Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japar ユese
Soclety for the Sclence of
Deslgn
特 集
:
3D
プ リ
ン
トイ ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
On
the
Special
lssue
on
3D
Printing
Innovation
谷
口
俊 平
北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学
丁
ANIGUCHI
Shunpei
Japan
Advanced
Institute
of
Science
and Technology
1
.
は じめ に
3D
プリ ンタ が 多 くの メ デ ィアに 取 り上 げ ら れ
広
く
一
般
に認
知
さ
れ
てか ら
3
年
が
経
過 した
。
当
初
、一
過 性の
ブ
ー
ム と捉え る
意
見もあっ た が 産
業
から個 人ユ
ー
スにいた る 幅 広い分 野で
今
な
お
話 題
が
尽
きる こと は ない
。
最 近 は
3D
プ リンタ か ら 直 接 製 品
を出 力 する
DDM
(ダ イレク トデジ タ ルマニ ュ ファク チャ リン
グ)
が
注 目
さ
れ
、
既
に 金
属
加工 の分 野では 実 用 化 が 進 み 市 場 投
入に 至 る
事 例
も
報告
さ れて い る
。一
方
、
3D
プ リンタ を 使っ た
個 人
によ るモ ノ
作
り も
出
力
代 行
サ
ー
ビスや
作 品
公 開
、
販 売
、
共
有 な ど
Web
と結 びついた サ
ー
ビス の
充 実
が
進
ん で い る。
3D
プ
リンタ を 取 り巻 く環 境 は 確 実に実 用に
向
け 進ん で い る
一
方
、
本
格 的 普 及 に 向 け 解 決 し な け れ
ば
な ら ない課 題も
残
さ
れ
て い る。
精 度
・
強 度
・
造 形ス ピ
ー
ド
・
材 料コス ト
・
安全
性
な ど ハ
ー
ド
面
、
材 料の改 良 に 加 え
、
よ り
簡
単 に
3D
デ
ー
タ作成
を
支 援 す
る
ソ フ トウエ ア開 発 も 必 要で あ ろ う
。
問 題 を 抱 えつ つ
、
いさ さ か 期 待
感先
行では あ る
が
、
各分
野で
活用
へ の
模 索
が
広
が り
、
試 行
の
段 階
か ら 本 格 的 普 及へ と移 行 し
つ つ あ る
3D
プリ ンタと
、
それ を 取 り巻 く状 況 を 多 角 的 な 視 点
か ら分
析
す る 時 期 に きている と の 強い想い か ら
本特 集
号 を
企
画
し た
。
2.
構
成
技 術 的 面 に 注 目 が 集 中し が ちな
3D
プ リンタ だ が
、
今
回は よ
り 包 括 的 に 状 況 を 判 断 す る た め
、
最
新
の
活
用
事例
か ら周 辺
環境
も
含
め
幅広
い
分
野の専
門
家 に
執 筆
いた だいた
。
小
柴
等 氏
・
林 和 弘 氏は
、
我 が 国のサ
ー
ビ
ス学 関 連
政
策 か らの
視 点
から
、
3D
プリ ンタ が
社
会 実 装 さ れ る 有 用 性 を 「
身 近にあ
ふれる ことで
、
エ ン ドユ
ー
ザ に はこれ まで
実感
を もっ て理
解
さ
れ が た かった サ
ー
ビス
、
デ ザ インにつ いて
考
え る きっかけ
、
教
育ツ
ー
ル に も な ると考 えられ る」 と し
、
新た な プ ラッ ト フォ
ー
ムへ の期 待 を 述べ ていま す
。
川 上 勝 氏 は
、
「
科 学のキー
プ レ イ ヤー
」 と し て
3D
ブ リ ンタの
複 合 的 な 開 発 を 行っ て いる
山
形 大
学
の取 り
組
み につ い て
、
自 身
が 開 発 した タンパク 質 分 子 摸 型 (川上 モ デ ル
)
を例に医
療
や生
態 科 学 分 野で の最
新 事
例と共 に
近
い
将来
の
3D
プリン
タ
が も た
らす 革 新 的 進 歩につ い て
解
説して い ま す
。
西 村 大 氏 は
個
人のモ ノづ く
り文化
につ い て
一
般人
を 対
象
にし
た
3D
プ リンタ 体 験:]
一
ス を 実 例 に
、
3D
プ1
丿
ンタの具
体 的
なメ
1
丿
ッ ト と課題 につい て
、
パ
ー
ソ ナ ル ファブリケ
ー
ショ ンの視 点
にたっ た
解説
を して いま す
。
竹 田 太 志 氏は ワ
ー
クシ ョ ップ 形 式の
3D
プ リンタ を 広 く
一
般
に
普
及 させ る
取
り
組
み の
中
で
感
じ た 「
目
の
前
で
見
せ ることの重
要
性
」 につ い て
述
べ て い ま
す
。
五十 嵐
敏
郎 氏は回
転成
型の
専
門 家と し て
3D
プリ ンタ と 従 来
の
樹
脂
整
形 と の 比
較
か ら
3D
プ リン
タ
の
新
し い
産 業創 成
の
有 用
性と合 わせて
、
世 界の デ ザ イン展 示 会に み る
業
界の動 向につ い
て解 説 していま す
。
大
崎 拓
司 氏 に は
、
既 存 技 術の先 に あ る
3D
プリンタの本
格 的
普
及 に向 け
、
新 技 術 が も た ら す
、
よ り進 歩 的で
グ
ロ
ー
バル な
視
点
にたっ た
商 品 開発
・
戦 略
立
案
・
市 場 拡 大 に必 要 な 思 考
、
多
次
元的
視
点
・
発想 方 法に つ い て論 考いた だい た
。
最 後
に
、
永 井
・
谷
口に よる
3D
プ リン ト技 術 と デ ザ イン思 考
の
革 新性
につい て の 展望 を記 し
、
未 来の課 題にむ けて の方 向 性
を 示した。
3 .
最
後
に
これ らの
論 考
か ら
、
3D
プリン
タ
の モ ノづ く りに
留
まらない
幅 広
い
分
野 から の
展 望
、
普
及に
向
け た
技 術
的 な
問
題 が 示 さ れ
た
。
未成 熟
な
技
術 が
本 格
的に
普
及 す る 過
程
におい て
、
過 去の技
術 革 新
同
様
に
開
発
側
の
創 意
工
夫
が 求め られると
同
時 に
、
ユ
ー
ザ
ー
側
である デザイ ン の役 割 も 重 要 視 さ れている
。
本 特 集 号
が
3D
プリ ンタ とデザ イン の
役 害
U
につ い て再 考いた
だく きっ か け に な ればと 思 い ます
。
最
後
に
執 筆
いただいた
皆 様
と
、
本 特集 号
の
編集
に
関
して
終始
[
’
指導
頂き ま し た
拓殖
大
学
工
学 部
デザイ ン学
科
工藤 芳 彰 准 教 授
に厚 く
御礼 申
し上 げ ま す。
蔽
蘇
:
1
∵ ∵∴
∴
⊥
L
。