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IRUCAA@TDC : Effect of cotton roll biting on auditory evoked magnetic fields

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Effect of cotton roll biting on auditory evoked

magnetic fields

Author(s)

小林, 義昌

Journal

歯科学報, 119(2): 142-143

URL

http://hdl.handle.net/10130/4869

Right

Description

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的

本研究の目的は,咬合・咀嚼機能が聴性誘発能磁場(auditory evoked magnetic fields:AEFs)に影響を与 えているかどうかを magnetoencephalography:MEG によって客観的に検討することである。また,大臼歯 部でのコットンロール噛みしめ時の咬合圧を磁場の発生がない条件で経時的に測定する装置の有効性と咀嚼筋 の活動に由来する磁場除去を行う処理法についても検討した。 2.研 究 方 法 本研究に参加した被検者は,健常男性で22−30歳,右利きの成人5名である。測定は本研究内容・目的を十 分説明し,同意を得た上で行った。AEFs 測定は,平成14年度に報告した方法を用いた。 咬合圧の感知には,NITTA 社製ボタンセンサ(FlexiForce™)を用いた。これは,直径9.5mm の円状の フィルムにラミネートされた極めて薄い感圧インク層を用いて圧力を測定するもので,磁場を発生しないこと を確認した。噛みしめ時の咬合圧は最大咬合圧の20%まで,20−40%および40−60%の3条件とし,被検者に はモニター上でその値を維持するように指示した。ボタンセンサの上下を充分圧縮したコットンロールで挟み 込み,両面テープで固定し,被検者に噛みしめを指示した。なお,被検者の覚醒状態を確認するために脳波を 同時に測定し,側頭筋および咬筋の筋電図(EMG)も同時に記録した。 MEG 測定条件は,音刺激加算回数を100回とし,加算平均は−100−800ms,sampling 周波数は999Hz,増 幅帯域は0.1−330Hz とした。被検者は座位をとり,噛みしめを行わない状態をコントロールとし,その後に 右側大臼歯部での噛みしめ時の AEFs 測定を行った。噛みしめによって被検者に疼痛が発現することを考慮 し,それぞれに3分程度のインターバルを設定した。 咀嚼筋の活動と聴覚野の活動には周波数の違いがあると考えられたので,測定が得られたデータを周波数分 析である fast flourier transformation:FFT 法を用いて解析を行った。各測定条件で音刺激がある場合のデー タから音刺激がない場合のデータを差し引いたデータによる解析の結果,低周波域に音刺激による応答と高周 波域に筋肉からの応答とに分けられることが示された。したがって,本研究では,17Hz 以上の周波数域の データを除外したデータを解析に用いた。

なお,解析は推定された ECDs が撮影された MRI 像の聴覚野に局在しているのを確認して行った。AEFs

氏 名(本 籍) こ ばやし よし まさ

(東京都) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1610 号(甲第913号) 学 位 授 与 の 日 付 平成17年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Effect of cotton roll biting on auditory evoked magnetic fields

掲 載 雑 誌 名 The Bulletin of Tokyo Dental College 第58巻 3号

137−143頁 2017年 doi:10.2209/tdcpublication.2016­2000 論 文 審 査 委 員 (主査) 松久保 隆教授 (副査) 下野 正基教授 鈴木 隆教授 石上 惠一教授 佐野 司教授 歯科学報 Vol.119,No.2(2019) 142 ― 60 ―

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の潜時と AEFs の強度の平均値の差の検定は SAS Ver.802を用いた分散分析と対応のある t 検定を行った。 3.研究成績および考察 咬合圧モニタリング法の検討では,ボタンセンサを用いてスプリント等の硬い物を介在させて咬合圧をモニ タリングすると,タスク中の被験者の負担が大きく,測定に支障が生じた。したがって,本研究における被験 者の咬合圧のモニタリングには硬いものを使用せず,コットンロールでボタンセンサを挟み込むこととした。 これにより測定中の被検者への負担の大幅な軽減が可能であることが確認できた。測定時に被検者の最大咬合 圧の20%まで,20−40%および40−60%の咬合圧を維持させて聴覚応答を測定した結果,40%までは咀嚼筋か らの磁場の影響を受けずに解析することが可能であった。一方 AEFs の ECD の局在は60%の咬合圧によって も変化しなかった。噛みしめ時の AEFs 応答は,左右側音刺激に対する AEFs 応答はすべての被験者で低下 しており,特に噛みしめ側と同じ聴覚野の応答に有意な差が認められた。噛みしめが聴覚野応答を低下させる 理由として 1)顎関節の偏位による形態的変化,2)中耳および内耳の神経支配への影響,あるいは 3)gate control による中枢での抑制が考察された。 4.結 論 本研究は,コットンロール噛みしめが,聴覚誘発磁場に影響を与えていることを客観的に示すものである。 また,本研究に用いた方法は,噛みしめの聴覚応答をはじめとする体性感覚に影響を与えていることを実験的 に検討する方法として有用であることを示している。 論 文 審 査 の 要 旨 従来,magnetoencephalography:MEG を用いた測定は筋活動の影響がない条件下で行われており,特に 口腔領域では咀嚼筋が MEG センサー上にあり,筋活動下での測定は不可能であった。そこで本研究では咀嚼 運動ではなく噛みしめ時での MEG 測定を行うことを目的として,1)咬合圧を磁場の発生がない条件で経時 的に測定する装置の試作とその有効性,2)咀嚼筋の活動に由来する地場除去を行う処理法についても検討し た。さらに,3)コットンロール噛みしめが聴覚誘発磁場(AEFs)にどのような影響を与えているかを検討し た。なお,本研究に参加した被験者は,健常男性で22−30歳,右利きの成人5名である。測定は本研究内容・ 目的を十分説明し,同意を得た上で行った。 その結果,測定時に被験者の最大咬合圧の40%までは咀嚼筋からの磁場の影響を受けずに解析することが可 能であった。噛みしめ時の AEFs 応答は,左右側音刺激に対する AEFs 応答はすべての被験者で低下してお り,特に噛みしめ側と同じ聴覚野の応答に有意な差が認められた。噛みしめが聴覚野応答を低下させる理由と して 1)顎関節の偏位による形態的変化,2)中耳および内耳の神経支配への影響,あるいは 3)gate control による中枢での抑制が考察された。本研究は,コットンロール噛みしめが,聴覚誘発磁場に影響を与えている ことを客観的に示すものである。また,本研究に用いた方法は,噛みしめの聴覚応答をはじめとする体性感覚 に影響を与えていることを実験的に検討する方法として有用であることを示している。 本審査委員会では,1)測定方法に使用した咬合圧センサー,2)共振周波数の影響の有無,3)考察の表 現,4)用語の妥当性などについて質疑がなされたが,概ね妥当な回答が得られた。また,論文内容について とくに本研究で開発した方法に重点をおいた記載が必要であるとの要望があり,それぞれに対応した修正を 行った。その結果,本研究で得られた知見は,歯学の進歩発展に寄与するところ大であり,学位授与に値する ものと判定した。 歯科学報 Vol.119,No.2(2019) 143 ― 61 ―

参照

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