聾学校において算数・数学の力を高めるための研究-文章題の解決方法の分析を通して-
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(2) (6)つまずきなどの現象や思考の流れから対象者の思. き方であると考えてしまい、本来求めるものを求めず誤. 考特性を明らかにした. 答となる場合が見られた。. 第3章結果. 初めて見た問題文に対しても、内容が適切に理解でき、. プロトコル分析に用いた課題は、14題(小間含める. 具体的な状況をイメージすることができると、正しく立. と全22題)であった対象の生徒8人にそれぞれ解い. 式することができ、解法を考えることができた。. てもらうので22題×8人で176個となるが、欠席な. 5 数学独特の表現の問題のわかりにくさ. どで抽出したプロトコル・データは161個となった。. 「たての長さの、横に対する割合」という表現は、日. 抽出したプロトコル・データを分析した結果、次のこ. 常生活において使わない表現であるため読み取りにくい. とがわかった。. 様子が見られた。問題文から内容を読み取りにくい場合、. 1 問題文からキーワードを抜き出す. 生徒の日本語力の問題であるか、問題文の読みにくさの. 4 頭の中でのイメージ. 問題文を読んだときに、キーワードに印をつけること. 問題であるのかを見分ける必要があると考えられる。. でとのような内容の問題であるか考えていた。解いたこ とのない問題や解き方を忘れた問題についても同様にキ. 第4章考察. ーワードをもとにして解法を考えていた。. プロトコル分析を通して明らかになったこと、及び. <プロトコル・データの例>. 個々の生徒の思考特性をもとにして、文章問題を解く力. 割合 問1 お父さんの身長は200c m、たろうさんの. を高めるための工夫を次の3点で考えてみた。. 身長は150c mです。たろうさんの身長はお父さんの身. 1 問題文の正確な読み取り. 長の例害ですか。. 文章の表現がわかりやすく、また、図式が具体的に書 かれている問題は正解率が高かった。わかりやすい表現 に問題文を変えたり、さまざまな見方ができるような指. 00:40わからない…. O1;20坦傍だから … 200÷150 …. 導の工夫が大切であると考えられる。. 2 立式. (200÷150= と書き、計算する). 多くの解法を覚えている生徒の正解率は高かった。し. 01:40割り切れない・・’. かし、思い込みで解いてしまう場面も見られたため、問. 200 4 (・ と書き、約分を行い一 と書き込む) 150 3 02:00 おかしし、 …. 題文から具体的なイメージができ、そこから立式できる ような指導の工夫が必要であると考えられる。また、解 法を覚えるために繰り返し行うことのできる教材の開発. 02120 150÷200 …. が重要であると思われる。. (150÷200= と書き、計算する). 3 計算して解の吟味. 02:50 0. 75イ音. 問題文の内容を適切に理解し、解を予測することは、. (答え 0.75倍 と書き込む). 解が適しているか適していないかの吟味を行うことがで きる。解の吟味を行うことで、問題に対してのふりかえ. 解いたことのない解き方を忘れた)問題に関しては、. りが行えるためより正確に問題を解くことができると考. キーワードとなる言葉を見つけ解法を考え出していた。. えられる。. この例では、下線のr何倍」というキーワードから、割. 今後の課題として、特定の聾学校だけではなく多くの. り算を行えば解けるという解法を考えていたと思われる。. 聾学校での同様の調査を行い、思考特性を考えることで. 2 問題文の読み取り間違い. ある。また、健聴の生徒との思考特性を比べることで、. 前の問題と同じタイプであると考える場合や解き方が. 聾学校に在籍する生徒だけの問題であるか、全ての生徒. すぐに分かる問題は、正確に読み込まないで解き始める. についての問題であるかを考えていくことも今後の課題. 傾向が見られた。問題文が長くなることで、途中の問題. である。. 文の内容を読み落とす傾向も見られた。. 3 思い込み. 主任指導教員鳥越隆士. 問題を読みすぐに、このタイプの問題はこのような解. 指導教員鳥越隆士. 195一.
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