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Title
読みに困難のある児童への読みの指導の実践研究
Author(s)
岩永, 久子; 綿巻, 徹; 笹山, 龍太郎
Citation
教育実践総合センター紀要, 11, pp.289-298; 2012
Issue Date
2012-03-20
URL
http://hdl.handle.net/10069/29637
Right
NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
実 践 研 究
読 み に 困 難 の あ る 児 童 へ の 読 み の 指 導 の 実 践研
究
岩 永 久 子 ( 長 崎 大 学 大 学 院 教 育 学 研 究 科 教 職 実 践 専 攻 ) 綿 巻 徹 ( 長 崎 大 学 大 学 院 教 育 学 研 究 科 ) 笹 山 飽 太 郎 ( 長 崎 大 学 大 学 院 教 育 学 研 究 科 ) 小学校 3年用国籍教科書の単元の多くは非分かち書きの漢字かな混じり文で印 刷されており、このような文章が流暢に閉めるようになるには、単語や文節を高 速で再肥するスキノレの熟達と、漢字の習得が不可主だと考えられる.本研究は、 分かち書き、文の折り返しの2点に注目して文の観毘性を変化させた3種類の小 冊子形式の教材を作成し、通常学級に在籍する臨み困躍のAD/H D小学校 3年生男 児2
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に音院個別指導を行った.約3
か月間に、約2
0
分聞の音院指導を5
回 反 復 実施した結果.両対車児の読みスキノレが上遣した.また、毎指導径の感想文には、m
みスキルの上達と、学習への興味・関心の高まりを示す配述が綴られていた. 担任への全指導期間桂の聞き取りでは、読みの上遣や学習に取組む態度の変化が 路られていた.終わりに、この音続個別指導のどの要因が臨みスキルの上遣に寄 与したかを‘単語高速再認スキル、個別指導の必要性という視点から考察すると ともに.続みの上遣が対車児の自信平意欲にどのような変化をもたらしたかを考 察した. キーワード 読みの指導、 AD/HD、流暢性、単路高速再隠、興味 関心 学校教育法の改正により、2007
年4
月 か ら 、 障 害 児 教 育 は こ れ ま で の 特 殊 教 育 か ら 特 別 支 援 教 育 へ と 大 き く 転 換 し た 。 特 別 支 銀 教 育 の 本 格 実 施 に と も な い 、 通 常 の 学 級 に 在 籍 す る 特 別 な 教 育 的 ニ ー ズ を 有 す る 児 童 生 徒 へ の 教 育 、 支 援 の 充 実 と い う 新 た な 課 題 が 、 知 的 障 害 、 病 弱 、 肢 体 不 自 由 等 の 児 童 生 徒 へ の 教 育 に 加 え ら れ た . 文 部 科 学 省(
2
004
)の 全 国 実 態 調 査 に よ れ ば 、 小
・中学 校 の 通 常 の 学 級 に 在 籍 す る 特 別 な 教 育 的 ニーズ の あ る 児 童 生 徒 の 割 合 は 6.3%で 、 そ の う ち 4.5% は 学 習 面 に 著 し い 困 難 を 示 す 児 童 生 徒 で あ る . 通 常 学 級 で の 指 導 は 、 こ れ ま で 以 上に細やかな配慮が必要となる。 小 学 校 に 入 学 す る と 、 児 童 は 、 読 み 、 書 き 、 計 算 ( い わ ゆ る ア カ デ ミ ッ ク ス キ ノレ)の学習を始める。それにあわせて教科の学習も始まる固読みと書きの学習は、 全 て の 学 習 の 基 礎 で あ り 、 そ れ に 問 題 が あ る と 続 解 や 作 文 の 学 習 、 教 科 の 学 習 に 困難や遅れを生じる。今回、米国では、 ReadingFirst (まず読みから)イニシア チ プ が 、 学 習 面 に 問 題 の あ る 児 童 へ の 教 育 プ ロ グ ラ ム と し て 展 開 さ れ て い る 。 こ の 教 育 プ ロ グ ラ ム は 、 幼 稚 園 か ら 小 学 校3年 生 ま で の 児 童 を 対 象 に 、 読 み に 関 す る 実 在 研 究 に 裏 づ け さ れ た 指 導 を 行 う こ と に よ っ て 、 学 習 困 難 児 や 学 業 不 毎 児 の 発 生 を 未 然 に 予 防 し よ う と す る も の で あ る (U.S. Department of Educat叩n,2
0
1
2
)
, こ の プ ロ グ ラ ム の 読 み 指 導 の 柱 と な っ て い る の は 、 1)音韻の自覚化、2
)
-289銃 み と 綴 り の 対 応 規 則
(
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、3
)
流暢性、4
)
舘妻、5
)
理 解 に 関 す る 指 導 である。 本 研 究 は 、 通 常 学 級 に 在 籍 す る 読 み 書 き に 困 難 の あ る 小 学 校3年 生2名 に 対 し て 行 っ た 音 読 個 別 指 導 に つ い て 報 告 す る 。 こ の 実 践 研 究 は 、 指 導 の 対 象 と な っ た 2名 の 学 習 行 動 の 行 動 観 察 に よ る ア セ ス メ ン ト と 、 音 読 の 統 暢 性 を 向 上 さ せ る た め の 個 別 指 導 か ら な っ て い る 。 以 下 で は 、 ま ず 初 め に 、 「 学 校 教 育 実 践 実 習 1Jで 行 っ た ア セ ス メ ン ト の 結 果 の 要 約 を 提 示 し 、l
1
:
.
に、「学校教育実践実習n
Jで行っ た 音 読 指 導 の 内 容 と そ の 結 果 に つ い て 検 討 す る 。 I 学 校 教 育 実 践 実 習 Iの 要 約 5月 か ら 7月 上 旬 ま で の 約2か月間、 X 小 学 校 3年 Y 組 全 員 22名 の 学 校 生 活 全 般 を 観 察 し た 。 こ の 観 察 で は 、 読 み 書 き に 困 難 の あ る 2名 に 特 に 焦 点 を あ て て 学 習 行 動 や 学 級 行 動 を 記 録 し た 。 国 語 科 の 授 業 の 様 子 ( 観 察 機 会 10回 ) は 次 の とおりであった。 対 象 と し た2名 に は 共 通 し て 、 一 文 字 ず つ ゆ っ く り 読 む 、 文 節 を 正 し く 区 切 る こ と が で き な い と い う 特 徴 が あ っ た 固 ま た 、 助 詞 や 文 末 ( 助 動 詞 ) を 間 違 っ て 読 む こ と が 多 か っ た が 、 教 員 が 文 節 ご と に 区 切 り 線 を 入 れ 、 漢 字 に ノ レ ピ を ふ っ た 文 を使って反復練習させると、ある程度正しく読めた。書字は、ひらがなを多用し、 特に、横画の多い漢字(例えば、「宿Jr
漢J)を 正 し く 書 く の が難 し く 、 画 数 の 多 い 字 を 書 く と マ ス か ら は み 出 し て 書 く こ と が 多 か っ た 。 特 殊 音 節 は 、 読 み と 書 き の両方が困難で、穂、写はとても苦手であった。 個人特有の特徴としては、 A児は そ の 日 の 気 分 に よ っ て 授 業 に 対 す る 意 欲 や 態 度 に 差 が 出 る と い う 特 徴 が あ っ た . ま た 、 漢 字 を 書 字 す る 際 に は 、 そ の 漢 字 を ひ と 目 見 て 書 く の で は な く 、 一 酉 ず つ 見 て 書 く と い う 特 徴 が あ っ た 。 一 方 、B
児に は 、 注 意 集 中 が 困 難 で 、 授 業 の め あ て を 明 確 に つ か め な い と い う 特 徴 が あ っ た 。 一斉読みの際には、教科書を見ていても、声に出して読むということはなかった。 指 導 補 助 者 が 読 む べ き 文 字 列 を 指 で 示 し て や る と 、 指 さ さ れ た 箇 所 を 目 で 追 う こ と は す る も の の 、 そ れ を 声 に 出 し て 読 む こ と は な か っ た 。 E 銃 み 指 導 に 関 す る 実 践 研 究 続 み の 障 害(
ReadingD
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は 、 学 習 障 害(
LearningD
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)
の中核 と な る 特 徴 も し く は 障 害 と さ れ て い る ( 米 国 精神医学会、 2002)。読み障害は、 単 独 で み ら れ る こ と も あ る し 、 算 数 障 害 も し く は 寄 字 表 出 障 害 と 合 併 し て み ら れ る こ と も あ る 。 読 み 障 害 は 学 習 障 害 の 5例中4伊lに み ら れ 、 米 国 で は 学 齢 期 児 童 の約4
%
に み ら れ る と さ れ て い る 。 学 習 能 力 障 害(
LearningD
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)
は、 1960年 代 初 頭 、 米 国 で 重 度 障 害 児 か ら 軽 度 障 害 児 へ の 教 育 的 関 心 が 高 ま る 中 で 普 及 し た 教 育 的 、 行 政 的 概 念 で あ る 。 文 部 科 学 省 (2004)は学習障害を、 f全 般 的 な 知 的 発 達 に 遅 れ は な い が 、 聞 く 、 話 す 、 読 む 、 書 く 、 計 算 す る 又 は 推 論 す る 能 -290-力 の う ち 特 定 の も の の 習 得 と 使 用 に 著 し い 困 難 を 示 す 様 々 な 状 態Jで、「視覚障害、 聴 覚 障 害 、 知 的 障 害 、 情 緒 障 害 な ど の 障 害 や 、 環 境 的 な 要 因 が 直 接 的 な 原 因 と な る も の で は なbリ
(
8
頁)と定義している。 米国では、 2001年 に 大 統 領 署 名 さ れ た NoChild Left Behind (落ちこぼれな し ) 法 を 具 現 化 し た 教 育 政 策 の1っ と し てReadingFirstが あ る 。 こ れ は 、 音 韻 の 自 覚 化 、 読 み と 綴 り の 対 応 規 則 、 流 暢 性 、 語 葉 、 理 解 に 関 す る 5つ の 指 導 を 構 成 要 素 と す る 指 導 で あ る 。 読 み と 綴 り の 聞 の 対 応 関 係 が 極 め て 複 雑 な 英 語 の 学 習 で は 、 そ う し た 対 応 規 則 の 指 導 は 極 め て 重 要 な 意 味 を も っ 。 一 方 、 日 本 語 の 読 み 書 き に お い て は 、 と り わ け 、 小 学 校 低 学 年 段 階 で は 、 学 年 配 当 の 漢 字 を 習 得 す る こ と と 合 わ せ て 、 か な 文 字 を 流 暢 に 駆 使 で き る よ う に な る こ と が 読 み 書 き の ベ ー ス と な る . 分 か ち 書 き さ れ て い な い か な 書 き の 文 章 は 極 め て 読 み に く い 文 章 で あ るが、小学校3年生の国語教科書では、 11単 元 中 の9単 元 が 非 分 か ち 書 き の 漢 字 か な 混 じ り 文 で あ る 。 そ の た め 、 小 学 校 3年 以 降 の 国 語 科 の 指 導 で は 、 ど の 児 童 も 、 非 分 か ち 書 き の 漢 字 か な 混 じ り 文 を あ る 程 度 流 暢 に 読 み 書 き で き る よ う に な っていることが指導の前提となる。 読 み 書 き の 障 害 や 困 難 は 、 単 に 学 力 に 問 題 を 生 じ さ せ る だ け で な く 、 二 次 的 障 害 も 生 じ さ せ る ( 宇 野 ・ 春 原 ・金 子・Wydell、2006)。 つ ま り 、 読 み 書 き で 失 敗 経 験 を 重 ね る こ と に よ る 自 信 や 意 欲 の 喪 失 は 、 読 書 量 の 減 少 と そ れ に よ る 語 業 や 知 識 の 習 得 の 停 滞 を も た ら し た り 、 周 囲 か ら の 批 判 や 無 理 解 は 不 適 応 や 心 理 的 問 題 の 発 生 を 引 き 起 こ す 可 能 性 が あ る 。 こ の よ う に 、 読 み 書 き の 障 害 や 困 難 の 早 期 発 見 と 早 期 介 入 教 育 は 小 学 校 低 学 年 教 育 の 極 め て 重 要 な 課 題 で あ る 。 米 国 で は 早 期 か ら 指 導 を 始 め る こ と で 読 み 書 き の 困 難 を 予 防 し よ う と す る 試 み が 始 ま っ て い る 固 読 み 障 害 を 含 む 学 習 障 害 の 児 童 に 対 す る 取 組 の1つ は 先 に 述 べ たReadingFirstで あ る が 、 こ の ほ か に 、 ア セ ス メ ン ト と 指 導 を 直 結 し た 新 し い 指導モデノレとしてResponseto Intervention (RTI)が普及しつつある。 RTIは 科 学 的 根 拠 に 基 づ い た 指 導 方 法 の 探 求 と 実 践 、 そ の 評 価 を め ざ す も の で あ り 、 読 み書きの困難の外的要因(教材の性質や教え方、環境設定等)や内的要因を探り、 評 価 す る こ と に よ っ て 、 学 習 困 難 の 諸 要 因 を 多 角 的 に 捉 え て い こ う と す る 試 み で ある (NASDSEand CASE,
2006),
RTIに よ る 指 導 は 、 学 級 の 気 に な る 15%程 度 の 子 ど も に グ ル ー プ 指 導 を 行 い 、 そ れ で も 成 果 が 上 が ら な い 5%程 度 の 子 ど も には集中的偲別指導を行う指導モデノレである。またそれは、児童生徒の教育的ニ ー ズ に 応 じ て 、 児 童 生 徒 に 提 供 す る 教 材 や 指 導 法 を 調 節 (accom modation)する こ と を 指 導 の 柱 の 1っとしている。 そ こ で 、 本 実 践 研 究 で は 、 以 上 のReadingFirstとRTIの考えをもとにして、 通 常 学 級 に 在 籍 す る 読 み 困 難 の 小 学 校3年 生 に 、 視 認 性 ( 一 目 見 た と き の 読 み 取 り や す さ ) を 調 節 し た 複 数 の 種 類 の 漢 字 か な 混 じ り 文 を 使 っ た 音 読 個 別 指 導 を 試 み、その効果を検討することにした。 -291ー方 法 対 象 児
対 象 児 2名 は い ず れ も 診 断 名 がAD/H Dで 、 国 語 科 の 読 み 書 き に 困 難 を 有 し て いる X小 学 校 3年生男児である。 2名の特徴は以下のとおりである。
A児 8歳3か月の男児で、 WIsc-m のIQはFIQ75(VIQ71、PIQ85)で、 群 指 数 か ら は 、 言 語 理 解 、 注 意 記 憶 、 視 空 間 認 知 に 弱 さ が 認 め ら れ た 。 学 習 行 動 は、ひらがな、カタカナ、漢字の読み書きが困難で、文字の書き方が雑であった。 算 数 は 、 計 算 に 意 欲 的 に 取 組 む が 、 算 数 文 章 題 、 理 科 、 社 会 科 で は 文 章 理 解 に 困 難 が あ っ た 。 粗 大 運 動 と 手 先 に 不 器 用 さ が あ り 、 ボ ー ノ レ 運 動 や は さ み の 使 い 方 な ど が 苦 手 で あ っ た 。 学 級 行 動 は 、 作 業 が 思 う よ う に 進 ま な い と 不 機 嫌 に な り 、 机 や 床 に 伏 せ て し ま うことがあり、「おればかやもん。どうせだめやもん」が口癖で あ っ た 。 休 み 時 間 は 友 だ ち と 外 で 遊 ぶ よ り も 一 人 で 自 由 帳 に 絵 を 描 く こ と が 好 き であった。本児の長所は、初対面の人にも自分から話しかける人慎っこさである。 国 語 科 の 学 習 目 標 は ひ ら が な 、 カ タ カ ナ 、 漢 字 の 読 み 書 き 、 文 章 を 流 暢 に 読 め る よ う に な る こ と 、 自 分 の 気 持 ち ゃ 考 え を 文 章 で 書 け る こ と で 、 学 級 行 動 の 目 標 は 他 児 と 仲 良 く で き る よ う に な る こ と で あ る 。
B児 8歳2か月の男児で、 WIsc-mのIQはFIQ93(VIQ85、PIQI04)で、 群 指 数 か ら は 言 語 理 解 、 注 意 記 憶 に 弱 さ が 認 め ら れ た 。 国 語 科 の 学 習 で は 、 声 に 出 し て 文 章 を 読 む こ と や 漢 字 の 読 み 書 き 、 聞 い て 理 解 す る こ と が 函 難 で あ っ た 。 計 算 に は 意 欲 的 に 取 り 組 む が 、 算 数 文 章 題 の 理 解 が 不 十 分 な た め 、 個 別 指 導 を 受 け て い た 。 注 意 の 持 続 が 短 く 作 業 を 根 気 強 く 続 け る こ と や 、 身 の 回 り の 整 理 整 頓 が 苦 手 で 、 集 団 行 動 場 面 で は 突 発 的 な 行 動 が み ら れ 、 友 だ ち か ら 注 意 さ れ る こ と が 多 々 見 ら れ た 。 本 児 の 長 所 は 体 育 が 得 意 な こ と で 、 昼 休 み は た い て い 友 だ ち と 外 で 遊 ん で い た 。 国 語 科 の 学 習 目 標 は 、 ひ ら が な 、 カ タ カ ナ 、 漢 字 の 読 み 書 き 、 文 章 を 流 暢 に 読 め る よ う に な る こ と で あ る 。 学 級 行 動 の 目 標 は 、 整 理 整 頓 が で き る こ と 、 言 葉 で 自 分 の 気 持 ち を 説 明 で き る よ う に な る こ と で あ る 。 音 読 指導用 教 材 文 の 作 成 教 材 文 の 作 成 に 先 立 っ て 、 文 字 組 み の 視 認 性 ( 例 え ば 、 文 字 サ イ ズ 、 行 問 、 分 か ち 書 き の 使 用 の 有 無 ) を 観 点 に し て 、 光 村 図 書 の 1年 か ら 3年 ま で の 国 語 教 科 書を比較した。 1年 用 「上」 は 文 字・行聞が大きく、 25単元中2単 元 が 一 行 一 文 節 文 で 、 残 り 全 て が 分 か ち 書 き で あ る 。 非 分 か ち 書 き が 出 て く る の は 2年用 f上」 か ら で あ る が
u
上 」 は6単 元 中2単元、「下 J は7単 元 中3単元)、 1年用より も、 1行 当 た り の 文 字 数 が 多 く 、 文 字 サ イ ズ も 小 さ く な っ て い る 。 対 象 児 の 学 年 で使う 3年 用 は11単 元 中9単元が非分かち書きで、行問、文字サイズが小さく、 文 節 の 途 中 で 文 字 列 が 折 り 返 さ れ て い る 文 も あ る ( 個 別 指 導 し た 単 元 で は1ペ ー ジ13~14行のうち、 2~3行が文節途中の折り返しである)。このように、 3年用 の 国 語 教 科 書 は 、 行 問 、 非 分 か ち 書 き 、 文 節 途 中 で の 文 の 折 り 返 し な ど 、 読 み に 292ー困 難 の あ る 児 童 に は 、 文 字 列 の 中 か ら 単 語 や 文 節 を 高 速 再 認 す る ( 高 速 で 読 み 取 る)ことが難しい可能性がある。 音 読 指 導 の 教 材 文 は 、 光 村 図 書 (201l) の 『 国 語 三 上 わ か ば 』 の 単 元 の う ち 、 対 象 児 が 未 学 習 の 単 元 「 い ろ は に ほ へ とJ(今江祥智作)から計18文 を 抜 き 出 し て 作 成 し た 。 各 6文 か ら な る 3種 類 の 小 冊 子 、 つ ま り 「 非 分 か ち 書 き 文J
r
分か ち書き文Jr
一 行 一 文 節 文Jの 小 冊 子 を 作 成 し た 。 非 分 か ち 書 き 文 小 冊 子 は 1行 の 文 字 数 、 行 問 、 改 行 を 教 科 書 ど お り に し 、 分 か ち 書 き 文 小 冊 子 は 文 節 聞 に1文 字 分 の ス ベ ー ス を 入 れ 、 一 行 一 文 節 文 小 冊 子 は 文 節 ご と に 改 行 す る 形 に し た 。 こ れらの小冊 子 は 、 一 行 一 文 節 文 〈 分 か ち 書 き 文 < 非 分 か ち 書 き 文 の 順 に 、 単 語 や 文節の視認性が低くなっていると推測される。 指導の 進 め 方 9月から 1l月 ま で の 約 3か 月 間 に 、 事 前 テ ス ト 、 音 読 指 導 、 事 後 テ ス ト 、 事 後 調 査 の 順 に 行 っ た 。 事 前・事 後 テ ス ト に は 「 小 学 生 の 統 み 書 き ス ク リ ー ニ ン グ 検 査J(宇野ら、 2006)を使った。音続指導は、 3冊 の 小 冊 子 ( 計18文 ) を 教 材 に して計5回行った。 1セ ッ シ ョ ン は45分間で、前半20分 と 後 半20分に区切り、A
児は音読指導、書字指導の順に、B
児 は 書 字 指 導 、 音 続 指 導 の 順 に 行 っ た 。 音 読 指 導 は 第 一 著 者 が 行 い 、 書 字 指 導 は 特 別 支 援 教 育 担 当 教 員 が 行 っ た ( 書 字 の 指 導 も 対 象 児 の 音 読 ス キ ル の 上 達 に 寄 与 し て い る は ず で あ る が 、 書 字 指 導 に 関 す る 結果は本論文の射程外とした)。 音 読 指 導 指 導 の 冒 頭 に、本時の流れをスケジューノレカードで示した 。 小 冊 子 に よ る 指 導 は 、 非 分 か ち 書 き 文 、 分 か ち 書 き 文 、 一 行 一 文 飾 文 の 順 に 行 っ た 。 小 冊 子 を 自 分 で め く っ て 音 読 さ せ た 。 読 み 方 の わ か ら な い 漢 字 に 遭 遇 し た 時 に は 、 そのつど指導者が読み方を教えた。毎セッション終了後、学習の娠り返りとして、 本 時 の 学 習 で わ か っ た こ と や で き た こ と 、 そ の 時 の 気 持 ち な ど を 感 想 文 と し て 書 かせた。その後、 トークンエコノミーとして頑張りシールを貼らせた。 書 字 指 導 市阪のワークシート(村井、 2010)で 指 導 し た 。 第 1、2セッショ ンで助詞「をJr
は 」 を 選 ぶ 練 習 、 第3セ ッ シ ョ ン で は 鋤 音 、 促 音 を 書 く 練 習 を させた。第4、5セ ッ シ ョ ン で は 1年 配 当 漢 字8字を7ス内に書く練習をさせた。 評価テスト、感 想 文 ・ 質 問 紙 、 担 任 へ の 聞 き 取 り 評価子スト 指 導 の 効 果 を 測 る た め に 、 「 小 学 生 の 読 み 書 き ス ク リ ー ニ ン グ 検 査J(宇野ら、 2006)を 指 導 前 、 指 導 後 に 実 施 す る と も に 、 担 任 が 単 元 終 了 後 と 学 期 末 に 実 施 し た 国 語 科 観 点 別 学 習 状 況 診 断 テ ス ト 「 国 語AテストJ(jE進社、 201l) を 参 照 さ せ て も ら っ た 。 後 者 の 観 点 別 診 断 テ ス ト は 評 価 得 点 が 100点 満 点 中 の 何 点 か を 知 る テ ス ト で 、 前 者 の ス ク リ ー ニ ン グ 検 査 は 標 準 化 集 団 内 に お け る 対象児の相対的位置をパーセンタイノレ値で知るテz
トである固 対 象 児 へ の 感 想 文 ・ 質 問 紙 毎 指 導 後 に さ せ た 感 想 文 で は 、 国 語 ノ ー ト に 自 由 -293ー記 述 形 式 で 、 今 日 学 習 し た こ と 、 で き る よ う に な っ た こ と 、 ど ん な 気 持 ち だ っ た かの3点について書かせた。全指導期間終了後の意欲、態度の変化を知るために、 7個 の 質 問 項 目 か ら な るA4版 I枚 の 質 問 紙 を 作 成 し た ロ こ の 質 問 紙 は 、 長 瀬 (2003) の 「 関 心 ・ 興 味J
r
意 欲 的 な 取 り 組 み 態 度Jr
効 果Jr
ニーズ」の 4観 点 の質問項目を参考にして作成した。本質問紙は、「そう思わない」から「とてもそ う思う」の1つ に 丸 を つ け る 4ポ イ ン ト リ ッ カ ー ト 尺 度 の 質 問6項目と、 11個の 選 択 肢 の 中 か ら 重 複 回 答 可 能 な 質 問1項目とで構成した。 担 任 へ の 聞 き 取 り 全 指 導 期 間 が 終 了 後 、 対 象 児 の 学 習 意 欲 等 に 関 す る 評 価 を 担 任 か ら 聴 き 取 り し た 。 主 に 、 個 別 指 導 に よ っ て 学 習 意 欲 や 態 度 に 変 化 が あ っ た か 、 他 の 教 科 学 習 の 意 欲 、 態 度 に 変 化 が あ っ た か を た ず ね た 。 結 果 事 前 ・ 事 後 子 ス ト の 成 績 の 変 化 指導前のスクリーニング検査(宇野ら、 2006) で、 5パ ー セ ン タ イ ル 以 下 の 項 目数は、 A児 の 場 合 10項 目 中8項目で、 B児 の 場 合 10項目中 1項 目 だ け だ っ た (表 1)。 本 検 査 の 音 読 成 績 の 変 化 に 注 目 す る と 、 音 読 指 導 前 は 成 績 が B 児よりも 低 か っ たA児では、カタカナ 1文字を除く 4検 査 項 目 の 成 績 が 音 読 指 導 後 に 上 昇 し て い た 。 特 に 、 成 績 の 上 昇 が 大 き か っ た の は 漢 字 の 音 読 で あ っ た 。 一 方 、B
児 の 場 合 は 、 漢 字 単 語 の 音 読 と カ タ カ ナ1文 字 の 音 読 の 成 績 が 上 昇 し て い た 。 書 取 については、 A児 は ひ ら が な1文字 と カ タ カ ナl文 字 の2検査項目が上昇し、 B 児 は ひ ら が な1文字の検査項目が上昇していた。 表 1掴 尊 前 及 び 指 導 後 の 臨 み 書 き テ ス ト 刊 の 成 績 { 苧 卑 劃 パ - > シ ' イ ル . ) 検 査 項 目 対..児 A児.
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指 揮 前 指 揮 憧 指 噂 削 指 埠 也 - 雌 1文 字 ひ ら が な。
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注 目 ヵ , カ ナ " 0 < 0 >0 孟 " 劇院崎 ひ ら が 訟 < 0ー
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思 紐 U らが官 孟 " '0 ;,,, ;,,, 詞..ヲー < 0 < 0 > 0 >>0"
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" 干 且 ト に は 宰 軒 ら " . 制 3の",、牢室町民h・
eス ヲリ ー ニ ン タ 槙董 」 を 使 用 音 銃 指 導 セ ッ シ ヨ ン の 成 績 の 変 化 と 推 移 個 別 指 導 期 間 全 体 を と お し て 、 対 象 児2名 は 課 題 遂 行 を 途 中 で 止 め た り 、 放 棄 することはなかったロ A児 の 場 合 は 当 初 の 2セッション、 B児 の 場 合 は 当 初 の3 セ ッ シ ョ ン で 正 し く 音 読 で き た 謀 題 文 の 数 はO個 だ っ た が 、 セ ッ シ ョ ン の 進 行 に-294-連 れ て 、 正 し く 音 読 で き る 課 題 文 の 数 が 噌 え て い っ た ( 図 上 図 2)。五主終第 5セ ッションで正しく音読できた文の数は、 A児 が 10個、 B児が9個 に 達 し た。 3種 茸
i
の 文 字 組 み の う ち ど の 文 字 組 の 正 答 数 が 多 か っ た か を み る と 、 A 児 の 場 合 、 最 も 正 答 数 が 多 か っ た の は 行 文 節 文 ( 計9問 正 答 、 以 下 同 様 ) で 、 そ れ に 次 い で 、 分 か ち 書 き 文 ( 計 5)、 非 分 か ち 書 き 文 ( 計 4) となっていた。 一方、 B児 はA児 と は 逆 に 、 正 答 数 が 最 も 多 か っ た の は 非 分 か ち 書 き 文 ( 計7)で 、 一 行一文 飾 文 ( 計 4) や 分 か ち 書 き 文 ( 計 4)は 正 答 数 が む し ろ 少 な か っ た。 a.
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--脅か喧..文 =ヨ封書、ー.u ー・ー何-x・zI
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図3 正 し 〈 臨 め た文の 数 (A児 ) a"
2・ -・・静静T''5NX.
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•
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・,ヨシ‘ン 図 4 正 し く 臨 め た 文 の 敏 { 目 見 } 国 路 科 観 点 別 学 習 状 況 診 断 子 ス ト の 成績へ の 波 及 効 果 本個別指導を実施する以前は、観点目1)学習状況診断テストの「読む」の成紙は、 2名 と も 第 2回 目 以 降 、 成 績 が 下 降 ぎ み で あ っ た が 、 本 個 目1)指 噂 後 に 実 施 さ れ た 第 8回 目 で は 成 績 が か な り 回 復 、 上 昇 し て い た ( 友 2、表 3)。 署長2 A児 の 問 題 科 観 点 別 学E状 現 評 価 回 得 点 II!3 s児 の 国 語 科 観 点 別 学 官 紋 理 評 価 の 得 点 l1a ・(.1tT 睦む 漫字.
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e 曜 日 Z学 期 咽 目 40 2字 嗣 岨 目。
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25 岨園回間 事日。
蝿困 担 問 嗣圃 部 :同 (珪1・..吋・持母帽・・"... 対 象 児 の感想文・ 質問 紙 毎 指 導 セ ッ シ ョ ン 後 に 国 語 ノ ー ト に 書 い て も ら っ た 学 習 振 り 返 り 感 想 文 に は 、 音 読 が 上 手 に な っ て き て い る こ と や 、 そ れ よ っ て 自 信 や 喜 び を 感 じ て い る こ と を-295-述 べ た 感 想 が 綴 ら れ て い た 。 2名 の 国 語 ノ ー ト に 綴 ら れ て い た 内 容 の 鍾 旨 は 、 「 頑 張 っ た 、 疲 れ たJ
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花 丸 が 増 え た 、 婚 し いJr
前より間 違 え な く な っ たJr
す ら す ら 読 め る よ う に な っ たJr
読 む の が 簡 単 だ っ た 、 楽 し か っ た 」 と 変 化 し て い っ た 。 ま た 、 指 導 期 間 終 了 後 に 実 施 し た 質 問 紙 で は 、 音 読 学 習 を し て 「 よ か っ た か 」 「楽しかったか Jr
もっと絞 け た い かj等 の6質 問 項 目 へ の 平 均 回 答 得 点 がA児 の 場 合 は 3.50(:1:0.76)、B児 の 場 合 は 3.33(:1:1.11)と い ず れ も 高 得 点 で あ っ た 。 ま た 「 ほ か に ど ん な こ と を 教 え て も ら い た い で す か 」 と 学 習 ニ ー ズ に つ い て 複 数 問 答 で 答 え る 質 問 に 対 し て 、 A児 は6個、 B児 は9個 を 選 択 し て い た。両名 が 共 通 し て 選 ん で い た の は 、 「 カ タ カ ナ の 読 みJr
た し 算 の 仕 方Jr
か け 算 の 仕 方J 「わり算の仕方Jr
算 数 文 章 題Jr
社会」などであった。 担 任 へ の 聞 き 取り 指 導 期 間 終 了 後 に 行 っ た 担 任 へ の 聞 き 取 り 捌 査 で 、 A 児 に 対 し て は 「読むのが と て も 上 手 に な っ た 。 自 信 が つ い た み た い J、B児 に 対 し て はf文字が丁寧になり、 整 っ た 文 字 を 書 く よ う に な っ た 。 集 中 力 が 以 前 よ り 長 く な り 、 個 別 指 導 後 は 2時 間 続 き の 学 習 に も 集 中 が 途 切 れ な か っ たjとの話が返ってきた。 考 察 指 導 後 に 実 施 し た 対 象 児2名 の 読 み 書 き ス ク リ ー ニ ン グ 検 査 と 国 語 科 観 点 別 学 習 状 況 診 断 テ ス ト の 観 点 「 読 むJの 成 績 が 上 昇 し 、 未 学 習 の 単 元 か ら 選 択 作 成 し た 教 材 際 題 文1
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文 の 正 答 数 が 指 導 開 始 時 のO
か ら 個 別 指 導 の 進 行 に 連 れ て 湘 え て い っ た と い う 結 果 は 、 本 指 導 が 読 み の 指 導 と し て 一 定 の 効 果 を も つ こ と を 示 し て い る . 以 下 で は 、 本 個 別 指 導 の 何 が 対 象 児 の 読 み ス キ ル を一定 程 度 の 向 上 を も た ら し た か に つ い て 、 ま た 、 読 み の 成 績 の 向 上 が 対 象 児 の 自 信 や 学 習 意 欲 に ど の よ う な 変 化 を も た ら し た か に つ い て 考 策 す る 。 読 みス キ ル の 上達に 寄 与 し た 諸 要 因 対 象 児 は 2名 と も 、 個 別 指 導 を 受 け た こ と に よ る 読 み の 成 績 の 上 昇 が み ら れ た が 、 指 導 の 何 が 成 績 の 上 昇 に 寄 与 し た か に つ い て は ふ た り の 問 で 差 異 が あ る よ う に思える。 A児の場合、 3種 類 の 刺 激 文 の 中 で 正 答 数 の 最 も 多 か っ た の が 一 行 一 文 節 文 で 、 し か も 教 材 文 の 音 読 課 題 で 正 答 が 初 出 し た 第3セ ッ シ ョ ン で 最 も 正 答 数 が 多 か っ た の が 一 行 一 文 飾 文 だ っ た と い う 結 果 は 、 視 認 性 の 高 い 教 材 文 の 使 用 が 読 み の 成 績 の 向 上 に 寄 与 し た こ と を 示 し て い る 。 こ のA児 はWISC-IIIの 群 指 数 の 結 呆 か ら 視 空 間 認 知 に 弱 さ が あ る と 判 断 さ れ る 児 童 で あ り 、 視 認 性 の 高 い 教 材 文 の 利 用 が 、 視 空 間 認 知 に 弱 さ と い う A 児 の 教 育 的 ニ ー ズ に 適 合 し て い た と 解 釈 さ れ る 。 こ れ は 、 児 童 生 徒 の ニ ー ズ に 合 わ せ た 教 材 の 調 節 と い う RTIの 考 え に も か な っ て い る 。 英 話 で は 単 語 高 速 再 認 ス キ ル が 音 読 能 力 の 重 要 な1指標とされ、 (Fuchs, Fuchs, Hosp, and Jenkins, 2001)、音節、単語、文節のつながりをもた せ る 読 み の 指 導 が 単 語 の 高 速 再 認 ス キ ル の 上 達 を 促 す と さ れ て い る (Johnson & Myklebust、1975)。 近 年 急 速 に 普 及 し つ つ あ る タ ブ レ ッ ト 型 や パ ッ ド 型 の 端 末と、児童のニーズに合わせて分かち書き、折り返し、行問、漢字へのノレピ振り 等 を 簡 単 に 変 更 で き る ソ フ ト ウ エ ア を 組 み 合 わ せ たICT教 材 へ の 発 展 、 活 用 が 望 まれる。 一方、 B児 はA児 の 場 合 と 違 っ て 、 非 分 か ち書 き の 教 材 文 の 音 読 に 正 答 が 現 れ 始 め 、 通 算 正 答 数 が 最 も 多 か っ た の は 非 分 か ち 書 き 文 で あ っ た 。 こ の
B
児は、「学 校 教 育 実 践 実 習 1Jの 観 察 の 要 約 セ ク シ ョ ン に 述 べ た よ う に 、 指 導 補 助 者 が 読 む べ き 箇 所 を 指 で 示 し て や る と 、 指 さ さ れ た 文 字 列 を 目 で 追 う が そ れ を 音 読 す る こ と が な か っ た 。 音 読 を 自 発 的 に 行 う こ と が 苦 手 だ っ たB
児 に と っ て は 、 教 材 文 の 視 認 性 を 可 変 し て 読 み と り の 難 易 度 を 調 節 し た こ と よ り も 、 む し ろ 、 本 指 導 が 音 読 の 個 別 指 導 で あ っ た こ と 自 体 が 、 読 み の 上 達 に 寄 与 し た と 考 え ら れ る 。 B児 の 結果は、 RTIの3層モデノレが学級やグノレープでの指導が効果しない児童への集中 的個別指導の必要性をモデノレ化しているように (NASDSEand CASE. 2006)、一 斉 授 業 の 中 で は 自 発 的 に 取 り 組 も う し な い 苦 手 な 課 題 を 個 別 指 導 で き め 細 か く 指 導 す る こ と の 重 要 性 を 改 め て 指 摘 し て い るe 読 み の 上 遣 が 自 信 や 意 欲 に ど の よ う な 変 化 を も た ら し た か 毎 指 導 後 に 書 い て も ら っ た 感 想 文 に 音 読 が 上 達 し て き て い る こ と を 述 べ た 感 想 や そ れ に 対 す る 自 信 や 喜 び を 述 べ た 感 想 が 綴 ら れ て い た と い う 結 果 や 、 全 指 導 期 間 終 了 後 に 実 施 し た 質 問 紙 に お い て 、 音 読 学 習 を し て 「 よ か っ た かJr楽 し か っ た かJr
も っ と 続 け た い かJ等 の 6 質 問 項 目 へ の 平 均 回 答 得 点 が 両 名 と も 高 得 点 で あ っ た と い う 結 果 は 、 こ の2名の対象児が指導後の読みスキノレの上達とともに自 己 有 能 感 を 高 め た こ と を 示 唆 し て い る 。 ま た 全 指 導 期 間 終 了 後 に 行 っ た 担 任 へ の 聞 き 取 り で は 「 読 み が 上 達 し 、 文 字 が 丁 寧 に な っ た 。 担 気 強 く 取 り 組 む 態 度 が み ら れ る よ う に な っ た 」 と 語 ら れ て い た こ と は 、 本 個 別 指 導 が 対 象 児 の 注 意 の 集 中 力の改善に寄与していることを示唆している。 読 み 書 き で 失 敗 経 験 を 重 ね る こ と が 自 信 や 意 欲 の 喪 失 な ど の 二 次 的 障 害 に つ な がるとされているが(宇野ら、 2006)、本実践研究の結果は、音読スキノレの向上、 そ れ に 付 随 し て 、 自 信 や 意 欲 、 さ ら に は 注 意 の 集 中 力 の 改 善 を 行 う た め の 指 導 法 の1っ と し て 、 視 認 性 の 視 点 か ら 漢 字 か な 混 じ り 文 の 読 み 取 り の 難 易 度 を 調 節 し た 教 材 文 に よ る 音 読 個 別 指 導 が 有 効 で あ る こ と を 示 唆 し て い る 。 結 論 読 み に 困 難 が あ るAD/HDの 小 学 校3年 生 男 児 2名 を 対 象 に 、 文 の 視 認 性 が 異 なる 3種 類 の 文 ( 一 行 一 文 節 文 、 分 か ち 書 き 文 、 非 分 か ち 書 き 文 )18文 を 用 い て 3か月間に5回 の 音 読 個 別 指 導 を 行 っ た 結 果 、 正 し く 音 読 で き る 文 の 数 が 構 え た。 個別指導後に音読スキノレが高まっていることが 「小学生の読み書きス タ リ ー ニ ン -297グ検査 J
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国語科観点別学習状況診断テスト」で確認された。また、WIsc.m
の 群 指 数 か ら 視 空 間 認 知 に 弱 さ が あ る と 判 断 さ れ る 児 童 に は 文 内 の 単 語 、 文 節 の 視 認 性 を 高 め た 教 材 に よ る 音 読 個 別 指 導 が 有 効 で 、 一 斉 授 業 で は 音 読 課 題 を 自 発 的 に し な い 児 童 に は 個 別 形 式 の 音 読 指 導 が 有 効 で あ る こ と が 示 さ れ た 。 対 象 児 の 毎 指 導 後 の 感 想 文 と 指 導 期 間 終 了 後 の 質 問 紙 回 答 か ら は 、 個 別 指 導 で の 成 績 向 上 に と も な う 自 信 や 興 味 関 心 の 高 ま り が 示 唆 さ れ た 。 指 導 期 間 終 了 後 の 担 任 へ の 聞 き 取 り で は 、 音 読 が 流 暢 に な っ た こ と や 注 意 が 持 続 す る よ う に な っ た こ と 等 が 語 られていた。 文 献 米 国 糟 神 医 学 会 ( 高 橋 三 郎 ・ 大 野 裕 ・ 染 矢 俊 幸 訳 )(2002) DSM.IV.TR精 神 疾 患の診断・統計マニュアノレ新訂版 医 学 書 院Fuchs, L. S., Fuchs, D., Hosp, M. K.,and Jenkins, J. R. (2001) Oral reading fluency as an indicator of reading competence: A theoretical, e皿pirical.and
historical analysis. S
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Reading
, 5(3), 239'256Johnson, D. J., and Myklebust, H. R.(森永良子 上村菊朗訳)(1975)学 習 能
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インー 医 学 書 院
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