JAIST Repository: Post-synthesis法によるベータゼオライト骨格構造中への各種金属元素の導入
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(2) C19a5. Post-synthesis 法によるベータゼオライト骨格構造中への各種金属元素の導入 菊池 聡. (佐野研究室). 【緒言】 ゼオライトの物理化学的性質の制御という観点から、骨格構造中の Al を他の金属に置換する ことが種々のゼオライトで行われている。金属の導入方法としては、水熱合成時に各種金属源を導入する 方法が一般的であるが、金属の種類によっては、合成に長時間を要する等の問題がある。最近、当研究室 では、工業用触媒として用いられているベータゼオライト(BEA)を塩酸処理することにより生成した骨格 構造外アルミニウム種が、溶液の pH を調整することで骨格構造中に容易に再挿入することを見出した。 そこで本研究では、この pH 調整 Post-synthesis 法による BEA 骨格構造中への各種金属元素、特に Ga 導入 の可能性について詳細に検討した。 【実験】 BEA (東ソー製, Si/Al=21)の脱アルミニウムは、BEA(Al) 5 g を 8 M HCl aq 20 g を用いて 80℃で 2 h 処理することにより行った。酸処理後、ろ別した固形物をイオン交換水で十分に洗浄し、種々の濃度 の硝酸ガリウム水溶液に懸濁させた。 このスラリー溶液に0.2 M NaOH aq を加え所定のpH に調整した後、 80℃で 0.5 h 加熱撹拌した。得られた生成物のキャラクタリゼーションは、XRD、XRF、FT−IR、71Ga MAS NMR、SEM、窒素吸着およびクメン分解反応により行った。 【結果および考察】 Table 1 に 0.4 M の硝酸ガリウム水溶液 Table 1 Characteristics of various BEA zeolites Product を用い、pH 4 で得られた BEA の物性値を示す。BEA(Ga)の No. Sample pH Si/Ga 比は 38 であり、導入された Ga 量は Parent の Al 量より Si/Al Si/Ga も少なかった。 そこで Ga 導入量の増大を目的に段階的に溶液 1. Parent BEA 21 ― ― の pH を上げていくことを試みた。その結果、各 pH で 1 h 加 2. Dealuminated BEA 894 ― ― 熱(80℃)撹拌することにより BEA(Ga-sw)の Si/Ga 比は、Parent 3. BEA(Ga)-pH 4 4.0 929 38 BEA の Si/Al 比と同程度の値にできることがわかった。 4. BEA(Ga-sw) 4.0 891 23 次に、骨格構造中の Ga の存在状態に関する知見を得るた 5. BEA(Ga)a) 26 ― ― めに 71Ga MAS NMR および IR スペクトルを測定した。 Fig. 1 a) Prepared by the direct hydrothermal synthesis method には BEA(Ga-sw)および水熱合成法により調製した BEA(Ga) (135℃, 14 days). の 71Ga MAS NMR スペクトルを示す。水熱合成法により調製した BEA(Ga)と同様に BEA(Ga-sw)は、骨格 構造中の 4 配位ガリウム種に基づくピークが 153 ppm 付近に観察され、 またその強度もほぼ同じであった。 また Fig. 2 および Fig. 3 には、H+イオン交換した BEA(Ga-sw)の水酸基領域および吸着ピリジンの IR スペ クトルをそれぞれ示す。Parent BEA の IR スペクトルには Si(OH)Al の OH 基に基づくピークが 3610 cm-1 付近に観察された。塩酸脱アルミニウム処理により、この架橋型水酸基に基づくピークは消失したが、 BEA(Ga-sw)の IR スペクトルには、再び 3620 cm-1 付近に Si(OH)Ga の架橋型水酸基に基づくピークが観察 された。また、Fig. 3 から明らかなように BEA(Ga-sw)のスペクトルには、B 酸点および L 酸点に吸着した ピリジンに基づくピークがそれぞれ 1550, 1640 cm-1 および 1460, 1620 cm-1 付近に観察された。 以上の結果から、溶液の pH を調整することで BEA 骨格構造中へ Ga を容易に導入できることが明 らかとなった。 BEA(Ga-sw). B+L. L. *. BEA(Ga-sw). 3610. BEA(deAl). Absorbance / a.u.. BEA(Ga) 水熱合成法. 3620. Absorbance / a.u.. Intensity / a.u.. L B. B. BEA(deAl). Parent BEA. BEA(Ga-sw). * Parent BEA. 400. 200. 0. −200. ppm Fig. 1 71Ga MAS NMR spectra of Ga-containing BEA zeolites.. 4000. 3500 3000 Wavenumber / cm-1 Fig. 2 IR spectra of various protonated BEA zeolites.. 【Keywords】BEA、post-synthesis、pH 調整. 1600 1500 1400 Wavenumber / cm-1 Fig. 3 IR spectra of pyridine adsorbed on various BEA zeolites B and L denote BrØnsted and Lewis-bound pyridines, respectively..
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