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板 岡
医 学 博 士 乙 第617 号(
1
)
5
トシ ナリ俊
成
昭和田年7 月 8 日 1 1 1 氏名〔生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 学 位 規 則 第5条 第2項該当(博土の学位論文提出者〉 選 択 的 冠 状 動 脈 造 影 へ のPersuorochemicals の 応 用 ( 主 査 〉 教 授 和 田 蕎 郎 ( 副 査 〉 教 授 高 尾 篤 良 , 教 授 重 田 帝 子論 文 内 容 の 要 旨
目的 選択的冠状動脈造影は虚血性心疾患などの心・血管 病変の診断・治療に有用な検査であるが,検査により 心機能低下・心電図変化が惹起され危険を含んだ検査 でもある.従来よりこの合併症の原因としての(1)選 択的冠状動脈造影の手技, ()2 使用造影剤の性状,に 関して報告されているが,本論文にて選択的冠状動脈 造影時の造影領域心筋の虚血性変化等を防ぐ目的にて 酸素供給能を有する造影剤を作成し,その造影剤の安 全性及ひ守有用性について検討した. 材料ならびに方法 酸素運搬能を有する造影剤は, 76% sodium-meg 司 l u m i n e etaozirtaid と35% slaciemchrooiurfeP (35% PFC と略す:ミドリ十字社製 35w /v%Fluosol-DA) を 様々な割合にて混合し酸素付加を行ない,作成した. 基礎的研究:上記造影剤の毒性及び解像力・酸素運 搬能を検討するとともに,雑種成犬動物実験にて選択 的冠状動脈造影時の心機能変化・心電図変化を検討し た. 臨床的研究.虚血性心疾患61症例にて酸素供給能を 有すPFC 含有造影剤(PFC 濃 度 : 10% ,ヨードイオン 濃度・ 260mg/mL) とPFC を 含 ま なL、ge-ium-mosd l u m i n e etaozirtaid (ヨードイオン j農度 260mg/mL) を同一症例に使用し,選択的冠状動脈造影時の心電図 変化を比較検討した. 成 績 1 ) PFC 含有造影剤の酸素含有量は, PFC 濃度10% にて2.7vol% ,20% にて5.0vol% となった.また 10% 7 4 9 PFC 含有造影剤のLD 50 (DD 系マウス, 古使用〉は, sodium-meglumine etaozirtaid でg/k8g8.1 と.rtaid i z o a t 疋系造剤単独より毒性が少なかった. 2 ) 雑種成犬を使用した選択的冠状動脈造影におい ては,使用造影剤のPFC 含有量が多い程,心拍出量・ 左心室圧等の心機能低下が少なかった.また,左冠状 動脈造影時の胸部誘導5V
4,5V
6のST
部分低下,T
波 陰性化がPFC 濃度減少とともに著明となる傾向が認 められた. 3 ) 臨床研究にては10%PFC 含有造影と同一ヨード 濃度のPFC を含有しない従来の造影剤の2つの造影 剤を使用した.結果は概ね次のようである. a )ST
部分低下をみたものはPFC 含有造影剤群に て左冠動脈造影にて19% ,右冠状動脈造影にて25% で あったが,従来造影剤群では各々81% ,63% に認めら れた.また左冠状動脈造影時のヱST
変化はPFC 含有 造影剤群が有意、 (p<0.05) に従来造影剤群より少な カミった. b ) 両群ともに右冠状動脈造影にて右軸化傾向,左 冠状動脈造影にて左軸化傾向を示したが,従来造影剤 群では有意 (p<0.05) に左軸化を示した. c ) PFC 含有造影剤の右房注入にて一過性の肺動脈 庄上昇が認められるが,有意、の変化ではなかった(p> 0 . 0 5 ) . 結論 従来使用造影剤にPFC を混入酸素付加した造影剤 を使用することにより,より安全に選択的冠状動脈造 影を行ない得た.1 1 2