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骨をケアし、健康寿命をのばそう!~骨粗鬆症のお話~

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Academic year: 2021

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『骨をケアし、健康寿命を延ばそう!』

~骨粗鬆症について~ 医療法人社団喜峰会 東海記念病院 院長 岡山直樹 宇宙飛行士が地球に帰還すると、骨量(カルシウムの量)が急激に減少していることは昔 からよく知られていました。この現象がなぜ起こるのかが「スクレロスチン」と云う物質の 発見で解明されました。近年、骨の働きが急速に解明され、治療にも応用されようとしてい ます。 さて、骨は新陳代謝が旺盛な器官です。古い骨を壊す破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞 により骨破壊と骨形成がバランス良く働き、常に新しく作り替えられています。こうした骨 代謝のことを「骨のモデリング」と呼びます。この破壊と形成のバランスが崩れると骨が弱 く脆くなってしまいます。こうした病態が‘骨粗鬆症’です。 超高齢化の到来とともに、骨の健康を保つことが要介護状態への進展を予防するうえで とても重要になってきました。骨粗鬆症はかつては単なる老化現象と考えられていましたが、 現在では重大な骨折を引き起こす病気であると捉えられています。 日本では約1300万人と云われる骨粗鬆症患者に対し、実際に治療を受けてみえる方は 20~30%程であると報告されています。 診断と治療については近年、飛躍的に向上しているにもかかわらず、健診受診率の低さに より一次骨折予防が十分に実施されていません。また骨折をしたにもかかわらず、その後の 治療が継続されず、二次骨折予防も対応できていない状況にあります。 骨粗鬆症による「脆弱性骨折」とは、軽微な外力が原因で発生した骨折のことを云います。 骨粗鬆症になり骨がスカスカになると、一度骨折を起こすと二度目、三度目と骨折を繰り返 し(これを骨折の連鎖と呼びます)、少しずつ歩行能力が低下し、寝たきりの状態になって しまいます。この連鎖が起こると生命予後も悪くなることが明らかになっています。そのた め最近では骨粗鬆症マネージャーや、骨粗鬆症を熟知した専門医を育成し、院内あるいは地 域で多職種が連携して対応する取り組みが整備されつつあります。 骨粗鬆症と生活習慣病は相互に関連しており、これらの予防は適切な食事・運動・禁酒・ 禁煙が基本となります。 健康寿命を延ばすためにはこれを実行し、日頃から『骨をケア』することが重要です。

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