平成29年度
読谷村 財務書類
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目 次
Ⅰ 読谷村の財務書類の公表について
1 地方公会計制度の概要・・・・・・・・・・・・・・2
2 読谷村の取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・3
3 統一的な基準の特徴・・・・・・・・・・・・・・・3
4 作成基準日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
5 作成対象とする範囲・・・・・・・・・・・・・・・4
Ⅱ 読谷村の財務書類(一般会計等)について
1 貸借対照表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
2 行政コスト計算書・・・・・・・・・・・・・・・・8
3 純資産変動計算書・・・・・・・・・・・・・・・・10
4 資金収支計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・12
Ⅲ 読谷村の財務書類(全体会計・連結会計)について
1 貸借対照表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
2 行政コスト計算書・・・・・・・・・・・・・・・・15
3 純資産変動計算書・・・・・・・・・・・・・・・・15
4 資金収支計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・16
Ⅳ 読谷村の財務書類分析
1 資産形成度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
2 世代間公平性・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
3 持続可能性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
4 効率性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
5 自律性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
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Ⅰ 読谷村の財務書類の公表について
1 地方公会計制度の概要
国・地方公共団体の公会計制度は、これまで現金収支に着目した単式簿記が採用されてき ました。ところが単式簿記は、発生主義の複式簿記を採用する企業会計と比べ、過去から積 み上げた資産や負債などの状況を把握できないこと、また減価償却や引当金といった会計 手続きの概念がないといった弱点がありました。 平成18年6月「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律」が 成立しました。また、続けて同年8月には総務省から「地方公共団体における行政改革の更 なる推進のための指針」が示されました。これらの法律、指針により、総務省は地方の資産・ 債務改革の一環として、自治体の資産や債務の管理に必要な公会計をさらに整備すること を目的としました。具体的には平成18年5月に公表された「新地方公会計制度研究会報告 書」を基に、国の作成基準に準拠した新たな方式による連結ベースでの財務書類(貸借対照 表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)の作成及び開示を行うよう、 地方公共団体に対して要請を行いました。 この要請に基づき各地方公共団体では公会計の整備を着々と進めていきましたが、総務 省は新地方公会計制度の導入にあたり、総務省は「総務省方式改訂モデル」と「基準モデル」 の二つのモデルを示していました。東京都は東京都方式、大阪府は大阪府方式とありました が、複数あることで他団体比較ができない等の問題が生じていたため、平成25年8月に 「研究会 中間とりまとめ」が公表、平成26年3月に「地方自治体における固定資産台帳 の整備等に関する作業部会報告書」「財務書類作成基準に関する作業部会報告書」が公表さ れました。 そして、平成27年 1 月に統一的な基準による地方公会計マニュアルが公表され、すべて の地方公共団体へこの統一的な基準での財務書類を平成30年3月までに作成するよう要 請されました。- 3 -
2 読谷村の取り組み
こうした状況の中、読谷村では、平成22年度決算~平成26年度決算まで作成してきた 基準モデルにかわり、平成27年度決算から統一的な基準による財務書類を作成しました。 一般会計等、全体会計及び連結会計までの財務書類を作成しています。 統一的な基準での財務書類作成となり、住民にとっても読谷村の財務状況がどういった ものであるかを判断することが出来る材料の1つになっているものと期待されます。3 統一的な基準の特徴
統一的な基準による財務書類の特徴として大きく3つ挙げられます。 ①発生主義・複式簿記の導入 ②固定資産台帳の整備 ③比較可能性の確保 地方公会計制度の導入にあたり、総務省は「総務省方式改訂モデル」と「基準モデル」の 二つのモデルを示していました。「総務省方式改訂モデル」は、既存の決算統計情報を活用 して、土地や建物などの資産評価を行い、段階的に固定資産台帳を整備しながら公共資産の 評価を行っていく方法です。これに対し、「基準モデル」は最初に全ての固定資産の洗い出 しを行い、公正価値で把握した上で、個々の取引情報を発生主義により複式記帳して財務書 類を作成する方法です。そのため、次年度以降の固定資産増減を明確に把握できる特徴があ ります。 この「総務省方式改訂モデル」と「基準モデル」の良い特徴を併せ持ったのが「統一的な 基準」といえます。今後は統一的な基準による財務書類等によって団体間での比較可能性を 確保できるようになりました。また、これからは財務書類を作るだけに終わらず、公共施設 マネジメントにも活用の範囲を広げていくことが望まれます。4 作成基準日
作成基準日は、各会計年度の最終日としました。今回の平成29年度決算分では、平成3 0年3月31日となります。なお、地方公共団体に設けられている出納整理期間(翌年度4 月1日から5月31日までの間)の収支については、基準日までに終了したものとみなして 取り扱っています。- 4 -
5 作成対象とする範囲
会計区分
会計(団体)名 区分 連結方法 比例連結 割合 一般会計等 一般会計 地方公共団体 全部連結 - 診療所特別会計 地方公共団体 全部連結 - 全体会計(一般会計等に下記特別会計を含める) 国民健康保険特別会計 地方公共団体 全部連結 - 下水道事業特別会計 地方公共団体 全部連結 - 後期高齢者医療特別会計 地方公共団体 全部連結 - 水道事業特別会計 地方公営企業 全部連結 - 連結会計(全体会計に下記団体を含める) (中部衛生施設組合) 一部事務組合 比例連結 ※1 中部広域市町村圏事務組合 一部事務組合 比例連結 5.26% 沖縄県後期高齢者医療広域連合 一部事務組合 比例連結 2.78% 沖縄県介護保険広域連合 一部事務組合 比例連結 8.09% 沖縄県市町村自治会館管理組合 一部事務組合 比例連結 2.76% 沖縄県市町村総合事務組合 一部事務組合 比例連結 2.88% 沖縄県町村交通災害共済組合 一部事務組合 比例連結 6.76% 比謝川行政事務組合 一部事務組合 比例連結 49.14% ※1連結対象団体のうち、統一的基準財務書類の提供が無い団体は今回対象から除外して います。- 5 -
Ⅱ 読谷村の財務書類(一般会計等)について
1 貸借対照表(平成30年3月31日現在)
地方公共団体の決算書は、1年間で、どのような収入がいくらあり、その収入を何にいく ら使ったか、という単年度の状況は把握できますが、現在、どれだけの資産や負債があるの か、という情報は把握ができません。 この貸借対照表では、基準日現在で、どれだけの資産や負債があるのかを把握できます。 左側の「資産」は、保有する資産の内容や額が記載してあります。 右側の「負債」及び「純資産」は、「資産」を形成するためにどのような財源措置をしてき たかを表しています。 「負債」は、今後、負担すべき債務であることから将来世代に対しての負担ととらえるこ とができ、一方で、「純資産」は、今後負担する必要性のない資産、言い換えればこれまで の世代や現在の世代、または国、県が負担した分となります。 ※表示金額は千円単位となっており、四捨五入のため合計金額に齟齬が生じる場合があります。 貸借対照表 資産の部 負債・純資産の部 平成29年度 平成29年度 一般会計等 一般会計等 金額 割合 金額 割合 1.固定資産 68,697,451 95.2%1.固定負債 8,857,078 12.3% (1)有形固定資産 64,693,178 89.6% (1)地方債 8,347,027 11.6% 事業用資産 25,244,628 35.0% (2)長期未払金 - - インフラ資産 38,688,373 53.6% (3)退職手当引当金 510,051 0.7% 物品 760,177 1.1% (4)損失補償等引当金 - -(2)無形固定資産 24,716 0.0% (5)その他 - -(3)投資その他の資産 3,979,557 5.5%2.流動負債 920,826 1.3% 投資及び出資金 244,625 0.3% (1)1年内償還予定地方債 648,037 0.9% 投資損失引当金 - - (2)未払金 - 長期延滞債権 102,413 0.1% (3)未払費用 - 長期貸付金 46,432 0.1% (4)前受金 - 基金 3,592,204 5.0% (5)前受収益 - その他 - - (6)賞与等引当金 137,276 0.2% 徴収不能引当金 △ 6,117 0.0% (7)預り金 135,514 0.2% 2.流動資産 3,478,872 4.8% (8)その他 - -(1)現金預金 664,194 0.9% 負債の部合計 9,777,905 13.5% (2)未収金 89,033 0.1% (1)固定資産等形成分 71,427,593 (3)短期貸付金 7,142 0.0% (2)余剰分(不足分) △ 9,029,175 (4)基金 2,723,000 3.8% (3)他団体等出資分 -(5)棚卸資産 - -(6)その他 - -(7)徴収不能引当金 △ 4,498 0.0% 純資産の部合計 62,398,418 86.5% 資産の部合計 72,176,322 100.0% 負債及び純資産の部合計 72,176,322 100.0% 勘定科目 勘定科目 単位(千円)- 6 - これまでに読谷村では、一般会計等ベースで約722億円資産を形成してきています。 その資産のうち、95.2%は有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産で形成さ れています。また、基金は固定資産、流動資産合わせて約63億円所有しており、資産の 8.7%を占めています。 一方で、将来世代が負担すべき負債は約98億円となっており、資産に対して 13.5%となっています。負債の多くを占めるのは、地方債が約90億円、退職手当 引当金が約5億円です。また、地方債の中には、国からの地方交付税措置を受ける臨時財 政対策債が約43億円あります。 純資産は形成した資産に対して負担の必要がない金額を指しており、資産に対して 86.5%となっています。この中で、余剰分(不足分)が約90億円となっています が、これは基準日時点の負債に対する金銭不足額を指しており、ほぼ全ての地方公共団体 がマイナスになることが予想されます。 用語解説 固定資産 事業用資産・・・・・・公共サービスに供されている資産でインフラ資産以外の資産 (例:庁舎、学校、公民館、公営住宅、福祉施設など) インフラ資産・・・・・・社会基盤となる資産 (例:道路、橋、公園、上下水道施設など) 物品・・・・・・車輛、物品、美術品 無形固定資産・・・・・・ソフトウェア、ソフトウェア(リース) 投資及び出資金・・・・・・有価証券、出資金、出損金 投資損失引当金・・・・・・保有株式の実質価格が低下した場合に計上 長期延滞債権・・・・・・滞納繰越調定収入未済分 長期貸付金・・・・・・自治法第 240 条第 1 項に規定する債権である貸付金 (流動資産に区分されるもの以外) 基金・・・・・・流動資産に区分される以外の基金(減債基金、その他の基金) その他・・・・・・上記以外及び徴収不能引当金以外のもの 徴収不能引当金・・・・・・未収金や貸付金等の金銭債権に対する将来の取立不能見込額 (不納欠損額)を見積もったもの(長期延滞債権分) 流動資産 現金預金 ・・・・・・手元現金や普通預金など 未収金・・・・・・税金や使用料などの未収金 短期貸付金・・・・・・貸付金のうち、翌年度に償還期限が到来するもの 基金・・・・・・財政調整基金
- 7 - 棚卸資産・・・・・・売却及び工事目的に保有している資産(量水器等) その他・・・・・・上記以外及び徴収不能引当金以外のもの 徴収不能引当金・・・・・・未収金や貸付金等の金銭債権に対する将来の取立不能見込額 (不納欠損額)を見積もったもの(未収金分) 固定負債 地方債・・・・・・地方公共団体が発行した地方債のうち、償還予定が 1 年超のもの 長期未払金・・・・・・自治法第 214 条に規定する債務負担行為で確定債務とみなされる もの及びその他の確定債務のうち流動負債に区分されるもの以外 退職手当引当金・・・・・・原則期末自己都合要支給額 損失補償等引当金・・・・・・履行すべき額が確定していない損失補償債務等のうち、 地方公共団体財政健全化法上、将来負担比率の算定に含めた 将来負担額を計上 その他・・・・・・上記以外の固定負債 流動負債 1 年内償還予定地方債・・・・・・地方公共団体が発行した地方債のうち、1 年以内に償還 予定のもの 未払金・・・・・・基準日時点までに支払義務発生の原因が生じており、その金額が確定し、 または合理的に見積もることができるもの 未払費用・・・・・・一定の契約に従い、継続して役務の提供を受けている場合、基準日時点 において既に提供された役務に対して未だその対価の支払を終えて いないもの 前受金・・・・・・基準日時点において、代金の納入は受けているが、これに対する義務 の履行を行っていないもの 前受収益・・・・・・一定の契約に従い、継続して役務の提供を行う場合、基準日時点に おいて未だ提供していない役務に対し支払を受けたもの 賞与等引当金・・・・・・基準日時点までの期間に対応する期末手当・勤勉手当及び 福利厚生費 預り金・・・・・・基準日時点において、第三者から寄託された資産に係る見返負債 その他・・・・・・上記以外の流動負債
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2 行政コスト計算書(平成29年4月1日~平成30年3月31日)
行政コスト計算書は、民間企業の損益計算書にあたるもので、行政運営にかかったコスト のうち、例えば人的サービスや給付サービスなど、資産形成につながらない行政サービスに 要したコストを表したものです。また、実際に現金の支出を伴うサービスのほかに、減価償 却費や退職手当引当金などの現金支出を伴わないコストまでを含んで表しています。 さらに、その行政サービスの提供に対する直接の対価である使用料や手数料といった受 益者負担がどの程度あったかを把握することができます。 経常費用と経常収益の差額である純経常行政コストは、受益者負担以外の村税や地方交 付税、国庫支出金・県支出金などで賄わなければならないコストを表すことになります。 こうしたコストを把握することは、村内部的には行政活動の効率性につながり、また、単 年度の資産形成費用の多寡にのみ着目せずに、長期的なコスト意識を醸成することにもつ ながるものと考えられます。さらにこれらのコストに対し、使用料等の住民負担がどうであ ったかを明らかにすることもできます。 ※表示金額は千円単位となっており、四捨五入のため合計金額に齟齬が生じる場合があります。行政コスト計算書
平成29年度
一般会計等
金額
割合
経常費用
13,826,562
100.0%1.業務費用
6,598,905
47.7%(1)人件費
2,388,219
17.3%(2)物件費等
4,075,924
29.5%内、減価償却費
1,483,111
10.7%(3)その他の業務費用
134,762
1.0%2.移転費用
7,227,657
52.3%(1)補助金等
3,876,272
28.0%(2)社会保障給付
2,295,291
16.6%(3)他会計への繰出金
1,051,059
7.6%(4)その他
5,035
0.0%経常収益
1,556,798
11.3%1.使用料及び手数料
306,768
2.その他
1,250,030
純経常行政コスト
12,269,764
臨時損失
19,236
臨時利益
50,537
純行政コスト
12,238,462
勘定科目
単位(千円)- 9 - 毎年継続的に発生する費用である経常費用は約138億円となっています。業務費用 と移転費用に分かれており、人件費や物件費などの業務費用が約66億円で 47.7%、補助金や他会計への繰出金など外部へ支出される移転費用が約72億円 で52.3%となっています。また、貸借対照表で計上している有形固定資産や無形固 定資産の1年間の価値の目減り分である減価償却費は約15億円計上されています。 一方で、サービスの対価として徴収する使用料や手数料、受取利息などが該当する経 常収益は約16億円となっており、経常費用に対して11.3%となっています。この 数字は将来的には受益者負担が適正かどうかを検討する場合の一つの材料として使用す ることが考えられます。 臨時的に発生した損益を含めて、最終的な行政コスト(純行政コスト)は約122億 円となっています。この純行政コストに対してどのような財源を調達したかについては 純資産変動計算書で表されます。 用語解説 経常費用 業務費用 人件費 ・・・・・・職員給与費や賞与等引当金繰入額、退職手当引当金繰入額など 物件費等・・・・・・職員旅費、委託料、消耗品や備品購入費(消費的性質)、施設等の 維持修繕にかかる経費や減価償却費など その他の業務費用・・・・・・支払利息、徴収不能引当金繰入額、過年度分過誤納還付など 移転費用・・・・・・住民への補助金や生活保護費などの社会保障費、特別会計への資金移動 など 経常収益 使用料及び手数料・・・・・・財・サービスの対価として使用料・手数料の形で徴収する金銭 その他・・・・・・過料、預金利子など 臨時損失・・・・・・資産除売却損、災害復旧事業費など 臨時収益・・・・・・資産売却益など
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3 純資産変動計算書(平成29年4月1日~平成30年3月31日)
純資産変動計算書は、貸借対照表の純資産が、1年間でどのような要因で増減したか、 を表すもので、本年度末純資産残高は貸借対照表の純資産合計と一致します。 行政コスト計算書の「純行政コスト」がマイナス要因として表示され、財源である税収 等、国県等補助金で賄えたかを表したものです。 ※表示金額は千円単位となっており、四捨五入のため合計金額に齟齬が生じる場合があります。純資産変動計算書
平成29年度
一般会計等
金額
前年度末純資産残高
61,674,296
1.純行政コスト
△ 12,238,462
2.財源
12,943,855
(1)税収等
7,842,225
(2)国県等補助金
5,101,631
本年度差額
705,393
1.固定資産等の変動(内部変動)
-2.資産評価差額
11,709
3.無償所管換等
7,020
4.他団体出資等分の増加
-5.他団体出資等分の減少
-6.比例連結割合変更に伴う差額
-7.その他
- 本年度純資産変動額
724,121
本年度末純資産残高
62,398,418
勘定科目
単位(千円)- 11 - 行政コスト計算書で計算された純行政コスト約△122億円に対して、村税や各種交 付金、分担金や負担金、他会計からの繰入金である税収等は約78億円、国県からの補助 金が約51億円となっており、純行政コストと財源の差額は約7億円となっています。 用語解説 前年度末純資産残高・・・・・・前年度末の純資産の額(前年度貸借対照表と一致) 純行政コスト・・・・・・・行政活動に係る費用のうち、人的サービスや給付サービスなど、 資産形成につながらない行政サービスに係る費用(行政コスト計算 書の「純行政コスト」と一致) 財源 税収等・・・・・・・地方税、地方交付税、地方譲与税など 国県等補助金・・・・・・・国庫支出金及び都道府県支出金など 資産評価差額・・・・・・・有価証券等の評価差額 無償所管換等・・・・・・・無償で譲渡または取得した固定資産の評価額など その他・・・・・・上記以外の純資産の変動(調査判明の資産)
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4 資金収支計算書(平成29年4月1日~平成30年3月31日)
資金収支計算書は、単年度の資金の収支を表し、1年間の資金の増減を、業務活動収支・ 投資活動収支・財務活動収支の3区分にわけ、どのような活動に資金が必要であったかを示 しています。また、本年度末現金預金残高は、貸借対照表の流動資産の現金預金の金額と一 致します。 業務活動収支は、日常の行政サービスを行ううえでの収入と支出を表しています。投資活 動収支は、資産形成に関する収入と支出を表しています。財務活動収支とは、地方債等の借 入や償還に関する収入と支出を表しています。 ※表示金額は千円単位となっており、四捨五入のため合計金額に齟齬が生じる場合があります。資金収支計算書
平成29年度
一般会計等
金額
1.業務活動収支
934,685
業務支出
12,316,313
業務収入
13,235,334
臨時支出
336
臨時収入
16,000
2.投資活動収支
△ 1,448,924
投資活動支出
3,719,223
投資活動収入
2,270,298
3.財務活動収支
570,726
財務活動支出
587,730
財務活動収入
1,158,456
本年度資金収支額
56,487
前年度末資金残高
473,304
比例連結割合変更に伴う差額
-本年度末資金残高
529,791
前年度末歳計外現金高
180,102
本年度末歳計外現金増減額
△ 45,698
本年度末歳計外現金高
134,404
本年度末現金預金残高
664,194
勘定科目
単位(千円)- 13 - 経常的な業務活動収支においては、約9億円の黒字となっています。それに対し、投資 活動収支は約14億円の赤字となっています。 主な投資活動支出として、公共施設等整備支出で約26億円、基金の積立支出約11億 円があります。主な投資活動収入として、公共施設整備に係る補助金が約12億円、基金 の取崩が約10億円あります。 財務活動収支は村債の償還と発行が関わっており、約6億円の黒字となっています。 これは、村債を発行した額が償還額よりも多かったためであり、貸借対照表の負債であ る地方債の総額の増加につながっています。 用語解説 基礎的財政収支 ・・・・・・公債の元利償還額を除いた歳出と、公債発行収入を除いた歳入 のバランスを見るものです。これがプラスになっている場合は持 続可能な財政運営であるといえます。
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Ⅲ 読谷村の財務書類(全体会計・連結会計)について
1 貸借対照表(平成30年3月31日現在)
表 1-1 全体会計 表 1-2 連結会計 貸借対照表 資産の部 負債・純資産の部 平成29年度 平成29年度 全体会計 全体会計 金額 割合 金額 割合 1.固定資産 76,058,865 93.6%1.固定負債 11,490,108 14.1% (1)有形固定資産 71,435,486 87.9% (1)地方債 9,978,518 12.3% 事業用資産 25,244,628 31.1% (2)長期未払金 - - インフラ資産 45,400,032 55.9% (3)退職手当引当金 525,158 0.6% 物品 790,827 1.0% (4)損失補償等引当金 - -(2)無形固定資産 24,936 0.0% (5)その他 986,432 1.2% (3)投資その他の資産 4,598,443 5.7%2.流動負債 1,115,924 1.4% 投資及び出資金 723,165 0.9% (1)1年内償還予定地方債 720,088 0.9% 投資損失引当金 - - (2)未払金 63,975 0.1% 長期延滞債権 246,342 0.3% (3)未払費用 - 長期貸付金 46,432 0.1% (4)前受金 - 基金 3,602,204 4.4% (5)前受収益 - その他 - - (6)賞与等引当金 149,388 0.2% 徴収不能引当金 △ 19,700 0.0% (7)預り金 182,473 0.2% 2.流動資産 5,189,430 6.4% (8)その他 - -(1)現金預金 1,915,069 2.4% 負債の部合計 12,606,033 15.5% (2)未収金 255,986 0.3% (1)固定資産等形成分 79,057,167 (3)短期貸付金 7,142 0.0% (2)余剰分(不足分) △ 10,414,905 (4)基金 2,991,160 3.7% (3)他団体等出資分 -(5)棚卸資産 11,313 0.0% (6)その他 20,000 0.0% (7)徴収不能引当金 △ 11,240 0.0% 純資産の部合計 68,642,262 84.5% 資産の部合計 81,248,295 100.0% 負債及び純資産の部合計 81,248,295 100.0% 勘定科目 勘定科目 貸借対照表 資産の部 負債・純資産の部 平成29年度 平成29年度 連結会計 連結会計 金額 割合 金額 割合 1.固定資産 79,265,082 93.3%1.固定負債 13,210,115 15.6% (1)有形固定資産 73,189,566 86.2% (1)地方債 10,492,839 12.4% 事業用資産 26,824,697 31.6% (2)長期未払金 - - インフラ資産 45,400,032 53.5% (3)退職手当引当金 1,718,562 2.0% 物品 964,838 1.1% (4)損失補償等引当金 - -(2)無形固定資産 25,626 0.0% (5)その他 998,714 1.2% (3)投資その他の資産 6,049,890 7.1%2.流動負債 1,247,863 1.5% 投資及び出資金 633,204 0.7% (1)1年内償還予定地方債 808,992 1.0% 投資損失引当金 - - (2)未払金 63,975 0.1% 長期延滞債権 263,648 0.3% (3)未払費用 - 長期貸付金 46,740 0.1% (4)前受金 - 基金 5,131,212 6.0% (5)前受収益 - その他 - - (6)賞与等引当金 185,463 0.2% 徴収不能引当金 △ 24,915 0.0% (7)預り金 185,324 0.2% 2.流動資産 5,655,890 6.7% (8)その他 4,110 0.0% (1)現金預金 2,151,178 2.5% 負債の部合計 14,457,979 17.0% (2)未収金 277,787 0.3% (1)固定資産等形成分 82,477,688 (3)短期貸付金 7,142 0.0% (2)余剰分(不足分) △ 12,014,693 (4)基金 3,205,463 3.8% (3)他団体等出資分 -(5)棚卸資産 11,313 0.0% (6)その他 20,000 0.0% (7)徴収不能引当金 △ 16,993 0.0% 純資産の部合計 70,462,994 83.0% 資産の部合計 84,920,973 100.0% 負債及び純資産の部合計 84,920,973 100.0% 勘定科目 勘定科目 単位(千円)- 15 -
2 行政コスト計算書(平成29年4月1日~平成30年3月31日)
3 純資産変動計算書(平成29年4月1日~平成30年3月31日)
行政コスト計算書 平成29年度 平成29年度 全体会計 連結会計 金額 割合 金額 割合 経常費用 20,657,225 100.0% 26,119,298 100.0% 1.業務費用 7,890,764 38.2% 9,213,049 35.3% (1)人件費 2,561,737 12.4% 3,378,424 12.9% (2)物件費等 5,064,551 24.5% 5,415,752 20.7% 内、減価償却費 1,706,831 8.3% 1,819,041 7.0% (3)その他の業務費用 264,476 1.3% 418,873 1.6% 2.移転費用 12,766,461 61.8% 16,906,249 64.7% (1)補助金等 10,463,120 50.7% 14,587,171 55.8% (2)社会保障給付 2,295,291 11.1% 2,295,291 8.8% (3)他会計への繰出金 - - - - (4)その他 8,050 0.0% 23,787 0.1% 経常収益 2,528,792 12.2% 2,573,844 9.9% 1.使用料及び手数料 1,225,868 1,235,898 2.その他 1,302,923 1,337,945 純経常行政コスト 18,128,433 23,545,454 臨時損失 24,857 26,019 臨時利益 50,707 90,581 純行政コスト 18,102,583 23,480,893 勘定科目 純資産変動計算書 平成29年度 平成29年度 全体会計 連結会計 金額 金額 前年度末純資産残高 67,557,760 69,294,937 1.純行政コスト △ 18,102,583 △ 23,480,893 2.財源 19,161,547 24,619,122 (1)税収等 11,244,178 14,052,671 (2)国県等補助金 7,917,370 10,566,451 本年度差額 1,058,964 1,138,229 1.固定資産等の変動(内部変動) - -2.資産評価差額 11,709 11,709 3.無償所管換等 7,020 7,945 4.他団体出資等分の増加 - -5.他団体出資等分の減少 - -6.比例連結割合変更に伴う差額 - 2,000 7.その他 6,810 8,172 本年度純資産変動額 1,084,502 1,168,054 本年度末純資産残高 68,642,262 70,462,991 勘定科目 単位(千円) 単位(千円)- 16 -
4 資金収支計算書(平成29年4月1日~平成30年3月31日)
資金収支計算書 平成29年度 平成29年度 全体会計 連結会計 金額 金額 1.業務活動収支 1,328,262 1,561,832 業務支出 18,900,632 24,121,595 業務収入 20,213,072 25,667,604 臨時支出 347 347 臨時収入 16,169 16,169 2.投資活動収支 △ 1,852,195 △ 2,087,193 投資活動支出 4,360,438 4,702,031 投資活動収入 2,508,243 2,614,838 3.財務活動収支 606,260 564,604 財務活動支出 661,225 741,113 財務活動収入 1,267,485 1,305,717 本年度資金収支額 82,328 39,244 前年度末資金残高 1,698,338 1,989,484 比例連結割合変更に伴う差額 - △ 12,478 本年度末資金残高 1,780,665 2,016,249 前年度末歳計外現金高 180,102 180,523 本年度末歳計外現金増減額 △ 45,698 △ 45,594 本年度末歳計外現金高 134,404 134,929 本年度末現金預金残高 1,915,069 2,151,178 勘定科目 単位(千円)- 17 -
Ⅳ 読谷村の財務書類分析
平成27年1月に公表された「統一的な基準による地方公会計マニュアル」の中に財務書 類活用の手引きがあります。その中で分析の視点という形で5項目の視点に対する指標が 示されています。 今回の指標につきましては、一般会計等財務書類から金額を引用しています。1 資産形成度
資産形成度は、「将来世代に残る資産はどのくらいあるか」を表したものです。決算統計 でも財政指標が既にありますが、いずれも資産形成度を表す指標ではないため、資産形成度 に関する指標は財務書類を作成することによって初めて得られるものです。 貸借対照表は、資産の部において地方公共団体の保有する資産のストック情報を一覧表 示しており、これを住民一人当たり資産額や有形固定資産の行政目的別割合、歳入額対資産 比率、資産老朽化比率といった指標を用いてさらに分析することにより、住民等に対して新 たな情報を提供するものといえます。 指標 平成28年度 平成29年度 人口 41,283人 41,321人 資産額 70,954,978千円 72,176,322千円 住民一人当たり資産額 1,719千円 1,747千円 歳入額 16,939,402千円 17,153,392千円 歳入額対資産比率 4.19 年 4.21 年 有形固定資産減価償却率 43.8% 44.1% 資産形成度 将来世代に残る資産は どれくらいあるのか- 18 -
2 世代間公平性
世代間公平性は、「将来世代と現世代との負担の分担は適切か」を表したもので、貸借対 照表上の資産、負債及び純資産の対比によって明らかにされるものです。 世代間公平性を表す指標としては、地方財政健全化法における将来負担比率もあります が、貸借対照表は、財政運営の結果として、資産形成における将来世代と現世代までの負担 のバランスが適切に保たれているのか、どのように推移しているのかを端的に把握するこ とを可能にするものであります。 ただし、将来世代の負担となる地方債の発行については、原則として将来にわたって受益の 及ぶ施設の建設等の資産形成に充てることができるものであり(建設公債主義)、その償還 年限も、当該地方債を財源として建設した公共施設等の耐用年数を超えないこととされて います(地方財政法第 5 条及び第 5 条の 2)。したがって、地方財政においては、受益と負 担のバランスや地方公共団体の財政規律が一定程度確保されるように既に制度設計されて いることにも留意しておく必要があります。なお、地方債の中には、その償還金に対して地 方交付税措置が講じられているものがあるため、この点にも留意が必要です。 ※将来世代負担比率の算定につきましては、地方交付税措置のある地方債のうち、将来の普 通交付税の算定基礎である基準財政需要額に含まれることが見込まれる金額を除いた地方 債残高を有形・無形固定資産合計額で割っています。 指標 平成28年度 平成29年度 資産 70,954,978千円 72,176,322千円 純資産 61,674,296千円 62,398,418千円 純資産比率 86.9% 86.5% 社会資本等形成の世代間負担比率 (将来世代負担比率) 6.7% 7.2% 世代間公平性 将来世代と現世代との 負担の分担は適切か- 19 -
3 持続可能性(健全性)
持続可能性(健全性)は、「財政に持続可能性があるか(どのくらい借金があるか)」を表 しており、財政運営に関する本質的な視点です。 貸借対照表においては、退職手当引当金や未払金など、発生主義により全ての負債を捉え ることになります。4 効率性
効率性は、「行政サービスは効率的に提供されているか」を表しています。地方自治法に おいても、「地方公共団体は、その事務を処理するに当っては、住民の福祉の増進に努める とともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」とされているもの であり(同法第 2 条第 14 項)、財政の持続可能性と並んで住民の関心が高い視点です。 行政の効率性については、多くの地方公共団体で取り組んでいる行政評価において個別 に分析が行われているものと考えられますが、行政コスト計算書は地方公共団体の行政活 動に係る人件費や物件費等の費用を発生主義に基づきフルコストとして表示するものであ り、行財政の効率化を目指す際に不可欠な情報を一括して提供するものです。 行政コスト計算書においては、住民一人当たり行政コストや性質別・行政目的別行政コス トといった指標を用いることによって、効率性の度合いを定量的に測定することが可能と なります。 指標 平成28年度 平成29年度 負債額 9,280,681千円 9,777,905千円 住民一人当たり負債額 225千円 237千円 基礎的財政収支(プライマリーバランス) △ 349,539千円 △ 444,716千円 持続可能性 財政に持続可能性があるか (どのくらい借金があるか) 指標 平成28年度 平成29年度 純行政コスト 12,550,648千円 12,238,462千円 住民一人当たり行政コスト 304千円 296千円 効率性 行政サービスは効率的に 提供されているか- 20 -