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#27 第五回内國勸業博覽會唱歌 [SH767.6/37] (PDF形式:711KB)

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だいごかいないこくかんぎょうはくらんかいしょうか

♯27

第五回内國勸業博覽會唱歌

作者:浪華音樂會(なにわおんがくかい)

刊行:明治 35 年(1902)

※左より、『第五回内國勸業博覽會唱歌』、同左、『第五回内國觀業博覽会場内唱歌』 ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

♪ 解題

■ 内容 『第五回内國勸業博覽會唱歌』は産業奨励唱歌の一種で、明治 36 年(1903) に大阪の天王寺で開催された第五回内国勧業博覧会を背景としている。序文、 大阪市内名所略図、博覧会場内略図、数字譜、唱歌で構成され、唱歌は「博 覽會乃案内」と題された1曲が所収されている。農商務省の陳列規定を参考 に作られ、博覧会の案内と観覧人への注意喚起を意図した歌詞を付す。1番 に表現される開会の趣意に始まり、開催場所、観覧料、各パビリオンの見所、 休息時の過し方、興奮冷めやらぬ帰宅時の様子と、博覧会訪問時の行程を子 細に示す歌詞が続き、知の進歩・発達を奨励する 29 番が最後となる。序文 に「識ラズ知ラズノ間ニ豫メ陳列ノ塲所順序ヲ生徒ニ敎ヘ之ヲ暗記セシメ置 キテ觀覽の便ヲ與ヘントス」とあるため、学校で生徒が博覧会を訪問する際 に事前学習を行い、パンフレット替わりに唱歌を教材として用いたことがわ かる。 国立国会図書館サーチによると、本書は公共図書館では、当館のみ所蔵が 確認できる。 93 唱歌を詠う

(2)

■ 作者 浪華音楽会の著作である。本書の奥付に浪華音楽会の代表者として木下和 一郎とある。また巻末広告に「西洋音樂敎授ノ需ニ應ス 浪華音樂會 關西 音樂團」と記述がある。関西音楽団は大阪の陸軍軍楽隊の一員であった甲賀 良太郎に師事した楽隊、鼓勇会に端を発し明治 24 年(1891)頃に発足。私 立音楽会として西洋音楽を教授した。当時音楽を理解し、また必要としたの は教師が中心であったことから、私立音楽会は教師向けの講習会を開催した。 浪華音楽会はこの関西音楽団と併記されていることから、浪華音楽会もまた 私立音楽会として教師養成の役割を果たしたと考えられる。 ■ 内国勧業博覧会 日本の近代化推進に大きな役割を果たした国家事業の一つとして、博覧会 は全国で開催されてきた。中でも明治 10 年(1877)から明治 36 年(1903) の間に5度にわたり開催された内国勧業博覧会は、国内の産業奨励、輸出貿 易の促進を目的とし、明治政府の殖産興業政策の下に開催された博覧会であ る。とりわけ第5回では農業館、林業館、水産館、機械館、教育館、美術館、 通運館、動物館、参考館が造られ、空前の規模であった。神奈川県からも県 や郡の主導により織物や生糸など多数が出品され、商工業のみならず、技術、 文化、交通の発展に貢献したのである。

♪ 類似の唱歌集

・『第五回内國勸業博覽會場内唱歌』大阪音樂會作歌・作曲 中村寅吉 1903 [SH767.7/38]

♪ 参考文献

・宮本又次「万国博覧会の歴史:内国勧業博覧会の歴史」(『都市問題研究』 17 (11) 都市問題研究会 1965) [Z318/538] ・『近代日本音楽教育史 2』田甫桂三編著 学文社 1981 [375.7/137/2] ・『相模湖町史 歴史編』相模湖町史編さん委員会編 相模湖町 2001 [K21.95/25/1] 94 ♯27 第五回内國勸業博覽會唱歌

参照

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