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1. L2/3高位椎間板ヘルニアにより下垂足を来たした1例(第18回群馬整形外科研究会<主題II>脊髄・脊椎疾患について)

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Academic year: 2021

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NSAID のみ処方. 全例で頸椎の安静指示もしくは外固 定を行った. 1例のみ再診なく経過は不明であったが, 他 の 4例は速やかに疼痛が消失し, 画像もしくは採血にて 改善を確認できた. 【 察】 石灰沈着性頸長筋腱炎 は誘因なく急性発生する頸部痛, 頸部運動制限, 嚥下時 痛を三大症状とする疾患である. 血液生化学検査では炎 症反応が上昇し, 画像上椎前軟部陰影の腫脹, 歯突起前 方の石灰化を伴う特徴がある. 症状は速やかに改善する 経過良好な炎症性疾患であるが, 鑑別すべき疾患として 咽後膿瘍が重要である. 耳鼻科領域では稀な疾患とされ ているが, 急性の頸部痛患者の多くが整形外科を受診す ることを えれば, 整形外科医師にこの疾患の認識が薄 いため確定診断に至る症例が少ないだけで, 稀なもので はないと思われる. 【結 語】 石灰沈着性頸長筋腱炎 は急性の頸部痛を診察するにあたり常に念頭に入れてお くべき疾患であり, 日常診療において椎前軟部腫脹陰影 の読影と診察は慎重に行う必要がある. 4. FDG-PETを用いて抗 TNF製剤の治療効果判定を 行った強直性脊椎炎の一例 〇塩澤 裕行,米本由木夫,岡 興一 小林 勉,飯塚 陽一,山本 敦 高岸 憲二 (群馬大院・医・整形外科学) 近年, 強直性脊椎炎 (AS) に対し生物学的製剤も 用 されるようになっている. また, FDG-PET (PET) は AS の診断に有用との報告はあるが, 治療効果判定の報 告はない.今回,PET で抗 TNF 製剤の効果判定を行った AS の一例を経験したので報告する. 症例は 24歳男性. 平成 20年 3月, 腰痛出現. 7月より 増悪し, 四肢関節炎も出現. 当科受診し ASの診断で, ジ クロフェナク Na, サラゾスルファピリジン, MTX で効 果不十 であり,平成 21年 8月インフリキシマブ (IFX) を導入. 導入時に両仙腸関節に圧痛認め, 左膝関節に腫 脹及び圧痛を認めた.BASDAI 8.5,HLA B27(+),CRP, 血沈,MMP-3は高値だが,各種自己抗体は陰性.XPで左 仙腸関節に骨 化像, MRI で両仙腸関節炎, PET で両仙 腸関節, 左膝に集積. IFX 導入後, BASDAI, 炎症マー カー, PET, MRI とも著名に改善した. AS では CRPや血沈は必ずしも疾患活動性を反映し ない. BASDAI が汎用されるが, VASの集合体で主観的 評価が中心である. PET は炎症を半定量的に客観的評価 ができると期待される.

主題 >

脊髄・脊椎疾患について

座長:柘植 和郎(富岡地域医療事務組合 立富岡 合病院) 1.L2/3高位椎間板ヘルニアにより下垂足を来たした 1例 〇園田 裕之,飯塚 陽一,小林 亮一 飯塚 伯,高岸 憲二 (群馬大院・医・整形外科学) 今回我々は L2/3高位椎間板ヘルニアにより下垂足を 来たした 1例を経験したので若干の文献的 察を加え報 告する. 症例は 44歳男性で主訴は左下垂足である. 2010 年 1月頃より腰痛が出現し, 6月中旬より腰痛の増悪お よび左下垂足の出現を認めた為, 6月 23日当科へ紹介と なった. 前医にて施行した MRI 上では L2/3高位の椎間 板ヘルニアを認めた. MMT では左 TA 2,左 EHL 2,左 Gastro 4, 左 FHL 3と筋力低下を認めた. 本人の手術希 望もあり症状の改善目的にヘルニア摘出術を施行した. 手術所見では L2/3高位に subligamentous extrusion type のヘルニアを認め, L2/3 discをカテラン針で確認後 PLL に切開を加え髄核を摘出した. 術後 1ヶ月の現在, MMT は左 TA 4,左 EHL 3,左 Gastro 5,左 FHL 4と筋 力の改善を認めた. 本症例においては, 左 L5神経根を構 成する馬尾神経がヘルニアにより選択的に圧迫され下垂 足を来たしたと推察された. 2.近年における上位頸椎損傷の検討 〇対比地加奈子,反町 泰紀 中島 飛志,米山 友貴,岡田 純幸 内田 徹,浅見 和義(前橋赤十字病院) 【目 的】 上位頸椎損傷は, 高エネルギー外傷により生 じることが多いが, 高齢者には比較的軽微な外傷でも生 じる. 人口の高齢化に伴い, 以前よりも活動性の高い高 齢者が増えており, 上位頸椎損傷の頻度は年々増加する と えられ, この外傷に対する診療に習熟することは 我々にとって必須となると思われる. そこで今回, 近年 における上位頸椎損傷の臨床像を把握するため, 当院に おける過去 5年間の上位頸椎損傷例を検討したため報告 す る. 【対 象 と 方 法】 2005年 1月 か ら 2010年 7月 ま で, 当院にて入院加療を要した上位頸椎損傷 36例 (男性 23例, 女性 13例) を対象とした. 診療記録から受傷時年 齢, 受傷機転, 損傷型, 神経学的所見, 合併損傷, 治療法, 治療期間, 治療成績について調査し, 検討を加えた. 【結 果】 受傷時年齢は 3∼86歳 (平 59.8歳), 36例中 21 第 18回群馬整形外科研究会 94

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