ブレーンストーミングにおけるコミュニケーション
・モードと目標設定の効果
著者
三浦 麻子
雑誌名
対人社会心理学研究
号
1
ページ
45-58
発行年
2001
URL
http://hdl.handle.net/10236/13754
対入社会心理学研究,2001 年,第I号,45-58
Japanese Journal anlresoteprnlfo and liacoS Psychology , 2001 , No. 1,45-58.
ブレーン目標設定の効果
)1三浦
麻 子 ( 大 阪 大 学 大 学 院 人 間 科 学 研 究 科 ) 近年の情報技術の急速な進展により、 rdetideM-aeCtC(MCompu )inocatunimmoC は一清始怜コミュニケーシヨ ン・メディアとしての樹立を獲得し、その特質を明らかにすることは社会心理学における重要な課題となっている。本研 究では、 CMC を用いた集団のブレーンストーミングにおいて、τ-ececaF(aFFb-TF )notiaicnmumoc による相互作用 過程では不可避とされてきたさまざまな成駒コロスが鞠戒されるかどうかを櫛正した。また、ブレーンストーミングに際し て目標を設定することの効果が、このコミュニケーション・モードの晶、によってどのよう 目標設定、生産性、創造性はじめに
近年の情報技術師)の進展に情コンピュータ・ネットワークの駄はめざまししもインターネット・ホ スト鈎土0
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革命j とも利されるように、われわれの相会生活に大きく急 激な変化をもたらしつつある。その象徴的な現象の1つが、コンビュータを介したコミュニケーション ( Compute -rMediated Communicatio ;n 以下 CMC と略記)の一般化である。入力に対して何らか の出力を返す機能を果たすだけの「計算概に過ぎ、なかったコンヒ。ュータは、ネットワークで結ぼれるこ とによって、車市とにコミュニケーション・メテイアとしてに欄世備えることとなった CMCI 主コミュニケ ー シ ョ ン の 主 体 同 士 が 時 間 、 空 間 を 共 有 す る 必 要 が な い と し づ 対 面 型 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ( Fa 田 守0・Face communicatio ;n 以下 FTF と略記)とは決泊句に身 Jよ る 鞘 擬 持 つ 。 こ の 「 時 監 超えた」コミュニケーションの持つ可能性はコスト的な観点からも大いに歓迎され、集団や組織におけ る意思決定システムにも急速に導入されつつある。このような状況の中で、従来FTF の集団のみを想 定してきたさまざまな集団研究の知見を、そのまま CMC に当てはめることが妥当であるかどうかを検 音すすることは、社会心理学・集団力学に課せられた重要な課題である。 CMC とはどのような特質を持 つメデ:ィアなのか、また、さまざまな祉会的対同こ対してどのような効果をもたらすのかを明らかにする ことが、 CMC 研 究 の 大 き な 目 的 の 1つであるeciR( ,)8919 。 本研究では、集団ブレーンストーミングによる倉l脂性課題滋子場面におし、て、コミュニケーション・モ ードの違いが集団の成果や個人の課題に関する動機づけや貢献度の認知に及ぼす影響を検証する。 また、集団の課題に対する動機づけに影響を及ぼす要因として目標設定を取り上げ、その効果がコミ ュニケーション・モードの違いによってどのように異なるかl
こついても併せて検言すする。これらの検証を 通じて、 CMC を用いた集団活動の特質に関する知見を得ることが本研究の目的である。対人社会心理学研究,2001 年,第1号,45-58
Japanese Journal of Ilanosrepretn and laicoS hoolcysP 広V,2001 , No. 1,45-58.
問題
拡散的アイディア創出の所産drofluiG( ,)8491 である集団創造性を促進する技法は、これまでに数 多く考案されてきた。中でもブレーンストーミング(Osborn,
7)519 はその代表的な存在であり、長年に 渡ってさまざまな組織・集団のチーム活動において頻繁に利用されてきた。 ブレーンストーミングによって期待される理師句成果は、集団討議をおこなうことによって、個人の持 つ知的資源の単なる総和以上の「知恵」が創出されること、すなわち創発出emergence) が生まれるこ とである。しかし、いくつかの研究レビューやメタ分析( Burton , ;8791 ehlDi & eoebtrS , ;7891 Mullen , Johnson , & Salas , ;1991 Brown & Paulus , ;6991 本間, 199~ によってヨされているように、これまでの実証的な研究結果はその理論的期待に対して否定的である。例えば liehD & S t r o e b e ( 1 9 8 7 ) は、ブレーンストーミングの生産性(アイディア動を名義集団と相互作用集団で比較し た22 の研郷吉果をまとめ、そのうち81 の研究で名義集団の生産性の方が有意に高いこと、残り 4つ の研究にっし、ても、 2 名集団ωayd( による実験である上に両集団聞に有意差が得られていないことを 示し、相互作用集団の劣位性を明らかにしている。これら幾多の先行研究の結果を鑑みるに、創造性 について個人あるいは理論的に予測される達成値と集団の所産を比較すること、つまり、集団の倉JI発 性を相互作用集団と個人(名義集団)によるパフォーマンスとの比較の観的、ら検証し、その優位性を 主張しようと試みることには、既にあまり意味がないと言えるだろう。 では、集団で創造性活動をおこなうことはまったく無意味なのだろうか。至極経験的にではあるが、 集団で言強較おこなうことによって、今までにはない新しし、アイデ:ィアが浮かんだり、糊JI的なアイデ:ィ アが生み出されたりする、すなわち創発性が発揮される場面を、われわれは頻繁に魅験してきている。 また、日常生活のさまざまな文脈において新しいアイデ:ィアを創出することは重要な意味を持つことで あり、特に産業訴品織におし、てはイノベーションの基盤となっているsulu(Pa ,20001 集団のブレーンス トーミングをより効果的
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ものとし、集団じた自由萱的可能性evtiaerC( ;laitnetoP Paulus , 0)200 を最大 限に引き出すための方法を探求する社会的必要性は高い。 集団相互作用の所産が個人によるそれに劣る原因は、プロセス・ロス_fc( 亀田, 7)919 と呼ばれる集 団内で生じるさまざまな社会的過程に求められてきた(Brown,
8)819 。このような集団の機能不全を 解消できるシステムとして提案されたのが、コンビュータを介した相互作用を通じて集団意思決定をお こなう「集団意思決定支擾ンステム(Group onsieciD Support System; 以下GDSS と略記)である。 この GDSS は多くの集団組識において、一般的なグル(プワークシステムとして用いられるようになりつつある (Sprague ,;8091 sitcnaSeD
&
epullaG ,;7891 Jessup , yllnonoC ,&
Galegher , 19901 一般的に、集団の相互作用とその成果は、その集団の遂行するべき課題のタイプや困難さによって大 きな影暑を受ける(McGrath & Hsdahegnillo,
)4991 が、このGDSS が有効性をもっともよく謝筆する のは、 McGrath(1984) の課題循環モデ、ノレksat( )xelpumcric における第1象限、すなわち「創出 (generate~ に相当する計直問題(計画立案など)キ創造性課題(アイディア創出など)であると考えら れている_fc( 古川, 95)19 。 CMC を弔問したブレーンストーミング、すなわち電子ブレーンストーミングでは、 FTF によるそれと 比較すると、いくつかの点で集団の相互作用が有効に機能することが期待される。第ーには生産性の ブロッキングの鞠が考えられる。FTF
の場合、複動式員が同時に発話するとコミュニケーションの円 滑さが妨げられるために、タイミングによっては発言したくても他の成員の発言を「待つJ ことが必要に なる。つまり、他成員の発言によって自らの発言の機会をブロックされることが、着想していたアイデ:ィ アを忘れさせたり、言い出しにくくさせたりして、結果的に集団の相互作用過程において成果のロスを 引き起こすのである。生産性のプロッキングは、対面集団によるブレーンストーミングで倉り発性が発揮対人社会心理学研究,2001 年,第l号,45'58. J a p a n e s e rnalJou Ifolanoserprten and iocS 且lochosylP のr,2001 , No. 1,45'58. されず、むしろ単なる個人パフォーマンスの総和に過ぎ、ない名義集団のそれにも劣る成果しか得られ ない原因として多くの研究で指摘されており.fc( Coskun , Paulus , Brown , & Sherwood , .)0002 D i e h l & )87(19eberoSt のレピ、ューにおいても、成果のロスを生じさせるもっとも主要な原因であると 考えられてしも。しかし、 CMC の場合は、パラレルョミュニケーションが可能であるため、発言に際して 他成員が発言しているかどうかを考慮する必要はない。たとえ同時に発言がなされたとしても、システ ムを司るサーバはそれぞ、れ在別個の成員による独立した発言として処理し、即時にデ、イスプレイに表 示させることができる。すなわち、 CMC 場面においては、ブロッキングによって集団の生産性が阻害さ れる程度を大きく軽減できると予想される。 また、評価懸念、すなわち自分の着想したアイディアが集団の他の成員に批判されるのではないか としち感覚を抱いた場合に、成員が批判明丘い矧面を恐れて発言をためらうことも、回?による集団ア イデ:ィア創出の成果を低減する要因として挙げられてしもsoralloC(
&
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snoerd , ;9691 Harari&
Graham , 0)5791 CMCは
FTF であれば言語情報と共に伝達される非言語情報や社会的手がかり が極度に制限された状況であり (Culnan&
Markus , .)7891 他者の存在感が相対的に希薄である。 このことは、非人格的・敵対的な人間関係を生じやすくさせるlegeiS( ,Durbrovsky ,Ki
relse , & McGuire , )8691 一方で、他者から受ける圧力感や圧力を低減させる(オミ村・都築, 8)199 ことが指摘さ れてしも。このとことから、 CMC では、成員が刊面懸;含から発言を抑制することによる成果のロスは小さ くなることが予想される。 では、成員個人の課題に関する動機づけや貢献度に対しては、コミュニケーション・モードはどのよ うな影響を及ぼすだろうか。 rsguZi ,eolPo ,&
)889s(1tiancDSe は、集団成員の課題に対する関与がFTF 場面よりも CMC 場面でヅ尽きくなることを、ztliH ,Johnson ,
&
Turo 出1)689 は FTF による伝統 的な意思決定集団が、他の成員と比べて有意に集団に貢献する「優越した」成員を作りやすいのに対 して、 CMC 場面では、すべての成員の貢献度がより均一であることを示している。また、 GDSS を利用 することが、集団内葛藤(対人不和や緊鵬を効剰句に1
肘ミることも指摘されており、 leooP ,Holmes , & )19(91tiscnaDSeは
GDSS 集団と非GDSS 集団を比較した場合、 GDSS 集団の方が集団内葛 藤乙よる「暁E
が生じにくいことを見いだL てしも。このような知見から、 CMC においては FTF よりも成 員の課題に対する動機づけがより高まり、また課題への貢献度に関する認知もポジティブになるので はなし、かと予想される。 以上のことから、集団の生産性に関する仮説1
と相互作用過程に関する成員の認知についての仮 説2、仮説3が導出できる。 [仮説1] CMC 集団の方が、 FTF 集団よりも、創造性課題遂行に際して高い生産性を示す [仮説 ] CMC2 集団の方が、 FTF 集団よりも、成員の課題に対する動機づけが高い [仮説 ] CMC3 集団の方が、 FTF 集団よりも、成員の課題への貢献度の認知がポジティブになる これまでに述べてきたように、本研究の目的の1つは、集団の創造↑生活動において、 FTF による相 互作用過程では不可避とされてきたさまざまな成果のロスが、コミュニケーション・モードを変えた CMC を用いた集団の相互作用の場合に軽減さ;hるかどうかを検証することである。他方、この生産性 ロスを軽減しようとする試みには、集団の課題遂行に関わる状況要因を操作することによってアイデ、イ ア創出状況に何らかの変化を与えることによって、集団相互作用を有効に機能させようとするアプロー チも桐生する。このようなアプローチには、成員個々のパフォーマンスが集団内で明確になるようにす るlheiD( & ebeortS , )7891 としりた動機的テクニックや、議論を促すファシリテイターを利用する対人社会心理学研究,2001 年,第1号,45-58. J a p a n e s e lurnaoJ lanoserrpetnlfo and laicoS ygocholsPy , 2001 , No. 1,45 ・8.5 ( O f f n e
r ,
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amer , & Winter , )9691 など、相互作用湖是そのものに手を加えるような手法があり、そ れぞ、れ集団の成果に効果を持つことが示されている。本研究では、このような状況要因を操作するアプローチの1っとして、集団・組織内活動において聾捌含づけを高めるテクニックとして広く用しもれてい
る目標設定を取り上げる。
目標設定理論の提唱者である Locke ら.g.e( Locke & Latham , 0)919 は、目標が明確かっ困難で あり、なおかつ結果に関する知識が与えられた場合、目標設定がおこなわれることが生産性を向上さ せると主張した。また、 eHciwzikcara ,Manderlink , & Sansone 1()849 は、課題に関連する明確な 目標、という情報が与えられることによって、集団成員の課題に対する有官包惑や内発的興味が高まり、 課題へのこだわりも強まるために、特に技能獲得の初期段階において成果を促進することを示唆して いる。 Paulus & toeldnizD 1()399 は、創造住課題遂行の際に、相互作用集団に対して「典型的な名 義集団のパフォーマンス」として目標値を与えると、集団はその目標値に合わせたパフォーマンスをお こない(マッチング)、これが相
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作用集団に見られる成果のロスを軽枕することを指摘している。達成 が比較的難しい目標を具体的に提示することは、集団の生産性を増す効果を持っと考えられる。 この目標設定とコミュニケーション・モードの闘系を検討した研究は、まだあまりおこなわれてしなし、 ょうである。 Schmitz & F吐1)99(1k は CMC におけるコミュニケーション内容には課題志向的な傾向 があることを示しており、課題に際して明市よ目標を与えることの効期士、 CMC においてFTF よりも強 まることが予想される。 直接的にではないが、α
l!C における目標設定の効果を検討した研究には ksiSo ,Kahai ,&
A v o l i o ( 1 9 9 8 ) がある。彼らは GDSS における集団の成果に及ぼすリーダーシップ・スタイルの影響を 検討し、ブレーンストーミング課題を遂行する際に、リーダーが集団成員に対してできるだけ創造性の 高いアイテV
アを出すよう教示する(わなわち[" Do Bltse 目勧示す)交流的V)lanoitcasnart( ーダー シップ条件では、各成員の課題への注意やこだわりが強まり、内発的動機づけと創造|住〉高まることを 示した。この研究における目標設定は、特定のリーダーシップ・スタイルの一要素として扱われている に過ぎず、車制争に目標設定の効果を検証できているとは言えないが、 CMC で目標設定が動機づけを 高め、成果を向上させる効果を持つことを示唆してしも。しかし、この研究では、 Locke らの初期の研究eLock( ,iaraS , Shaw , & Latham , )8191 以来、到達すべきレベノレが脚末で「できるだけよい」成果
をあげることが求められる[" Do Be 凶目標よりも成果を高めることが示されてきた明確な目標の設定に ついては検討されていない。 そこで、本研究では、明確な目標を設定することが、集団の成果にどのように影響するかを検討し、 [ " Do Bltse 条件との比較をおこなう。以上の議論から、目標設定が集団の成果に及ぼす効果に関す る仮説4a および4b が導出される。 [仮説]a4 集団の創造性活動において、明確な目標が設定されると、[" Do Bes 七|が要求される場合より も成果を向上させる [仮説 ]b4 目標設定が成果に及ぼす効果は、 Fτ? 集団よりも CMC 集団で大きくなる
方法
【柑験者】 大阪府下の四年制大学に在学する42'-"91 歳までの学部学生 96 名(男性 56 名、女性 40 名;平均年齢 2.176 歳)が実験に参加した。各被験者は 32 組の3名集団に害JIり当てられた。集団 を形成するにあたっては、被験者相互の日頃の関係性が結果変数に影響を及ぼす可能性を考慮し、 3 名全員が同一学部かっ同一学年となる集団がないようにした。その結果、互いに面識(会話をした対人社会心理学研究,2001 年,第1号,8.45-5
Japanese Journal oflnterpersonal and alociS Psychology , 2001 , No. 1,.45-58
経験)のある成員が存在する集団は見られなかった。すべての集団が男女混合であり、男性 2 名と女
性1名からなる集団24 組、男性1名と女性2名からなる集団8組が実験に参加した。
【諌理 課題は、
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で用いられた創造性課題で、ある特 定の品物に関して、通常の利用法とは異なる利用法のアイディアを数多く考えることが求められるUnusual
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以下UUT
と略記)である。今回の実験では、「針金製のコートハンガー J に関して、通常の利用法(刻民を掛ナる)とは身旨る利用法のアイ
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ィア(例・花車激き、コッフ。立て、シャボ ン玉の枠、等)を創出することが求められた。また、被験者にはブレーンストーミングのノレーノレとして、Bouchard
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の教示に沿って、批判をなるべくしなし亡と、自分の言いたいことは遠慮辻 ず発言すること、アイデ}アの広がりが求められること、アイ吠ィア類〉なるべく多し、方がし、いこと、出た アイデ:ィアを組み合わせたり発展させたりして新しいアイディアにしてもよいことが説明された。課題の 実施時間は5
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分であった。 e c n a r b f l i-町 一
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A 1 1 PC were " ,oC d,"etc otLAN F i g u r e .1latnemirepxE room hrevo( 姐d v)wei 【実験デザイン】 コミュニケーション・モード (Fr.F /CMOx
目標設定(目標値提示/i
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)の 2要因デザイン( 4条件)が用いら払 いずれの要因も被験者間で操作された。2
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組 の実験集団は、 8 集団ずつがそれぞれの条件 にランダムに割り当てられた。 コミュニケーション・モード条件 CMC 条件では、g
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に示すような状況 で、コンピュータを介した相互作用をおこなうこと によって課題を遂行させた。まずすべての被験 者が予備室に集合し、実験者によってそれぞれ の氏名が紹介された。その後、被験者は実験者 に伴われて1
名ずつ個別に実験室に入室し、B5
ノート型コンビュータが設置された机の前に着席した。 各被験者の机の聞は衝立で仕切られている。これは、課題遂行中は被験者同士が顔を合わさず、ま た口頭でのコミュニケーンョンをぬがよいよう官 官 前 日 協 問 一 級 叫
にするためである。ブレーンスト}ミングには、自 作ミ乃コンヒ。ュータ・プログラムを↑吏用した。このプ ログラムは,Windows95
上で動作するアプリケ }ションであり、TCP
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接続された複数台のコ ンピュータから入力をおこなうことによってチヤツ トを実現するものである。ある被験者がキーボー ドから入力(発言)をキ 3こなうと、その内樹立椀験 者の名前が先頭に付されて即時に全員のデ与ス プレイ上に表示される。また、実験中のすべての 発言内容は、被験者全員が課題遂行中いつで も参照することができる。画面例をg
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12 こ 示す。 なお、 CMC 条件に割り当てられた被験者の コンビュータ利用経験年数は0
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年(平均 〈実E賞者〉 それでは.0日ROMI ごついτ考えてみてくだ邑い.制限時国は2日分1"す.で 1;1:.どうぞ. < I n・
>.b ナイフ代わリに使えたりする? (mIurt> 真 ん 中 め 穴1" Jfス宝の量をはかるとか-- . < I n・
>.b それはいいかも〉剛山. 〈拘i:sht) 周引のS分11¥円を撞く定親みたいに使え駐いかな奄 ィ 2 4 4 ニj 4 . 2 9 , SD 2)61. とややぱらつきが見られるが、キi
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λ量対人社会心理学研究,2001 年,第1号,45-58. J a p a n e s e alournJ lanosrepretnlfo and laicoS yologsychP , 2001 , No. 1,4.5-58 ーボードからの入力についてはいずれも困難なくおこなえることを事前に確認しである。 FTF 条件では、 3 名の被験者が1つの四角いテープノ叫180cm
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120cm) を囲むように着席;し、直 接顔を合わせて口頭によるコミュニケ一泊ンをお二なった。着席した各被験者の前には、他の成員か ら見えるような形でそれ/ぞれの名前が記されたカードが霊訪ミれた。課題遂行に当たって、成員1
名あ たり1
枚ずつま!録用紙を酉己布した。各被験者は、アイディアを想起したら明瞭な声で集団に対してそ れ左伝え、同時に手元の諮問紙に書き留めるように教示された。このような手続きを取った理由は、 ( 1 ) 特定の成員が訪日録「係J となり、アイディアを創出しなくなる可能陛掛除するため(2)CMC 条件で 各成員が創出したアイディアを言苗ま(入力)している状況と認知的頃荷がなるパく同程度となる状況を 設定するため、の2点である。 いずれの条件においても、課題遂行前に5
分間の練習尚子をおこない、課題内容に習熟させた。 目標設定条件 目標設定の2水準は、課題選弁子によって創出すべきアイディア数の目標値を明確に提示するかどう かによって樹乍された。ブレーンストーミングの基本ルールlこしたがって、すべての集団はできるだけ 多くのアイディアを創出するように教示されているが、目標値提示条件では、これに加えて具体的白創 出アイディア数を目標{直として作業をおこなうように教示した。目標の提示は、すべての集団に対して 実験者により口頭で伝達された。品示する目標値については、先行研究においては、「客観的な達成 可能性が比較的低し、数f
由と定義されていることが多い。この達成可能性の指標としてよく用いられて いるのは予備実験での達成率(創出アイディア数がその数値に達した集団の割合)で、 tosrF &Mahoney(1976) では14% 、Motowidlo ,Loehr , & Dunnet 白)8791( では20% 、1)99(1eyllhaS では
12% が採用されている。本研究では、対雷状況でおこなった予備実験で、の達成率15% 点にもっとも近 い 20 個を描是した。一方、 1Do Be 凶条件では、すべての集団はできるだけ多くのアイディアを創 出するようにとしちブレーンストーミングの基本剣判コみを教示し、具体的な目標値は提示しなかった 2 )
。
【質問縮周査】 課題終了後、すべての被験者に対して、課題に対する動機づけ可話し合いにはとて も熱以こ取り組んだ」など4項目;α=.85) と、成員自身の課題に対する貢献度の認知可私の意見や情 報はグノレ~ープの話し合いに貢献した」など 4項目;α=.82) を問う質問項目について、個人レベルで、の 回答を求めた。質問項目は、三浦・篠原)0120( などを参考に作成された。結果
【樹乍元ック】 目標設定の操作が適切におこなわれたかどうかを、課題後に実施した質問紙調査に よって確認、した。操作チェックは「われわれm
集団は課題に関して明確な目標を与えられていた」の 1 項目、 1 1.まったくそうでゆ~Irj1¥'-'" .5 まったくそうだ」までの5件法によっておこなわれた。 2費調(コ ミュニケーション・モード×目標設定)分散分析の結果、目標設定の主効果(F( 1,92)=538.98 ,pOl)<. が見られ、目標値提示条件の平均回答値は.
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1 Do Bes 百条件の平均回答値は1. 33 であった。 一方、コミュニケーション・モード条件の主効果は見られなかった(F( 1,
.12=)29 o,
).s.nm
の結果より、 目標設定の操作は適切なもので、あったと認められる。 【アイデ~1 アの整圏 研究目的と仮説に関する知識のない 2 名の訓練された評定者によって、アイデ ィアの整理がおこなわれた。評定者は、課題で倉リ出されたアイディアから、針金製コートハンガーの本 来の使用法であると見Jなされるもの、および角献不可能なものを独立に選定した。その結果、両者とも が本来の使用法、あるいは解釈不可能であると選定したアイデ二ィアをデータから除外した。 1 Unusual Use 割に関するアイディアであると認められたデータは、合計 545 個(52'-'"9 個/集団)であった。な対人社会心理学研究,2001 年,第1号,45-58_ J a pnesea rnalJou alnoserrptelnfo and laicoS oygcholPys , 2001 , No_ 1,45-58_ 2 4 雪 国 自20 Q 同
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回 目 8E
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奇 4 同 居。
F寸F CMC CO Ml¥瓜応 NIOATICJ MODE F i g u r e _3 Means f go roup ytivitucodrp f o r 巴ach n_oitdinoc お、集団の創出アイディア数に、集団の十生別構成 による違いは見られなかった。 【生産性パフォーマンス】 まず、集団の生産性に 対するモードと目標設定の効果を検討する。評定 者によって妥当であると認められた各集団の創出 アイディア数を生産性パフォーマンスの指+票として、 コミュニケーション・モード条件と目標設定条件を 独立変数とする 2 要因分散分析をおこなった。各 群の創出アイディア数の平均値を Figure 3 に示 プ九分勝う析の結果、コミュニケーション・モードの 主効果(F( 1,28)=13 4.2,pく)10_ およてt ミュニケー シ ョ ン ・ モ ー ド × 目 標 設 定 の 交 互 作 用 傾 向 ( F ( 1,
99=2_)82,
)10<_p が検出された。 CMC 条件 (Mean 9)6_18 では、 FTF 条件(Mean )38_51 より 有意に多くのアイデ:ィアが創出されていた。よって、 仮 説 1 は支持された。 次に、交互作用の傾向を解釈するために、ライアン法による多重比較をおこなった。同?条件にお いては目標設定条件による差が見られ、目標値提示条件の方がなし条件よりも有意に集団の生産性 が高かったのに対して、 CMC 条件では目標設定による有意差が見られなかった。これらの結果から、 仮 説4a はFTF 条件においてのみ部分的に支持されたが、仮説4b は支持されなかった。 【倉雌性パフォーマンス】 次に、創出アイデ:ィア の創造性パフォーマンスに対するコミュニケーシ ョン・モードと目標設定の効果について検言サる。 各創出アイディアの創造性評定は、以下の手順 でおこなった。まず、先ほどアイデ:ィアの選定を おこなったのと同じ2
名の評定者が、すべての アイ《アを独立にカテゴリ寸じした。カテゴリー 化にあたっては、使用対象と使用方法が共に類 似したアイデ~アを同一カテゴリーにまとめること とし、いずれか一方しか類似していないアイデ} アについては別カテゴリーとして扱った。 2 名の 評 定 者 間 の 一 致 度 は r =49_ とじゅうぶんに高 い値を示した。一致の見られなかったカテゴ、リー に関しては、2
名聞で協議をおこなった上で最 終的に確定させた。そして、各アイデ:ィア・カテゴ リーに関する創造性の評定をおこなった。創造性評定は、 Lamm & f)3791(frodsmmorT や Buchanan & )3791(enrgdniL などを参考にして、従来の利用方法と比較して目先の変わったアイデ ィアであるかどうかを評定する「斬新さ」、利用方法や対象が1
蛸リ的であるかどうかを評定する「面白 さ」、現実的に見て利用可能↑生がどの程度あるかを評定する「実用性」の 3 項目を評定した。次に、先 ほどとは異なる、研究目的と仮説に関する知識のない2 名の評定者が、アイデ二ィアの創造性の 3 つの 基準に対して、もっとも劣三っているものに 1点、もっとも優れてしもものに5点を与える 5段階評定で、 1 2 司 自10 8 6 4 2 0 同 〉 H ' F〈 同 国 O 』。同国間宮己完 Z J 刊 同 窓 FTF CMC CO Ml¥瓜 NJNICATIO MODE F i g u r e _4 Means gfo upor ytvitaerc f o r each _notiidnoc対人社会心理学研究,0120 年,第1号,45 ・.85 J a p a n e s e lanruoJ lanosrepretnlfo and laicoS ygolohcysP , 1020 , .oN 1,58-54 独立に評定した。評定者間の一致度は r=_75~.89 と有意に高い数値を示したので、両者の平均値を 最終的な各アイディアの創造性評定値とした。 3 つの基準に関する評定の平均値は、斬新さ 2.7
.
6
面白さ 2.62 、実用性 3_01 であった。 このように算出された創造性に関する 3つの基準のし吋苛1か1つでもこの平均値を上回るアイディア を「倉|胞性の高いアイディア」とみなし、その数走カウントして倉 l随性パフォーマンスの指標とした。各群 における創造性の高いアイディア数の平均値を Figure 4 に示す。コミュニケーション・モード条件と 目標設定条件を独立変数とする2
要因分勝斯をおこなった結果、コミュニケーション・モードの主効 果.F(( 1,28)=9.81 ,01).<p が見られ、CMC
条件(Mean9.69) はFTF 条件(Mean )187. よりも創造性の 高いアイテてィアの創出数が多かった。これらの結果から、CMC
でブレーンストーミングをおこなうことは、 生産性と同様、創造性についてもその成果を向上させる可能性があることが示唆された。 【成員の認知指標】 個人レベルで測定された課題に対する動機づけと成員自身の貢献度に関する 認知のそれぞれについて、 4 項目に対する回答値を加算した合計得点を従属変数とし、コミュニケー ション・モード条件と目標設定条件を独立変数とする 2 要因分散分析をおこなった。各群の平均値と SD をTable 1に示す。 T a b l e .1 Means and adrndats snoitaived pfoniossestso .eriannoitseug Dependent elbairav n FTF CMC a s s i g n e d laog o yd ruo tsbe degnissa alog yod our tseb M o t i v a t i o n Mean 96 085.1 97.51 6 .14 2 .2516 SD 95.2 51.2 60.2 15.2 C o n t r i b u t i o n Mean 96 964.1 45.41 5.041 .0816 SD .146 .161 .157 .182 分散分析の結果、動蛙づけに関しては、コミュニケーション・モードの主効果の傾同師1,92)=3.53 , pく)01. が見られ、CMC
条件の成員(Mean )33.61 の方がFTF 条件(Mean 154 4..) よりも、諜歯こ対し て高く動機づけられ、意欲的に課題に取り組んだと認知している傾向が示された。統計的に有意とは 言えないが、仮説2を支持する方向の結果である。 また、成員自身の貢献度の認知については、コミュニケーション・モードの主効果(.F( 1,92)=6.03 , p<.05) が検出され、CMC
条件の成員(Mean 56)5.1 の方がFTF
条件(Mean )75.41 よりも、調童相互 作用場面において参加の機会が多く、課題遂行に積極的に貢献できたと認知していることが示された。 この結果は、仮説3を支持してしも。また、コミュニケ}ション・モード×目標設定の交互作用が有意で、 あった(F( 1,92)=4.86 ,pく150. ライアン出こよる多重蹄拾おこなったところ、CMC
条件で目標設定 条件聞の差が見られ、r
Do Be
胡条件の成員の方が、課題滋子への貢献度を高く認知してし、ることが 示された。考察
本研究の目的は、 ()1 集団ブレーンストーミングによる創造住課題遂行場面において、コミュニケー ション・モードの違いが集団の成果や成員個人の課題への動機づけや貢献度の認知に及ぼす影響を 検証すること)2( コミュニケーション・モードの違いによって、課題遂行に際する目標設定が課題に対 する動機づけに影響を及ぼす効果に差異が生じるかどうかを検証すること であった。実験の結果、コ ミュニケーション・モードに関しては、おおむね仮説を支持する結果が得られた。生産性・創造性いず れのパフォーマンス指標に関しても、CMC
でブレーンストーミングをおこなうことが、E
可?によるそれよ りも良好な成果をもたらしており、また成員の課題に対する聾勝づけも高く、貢献度も高く認知されたこ対人社会心理学研究,2001 年,第1号,-58.45 J a p a n e s e alournJ Ifolansorerpetn 且nd Slaico gylochoPsy , 2001 , No. 1,45-58. とが示された。一方、目標設定の効果に関しては、当初設定した仮説とはむしろ逆の結果が示された。 明確で困難な目標を設定することは、
FTF
条件では集団の成果を向上させる効果を持っていたが、CMC
条件では目標設定の有無は成果に違いをもたらさなかった。以!なここまで述べてきた知見から 得られる本研究の意義および今後の発展性l
こついて、特に仮説と異なる結果が得られた部分に着目 しながら検討する。CMC
でブレーンストーミングをおこなうことが、FTF
条件よりも良好な生産性パフォーマンスをもたら したことにより、これまでにさまざまなグ、ルーフ。ウェアを用いて確認されてきたCMC
の効果性.
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が本実験においても確認された と言える。また、倉出萱性パフォーマンスについても検討した結果、CMC
は、生産性という量白句パフォー マンスだけで、はなく、質的なパフォーマンスをも向上させる可能性が示された。創造性課題における生 産性と創造性の関連については、従来必ずしも一様ではなし、ことが指摘されておりa
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、 さまざまな議論を苧んだ問題.
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本間,)
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だが、本布院におけるコミュニケーション・モードと目標 設定の効果に関しては、両者はほぼ同じ傾向(すなわち「量は質を兼ねる J)をノ刊 J てしもと言える。こ れについては、三浦)
1
0
0
2
(
においても同様の結果が得られている。 また、成員の課題に対する動機づけと貢献度に関する認知指標についても、おおむね仮説を支持 する結果が得られた。CMC
場面では課題に対する動機づけが高く、成員がより熱心に課題に取り組 んでいた傾向が示されたことは、s
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)1988( の知見や、CMC
では課題志向的な行動が増 えるとしちz
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の主張に沿う結果である。また、特にCMC
場面で明確な目標が示 されない場合に、課題にじゅうぶんに参加でき、貢献できたという成員の認知がもっとも高くなっていた ことは、目標を達成しなけれゆならなし、という圧力がなし、ことで、CMC
場面におけるプロセス・ゲイン(
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がより顕著に生じたことを示唆する結果であると解釈できる。 一方、目標設定が成果に及ぼす効果に関しては、仮説を支持する結果が得られなかった。FTF
に おいては、多くの目標設定に関する研矧.
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と同様に、明確かっ困難な目 標をノミフォーマンスの規準として示すことが、生産性;を向上させることが示された。一方、α
ilC条件に おいてはこれとは異なる結果が見いだされた。z
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の指摘したような、CMC
にお いてより課趣志向的なコミュニケーションがおこなわれていた可能性は、CMC
条件の方がFTF
条件 よりも課題に対する車検づけが高く、個々の成員は熱心に課題に取り粧υだ、と認知していることによっ て傍証された。しかし、目標設定はCMC
によるブレーンストーミング、の生産性に効果を持たなかった。 このことをもってして、CMC
では明確な目標を設定することが成果を向上させることはなしを結論づけ るのは早急であろう。しカ七、CMC
条件では、動機づけに関して目標設定条件聞に有意差が見られ ていなし、こと、そして貢献度については有意崩2見られ、 iDo B
s
e
tJ条件で顕著なフ。ロセス・ゲインが 生じた可能↑制執ることを考えると、CMC
においては目標を提示することがFTF
で見られたほど動機 づけ効果を持たない可能性が考えられる。この点については、課題遂行において、どの程度目標その ものに関与したかを示す目標コミットメント但k
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などの観点から、 さらに検討を進める必要があろう。 また、設定された目標がCMC
条件においては明確かつ困難ではなく、むしろ比較的容易なもので あった可能限〉考えらj泊。CMC
条件の集団アイディア創出数は5
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個で、目標値設定条件で 目標値として示された0
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tJ条件でも同じ3
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グループで、あった。目標値提示条件における目標の達成率は(
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FTF
条件では1
グループ。;)
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2
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である。目標値提示条件では、比較的達成しやすし、アイデ、イア数が目標として示 されたことで、パフォーマンスの天井=効果が生じて目標値を超えた大きな成果の向上が見られにくく、対人社会心理学研究,2001 年,第1号,45-58_ J a p a n e s e nalourJ lanosrepertnflo and laicoS ygolohcysP , 2001 , No_ 1,45-58_ 一方I Do Bltse 条件ではプロセス・ゲインが生じたことで、結果として条件問の差異が生じなかったこ とが考えられる。今後は、より適切なレベルの「明確で困難なj 目標を提示することによって、 CMC に おける目標設定の効果を再検討する必要がある。 さらに、目標設定に関しては、提示する目標の種類についてより詳細な検討をおこなう必要がある だろう。本研究では、創出すべきアイディア数、すなわち生産性に関する明確で困難な目標を提示し た場合とI Do Bltse 状況との比較をおこなった。創造性課題の場合、成果の指標として生産性(アイ デ:ィアの紛と創造性(アイディアの質)の両方が考えられるのと同時に、設定される目標の種類につい て も 生 産 性 を 重 視 す る も の と 、 創 造 性 を 重 視 す る も の の 両 方 を 考 え る こ と が で き る 。 例 え ば S h a l l e y ( 1 9 9 1 ) は、個人の創造性ー課題遂行にあたって生産性目標と創造性目標を同時に与え、その レベル(それぞれ、困難/ぐ Do Best/No Goa} を操作した場合に、創造性の成果がどのように変化す るかを検証している。その結果、生産性と創造性の目標レベルが一致した条怖い刊誌I Do Bes 旬、 あるいはいずれも困難)、および困難な創造性目標のみが提示された場合に創造性の成果は有意に 高く、逆に、医灘、あるいはI Do Bltse の生産性目標のみが示された場合に、創造性の成果が有意に 低くなることを示している。この研究が対象としたのは個人単位の岩崎世活動であることから、必ずしも 集団による電子ブレーンストーミング場面にこの知見がそのまま適用できるとは限らないが、本研究の ように生産性目標のみを単独提示する条件を検討するだけでは、創造性課題における目標設定と成 果の関係をじゅうぶんに解明できていない可能性は残されている。 今後の課題としては、まず CMC においてこのような成果の向上が見られた理由をより詳細に検討 することが挙げられる。量的なパフォーマンス指標について分析するだ、けで、は、 CMC で(F 目、とは異 なる)何が起こったことによって成果の向上がもたらされたのかは、未だ明らかではない。例えば、 CMC では、先に述べたような
FTF
のブレーンストーミングでは不可避と考えられるさまざまな成果のロ ス(例えば生産性プロッキングや音刊眼誌念)が軽減されたことが推察されるが、今回の研究データから そのことを具伸拘に検証することはできなし、また、 CMC では、相互作用過程においてすべてのアイ デ}アを調麟拍句に文字として集団内で共有することができる。このことは、(その場限りの)音声によって 共有されるFTF
よりも、創出されたアイディアが以後の課題i
針子に対してFTF
よりも効果的な認知的 刺激化_
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Coskun-
et
aL , 2000) として機能しやすくなる可能性を秘めていると考えられる。今後は、 CMC におして具体的にどのようなコミュニケーションがおこなわれ、またそれがどのようにアイデ:ィア 創出に影響を及ぼしているかについて検討するためには、ログファイルを詳細に解キ斤し、発言の内容 分析や入力タイミングの分析をおこなうことなどが必要である。 また、集団の構成に関してもより詳細な考究が求められよう。本実験で、は組み合わせパタンの異な る男女混合集団を用いて実験をおこなったが、FTF
におけるコミュニケーション・スタイルには性訟2 見られることが過去多くの研究で指摘されており、男女混合集団では男性が議論の進行を支配し ( E a k i ns & Eakins , ->8791 女性は相対的に不利な立場に置かれるldodarG( & Swann , 9831 にと も示されてしも。また、 CMC のオンライン学習場面に関する研究では、討議への寄与の程度に性差 は見られないが、その内容に違いが見られるとの知見が得られているtterraB(
&
yllaL,
0)9991 今回 分析対象としたパフォーマンスに関しては性の混合パタンの差は見られなかったが、内容分析によっ てコミュニケーション・スタイノレの差異を検討することも必要で、あろう。 多様化・柔軟化を極める現代社会において、集団や車且織は常に社会の変化を見極め、それに追随 できるような適応力を高めていく必要に迫られている。そのためには、柔軟かっ創造力に富む問題解 決を臨機応変におこなっていかなければならない。それゆえに、創造「封fテンシャルを高めたいと願う 社会的要請は非常に高く、またそれ在可能とするシステムが求められている。このようなシステム変革対人社会心理学研究,2001 年,第1 号,58.45 -J a p a n e s e alnrouJ lanosrepretnlfo and laicoS ygolohcysP , 2001 , No. 1,45-58 への大いなる要請の中で、もっとも重要な儲リを果たすと考えら:hるのがコンビュータ・ネットワークで ある。 CMC の持つ「昨投超えるJ 利便性を生かしつつ、どうすればより効率的な活動ができるか、ど のような状況で個人がポジティブな意識を持って活動に従事することができるのか、といった問題を心 理学的に検討することの意義は非常に大きい。今後は応用場面での実験的検討をはじめとしたさらな る研究を通じて、より多様な観点からの知見の蓄積が求められる。
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Q u a r t e r l ,y 1 2 , 625 ・644. 註 1 ) 本研究は財団法人栢森情報科学振興財団より「インターネットを利用したブレーンストーミングに関する社会心理学 的研究(研究代表者:三浦麻子) J に対する研究助成を受けて実施されたものの一部である。 2 )この実験における I I DoBe Jts J条1牛は、「できるだけ多くのアイデ:ィアを創出する」ことカ湾妨話されてしもことから、 Locke aLte 1(990) による「目標なし(No Goal)条件 J Jではなく、「最善を尽くす勧Your 島st)条件」に該当する。
対人社会心理学研究,2001 年,第1号,45-58_
Japanese Journal loanrspeternlfo and laicoS oygolhcysP , 2001 , No_ 1,45-58
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