原
著
〔畜礪馨欝1編笠、掘
扁桃腺及びアデノイド手術1年後の
調査成績に就て
東京女子留學専門學校耳鼻咽喉科教室(主任 石原教授) 1 緒 言 1 調 査 要 目調 査 材料
調 査 方 法 亜 調盗成績及び考察 A 術前調査成績 B 衛後問ひ合せ成績 1學 業 成 績 2 健 康 歌 態 ざ髄 質 4 性 質 5 呼 吸 駿、態 6 蔚 麗 7 夜 尿.講1師 窪
ク示 (受付 ’昭1「; 18 年1月 13 日) 目亙緒
次 8 9. le ll, 12 1,3 14 15 16 17 18 19敦
γツ 鼻 歌 :耳 症 倣 脅慣:性アンギーナ 風邪に罹り易きもの 刎 腺 腫 脹咽頭異物感
普 灘 流 誕 腎 臓 炎 衛後罹患せる疾患名 後 胎 症 其 th 1 】V 結 引 用 丈言
論’子
福桃腺の機能に就ては古來多数の硯究學説ありて一定せず,之を試みに猿渡敷授(9)の本邦學者業績の統計的労 類を引用すれば次の如し。即ち,1,新陳代謝器官説(清化機能,新陳代謝機能,呼吸機能説),2,造血器官説 (遣血機能・淋巴性器官同硯説)・3・内分泌器官説(獲育・禮質・循環器・血液等との關係),4,無用説,、5, iggn・6・防禦灘韓(形態學的・勲學的防轍)・7・誰轍器聯・等今術甲論乙駁の域艦せt’・其 有用,無用或は有害なるや今遽に決定する事を得ざる搬態なり。次に扁挑腺手術の適鷹症に關しては昭和15年 9月京妓に於ける大日本茸鼻咽喉科會総會に於て笹木教授(8)の詳細なる宿題報告あP。同教授は,今日迄の所扁 一 17 一一一桃腺が直接生命に淵坐する’如き重大なる生理的作用を下津もの.とは考へ居らず,又老若を問はず行ふ扁桃腺蟹田 による著明なる股落症歌を見聞せる事なし1反之病的扁桃腺により種々なる局所症歌並に杢身疾患を惹起する事 及び之等が編桃腺摘鼎により治癒する事は周知の事實にして,從て本手術の適癒症も自ら明かな)とし之を使宜 1上,局所疾患と福桃腺性竃感染疾患とに分ちたり。1.局所疾患としては慢性扁桃腺炎と扁桃腺周圃膿瘍を畢 げ,丑 扁桃丁1瞭1縞感染疾患としてMQoreρ薯書より引用「して,1,慢性毒血症及敗』血症,2,游化器病,3, 傳染病,4,腺疾患,5, ロイマチス性疾患,6,呼吸器病,.7,心臓脈管疾患,8,腎疾患,9,示lll純病及び 糟剃r病,’10,皮轡病,11,眼疾患・12・ヰ疾患等,更に之を細別して掲げ,!及び]1の内㊧心臓,腎臓,一節に 瀾す.驍烽フ及び慢性敗血症,微熱等を継;舶樋癒症とせり。婆慢性扁桃腺炎の診臨は困難なる.も笹木教授は1, 病腿に於てアンギーナ又ば編桃腺澗園炎に羅遇した場合,2,・橘桃腺は一一般に埋浸性にて粘膜獲赤し表面は畔に
蝸砕とな卿舗に上欄縮内に概鮪し時畷迫pcよ蝶汁の郷観・揚合β・・里灘櫨腺
たて上福桃腺窩の深さが1.5∼2cm以上ある時は咽頭側左斐内肥大の誰,1・,扁桃腺附近所見として前口藷弓粘膜 に限局押出赤を見る時,頸動娠窩に於ける.淋巴腺腫脹,叉は該部の緊張感,燃痛ある場合,其他N臭,咽顕内異 物感,嚥下痛,咳棉ひ,耳痛等を訴ふる場合,5,.竈感染疾患の病謹となれる場合は之を適乱心とし,慢性編桃 腺炎の場合は咽頭軒合内に.型i!浸せるものに多く,從來所謂編桃映肥大と稚したる咽頭内肥天のみにて適膝症は決 寒されざる黙を張調せ%以上は大嶺我國に於ける手術の標準にして當教室に於ても之に準じて施行し大約所期 の成績を畢げっsあり。一面に於て手術の普遍化と共に叉手衛蒔の偶武断も種々畢げられ稀に不幸なる致死例の 報告をも見るも,其主なるものは後禺血,宿後感染,痂弊時の偶嚢症にして,其内後出血及び術後感染は愼重な る注意の下に施行すれば或程度迄は防止し得.るものlcして,庶醜時の偶獲症は鼎立特に来閾1’こ多しと灘、峨閾 llcては杢麻は殆ど行はれざる爲問題とならずQ 手術に封ずる期待は概ね満足さるNと雛,前述の如く,扁桃腺の生理未だ分明せられざる今B,手術的除去によ る何等かの後障碍を懸念さるN向もあYQ口留鮎に於て當教室に於ては扁桃腺及びアデンイド手術より…定期蘭 .経過後の歌碑を調査し,手㈱囎療の乱心び後障碍の有無並に鞭を知らんと欲し次の如き読査を試みたy。 本調査に於七は術後成冠翻1査に問ひ合せ駅を用ひたるを以て正確なる調査成績を得ざηし憾みあり,且症例轍少 遺ため統計學的に満足なりとなすを得ず,而も術後の期間短きため之を以て遠隔成績となすを得ぎるを遺憾とす るも,更に.後日を期して再検討を行ばんとす。聾.調 査 要 囲
調査材斜:本校主催の夏期無料診療所に同勢て例年多数の扁桃腺及びアデノイ.ド手術を施行しつつ ・あり,其の大部分は15張未満の晃童にして100名内外を占む。昭和15年度(東京市王子匪王予), ユ6年度(東京市荒川匠町屋)の爾年度に於て168名に施行せるも,瀬録の不備,住所劇毒による 返途,返事なきもの,或は返事の不備なるもの等を除外ぜる100例を材料吉せ’り。年齢及び性別. は第1表の如し。 調査方法:先づ手術に先立ち内科的楡査及び尿細査と共に,從來扁桃腺及びアデノイド手術と關係南りと云はるx諸項目帥ち,1,肇業成績,2,健康状態,3,艘質,4,性質,5,呼吸状態特
.にr呼吸,6,鍋聲,・7,夜尿,8,鼻症状,gl耳症状,10,習慣性アンギーナ,・11風邪に擢 一 18年 、歳/ ,7”@N 8 9 ユ0 11 12 13 14 15 計 第1表 年齢及性別
性 ・剛 合
男1案.i.計
ii
5 1 1 ii 6
1 A 1!,71 6−113
3. [ s’ li g7・ 1 io F u
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3e7
り易きもの・12,頸腺腫脹,13,咽頭異物感,14,喬聲・・耽挺’・曙轍等凹し惚委しくH.・、i診言識響
き,同時に1年後に同様問ひ合せ状を下する旨を傳へ, 特に術後の晃童三二をイ衣頼し術前との異同状態を注意 せしめたり。而して斉年度二二1年後に前述問診事項 と同項目に就て夫A・委しく記入し得る如く印刷せる答 用紙を封入上し返事を求めたり◎之に依て得たる材 :料を術前の問診により得たる鮎と比較し,手術の児童 に及酸「したる影響を鰻回せり○幽 手術術式は第2表に示す如くアデノイド手術のみのもの16働扁桃腺切除(以下扁切と省略)13例,
扁桃腺全易咄(以下扁劉と省略)20例,アデノトミ ーと四切とを併施するもの48例,アデノトミーと扁捌 とを併施せるもの3例なり。而して扁切と扁捌との間 に術後成績の差異著明ならざりしため煩難を旧くる意第2表 手術単式
年ee溺 昭和15年度 昭和16年劇
手術一式 }ー・{
除 ・・{
出 ・3{
計 .ア デ. ノ ト ミ 編 桃 腺 切 編 桃 腺 捌 ア ア 扁 桃 デ 桃 ノ ト ミ 腺 切 ノ ト ミ 腺 捌 除 計 23 / 軋 1 ’ 57 / 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 5 4. 3 8・ 5 8 13 0 ユ7!
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48 /3/
劉i43雌1…{
男 8 女 8 男 4 女 9 男 7 女 13 男 21 女 27 男 2 女 1」 勇 42 .女 58 味に於て下等爾者を合して軍に扁桃腺手術とし,アデノトミーのみと,アデノトミ冨と扁桃腺手術ノ
を併施せるものとの3種に遜寄し比較観察せり(以下夫々扁・.手,アヂ・手,アデ・扁・手と省略す)。 本調査に於て扁寸寸かりしは診療所の性質上短期聞にして,且可域遠距離の診療所開催地より來院 せ・しめたるためにして,爾後成績も弁別と四切との聞に大差なかりしは観察期闇短かきためならん と思惟す・ ’一 19. w1旺 調査成績及び考察
A噛術前調査成績(イ)主訴初診時の主訴1・Cて1)当校身時計…にて注意を受けた堤構す
るもの50例あり。之等は何れも委しき問診により何等かの扁桃腺と關係ありと馴佳さる・N訴あり、 し亀の,又は慢性扁桃腺炎所見を呈せるものなりき。北越,2)風邪を引き易きもの18例,3.)鼻科的主訴として鼻閉16例,鼻漏14例,鼻内痂皮形域2例,口呼吸3例,斯聲2例,鼻出血L1
例,、4)耳科的主訴として難誌11例,耳漏7例,耳痛9例,耳鳴/例,5)咽喉科的主訴として
⑳賊痛め易きもの7例一蝋ひ,三七榎聲及び言語不能各1例,6)共他,記憶ブ磁退7例・
一頭痛4例,成績不良及び食懲不振各2例,倦き易きもの,熟睡せざるもの,熱を出し易きもの,頸、 腺腫三等各1例あり。 (P)問診にて知り得たる事項は筑3表の術前域績の如し。第3表
漏篶r;嘉∴、嫁蒸∴薪諺
學業成績
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流. 腎 臓 炎E.T’:1囲∵喫r1
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1 1(100.00)i 締考 籔:字の下に=を附したるは術後新に起りたるもの鳶示す,以下各表同じ。 B 締塗甥ひ禽せ二言 第3表に示せる如く概ね著しき湯冷を認めたり。之を各項目別に衡式別 による比較を試みるに次の/,1.iし。年齢別,’ ォ別に表を作製し瓶害せるも例数少く,比較する事を得 ざる場合多く且踊りに煩雑に.亘るを以て細目 IC就ては之を表示せす。手術方法別にのみ綜含記載す る事とせり。更に家職上諸家の術後遠隔成績と比較考察せば次の如し。 1.墨業成績 山崎氏(玉Dは生徒自身の感想にては向上著しきもの40%,不愛60%なるも,氏 .の調査にては90%は中等以上の成績を示せりと。山本・光本(1“)氏は46%は特に向上,脇田氏①の虚弱晃48名に於ける域績ぼ3年後に丙叉は乙より甲になりたるもの欺計5名,一三字名,音樂
3名,思考力7名にて,不良となりたるはなしと。余の成績は第4表に示せる如く既十七免童90
名言60回転66・67%)に成績向上を見,27t名(30%)業晒(内,術前より普通のもの15名,良4 名を含む)・3名に輕度ながら不阜となれるものあPl,一般に諸家成績に比し更に好成績を示せり。一r一 21 ig
第4葛隻 學 業 成 、績 術 術 後 手 衛 々 式 アデノトギー(16例)1 甚 良 前 實数・ %’ 良 不 死
鷹L
% [實期 12
3
5
i イヒ % 25.00 1 … 60.00 … 33.33 i,實馴 %
良 普逓 不良 小計 扁切又1ま扁易町 (33{殉) 良 普通 1不良2 2110己00…
8 1 1
5 } 1
15 2レ13・331
6 2 ILg, 7s.eo 40.00 ・s3.33 [ 1 一一一u− it t”t @’ 一’一一”tt” .が計 7 21 4E
…2 9.52i
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7「 11 3 1 」. [ ioo.06 i 52.39i 7 7sree 1 132「互一
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6,.2sl 21 1 6s.s2 1i 33.33 25.00 8 i 25.00 ド 1 「 4.76.1
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エ1.3・13一.良1
アデ。F,一編歌 普劃
は扁別(51例) 不良 5 26 12 4.幡143
旨1
15.38 i 1413
4 9.30 i 23 11良114 2
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i 14.29 r 8 10.91 1 3113
20.00 4 53.85.’ 6 66.67 1 4 53.49 i 14 80.00 1 23.08 2 33.33 , 1一一 一一一 ’一 …/i 一一一 32.56 i 2 7.67 ,.65’ 計 ’rJ:1: l 8.89 1i 52. 57.14 1 4 l1 56.3nt 1・ 15 i 61.9e, 8 57.78 i 27 i1
28.57旨 27.27i 3 1 5.45 38elO ’30.oo ,1 3 i 3.tt3性溺による成績
男.34 3「
女.5615
11
8.82 1 15 44e12 .!一一.: 8。93 1 37 1 66.Q7 14 i 41.ls i 2 1 s.ss 1.撃穴_IL典i…・’⊥」:琶
手術汝式と域績との開係は通常アデノイドの方に重氣を鳶く唱本調査にては却って扁・手の方に有田る如垣外置るも症慮少きため確七回欄は女訓三七欄果を沸婦
は一般に男蒐よbも早熟なる事も關與せんか。・ 2。健康歌態三木氏は52.1%,向野氏σ2)は.84.2%,久保氏(5)は55%に媒影響あり,山崎氏〔i7) は一般に頑健となれるもの大多数なりとし,其他の諸成績に於て墨殊に健康と表示せざる竜のにて も著しき罹患減少を示せり。余の成績も(第5表)亦約91%に於て良結果あり,不攣の9名も術 前不良ix i’しものは1名のみにて著しき好成績を示・11 bo 3。艦質 艦質なる語の意義の解繹は簡軍には出來ざるも,假に之を見かけ上肥満せるものと,普 通銚の・痩せたるものとに分獺回せり(第6表)。購氏④三巴つfeE‘ 37・4%・膿の緊つたも 一一一 22 一一手 術 々 式 アデノトミー(16例) 扁切」く.tま扁易EJ (33例) ーアデノトミー及扁切叉 は扁捌(51例) ,計 第5表 健 康 歌 態
険1面・良衛・良.蒜
前 it■’数i% 鰍…% 實敷…
1良….7 ,7「・・・……
障1歌、一zz’s9 LLI・
V}lxttst’ ?i6 1 1, ls, 1・ g3.7s l“li愚i:::翻i羅}11
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6.2sL 1
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3.03i 1
牲別による成績
一Y,, 42 4 9.52 31 73.81 ’7 i 16.67 女 57 11 19.30 44 77。19 2 3.51 の22・6%1・韓が緊り且肥った者8・7%合計6S一・7%に・牟田・緒方・北尾氏のは64・3%.に有敷な りとし何れも余の52%より好成績なるも反勤。術後痩せた者は向一三1.7%,牟田・緒方・北尾 氏2.7%にて余の2.0%と大差なし。笠原氏(りは一般に三白にて特に:鰹重増加せりと云ふ。余の 威紀沖不攣46名にて内30名は術前普通なりしものなるも痩せたるものに敷果特に少き如き結果 を示せり el一方健康歌態よb見れば前述の如き敷果を示ぜる鮎より健康と肥る事は必ずしも一致せ ざるを思はしむ。手術別には扁,或はアデの亭亭手術よりも爾者併施の方に敷果多く,女子に好成 績なりき。 4.性質 井上氏(1)は異常性質の2名に無敷なりとせる他に性質に就ての記載は見當らざ・りしも、. 一般に朗かVC元三になると知られ居り,余の域績も第7表の如く好威績を示し,不愛に鵠する34 一一一23一・㌔ 謔U表 艦 上 1 術 { −術 } トー.一一一一一一一一.・一..
手 術 々 式 1甚 良
ト、 前 1實卿%
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一 24 一一手 術.ぐ 式
313
第7表 性 質
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甚 良「良 [不 翻悪 化..
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アデノトミe・一(16例) 編切回は編易9(33例)ナデ.トミー編切XI
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第8表 呼吸歌態(口呼吸)
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第11表 鼻 症 1決 r’=’rt’@’一一一’=’@==F”’一L”’“’r=’F−L窒秩f ==’”’一de=”’=’=’=”rL===’=’===’一=’=af’一””’7=;一手 術 々 式 }術 前:甚’ 良 良 「不
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イドの開外する事知らるるも,本成績にては扁・手も亦甚だ有敷なる事を示せり。 7.夜尿 夜尿の治療法に種々あるも困難にして域長に因る自然治癒に侯つもの多し。共治療法の一としてアデ・手は可域喧傅されたるも第10表に示す如くアデ・手を含む20例中の16例に
有敷なのしも扁’手の3例は凡丁全治せり。井上氏ωは扁捌も亦有敷なりとせ聴即ちアデの存在 は必ずしも夜尿と關係せす,手術夫自身の一種の暗示的敷果を狙ふ感深し。勿論,肺呼吸障碍による 睡眠障碍も一役を演ずるものなるは論を挨たす。 8・鞄声参 鼻閉塞及び鼻漏斗の症駄を訴ふるは第11表犀示せる如く特にアデノイドを有する 場合に多く,術後も樹40%の無敷あり。之等は鼻疾患を含併せる者にて術そ麦鼻庭回を長く樵檀し 得湘らんには更に高率の輕快を得しならんも診療所の開設期悶短きため後療法を充分になし得ざり しを蓮憾とす。山本・光本氏(t6)は鼻閉に封ずる敷果は一般に青年期以下に有数なりとし,向野氏(め は慢性鼻炎乃至副鼻腔炎の鼻漏に封し三三が50%に甲奴にて特1こ前者に封して有敷なりとせり。 久保氏(5)も亦同條件にて60∼70%,鵜木氏(ls’),小島氏(6)も倉敷なりとせり。手術々式台には治者 併施の場合画面高率なるを示す。 第12表 耳: 症 押 手 術 々 式 アヂノトミー(16例) 扁切叉は扁螺(33例) 術 1術 前 甚 良 良. [箕藪「Oj。一一”;實鍛1% 耳漏 難聴i不
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9・耳下限 第12表に示せる如く外垣なりし:も,共無敷例に就て槻るに6例中1例は馬賊純炎患者他の5例ぱ慢幽思炎患勝て耳自身の病楚筆かりじもの・みなり。伽名の聾唖・則りしも
術後特殊學校入學後知力の恢復著しきも1のありたり。丈短に徴ずるも山本・光本氏は聡力に特に良 結巣を曝せるは46%にて14歳未満に有敷とし,小島,鵜木,向野,久保氏等何れも同じ。 憩.習慣性アンギーナ :元來扁・手は習慣性アンギーナに封ずる治療を本來の目的とし,共他は ● ・ ● , . ● ● . . 1 一一・:一T−27一 3ドm,5.。。 1 1 33.332 33,33
4 28.57
第13表 習慣性アンギーナを有するもの 後
手衛k式
P術前儀r拶.
アデノトミー(16例) 4叢雲徽饗翻ll
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1魎・囎噺i計提藩命:}:1劉鰯レ
・副三遷とも云ふべきなり。緒方氏(2)は全治41%,黙秘44%,向野氏は6エ名中全治68。9%,輕快3L1%,久保氏は全治77%,軽快20%,不愛3%にて余の成績第13表と大差なき好成績を示し
所期の目的を達せるを意味す。性別に大差なく,術式は扁・手に甚良の成績を見たり0 11。風邪に罹iり易きもの 之に封ずる感果も諸家等しく認むる所にして,緒方氏85%,脇田氏は弓場睨童48名中3§名(75%)lc・一鵜木氏30・43%・三二全治46・1%,轍51・3%,三保
氏全治55%,輕減40%,:牟・田e緒方e.北尾氏は全治又は輕減92.7%,.不攣7.3%等の如し。共他 出霜露井上氏(1)も大多鐵に有数なりとし余の域績(第!4表)も同様好成績を示せり。俗に風邪は 第14表 風邪に罹り易きものi・’・一F3 ’ft ・式}隔康拶勇蚕錫.1姦一劇護r7
・…・一一 (・6例羽5i・・騙・欝欝▽一一Tl’r’T’一
融又翻(33例)1.24[・・1捌・刻・S・S3 12E8…
艶騨黒⊥.÷閾 …1特翻隈一一
∴諭∴∵訓新嘉Fi細結:評戸li「二
萬病の基と云ふ如く凡ゆる疾患を誘三叉は世才する所謂風邪なるものN爲に肇童の授蜘炎席,延い ては町育及び墨業成績の低下等の將來憂ふべき悪影響を考ふる時,扁桃腺或はアデノイド手衝は其 豫防的見地に於て大なる意義を示す。 12.頸腺腫脹を有するもの 術前の問診に際し燭診して之を記載しおきたるに第15表に示塗る 如き成績を得たり。山本・光本氏は38%に減退,笠原氏は歯性と認めらる玉以外に1例もなし, 出崎氏は身艦槍査に際し扁捌兄童には殆ど之を認めすと遷せり。 ユ3.咽頭異物感 術後の不快後貼症として咽頭異物感は嫌悪さるN{頃向あるも,出本・光本氏は 一一一一28一 5.26 .. .7L ..i 2.13第ユ5表i 頚腺柳原長を;存’するもの
手術々式..
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アデントミー(16例) 撫切叉歩ま扁易旺 (33例) アデ斗扁切叉は扁捌 (51例) 1縫 9t }
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性別による成績
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20 [ 86.96 3 , 13.03 ’ 12284.62、廊一
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18%,(10歳未満は2%にて成人に=多し),久保氏11%,牟田・緒方・北尾氏14.7%に訴へたり。 向野氏も15.6%に認めたるも術前より有するもの或は鼻疾患二三にも因するを以て後貼症とのみ は櫓するを得すとせり。本調査に於ては術前特に之を問診せるに第16表に宗せる如く既に何等か の咽頭異物感を有せるもの約真数あり,而も術後大部分清失せり。術後新に之を訴へしは4名のみ にて術前無かりし者の8%に足らす,而も比較的二度なるを以て少くとも三晃に於ては後山症とし て怖るるに足らす。 14.。音聲 術前榎聲14例,鼻馨16例,言語不能1例あり,術後聲のきれいに,高く,或は勃 つきりとなれりと稽する者13例あり。箪に攣りたりと云ふもの3例,少し低くなり・たる者2名あ 」り・質聞の仕方稀諭し爲術前聲曖/ヒ回し者の返事曖昧と帥るものあ1・遺憾とすポ撒
音聲に封ずる影響は血塗大部分にして,LLi本・光本氏76%,向野氏75.7%,久保氏71%にて余の回忌は82%なり。好影響ありしは向野氏8・7%,久保氏5%,余の成績13%にて,悪化せる
は向野氏7%,久保氏4%,牟田・緒方・北尾氏/0.3%にて余の2%は比較的良成績なり。邸ち 諸家成績に比し不攣のもの比較的高率を示せるも之は15歳孝満にて而も女見の方=多く,男兇も未 だ聾破に至らざるもの多かりしためかと思惟す』而して第17表の如く良好となりしものは噺然女 一一一一 29 一一一見に多し。 第17表 晋
良くな・㍗・もの不 眞劉た禍の越くな・た・もの
[ ・I l ・ .1
男 (42例) 1例 ( 2.38%) 1 39t伊ij (92の86%) . 2例 (4.76%) 0 女 (58例) . 12 (20.69%) 旨 43 (74.141%) . 1 (1.72%) ; 2・例 (3。45%)計 ;t13脚0%)82(8ZOO%)3 (3・00%)「2 (2・Oa%)
15.流挺は術前2例訴へ,術後1例は全黒し,1例は不憂にて,症例撒少きため明言するを得す。一 16.腎臓炎 扁桃腺炎性腎炎に塁fし竃感染の源たる扁桃腺に扁・手の有敷なるは飢に衆知の事實 なり。本調査に於ても既往症及楡尿に努めたるも僅か1名に蛋白尿を認めたるのみにて沈渣に異常 なく,特に入院せしめて綻逝を親察せるも手術翌日より蛋白陰性となり以後異常なし』17・肇騨巨緒方氏は34名中3名に早喰麹綻(飲食物の鼻に扱けるもの3{外鼻聾2例)を
認め,何れも爾側扁刎例なわとし翻損傷を戒めたり。其他鼻聲,咽頭異物感等に満ては既述せリゴ 余の調査にては忌むべき後障碍は1例も認められざりき。18.術後擢患せる疾患名 麻疹2例(7歳及び6歳男晃),耳下腺炎3例(13厳,9歳,6歳の
男爵),咽頭ヂフテリー1例(8歳女児扁切)及び身車馬査にて再び扁桃腺肥大と云はれたりと総す る1例(9歳女児偏切)あり。100名の!確聞の罹患としては少、く,咽頭淋巴組織の手術的除去に よる防禦物喪失による罹病場加を思はすものなく、,ヂフテリー罹患例は既蓮の如く扁切例なるを以 i て扁別なれば起らざりしや亀知れすと思惟す。 19.其他 脇田氏は術後3年にて特に氣付きし黙として食思壌進,口唇鮮紅色,健康色等を畢げ へ 更に怠惰性,鈍感等にも約雪有敷なりとし,牟田氏共他も食慾増進80%,減邊13%を,山本・ 光本氏は64%に1虹色良好を,井上氏は原因不明熱21%に浦・失せりと云ふ。余の調査にても問ひ 合せ用紙末尾に折戸る特別記載事項欄に,食物の好き嫌ひの無くなりしもの3例,食慾堆進3例, 鍵の目闘えてよく照しものソ盗汗をカ・・ざるもの・辮貯るもの等蛸脚雇あり・之等の黒身に 就て委しく開診すれば更:に多からんと思唯す。 致..と述べたる如く扁桃腺,アデノイドを有し其爲に何等かの病的状態にあるものは原因的治療の 意味に於て手術を施行する事により著しき敷果を認め,從來諸家によの強調されたる1戎績と一致せり・大東蝋駿敢行しつ塘る佃・二蛾を脊負ふ・購眠の緬向上は留意すべ蠣味政策にし
て大いに勤嗣さる所以なり。手術の一三症確定乱訴用ひ,手そ1耐凌式も鼠紙一三に家庭的專蒲をも 加味決定し,1入にても多く健杢なる二二たらしむるは亦吾入専門留家としての職域奉公の一端な のとイ出す。聾 結
論. ユ.昭和15年度・(東京市王子匿王子),16年度(東京市荒川薩町屋)の東京女子留壊專門墜幽三 一一一 30 一一一319 催:夏期無料診療所に於て口蓋扁桃腺並にアデノイド手術を行ひたts 168例を調査資料とせ1)。 2・術前特に扁桃腺∼アデノイドと關係ありと云はるN諸項目に就て委しく問診し,更に術後1年 目.に同項目に就て問ひ合せ歌を耀して返事を求め,術前,術後を比較襯察せり。 3.完全に調査:資料となり得たるは100例にして,年齢は6∼15歳,姓別は男児42名,女見58 名なり。
4.手術々式はアデノイド手術16例,扁桃腺手術33例,アデノイド及び扁桃腺手術併施51例
なり。 5.術後成績は,畢業成績は66.67%,健康猷態は90.91%,良好となり,艦質は52%に於て肥 即吟ぎたるほ肉的りs痩せたるは肥り,性質も57.73%に改善され,特に優柔不噺,憂欝なるもの は$7。5%元手に朗かとなれり。 6.口呼吸を傷むもの44名中36名(81。81%),鼻f聲は35名中32名(91.43%)t、夜尿は23 名「ト115 名 (65.22タ6)雇歪快ヌ,は杢マ台r±一り07.鼻閉塞,鼻漏斗の鼻症歌を訴へし者約60%あり,共内約60%は輕決せり。
8・耳漏12名,難驚23名あひ其内,耳自身の疾患重き者(慢性/膿性FF・耳炎5名,聴榊経炎
1名)には無雑なりき。 9.習慣性アンギーナを評せる47名中21名(44.68%)は/lllf後1同も罹患せす,25名(53.19 ゴ %)は程度並に同数を減じたり。風牙!1に罹り易かりし70名中34名(48.57%)はエ年間罹患せ参, 31名(44.29%)は輕!変となれり。 IO.頸腺腫脹を有せる58名中51名(87.93%)rは消失せり。 /1.咽頭異物感を訴へしもの49名ありしが衛後42名(85.7ユ銘)漕失し,新に4名(術前なか りじ亀のx約8%)之を訴ふるものあり。」 ユ2。共他後出並滅は後障碍として認むべきもの無く,7−8羽の炎:熱時而も可成の遠距離の兜童 に外回にて施術して何等の危瞼:を認めざりき。 13.以上により病的旙桃腺或はアデノイドを有し共爲に何等かめ症状を有する者は,身農的,家 庭的事情の許す限り手術的除去を行ふ事を推奨iするものなり。 (本論丈要旨は昭和17年10月25日第9同東京女讐口引総會にて口演せり) 稿を絡るに當騰姶御懇篤な翫蚕儲導御校閲を賜りたる石鳳佐藤(イク・)酵授に満腔の謝意を捧 ぐ。術本調査に絡大の御協力を戴きたる教室員各位並に學生諸子1こ燦謝す。 引 用 支 麟 1)井上 疏巳が最近1年聞に於ける幼年者極壁上に於ける経過槻察,日雪質,27巷,1號,40頁 2)親方 正;口蓋扁桃腺捌出後の統計的観察,大日耳鼻,41巻,7號,934頁,昭和10年 3) 整原 功:月蓋扇桃腺被摘出発童の其後の欺況調査,日本課目衛生,19管,11號,808頁,昭和5年 4)久保町之賞:扁桃腺摘出の適慮症,臨床日本,1巻,3號,277頁,昭和7年 5)久保隆一:扁桃腺摘出後の蓮隔成績,大日耳鼻科會44同総會記録,38頁,昭和15年 一一 31 一6)小臨 一:口蓋馬桃腺別出後数年間臨床酌槻察,大日耳鼻41巻,、12駿,1902頁,昭和10年 7) 脇田 政毒:小學校虚弱児童に爵する扁摘に就ての級験,耳鼻臨床,26巻,2號.218頁,昭和6年 8)笹木 實:口蓋扁桃腺摘出と其適慮症,大日耳鼻科會44回纏會宿題報告,昭和15年 9) 猿渡 =藤:扁桃腺の生理,日:本耳鼻咽喉科學全醤,6審の撃,昭和11年 10)中島賢二:聾:扁桃腺摘出の適癒症決定,日讐新報,1023號,1eo2頁,昭和17年 11) ボイコ(朴泳敦抄):アデノイド手徳後に於ける鼻呼吸同復に就て,耳喉,8巻,12號,1101頁,昭和 10年