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中小企業支援ツール 中小企業支援ツール は 金融機関における中小企業支援の一助となることを目的に 自社製品開発などにより下請脱却に取り組んだものづくり中小企業の知財活用を調査 分析し 経営 事業上の課題を事業ライフステージごとに整理するとともに その課題解決に向け 知財活用の観点から考えられるアクシ

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Academic year: 2021

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(1)

Libertas Consulting Co., Ltd.

「中小企業支援ツール」

『中小企業支援ツール』は、金融機関における中小企業支援の一助となることを目的に、自社製品開発などにより下請脱却に取り組んだものづくり中小企業の知財活用を

調査・分析し、経営・事業上の課題を事業ライフステージごとに整理するとともに、その課題解決に向け、知財活用の観点から考えられるアクションを示したものである。具体 的な事例を掲載した『知財活用企業事例集』と併せて活用いただきたい。

(2)

Libertas Consulting Co., Ltd. 1      分野 経営方針 組織・人材 技術  販売 財務状況 (業績、売上推移など)  (経営者の考えなど)   (社内規程、人材育成など)  (研究開発など)  (市場、販路、デザイン、ブランド化など) 創業期  ・売上を目指す  ・ビジネスモデルの確立  ・知財戦略の策定  ・発明、開発成果の事業化  ・社内規程の整備(職務発明規程など)  ・秘密(発明のタネ)を守る社内組織づくり  ・従業員への知財教育  ・エッジの効いた技術の追求  ・二ッチ市場の分析、参入  ・ノウハウの秘匿(先使用権の活用)  ・特許の取得  ・販路開拓  ・ブランド、デザインの創出 成長期  ・売上は増加  ・利益は赤字  ・キャッシュフローはマイナス  ・PR費の創出が活発  ・知財戦略の策定  ・利益の確保  ・投資の回収(特許費用の回収を含む)  ・価格決定主導権を握る  ・グローバル展開  ・知財中核人材の育成  ・知財管理体制の構築  ・従業員への知財教育  ・他社との知財権の取り決めを明確化  ・産学、産産の共同開発による技術力向上  ・他社へのライセンスによる市場拡大  ・販路拡大 ・ブランド構築   成熟期  ・売上は伸びが鈍化  ・利益は確保  ・キャッシュフローは黒字化  ・業界シェア、売上高は達成  ・投資の回収、再投資  ・価格決定主導権の維持  ・新商品・新事業の創出  ・グローバル展開  ・事業承継  ・M&A  ・知財管理体制の維持 ・知財中核人材の後継者選定および教育  ・コア技術を活用した新分野参入 ・他社の補完技術等を活用した技術創出  ・開放特許、休眠特許の有効活用  ・知財・標準化戦略の活用  ・新たな販路拡大  ・販路の再編(収益率の確保)  ・ブランドの利用 衰退期  ・売上は減少  ・PR費、設備投資は少ない  ・キャッシュフローは最高  ・事業承継  ・M&A  ・新事業の立ち上げ  ・後継者への経営者教育  ・特許等、技術の現在価値評価  ・コア技術を活用した新分野参入  ・他社の補完技術等を活用した技術創出  ・業務提携  ・事業再編  ・ブランドの再生、再利用 ライフステージ

中小企業支援ツール(中小企業のライフステージごとの実践的な知財活用)

(3)

Libertas Consulting Co., Ltd. 2 創業期における知財を活用した経営のポイント 知的財産権知識の習得・オープン&クローズ戦略方針の策定 主な失敗例 無防備な社内製造現場の見学、サンプルや図面等の持ち出しによる秘密の流出など。

主な課題と解決策

分野 課題 アクション 経営方針 (オープン&クローズ戦略) 知財戦略の策定 ノウハウを特許等で守るか、ブラックボックス化する。 ・事業戦略と連動した知財戦略の検討(権利化の要否、出願のタイミングなど) ・ノウハウの模倣困難性、費用対効果を考慮した戦略の策定 経営方針 アイデアの事業化 アイデアを権利化しても、商品化にも苦労する。さらに、商品化を乗り越えても、販路がないと売上が上がらない。 ・市場調査、先行技術調査による事業性の検討 ・商品の対象顧客を定め、顧客層に適った販路開拓 組織・人材 社内規程の整備 開発担当者のやる気を引き出しつつ、開発担当者と特許でもめることを防ぎたい。 ・会社と従業員双方が納得できる「職務発明規程」の策定 組織・人材 情報漏えいの防止 開発関係者が発明のタネを保有しており、秘密が漏れないかが心配である。 ・徹底して秘密を守る社内教育、組織づくりが重要 ・専門家による初心者に理解しやすい知財の研修会の開催 技術 ノウハウの重要性の認識 社内で気づいていない自社の強みを見出せていない。他社との優位性、差別化を図りたい。 ・先行技術調査による優位性の確認と権利の保護 ・競合分析調査による自社技術のポジショニングの把握 販売 販路獲得 特許をとって商品化したが、モノを売るための販路が欲しい。 ・展示会やマッチングフェアを活用した、顧客ニーズの把握、販路開拓      分野 経営方針 組織・人材 技術  販売 財務状況 (業績、売上推移など)  (経営者の考えなど)   (社内規程、人材育成など)  (研究開発など)  (市場、販路、デザイン、ブランド化など) 創業期  ・売上を目指す  ・ビジネスモデルの確立  ・知財戦略の策定  ・発明、開発成果の事業化  ・社内規程の整備(職務発明規程など)  ・秘密(発明のタネ)を守る社内組織づくり  ・従業員への知財教育  ・エッジの効いた技術の追求  ・二ッチ市場の分析、参入  ・ノウハウの秘匿(先使用権の活用)  ・特許の取得  ・販路開拓  ・ブランド、デザインの創出 ライフステージ

創 業 期

(4)

Libertas Consulting Co., Ltd. 3 成長期における知財を活用した経営のポイント 当社技術力を武器に、知財面から収益力、市場シェアを伸ばす策を検討 主な失敗例 出願を急いだため、公開により関連特許が出された、侵害を受けたなど。

主な課題と解決策

分野 課題 アクション 経営方針 (オープン&クローズ戦略) 知財戦略の策定 特許出願かノウハウによる秘匿かの判断に迷いがある。 ・知財専門家(弁理士)へ相談 経営方針 知財戦略の策定 利益の確保 特許で保護された製品が予想以上にヒットし、自社の供給能力に限界があり、需要に対応できない。 ・競合他社にライセンスし、市場拡大することも戦略の一つ 経営方針 知財戦略の策定 大手企業等との共同開発によるコア技術の実用化が進んでおり、特許など権利保護を考えたい。 ・学会の発表前の権利化 ・研究機関や大手企業と知的財産権の取り決めの明確化 組織・人材 知財中核人材の育成 コア技術力、市場競争力を把握し、知財活用を踏まえた経営戦略を策定したい。 ・知的財産セミナーなどを活用した知財特許中核人材の育成 ・自社技術の市場競争力分析および経営戦略への活用 組織・人材 知財中核人材の育成 社内に知的財産に関する知識の理解者が不在のため、特許出願等について弁理士に相談することすらできない。 ・知的財産に詳しい開発担当者を採用(あるいは専門人材支援制度の活用) ・従業員への知的財産教育(特許庁等が主催するセミナー活用) 技術 産学、産産の共同開発による技術力向上 工場見学者や産業スパイからノウハウが漏えいすることを防ぎたい。 ・工場見学者の立ち入り制限 ・取引先に提供したサンプルの事後廃棄の確認(分析、解体、秘密 情報等の漏えい防止)      分野 経営方針 組織・人材 技術  販売 財務状況 (業績、売上推移など)  (経営者の考えなど)   (社内規程、人材育成など)  (研究開発など)  (市場、販路、デザイン、ブランド化など) 成長期  ・売上は増加  ・利益は赤字  ・キャッシュフローはマイナス  ・PR費の創出が活発  ・知財戦略の策定  ・利益の確保  ・投資の回収(特許費用の回収を含む)  ・価格決定主導権を握る  ・グローバル展開  ・知財中核人材の育成  ・知財管理体制の構築  ・従業員への知財教育  ・他社との知財権の取り決めを明確化  ・産学、産産の共同開発による技術力向上  ・他社へのライセンスによる市場拡大  ・販路拡大 ・ブランド構築   ライフステージ

成 長 期

(5)

Libertas Consulting Co., Ltd. 4 成熟期における知財を活用した経営のポイント 市場ニーズを踏まえて、知財によるブレイクスルーを検討 主な失敗例 中国製の侵害品、模倣品の流出など。

主な課題と解決策

分野 課題 アクション 経営方針 価格決定主導権の維持 特許期間が切れても、収益を確保していきたい。 ・新開発技術へもオープン&クローズ戦略を死守 ・他社に乗り換えられないようにするためのブランド価値の向上 経営方針 グローバル展開 海外展開に向け、外国での権利取得を相談したい。 ・展開対象国における知財権制度の違いを考慮し、権利取得戦略を構築 ・専門家との連携 経営方針 グローバル展開 海外展開に向け、自社技術が漏えいしないようにしたい。 ・中核技術やノウハウが詰まった部品は、海外のパートナー企業での生産を避け、自社工場内生産の実行 ・または、中核部品のみ国内生産し、対象国へ輸出する等 技術 コア技術を活用した新分野参入 コア技術を活用して、新分野での新製品開発を検討したい。 ・継続的な他社技術動向調査や先行技術調査の実施 技術 他社の補完技術等を活用した技術創出 他社の開放特許や休眠特許等の積極的に活用して、新製品を創出したい。 ・金融機関等のマッチングサービス活用、大企業の開放特許や休眠特許の活用 ・技術創出と併せて、事業化に向けた販路開拓にも留意      分野 経営方針 組織・人材 技術  販売 財務状況 (業績、売上推移など)  (経営者の考えなど)   (社内規程、人材育成など)  (研究開発など)  (市場、販路、デザイン、ブランド化など) 成熟期  ・売上は伸びが鈍化  ・利益は確保  ・キャッシュフローは黒字化  ・業界シェア、売上高は達成  ・投資の回収、再投資  ・価格決定主導権の維持  ・新商品・新事業の創出  ・グローバル展開  ・事業承継  ・M&A  ・知財管理体制の維持 ・知財中核人材の後継者選定および教育  ・コア技術を活用した新分野参入 ・他社の補完技術等を活用した技術創出  ・開放特許、休眠特許の有効活用  ・知財・標準化戦略の活用  ・新たな販路拡大  ・販路の再編(収益率の確保)  ・ブランドの利用 ライフステージ

成 熟 期

(6)

Libertas Consulting Co., Ltd. 5 衰退期における知財を活用した経営のポイント 当社技術力を活用し、社員、取引先のための事業継続の策はないか? 主な失敗例 知的財産を考慮していなかったため、納得いく事業譲渡や事業再編が行えなかった。

主な課題と解決策

分野 課題 アクション 経営方針 事業承継 承継事業に関連する知的財産を特定したい。 ・弁理士などの専門家や金融機関との連携 経営方針 事業承継、M&A 売上の伸び悩みなどから、事業の再構築をしたい。 (企業売却、企業買収) ・専門家支援 ・自社及び対象企業の知的財産(技術)等の現在価値評価 経営方針 M&A 事業発展と雇用継続のため、知財を含めて事業売却を検討したい。 ・課題に応じた専門家への相談 組織・人材 後継者への経営者教育 後継者に知的財産を含めた経営者教育を受けさせたい。 ・特許庁等が主催するセミナーの活用 技術 コア技術を活用した新分野参入 強みを生かして、新商品・新事業を創出したい。 ・コア技術や保有技術を活かせる成長分野参入の検討 ・商品開発と併せて、販路開拓にも留意      分野 経営方針 組織・人材 技術  販売 財務状況 (業績、売上推移など)  (経営者の考えなど)   (社内規程、人材育成など)  (研究開発など)  (市場、販路、デザイン、ブランド化など) 衰退期  ・売上は減少  ・PR費、設備投資は少ない  ・キャッシュフローは最高  ・事業承継  ・M&A  ・新事業の立ち上げ  ・後継者への経営者教育  ・特許等、技術の現在価値評価  ・コア技術を活用した新分野参入  ・他社の補完技術等を活用した技術創出  ・業務提携  ・事業再編  ・ブランドの再生、再利用 ライフステージ

衰 退 期

(7)

Libertas Consulting Co., Ltd. 6 「下請け脱却を目指す自社製品開発に向けた知財 に係る中小企業支援ツール確立事業」 平成29年3月 経済産業省関東経済産業局 (請負先)株式会社リベルタス・コンサルティング

参照

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