13
言葉の採集にみる『幼児の世界』(3)
佐 藤
五 十 五
The World of Children and their Expressions(3)
Isogo Sato
本稿 は幼稚 園教育実習で実習生が幼児 との対応 の中で採集 した 「幼 児の言葉」 を分 類整理 し 考察 を加 えていこ うとす るものである。考察 のね らいは造形的、感覚 的 な視点か ら子供 の遊 び の きっかけ と展開の糸 口を同時 に見出 してい くこ とにあ る。前号 で (1)「落 ち葉」に関連す る 言葉 の考察 を終 えた。本号 では (2)「砂場遊 び」に関す る幼 児の様 々な言葉 を対象に して造形 的、感覚 的な視 点 を基に考察 を展開す るこ とになった。「砂場遊び」として採集 され た言葉 は次 の ような項 目① 【アー スワー ク遊 び】② 【レス トランごっこ】③ 【砂 と石】㊨ 【粘土 で作 る】 に分類す るこ とがで きた。本号 では①② の項 目につ いての言葉 を取 り上 げ、考察 を加 えてみた。 (考察対象 として例 に挙げた言葉 は 多数が採録 した ものにつ いては☆印 を、 また数名 に限 られ た ものにつ いては採録者の学生番号 を付 して採録 デー タ とした。 また資料整理 の手落 ちか ら採 録者が不明の もの も幼児の受 け止め として如実 な ものは省 き難 く敢 えて考察対象 とした。*印)1
.
『
心情
』
(1) 落 ち葉 ① 【判断基準】 ② 【色彩 と発想】 ③ 【生 と死】 ④ 【形の発見】 ⑤ 【落 ち葉 と遊 び】 清泉女学院短期大学研 究紀要 第1
3
号(
1
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5
)
掲載 清泉女学 院短期大学研 究紀要 第14号 (1996)掲載 (2) 砂場遊び ※砂場遊 び とい う規定 を所謂 「砂場」 と云 う 特定 された場所 のみの遊 びに限 って しまうと 「砂場」 を離れた砂遊 び、土遊 び、泥遊 びは 分類上行 き場 を失 う。遊 びの素材 としての砂 や砂の混 じった土は 「砂場」 に限 らずにあち こちに存在 してい る。 また小石や、粘土質の 土等 での遊 び も 「砂場」 を離れ た遊 びである。 幼 児の身近 な素材 と云 う事 では共 に関連性 の あ る物 なので、砂場遊 びの延長線上 の遊 び と して一緒 に考 えてい きたいo 同時に 「粘土」 と云 う事 で、室 内での 「粘土遊 び」 に関 して もその線 をつ なげてみた。砂場 は幼稚 園の設 置基準の一項に もなってい るだけに遊 び と環Ill 清 泉女学院知期 大学研究紀要 (第15号) 境 とい う点 では、 その具体 的遊 びの場面 を十 分 に知 る必要 があ る。前 回 までの落 ち葉 は、 自然の季節的 な産物 と云 う事 で実 に 多様 な子 供達 の言葉が あ り、落 ち葉 を身近 な素材 とし て遊ぶ具体 的 な場 面 を考察す るこ とが で きた。 その点 「砂場」 はセ ッ トされた舎 外の舞 台 と い う感 が あ るが、砂 その ものは具体 的 な 自然 物 その もので、 冒頭 に触 れた よ うに砂場 の境 界はいつ の間にや ら有 って無 さが如 き もの と ① 【アー スワー ク遊 び
】8
3
例 ≪先生 、川作 った砂 で 山が で きるよ1
2
例≫ な る。 その境 界 を無視 して越 える事 が遊 びの 集 中であ り発展 であろ う。遊 びの舞 台は子供 達 に とって際限が ない。砂場遊 びに関す る言 葉 は次 の様 な項 目に まとめ て分 類す るこ とが で きた。 ① 【アー スワー ク遊 び】 ② 【レス トランごっこ】 ③ 【砂 と石】 ④ 【粘土 で作 る】 1.どの くらい 大 き くな るかね、楽 しいね。(
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2.
お 山 作 るの って 楽 しい よね。(
'
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)
3.
ね え、土 を 強 く固め る と 頭 み たい。(
'
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.これ 砂糖 の 大 きな 山に しよ うO(
'
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.富士 山み たいな お 山作 ろ うね。(
'
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6.
お 山ってい うのはね、上が とんが って い るんだ よ。(
'
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6
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)
7.
先生、川作 った砂 で 山が で きるよ。(
'
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)
8.この 山は 大 きいか ら 富士 山だ。 ☆9.
こわ され ないか な。 (砂場 で作 った山)(
'
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1
0.
この山 こわす の もったいないねO(
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ll.お 山 壊 した くない。(
'
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※砂場 が子供 た ち を引 き付け る何 よ りの要 因 は、砂 の持つ感触 であ る。小 さな砂粒 の一つ 一 つが柔 らか に肌 に触 れ る感触 は、安心感 と 安 らぎを伴 って受 け止め られ る。砂 の 中に手 を入れて じっ としていた り、砂 の表面 を軽 く 撫 で た り、砂 を掬 ってサ ラサ ラ とこぼ した り、 こぼれ落 ちる砂 を別 の手 で受 け た り、裸 足の 足が手 に代 わ って同様 に砂 との関 わ りを続け た り - ・。 こ うした場面 は幼 児一 人の絶対 世 界であ り、砂 との単純 な関 わ り (行為 )が 繰 り返 され、肌 の触感 を楽 しん でい る とい っ て よいであろ う。砂場遊 びの原点 は ここにあ り、 ダイナ ミックなアー スワー クの展開 も砂 が好 きになれ なければ始 まらないO一 人一 人 の幼 児が思 い思 いに砂 と戯 れ る事 の環境 を整 え るこ とが保育 者 の大事 な役割 であ る。 いつ の間にや ら子供 たちは砂 と大 の仲 良 しに なっ て、色 々な道具 を使 って砂 と戯 れ るよ うにな る。 ス コップ で砂 を掬 った り、空容 器やパ イ プに砂 を詰め た り空けた り、 ふ るいでふ るっ た りとまるで砂 の性質検査 であ る。砂場 の環 境 を整 える とい う事 は、子供 た ちの実態 に合佐藤 ●言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③ わせ て こ うした小道具 をそれ とな く準備 し砂 場の環境 としてお く事 であ る。年が ら年 中砂 場 にス コップではな くて、子供 たちの実態 に 合 わせ て小道具 が出入 りす る事が環境設定 と 云われ る由縁 であ るo幼児一人一人の砂 との 戯れは間 もな く数 人の グループでの 目標 を持 った遊 びに変 わ ってい く。 山 とい う形の発見 に端 を発 しての遊 びであ るO掬 った砂 を一 ヶ 所 に次か ら二大と落 としてい くと、 きれいな円 錐形が で きる。 しか し、 なか なか高い山には ≪先生、僕 の掘 った トンネルだよ 9例≫ 1.お山の 隣に、深 い温泉 を 作 ろ うよ。
2
.ここは 山だか ら その中に トンネル を 15 な らない。裾 が広が るばか りである。「
川作 っ た砂 で、 山が で きるよ」の一 言は、乾 いた砂 と湿 った砂 との違 いの発見 であ り、大 きな山 とい う規模 の違 い となって子供 たちに理解 さ れ る。 目標 を持 って互いに協 力 して十分 な満 足感 を昧 うと、 その後に思 い も寄 らない心情 が生 まれて くる。砂 山その ものに対 して 「壊 され ないか な」 と言 う思 い入れであ る。手 を かけて作 った もの を大切 にす る気持 ちを、幼 児は こんな場面 で も獲得 しているのである。(
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)
作 ったんだ よ。(
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3.
トンネルの上 は 橋 なんだよ。(
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)
4.
先生、僕 の掘 った トンネルだ よ。(
'
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)
5.あん ま り 山に 登 った らだめ、崩れ ちゃ う。 *6.
お砂 の山に 穴 をあけ ると 洞窟みたい。(
'
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)
7.
この トンネルには、秘密 の物 隠すの。特別 に 先生 だけ教 えてあげ るね。(
'
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1
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)
8.
ほ ら見て よ トンネルが つ なが ったよ。手 を入れてみて よ。(
'
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)
9.
トンネルの中に 何 か いるぞ。 * ※サ ラサ ラ と流れ るような砂 の気持 ちよさと は別 に、水 を吸 った砂 のお もしろさは どうで あろ うか。一つ一つの砂 の粒子が手 を結んで 様 々な造形 を見せ て くれ る。幼 児の造形活動 の素材 として砂 は欠かす事 ので きない もので あろ う。前項 で 目標 を持 った遊び としての グ ループでの山作 りを考察 したが、幼 児の遊 び におけ る目標 は、遊 びの スター トにこそなれ 決 して遊 びの終 了 を意味 してはいない。「この 山、 こわすの t)つたいないね」の一 言は、や む を得ず遊び を中断 された状況 をも語 ってい よ う。 山がで きた ら目標達成 で 「はい、お片 付 け しましょう。 ひ よこ姐 さんのために砂場 も平 らに してお きましょう。」等の凡帳面 な先 生の予想 まで して しまいそ うである。砂場 で の幼 児の遊 びは変幻 自在、 グループに なった r)一人 で楽 しんだ r)様 々で、 目標 の山が で き れば、 それが次の遊 びの きっかけ となるO 山 がで きればお決 ま りの トンネル作 りであ る。 あるいは トンネル作 りのために山 を作 る と言 って もよいであろ う。 山作 りだけ で遊 びが終 わ る事 は少 ない。「お山の隣に、深 い温泉 を作 ろ うよ」
「穴 をあけ ると洞窟みたい」等、 で き た山 をきっかけ として別 の発想が生 まれ て く る。 山は無傷 の ままとい うこ とはない。時に は崩れて しまって喧騒 な場面 も展開 しよ う。16 清 泉女学院短期 大学研 究紀要 (第15号) その こ とは新 しい工夫 と注意深 さを呼 び、更 に堅 固な山 と トンネルがで き上 が るこ とであ ろ う。 トンネルは電車や車が通 る通路 であ る。 トンネル を掘 ることの楽 しさ と、その通路 を 使 って遊ぶ ことの楽 しさは互 いに遊 びの 目標 であ りきっかけで もあ る。 トンネル作 りも手 で掘 るだけでな くス コップや空容器 な ど小道 具 が必要 であろ う。塩化 ビニー ルのパ イプ な どがあれば、その上 に砂 を乗せ てい くだけで ≪お山に 雪が 降 りました
1
2
例≫ トンネルが で き上が る。 これ も初めか らそれ があればいい とい うものではない。手で掘 る トンネル作 りが一段落 した頃、長短色々な塩 化 ビニー ルのパ イプが用意 で きた らどうであ ろ うか。手作業の トンネル掘 りか ら合理的 な トンネル工事遊 び- の発展 の きっかけにな り そ うであ る。砂場 の環境設定 として幼児の遊 びの実態 を把握 していない と余計 な物があふ れ るばか りの砂場 になって しま う。 1.あっ、冬になった。 (山に 白い砂 をかけて)(
'
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)
2.
お砂 の 雨だ。 (砂 をパ ラパ ラ落 として)(
'
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3.
お山に 雪が 降 りました。(
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)
4.
お 山の上には 白い砂 を かけ るんだよ。(
'
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5.
お花の お山がで きたよ。(
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)
6.
白い砂 はね お山にが ナると きれいだ よO(
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l
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)
7.
この山 雪 降 ってるみたいで しょう。(
'
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)
8.雨が 降 って ます、今度は 雪 です。 *9.
山に この砂 をかけ る と、富士 山みたい。(
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0.
冬の お山に変 わった。(
'
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l.
白いお砂 雪みたいだね。(
'
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2.
富士 山ってい うのは、上が 白 くて、下が黒いんだ よ。 (
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)
※湿 った砂 をか き集め、寄せ 集め して掌や ス コップの背で軽 く叩いて固め裾野の広 い山が 段 々で きて来 るのは楽 しい造形活動 であ る。 グループで隣 り合 っての山作 りは、高 さ比べ や大 きさ比べ もあって、色々な工夫 も生 まれ て こよう。 さて山作 りは どこで終 わ るのであ ろ うか。幼児の造形 は形の完成 で事 足れ た り と云 う事 はない。 ましてや砂場 の造形 である、 次々 と発想、見立て を してい く事が遊 びであ ると考 えて よいであろ う。
「この砂、雪 なんだ よ」 と云 う見立ては山に雪 を降 らせ る遊 びに 発展 し、砂 のパ ラパ ラ落 ちる様子は別の幼 児 には雨が降 ってい るよ うに見 える。「雨が降 っ て ます、今度 は雪 です」 と云 う説明の言葉 は 見立ての 多様 さを示 してい よう。 自由な発想 と見立ては、何 よ りも大切 に していかな くて はならない。 それ を聞 き取 ってや るのが保育 者の役割 で もあ る。 グループ活動の場面では、 生か されない発想や見立て もあろ う。 それ故 にこそ保育者の受 け止めが必要 にな り、別 の 機会 にその事 の実現 を図 ってい く事がで きよ う。遊 びの 多 くはパ ター ン化 され、 いつ で も佐藤 .言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③ 自由な創造性 にあふれた活動 と云 うわけには 行かない. この 山作 りに して も 「お山の上 に は、白い砂 をかけ るんだ よ
」
「富士 山ってい う のは、上が 白 くて、下が黒 いんだ よ」 と一連 のパ ター ンのあ る事がわか るo そのパ ター ン を壊 して くれ る ものは、砂場 の新 しい環境設 定 である。「お花の お山が で きたよ」は、 そ の一例 で、砂場近 くで咲 き誇 る満開の雪柳 の 花 を採 って きて山全体 に差 して見立てた もの であ る。勿論、 このお花の山作 りもパ ター ン ≪先生、猫の形の 池があるよ。 11例≫ 17 化す る事 にはなるのだが、「お山の上 には、白 い砂 をかけ るんだ よ」 と云 う遊 びのパ ター ン で しか遊べ ない幼 児に とっては新 しい遊 びの 経験 になるであろ う。 ちなみに山の見立 て を 子供 たち も知 っている身近 な近辺の山や、お 泊 ま り保育 で出かけた高原の名前 で保育者が それ とな く見立ててみた らどうであろ うか。 砂場 で保育者 も一緒に と云 う場面 で、パ ター ンを壊 して行 く助言 を見つけたい ものであ る。 1.お水が 砂 の中に 隠れ ちゃった。 ('94-102) 2.先生、 この砂 ね 水 を吸 うんだ よ。 ('94-4) 3.砂 が 水 を飲んでいる。 ('92-6) 4.先生 、水 に 砂 をいれ る と 無 くなちゃ うんだ よ。 ('94-10) 5.先生、あ りさんが 水 た ま りで おぼれてい るO ('94-53) 6.お水 冷 た くて 気持 ちいいよ。 ('94-39) 7.先生、温泉 で きたよ。温泉 あたたかい よ。 ('94-29) 8.か えるの おふ ろ作 るか ら お水 くんで きて。 ('94-117)9.
お水屋 さんです。欲 しい人は 1億 円です。 ('93-80) 10.お池が いっぱいで きてい るよ。 ('92-86) ll.先生、猫 の形の 池があ るよO ('92-64) ※雨降 りの後の砂場 は、 いつ もとは様子が違 う。十分 に水 を含 んで黒 く囲い。乾 いて白 く てサ ラサ ラ とい う感 じとは まるで反対であ る。 湿 った砂 の造形素材 としての有効性 について は既 に述べ たが、雨後の こ うした機会 を十分 に生かす ことを忘 れてはなるまい。 もっ とも、 バ ケツで水 を運んでジ ョウロで砂場 に水 を撒 くとい う遊 び も捨 てた ものではない。 その こ とで色々 な場 面 が展 開す る。「先生 、 この砂 ね、水 を吸 うんだ よ」新 しい発見 である。 ジ ョウロどころかバ ケツの水 をそっ くり空けて も 「お水が砂 の中に隠れ ちゃった」 と云 う事 が起 きる。驚 きで もあ るが幼 児に とっては「砂 が水 を飲んでいる」 と云 う擬 人化 され た受 け 止めが生 まれて くる。 こんな言葉が きっかけ になって、あちこちに色々 な 口が で きは しま いか。人の 口、動物の 口、花 の 口、 ロボ ッ ト の 口 ・・・。 こうした展開の可能性 は 「砂 が 水 を飲んでいる」 と云 う幼児の何 気 ない言葉 を一緒にいる保育者が、 どの様 に受 け止めて や るかにかか ってい る。水 を運ぶ と云 うのは 一見無駄な行為 であ るO 運ば された ら、 それ18 清 泉女 学 院短期 大学 研 究紀要 (第15号) は労役 に近 い。子供 たちの人間関係 は十分 に 観察 してい る必要が ある。 まま、運 ば され役 が決 まっていた りす る。「お水屋 さんです。欲 しい人は 1億円です」 となればおあいこであ るが ・・・。砂が水 を吸 う一方、大雨の後に は園庭 のあちこちに水溜 りがで きる。 この水 溜 りは子供 たちに とっては ことの外興味の湧 く対象 であるO どうして も手 を入れ、足 を入 れた くなる。砂場 とは違 ってここでの発想や 見立ては また別 の様相 を見せ る。 この水溜 り を前に して色々なや り取 りがあ る
o
「あ りさん が水 た ま りでおぼれている」等の場面に出会 うこ ともあ り、 あ りさん を助け る方法か ら橋 や船 を作 って遊ぶ関わ りも生 まれて こよう。 ≪もっ と深 く掘 らない と 水が流れ ないんだ よ 天気の回復 に従 って水溜 りの数 は少 な くなっ て、手 を入れ ると水 は温か くなってい る。お 風 呂の見立てがす ぐに飛び出 して くるor温泉 で きたよ。温泉 あたたかい よ」手や 足 を入 れて水 との違 いの比較検討 であ る。 これ も水 溜 りがで きてこその経験 であ り、発想である。 「先生、猫の形の池が あるよ」 とい う発見に は どの よ うに対応 した ら良いのであろ うか。 (後述)庭 には大小様 々の 「お池がいっぱい で きてい る」のであ る。余 りに も水はけの良 い庭 には、 この興味 ある水溜 りはで きない し 子供 たちの遊 び も生 まれない。良 く管理整備 された環境 は、得 て して子供 を遠 ざけ る結果 を生みやすい。1
6
例≫ 1.ここに 水 入れた ら 川になっちゃた。(
'
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)
2.
ここに 川 を 作 るんで しょう ?水 (んで くるね。(
'
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1
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0
)
3.
この川 もっ と 大 きくなれば 海みたいだねo(
'
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)
4.
こんなに 大 きな 川が で きたよ。(
'
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4
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5.もっ と深 く 掘 らない と 水が 流れないんだ よ。(
'
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4
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)
6.
この川は 海に つなが っているんだ よO(
'
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3
-
3
2
)
7.
この川 もっと広 くなれば 海みたいだね。(
'
9
3
-
8
2
)
8.みんなで 作 る と ニーんな 大 っきな川が で きるね。(
'
9
2
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7
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)
9,川だ。川が で きた。 (砂場 に水 を流 して)*
1
0.
先生、長 い川が で きたよ。(
'
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-
7
1
)
l
l.
僕 こん な大 きな ダム を 作 ったよ。(
'
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)
1
2.
先生、 この ダム 僕が 作 ったんだ よ。(
'
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)
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3.
先生、 これはダムで 水 を ためてお く ところだよ。(
'
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)
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4.
先生、 これは川で ここは ダムだよ。(
'
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)
15.ここか ら 水 を 流せ ば ダムになるよ。(
'
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)
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6.
ダム を 造 ったよ 見て。 * ※砂場 と水の関係 は既 に触れた ように、新 た な遊 びの展開 を見せ て くれ る。溜 っている水 に対 して流れてい く水は川であ る。「ここに水 入れた ら川になっちゃた」 と云 うきっかけは佐藤 '言葉 の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 (診 偶発的な場面に対 しての見立てで、前述のお 風 呂や池作 りの際、堤 を乗 り越 えた水は低 い 方へ、低 い方へ と流れ下 る。 この ような高低 のある、 しか も下 りだけの溝作 りを川作 りと 呼ぶ。溝がで きるまでが なかなか楽 しい。真 っ直 ぐではな く途 中で蛇行 した り、二つに分 かれた り、橋が架 か った り、 ダムが出来 た り 水 の流れ をあれ これ と予想 して何 人かが関わ れ る。「この川 は 海 につ なが ってい るんだ よ」等 と云 う予想 も出て くる。「もっ と深 く掘 らない と 水が流れ ないんだ よ」 と云 う川作 りの工夫は予想に反 して、 なか なか流れ ない 川の経験が元になっている。溝が出来上が る と待 ちに待 った水 の流 し込みである。枯 れ山 水 と云 うわけには行か ない。特 にダム作 りの 水の量は大変 な ものである。 それで も 「僕が 水汲んで くる
」
「僕 も手伝 うよ」 (態度の項、 後述) と云 う様 に取 り組んでいる遊 びの盛 り 上が り方で一向苦 にはな らない。小 さなパ ケ ≪この他の中に 金魚 さんいるんだ よ1
4
例≫ 19 ツでは二度三度 では役 に立たない。 みんなで 交代 に運ばな くてはならない。バ ケツの水 を 流 した時だけが川である。 なか なか水量が難 しい。堤 は決壊 し、大慌 てで修復 しなければ な らない。 この事 が楽 し くてダム作 r)の遊 び が あ る。大量に貯 め た水が一気に流れ下 る場 面 は爽快 であ る。 流れの川筋がわか ると色々 と手直 しをして再 びダムに して水 を貯 め る事 になる.長 い)侶ま出来 たが、水は長 く流れ な い。 もっ ともっ と水が必要 であ る。砂場全体 を水浸 しに して漸 く長 い水溜 りが出来 る。川 遊 びの終 わ りであ る。 しか し 「この川 もっ と 広 くなれば海み たいだね」は、 また次の遊 び へ の きっかけ とな り、川筋 を広げて更に水 を 運ば な くてはな らない。 この頃子供 たちは全 身砂 まみれ、水浸 しと云 うこ とになる。明 日 は海作 りだ とい う期待 を持 って遊びの終 了で あ る。 1.この池の中に 金魚 さん い るんだ よ。(
'
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2
1
)
2.
で も こんなに 深 いか ら これは池だ よ。(
'
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)
3.
こっちの方が 大 きい池だよ。(
'
9
2
-
7
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)
4.
違 うよ。湖 だ よ。 だって こんなに 広 い もん。 *5.
大 きな池が で きたよ。何 て 名前に しよ うか。(
'
9
3
-
3
2
)
6.見て見て、魚が 釣れたぞ。 *7.
船 だ あ 魚だ あ。 (砂場 で落 ち葉 を使 って遊ぶ)(
'
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3
-
1
1
5
)
8.
ここか ら 落 ちちゃうと 海 だか ら 死ん じゃ うよ。(
'
9
4
-
9
4
)
9.
この きれいな石 を 洗 って、お魚 を入れて 海 を 作 るの。(
'
9
4
-
7
5
)
1
0.
これは (深 い)海 なんだ。(
'
9
4
-
111)l
l.
この葉 っぱは ワカメ、 これは お魚 さん。泳がせ よう。 *1
2.
これは 海に しよ う。(
'
9
3
-
1
3
1
)
1
3.
先生、海 を 作 った よ。 *1
4.
先生、 これ海 なの。 これが船O (水 たま りを大 き くして)(
'
9
4
-
3
4
)
20 清泉女学 院短期大学研 究紀要 (第15号) ※大雨の後、園庭 の ここか しこに出来 た水溜 りに対 しての興 味につ いては既 に触れ たが、 この水溜 りにつ いての見立ては「猫 の形の池
」
に見 られ るように特徴的 な形 を見立てて遊ぶ こ とがで きる。大 きい池、小 さい池、丸い池、 長 い池等、比較対照す るこ とで もっと大 きい 池や、 もっ と小 さい池の発見 と云 う比べ っこ 遊 びが展開す る。 ひ ょうたん形の池 を くびれ の所 で分けて しまえば小 さな池になるし、隣 り合 った二つの池 をつ なげれば更に大 きな池 が生 まれ る。大 きな池は「湖 だ よ。だって こ んなに広 い もん」 と云 う別の呼称 に発展す る。 池や湖、海の判断基準 は広 さばか りでな く深 さをも加 えてあれ これ と見立て をす る事 にな る。 さて土木工事的な見立て遊 びばか りに考 察の中心が行 って しまってい るが、池や海の 見立て遊 びの楽 しさは他 に も一杯 ある。何 よ りも水 の生 き物 の見立てが待 たれ るO「この池 の中に 金魚 さんい るんだ よ」 は具体 的 な物 の見立てではな くて、濁 って、水の中が見 え ない事 で想像 で きる発想 であろ う。落 ち葉 を 使 って 「船 だ ぁ、魚だ あ」 とい う見立ては、 偶然の発見の場面であろ うか。落 ち葉 は見立 ≪この穴の中に 小 人 さんがい るのかな 9例≫ て をす るのに都合 のいい素材 であ る。魚の形 に も船 に も見立て るこ とがで きる。 しか しい つで も落 ち葉 だけでは遊 びに活力が生 まれな い。水 に浮 いた り、水の中で動 く物があった らこの見立ては更に活発 になるであろう。発 砲 スチ ロールや アル ミホィ-ル、 ビニールや 色紙、割 り箸や 木片、板等、バ ケツに入れて、 子供 たちが池や海 に見立てた傍 らに置いてみ たい ものであ る。 ステ ロパー ルや アル ミのお 皿はその まま船 になる。 この船 には誰 を乗せ よ うか、何 を乗せ ようか。釣 った魚 を乗せ た らどうだろ う。お皿だか らす ぐにお店に並べ るこ とも出来 る。魚はや は り落 ち葉が良い、 赤 い魚だ ってい る。 ビニールの切 れ端は クラ ゲだ。釣 って しまうばか りが遊 びではない. 「この葉 っぱは ワカメ、 これはお魚 さん、 泳 がせ よ う。」泳 ぐ姿が 見 た い もの で あ る。 深い海にす る必要が ここに もある。水 もきれ いでない と具合が悪い。「この きれいな石 を洗 って、お魚 を入れて海 を作 るの」 と云 うのは 魚が気持 ちよ く泳 ぐ姿が見 える、 きれいな海 を作 る事 の楽 しさを現 してい よう。 1.大 き く 穴 を掘 って 温泉 を 作 ろ うよ。(
'
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8
1
)
2.
ここが 一番深 いんだ よ。(
'
9
2
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l
l
)
3.
ここね 掘 ってい くとね 地球 の 裏 まで 行 くんだ よ。(
'
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2
-
1
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)
4.
ここは 地獄 だか ら 落 ちた ら 死ん じゃ うんだ よ。(
'
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3
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8
0
)
5.
この穴 恐竜の 巣なんだ よ。(
'
9
3
-
7
3
)
6.
この穴の中に 小 人 さんが いるのか な。(
'
9
3
-
7
0
)
7.
こんな大 きな穴 掘 っちゃった。(
'
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3
-
6
3
)
8
.ほ ら、 こんなに 掘 れ ちゃった。(
'
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6
)
9.
わ あ、怪獣 の 足跡だ。 (大 きな穴 を見て)(
'
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3
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2
6
)
佐藤 .言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③ ※砂場 での穴掘 り遊 びにつ いては既 に トンネ ル作 りで触 れ て い るが、 トンネル とは違 った 発想 もあ るので ここで、 それ を集め て考察 の 対象 としてみ たい。砂 をか き集め て山 を作 る 行為 は手持 ち無沙汰 では っ き りとした 目的 も な く進め られ るこ とが あ る。 同様 に穴掘 りも 同 じ箇所 を無 目的 に掘 り下 げて い くだけの遊 びで として見 られ るこ とが あ る。 それは砂 を 掬 っては持 ち上 げて、サ ラサ ラ とこぼす遊 び とほぼ 同程度 の もの と考 え るこ とが で きよ う。 しか し砂 と関 わ った事 の結果が形 として残 る 事 は (山が出来 たの と同 じよ うに) 「ほ ら、 こ ん なに掘 れ ちゃった」 と無 目的 であ った行為 に対 しての意味付 けが生 まれて くる。 こ うし て掘 る事 が形 を作 る事 と結 びつ いた行為 であ る事 が わか るの は間 もな くの事 であ る。掘 る とい う行為 が意 図的に始 まる と、乾 いた砂 の 場合 と湿 った砂 の場合 、手で掘 る場合 とス コ ップや ほかの小 道具 を使 った場合 とでは結果 がおのず と異 な る。結果が違 えば 当然の事 な が らその見立 て も異 なって くるO 乾 いた砂 で は穴の規模 は限 られ た もので、掘 って も掘 っ て も砂 は崩れ て深 い穴 にはな らない。 しか し それは蟻地獄 の穴 を連想 させ て 「ここは地獄 だか ら 落 ちた ら死ん じゃ うん だ よ」等 と云 う見立 てが生 まれて くるか ら穴掘 りは湿 った -_1i 砂 でな くては、 と限定 す る事 は ない。 しか し 縦 穴 を掘 る と云 う場 合、10cmも掘 れ ば だ い たい湿 った砂 にな って更に掘 り続け る事 が 出 来 「こんな大 きな穴、掘 っちゃった」 と云 う 結果 に な る。 時 には そ こに水 が溜 って くる事 もあ る。海辺 の砂 浜 で良 く経験 す る事 であ るo そん な事 の経験 は井 戸掘 りや 「大 き く穴 を掘 って 温泉 を作 ろ うよ」 と云 う見立 てにつ な が ってい くO 穴掘 りの遊 びが単発的 な見立 て で終 わ って しまっては土木工事遊 びの範 囲に 過 ぎず、遊 びのふ くらみに欠け る。先 に トン ネル作 りの考察 では触 れ る事 が 出来 なか った が、横穴 の魅 力は幼 児な りきにか な りの関心 が あ る。「お砂 の 山に 穴 をあけ る と洞窟み た い」 は トンネルに しないで洞穴遊 び として発 展 出来、子供 の心 に広 が る世 界 をか い ま見 る 事 が で きよ う。 洞窟の 中に は何 が い るのだ ろ うか、不安 と期待 と関心が入 り混 じって興 味 が募 る。 「この穴 恐竜 の巣 なんだ よ」と云 う 発想 もその卵作 りや 「怪獣 の足跡 だ」 につ な が って、恐竜 の住 む世 界へ と子供 た ちの意識 を広 げ るこ とが で きよ う。 また別 に 「この穴 の中に 小 人 さんが い るのか な」 と云 う発 想 も、小 人の世 界 を作 る と云 う大 きな きっか け にな る一 言であ ろ う。 ② 【レス トランごっこ】103例 《これ食べ れ ないか ら うそっこで食べ る まね して 10例≫ 1.今 ね レス トランごっこ してい るの。
(
'
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3
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2
)
2.
これが お そばでね、 こっちが おつ ゆ なの。(
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1
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)
3.
ご飯 で しょう、おみ そ汁 で しょう、 これ は お漬物。(
'
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-
7
8
)
4.た くさん 作 りま したか ら、た くさん 食べ て下 さい。 5,どう? おい しい ? まだ まだあ るよ。 *6
.先生 食べ て、 これが スプー ンだ よ。(
'
9
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)
22 清泉女学院短期大学研究紀要 (第15号) 7.これ 本 当は 食べれ ないけれ ど、食べ る まね をして くれれば いいの。 ☆
8.
これ 食べ れ ないか ら うそ っこで 食べ るまね して。(
'
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-
1
1
8
)
9.
先生、これね、ラズベ ))- と ブルーベ リー と え えっ とフルー ツなんだ よ。(
'
9
3
-
7
7
)
10.先生 見て、沢 山 出来 たで しょう。先生 も 食べ て もいい よ。 * ※レス トランごっこは室 内で も出来 るが、 こ うした砂場 を中心 に した もの とではかな り様 相が異 なる。室 内での紙 を丸め た り、切 った r)、色 を塗 った り、貼 り合 わせ た りとい う遊 びに比べ ると、 よ り現実的な場面が展開す る 事 になる。 それは素材の見立て方の違 いに も 因 るが、料理 をす るの と同 じような動作 をし なければ物が出来ないか らであ る。「ケー キだ よ。ぺ たぺ た くっつ いて きて重たいな-」 と 云 う、泥 を使 ってのお料理 はか な り現実味の あ る場面 の展開 を示 している。 それは感覚的 な嫌悪や尻込み を も起 こさせ る。 自分 の手が 汚れ る、洋服 も汚れ る、顔 に も汚れが付 く、 靴 がぬれ る等々。 そ うした事 で遊 びの中に入 れ ない子供達 がで る。 しか し無理 をす る事 は ない。遊 びの楽 しさがわか らなければ、 それ に手 を出す事 よ り別の事が苦 になって仕方が ないのはあた り前の事 である。一 人一 人違 っ た感覚 の子供 たちを、一様 に同 じ遊 びに向け てい く事 は気 をつけ な くてはなるまい。 レス トランごっこは結果 として楽 しい遊 びの一例 として子供達が見つけた もので、「さあ、みん なで砂場 でケー キを作 りましょう」 と言って も子供の気持 ちの中には、様 々な受 け止め方 が あ る事 を保育者はわ きまえる事 が必要 であ る。 さて、料理がおい しいか どうかは食べ て み ない とわか らない。「先生、食べ て、これが スプー ンだ よ。」実習生 として初 めて子供 たち に取 り囲 まれての、 こんな場面 は どぎまぎし て しまう。 しか し良 くした もので、 そんな先 生の気持 ちを察 して 「本当は食べれ ないけれ ど、 食べ るまね をして くれればいいの」 と助 け船 を出 して くれ る子供がい る。 スプー ンで 掬 って 口に近づ けてモグモグさせ て 「わ あー おい しいね」の一言 で、す っか り子供 たちの 仲 間入 りである。後はダイェ ッ トを気 にせ ず に旺盛 な食欲 を発揮すれば子供 たちは料理作 りに集 中没頭す るこ とになるO勿論何 時で も 「おい しいね」では楽 しくない。 「先生は、 も っ としょっぱい方がいいな」等、作 り方に関 係す る返事 を返 してや った ら子供達 との一体 感は更に現実的 な もの となろ う。汚れ る事 で 尻込みの子供 もいつの間にや ら砂 に まみれて 遊 んでい る姿 を目にす る事 になる。 ≪卵焼 きはね、 フライパ ンを 揺 らす とで きるんだ よ1
2
例≫ 1.電子 レンジで あっため るね ・・・・はい どうぞ。(
'
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1
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)
2.
卵焼 きはね、 フライパ ンを 揺 らす と で きるんだ よ。(
'
9
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-
4
5
)
3.
天ぷ ら で きた。 (紅葉に砂 をつけて)(
'
9
3
-
9
9
)
4.
お米 といだ よ。 (砂場遊 び)(
'
9
3
-
2
)
5.
先生はー い、 これ たこ焼 き。(
'
9
4
-
4
8
)
6.
見 てみて、 これスパゲ ッテ ィ。(
'
9
3
-
7
8
)
佐藤 :言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③
7.
見てみて、 ラー メンが 出来たよ。(
'
9
2
-
3
5
)
8.
見て見て、鮫子 を 作 ったのに しゅ うまいの形 に なちゃった。(
'
9
3
-
4
9
)
9.私 も、 ラー メン と 鮫子が で きた よ.*
1
0.
ケー キだ よoぺ たぺ た くっついて きて 重 たいな-a (梶)(
'
9
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1
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0
)
l
l.
クッキー は オーブンで1
0
分 焼 きま しょうO(
'
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6
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)
1
2.
このケー キはね、マ ヨネー ズ と みかんが 入 ってい るの。(
'
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-
1
2
2
)
23 ※幾つかの見立て遊 びが展開す るようにな る と、堰 を切 った ように色々な物が登場 して く る。砂場近辺 は レス トランの厨房 に早変わ り であ る。新米の コックさんや板 前 さんが大 わ らわで、調理 の真 っ最 中 となる。 その点、電 子 レンジは楽 な ものである。 チ- ンでお待 ち どうさん、 とな る。 もっ とも、電子 レンジは 暖め るだけの こ とで、料理 を作 って くれ るわ けではないか ら、段 ボール箱等 を使 って電子 レンジをそれ らし く作 ってみ た ら、 レス トラ ンごっこへの大 きな弾みになるであろ う。 あ る時の遊 びで登場 した ものが次 回には遊 びの きっかけ として、意味 を持つ もの もある。 オ ー ブン等 i)同様 であろ う。 クッキー作 りの途 中で 「クッキー はオー ブンで1
0
分焼 きま しょ う」 と作 り方の説明が入 るが、 オー ブンは無 くとも遊びはそれな りに展開 してい くもので あ る。 しか し、次回オーブンに似 た形の もの 、 を用意 してや るこ とがで きた ら、 どうであろ うか。遊 びは毎 日の ように繰 り返 され、少 し ≪これが こ しょうで、 こっちが塩 だ よ1
4
例≫ ばか り何 かが変化 して続 いてい くものである。 昨 日無か ったフライパ ンが今 日、砂場 にあ っ た ら 「卵焼 きはね、 フライパ ンを 揺 らす と で きるんだ よ」 と言 って遊 んだ昨 日とは別 の 遊 びの展開にな りそ うであ るO それに して も 思 い もよらない、色々 な料理が で きる。 ラー メンや スパゲ ッティの素材 は何 であろ うか、 ひ もや ビニー ルテープ、 それ を細 く裂 いた り して執れに しろ細 くて長 い素材 が必要 であろ う。 スチ ロパールの梱 包材料 で 白 くて長 くて ぴ った りの素材が ある。泥 で色 をつければ ラ ー メンにはぴ った りである。葉 っぱが泥 で包 まれ た状態は ちょうど天ぷ らの衣 をつけた状 態に よ く似 てい る。 「天ぷ らで きた」とい う見 立てはそんな処 か ら生 まれ た ものであろ う。 こ うした言葉 に保育者 は何 よ り敏感 であって 欲 しい。 その結果 は 自発的 な遊 びの展開、発 展 として楽 し く集 中 した場面が予想 され るか らである。 1.ごま-。 ごま屋 さんです。(
'
9
3
-
6
5
)
2.
ごまが 出来たよ。(
'
9
3
-
1
3
2
)
3.
砂 を 塩 に しよ う。(
'
9
4
-
3
0
)
4.
砂 を 砂糖 に しよう。(
'
9
4
-
3
0
)
5.
真 っ白に なる くらい お粉 を かけてね。(
'
9
2
-
5
7
)
6.
この 白い砂 は こ しょう なんだ よ。(
'
9
4
-
1
2
8
)
コ▲I 清泉女学院短期大学研究紀要 (第15号)
7.
これ ふ りかけに しよ う。 (砂 )(
'
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4
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4
6
)
8
.白砂 は ご飯 に もな る し、振 りか けに も な るんだ よ。(
'
9
4
1
7
6
)
9.
お砂糖 か けて 食べ よ うよ。(
'
9
3
-
5
)
1
0.
仕上 げに お砂糖 かけ るんだ。 ☆l
l.
これが こ しょうで、 こっちが 塩 だ よ。(
'
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3
-
1
3
2
)
1
2.
今 振 りかけ 掛 け るか ら 待 っててね。(
'
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-
1
0
7
)
1
3.
お花 のせ る と おい しそ うだね。(
'
9
4
-
2
7
)
1
4.
白い砂糖 と 黒 い砂糖 を 混ぜ る といい よ。(
'
9
2
-
4
4
)
※お料理 には調味料 が欠かせ ない。塩 、砂糖 、 古月棟 、振 りかけ等、粒 子状 の調味料 は乾 いた 白い砂 で見立て をす る事 が出来 る。「これが こ しょ うで、 こっちが塩 だ よ」使 う時 には、確 認 を しない と見分 けがつか ない。「白砂 は ご 飯 に もな る し、振 りかけに もな るんだ よ」 と 云 う様 に場面場面 で同 じ物が別 の物 として見 立 ての対象 に な る。 この 白い砂 は 山作 りの場 面 で、雪や雨 に見立 てて遊ぶ こ とが 出来 た。 大雑把 な、 こだわ りの ない見立 て と、選別 し て特 長 を見 出 して、感覚 的に よ り本物 に近 い 物 を工 夫 してい く遊 びが あ る。「この 白い砂 は こ しょうなんだ よ」 と云 う見立ては、特 に選 別 され た砂 を指 してい よ う。 この選別 が遊 び の きっかけであ る。「これが こ しょうで、こっ ちが塩 だ よ」 と云 う伝 え合 いの一 言の 中に も、 この選別 の視 線が含 まれてい る。選別 は何 よ りも感覚 的 な行為 であ る。砂糖 作 りにはふ る 《白い砂 かけ る とク リー ムケー キにな るよ いが あ った らいい。 ふ るいの 目を通 して きれ いな砂 の 山が で きる。 完全 に乾 いていれば、 白い砂糖 にな り、幾 らか水分 が含 まれてい る と黒 い砂糖 にな る。勿論 それ は古月楓 で もあ り、 空 き瓶 に入れて 目印 をつけてお く必要 があ る。 瓶 の小 さな ロか ら、 きれ いなサ ラサ ラな砂 を 入れ るのは、楽 しい遊 びの一つ であ る。幾つ か の瓶 が必要 であ る。 また調 味料 に よって、 それ とわか る容器が あ る。胡概 は大概 、蓋 を 取 った ら穴の開 いた内蓋が あ る。使 い古 しの こん な容器が あ った ら、遊 びの集 中 と楽 しさ は倍 にな るであろ う。 色々 な形 の小 さな容器 とふ るいは調 味料作 りと云 う、別 の遊 び を生 んで くれ そ うであ る。調味料 作 りの工場遊 び に見立てた ら良いか もしれ ない。 色々 な役割 が必要 にな る。容 器 も同 じ形 でた くさん欲 し い。保育者 の 日頃の心掛 けで実現 出来 そ うな 遊 びであ る。1
8
例≫ 1.ケー キの上 に チ ョコレー ト (梶)掛 けて あげ るね。(
'
9
3
-
1
7
)
2.
ほ ら、 ケー キの上 に プ リンが の ってい るの。 *3.
この 白い砂 は ケー キの ク リー ム なんだo(
'
9
2
-
2
1
)
4.
白い砂 かけ る と ク リー ム ケー キにな るよ。(
'
9
2
-
1
2
4
)
5.このケー キ お化粧 した み たいだね。 ☆6.
大 きい ケー キが で きた よ。(
'
9
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)
佐藤 :言葉 の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③
7
.大 きな ケー キで しょう。(
'
9
2
-
7
)
8.うさぎさんの 形の ケー キだよ。 ☆9.
先生見て、 もみ じケー キ で きた よ。 食べ て.(
'
9
3
-
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9
)
1
0.
ホ ッ トケー キ と ジュー スを 作 ったのo(
'
9
3
-
7
8
)
l
l.
見て、 ホ ッ トケー キが で きたよ。(
'
9
2
-
3
)
1
2.
ほ ら、ケー キが で きたよ。 (砂場遊 び)(
'
9
3
-
2
)
1
3
.泥 の ケー キだ。(
'
9
4
1
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0
)
1
4.
イチ ゴケー キ 作 りました。(
'
9
3
-
1
8
)
1
5.
見て、チ ョコレー トケー キが で きた よ。(
'
9
2
-
1
5
)
1
6.
このケー キは マ ロンケー キ。(
'
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3
-
8
3
)
1
7.
これ、お父 さんの お誕生 日の ケー キなの。 *1
8.
先生 の お誕生 日ケー キ 作 ってあげ る。(
'
9
3
-
6
5
)
25 ※ケー キは子供 たちの大好 きな食べ物のひ と つ であろ う。 しか も誕生 日や ク リスマスな ど の特別 な行事 に合 わせ て ごちそ うとして買 っ て もらうこ とが 多いo ケー キは上 に色々な物 が乗 っていて豪華 な感 じと共 に何や ら幸せ に なった気分 も出て くる。時々では な くて忘 れ たころのケー キは特 にそんな感 じを伴 う物 で あるO そんな背景 を持 ってのケー キ作 りの楽 しさを子供 たちは砂場 で も実現 して見せ て く れ る。
「うさぎさんの形のケー キだ よ」は、 ケ ー キの形作 りの楽 しさを特長付 けている。色 々な形のケー キが出来て釆た ら楽 しいのだが、 そんな形のケー キはおか しいな どと言葉 のや り取 りに よってパ ター ン化 され た り、形作 り に色々な展開が得 られないこ とも多い。保育 者が留意 しな くてはな らない場面 である。 ク ッキー作 りの抜 き型な ど型作 りに利用 で きる ものが遊 び道具 として必要 であろ う。 しか も それが透 明であれば色違 いの重ねた層が見 え て、遊びの工夫や楽 しさにつ なが ろ う。 ここ が クッキー とは違 ったケー キ作 りの楽 しさと い うことになる。 それ と上 に乗せ る飾 りが工 夫の仕処 であ る。
「白い砂かけ る とク リー ムケ ー キになるよ」 と云 う見立ては既 に考察 した ように砂 山を作 って 白い砂 を掛 け、雪の山に 見立てた遊 びの場面 とか な り類似 した場面で あ る。見立てが食べ物 とい うだけで 白い砂 を 掛け ると云 う行為 その ものは同 じである。 ま たこの事 は 「飾 る」 と云 う感覚的 な価値観へ 繋が ってい くもので 「このケー キ、お化粧 し たみ たいだね」 と云 う見立てが出て くる事 で その意識の芽生 え を知 るこ とが で きる。飾 る とい う行為 は、 こん な場面 を始め として造形 活動 の随所 に見 るこ とがで きる。 その事 は飾 る事が造形活動 の基本的 な原点 であ るこ とを 示 しているのか も知 れ ない。 ここでは美味 し いケー キのための飾 りと云 う事 で色々な工夫 を凝 らす事 にな る。「ケー キの上 にチ ョコレー ト (梶)掛けてあげ るね」 こ うした遊 びの場 面 を保育者は 「飾 る」事 の きっかけ として捉 えてい く事が必要 であろ う。 白い花 び らや小 石、赤 い木の実や発泡 スチ ロール等、飾 りに26 清泉女学院短期大学研 究紀要 (第15号) 使 える物 は捜 し方の工夫 で無数 にあ る。 ≪チ ョコレー ト工場 だ よ
1
6
例≫1
.あっ、チ ョコレー トだ。集め よ う。 (水 た ま りの跡)(
'
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-
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)
2.
チ ョコレー トみ たい。 (水 た ま りの跡の土の表面)(
'
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)
3.チ ョコレー トケー キだ よ。 (泥の中に水 を入れて) ☆4
.チ ョコレー ト作 るの。 ほ ら トロ トロだ よ。(
'
9
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2
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)
5.
チ ョコレー ト工場 だ よ。(
'
9
3
-
7
0
)
6.トロ トロの チ ョコレー トだ よ、おい しそ うで しょう。*
7.
泥 を トロ トロにす ると、チ ョコレー トに なるんだ よ。(
'
9
4
-
7
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)
8.
砂 を入れて、お水 を た くさん入れ ると チ ョコレー トになるよ。(
'
9
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-
4
5
)
9.
わ あー、チ ョコレー トみたい。 (ぬれている土 を見 て)(
'
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-
1
0
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)
1
0.
ケー キの上 に チ ョコレー ト (梶)掛けて あげ るね。(
'
9
3
-
1
7
)
l
l.
チ ョコレー トの上 に 葉 っぱで 飾 ったんだ よ。(
'
9
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1
8
)
1
2.
チ ョコレー トを のせ たのO(
'
9
3
-
8
3
)
1
3.
先生、 このチ ョコレー トケー キ 食べ たい ?(
'
9
4
-
2
1
)
1
4.
見て、チ ョコレー トケー キが で きたよ。(
'
9
2
-
1
5
)
1
5.
これ チ ョコレー トみたい。 さわ ってみ よ う。気持 ちいい-。(
'
9
3
-
1
0
0
)
1
6.
この 白砂、チ ョコレー ト味だ よ。(
'
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-
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0
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※チ ョコレー トは何 を見立てた ものであろ う か。砂場 で見当たる物 はない。砂 では この ド ロ ドロ した状態は生 まれ ない。 これ も雨後の 園庭 での発見に よる。水捌けの悪 い土は幾分 かの粘土 を含んでいるのであ る。水 た ま りを か き混ぜ て濁 した後、 その水が蒸発す る と、 そこには柔 くなった粘土が薄 く沈殿堆積す る。 「チ ョコレー トみ たい」 とい う発見は見事 で あ る。時間 をかけて 自然に土の粒 子が沈殿堆 積 した結果 で、砂が混 じっていて も泥 になっ た細か い粘土の粒子は砂 の上 に残 るこ とにな る。色 もチ ョコレー トの見立てには持 ってこ いであ る。 これ を集め るのには どうした ら良 いだろ う。素手 で掬 うの も良いが、 それ では 手に付 くばか りでなか なか、 はか どらない。 空容器 で掬 う方がた くさん集 まるであろ う。 で もち ょっ と下はザ ラザ ラの砂 である。 トロ トロの泥 だけ を集め るのはなか なか難 しい。 砂 が混 ざっていなければ何 の こ とはない。直 に作 る事 も出来 る。乾いた土に水 を少 し足 し てい くだけで適 当な トロ トロが 出来 る。水 が 多過 ぎた ら土 を足せ ばいい。お互 いに出来具 合 の比べ っこであ る。 あっちで もこっちで も 沢 山のチ ョコレー トが どん どん出来て くる. 「チ ョコレー ト工場 だよ」 と云 う見立てが 出 て くる。 しか し、水溜 りの後か ら集め た トロ トロの泥 は きめが細か く見 るか らにおい しそ うであ る。違 いに気付 いた り、反対 に違 い を 気に しなか った りして子供 の遊 び、は展開 して い く事 になるo この 「チ ョコレー ト工場」遊佐藤 .言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③ びでは、作 るこ とその ものが遊 びの 目標 であ る。 よ りおい しそ うなチ ョコレー トを作 るた めの工夫 を思 い付 いた り、材料や道具 をあれ これ替 えてみた り、作 ることその ものに集 中 して楽 し く遊ぶ こ とが で きる。 出来映えにつ いての評価が そろそろ出て くるようになる と、 作 った物 で遊ぶ事が また新 たな遊 びの 目標 に なって くる。 トロ トロのやや流動的な状態 は 何か別 の物 に乗せ た り移 した りとい う行為 に つ なが る。 こ うした状態 その ものに対す る興 味 といって よいであろ う。器か ら器へ流す と い う繰 り返 され る行為 の遊 び も成 り立つ。 し ≪先生、 これは カレー なんだよ 11例≫ 27 か し、 もっ と別の物が あった らどうであろ う か。「チ ョコレー トの上 に 葉 っぱで飾 ったん だ よ」 は葉 っぱ とい う素材が身近 にあって葉 っぱで飾 ると云 う場面の展開が出来 たわけで あ る。葉 っぱが た くさんあった ら、 きっ とそ の上 に少 しずつ乗せ てい くと云 う場面が期待 出来 よ う。 クッキー な どとまた別 の見立てが 生 まれた りす る。遊 びの 目標 は様々 な きっか けで タル クル と変 わ る。 その きっか け を確 か なア ンテナで捉 える事 が保育者 の役割 であ り、 子供 の遊 び を意味付 けてい く仕事 ともなる。 1.この砂 で 先生 に カレー を 作 ってあげ る。
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先生、 これは カレー なんだ よ。(
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3.
先生、 カレー 作 ったよ、見て。(
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はい で きました-O カレーですO 食べ て下 さ- い。 (泥遊 び)*
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これ カレーの 素 だ よ。(
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カ レー をおい し く作 るにはね、 この特製の りん ごジュー スを入れ るといいんだ よ07.
これは シチュー だか らね。(
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8.
この泥水 のスープに 石 の じゃが い もを入れ る と もっ とおい し くなるよ。(
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先生、 スープが で きた よ、食べ てO(
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はい、お しるこだ よ。 どうぞ 召 し上がれ。(
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ll.こんなに ドロ ドロ しているよ。(
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※チ ョコレー ト、 カレー、 シチュー、 スープ は共 に砂 と水 の混 ざった トロ トロ状態の見立 てであ る。土に水 を入れてか き混ぜ て出来 る 泥の状 態 を見立てた物 であ るが、出来上が っ たカレー状態の見立てばか りではな く、遊 び としては、その作 り方の工夫 をも含めた もの になっている。 チ ョコレー ト以外は具が入 っ てい るのでその状態の出来上が りについては、 特 に善 し悪 しはない。む しろ美味 しいカレー のため には、 あれ これ と見立て をして ドロ ド ロの中に投げ こむ事 になる。 ジャガ イモの代 わ りは小石 であろ うか、人参 は どうしよ う。 赤 い小石 のあ りか を知 っていた りす る。丸 い 小石 、角 ぼ った小石、 レンガのが ナら、小 さ な木切 れ、葉 っぱ、木の実、草の実。 あ ちこ ちか ら捜 して きた り、見つけた り、思 いつ い た り、 さまざまな物が カレー作 りには役立つ。 カレー作 りが広が りを持 った活動 にな るか ど28 清 泉女学 院短期 大学 研 究紀要 (第15号) うかは、この具 の調達 にある。「特製の りん ご ジュー スを入れ るといいんだ よ」は、お母 さ んの カレー作 りのお手伝 いで聞 き知 ったこ と か もしれ ない。「石 の じゃがい もを入れ る とも っ とおい し くなるよ」は、 この遊 び を楽 し く してい (上 で見逃す事 の出来 ない一言であろ う。 スープや カレーには色々な呼び名が あ る。 これが遊 びの発展の きっかけになる。 そのた めには先生の助 言が必要 で もあ る。「これは、 何 カレー ですか」の一言で良い。 入れた物 に よって カレーに名前 を付け る事が出来 る。勿 論、 テ レビの コマー シャルで しば しば登場す るカレーが人気の的であろ う。 その うちに違 うカレーが登場す る。 それは具 として入れて い く物 の違 いで もある。 シー フー ドカレー な どは どうであろ うか。 貝やかに、 えびや ワカ メな どに見立て ることが出来 る物 は砂場 の近 辺 にいっぱいであろ う。具 を捜 した り色々に 見立て る工夫が遊 びにな り、遊 びの集 中 と変 化が期待 で きる。隣の グループは小 さな石 を コー ンに見立てて コー ンスープ作 りであ る。 小 さな石 も三個や 四個 ではだめだ。皆同 じ大 《コー ヒー牛乳みたい、飲みたいな
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例≫ ききで1
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個 と集め な くてはならない。小 石集めが今 は遊 びの 目標 であ る。誰かがいっ ぱい小石 のあ る所 に気付 く。駆け寄 ってみ る が少 し大 きい ようである。 それ な らじゃがい もに して、入れた らどうだ ろ う。材料が集 ま った ら今度 はお料理 であ る。鍋や釜、お玉、 ボール、箸、 スプー ン、 フォー ク、お皿、 コ ップ等、何組かが必要 である。調理 台 も欲 し い。 食卓の テーブル もあった らいい。腰かけ も必要 だ。お客 さんは誰に しよ う。「先生、ス ープがで きた よ、食べ て」 まずは先生が味見 役 となる。 こんな場面の展開が予想 で きそ う であるが、小道具 が ここで も遊 びの広が りに 欠かせ ない。使 い古 した鍋、釜、 フライパ ン 等お勝手用 品が砂場 の近 くに用意で きていれ ば好都合 であ る。 コップでお水 も欲 しい。 レ ス トランらしい机 もあった らいい。 レス トラ ンごっこは砂場の近 くで も出来 るのである。 飲み物、食べ物、色々なメニ ューがで きる。 室内の ままごとセ ッ トよ りダイナ ミックで現 実的 な遊 びの展開になるであ ろ う。 そのため には砂場 の環境整備 が何 よ りも大切 であろ う。 1.コー ヒー牛乳だ よ。 (砂場遊 び)(
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こっちが 牛乳 (ただの水)0(
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ココアだ よ、飲んで。(
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あ っ、 コー ヒー こぼ しちゃった。大変o *5.
先生 コー ヒー 作 ったか ら 飲んで。(
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コー ヒー牛乳みたい。 (泥水 を見て)(
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コー ヒー牛乳みたい。飲みたいな。(
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これ コー ヒー た くさん 作 ってい るの。(
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はい ジュー スどうぞ。飲んだのは ここにいれてね。(
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おい しいジュー ス 作 っているんだ。(
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泡の 生 クリーム あげ るね。(
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佐藤 `言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ③
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ビールだ。 ビー ルの泡だ。 (砂場 に水 を流 して)(
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29 ※チ ョコレー トや カレー作 りは砂や土が見立 ての対象であったo そのための土 を捜 した り、 水 の加減 を調節 した りが遊 びの始 ま りであっ たO コー ヒーの見立てはそんな遊 び と同時に 生 まれた ものであろ う。「砂 を入れて、お水 を た くさん入れ る とチ ョコレー トになるよ」 と 水の量が 多過 ぎた ら、幼 児の視線 は濁 った水 に向いて しまう。 この濁 った水 が コー ヒー と 云 うわけである。 あ るいは 「コー ヒー牛乳み たい」 と云 う発想 になるわけであ る。 ここで は、色々な飲み物の見立て ごっこが始 まる事 となる。 それは色合 いの違 いに よって成 り立 つ見立てで もあ る. コ⊥ ヒ-、 コー ヒー牛乳 (ただの水 を牛乳 と見立て るの も面 白い)、コ コア、麦茶、烏龍茶 な ども出て きそ うである。 勿論、見立てただけでは遊びは続か ない。「先 生 コー ヒー作 ったか ら飲んで」 と云 う事 で いつ もの ように先生が味見役 とな らな くては な らない。「おい しいね、で も、もうちょっ と 甘 い方が先生 は好 きだな」等 と言葉 を返 して ≪こんな 固い おだん ごがで きた1
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例≫ や った らどうであろ うか。「飲みたいな」と云 う人が出て きた り、色々 な注文 がつ いた ら作 る方 ではそれな りの工夫 をしな くてはな らな い。子供 たちの好 きな飲み物 は ジュー スであ る. 当然の事 なが ら、 ジュー ス作 りも始 まるO こち らの方は どうして もカラフルな色が欲 し い。粉絵の具 があれば、 た くさんの色水がで きる。 オ レンジ、 レモン、いちご、 りん ご、 ぶ どう、 メロン等、見立て る事 (名前 をつ け る事)の方が今度 は忙 し くな る。 しか もきれ いな コップにで も注 いだ ら本 当に飲んで しま いそ うであ る。 そんな際の注意 も、ぽ ろっ と 出て くるか らキ リキ リ心配す る事 はない。「は い ジュー スどうぞ。飲んだのはここにいれ てね」 と云 うように 口の中に流 し込むのでは な く、バ ケツか決め られた穴にで も入れれば、 おい し く飲んだ事 にな る。勿論、お い しく飲 む ゴクゴクとか、カ∵デガブ とか、ツー とかの 擬音や 身振 りは必要 である。 1.あそこに おだん ご 隠 してあるんだ よ。(
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おむすび と おだん ご 作 っちゃた。(
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こ うや る と お団子 出来 るよ。(
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粉 は 最後に かけ るんだ よ。(
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この砂 だん ご カチカチ 固 くて 卵みたい。(
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こんな 固い おだん ごがで きた。(
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小 さい 団子は こわれないんだ よ。(
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このお団子ね、 ピンク色で いちご味 なんだ よ。(
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先生、おだん ごで きたよ。食べ て。(
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先生、おに ぎ り 作 ったか ら 食べ に来てね。(
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30 清 泉 女学 院短期 大学 研 究紀要 (第15号) ※おだん ごとおむすび との素材 の違 いは何処 にあるのだろ うO砂 は どんなに丸めて も崩れ やす い塊である。特 に水分 が砂 と砂 の粒子 を つ なが な くなった ら、 もろい ものである。か と云 って水 を掛 けた ら同様 に崩れて しまう。 「こんな固い、おだんごがで きた。」と云 う報 告 には素材の違 いが きっ とある筈 である。「こ の砂 だんご、 カナ カナ固 くて、卵みたい。」と 云 う言葉 で既 に様子が知れ る。砂場 の砂 では な くて水 た ま りで出来た泥が その鍵 を握 って いる。砂 だけではないのであ る。枯土質の泥 を含んでいて固い黒光 りのす る卵の様 なおだ ん ごが出来 るのであ る。泥の状 態 も乾いた土 を掛け ることに よって、適 当な固めやすい状 態に加減す るこ とが出来 る。小 さな両の手 で しっか り固めて、 コロコロ転がす事 が出来 な くてはだめであ る。 この時に更に乾 いた白い 土 を掛 け る。「粉 は最後にかけ るんだ よ。」粉 は 白い土で、半占土質の乾 いた成分 である.水 分 を吸収 して固 く締め る役割 をす る事 になる。 砂 だん ご と泥 だん ごの違 いは形や大 きさに、 はっき りと出て くるO子供 に とっては砂 と泥 の違 いは どろ どろ と言 う容態の表現 も含 まれ ているので明確 ではない。 しか し、砂 と泥の 違 いは素材の違 い として保育者は理解 してい る必要が ある。 その違 いに よって遊 びの工夫 が生 まれ るか らである。 この固い玉作 りの事 を 「しん とん作 り」 と言 う報告があ り 「芯 と ん作 り」 と書 き換 えると少 しばか りヒン トに な りそ うであ るが、不詳であ る。 おだんご と おむすびの素材 の違 いを考察 して きたが現実 的 な食生活で も、おだん ごは粉 で作 るもの、 おに ぎ りは粒 で作 るものであ る とす るならば 素材の形状 としては砂場 と変わ らないわけで、 見立て活動 の妙 に感嘆す る事 になる。 (未了 次号-続 く)