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あとがき

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Academic year: 2021

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(1)Title. あとがき. Author(s). 研究編集委員会. Citation. 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 : 教職大学院研究紀要 , 1: 108-109. Issue Date. 2011-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2930. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) あ と が き 平成20年度から全国一斉に、専門職大学院としての教職大学院が、新たな大学院制度として創設さ. れた。その一つである北海道教育大学大学院高度教職実践専攻(教職大学院)は、東北6県の面積に 相当する広大な北海道と400キロの遠隔キャンパスをつなぐための、独自的な運営体制とカリキュラ ムを有している。この広域の地域特性を踏まえているがために、特に北海道教育大学の教職大学院は、 その運営方法や教育課程経営として工夫・検討しなければならない点も多かった。 このような北海道と北海道教育大学の特性を考えるならば、教師教育のあり方や教職大学院のあり. 方自体が研究課題ともなる。広域に点在する北海道の学校においては身近な研修機関も少なく、研修 機会の保障も重要な課題である。また実践を開発するために、実践対象から離れて実践研究を進める ことも重要になってくる。そのため、本創刊号では、北海道教育大学教職大学院の教育課程や院生の. 学びそのものを研究対象として、教師教育のあり方をとらえることを特集とした。 第一部「北海道教育大学教職大学院と教師の成長」では、福井雅英教職大学院院長の教師教育のプ ロセスと本間謙二学長をはじめとした各キヤンバス代表の座談会によって、教職大学院がどのように 院生の成長につながるかをとらえた。特に院生が学校現場を相対化する学びの中で、内容面・実践面 での教職リーダーとしての見地を高めていることをとらえた。 第二部「教師力を高める北海道教育大学教職大学院の教育課程と教師教育実践」では、実習やカリ. キュラム改善などをはじめとして、教師教育課程の改善プロセスと発展の可能性をとらえた。また双 方向遠隔システムの課題を補うための試みや、院生個々の実践課題に基づく直接的・個別的な課題追 求と演習のあり方もとらえた。. 第三部「北海道教育大学教職大学院修了生からみた学びの軌跡と期待」では、修了生を対象にした アンケートの分析を行った。その中で、2年間の教職大学院を振り返った院生の学びの軌跡と要素を とらえた。院生の授業評価によってとらえられる短期的な教育課程の評価ではなく、2年間の学びの 軌跡を振り返る中ではじめて感じられた教職大学院の意義も見えてくる。. このように本創刊号は、個々の研究実践論文を収録せずに、北海道教育大学教職大学院そのものを 研究対象としている。それは、教育実践研究が実践過程の中で実践研究を深めていくように、教職大 学院も教師教育実践の中で、教職実践研究を深めていくことと同じである。学校現場においても、研. 修の開発自体が研究開発の重要な条件となっているが、教育大学もまた教師教育の研修自体を振り返 る必要があろう。教師教育や研修のあり方そのものを研究対象にすることは、教育実践を対象にして いる教職大学院の一つの特徴を示していると言える。. 教職大学院という大きな専門職大学院制度も、今全国で生まれたばかりで試行錯誤を繰り返してい ると聞くが、一方で専門職養成の在り方をめぐる一つの問題提起となっている。同時に教職大学院も 長年の教員養成大学・学部の教師養成の多様な在り方をめぐる一つの問題提起となっている。その中 で北海道教育大学教職大学院もまた、広大な土地と遠隔キャンパスを結ぶ制度として、今生まれたば かりの中で、学校現場との連携のあり方や教育課程を発展させつつある。広大な北海道の教員の育成 と成長は、北海道全体の大きな課題であり、北海道教育大学は、北海道全域を対象にした教師教育の 責務を負わなければならない。その新しい取り組みの一つが、遠隔3キャンパスを結ぶ教職大学院の 連携教育システムである。 北海道教育大学教職大学院の教育課程も教師教育実践も、今後とも発展していくことになるが、今. 108.

(3) 回の創刊号は、その教師教育研究・実践研究の端緒となるものである。今後教職大学院修了生が学校 現場に出て、さらにその実践の成果を教職大学院にフィードバックすることによって、教師教育研究 も教育実践も発展していくものとなろう。本研究紀要を手にした教育実践者や教師教育研究者が、新 たな研修の意義と教師教育のあり方について、いっそう議論と研究を深める契機にして頂ければ幸い である。 なお本号は創刊号ゆえ、依頼原稿によるこのような構成となったが、次号以降、随時投稿論文を募. 集する予定である。投稿規程をご参照のうえ、投稿資格者にはぜひ積極的な投稿をお願いしたい。 最後になるが、北海道教育大学教職大学院を支えて頂いている関係者は極めて多い。大学関係者は むろんのこと、北海道教育委員会・札幌市教育委員会・市町村教育委員会ならびに学校関係者には、 教育界と大学の連携活動をあらゆる面で支えて頂いている。また教職大学院で学んだ人たちのネット ワークも、教職大学院を支える大きな力となっている。これらの教職大学院を支えるあらゆる人たち の連携と協力によって、本研究紀要はできあがった。北海道教育大学教職大学院を支えて頂いている すべての人に厚くお礼申し上げたい。. 之 音 明. 編集委員 藤 森. 宏. 編集委員 前 田. 輪. 委員長 玉 井. 康. 研究紀要編集委員会. 109.

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