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JAIST Repository: 高精度擬ポテンシャル法の開発と表面系への応用

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 高精度擬ポテンシャル法の開発と表面系への応用 Author(s) 川井, 弘之 Citation Issue Date 2011-03

Type Thesis or Dissertation

Text version none

URL http://hdl.handle.net/10119/9714

Rights

Description Supervisor:尾崎 泰助, マテリアルサイエンス研究科, 修士

(2)

Fig. 1 Si on ZrB2の構造 A16p1

高精度擬ポテンシャル法の開発と表面系への応用

川井 弘之(尾崎研究室) 【緒言】実験データや経験パラメータを用いずに、シュレーディンガー方程式(ディラッ ク方程式)から物性・化学反応予測を行う第一原理計算は、コンピュータの進歩に伴い、 ますます重要になってきている。しかし、全電子計算法の巨大な系への適用は未だに困難であ る。このため、内殻電子の寄与をある有効ポテンシャルで近似するという、擬ポテンシャル法が よく使用されている。我々は、重い原子系に適用可能な高精度ノルム保存型Vanderbilt 擬ポ テンシャルを開発した。従来のノルム保存型擬ポテンシャルは、各l チャンネルに対して、 単一の参照エネルギーを用いるため、重い原子への適用は問題があったが、参照エネルギ ーを複数取ることができるVanderbilt のノルム保存型擬ポテンシャル(Morrison-Bylande r-Kleinman の擬ポテンシャル)を開発することで、この問題を解決した。また、新しく開 発した高精度ノルム保存型擬ポテンシャルを用いて、最近 Fleurence らによって見いださ れた、ZrB2表面上のグラファイト様Si 単一層(silicene)の電子構造計算を行い、XPS に よる実験スペクトルとの比較検討を行った。 【計算】はじめに、Si 原子の 2p 軌道を考慮しない MBK 擬ポテンシャルを用いてSi on ZrB2の構造最適化計算を 行った結果、Fig. 1 のような構造が得られた。次に、Si 原子の2p 軌道を考慮した MBK 擬ポテンシャルを作成し、 この擬ポテンシャルによって、Fig. 1 の構造を用いた Si on ZrB2の一点計算を行った。そして、この計算結果と XPS の実験結果を比較した。

【結果】計算結果の状態密度(Density Of States, DOS)のプロットを描いたところ、hollow (A), bridge (B), on-top (C)の各位置に相当するピークが得られ(Fig. 2)、Fleurence らによ るXPS の実験結果(Fig. 3)と一致していることが示された。

【Keywords】第一原理計算、擬ポテンシャル、グラファイト様 Si、silicene Fig. 2 計算による DOS Fig. 3 XPS の実験結果

Fig. 1  Si on ZrB 2 の構造 A16p1 高精度擬ポテンシャル法の開発と表面系への応用川井  弘之(尾崎研究室) 【緒言】実験データや経験パラメータを用いずに、シュレーディンガー方程式(ディラック方程式)から物性・化学反応予測を行う第一原理計算は、コンピュータの進歩に伴い、ますます重要になってきている。しかし、全電子計算法の巨大な系への適用は未だに困難である。このため、内殻電子の寄与をある有効ポテンシャルで近似するという、擬ポテンシャル法がよく使用されている。我々は、重い原子系に適用可能な

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