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A Study on the Roles Grammatical Terms Play in English Language Learning by Senior High School Students

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Academic year: 2021

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教 科 ・ 領 域 教 育 専 攻 三き 至五 :?z. Eコ ロロ /1"" 英 語 ) コ ー ス 指 導 教 員 伊 東 治 己 中 住 幸 治 1.研究の目的と動機 第2章では、文法用語の成立過程や特殊性 現在、英語教育現場で依然続く英文法指導 日本語用語を使用する際に混乱を招く点等、 自己目的化による文法偏重傾向と、世間から 日本の英語文法指導の問題点を挙げた。次に、 の「聞く、話す」に機能を限定したコミュニ 中学校・高等学校学習指導要領(現行、新版) ケーション偏重からくる文法(用語)不要論、 で使用されている文法用語の違い、中高検定 という 2つの相対する考えが存在する状況下 教科書(英語1, II)それぞれ3種類を取り で、高等学校新学習指導要領で「授業は英語上げた上で使用されている文法用語の違いを で行うことを基本とするJ

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文法の用語や用法 拾い上げた上で、今後教科書から消える可能 等に関する指導は必要最小限にj としづ指針 性のある文法用語を挙げた。そして、文法用 が示された。この文面をとらえると、「英語で 語の過去の研究や議論から文法用語否定論、 行うことのできる」文法指導への転換、さら 肯定論を挙げた後、最後に文法用語を語るう に言うと、文法用語の排除、というシナリオ えで留意すべき点を指摘した。 も見えるように思われる。しかし、文法用語 第3章では、第1の調査として、高校1、 が長年使われているとしづ事実、文法用語と 2年生を対象としたアンケートを実施し、英 言っても決してひとまとめでとらえるころの 語への印象、各文法用語への意識、文法指導 できるものではないとしづ事実から考えると、や文法用語の効果に関する意識を調査した。 このまま何の吟味もなくただ文法用語が消え なお アンケートは2種類用意し、表現の違 ゆくのを見守ることには違和感を覚える。以 う文法用語を比較できるようにした。分析で 上の点から、本研究では、文法用語と取り巻 は、取り上げた文法用語の意識を表で示した く現状把握とともに、過去の研究や議論をま だけでなく、第

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章で取り上げた文法用語と とめ、学習者や教員の文法用語全体、個々の 比較し、学習指導要領、教科書とのズレがあ 文法用語に対する意識、そして学習者の文法 る用語を特定した。文法学習、文法用語の意 用語の知識と文法運用度の相関関係を調査し、識では、学習者が英語に持つ印象によって、 文法用語の役割や英語学習の中の位置等につ 学習者が気づかない効果があることも分かつ いて提言を行うことを目的としている。

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論文の概要 た。 第4章では、第 2の調査として、教員を対 第 l章では本研究の動機と目的を述べる。象としてアンケートを実施し、文法用語の使 Q υ つ 山 つ U

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用頻度、各文法用語への意識、表現の違う文 ロセス、そして⑤英語コミュニケーションに 法用語の活用志向性、文法指導や文法用語の おける文法用語の果たす役割、が議論、提唱 効果に関する意識、新学習指導要領下で予想 された。特に、文法用語とコミュニケーショ される文法指導の変化に関する意見、を尋ね ンは相反するものではなく、お互いが適切な た。各文法用語、表現の異なる文法用語への バランスの中で共存して活用されるべきであ 意識が表で示された他、教員は一般に文法用 ることが強調された。 語使用傾向が強く、新学習指導要領下でも「英 3.今後の課題 文法」授業の存続と合わせ、

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齢、依存性が示 今後の課題としては、まず特定の種類の されるとともに、タスク主体の授業への転換 高等学校生だけでなく、実業高校等を含め への意識も現れた。も第 3章と同様、第 2章 た幅広い校種の生徒からデータを取得する で取り上げた文法用語との比較により、学習 等、質的にも量的にもより充実した調査が 指導要領、教科書と意識のズレのある用語が 必要である。また、文法用語の「意識j と 見出された。さらに、第 3章での学習者への いう抽象的な概念の調査となったため、学 調査結果との比較がなされ、意識の高い用語習者と教員の意識の比較において完全な合 低い用語、品詞表現を含めいくつかの文法用 致が困難であった点、学習者教員それぞれ 語の意識のズレ、さらに表現の違う文法用語 の「意識」へのとらえ方も必ずしも一致し への意識の差が見られた。また、文法学習、 ていないことが考えられ、今後は「意識J 文法用語への意識についても、母語瑚事とい の定義についてさらに明瞭に説明、記載が う効果は教員がより意識し、以前学習した文 される必要性を感じた。加えて、今回提唱 法項目の思い返し、試験への効果、自信とい する形でとどまった、ラベル付き透明な容 う点では学習者の方がより意識していること 器として、スキャッフォルドとしての文法 が分かった。 用語の機能を、具体的に検証する調査が今 第5章では、第3の調査として、学習者を 後必要となると思われる。 対象に文法テストと、文法用語への意識・知 識を問うテストが実施され、文法用語の知 識・意識と文法テストの聞に弱い相関性が、 特に用語意識・知識テスト結果の高得点層で 文法テストが高得点・低得点層では低得点の 傾向が認められた。 最後に第 6章として、これまでの議論をま とめた上で、①ラベルつきの透明の入れ物と しての文法用語の機能の重要性、②学習指導 要領での文法用語に関する記載への疑問、③ 学習者や教員が気づかない文法用語が果たし 得る役割、④重要・必要な文法用語の特定プ

参照

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