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まえがき

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Academic year: 2021

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まえがき

著者

天川 直子

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル

研究双書

シリーズ番号

518

雑誌名

カンボジアの復興・開発

ページ

i-ii

発行年

2001

出版者

日本貿易振興会アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00012298

(2)

ま え が き

本書は,平成12(2000)年度にアジア経済研究所の地域基本課題事業の一 環として実施された「カンボジアの社会経済制度と経済復興」研究会の成果 である。研究会の趣旨は,第2次インドシナ戦争とポルポト政権下にあった 1970年代に,いったんほぼ崩壊し,破壊されたカンボジアの社会経済制度が 再建されてきた過程を明らかにするところにあった。すなわち,秩序に支え られた,未来への展望がもてるような暮らしを,カンボジアの人々がどのよ うにしてとりもどしてきたのかという問いをたてたのである。この問いに答 えようとする試みは同時に,今までほとんど等閑視されてきた1980年代のカ ンボジア国内の状況を,実証研究の対象として取り上げる作業を含むもので あった。 研究会の趣旨が本書においてどの程度達成されているかは,読者の判断を 仰ぐしかないが,忌憚のないご意見やご批判をいただけると,編者としてそ れに勝る幸いはない。 研究会の運営と本書の取りまとめに際しては多くの方々の助けを得た。浜 田哲郎氏は,平成12年度研究会の前身として平成11(1999)年度に運営され た「カンボジアの社会経済制度」研究会に委員として参加してくださった。 また,米倉雪子氏には,貴重な時間をさいて研究会に講師として来ていただ いた。とくにこのお二方には,ここに記して感謝申し上げたい。 次いで,編者としての立場を離れ,いささか個人的な感慨を述べることを お許しいただきたい。 まずは,研究会の委員でもあり,本書の各章の執筆者でもある,高橋宏明 氏,高橋美和氏,および四本健二氏には,時間的制約の厳しいなか,編者の 問題意識を尊重した論文を執筆してくださったことに感謝する。本書で扱っ

(3)

たのは,行政制度,憲法体制,土地所有,および家族・親族の4分野であり, 社会経済制度の全体像を描き出すには不十分ではあるが,同時に本書は決し て個人ではなしえない仕事であることもまた強調されるべきであろう。 第二に,編者がアジア経済研究所でカンボジア担当に従事したのは,平成 2(1990)年度からであり,本書の出版はそれから12年度目にあたる。この 間,研究所の内外を問わず,非常に多くの方々に助けられ,アドバイスをい ただき,刺激を得た。現在の編者が地域研究者として何らかの仕事をなしえ ているとすれば,それはひとえに関わりを持てた方々のおかげである。 最後に,編者が海外派遣員としてプノンペンに滞在していたときのことに 是非とも触れておきたい。編者は,平成7(1995)年2月から平成9(1997) 年2月までプノンペンで暮らした。当時まだ幼児であった息子を同行してい たが,この子を我が子同様に見守ってくださる多くの人々に恵まれた。とく に,同じく幼児を同行して赴任されていた日本人家庭には,息子が本当にお 世話になった。そのご厚意が編者に安心と時間をもたらしてくださることと なり,いかに調査研究活動の支えになったか計り知れない。お名前をあげて 各人にお礼を申し上げるのは差し控えるが,この機会に心から感謝申し上げ たく,記す次第である。 2001年11月 編 者 ii

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