 規 制 緩 和 は,競 争 促 進 や 市 場 の 活 性 化 を 目的 と して いた が,現 状 を 見 る 限 り,特 に地 域 バ ス交 通 に関 して は,全 国 的 な 大 きな 変 化 は特 に見 られ な か った と いえ よ う。 一 方 で,制 度 上 の 変 化(道 路 運 送 法 の 再 改 正,平 成 の 大 合 併 を は じめ とす る地 方 自治 一403(893)一.

(20) 第57巻. 第3号. 制 度 の 転 換,生 活 交 通 サ バ イバ ル 戦 略 の 導 入 の 可 能 性)ば か りが 目立 ち,そ の こ と も あ っ て,事 業 者 数 を は じめ とす る統 計 デー タの 連 続 性 が 十 分 に確 保 され て いな い こ と も明 らか にな っ た。 今 後 定 量 的 評 価 を 進 め る に あ た って,こ. う した点 に十 分 に留 意 す る こ とが 一 つ. の 課 題 とな る。. 追. 記. 斎 藤 峻 彦 先 生 は,筆 者 に と って は母 校 の 大 先 輩 とい う縁 もあ って,大 学 院 生 の 頃 か ら,日 本 交 通 学 会 や 日本 交 通 政 策 研 究 会 で ご指 導 を いた だ い て きた 。 近 畿 大 学 着 任 後,実 質 的 な 指 導 教 授 な らび に信 頼 で き る上 司 と して,公 私 にわ た り計 り知 れ な い 御 恩 が あ る。 この 場 を 借 りて 感 謝 の 意 を 表 す る と と も に,先 生 の ます ます の ご健 勝 を お 祈 り 申 し上 げ る。. 参. 考. 文. 献. Mackie,P.,J.PrestonandC.Nash[1995]"BusDeregulation:TenYearsOn,"7ro脚oπR8y'6w3,Vo1。15,No。3. Mackie,P.andJ.Preston[1996]丁. 舵LocolB麗3沸40r厩Avebury.. White,P.R.[1997]"WhatConclusionCanbeDrawnaboutBusDeregulationinBritain?" τrα η∫poπR6v'6w3,Vo1.17,No.1. 青木. 亮 ・田 邉 勝 巳[2007]「. 規 制 緩 和 直 後 の 乗 合 バ ス 県 単 補 助 制 度 に関 す る分 析 」 「運 輸 と経 済 』5. 月号 秋 山哲 男 ・吉 田. 樹(編)[2009]『. 生活支援の地域公共交通』学芸出版社. 運 輸 政 策 審 議 会 自動 車 交 通 部 会[1999]「 蛯 谷 憲 治 ・山 本 雄 吾[2006]「 大 井 尚司[2010]「. 乗 合 バ ス の 活 性 化 と発 展 を 目指 して 」. ツア ー バ ス の 現 状 と課 題 」 『運 輸 と経 済 」12月 号. 地 方 にお け る乗 合 バ ス 規 制 緩 和 後 の 影 響 に関 す る経 済 学 的 整 理 」 「公 益 事 業 学 会 第. 60回 大 会 研 究 報 告 予 稿 集 」 所 収 大 井 尚 司 ・酒 井 裕 規[2010]「. 乗 合 バ ス事 業 に お け る規 制 緩 和 後 の運 営 形 態 の 変 化 」 日本 交 通 政 策 研. 究 会 『地 域 社 会 に お け る高 齢 者 の モ ビ リテ ィ確 保 と公 共 交 通 維 持 策 」(日 交 研 シ リー ズA-509) 第5章 小熊. 仁[2009]「 規 制 緩 和 下 のバ ス サ ー ビス に お け る非 営 利 組 織 の役 割 と課 題 」『国 際 公 共 経 済 研 究 」 第20号. 奥 山修 司[2007]『. お ば あ ち ゃん にや さ しい デ マ ン ド交 通 シ ステ ム 』NTT出. 加 藤 博 和[2009]「. 日本 にお け る高 速 バ ス の 現 状 と課 題 」 『運 輸 と経 済 」3月 号. 国 土 交 通 省 自動 車 交 通 局[2002]「. バス運行対策費補助金交付要綱」. 国 土 交 通 省 自動 車 交 通 局 旅 客 課(監 修)[2006]「Q&A改 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局[2008]『 斎 藤 峻 彦[1991]『. 版. 正 道 路 運 送 法 の 解 説 」 ぎ ょ うせ い. 地 域 公 共 交 通 の 人 材 育 成 ・情 報 提 供 の 取 り組 み の あ り方 報 告 書 」. 交通市場政策の構造」中央経済社. 酒 井 裕 規 ・鈴 木 裕 介[2010]「. 民 間 バ ス事 業 に お け る分 社 化 を 中心 と した 組 織 形 態 の分 類 とそ の 決 定. 要 因 」 日本 交 通 学 会2010年 研 究 報 告 会 発 表 原 稿 酒 井 裕 規 ・高 橋 愛 典[2009]「. 「平 成 の 大 合 併 」 後 の バ ス交 通 政 策 」 日本 交 通 政 策 研 究 会 「地 方 分 権 化. の 進 展 に伴 う地 域 交 通 へ の 公 的 関 与 の あ り方 」(日 交 研 シ リー ズA-481)第2章 杉 山雅 洋[1999]「. バ ス 事 業 の 規 制 緩 和 」 『都 市 問 題 研 究 』12月 号. 鈴 木 文 彦[2002]「. 規 制 緩 和 後 の バ ス事 業 の 動 向 と展 望 」 『運 輸 と経 済 」10月 号 一404(894)一.

(21) バ ス 事 業 規 制 緩 和 後 の10年(高. 橋). 高 橋 愛 典[2001]「. 地 域 バ ス運 行 の 民 間 委 託 」 『早 稲 田 商 学 」(早 稲 田大 学)第388号. 高 橋 愛 典[2004]「. 住 民 協 議 会 方 式 に よ るバ ス運 行 の 現 状 と展 望 」 日本 交 通 政 策 研 究 会 『規 制 緩 和 後. の 乗 合 バ ス市 場 と 自治 体 の 対 応 』(日 交 研 シ リー ズA-431)第8章 高 橋 愛 典[2005]「. 都 市 近 郊 で の 住 民 組 織 に よ るバ ス運 営 」 寺 田[2005b]第4。1節. 高 橋 愛 典[2006]『. 地 域 交 通 政 策 の 新 展 開 』 白桃 書 房. 高 橋 愛 典[2008]「. 大 都 市 に お け る 「足 の 確 保 」施 策 の 展 開」 日本 交 通 政 策 研 究 会 「高 齢 者 の 短 距 離. 交 通 ニ ー ズ と 自治 体 の 対 応 』(日 交 研 シ リー ズA-457)第2章 高 橋 愛 典[2009]「. 高 速 バ ス ター ミナ ル で ま ちづ くり」 『運 輸 と経 済 』3月 号. 高 橋 愛 典[2010]「. 近 畿 圏 の 公 営 バ ス事 業 に お け る改 革 の 動 向 」 「運 輸 と経 済 』10月 号. 高 橋 愛 典[forthcoming]「. 地 方 部 の公 共 交 通 」 日本 交 通 学 会(編)『. 交 通 経 済 ハ ン ドブ ック」 白桃 書. 房 竹 内 龍 介[2009]「. デ マ ン ド型 交 通 」 秋 山 ・吉 田[2009]第6章. 田邉 勝 巳[2005]「. 新 規 参 入 乗 合 バ ス会 社 の 戦 略 」 寺 田[2005b]第1.2節. 辻 田 素 子[2010]「. 地 域 再 生 の 手 段 と して の 路 線 バ ス」 松 岡 憲 司(編)『. 7章. 地 域 産 業 とネ ッ トワー ク』 第. 新評論. 土 屋 正 忠[2004]『. ムー バ スの 思 想. 武蔵野市の実践」東洋経済新報社. 土 屋 正 忠 ・武 蔵 野 市 建 設 部 交 通 対 策 課 ・馬 庭 孝 司(編 著)[1996]『 寺 田一 薫[2002]『 寺 田一 薫[2005a]「. ム ー バ ス 快 走 す 』 ぎ ょ うせ い. バ ス 産 業 の 規 制 緩 和 」 日本 評 論 社 バ ス事 業 の規 制 緩 和 と市 場 変 化 」 寺 田[2005b]第1.1節. 寺 田一・ 薫(編 著)[2005b]『. 地 方 分 権 とバ ス交 通 』 勤 草 書 房. 寺 田一 薫[2005c]「 地 域 交 通 市 場 にお け る公 の 運 行 計 画 と企 業 戦 略 の 両 立 」『交 通 学 研 究/2004年. 研究. 年報』 寺 田一 薫 ・山 内 弘 隆[2010]「 隆(編)『. バ ス ・タ ク シー 市 場 」 杉 山武 彦(監 修),竹. 交 通 市 場 と社 会 資 本 の 経 済 学 」 第3.1節. 中村 賀 英[2005]「. 内 健 蔵 ・根 本 敏 則 ・山 内 弘. 有斐 閣. 桃 花 台 ニ ュー タ ウ ンを め ぐる新 交 通 シス テ ム の 経 営 悪 化 問 題 と路 線 バ ス 新 規 参 入 」. 関 西 鉄 道 協 会 都 市 交 通 研 究 所 『規 制 改 革 の 展 開 と都 市 交 通 事 業 の 経 営 」(研 究 シ リー ズ 第31号) 第2部 第9章 浪 越 祐 介[2010]「. 交 通 基 本 法 と今 後 の地 域 公 共 交 通 の あ り方 」 日本 交 通 学 会 関西 部 会(11月5日). 報告資料 成 定 竜 一[2009]「. 高 速 ツ アー バ ス 事 業 の 現 状 と課 題 」 『運 輸 と経 済 』3月 号. 新 納 克 広[2002]「. 貸 切 バ ス輸 送 市 場 の 構 造 と最 近 の 変 化 」 『運 輸 と経 済 』12月 号. 日本 自動 車 会 議 所[各 年]「 数 字 で み る 自動 車 』 日本 バ ス 協 会[各 年]「 日本 の バ ス 事 業 」 バ ス産 業 勉 強 会[2009]『 本田. バ ス産 業 勉 強 会 報 告 書 」. 豊 ・田 中一 史 ・土 井 博 司 ・村 尾 俊 道 ・森 山敏 夫[2010]「. 多 様 な 地 方 自治 体 職 員 に よ る 総 合 交. 通 政 策 実 現 へ の ア プ ロー チ 」 第41回 土 木 学 会 土 木 計 画 学 研 究 発 表 会 報 告 原 稿 松 澤 俊 雄[2005]「. 域 内 バ ス事 業 にお け る方 向 性 と公 の 役 割 」 『会 計 検 査 研 究 』 第32号. 吉田. 生 活 支 援 の 地 域 公 共 交 通 」 秋 山 ・吉 田[2009]第1章. 樹[2009]「.

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