NSAID のみ処方. 全例で頸椎の安静指示もしくは外固 定を行った. 1例のみ再診なく経過は不明であったが, 他 の 4例は速やかに疼痛が消失し, 画像もしくは採血にて 改善を確認できた. 【 察】 石灰沈着性頸長筋腱炎 は誘因なく急性発生する頸部痛, 頸部運動制限, 嚥下時 痛を三大症状とする疾患である. 血液生化学検査では炎 症反応が上昇し, 画像上椎前軟部陰影の腫脹, 歯突起前 方の石灰化を伴う特徴がある. 症状は速やかに改善する 経過良好な炎症性疾患であるが, 鑑別すべき疾患として 咽後膿瘍が重要である. 耳鼻科領域では稀な疾患とされ ているが, 急性の頸部痛患者の多くが整形外科を受診す ることを えれば, 整形外科医師にこの疾患の認識が薄 いため確定診断に至る症例が少ないだけで, 稀なもので はないと思われる. 【結 語】 石灰沈着性頸長筋腱炎 は急性の頸部痛を診察するにあたり常に念頭に入れてお くべき疾患であり, 日常診療において椎前軟部腫脹陰影 の読影と診察は慎重に行う必要がある. 4. FDG-PETを用いて抗 TNF製剤の治療効果判定を 行った強直性脊椎炎の一例 〇塩澤 裕行,米本由木夫,岡 興一 小林 勉,飯塚 陽一,山本 敦 高岸 憲二 (群馬大院・医・整形外科学) 近年, 強直性脊椎炎 (AS) に対し生物学的製剤も 用 されるようになっている. また, FDG-PET (PET) は AS の診断に有用との報告はあるが, 治療効果判定の報 告はない.今回,PET で抗 TNF 製剤の効果判定を行った AS の一例を経験したので報告する. 症例は 24歳男性. 平成 20年 3月, 腰痛出現. 7月より 増悪し, 四肢関節炎も出現. 当科受診し ASの診断で, ジ クロフェナク Na, サラゾスルファピリジン, MTX で効 果不十 であり,平成 21年 8月インフリキシマブ (IFX) を導入. 導入時に両仙腸関節に圧痛認め, 左膝関節に腫 脹及び圧痛を認めた.BASDAI 8.5,HLA B27(+),CRP, 血沈,MMP-3は高値だが,各種自己抗体は陰性.XPで左 仙腸関節に骨 化像, MRI で両仙腸関節炎, PET で両仙 腸関節, 左膝に集積. IFX 導入後, BASDAI, 炎症マー カー, PET, MRI とも著名に改善した. AS では CRPや血沈は必ずしも疾患活動性を反映し ない. BASDAI が汎用されるが, VASの集合体で主観的 評価が中心である. PET は炎症を半定量的に客観的評価 ができると期待される.
1. L2/3高位椎間板ヘルニアにより下垂足を来たした1例(第18回群馬整形外科研究会<主題II>脊髄・脊椎疾患について)
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