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Effect of postoperative administration of pregabalin for post-thoracotomy pain: a randomized study

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Academic year: 2021

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Title

Effect of postoperative administration of pregabalin for post-

thoracotomy pain: a randomized study( 内容と審査の要旨

(Summary) )

Author(s)

吉村, 文貴

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学) 甲第998号

Issue Date

2015-10-21

Type

博士論文

Version

none

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/53975

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与要件 学位論文題目 審 査 委 員 吉 村 文 貴(岐阜県) 博 士(医学) 甲第 998 号 平成 27 年 10 月 21 日 学位規則第4条第1項該当

Effect of postoperative administration of pregabalin for post-thoracotomy pain: a randomized study

(主査)教授 岩 間 亨 (副査)教授 伊 藤 八 次 教授 小 倉 真 治 論 文 内 容 の 要 旨 開胸手術は強い術後痛を生じる術式であることはよく知られている。術後痛の程度には個人差が あるが,急性期の開胸術後痛は手術に対する満足度の低下や術後合併症の発生原因となり離床の遅 れにつながる。さらには一部の急性術後痛は遷延化する。遷延性術後痛は長期にわたり生活の質の 低下につながることが知られており,重要な臨床的課題となっている。遷延化の 1 つの原因として 急性期の強い痛みがあげられるため,術後早期からの術後痛対策は重要である。 開胸術の痛みには肋間神経損傷が関与する可能性が高く,神経障害性疼痛が生じると考えられて いる。神経障害性疼痛の発症機序の 1 つに,損傷された末梢神経において異所性活動電位が惹起さ れることによる脊髄後角ニューロンの異常興奮が挙げられる。 プレガバリンは慢性期の神経障害性疼痛治療薬としてその有効性が広く認められている。プレガ バリンは神経細胞におけるカルシウムチャネル阻害により神経細胞の過剰興奮を抑制する。これに よって神経伝達物質の過剰な放出を抑制して,神経障害性疼痛を鎮めるとされている。術前のプレ ガバリン投与が慢性痛への予防効果を示した報告があるが,術後痛がある患者に対する術後急性期 の投与の有効性は未だ充分に検討されていない。

今回我々は肺がんに対して開胸術を受けた患者において,中等度以上(VAS: Visual analogue scale>40)の痛みの訴えがある患者を対象として,従来の鎮痛法と比較して,プレガバリンの追加 投与が術後痛およびその遷延化に与える影響を評価した。 【対象と方法】 2012 年 2 月から 2013 年 3 月まで肺がんに対して開胸手術を受けた患者のうち術後硬膜外鎮痛終 了後(術後 3 日目)もなお中等度以上(VAS>40)の痛みがある患者を対象とした。文書による同意 を得た後,対象患者を無作為ランダム化し,通常治療群 25 例とプレガバリン群 25 例に割付した。 通常治療群はアセトアミノフェン 1200mg 分 3 およびコデインリン酸塩 60mg 分 3 とし,プレガバリ ン群は通常治療(アセトアミノフェン 1200mg 分 3 とコデインリン酸塩 60mg 分 3)に加えてプレガ バリン 150mg 分 2 を投与した。内服治療期間を 2 週間とし,その後の観察期間を 10 週間とした。 一次評価項目は 2 週間後の安静時および体動時の痛み(VAS:0-100)とした。二次評価項目として 観察期間中の痛みの変化および睡眠に対する満足度,さらに内服開始 12 週後に簡易質問票(pain DETECT:0-24)を用いて神経障害性疼痛の可能性を評価した。また併せてプレガバリンによる副作 [ ]

(3)

用の発生頻度の調査も行った。

統計分析は SAS System version 9.2 を使用し,すべての検定は両側検定を行い,有意水準は 0.05 とした。 なお,本研究は岐阜大学大学院医学系研究科医学等倫理審査委員会の承認後に行った。 【結果】 一次評価項目である治療薬開始 2 週間後の安静時の VAS(平均[標準偏差])は通常治療群で 29.5 (21.9),プレガバリン群で 16.3 (15.0)(P = 0.02),咳嗽時の VAS は通常治療群で 45.2 (20.9),プ レガバリン群で 28.8 (25.9) (P = 0.02)であった。 二次評価項目である観察期間中の VAS は安静時,咳嗽時ともに通常治療群と比較してプレガバリ ン群で低値を維持していた。また観察期間を通じて,通常治療群と比較してプレガバリン群は睡眠 に対する満足度が高かった。さらに内服開始 12 週後の簡易神経障害性疼痛診断質問票を用いた評価 においても通常治療群と比較してプレガバリン群では有意に神経障害性疼痛の可能性は低かった (P= 0.001)。 プレガバリンによる副作用で最も多かったものは眠気とめまいであった。その発現率はともに 24%であり,過去のプレガバリンの副作用を示した報告と同程度であった。 【考察】 開胸術後 3 日目に中等度以上の痛みが残存している患者に対する通常治療に加えたプレガバリン の投与は通常治療群と比較して,内服開始 2 週間後の安静時および咳嗽時の痛みを有意に抑制する ことができた。睡眠に対する満足度もプレガバリン群で有意に高く,これはプレガバリンによる鎮 痛効果が睡眠の改善に影響をもたらした可能性が示唆された。またプレガバリン群においては内服 開始 12 週後の神経障害性疼痛の発生を有意に低下させ,術後痛遷延化への予防効果が示唆された。 開胸術後の急性期の強い痛みには肋間神経の損傷が関与していると考えられ,術後急性期に投与 したプレガバリン投与が開胸術によって損傷された肋間神経における脊髄後角ニューロンの過剰興 奮を抑制することによって,急性期の術後痛の軽減に加えて,遷延化を予防した可能性がある。 【結論】 術後に痛みを訴える患者に対するプレガバリンの術後投与は急性期の開胸術後痛を軽減し,術後 遷延痛への予防効果が期待できる。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 申請者 吉村文貴は,肺がんに対する開胸術後に中等度以上の術後痛がある患者に対して,プレ ガバリンの術後投与が鎮痛効果および遷延痛への予防効果を示すことを明らかにした。本研究の成 果は,術後痛治療ならびに遷延性術後痛の予防のために重要な情報を与えるものであり,麻酔・疼 痛制御学の発展に少なからず寄与するものと認められる。 [主論文公表誌]

Noritaka Yoshimura, Hiroki Iida, Motoyasu Takenaka, Kumiko Tanabe, Shinobu Yamaguchi, Kazuhiro Kitoh, Koyo Shirahashi, Hisashi Iwata: Effect of postoperative administration of pregabalin for post-thoracotomy pain: a randomized study

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