特集 滋賀大のこれから
:
特集 滋賀大のこれから
:
生
涯
学
習
教
育
研
究
セ
ン
タ
ー
は
、
﹁
学
内
共
同
教
育
研
究
施
設
と
し
て
、
生
涯
学
習
に
関
す
る
教
育
及
び
研
究
を
行
う
と
と
も
に
、
よ
り
よ
い
生
涯
学
習
社
会
の
実
現
に
資
す
る
こ
と
﹂
を
目
的
に
し
て
、
一
九
九
四
年
に
石
山
地
区
に
設
立
さ
れ
ま
し
た
︵
専
任
教
員
は
二
人
で
す
︶
。
セ
ン
タ
ー
は
、
生
涯
学
習
の
発
展
に
寄
与
す
る
た
め
に
、
主
に
二
つ
の
活
動
を
展
開
し
て
き
ま
し
た
。
第
一
は
、
教
育
・
研
究
成
果
を
地
域
へ
還
元
す
る
た
め
の
活
動
で
あ
り
、
第
二
は
、
地
域
を
基
盤
と
し
た
学
習
機
会
を
整
備
・
拡
充
す
る
こ
と
で
す
。
一
、
教
育
・
研
究
成
果
の
地
域
へ
の
還
元
教
育
・
研
究
成
果
の
還
元
と
い
う
こ
と
で
重
視
し
て
き
た
の
は
、
公
開
講
座
の
多
様
化
の
試
み
で
す
。
大
学
で
開
講
し
て
市
民
が
受
講
す
る
と
い
う
﹁
従
来
型
﹂
講
座
だ
け
で
な
く
、
﹁
地
域
巡
回
型
﹂
講
座
や
﹁
公
開
授
業
﹂
を
開
設
し
て
き
ま
し
た
。
﹁
地
域
巡
回
講
座
﹂
と
は
、
大
学
が
近
く
に
な
い
地
域
へ
出
か
け
て
い
っ
て
実
施
す
る
講
座
で
す
。
こ
れ
ま
で
高
月
町
・
五
個
荘
町
・
新
旭
町
・
湖
北
町
・
び
わ
町
・
永
源
寺
町
で
実
施
し
て
き
ま
し
た
が
、
趣
旨
を
活
か
す
た
め
に
も
将
来
的
に
は
ほ
と
ん
ど
の
自
治
体
︵
大
学
が
近
く
に
な
い
地
域
︶
で
実
施
す
る
こ
と
を
目
指
し
て
い
ま
す
。
﹁
公
開
授
業
﹂
と
は
、
大
学
の
正
規
の
授
業
を
公
開
講
座
と
し
て
市
民
に
公
開
す
る
も
の
で
、
国
立
大
学
と
し
て
は
滋
賀
大
学
が
最
初
に
実
施
し
た
︵
一
九
九
七
年
度
︶
制
度
で
す
。
市
民
の
ニ
ー
ズ
も
ふ
ま
え
、
将
来
的
に
は
開
講
す
る
授
業
を
拡
大
し
、
受
講
料
も
適
正
化
す
る
な
ど
し
て
い
っ
そ
う
の
拡
充
を
図
る
予
定
で
す
。
﹁
公
開
授
業
﹂
で
は
、
市
民
と
学
生
が
同
じ
教
室
で
学
ぶ
こ
と
に
よ
っ
て
、
お
互
い
の
交
流
が
深
ま
る
な
ど
授
業
の
活
性
化
に
も
つ
な
が
っ
て
い
ま
す
。
二
、
地
域
を
基
盤
と
し
た
学
習
機
会
の
整
備
・
拡
充
教
育
委
員
会
な
ど
と
連
携
し
て
、
地
域
住
民
に
多
様
な
学
習
機
会
を
提
供
す
る
取
組
を
行
っ
て
き
ま
し
た
。
第
一
は
、
﹁
淡
海
︵
お
う
み
︶
生
涯
カ
レ
ッ
ジ
﹂
で
す
。
﹁
淡
海
生
涯
カ
レ
ッ
ジ
﹂
と
は
、
公
民
館
・
高
校
・
生
涯
学
習
セ
ン
タ
ー
・
大
学
が
連
携
し
て
、
体
系
的
な
学
習
の
保
障
を
目
指
し
た
市
民
の
た
め
の
学
習
シ
ス
テ
ム
で
す
。
カ
レ
ッ
ジ
の
最
初
は
、
公
民
館
で
の
﹁
問
題
発
見
講
座
﹂
で
す
。
こ
の
講
座
の
目
的
は
、
身
近
な
環
境
問
題
を
学
ぶ
中
で
、
環
境
に
つ
い
て
の
問
題
意
識
を
高
め
る
こ
と
で
す
。
続
い
て
、
高
校
や
生
涯
学
習
セ
ン
タ
ー
で
の
﹁
実
験
・
実
習
講
座
﹂
で
す
。
こ
こ
で
は
、
琵
琶
湖
上
で
の
水
質
調
査
や
実
験
や
実
習
を
中
心
と
し
た
学
習
が
行
わ
れ
ま
す
。
最
後
に
、
大
学
で
の
﹁
理
論
学
習
講
座
﹂
で
す
。
こ
こ
で
は
、
大
学
教
員
に
よ
る
講
義
と
学
習
者
に
よ
る
グ
ル
ー
プ
研
究
が
お
こ
な
わ
れ
ま
す
。
学
習
者
は
、
三
つ
の
講
座
︵
ほ
ぼ
半
年
間
︶
を
通
じ
て
、
環
境
に
対
す
る
意
識
、
環
境
に
関
わ
る
経
験
、
環
境
に
つ
い
て
の
知
識
を
バ
ラ
ン
ス
よ
く
学
ん
で
い
く
こ
と
に
な
り
ま
す
。
﹁
淡
海
生
涯
カ
レ
ッ
ジ
﹂
は
、
一
九
九
六
年
度
に
大
津
市
で
最
初
に
開
設
さ
れ
、
二
〇
〇
三
年
度
に
は
滋
賀
県
下
四
校
︵
大
津
校
、
彦
根
校
、
長
浜
校
、
草
津
校
︶
で
開
設
さ
れ
ま
し
た
。
体
系
的
な
環
境
学
習
な
ど
の
機
会
を
市
民
に
提
供
す
る
シ
ス
テ
ム
と
し
て
い
っ
そ
う
の
充
実
を
目
指
し
て
い
く
予
定
で
す
。
第
二
は
、
教
育
委
員
会
と
連
携
し
た
学
習
機
会
の
提
供
と
開
発
で
す
。
滋
賀
県
教
育
委
員
会
な
ど
と
共
催
し
て
、
毎
年
﹁
生
涯
学
習
の
現
代
的
課
題
﹂
を
テ
ー
マ
に
フ
ォ
ー
ラ
ム
を
実
施
し
て
い
ま
す
。
ま
た
、
地
域
の
教
育
委
員
会
と
共
同
し
て
、
生
涯
学
習
の
あ
り
方
を
明
ら
か
に
す
る
た
め
の
共
同
研
究
を
勧
め
て
い
ま
す
。
多
く
の
自
治
体
の
生
涯
学
習
の
展
開
と
連
携
し
て
い
く
こ
と
が
将
来
の
目
標
で
す
。
昨
年
来
、
産
業
共
同
研
究
セ
ン
タ
ー
︵
以
下
、
当
セ
ン
タ
ー
︶
は
三
大
目
標
に
向
け
て
活
動
を
続
け
て
い
ま
す
。
企
業
の
経
営
、
新
事
業
開
発
・
新
製
品
開
発
、
ビ
ジ
ネ
ス
モ
デ
ル
作
り
、
な
ど
へ
の
提
言
や
協
力
。
町
づ
く
り
、
商
店
街
の
再
活
性
化
へ
の
提
言
や
協
力
。
そ
し
て
地
域
へ
の
経
済
・
経
営
情
報
の
発
信
︵
講
演
会
の
開
催
や
講
師
の
派
遣
︶
。
こ
れ
ら
の
活
動
目
標
に
沿
っ
て
、
滋
賀
大
学
が
長
年
蓄
積
し
た
知
識
や
ノ
ウ
ハ
ウ
を
主
と
し
て
滋
賀
県
を
中
心
と
す
る
地
域
社
会
に
提
供
し
て
い
ま
す
。
そ
の
一
端
を
紹
介
し
ま
す
。
滋
賀
県
の
経
済
施
策
立
案
へ
の
提
言
や
参
画
、
県
内
各
市
町
の
町
づ
く
り
や
再
開
発
へ
の
参
画
、
(
財
)
滋
賀
県
産
業
支
援
プ
ラ
ザ
が
主
催
す
る
新
規
事
業
開
発
や
新
製
品
開
発
の
審
査
へ
の
協
力
な
ど
、
当
セ
ン
タ
ー
の
教
員
が
頻
繁
に
出
向
い
て
い
ま
す
。
具
体
的
に
は
、
滋
賀
経
済
を
活
性
化
す
る
た
め
の
経
済
振
興
特
区
制
度
を
創
設
す
る
、
企
業
の
自
主
的
な
経
営
努
力
を
促
し
な
が
ら
、
県
が
単
に
助
成
金
な
ど
の
金
融
支
援
に
留
ま
る
こ
と
な
く
、
成
功
確
率
の
高
い
ビ
ジ
ネ
ス
モ
デ
ル
作
り
に
具
体
的
に
関
与
す
る
、
企
業
の
新
製
品
開
発
プ
ロ
セ
ス
を
、
市
場
性
と
競
争
力
を
検
証
し
な
が
ら
、
科
学
的
に
推
進
す
る
た
め
の
人
的
支
援
を
す
る
、
な
ど
の
諸
施
策
に
当
セ
ン
タ
ー
の
教
員
が
直
接
参
画
し
て
い
ま
す
。
県
内
都
市
の
公
共
交
通
の
今
後
の
あ
り
方
、
路
線
電
車
や
路
線
バ
ス
の
廃
止
に
伴
う
住
民
の
移
動
手
段
の
確
保
、
商
店
街
活
性
化
の
た
め
の
町
づ
く
り
︵
商
業
分
野
の
選
択
と
集
中
、
地
域
コ
ミ
ュ
ニ
テ
ィ
ー
・
地
域
文
化
の
再
生
、
県
外
か
ら
顧
客
を
招
き
も
て
な
す
態
度
や
行
動
の
動
機
づ
け
な
ど
︶
、
歴
史
遺
産
や
近
代
化
遺
産
の
掘
り
起
し
と
現
代
の
町
並
み
と
の
調
和
・
統
合
。
こ
う
い
っ
た
具
体
的
な
テ
ー
マ
に
対
し
て
も
、
当
セ
ン
タ
ー
の
教
員
が
そ
れ
ぞ
れ
の
市
や
商
店
街
の
皆
さ
ん
と
日
夜
取
り
組
ん
で
い
ま
す
。
情
報
発
信
活
動
と
し
て
は
、
各
種
講
演
会
・
セ
ミ
ナ
ー
の
開
催
、
講
師
の
派
遣
を
お
こ
な
っ
て
い
ま
す
。
当
セ
ン
タ
ー
の
教
員
ば
か
り
で
な
く
経
済
学
部
や
教
育
学
部
の
教
員
も
、
地
域
社
会
の
様
々
な
テ
ー
マ
に
対
し
て
専
門
家
と
し
て
、
責
任
あ
る
発
言
を
し
た
り
、
コ
ー
デ
ィ
ネ
ー
タ
ー
役
を
務
め
て
い
ま
す
。
た
と
え
ば
、
企
業
経
営
と
環
境
、
企
業
の
社
会
的
責
任
、
都
市
の
景
観
、
自
治
体
経
営
、
関
西
や
滋
賀
県
内
の
各
種
産
業
交
流
会
、
産
経
協
会
の
研
修
、
な
ど
種
々
の
テ
ー
マ
で
の
講
演
会
の
主
催
や
講
師
派
遣
で
す
。
今
春
︵
四
月
︶
か
ら
国
立
大
学
法
人
滋
賀
大
学
と
な
り
、
こ
れ
ま
で
以
上
の
社
会
貢
献
や
地
域
社
会
と
の
連
携
を
深
め
て
行
か
な
け
れ
ば
な
ら
な
く
な
り
ま
す
。
事
実
と
し
て
上
記
の
各
種
活
動
に
対
し
て
、
県
の
内
外
か
ら
益
々
当
セ
ン
タ
ー
へ
の
参
画
・
協
力
へ
の
依
頼
が
増
え
て
き
て
い
ま
す
。
そ
の
具
体
的
な
窓
口
で
あ
る
当
セ
ン
タ
ー
の
機
能
を
強
化
し
て
社
会
の
期
待
に
応
え
た
い
と
考
え
て
い
ま
す
。
そ
の
た
め
既
に
い
く
つ
か
の
体
制
整
備
や
催
事
計
画
を
推
進
中
で
す
。
ま
ず
当
セ
ン
タ
ー
の
研
究
員
の
大
幅
な
増
員
で
す
。
つ
ま
り
、
滋
賀
大
学
内
の
数
多
く
の
研
究
者
の
中
か
ら
、
こ
れ
ま
で
に
述
べ
た
よ
う
な
当
セ
ン
タ
ー
の
諸
活
動
の
拡
大
・
発
展
に
向
け
て
、
そ
れ
ぞ
れ
の
分
野
の
専
門
家
を
選
択
し
て
地
域
社
会
の
需
要
に
応
え
る
べ
く
人
的
資
源
の
ス
ト
ッ
ク
を
準
備
し
て
い
ま
す
。
他
方
こ
の
こ
と
が
、
研
究
者
に
対
し
て
は
地
域
連
携
を
通
し
て
、
理
論
研
究
を
現
実
の
社
会
で
実
証
す
る
機
会
を
提
供
す
る
こ
と
に
つ
な
が
る
と
確
信
し
て
い
ま
す
。
も
う
一
つ
大
き
な
動
き
と
し
て
、
湖
北
三
大
学
︵
滋
賀
大
学
、
滋
賀
県
立
大
学
、
長
浜
バ
イ
オ
大
学
︶
の
﹁
産
学
連
携
セ
ン
タ
ー
﹂
︵
当
セ
ン
タ
ー
も
含
む
︶
が
共
催
し
て
、
滋
賀
県
の
産
業
界
に
M
O
T
︵
技
術
経
営
︶
教
育
を
提
供
す
る
計
画
を
推
進
中
で
す
。
独
創
的
技
術
開
発
を
、
市
場
性
と
競
争
力
の
あ
る
独
創
的
製
品
開
発
に
つ
な
げ
、
そ
れ
を
市
場
で
成
功
さ
せ
る
た
め
の
ビ
ジ
ネ
ス
モ
デ
ル
を
作
り
上
げ
る
。
こ
の
一
連
の
プ
ロ
セ
ス
を
M
O
T
の
実
践
的
プ
ロ
グ
ラ
ム
で
提
供
し
よ
う
と
い
う
構
想
で
す
。
既
に
滋
賀
県
庁
を
は
じ
め
、
県
内
の
各
種
団
体
か
ら
注
目
を
集
め
て
い
ま
す
。
県
内
初
の
学
学
連
携
︵
湖
北
三
大
学
︶
を
ベ
ー
ス
に
し
た
産
学
一
体
と
な
っ
た
本
格
的
な
M
O
T
教
育
を
実
現
す
る
た
め
に
誠
意
努
力
を
続
け
て
い
ま
す
。
滋
賀
大
学
産
業
共
同
研
究
セ
ン
タ
ー
の
諸
活
動
に
対
し
、
大
学
を
あ
げ
て
協
力
を
頂
け
る
よ
う
お
願
い
し
て
こ
の
一
文
を
終
わ
り
ま
す
。
し が だ い
(14)
し が だ い
(15)
特 集 4
地域に生きる大学からの発信
「生涯学習に対応した大学の地域貢献」
梅 田 修
(生涯学習教育研究センター長)
特 集 4
地域に生きる大学からの発信
「産業共同研究センターのこれから」
林 廣 茂
(産業共同研究センター長)
2003年度「公開授業」風景