第2次向日市都市計画マスタープラン 56 大正8年に都市計画法(旧法)が制定され、この 法律によって都市計画区域、地域地区、都市計画 制限など、現在でも都市計画の根幹をなす制度が いくつか導入されました。 その後、昭和25年に建築基準法、昭和29年に 土地区画整理法の制定などにより充実してきまし たが、高度経済成長期に入ると都市への人口集中 が加速し、無秩序な市街地の拡大が問題となって きました。 そこで、適正な規模と形状にまとまった市街地 形成などを目的として、昭和43年に新都市計画 法が制定されました。新法で新たに導入されたの が、市街化区域と市街化調整区域の区域区分と、 それと連動した開発許可制度で、これにより市街 地が拡散するのを防止し、市街地の集約を図るこ とができるようになりました。 本市では、大正11年8月2日に都市計画区域に 指定されて以来、用途地域・風致地区・道路など を都市計画として決定し、都市づくりが進められ ることとなりました。 その後、都市計画法の改正により昭和46年12 月28日に市街化区域と市街化調整区域が決定さ れ、昭和48年12月25日に用途地域の全面的な指 定が行われました。 また、平成4年に都市計画法及び建築基準法の 一部が改正され、従来の住居系用途地域が3種類 から7種類に細分化されたのを受けて、平成8年 には用途地域が再度全面的に指定替えされました。 さらに、平成19年11月13日に市街化区域と市 街化調整区域の一部変更が行われ、隣接する大規 模工場跡地の土地区画整理事業が完了したことか ら、平成22年5月28日に新たな土地利用の誘導 を図るため用途地域等の変更が行われました。
参考資料編
都市計画の概要
都市計画のあゆみ
都 市 計 画 市街化区域 第一種低層住居専用地域 市街化調整区域(法7) 第一種中高層住居専用地域 第一種住居地域 用途地域 第二種住居地域 準住居地域 近隣商業地域 商業地域 準工業地域 工業地域 特別用途地区 地域地区(法8) 娯楽・レクリエーション地区 特定大規模小売店舗制限地区 高度地区 第一種高度区域 第二種高度区域 防火地域 準防火地域 西国風致地区 風致地区 生産緑地地区 道路 公園・緑地 都市施設(法11) 下水道 土地区画整理事業 市街地開発事業(法12) 地区計画 地区計画(法12の4) 向日市の都市計画第2次向日市都市計画マスタープラン
(1)市街化区域及び市街化調整区域
本市では、人口及び産業の見通しなどを考慮し つつ、無秩序な市街地の拡大を防止し、秩序ある 都市の発展を図る市街化区域と、当面は市街化を 抑制し、都市農業との調和のとれた合理的な土地 利用を図る市街化調整区域を次のように定めてい ます。(2)用途地域
本市では、建築物の用途順化や生活環境の保全 と向上を図り、産業活動の円滑化を促進するため に、9種類の用途地域を次のように定めています。 区 分 面積(ha) 都市計画区域 767 市街化区域 524 市街化調整区域 243 市街化区域及び市街化調整区域 用途地域1 用途地域2 地域区分 第一種低層住居専用地域 第一種中高層 住居専用地域 第一種 住居地域 第二種 住居地域 面積(ha) 小計 17 27 89 26 206 8 計 133 建ペイ率(%) 40 50 60 60 60 60 容積率(%) 60 80 100 200 200 200 全体に対する率(%) 25.4 4.9 39.4 1.6 地域区分 準住居地域 近隣商業地域 商業地域 準工業地域 工業地域 面積(ha) 小計 15 18 10 5 32 71 計 28 建ペイ率(%) 60 80 80 60 60 容積率(%) 200 200 300 300 200 200 全体に対する率(%) 2.9 5.4 0.9 6.0 13.51
土地利用
第2次向日市都市計画マスタープラン 58
(3)風致地区
本市では、生活にうるおいを与え、緑に富んだ 快適な都市環境を維持するために、良好な自然景 観に富む区域、神社・古墳などの歴史的意義のあ る区域などを風致地区として指定しており、これ らの地区内では、建築、宅地の造成、木竹の伐採、 その他の行為が一定の制限を受けます。(4)地区計画
本市では、地区の特性に応じた良好なまちづく りを目指し、土地の所有者などと市が一緒になっ て、建築物の用途や高さ、形態、意匠などに関す る制限をきめ細かく定めた地区計画を、3地区指 定しています。(5)生産緑地地区
本市では、市街化区域にある農地などの緑地機 能に着目し、公害または災害の防止、農林業と調 和した都市環境の保全に役立つ農地を生産緑地と して指定しています。(6)高度地区
本市では、北側敷地への日照、通風、採光など を保護し、市街地の環境を維持するため、建築物 名 称 面積(ha) 向神社地区 7.0 はり湖地区 5.5 西ノ丘地区 67.0 西国風致地区 生産緑地地区(平成22年12月現在) 地区計画 地区名 位 置 面積(ha) 向日町競輪場地区 向日市寺戸西ノ段・天狗塚の各一部 5.7 阪急洛西口駅東地区 向日市寺戸町七ノ坪他の各一部 8.4 久世高田・向日寺戸地区 向日市寺戸町九ノ坪の一部他 10.5 地区数 面積(ha) 89 18.73 高度地区の種別 高度地区の制限内容 面積(ha) 15m 第一種高度地区 55.0 20m 第二種高度地区 202.0 の高さ制限として、北側斜線+絶対高さ型の高度 地区を指定しています。 高度地区の種別と制限第2次向日市都市計画マスタープラン
(2)公園
平成22年12月現在の本市の1人当たりの公園 面積は1.23平方メートルです。(3)下水道
公共下水道事業(汚水)は、京都府桂川右岸流域 下水道関連公共下水道として、昭和49年に事業 が開始され、昭和54年に一部地域で供用開始し ました。現在、下水道整備は完成の域に達し、 ほ とんどの住宅・事業所等が下水道に接続可能と なっています。 雨水については、既存の寺戸川、石田川、和井 川等の雨水幹線で西羽束師川に放流するとともに、 雨水幹線の流下能力不足を補う施設として、京都 都市公園 その他公園 箇所数 41 69 面積(ha) 5.7 1.0 公園 府桂川右岸流域下水道と本市公共下水道で雨水 貯留施設を計画し、10年確率の降雨(毎時61ミリ メートル)に対応するものであります。 現在、寺戸川排水区において流域下水道の雨水 幹線の一部(いろは呑龍トンネル)と本市の雨水幹 線(寺戸川1号幹線)が完成し、平成13年6月より 暫定供用を行っています。 また、石田川排水区においては、平成15年度 より石田川1号幹線を供用開始しています。 都市計画道路決定状況(1)道路
都市計画道路は、10路線、総延長約23.5キロ メートルが計画され、順次整備が進められていま す。 名 称 計画決定延長(m) 伏見向日町線 1,880 京都神戸線 2,260 久世北茶屋線 1,773 向日町停車場塚原線 1,750 外環状線 3,420 牛ヶ瀬勝龍寺線 2,850 桂馬場線 4,160 御陵山崎線 3,860 西向日町停車場鶏冠井線 1,160 西向日町停車場長法寺線 3602
都市施設
第2次向日市都市計画マスタープラン
第2次向日市都市計画マスタープラン 方 針 現 況 評価 目標人口 55,000人 54,813人(平成22年11月推計人口)55,041人(平成17年国勢調査)
第1次向日市都市計画マスタープラン
(平成14年3月~平成23年3月)の主な検証結果
■都市計画の目標
第4章 都市整備方針
方 針 進捗状況 評価 住 居 系 ◦安全・快適な住宅地として環境の充実を図る。 ◦土地利用規制については現状維持であるが、地区計画を目指した市民の気運が高まる地区もできてきた。 商 業 系 ◦阪急東向日周辺を中心商業 地区に位置づけ、中心商業地 にふさわしい地区の形成を 図る。 ◦乙訓地域商業ガイドラインの策定(H19年度) ◦特別用途地区指定(特定大規模小売店舗制限地区)(H20 年6月)の指定 工 業 ・ 流 通 系 ◦171号沿道等の地域につい ては、地域の特性に応じた土 地利用の誘導に努めます。 ◦現状維持で、特に誘導するような施策はできなかった。 そ の 他 都 市 的 利 用 系 ◦新市街地地区については、 広域的な商業・業務機能や 生活・文化機能などの新た な都市機能の導入を図る。 ○キリンビール京都工場跡地 ・用途地域の変更(H22年5月) ・地区計画の指定(H15年2月) ・土地区画整理事業(H16年9月) ○洛西口駅東地区 ・市街化区域に編入(H19年11月) ・地区計画の指定 (H19年11月) ・土地区画整理事業(H19年3月) 自 然 ・ レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 ◦竹林等の豊かな自然環境を 保全する。 ◦一部の区域の農地の都市的 土地利用のあり方について 検討を行う。 ◦市民が気軽にスポーツ等を 楽しめる機能の充実に努め る。 ◦はり湖池周辺地区を市街化調整区域に指定した。 (H19年11月) ◦向日市まちづくり条例による造成基準の強化を行った。 (平成20年7月) ◦洛西口駅東地区を市街化区域に編入する。 (H19年11月) ◦健康増進施設「ゆめパレアむこう」がオープンする。 (H15年5月)₁
土地利用方針
…できた …一部できた …できなかった第2次向日市都市計画マスタープラン 62
2
市街地整備方針
3
住宅及び住環境の整備方針
4
都市施設整備方針
方 針 進捗状況 評価 ◦都市基盤整備の整った市街地の 形成 ◦計画的土地利用の推進 ◦市街地整備に関する効果的な誘 導方策の導入 ◦幹線道路については、都市計画道路網の見直しに取り 組む。 ◦キリンビール京都工場跡地や、その西側の阪急洛西口 駅東地区については、土地区画整理事業の導入により 新たな市街地の形成を図っている。 方 針 進捗状況 評価 ◦住宅マスタープラン策定 ◦調査を実施したが、策定までには至らなかった。 ◦住宅及び住環境の保全・充実 ○住宅の耐震化 ・住宅耐震診断派遣事業の創設(H16年4月) ・住宅耐震改修事業の創設(H20年4月) 事業を支援することにより、住宅の耐震化が図られ つつある。 ○向日市まちづくり条例の施行(H20年7月)により、最低 区画面積を一部の地域で引き上げた。 ◦新たな住宅及び住宅地の供給 ○土地区画整理事業 ・洛西口駅東地区(H21年3月)事業決定 ◦高齢者障がい者向け住宅の整備 ◦市営住宅については、手すりの設置を行った。 ◦住宅に対しては、住宅耐震改修費の助成を行った。 (H20年4月~) 方 針 進捗状況 評価 ◦交通体系の整備方針 ◦都市計画道路網の見直し作業を行っているが、都市計 画の変更手続きまでには、至らなかった。 ◦公園・緑地等の整備方針 ◦緑の基本計画(H19年3月)を策定し、その内容に沿って、 今後、整備を進める。 ◦下水道の整備方針 ◦いろは呑龍(平成13年度~)、石田川雨水幹線事業(平成 11年度~)を実施し、雨水対策に取り組んでいる。 ◦その他公共施設の整備方針 ◦学校施設の耐震化事業の実施(平成15年度~) ※平成22年12月現時耐震化率56% ◦府営水道の導入による地下水の保全 ◦ごみの発生の減量化、再利用の実施 ◦福祉施設の建設に対する支援などを実施第2次向日市都市計画マスタープラン
5
都市環境の整備方針
2
阪急東向日駅前広場整備
3
JR向日駅前広場整備
方 針 進捗状況 評価 都 市 景 観 ◦自然景観の保全 ◦竹の径を京都府景観資産登録として登録(H20年11月) ◦平成22年度より屋外広告物の実態調査を実施中 ※今後、景観計画の策定予定 都 市 防 災 ◦地震対策 ◦学校施設の耐震化事業の実施や住宅の耐震診断・改修 に対しての支援を行っている。 ◦火災対策 ◦準防火地域の拡大には至っていない。 ◦治水対策 ◦いろは呑龍(平成13年度~) ◦石田川雨水幹線事業(平成11年度~)を実施し、雨水対 策に取り組んでいる。 施策項目(方針) 主な取組事業(現況) 評価 ◦向日町停車場線改良事業 ◦府と共にプロジェクトチームを設置し、土地買収に取 り組んでいる。(平成17年度~) ◦深田川橋公園整備 ◦市民の方々とワークショップを経て、平成15年3月に、 整備した。 ◦沿道景観整備 ◦「向日えきえきストリート」と意見交換会等を開催して きたが、計画作成には至っていない。 施策項目(方針) 主な取組事業(現況) 評価 ◦駅前広場のバリアフリー化 ◦駅内バリアフリー化事業を実施(H21年度に完成) ◦バスターミナル等の整備 ◦抜本的な整備には至っていないが、平成16年度に利便性向上のため、一定の整備を図った。 ◦向日町停車場線からのアクセス ◦向日町停車場線からの歩道改良整備を進めた。 (平成16年に実施) 施策項目(方針) 主な取組事業(現況) 評価 ◦駅前広場の整備 ◦道路改良事業による西側駅前広場の暫定改良の実施 (H17年2月)第5章 主な整備構想等(重点プロジェクト)
₁
都市軸の整備
第2次向日市都市計画マスタープラン 64
4
阪急電鉄京都線の連続立体交差事業
5
北部新市街地整備構想
6
生活道路の整備
施策項目(方針) 主な取組事業(現況) 評価 ◦阪急電鉄京都線の連続立体交差 事業 ◦平成17年10月より一部区間事業実施 (事業主体:京都市) ◦都市計画道路桂馬場線の整備 ◦洛西口駅東地区土地区画整理事業(H21年12月)の中で 整備工事を行っている。 施策項目(方針) 主な取組事業(現況) 評価 ◦キリンビール京都工場跡地利用 ◦都市再生緊急整備地域の指定(H14年10月) ◦地区計画(方針)の決定(H15年2月) ◦地区計画(地区整備計画)の決定(H16年9月) ◦土地区画整理事業の事業認可(H18年2月) ◦事業の完了(H22年3月) しかし、メインとなる商業施設の内容が、まだ決まっ ていない。 ◦新たな市街地の形成 阪急洛西口駅東地区 ◦市街化区域に編入(H19年11月) ◦地区計画(方針)の指定(H19年11月) ◦土地区画整理事業の認可(H21年3月) ◦土地区画整理事業が実施中(平成22年7月~) 施策項目(方針) 主な取組事業(現況) 評価 ◦歩道の確保 ◦市道第2087号線の拡幅事業 ◦寺戸幹線1号拡幅改良(平成16年度~) ◦寺戸森本幹線拡幅改良(平成19年度~) 事業を実施中 ◦歩車共存道路の整備 ◦道路を拡幅する一方、歩道の設置が難しいところにつ いては、白線表示による歩車道の分離 ◦ポケットスペースの整備 ◦道路用地の買収地の一部を、ポケットパークとして整備 ◦歩道段差の解消など道路のバリ アフリー化 ◦向日市バリアフリー基本構想(平成19年3月)の重点整 備地区から重点的に改修 ◦狭隘道路の改良及び側溝整備の 促進 ◦側溝に蓋をかけて、通行できる幅の確保 ◦交通安全施設の充実など ◦見通しの悪い交差点には、カーブミラー・ガードレー ルなどの設置第2次向日市都市計画マスタープラン