『阿仏仮名諷誦』校本 稿

全文

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鳴門教育大学研究紀要 (人文・社会科学編) 第19巻 2004

稿

( キ ー ワ ー ド : 不 知 夜 記 ・ 伝 阿 仏 自 筆 本 ・ 下 冷 泉 家 本 ・ 阿 仏 仮 名 調 諦 )

一翻字にあたっては、できるだけ原本のかたちを尊重したが、句読濁点を省記 し、長脱文を

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に 入 れ て 、 : : : 中 略 : : : な ど の 形 で 示 し た と こ ろ が あ る 。 一底本の各行末に行数の通し番号を付した。 一傍注の形で付されたイ本表記は、そのままルビの形で示した。 一判読不可能な本文は、口で示し、仮読を記入した場合もある。 一明らかに誤写と判断されるものには、(マ¥)と傍記した。 一補入部分は、︿﹀の中に入れて示した。 一注記は、各行の対校本文の末尾に、︽注︾として記した。 一底本は、今治市河野美術館蔵﹃不知夜記﹄(仮題)を用いた。その底本選定の 根拠については、阿讃伊土影印叢書三の 1 ﹃ 不 知 夜 記 ( 今 治 市 河 野 美 術 館 蔵 ) ﹄ ( 松 原一義編、阿讃伊土影印叢書刊行会、平成一二年七月)を参照されたい。 ただし、刀行目以降組行目までは、尊一経閣文庫蔵﹃四篠局回収名識論﹄により、 末尾の和歌部分については、金万比羅宮図書館蔵﹃十六夜物語﹄により、それ ぞれ適宜追い込みの形で示した。 底本及びその他の対校本は以下の通りであり、校本では、それぞれ末尾の略 号を用いて示した。

﹃阿仏仮名調講﹄伝本一覧

一伝阿仏自筆本系統 ①今治市河野美術館蔵﹃不知夜記﹄(三二二 1 1 五 四 O ) : : : ︻ 河 ︺ ②静嘉堂文庫蔵﹃阿仏房紀行﹄(五一五ー五):::(阿) ③実践女子大学山岸文庫蔵﹃不知夜記﹄(三五二四):::(三) ④実践女子大学常磐松文庫蔵﹃いさよひの記﹄(九七八):::(常) ⑤金刀比羅宮図書館蔵﹃十六夜物語﹄(三一二三):::(金)または︹金︼ ﹃阿仏仮名詞諦﹄校本稿 二 古 注 釈 書 本 系 統 ⑥静嘉堂文庫蔵﹃伊佐宵記﹄(五一四 l 一 七 ) : : : ( 静 ) ⑦多和文庫蔵﹃十六夜日記﹄(五ー七):::(多) 三 流 布 本 系 統 ⑧島原図書館松平文庫蔵﹃阿仏仮名識諦﹄(六 l 五 ) : : : ( 松 甲 ) ⑨島原図書館松平文庫蔵扶桑拾葉集所収本(一一七ー六):::(扶) ⑩温泉寺蔵本(五一):::(温) ⑥宮内庁書陵部蔵黒川本(園ー一一四):::(書黒) 四 下 冷 泉 家 本 系 統 ⑫尊経閣文庫蔵﹃四篠局鮫名調諦﹄:::(尊)または︻尊︼ ⑬島原図書館松平文庫蔵本﹃奇書集﹄(一一九 l 六 ) : : : ( 松 乙 ) ⑭宮内庁書陵部蔵鷹司本(圃ー七七):::(書鷹) ⑮多和文庫蔵﹃十六夜記﹄(一六ー一七):::(多甲) ⑩天理図書館蔵九条家旧蔵本(九一四・四四 l イ 一 二 ) : : : ( 九 ) ⑫今治市河野美術館蔵﹃西行上人談抄﹄(一二三 O l 六 二 O):::( 談 ) 五 時 雨 亭 文 庫 本 系 統 ⑩冷泉家蔵時雨亭叢書本(第三期第二八回配本第四三巻):::(冷)

稿

題名 阿 悌 房 の か な ふ み ︹ 河 ︺ ︻河︺阿悌房のかなふみー阿悌房のかなふしゅ(阿)(三)(松甲)(静)阿悌房の かな調諭(常)阿悌坊のかな調諦為家のためにか﹄れしとなり(金)かなふしゆ(多) 権大納言為家卿五七日の願文阿悌(温)権大納言為家卿五七日の願文同(扶)権

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K A V A H f 原 義 大納言為家卿五七日の願文阿悌尼(書黒)四候局仮名調諦(尊)阿悌禅尼諏諦 (多甲)亜相為家卿五七日正誇調諦安嘉門院四候局(松乙)かなふしゅ亜相為家 卿五七日正語調諦安嘉門院四候局(書鷹)安嘉門院四条局蝦名調論阿仏禅尼(九) 安嘉門院四僚局仮名誠一論阿仏禅尼(談)大納言為家みまかりける三十五日に安嘉門 阿 院四候何悌あとをとふらひけるふしゅ(冷) 本 文 き よ き 心 に ま こ と を い た し て ︹河︼きよきー清き(静)(多)(温)(書黒)(多甲)(松乙)(書鷹)(冷)心に ー心の(多)こ﹀ろに(尊)(多甲)(談)まことー真(静)誠(多)(温)(松 乙)(書鷹)いたしてーいたし(常)(金)(静)出し(多) 一 切 の 三 賓 に 申 こ と あ り そ れ 2 ︹河︼一切のー一切(一二)(常)(金)(談)三賓ー三宝(阿)(金)(多)(松甲) 賓 ( 扶 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 九 ) ( 談 ) 一 一 一 宝 ( 一 二 ) 一 一 一 ほ う ( 静 ) 申 こ と あ り ー 申 事 有 ( 阿 ) ( 三 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) 申 事 あ り ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 九 ) ( 談 ) ( 冷 ) それー先(静)(多)夫(松乙) つ ね な き 世 の な ら ひ も と よ り 3 ︻ 河 ︼ つ ね な き 1 常なき(静)(多)(扶)(温)(松乙)(書鷹)常無(書黒)な ら ひ l 習(多) 空 し き こ と ﹀ し り な か ら め の 前 4 ︻河︼空しきこと﹀│むなしきこと﹀(阿)(三)(常)(金)(温)(多甲)むなし き事と(静)(松甲)(扶)(書鷹)(談)空しき事は(多)空しき事と(書黒)空 きこと﹀(松乙)むなしと(尊)(多甲)むなしきとは(九)むなしきを(冷) しりなからー知なから(多)(書鷹)知りなから(書黒)智なから(松乙)めの前 のーめのまへの(常)(金)(静)(温)(多甲)日のまへの(多)(扶)(尊)(談) 目の前の(書黒)(松乙)(書鷹)(九)まなこのまへの(冷) の 別 に た え ぬ か な し ひ は あ け ぬ 5 一河︼別にーわかれに(常)(金)(扶)(松乙)(尊)(多甲)(談)別れに(書黒) たえぬーたへぬ(多)(扶)(温)(尊)(多甲)(九)(冷)たえぬ(松甲)絶ぬ (書黒)堪ぬ(松乙)(書鷹)たへは(談)かなしひはーならひは(阿)(三) かなしひイ (扶)(温)(書黒)かなしひ(多)(談)ならひは(松甲)かなしみは(書鷹) (多甲)(冷)あけぬ 1 明 ぬ ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) 1 ( 書 黒 ) ( 九 ) ( 談 ) 世 の 夢 路 に た と る 心 地 し て す く ︻ 河 ︼ 世 の ー よ の ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 尊 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( ぷ ) 伐 半の(静)(多)夜の(温)(書黒)(松乙)(書鷹)(冷)夢路にー夢路を(市) (金)夢ちに(温)(尊)ゆめちに(書鷹)夢ちを(多甲)夢地に(冷)心地し て ー 心 ち し て ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 九 ) こ ﹀ ろ ち し て ( 松 川 中 ) こ﹀ちして(多甲)すくる過る(常)(金)(多)(松甲)(扶)(主目黒)(九) (談)今くる(温) る 月 日 も 思 ひ よ ら ぬ に 五 の 七 日 に 7 ︻河︼月日ー月影(九)(談)思ひよらぬに i おもひよらぬにけふは(常)(金) わ か ぬ イ わ か イ おもひよらぬに(静)思ひ分ぬに(多)思ひよらぬに(松甲)おもひわかぬに ( 扶 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 談 ) 思 ひ わ か ぬ に ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 九 ) 忠 ひ わ かぬまに(冷)五の七日になりまた 1 五の七かになりまた(三)五の七日なりま た(常)(書鷹)五の七日口なりまた(金)いつ﹀の七日なり又(多)五の七日な り又(温)五の七日になり又(書黒)五の七日成また(松乙)五の七日にまた (多甲)(談)五の七にもなりぬ(冷) な り ま た 一 時 の け ふ り と の ほ り 8 ︻河︼一時のけふり一時の煙(常)(金)(扶)(温)(書黒)(書鷹)ひと川のけ ふり(多)一時の姻(多巾)一村のけふり(談)一ときのけふり(冷)のほりし ー昇りし(書黒)のほりにし(冷) し 後 雨 と ゃ な り に け ん 雲 と や 9 ︻ 河 ︼ 後 ー の ち ( 阿 ) ( 二 一 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 松 甲 ) ( 尊 ) ( 九 ) ( 冷 ) 雨 と や ー あ め と や(静)雲とや(冷)なりにけんー成にけむ(金)なりけん(多)なりにけむ (松甲)(扶)(尊)成にけん(書黒)(九)なりに剣(松乙)なり(冷)台とや 雲欺 ー雲と(多)煙とや(温)雨とや(冷) な り に け ん た ﹀ つ く ノ ¥ と お ほ

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︹河︼なりにけんー成にけん(常)(書黒)(静)(九)(談)成にけむ(合

)

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鷹)なけん(多)なりにけむ(尊)成に剣(松乙)なりけん(多甲)た、 -l (書黒)つくノ¥とつくつくと(尊)(九)おほ空大空(阿)(三)(市) ( 金 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 九 ) ( 談 ) お ほ そ ら ( 多 ) ( 点 鷹 ) 大そら(扶)(多甲)目川州問川川出制削封劇州司引凶削川引い列利引 空 を か こ て と も か よ ふ ま ほ ろ し 6

(3)

のみイ ︻ 河 ︼ を ー を ( 静 ) を の み ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) (多甲)(九)(談)まほろしー幻(多)

︻ 河 ︼ こ と っ て │ こ と つ け ( 松 乙 ) 岡 阿 閣 附 川 出 船 川 川 閣 問 問 同 日 間剛阿間閣閣川阿川胤凶玉の│たまの(書鷹)ありかを│有かを(温)

︹ 河 ︼ そ こ と た に l そこたに(静)しらすー知らす(書黒)智す(松乙)しられ カ イ す(談)いつれもよそふるーいっれとよそふる(松甲)何れもよそふる(書黒)

︻ 河 ︼ 事 ー こ と ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) (多甲)(九)と(金)かはれともーかわれ共(多)変れ共(書黒)ひとつおも ひはーひとつ思ひは(阿)(三)(常)(金)(多)(松甲)(温)一つ思ひは(書黒) 一おもひは(尊)一思ひは(松乙)思ひは(書鷹)一思は(九)(談)

︻ 河 ︼ お な し か る l 同しかる(多)(扶)(書黒)(九)拐もーさても(阿)(三) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) こ の l 此 ( 静 ) ( 温 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) た の ( 松 甲 )

︻河︼いまはむかしーいまは昔(阿)(三)今はむかし(常)(金)(静)(書黒) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) 今 は 昔 ( 多 ) ( 扶 ) 成 ぬ る ー な り ぬ る ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 常 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 談 ) ひ と は l 人 は ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) 人 ( 松 甲 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) (談)ひと(扶)としは年は(静)(書鷹)(九)歳は(松乙)

八十のよはひに二とせはかりやた

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八 十 一 河 ︼ 八 十 l 八 そ ち ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 尊 ) ( 九 ) ( 談 ) や そ ち ( 常 ) 八 と せ (多)八十年(松甲)(扶)(書黒)(松乙)(書鷹)(多甲)よはひに l よはひ (三)齢に(扶)(書黒)(書鷹)よはゐに(尊)二とせーふたとせ(多)たら む イ さりけるーたらさりげる(静)立さりける(多)たらさりけん(松甲)(扶)(尊) (松乙)(書鷹)(多甲)(九)たらさりけむ(温)(談)足らさりげん(書黒)

︻河︼時はー時(多)五代ー九代(尊)(松乙)(書鷹)(九)(談) ( 多 ) ( 談 ) あひ l 逢 ﹃阿仏仮名詞諦﹄校本稿

︻河︼たてまつりー奉り(金)(静)(多)(扶)(温)(書黒)(松乙)(多甲)奉 (談)家にーなに(温)ったふるーっかふる(三)惇ふる(多)(温)(書黒) (松乙)ったはる(書鷹)しきしまー敷しま(阿)(三)敷嶋(金)(静)(扶) (松乙)(多甲)敷島(多)(書黒)しき嶋(書鷹)

まの道は三代の撰者とそきこえ

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︻ 河 ) 道 l みち(尊)(談)きこえしー聞えし(常)(金)(扶)(温)(書黒)(松 乙)聞へし(多)

も ︻、河︼ある世にもーある世にも(阿)有世にも(静)(松乙)在世にも(多)(書 鷹 ) あ る 世 に ( 温 ) 岡 国 間 凶 岡 山 間 四 岡 山 凶 問 閏 た え な るたへなる(静)(松甲)(扶)(温)(尊)(多甲)(九)(談)妙なる(多)(書 黒)(書鷹)妙成(松乙)言の葉をーこと葉を(阿)(三)(静)(多甲)言葉を (マ¥) (多)ことのは(松甲)ことの葉を(扶)(尊)(談)ことのはを(温)(書鷹)

(

)

︻ 河 ︺ 残 し ー の こ し ( 阿 ) ( 三 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) なき世にもー無世にも(書黒)なきょにも(談)

︹ 河 ︼ あ と 1 跡 ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 松 乙 ) ( 九 ) イ ナ シ (談)遮(書黒)と﹀むるーと﹀むる(松甲)と﹀む(尊)(松乙)(書鷹) (多甲)(九)とむ(談)つかさー司(多)(多甲)官(書鷹)かけなひくーか のイ けなひく(静)かげのなひく(多)(松乙)(書鷹)

︻ 河 ︼ ち か き ー ち か っ き ( 静 ) ( 扶 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) 近 つ っ ィ , き(多)(書黒)ちか o き(松甲)固 l 位 ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲)(扶)(温)(書黒)(書鷹)(多甲)くらひ(尊)(談)くらゐ(松乙)(九) 二の品 1 二 の し な ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 尊 ) ふ た つ の 品(多)(多甲)二品(書鷹)

︹河︼のほるーのぼり(静)(多)(書鷹)昇る(書黒)世をーよを(尊)(談) まことのー誠の(多)(書黒)真の(松乙)道をーみちを(尊)(多甲)(談)

(4)

k ι 、 4 u f 原 義

︻河︼たつねて i 尋ねて(多)尋て(扶)(温)(書黒)(松乙)たつねても(多 甲)(談)尋ても(九)二もなく三もなきーふたつもなく三つもなき(阿)ふた つもなくみつもなき(三)(常)(多)(松甲)(扶)二つもなく三つもなき(金) つ (静)(書黒)ふた本もなくみつもなき(温)二もなくみつもなき(松乙)ふたつ もなく三もなき(書鷹)一せうー一乗(静)(多)(温)(尊)(松乙)(書鷹)(多 甲)(九)(談)一しゃう(扶)(書黒)

︻河︼法華ー法花(金)(静)(松甲)(扶)(温)(松乙)(書鷹)(多甲)行者に てー行者(尊)(九)(談)日ことに i 日毎に(書黒)(松乙)(談)とくしゅー 譲論(松乙)(書鷹)(多甲)調諦(九)讃(談)

一河︼つとむる事ーつむる事(金)つとむること(温)つむこと(尊)(多甲)つ む事(松乙)(書鷹)(九)(談)二千十部ー二千百十部(阿)(二一)(常)(金)二 七 イ 七 イ 千百十部(静)二千百十部(多)二千百十銭部(松甲)(扶)二千百十余部(温) 弐千百十余部(書黒)二千七百よふ(尊)二千七百十部(松乙)二千七百部(書 鷹)一千七百余部(多甲)二千七百十余部(九)(談)やまひの床のやまひ の ゆ か の ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) や ま ひ の と こ の ( 多 ) 病 の ゆ か の ( 温 ) (書黒)やまひのゆか(尊)(多甲)病の床(松乙)(書鷹)やまひの床(九)(談)

床のいまはのきはまても念悌をこ

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一 河 ︼ い ま は ー 今 は ( 阿 ) ( 三 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 松 甲 ) ( 松 乙 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) き は i 際(書黒)まても迄も(扶)(書黒)まて(尊)(松乙)(書鷹)(九) (談)念悌ー悌(静)(多)念仏(松甲)(扶)(温)(書黒)(尊)(談)をこた る 1 を念したる(静)(多)おこたる(金)(尊)

︻河︼事なしー事(静)(多)ことなし(松甲)(尊)(多甲)(九)事なく(書黒) つ ゐ に ー つ い に ( 金 ) 終 に ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 書 鷹 ) ( 談 ) し っ か な る ー しっかなり(静)しっか也(多)静なる(書黒)しっか成(松乙)心を l こ﹀ろ を ( 多 ) ( 談 )

︹河︼ひとつーひとへ(書鷹)一(談)にしてーとして(阿)(一一一)(松甲)(扶) (書黒)をはりーおはり(金)(静)(尊)(九)(談)をはりを(多)終り(松 四 乙)(書鷹)みたれさり l 乱れさり(書黒)

︻ 河 ︼ さ り と も i さり共(多)花のうてなーはなのうてな(阿)(三)はなの固 ウテナ てな(金)花の蓋(静)(多)(松甲)(扶)(温)(松乙)(談)花の肇(書黒)華 の台(九)思ひ l お も ひ ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) 忍 ひ ( 静 ) 思 ( 九 ) ( 談 ) を く り て も さ ら ぬ 別 あ か ぬ 名 お e ︻河︺をくりてもーおくりても(金)をくりて(書黒)さらぬー又さらぬ(常) (金)別 l わ か れ ( 常 ) ( 金 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) 別 の ( 静 ) ( 多 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 九 ) ( 談 ) わ か れ の ( 尊 ) ( 多 甲 ) 名 残 ー な こ り ( 松 甲 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 多 甲 ) ( 談 )

残はなをなくさむかたそなかり

M 一河︼なをー猶(常)(金)(扶)(多)(尊)(松乙)(九)(談)と(温)なくさ むかたそーなくさむかた(阿)(二一)(多甲)なくさむるかたそ(常)(金)なくさ ま ん イ そ イ むかた 0 ( 松甲)なくさむ方ぞ(書黒)(九)(談)

るイ ︻ 河 ︼ け る i けり(松甲)けり(九)年頃ーとし頃(阿)(静)(多)(松乙)(談) と し う よル頃(三)としころ(常)(松甲)(尊)(多甲)うとはまのーそとはまの(常) うと演の(多)うとくはまの(温)そとはまの(書黒)ことはまの(談)

︻ 河 ︼ 和 耳 i 和 か ( ゴ 一 ) ( 扶 ) ( 多 ) 和 歌 ( 常 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) わ か ( 静 ) ( 松 叩 ) うら地ーうらち(静)(松甲)(扶)(多甲)浦路(多)(温)(書黒)(尊)(松乙) ( 書 鷹 ) ( 九 ) ( 談 ) 浪 波 ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 多 ) ( 温 ) な み ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 談 )

一何︼たよりは l たよりか(常)便は(温)便りは(書黒)いかなる l いか成 (松乙)ひかれけん l ひかれけむ(金)(扶)(尊)

︻ 河 ︼ ふ る 里 ー ふ る さ と ( 常 ) ( 尊 ) 古 郷 ( 金 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 松 乙 ) 故郷(静)(書黒)(書鷹)(多甲)(九)(談)はなれ l 離(静)離れ(扶)(書 黒 )

すて﹀かけのかたちにしたかふた

︻河︼すて﹀│捨て(書黒)すてて(松乙)(九) か け

3

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の か た ち 影 の か た ち

(5)

( 多 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) 影 の 形 ( 松 乙 ) ( 談 )

ハ イ は イ ︹河︼なれとーなれと(静)(松甲)(温)(書黒)知れと(扶)なれは(尊)(松 乙)(書鷹)(九)(談)なたのー灘の(書黒)塩やき l し ほ や き ( 阿 ) ( 三 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 九 ) ( 談 ) 塩 や く ( 常 ) ( 金 ) し ほ や く ( 多 甲 ) 塩 焼 ( 多 ) もイ (書黒)塩なき(松乙)いとまもなくーいとまなく(多)いとまそなく(松甲)

もなくふすいのとこのいをやす

4

︻ 河 ︼ ふ す い ー ふ す ゐ ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) (談)ふす猪(金)臥猪(多)(書黒)(松乙)(書鷹)とこー床(多)(松甲) (扶)(温)(書黒)(松乙)(書鷹)(九)(談)いをやすむーゐをやすむ(阿) (三)(金)(静)(尊)いをやすむる(多)いを休む(書黒)

︻河︼ひまー隙(多)(扶)(松乙)うたのみちー耳のみち(阿)(三)(多甲) (談)歌のみち(常)(静)寄の道(金)(松甲)(扶)(温)(書黒)(松乙)(書 鷹)(九)歌の道(多)

︻河︼事ーこと(温)(尊)(書鷹)(多甲)(九)はたとせあまりーふたとせあ まり(松甲)(談)はた年絵り(書黒)

セ ︹河︼三とせーみとせ(多)(尊)(九)(談)よとせ(温)コ一年(書黒)はかり もイ にやーはかりや(阿)(三)はかりにや(静)はかりにもや(多)(扶)(温)(松 もイ 乙 ) ( 尊 ) は か り に

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や(松甲)はかりもや(書黒)成にけんーなりにけん(三) (常)(扶)(温)(多甲)(談)成にけむ(金)(松乙)なりにけむ(多)(尊)は ゃなりにけむ(書鷹)

︻河︼風ーかせ(阿)(三)ちりしく i 散敷(多)散しく(温)(書黒)(松乙) 花にーはなに(阿)(三)(談)花の(多甲)さためなきー定なき(多)(九)定 めなき(温)(書黒)(松乙)世をーよの(多甲)

︻河︼むすふー結ふ(多)いつみの水ー泉の水(静)(多)(書黒)(松乙)(九) (談)おもかはりぬる 1 おも替りぬる(扶)面替りぬる(書黒)おもかはりする ( 尊 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) ﹃阿仏仮名議論﹄校本稿

{ 河 ︼ お ひ の ー お ゐ の ( 常 ) 老 の ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹)(多甲)(九)(談)おいの(松甲)(尊)すかた l 姿 ( 多 ) ( 扶 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙)いとひーいとゐ(書黒)木のまー木の間(阿)(三)(常)(金)(静)(多) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) 木 間 ( 温 )

︻河︼月の心つくしー月︿の﹀心つくし(多)月の心尽し(扶)月のこ﹀ろつく し(談)程なくーほとなく(阿)(三)(常)(金)(静)(松甲)(温)(尊)(松 乙)(書鷹)(多甲)(九)(談)ふけゆく l ふけ行(金)更行(多)(松甲)(扶) (松乙)更ゆく(書黒)深行(九)

︻ 河 ︼ か け を お し み ー 影 を お し み ( 常 ) ( 金 ) ( 多 ) ( 扶 ) ( 書 黒 ) ( 九 ) ( 談 ) 影 を ﹀ ヲ の 欺 しみ(尊)かけおしみ(書鷹)霜とーしもと(尊)雪とにー雪と叱(阿)雪と の ( 常 ) ( 金 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) 雪 と ( 静 ) ( 松 乙 ) ゆ き と ( 多 )

︻ 河 ︺ つ も る 1 積る(多)(扶)(書黒)つもれる(談)つけても 1 つけて(尊) (松乙)(書鷹)(多甲)(九)(談)きえやすき命をーきえやすきいのちを(常) (静)消やすき命を(金)(扶)(松乙)(多甲)(九)(談)きへやすき命と(多) 命イ 消やすき哀を(松甲)消安き命を(書黒)きえやすきいのち(尊)

︻ 河 ︼ お も ふ ー 思 ふ ( 阿 ) ( 一 二 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) 思 ( 多 甲)むかふ(談)朝ゆふにーあさタは(阿)(三)あさゆふは(常)朝夕は(金) (静)(多)(松甲)(扶)(温)(書黒)あさゆふに(尊)朝夕に(松乙)(書鷹) (多甲)(九)(談)なにはつのーなにはの(静)難波の(多)(談)難波津の ( 扶 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 九 )

一河︼かたりー語り(多)(扶)(松乙)あはせてーあわせて(温)合せて(書 黒)あはせ(九)(談)

一河︼いにしへいまはのーいにしへいまの(常)(尊)いにしへ今の(金)(多甲) いにしへ今はの(多)古へ今はの(扶)(松乙)古今の(九)(談)別ぬ l わかれ 五

(6)

の ( 常 ) わ か れ ぬ ( 金 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) 別 ぬ る ( 静 ) (多)別れぬ(松甲)(書黒)わすれぬ(尊)ふしをーにしを(松甲)したひ か歎 したかひ(阿)したかひ(三) ひ よ る も ひ る も 法 華 の ち く を た 日 ︻河︼よるもひるも l 夜るもひるも(金)夜るも届一も(静)夜もひるも(温)(書 鷹)夜も昼も(書黒)(松乙)法華のちくーほっけのちく(阿)(三)(静)法花 のくち(金)法華の軸(多)法花のちく(松甲)(扶)(温)(松乙)法花値偶(多 甲)(談)法花の値偶(九)たのみてー頼みて(多)恵み(書黒) の み て お な し は ち す の う へ を 契 を 日 一河︼おなしー同し(静)(多)(扶)(書黒)はちすのうへーはちすの上(金) (温)(尊)蓮のうへ(静)(書鷹)蓮の上(書黒)(松乙)(多甲)(九)(談)契 をくー契りをく(阿)(一二)(扶)(温)(書黒)(談)ちきりをく(金)(静)(松 甲 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) く は か な き 世 を を く れ さ き た つ は 部 一 河 ︼ 世 を ー 世 に ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) を く れ ー お く れ ( 阿 ) ( 一 一 一 ) ( 金 ) さ き た つ は ー さ き た ﹀ は ( 阿 ) ( 三 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) さ き 立 は ( 常 ) ( 金 ) 先 た つは(多)先た﹀は(松甲)(書黒)さきたたは(松乙)(書鷹)さきたて﹀は(談) か な ら す 生 れ 所 を つ け し ら せ ん と 町 、 り ︹ 河 ︺ か な ら す i かなしす(三)必(松甲)(扶)(書黒)(松乙)なんち(書鷹) 生れ所ーむまれ所(阿)(三)(常)(金)(書鷹)(九)(談)生れところ(多) むまれむところ(尊)つけしらせんとー告知らせんと(書黒)つけしらせむと (尊)(九)(談)告智せんと(松乙) も ろ と も に ち か ひ し 事 な け き 部 ︻河︼もろともに l 諸共に(静)(扶)(書黒)もろ共に(多)(温)(九)諸とも に(松甲)(談)ちかひし事ちかいし事(阿)(三)ちかひしかと(常)(金) ちかひしこと(温)(尊)(書鷹)誓ひしこと(多)誓しこと(松甲)撰ひし事 (扶)誓し事(書黒)誓ひし事(松乙)ちかひしを(多甲)(九)(談)なけきあ まるーなけきにあまる(阿)(三)(常)(金)(多)(尊)(多甲)(九)(談)歎に あまる(松甲)(扶)(温)(静)歎に余る(書黒) あまる涙の床はとけてぬる夜 ︻ 河 ︼ 一 恨 の ー な み た の ( 金 ) ( 尊 ) 、 、 ム H f 原 義 ( 松 乙 ) 談 泊 の てで

5

9

fE 甲 ( 温 ) 床!とこ L・ ノ 、 ( 阿 ) (三)ぬる夜(尊)

4

1

J

(常)(金)(尊)ゆか(談)ぬる夜もぬるよも 乙)(多甲)(九)(談)ぬるよ(書鷹) もなけれはさたかなる夢をた

ω

︻ 河 ︼ さ た か な る l さたか成(松乙)ナシ(多甲)夢をゆめを(尊)(多叩) た に も ー た に ( 常 ) ( 金 ) ( 多 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( ぷ ) に も み す う つ ﹀ に と ま る 名 残 臼 ︻ 河 ︼ み す i 見 す ( 常 ) ( 金 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 談 ) 見 え ( 静 ) うつ﹀に現に(温)(書黒)うつへに(書鷹)名残ーなこり(松甲)(伏) ( 温 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 冷 ) とではなに L 忍 ふ の と ひ と つ 臼 ︻河︼とてはとても(松甲)(扶)(温)(書黒)なに﹀│なか︽(阿)何に ( 書 黒 ) な に ( 尊 ) ( 九 ) 忍 ふ の と ー し の ふ と ( 阿 ) ( 三 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 冷 ) しのふのと(常)(金)(静)(尊)(松乙)(書鷹)(多甲)(九)(談)忍ふと(点 黒)ひとつにもー一にしも(冷) ︽注︾なに﹀忍ふの H 後撰結ひをくかたみの子たになかりせは何にしのふ

ω

市 をつむへき(常) に も あ ら ぬ 忘 か た み に も よ る の つ 臼 ︻河︼忘かたみ忘形見(静)わすれかたみ(多)(松甲)(扶)(温)(書黒)(咋) (松乙)(多甲)(九)(冷)わすれ形見(書鷹)(談)にもーに(常)(合)(多 甲)(九)(談)にて(書鷹)の(冷)よるのつるーよるの鶴(常)(金)(多) (九)夜るの鶴(静)夜の鶴(温)(書黒)(松乙)夜のつる(尊)夜鶴(主肢) (冷)よる鶴(談) る の こ の う ち の 撃 た え す い た つ ら 倒 ︹河︺このうちのこの内の(松甲)篭の内の(書黒)龍のうちの(松乙)能の 内の(書鷹)ナシ(多甲)聾ーこゑ(阿)(尊)(書鷹)(多甲)(九)(談)(冷) 声(三)(金)(主目黒)(松乙)たえすーたへす(多)絶す(主目黒)いたつらに 唯 イ o 徒に(松甲)唯徒に(扶)(書黒)た﹀いたつらに(温)(尊)(多甲)(ぷ)徒 に(書鷹)た﹀い︿た﹀つらに(九)た﹀つねに(冷) に 歎 か な し ま む よ り 併 の う て な 日 ︻河︼歎かなしまむーなけきかなしまむ(阿)(三)(常)(金)なけきかなしまん (静)歎きかなしまん(多)歎 o かなしまん(松甲)なけき独かなしまむ(状) なけき独かなしまん(温)歎きひとりかなしまん(書黒)なけきひとりかなしま

(7)

む(尊)(冷)なけきひとりかなしまかむ(書鷹)けきひとりかなしまん(松乙) なけき独かなしふ(多甲)なけきひとりかなしむ(九)(談)よりーよりは(阿) ( 三 ) ( 常 ) ( 金 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 九 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) (多甲)(九)(談)(冷)悌のうてな l 仏の牽(松甲)(九)(談)仏のうてな (温)悌の牽(書黒)(松乙)(書鷹)ほとけのうてな(尊)悌のしひ(冷) に あ つ ら へ 奉 り 法 の い り き を あ ふ 侃 ︹河︺にーを(冷)あつらへ奉りーあつらへてたてまつり(阿)(三)あつらへ るイ たてまつり(常)(金)(静)(尊)(書鷹)(談)あつらへ奉り(松甲)あつらへ 奉る(扶)(書黒)あつらへたてまつる(温)挑へたてまつりて(冷)法のーの りの(三)いりきーいさめ(金)威力(静)(多)(松乙)(多甲)(九)(談)か カ を ( 抹 消 ) いりき(書鷹)い指(冷)あふきてーあふき(冷) きてめっさいしゃうしんをいの覧に

U

一河︼めっさいしゃうしん!めっさいしゃうせん(常)(金)(松甲)(扶)(書黒) ( 尊 ) ( 冷 ) 滅 罪 生 善 ( 静 ) ( 温 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) め っ さ い し ゃ ふせん︿多)をーナシ(書鷹)いの覧ーいのらん(阿)(一二)(常)(静)(多) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) い の ら む ( 金 ) ( 尊 ) ( 書 鷹 ) ( 冷 ) 祈 ら ん ( 多 ) ( 温 ) (書黒)祈覧(松乙)にはーに(冷) は し く 事 な く や と て け ふ の 日 に そ 侃 ︻ 河 ︼ し く 事 な く や ー し く こ と な く や ( 静 ) ( 松 甲 ) ( 温 ) ( 尊 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) しく事あらし(冷)とてー迫(多)けふのーこん日の(冷)日にそー日にも (尊)(九)日の(多甲)日に(常)(金)(多)九書鷹)(談)日にしも(冷) あ た り 給 ひ け る 地 さ う ほ さ つ 一 一 体 的 ︻河︼あたりー嘗り(書黒)給ひけるーたまひける(温)(尊)(談)給ける (多甲)(九)給へる(冷)地さうー地蔵(常)(金)(静)(多)(温)(書黒) (松乙)(書鷹)(多甲)(九)(談)(冷)ちさう(扶)ほさつ一駄のー菩薩一体 の(静)菩薩一幹の(多)菩一林の(書黒)菩薩一幹(松乙)(書鷹)(九)菩一 体(談)ほさつ一たひ(尊)ほさち一体(多甲)菩薩一たいやかてその(冷) の す か た を か き あ ら は し た て ま つ る 初 ︻河︼すかたをー姿を(扶)(書黒)かきあらはしーかけあらはし(扶)かき顕 し(書黒)書顕し(松乙)︿かき﹀あらはし(冷)たてまつる l 奉る(金)(扶) をイ (温)(書黒)(松甲)(多)(九)(談)たてまつる(静)奉るを(松乙)奉り(多 甲 ) ﹃阿仏仮名詞諦﹄校本稿 法華経一部

n

︻河︼法華経一部ー法華経一部(多)法花経一部(金)(静)(松甲)(扶) (松乙)(談)法華一ふ(冷) ( 温 ) (﹁法華経一部﹂以下、︻河︼系統は、仮名調諦本文を欠くので、︻尊}(伝正徹本) を底本として、整理する) 無 量 義 経 普 賢 経 心 経 阿 弥 陀

η

︻尊︼無量│鉦島(冷)普賢一経 I P S E 観普賢経(扶)(温)(書黒)ナシ(冷)心経 ーナシ(静)(多)(松乙)(書鷹)(多甲)(九)(談)阿弥陀経ーあみた経(冷)

一 経 は か た 木 を う っ す お な し く こ れ を 供 ね ︻ 尊 ︺ か た 木 ー か た き ( 静 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) おなしく 1 おなしくは(静)(松乙)(書鷹)同しくは(多)同しく(扶)(書 黒)(九)これを l 是を(静)(多)(松甲)(扶)(書黒)(松乙)(多甲)供養さ むたむしてー供養讃嘆して(静)(松乙)(書鷹)くやうさんたんして(多)(松 甲)(扶)(温)(冷)供養さんたんして(書黒)供養讃歎し(多甲)供養讃歎して ( 九 ) ( 談 ) 養 さ む た む し て こ の く と く を も て 入 道 日 ︻尊︼このくとくをもてー此功徳をもて(静)(多)(松乙)此くとくをもて(松 甲)(扶)(温)(書黒)此功徳をもちて(書鷹)(多甲)(九)(談)ナシ(冷)入 道ーにうたふ(冷) 大 納 言 の む ま れ と こ ろ を た つ ね て な か き よ お ︻尊︼大納言のー大納言(静)(多)(九)(談)大納言のおもむきたまふ(冷) むまれー生れ(静)(多)(温)(書黒)(松乙)(多甲)生(冷)ところー所(松 甲)(扶)(温)(書黒)(書鷹)(多甲)(九)(談)処(冷)たつねて l たつね (静)(松甲)(扶)(温)尋ね(多)(書黒)尋て(松乙)(多甲)(九)なかきよ のゆめlなかき夜の夢(静)(松乙)(九)なかき世のゆめ(多)永世の夢(松甲) (扶)(書黒)永き世の夢(温)長夜のゆめ(書鷹)(冷)なかき世の夢(多甲) ( 談 ) のゆめをさましもとよりのさとりを ︻ 尊 ︼ さ ま し l 覚し(多)(書黒)

円 。

門 i もとよりのー自国の(冷) 七

(8)

松 原 義

あらはしてはやく上なきほたいにみち

η

︻尊︼あらはしてーあらはし(松甲)(扶)(温)顕はし(書黒)顕はして(松乙) あらはし︿て﹀(冷)はやく l ナシ(静)(多)(松乙)(書鷹)早く(九)品々 (談)︿はやく﹀(冷)上なき l う へ な き ( 多 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 松 甲 ) ︿ 上 な き﹀(冷)ほたいに l 菩 提 に ( 静 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) ほ た ひ に ( 多 ) ︿菩に﹀(冷)みちひき給へ l みちひきたまへ(静)(温)みちひきたまひ(松 甲)道ひき給へ(書里山)導引し給へ(九)導引給へ(談)︿みちひき﹀給へ(冷)

︻ 尊 ︼ ほ と け は ー 悌 は ( 静 ) ( 多 ) ( 扶 ) ( 書 黒 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 談 ) ( 冷 ) 仏は(九)ひさしくー久しく(扶)(書黒)(松乙)久しき(温)ひさしき(書 鷹)久く(九)(談)おなしく(冷)こうをつみしー功をつみし(静)(多)(松 乙)(書鷹)(多甲)(談)こふをつみし(冷)仏 l ほけ(静)悌(多)(松甲) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 冷 ) ほ と け ( 松 乙 )

きゃうはいのちと﹀もにちからをいれし経なり乃

{尊︼きやうはー経は(静)(松甲)(扶)(温)(書黒)(松乙)(書鷹)(多甲) (九)(談)(冷)いのちと﹀もに l すなはちともに(静)命と共に(多)(松甲) イ J チ (書黒)(九)いのちとともに(扶)(温)(談)寿ともに(松乙)寿とともに(書 鷹)閣出 ζ もに(多甲)いのちをともに(冷)ちからをいれし│力をいれし(静) ( マ 、 ) (松乙)ちからを入し(多)力を入し(書黒)ちからをはれし(書鷹)経なり ー経也(多)(松甲)(松乙)(書鷹)(多甲)(九)きやうなり(冷)

︻尊︼かくれでもl隠れても(書黒)あらはれてもー顕れても(書黒)りやく l 利益(静)(多)(書黒)(松乙)(書鷹)(多甲)(九)(談)しんりき(冷)む なしからしー空しからし(多)

︻専︼このゑかうー此廻向(静)(松乙)(多甲)(九)(談)このえかう(多)此 ゑかう(松甲)(扶)(温)(書黒)此回向(書鷹)このちからを(冷)あまねく ー普く(書黒)ナシ(冷)ほうかひにー法界に(静)(多)(松乙)(書鷹)(多 甲)(九)(談)ほうかいに(松甲)(扶)(温)(書黒)法界(冷)

︻尊︼をよほしてーおよほして(静)(多)(冷)をよはして(温)及ほして(多 甲)よろつの!寓の(多)(書黒)(松乙)衆生をーしゅしゃうを(多)(冷) 八 ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) 渡 さ ん わたさむーわたさん 渡せん(書鷹)

︻ 尊 ︼ な り 1 也(多)(書黒)(九)(談)成り(松乙)

M 建 治 乙 亥 ︻尊︺建治元年ナシ(金)けんち一冗年(扶)(温)けんち元年(書黒)元治元年 (多甲)平治元年(談)六月五日 i 六月日(松甲)弟子敬白弟子敬白(多甲) ナシ(冷) ( 主 同 一 黒 ) (これより、底本は金刀比羅宮図書館蔵本による。ただし、この の歌は、(多)のみ、﹁建治元年﹂の奥書の前にある。) ﹁ と ま る 身 は ﹂

前大納言為家身まかりて五七日の悌事に侍りける

︻ 金 ︼ 円 岡 崎 閉 閉 山 岡 川 国 間 問 問 日 阿 仁 己 口

l

M

閉 門 回 目 問 問 団 閣 回 目 問 国 周 回 同 闘 凶 門 岡

︻ 金 ︺ 安 嘉 門 院 四 候 ー ナ シ ( 阿 ) ( 三 ) ( 常 ) ( 静 ) ( 多 ) ( 松 甲 ) ( 扶 ) ( 温 ) ( 書 黒 ) ( 尊 ) ( 松 乙 ) ( 書 鷹 ) ( 多 甲 ) ( 九 ) ( 談 ) ( 冷 )

とまる身はありてかひなき別路に

U 玉 品 呆 ︻金︼とまる身はーとまる身は(松甲)ありてー有て(書黒)いきて(冷)か ひなき!甲斐なき(松乙)別路に l 別ちに(多)わかれちに(松甲)(温)(書 鷹)(多甲)わかれ路に(冷)回国同開阿川間四川別刷阿川間川凶問凶轡

︻金︼さきた﹀ぬー先立ぬ(松甲)命成らんー命なりけり(静)命なり亮(多) いのちなりけん(松甲)命なりけん(扶)(温)(九)命成けり(書黒)いのち成 けむ(松乙)いのちなりけむ(書鷹)いのちなるらむ(多甲)いのちなるらん (冷)岡凶川附附川ば│引川川判汁割コ剣山

本稿をまとめるに際しては、諸文庫・諸図書館及び多くの方々のお世話になり ました。深甚の謝意を表します。

(9)

Abutsukanafujyu

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MATSUBARA

Abutsukana均;yuis supposed to be written by Abutsuni (阿仏尼) on the occasion of the important rites to pray for the deceased husband. We can classify the books copied of Abutsukanafujyu into two categories: the supplement of Izayoinikki and

the books handed down separately. For example, there is the text 322 - 540 in Izayoinikki owned by the museum Kono which

is situated at Imabari. This copied text is designated as the old one, and is similar to the text that YAMAGISHI Tokuhei reprinted by hand and we can find in the pocketbook owned by Jissen Women' s University. This pocketbook is considered as the copy of Sanjonishikebon, that is to say the copy of Abutsujihitsubon .

In this report, we will collect and study the variant texts in the eighteen books among the supplement of Izβyoinikki・and

in the night books handed down independently. Our study is based on the Abutsukanafujyu which is the part at the end of the

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参照

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