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有機的抽象影亥t
l
の研究
教科・領域教育専攻
芸術系(美術)コース
野 方 健 司
1.はじめに 筆者はこれまで、自然から発想する有機的抽象 影苅を制作してきた。全体の制作の進め方とし ては、彫刻における代表的な造形要素である量 感、比例、均軒、動勢などを総合的に捉えるこ とで、有機的な表現へ結び付けてきたつもりで あったO しかし、よく分析してみると、その中 でも、動植物の中に存在する動き(動勢)の表現 に興味をかきたてられており、動植物の形に含 まれる面と面、塊と塊のつながりなどから生命 感を感じている自分に気づくとともに、そこに、 筆者のこだわりがあることに考えが及んだ。 ここで言う有機的抽象彫刻とは、自然の形の 鞘教や立体としての構成を部分的に抽出して再 構成した影刻のことである。本大学院入物麦の 作品傾向として、作品のある部分に曲線を含ん だ直方体を数個加えることで作品全体の大きな 動勢の方向性を明確にしたり、時間の樹皐を表 す表現につなげたりすることで有機的な表現に 結び付け、より作品の生命感の強い表現を行い はじめている王昆伏がある。2
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修了作品 fあぶらごJについて (1)制作意図 「あぶらむという言葉は方言であり、阿波 弁である。その意味は、子どもの遊びで、ある 条件を付けて、仲間はずれにせず仲間に入れて 遊ぶ子r
ものことをf
討。それを広い意味で捉 えることで多数派と少数派の関わるイメージに指導教員
野 崎 窮
結び付けた。そのことからコミュニティ単位で の人間担金の縮図として観念的に捉え、表現に つなげた。 動植物の表層には、形から喚起されるイメー ジの情報が多いため素直に全体の動勢を捉えづ らい特徴がある。そこで動勢をより捉えやすく するために、ここでは直立する人体をJ蹴 に 単 純化し直方体にまで整理することで全体のポイ ントとなる部分的な形として再璃成した。さら に詳述すると、大きな動きが感じられる配置や 有機的な曲線を面と面が交わるエッジとした。 一方、部分的な形の動勢を強調させるため、基 盤となる土台はなるべく他の動勢の影響を受け ないよう、どっしりとした塊になるよう構成し た。 ( 2)技法について 制作意図の関係から部分的な形を連続して配 置したため、そこに深い田部を作る必要が出て きた。そのため、電動工具のディスクグライン ダ(ダイヤモンドカッター)を使用し切削するこ とで溝を作り、凹部の研削ができる電動工具の ハンドグラインダガ研削し形を整えた。その後 最終的に、全体を400番抵石で仕上げ、→E
を 800番砥石で仕上げを行った。この作品での成 果i士、部分的な形の動勢で作品全体の生命感を 強めるためには大きな動勢が必要であり、それ を成すためには形をi
覇寵させて配置することが 効果的であることに気付いた点が挙げられるO- 374 - 3.修了作品 fいきるjについて (1)制作意図 この作品では人聞が生きる道程を、棚各を進 む船に見立て、社会の中で人聞が歩む終わりの ない道のりを背負いながら生きていく在り様を 観念的に表現している。今回は船を題材に選び、 多数の亘方体の基盤となる土台とし