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あとがき

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Academic year: 2021

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聖泉論叢 2011 19号 156

あ と が き

 『聖泉論叢』19号をお届け致します。  日頃紀要委員会の運営と『聖泉論叢』の刊行にご協力をいただき心から御礼申し上げます。  昨年アメリカのマイケル・サンデル教授の『これからの「正義」の話し』が注目され哲学ブ ームを引き起こしました。自然環境の破壊,人間を無視する企業経営の在り方,政治腐敗,特に昨 年の東日本大震災以来,原発の危険性を再認識して脱原発運動,TPP 反対運動などは,人々にと って「正しい」ことは何かを今までになく深く考えるようにさせています。  A . スミスは『道徳感情論』(筑摩書房1973 P. 135 )において,正義について,人間社会と いう建物の主柱であり,それがなくなれば,人間社会は一瞬にして崩壊してしまうだろうと述べ ています。したがって,人間社会は人々の正義感に支えられ,営まれているといえるでしょう。  また正義とは何かについて,文化により違った考えがあるでしょう。例えば,平和を守るため には,戦争を起こすことを正義と思う国と,平和を守るには根気よく対話をすることで解決すべ きであると思う国がある。ひとつには,このように正義についての考え方の違いにより,戦争や 内乱などの紛争が後をたたない世界がつづいています。それにしても,平和を愛することは,人類 共通の精神であると思います。  若者に正義感を育成し,世界に通用するような価値観を持たせるのは,われわれ教育に携わる 者において必須の使命ではないでしょうか。それを実現するため,我々は率先して模範を示さな ければなりません。教育の場において,このことが少しでも実現できることによって,学生一人 一人が真に「大いに学び」且つ「大いに成長する」ことができると考えます。  毎年,本紀要を刊行する度に私は,大学とは,教員とはという問いについて年々深く考えるよう になってきました。一人一人の教員が全人類にとって役に立つ真の教育・真の研究に真摯に取り 組んでいくことを祈らずにはいられません。  『聖泉論叢』19号が,社会,地域,学生などにとって,よりよい未来を切り開いていくことの 一助となれば幸いです。  最後に,皆様の今後の研究・教育活動の益々のご発展をお祈りするとともに,本紀要への一層 のご支援を賜りたく宜しくお願いします。             2012年3月3日 雛祭りの日に    聖泉大学 紀要委員長 李 艶

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