播磨造船所進水記念絵葉書写真集
播磨造船所青年会会歌
作詞
林
彦一
作曲
津川主一
山悠久の態をなし
海は平和の色湛ふ
自然の良港相生の
誇りや播磨造船所
相生いきいきネット
昭和32年
創立50周年を迎えた播磨造船所
まえがき
ハリマドックと相生(あいおい・おう)
相生市は、中世の荘園「矢野荘(やののしょう)」の流れをひいています。矢野荘は、三
濃山から鰯浜まで相生市とほぼ同じ領域を占めており、相生市は、一つの荘園が現在でも一
つの自治体として存続している珍しい小都市です。
矢野荘は、平安末期に、鳥羽上皇の寵姫美福門院領の荘園として成立し、東寺と南禅寺に
継承されました。東寺百合文書には矢野荘に関係する文書が大量に残っており、私たちは中
世(鎌倉・室町時代)のふるさとの様子を詳しく知ることができます。
矢野荘は、秦為辰(ためとき)によって開発されました。秦氏は、古代の赤穂郡に勢力を持
っていた豪族です。秦氏の始祖、秦河勝は、蘇我氏に追われて空船に乗り、那波の白鷺の鼻
に漂着しました。金春禅竹の「明宿集」は、秦河勝の相生湾漂着を次のように語っています。
業ヲ子孫ニ譲リテ、世ヲ背キ、空舟ニ乗リ、西海ニ浮カビ給イシガ、
播磨ノ国南波尺師ノ浦ニ寄ル。蜑(あま)人舟ヲ上ゲテ見ルニ、
化シテ神トナリ給フ。
今、この地に、秦河勝を祀る大避神社があります。ある日、秦河勝が高取峠から矢を射る
と矢が遠くまで飛びました。そこで、それまでの八野郷を矢野と呼ぶようになりました。
秦河勝にまつわるもう一つの伝承が「三本卒塔婆」です。秦河勝が狩をしているとき、愛
犬がやかましく吠えるので、怒った河勝が愛犬の首をはねました。愛犬の首は宙を飛んで河
勝を狙っていた大蛇にかみつきます。河勝は悲しみ、愛犬を供養するため、弓を三つ折りに
して犬の卒塔婆にしました。
相生市の北端、最高峰の三濃山頂に秦内麻呂が建立したといわれる求福教寺があり、山岳
仏教が盛んな頃、源義家の信仰によって三濃千坊とよばれるほど栄えました。三濃山の東谷
を降りた能下の集落には、犬塚とよばれる石塔があり、八幡宮に秦河勝の絵馬が奉納されて
います。
鎌倉時代になると、海老名氏が相模から地頭として矢野荘に移り住みました。荘園領主の
東寺、悪党の寺田氏、地頭の海老名氏、そして農民たちの争いは、東寺百合文書に生き生き
と描かれています。海老名氏は、居城を大島におき矢野荘への支配力の強化を図るとともに
「相模生まれ」を大浦にあて相生(おう)と名付けました。また、那波の八幡宮、相生の天
満宮を勧請しました。
南北朝の頃には、上郡白旗城に本拠を置く赤松氏の勢力が伸びてきます。赤松則祐は、新
田義貞の大軍を感状山城に釘付けにし、足利尊氏が九州で勢力を回復する時間を稼ぎ、赤松
氏は幕府の重鎮になります。赤松氏は、那波中学校のあるあたりに那波浦城を築き、那波港
は、矢野荘の積み出し港として栄えました。
戦国時代、矢野荘の地侍は宇喜多家の配下にありましたが、織田信長の勢力がこの地域に
も及ぶようになり、豊臣秀吉の太閤検地や刀狩りによって荘園は解体され、地侍は武装解除
されてしまいます。海老名本家は、これに抵抗して尼崎へ去り、当地に残った海老名一族や
地侍は、庄屋・商家・学問などの道に進みました。
江戸時代の初期、旧矢野荘は姫路池田領となり、池田家が伯備に転封されてからは、赤穂
藩・浅野分家・竜野藩・天領をはじめ諸藩支配地が錯綜する地域になりました。明治21年制
定の町村制によって、旧矢野荘の村々は、矢野村・若狭野村・那波村・相生(おう)村に編
成され、続いて、山陽鉄道が開通して、近代化の波が押し寄せてきました。明治末、相生村
の村長唐端清太郎は、村の将来を託して小さな造船所「播磨船渠
ハリマドック」を創立し
ます。第一次世界大戦中、鈴木商店が膨大な資本を投じてハリマドックを拡張し、町は急速
に近代化しました。旧矢野荘の村々は造船所との関係を深め、地域は一体化を進めていきま
す。昭和14年、矢野荘南部の那波町と相生町が合併して相生(あいおい)町になり、昭和17
年に市制を施行、戦後、那波野を併合し、昭和29年に矢野荘北部の矢野村・若狭野村と合併
して、今の相生(あいおい)市が成立しました。
21世紀になった頃、祖父の残した小箱一杯の古い写真をもとに、私は相生の町を調べ始め
ました。そして、相生まちづくり塾の人たちと知り合い、今は、NPO相生いきいきネット
の一員として一緒に活動しています。いきいきネットの事業の一つに映像アーカイブがあり
ます。これは、いきいきネットの橋本一彦さんが、相生の資料や写真が散逸してしまわない
ようデジタル化して記録していた作業を受け継いだものです。
播磨造船所進水記念絵葉書コレクションは、映像アーカイブの一部です。造船所では、進
水記念として絵葉書を作成します。私は、播磨造船所50年史の絵葉書のページに興味を持っ
て絵葉書を集め始めました。絵葉書は進水式関係者に少数配られる貴重なものですが、市立
図書館や神谷泰彰氏・福田功氏・松井照男氏・舟丘家・アムテックなどから画像の提供をい
ただき、300隻余りの絵葉書が集まりました。その絵葉書を進水日時順に並べ、造船所・ペ
ーロン・相生駅など町の光景を交えて作ったのがこの写真集です。2008年に「ふるさと相生
の二十世紀写真集・造船所とともに歩んだ私たちの想い出」を発行しましたが、これから、
相生を舞台にして、地域別・テーマ別の写真集を作る予定です。進水記念絵葉書写真集は、
その第一集になります。
2011年9月
松本恵司
播磨造船所進水記念絵葉書写真集目次
P001
まえがき
ハリマドックと相生
P003
目次
P004
播磨造船所建造船一覧
P016
進水記念絵葉書とは
要目の数値について
P017
船の画家
宮本三郎氏と田中盛雄氏
P019
創業期
1907∼1916
播磨船渠株式会社
1907∼1910
播磨船渠合名会社
1911∼1912
播磨造船株式会社
1912∼1916
P023
鈴木商店の時代
株式会社播磨造船所
1916∼1918
帝国汽船播磨造船工場
1918∼1921
神戸製鋼所播磨造船工場
1921∼1929
P039
株式会社播磨造船所
1929∼1960
P041
戦前、建造された船
P111
戦後、建造された船
P201
創業五十周年を迎えた造船所と相生の町
P205
年表
P207
あとがき
写真集続編
石川島播磨重工業(IHI)相生事業所
1960∼1974
石川島播磨重工業相生第一工場が建造した船の絵葉書は続編に掲載しています。
相生で建造された船の一覧表について 播磨造船所50年史に、昭和33年以前に建造した船の一覧表が収録されています。この表に昭和34年 と35年を絵葉書で確認して付け加え、「播磨造船所建造船一覧表」にしました。 50年史の「建造船舶一覧表」は建造番号順ですが、本書の「建造船一覧表」は進水日時順にしてい ます。データは50年史のものを引用しています。なお、「建造船一覧表」は、絵葉書一覧表を兼ねて います。 一方、本文の要目は絵葉書添付の要目表のデータを使用し、要目表が入手できない場合に50年史の データを使用しました。したがって、「建造船一覧表」と本文では、トン数・速力などの数値が異な っています。その理由については、16頁をご覧ください。なお、まれに船主が異なることもあります が、「建造船一覧表」は50年史の船主、本文は絵葉書要目表の船主を記載しています。頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 23 1 神の浦丸 鈴木商店 木造曳船 54 150801 22 2 吉備丸 豊崎昌三郎 貨物船 1174 160523 23 3 御崎丸 日本汽船 貨物船 1172 160726 6 扇海丸 扇海汽船 貨物船 1262 170111 24 5 大図丸 内田汽船 貨物船 2726 170605 8 MICA DLAUN 大勝丸 ドッドウエル商会 貨物船 1264 170705 14 櫻島丸 鉄道院 曳船 136 171105 25 7 WAR AMAZON 第六與禰丸 アルフレッド商会 貨物船 3165 180112 41 第一快運丸 大蔵省 木造貨物船 1081 180113 40 第二快運丸 大蔵省 木造貨物船 1002 180227 26 18 扇洋丸 岩田可盛 貨物船 1238 180303 42 金浦丸 鉄道院 木造貨物船 983 180414 35・36 直島丸・家島丸 鉄道院 木造曳船 191 1804** 33 EASTERN KING 第七與禰丸 米国 貨物船 2963 180601 27 9 EASTERN SHORE 第八與禰丸 米国 貨物船 6806 180821 20 甲崎丸 播磨造船所 木造曳船 69 180913 19 松島丸 帝国汽船 貨物船 1345 180925 34 第16宇和島丸 宇和島運輸 貨物船 1222 181005 37 大東丸 帝国汽船 貨物船 1230 181203 11 與禰丸 帝国汽船 貨物船 6780 190208 38 生駒丸 帝国汽船 貨物船 2014 190305 15 夕顔丸 帝国汽船 貨物船 2937 190417 39 伊吹丸 帝国汽船 貨物船 2014 190603 10 八重丸 帝国汽船 貨物船 6781 190604 29 百合丸 帝国汽船 貨物船 6787 190724 30 春光丸 互光商会 貨物船 6786 191104 12 EASTERN PILOT 米国 貨物船 3229 191112 29 31 テキサス丸 帝国汽船 貨物船 6786 200108 17 ロッキー丸 帝国汽船 貨物船 6786 200225 31 13 EASTERN SOLDIER 米国 貨物船 6818 200403 43 TOBA ロイド 貨物船 6649 200605 44 せいぬ丸 帝国汽船 貨物船 6783 200712 51 第三博多丸 博多トロール トロール船 266 200903 45 イーブル丸 帝国汽船 貨物船 6783 200906 52 第一鶚丸 佐々木 トロール船 266 201002 53 第五博多丸 博多トロール トロール船 266 201013 49 高知丸 帝国汽船 貨物船 2918 201020 54 第二鶚丸 樺太漁業 トロール船 268 201118 50 岩手丸 帝国汽船 貨物船 2928 201202 42 46 橘丸 帝国石油 油槽船 6539 210405
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 57 能島丸 陸軍運輸部 曳船 99 210419 47 満珠丸 帝国石油 油槽船 6515 210723 58 岡山号 岡山県 浚渫船 210917 59-62 第1号∼第4号 岡山県 土運船 211014 66 第1号水船 岡山県 水船 211014 67・68 安別丸・名好丸 陸軍運輸部 曳船兼交通艇 18 211127 63 淡海丸 滋賀県 浚渫船 211130 64 奉天丸 南満州鉄道 曳船兼砕氷船 425 211226 65 第458号曳船 海軍省 曳船 排水 62 211227 48 干珠丸 旭石油 油槽船 6515 220211 80 第2417号 海軍省 水船 220225 71∼74 高砂丸等 内務省 曳船 53∼69 2203 78∼79 第487号∼第488号 海軍省 曳船 排水329 2204 76 淀川丸 陸軍運輸部 ランチ 71 220515 77 浅川丸 陸軍運輸部 ランチ 38 220515 81・82 宇品丸・金輪丸 陸軍運輸部 ランチ 220605 84 さむかぜ 秋田県 浚渫船 220628 83 第六博多丸 博多トロール トロール船 263 220810 85 浦島丸 沖縄県 浚渫船 220920 86 白山丸 陸軍運輸部 曳船 92 230131 33 75 第一号掃海艇 海軍省 一等掃海艇 排水700 230306 87 第17播州丸 中部幾次郎 冷凍船 378 230606 69 勢多 海軍省 砲艦 排水388 230630 70 堅田 海軍省 砲艦 排水388 230716 91 第七博多丸 博多トロール トロール船 257 231026 88 甲子丸 帝国汽船 貨物船 2195 240129 92 明治丸 酒井商店 貨物船 2170 240227 94∼98 上組 艀 24 89・90 甲第26号・27号 陸軍運輸部 水船 240505 93 復興丸 神戸製鋼所 貨物船 3835 240920 35 99 珠丸 対馬商船 貨客船 796 241113 100・101 はと丸・はやぶさ丸 朝鮮郵船 貨客船 90 241211 102 第592号 海軍省 曳船兼交通艇 排水104 250130 103 海軍省 木造発動機船 排水 4 250502 104 京阪丸 湖南汽船 客船 57 250528 110 晴嵐 湖南汽船 モーターボート 5 250703 106・107 第53・第55播州丸 林兼商店 漁船 50 250813 108 第三東洋丸 沢山汽船 貨物船 982 250903 109 錦江号 内務省 浚渫船 251007 105 白頭山丸 朝鮮郵船 貨客船 2092 251107
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 117・118 夕照・勢多 湖南汽船 モーターボート 5 260130 120 第2620号 海軍省 伝馬船 排水 21 260300 112 甲第28号 陸軍運輸部 水船 201 260314 113∼115 千田丸・大河丸・三篠丸 陸軍運輸部 発動機船 19 260319 116 平安丸 湖南汽船 遊覧船 84 260323 122 野田丸 ライジングサン石油 油槽船 97 260525 121 しえる丸 ライジングサン石油 油槽船 134 260613 111 弥彦丸 板谷商船 貨物船 5742 260727 119 網の浦丸 播磨造船 曳船兼交通船 60 260925 125 秋月 湖南汽船 モーターボート 5 260930 126 明治丸 湖南汽船 遊覧船 90 260930 127 大正丸 湖南汽船 遊覧船 90 261212 123 長安丸 大阪商船 貨客船 2612 261218 129 第676号 海軍省 曳船兼交通艇 排水150 270225 128 白鳥丸 太湖汽船 客船 216 270313 131・132 第667・668号 海軍省 曳船兼交通艇 排水155 270315 124 第三筑紫丸 貝島商業 貨物船 999 270407 133 大黒天丸 飯野海運 貨物船 641 270523 36 138 祥保丸 松田三治郎 貨物船 96 270723 194 香川丸 香川県 浚渫船 27 193 図南丸 沖縄県 漁業指導船 101 270814 130 亜庭丸 鉄道省 砕氷貨客船 3298 270923 195 第一浚渫丸 内務省 浚渫船 270930 136 祐捷丸 帝国サルベージ 救難船 808 271030 137 おは丸 北樺太石油 貨物船 989 280127 37 135 御船丸 山本汽船 貨物船 3110 280224 140 あさぎり 播淡連絡 客船 34 28 139 慶南丸 日本トロール トロール船 317 280522 149 あさぎり 大西 モーターボート 280800 142 なると 徳島県 警察巡邏船 46 280822 143 第11鶚丸 樺太漁業 トロール船 317 280828 145 阿波丸 徳島県水産試験所 指導船 72 281207 146∼148 第714・716・717号 海軍省 曳船兼交通艇 排水 27 2812 141 まがね丸 池田商事 貨物船 1416 290108 151・152 第718・719号 海軍省 曳船兼交通艇 排水 24 2901 157 福井丸 福井県 鰹漁船 80 2902 38 144 香椎丸 八幡製鉄 貨物船 3176 290206 154 第705号 海軍省 曳船兼交通艇 排水178 290304 155 甲第29号 陸軍運輸部 水船 150 290311
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 150 飛隼丸 農林省水産局 漁業監視船 319 290401 153 桐丸 東京湾汽船 貨客船 532 290510 165∼168 第一・二・三・五安全丸 大連汽船 艀 350 290817 163 紀洋丸 和歌山県 水産指導船 127 291001 164 第二八重丸 笹岡鉄男 油槽船 103 291002 172 沖島丸 門司宗太郎 貨物船 164 291003 169 間宮丸 北日本汽船 貨客船 1127 291120 170 第711号 海軍省 曳船兼交通艇 排水101 291126 173 第743号 海軍省 曳船兼交通艇 排水101 291126 175 第二昭和丸 高田一郎 鰹鮪漁船 109 291220 162 日出丸 栃木商事 貨物船 5182 300212 174 立山丸 富山県 漁業指導船 94 300227 176 與次丸 内務省 浚渫船 200 300318 177 高島丸 飯野商事 貨物船 500 300409 178 第二日進丸 中央汽船 鉱石運搬船 349 300416 156 第百国際丸 国際漁業 トロール船 60 300524 180 第746号 海軍省 曳船兼交通艇 排水110 301112 181 第785号 海軍省 内火艇 排水 17 310408 41 179 富士山丸 飯野商事 油槽船 9524 310531 183 鯤○ 台湾総督府 モーターボート 6 310816 182 第二鷹取丸 飯野商事 油槽船 522 310826 43 1000 寗海 中華民国 軽巡洋艦 排水2526 311010 187 第一若松丸 若松汽船 貨物船 232 311111 188 第二若松丸 若松汽船 貨物船 232 311202 186 第800号 海軍省 曳船兼交通艇 排水106 320128 185 第2908号 海軍省 潤滑油運搬船 排水103 320208 45 184 浄宝縷丸 石原合名 貨客船 6181 320423 190 第818号 海軍省 曳船兼交通艇 排水102 321101 196 六甲 兵庫県 高速自動艇 11 321105 192 金伏丸 内務省 鑽孔船 330100 191 第五米丸 藤村商船 貨客船 186 330109 198 第836号 海軍省 曳船兼交通艇 排水 63 330210 199 第830号 海軍省 曳船兼交通艇 排水159 330216 197 第833号 海軍省 曳船兼交通艇 排水100 330303 201 第2978号 海軍省 魚雷運搬船 排水 60 330601 46 189 小牧丸 国際汽船 貨物船 6465 330708 203 赤穂丸 播磨造船 曳船 150 331127 202 神洲丸 陸軍省 特殊運貨船 8108 340314 200 那沙美 海軍省 敷設艇 排水509 340326 204 満州国 モーターボート 5 3408
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 47 206・207 順天・養民 満州国 砲艦 排水270 340801 48 205 金剛丸 国際汽船 貨物船 7061 341207 209 赤穂丸 播磨造船 曳船 153 350204 49 211・212 定邊・親仁 満州国 砲艦 排水290 350702 213・214 尾上・高砂 播磨造船 モーターボート 35 217・218 小桜・白梅 海軍省 砲艇 排水 30 350725 220 錦丸 播磨造船 曳船 80 350829 210 第887号 海軍省 飛行機救難艇 排水140 350904 221 あいおい 播磨造船 モーターボート 13 35 50 208 沖島 海軍省 敷設艦 排水5200 351115 51 215 香椎丸 国際汽船 貨物船 6825 360124 52 改造 快鳳丸 農林省 漁業取締船 360320 53 216 香久丸 国際汽船 貨物船 6800 360418 54 219 濱江丸 大連汽船 貨物船 5419 360619 223 第930号 海軍省 飛行機救難艇 141 360701 55 225 勝泳丸 大和汽船 貨物船 3580 360827 227 たてがみ 海軍省 曳船兼救難艇 排水812 360829 232 第一虎丸 塩原海運 貨物船 467 360921 56 226 福山丸 会陽汽船 貨物船 3581 361106 57 229 第一雲洋丸 山九運輸 貨物船 2640 361220 58 228 東洋丸 沢山汽船 貨物船 4163 370124 59 222 鷺 海軍省 水雷艇 排水1020 370130 60 230 金泉丸 朝鮮郵船 貨物船 3082 370227 61 231 八海山丸 鏑木汽船 貨物船 3311 370325 62 233 光島丸 飯野汽船 貨物船 3110 370427 63 251 凌風丸 文部省 気象観測船 1180 370517 65 235 国島丸 飯野汽船 貨物船 4083 370604 66 236 神津丸 摂津商船 貨物船 2724 370615 67 238 第二東洋丸 沢山汽船 貨物船 4163 370628 68 237 国津丸 摂津汽船 貨物船 2724 370922 69 239 共栄丸 共栄タンカー 油槽船 591 370923 70 252 御嶽山丸 鏑木汽船 貨物船 4442 371106 71 253・254 SICHANG・BHAGAN シャム国 運送船 816 371110 276・277 第6・第7京丸 極洋捕鯨 捕鯨船 341 380115 72 257 神陽丸 神陽汽船 貨物船 4163 380117 73 278・279 第8・第10京丸 極洋捕鯨 捕鯨船 341 380216 275 淡島 海軍省 救難艇 排水600 380308 74 259 こがね丸 日本海運 貨物船 3132 380317 224 播磨造船 発動機船 3805 258 会昌丸 会陽汽船 貨物船 4146 380510
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 267 妙見丸 日本郵船 貨物船 4125 380718 75 265 乾洋丸 乾汽船 貨物船 6470 380808 76 255 あかつき丸 日本海運 油槽船 10216 380820 77 263 しろがね丸 日本海運 貨物船 3130 381031 78 264 黒潮丸 中外海運 油槽船 10384 381208 282・283 第1102号・第1103号 海軍省 曳船 排水154 381213 79 268 妙法丸 日本郵船 貨物船 4122 390203 281 二神 海軍省 曳船兼救難艇 排水600 390206 80 266 西阿丸 大阪商船 貨物船 6658 390304 81 280 初鷹 海軍省 敷設艦 排水1843 390428 82 250 海城丸 大連汽船 油槽船 3271 390504 83 271 興東丸 日清汽船 貨客船 3364 390526 84 256 あけぼの丸 日本海運 油槽船 10182 390610 85 285∼288 陽春・煕春・暁江・晋江 満州国 砲艇 排54・43 390616 86 260 興津丸 日本郵船 貨物船 6666 390809 87 269 岩代丸 会陽汽船 貨物船 3550 390909 296 神鋼丸 神戸製鋼 曳船 61 390922 88 274 興亜丸 日清汽船 貨客船 3365 390928 89 270 松江丸 大連汽船 貨物船 5385 391209 90 261 尾上丸 日本郵船 貨物船 6667 391226 91 290 蒼鷹 海軍省 敷設網艦 排水1860 400203 311 満丸 日本郵船 曳船兼交通船 134 400208 92 292 あかがね丸 日本海運 貨物船 3121 400320 93 262 南阿丸 大阪商船 貨物船 6757 400416 94 273 西江丸 大連汽船 貨物船 5386 400514 323 長浦 海軍省 曳船兼救難艇 排水800 400516 95 312・313 興亜・興仁 満州国 砲艇 排水60 400609 95 314・315 威明・晨明 満州国 砲艇 排水30 400609 96 272 まがね丸 日本海運 貨物船 3120 400615 97 302 神光丸 神陽汽船 貨物船 3119 400627 98 298 乾進丸 乾汽船 貨物船 3126 400803 99 332 第13京丸 極洋捕鯨 捕鯨船 340 400823 337 祥雲 ハルピン航務局 曳船 26 400826 338 金龍 ハルピン航務局 曳船 31 400826 100 284 北江丸 大連汽船 貨物船 5385 400911 101 305 壱岐丸 鉄道省 連絡貨物船 3519 400926 336 長華丸 東亜海運 曳船 296 401107 340 黄華丸 東亜海運 曳船 296 401107 102 330 第二共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1157 401119 103 297 国玉丸 玉井商船 貨物船 3127 401122
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 320 大立 海軍省 電纜敷設艇 排水1694 401211 334 かもめ 播磨造船 モーターボート 4101 344 播磨造船 モーターボート 4101 104 301 会幸丸 会陽汽船 貨物船 3548 410124 105 306 対馬丸 鉄道省 連絡貨物船 3518 410212 294 松の浦丸 播磨造船 曳船 383 410226 106 331 第三共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1189 410226 339 立石 海軍省 電纜敷設艇 排水1697 410301 107 317 鐵洋丸 大阪商船 貨物船 2130 410327 108 293 金耶摩山丸 鏑木汽船 貨物船 2869 410414 324 脇濱丸 神戸製鋼 浚渫船 410517 350 第19号駆潜艇 海軍省 駆潜艇 排水 455 410603 300 若鷹 海軍省 敷設網艦 排水1885 410612 368 鳳山 満州国 測量艇 20 410805 351 第23号駆潜艇 海軍省 駆潜艇 排水455 410813 352∼354 浙華丸・淮華丸・湘華丸 東亜海運 曳船 283 410816 333 あきつ丸 日本海運 特殊貨物船 9190 410924 365 第29号駆潜艇 海軍省 駆潜艇 排水460 411210 366 第34号駆潜艇 海軍省 駆潜艇 排水460 411220 369 蛟龍 陸軍省 特殊船 641 420126 295 山鬼山丸 鏑木汽船 貨物船 4776 420127 377 第五共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1189 420226 325 第21号掃海艇 海軍省 掃海艇 排水751 420228 304 神和丸 栗林商店 貨物船 3328 420328 299 乾安丸 乾汽船 貨物船 3129 420330 303 岩木丸 北日本汽船 貨物船 3125 420428 367 第39号駆潜艇 海軍省 駆潜艇 排水460 420526 378 第六共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1179 420620 398・399 第五鉄栄丸・第六鉄栄丸 鉄道省 曳船 151 420715 392・393 第1481号・第1482号 海軍省 曳船 413 420730 400 第七鉄栄丸 鉄道省 曳船 151 420827 289 くすのき 兵庫県 消火艇 20 420907 326 第24号掃海艇 海軍省 掃海艇 排水751 420926 309 昭永丸 原田汽船 油槽船 2764 421024 335 にぎつ丸 日本海運 特殊貨物船 9548 421128 291 甲崎丸 播磨造船 曳船 79 421130 362 神珠丸 栗林商店 貨物船 3617 430120 371 風早 海軍省 特務給油艦 20109 430120 383 第27号掃海艇 海軍省 掃海艇 排水600 430223 382 大鳥山丸 三井船舶 油槽船 5281 430321
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 372 南邦丸 飯野海運 油槽船 10033 430514 403 蟠龍 陸軍省 特務船 780 430517 401 波勝 海軍省 標的艦 排 1903 430627 342 隆栄丸 日本汽船 油槽船 5142 430705 379 第七共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1160 430817 373 一心丸 日本石油 油槽船 10044 430917 343 あさしほ丸 石原汽船 油槽船 5142 430930 345 あさなぎ丸 石原汽船 油槽船 5142 431130 316 豊日丸 大同海運 貨物船 6436 431219 405 速吸 海軍省 特務給油艦 20000 431225 307 良榮丸 日東汽船 油槽船 10017 440121 394 竹島丸 播磨造船 曳船兼救難船 422 440129 318 利川丸 川崎汽船 貨物船 6436 440218 384 第39号掃海艇 海軍省 掃海艇 排水600 440224 319 修洋丸 東洋汽船 貨物船 6933 440306 341 天日丸 大同海運 貨物船 6933 440320 308 太榮丸 日東汽船 油槽船 9930 440418 346 乾城丸 乾汽船 貨物船 6933 440428 385 第130号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 440524 310 はりま丸 石原汽船 油槽船 10045 440531 321 大邦丸 飯野海運 油槽船 10045 440618 386 第132号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 440625 347 永享丸 日本郵船 油槽船 6949 440630 387 第134号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 440727 348 山園丸 山下汽船 油槽船 6949 440822 388 第138号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 440901 322 宗像丸 昭和タンカー 油槽船 10045 440906 402 針尾 海軍省 特務給油艦 20000 441004 389 第144号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 441010 349 第16多聞丸 八馬汽船 貨物船 6886 441024 390 第150号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 441115 363 東城丸 東邦海運 油槽船 10045 441206 357 第一大覇丸 大阪商船 貨物船 6889 441214 391 第154号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 441226 364 雄洋丸 浅野物産 油槽船 10045 450110 356 靖江丸 東亜海運 貨物船 6890 450115 395 第156号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 450125 358 第一日産丸 日産汽船 貨物船 6889 450215 396 第157号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 450225 397 第160号海防艦 海軍省 海防艦 排水900 450410
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 380 千曲丸 日本郵船 貨物船 9951 450423 360 戸畑丸 日本郵船 貨物船 7244 450515 327 大楓丸 大阪商船 貨物船 7251 450616 329 桜丸 石油配給統制 油槽船 1137 460315 359 みち丸 石原汽船 貨物船 1079 460406 355 やよひ丸 日東汽船 油槽船 1140 460515 361 さつき丸 日東汽船 油槽船 1140 460618 416 松丸 吉井一良 底引網漁船 74 460624 411 第三京丸 極洋捕鯨 捕鯨船 370 460730 417 竹丸 吉井一良 底引網漁船 83 460820 412 第五京丸 極洋捕鯨 捕鯨船 374 460910 418 梅丸 吉井一良 底引網漁船 82 460923 413 第六京丸 極洋捕鯨 捕鯨船 375 461015 419 第一宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 99 470129 431 第一大洋丸 中川海運 鰹鮪漁船 197 470131 432 第五大洋丸 中川海運 鰹鮪漁船 197 470208 370 紫雲丸 運輸省 鉄道連絡貨客船 1449 470310 420 第二宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 99 470315 433・434 第八大洋丸・第11大洋丸 中川海運 鰹鮪漁船 197 470320 423 第五光進丸 大川定一 鰹鮪漁船 99 470424 407 黒潮丸 東海汽船 貨客船 496 470429 421 第三宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 99 470505 422 第五宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 100 470531 424 第七宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 100 470624 425 第八宝幸丸 宝幸水産 鮪延縄漁船 154 470705 428 第12宝幸丸 宝幸水産 鮪延縄漁船 154 470816 426 第10宝幸丸 宝幸水産 鮪延縄漁船 154 470819 376 眉山丸 運輸省 鉄道連絡貨客船 1456 470916 427 第11宝幸丸 宝幸水産 鮪延縄漁船 153 470923 435 第17宝幸丸 宝幸水産 鮪延縄漁船 171 471113 429 第15宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 160 471115 430 第16宝幸丸 宝幸水産 鰹鮪漁船 161 471228 404 鷲羽丸 運輸省 鉄道連絡貨客船 1456 480228 409 第八拓洋丸 山川純一郎 鰹鮪漁船 160 480229 406 第六日光丸 日光漁業 鰹鮪漁船 162 480315 439 なると 徳島県 消火艇 79 480407 436 第18宝幸丸 宝幸水産 鮪延縄漁船 171 480414 437 第七海幸丸 柳下禰三郎 鮪延縄漁船 173 480519 374 新和丸 飯野海運 油槽船 1200 480630 111 445 SUDEROY11 KNUT KNUTSEN 捕鯨船 491 480819
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 440 第二照国丸 照国海運 貨物船 2310 481027 441 第八照国丸 照国海運 貨物船 633 481117 442 第五照国丸 照国海運 貨物船 2249 481220 438 長久丸 焼津践団 鰹鮪漁船 196 481227 112 443 陽光丸 三光汽船 貨物船 4748 490326 446 SUDEROY12 KNUT KNUTSEN 捕鯨船 533 490628 447 THORGRY THOR DAHL 捕鯨船 530 490628 113 449 星光丸 三光汽船 貨物船 4925 491006 450 大宝丸 宝幸水産 漁船 164 491220 114 451 共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1161 500301 115 修繕 さばん丸 乾汽船 貨物船 10280 500531 117 448 SIAM EAST ASIATIC 貨物船 10686 500717 119 452 第二満鉄丸 新日本海運 貨物船 3685 500828 120 453 日栄丸 日東商船 油槽船 11806 500927 121 454 照国丸 照国海運 油槽船 11825 501223 328 大江丸 東洋レーヨン 硫酸液運搬船 40 510116 414・415 へくら・みくら 海上保安庁 巡視船 386 510428 123 465 永安丸 八馬汽船 貨物船 6475 510621 125 466 日章丸 出光興産 油槽船 11866 510916 127 修繕 図南丸 日本水産 捕鯨母船 511017 129 467 太栄丸 共栄タンカー 油槽船 11868 511127 130 469 第三満鉄丸 新日本海運 貨物船 4868 511214 131 468 第二雄洋丸 森田汽船 油槽船 12048 520208 133 475 東栄丸 日東商船 油槽船 11976 520724 135 476 霧島丸 照国海運 油槽船 11980 520822 137 474 ASPASIA NOMIKOS NOMIKOS 油槽船 13416 521101 139 473 祐邦丸 飯野海運 油槽船 17809 521217 140 477 高邦丸 飯野海運 油槽船 17808 530310 141 478 旭栄丸 日東商船 油槽船 11909 530408 142 479 大協丸 大協石油 油槽船 13224 530617 470 栄幸丸 日本水産 冷凍運搬船 1140 531026 143 480 康島丸 飯野海運 貨物船 9438 540130 481 伊勢丸 照国海運 油槽船 13221 540329 487・488 GUDARZ・GORD NATIONAL IRANIAN 曳船 345 540603 486 第二共栄丸 共栄タンカー 油槽船 1261 540702 485 寿洋丸 森田汽船 糖蜜運搬船 3465 540717 490 DAMAYAN 米国陸軍工兵隊 SuctionDredger 600 541009 493・494 TULONG・TABANG 米国陸軍工兵隊 Dredge Tender 17 550120 491 HYDROUSSA HYDROUSSA 油槽船 20616 550402 144 492 MINA CASTELLA 油槽船 20617 550614
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 495 神宮丸 大協石油 油槽船 13249 550819 145 498 OPPORTUNITY MARITIMA 油槽船 20617 551113 503 ELNASSER エジプト国防省 曳船 658 551212 146 496 ANDROS SAILOR ORION SHIPPING 油槽船 23233 551226 147 500 PAN ARIAS 貨物船 10487 560126 148 501 DORIAN NAVIERA RESOLUTE 貨物船 10487 560308 149 505 泰邦丸 飯野海運 油槽船 20255 560321 150 506 天光丸 三光汽船 貨物船 7228 560419 151 499 KING THERAS MARITIMA 油槽船 20639 560725 152 508 姫路丸 日本郵船 貨物船 7248 560813 153 497 ANDROS SPRINGS ORION SHIPPING 油槽船 23233 560829 154 509 彦根丸 日本郵船 貨物船 7247 561110 155 502 MARATHON LIBERIAN OCEAN 油槽船 20564 561122 156 504 CASTELLA LIBERIAN OCEAN 油槽船 20564 570113 157 510 名古屋丸 東京船舶 貨物船 7769 570210 158 511 富士山丸 飯野海運 油槽船 20324 570324 159 516 長門丸 日本郵船 貨物船 8525 570508 160 533 播磨丸 播磨造船 海上トラック 361 570531 161 507 TRANSGULF NAVIERA TRANSOIL 油槽船 24027 570608 162 512 宝栄丸 日東商船 油槽船 20257 570728 163 513 仁栄丸 共栄タンカー 油槽船 13247 570824 164 514 NEAPOLIS MARGRANDE 油槽船 24068 571012 165 518 英和丸 日東商船 貨物船 9178 571113 166 538 第二播磨丸 播磨造船 海上トラック 488 571207 167 520 バンドン丸 東京船舶 貨物船 7758 571218 168 534 東光丸 三光汽船 貨物船 7214 580215 169 517 海蔵丸 大協石油 油槽船 20950 580316 539 日の浦丸 播磨造船 曳船 191 580414 170 515 MARY LOU TRANSOCEANIC 油槽船 24065 580624 171 521 帝光丸 三光汽船 貨物船 7216 580912 173 523 剛邦丸 飯野海運 油槽船 28429 580919 175 540・541 千栄丸 久栄丸 渋沢倉庫 海上トラック 376 581015 176 547 第21二島丸 二島海運 海上トラック 376 581115 177 546 大百丸 大本組 浚渫船 581126 178 ANTIPOLIS NARCELOSO 油槽船 24100 590124 179 ATHENA CELOMAR 貨物船 10250 590403 180 第一京阪丸 京阪煉炭 海上トラック 375 590624 181 DESH DEEP WESTERN SHIPPING 油槽船 7500 590630 182 国際丸 国際汽船 貨物船 9250 590714 183 第二京阪丸 京阪煉炭 海上トラック 375 590805
頁 船番 船名 船主 船種 総トン 進水 184 ATTICA LIBERIAN TRANS 油槽船 26600 591007 185 第一えるぴい丸 日本液化ガス LPGタンカー 1040 591030 186 KATE ARMADORA 油槽船 24400 591120 187 豊栄丸 渋谷倉庫 海上トラック 375 591203 188 LACONIA ATTICA SEA 貨物船 14431 591218 189 双栄丸 共栄タンカー 貨物船 7250 600213 190 MESSINIA AEGEAN FREIGHT 貨物船 13200 600325 191 第二静海丸 阪神汽船 海上トラック 335 600330 192 百栄丸 大本組 浚渫船 600602 193 第三静海丸・第五静海丸 阪神汽船 海上トラック 335 600603 195 LINDA MARVIENTO 貨物船 15800 600606 197 第一大章丸 日本船舶 海難救助船 745 600609 198 第六静海丸・第八静海丸 阪神汽船 海上トラック 335 600629 199 AETOLIA SARONIC 貨物船 13200 600802 200 第六公団丸・第七公団丸 農地開発機械公団 浚渫船 600804
昭和11年、野口雨情が相生を訪れ「播磨港ぶし」をつくった
相生の港は
なつかし港
軒の下まで
船がつく
1935(S10)年頃の相生進水記念絵葉書
進水記念絵葉書は、少数作成され、進水式の関係者に配布されます。絵葉書の様式は、時
代によって変化しますが、代表的な様式として、昭和10年代の絵葉書と、昭和40年代の絵葉
書を紹介します。
昭和10年代の絵葉書は、絵葉書袋(タトゥ)のなかに、船の絵葉書と船名に関連した絵柄の
絵葉書、そして要目が入っています。昭和20年代は過渡期で、タトゥのなかに船の絵葉書と
要目が入っており、昭和30年代からタトゥがなくなって冊子に変わります。冊子は、船名に
関連した絵柄の絵葉書が表紙、2枚目と3枚目が要目とGeneral Arrangement、4枚目が船の絵
葉書、5枚目が裏表紙になっています。
戦前の絵葉書は官製葉書とほぼ同じですが、戦後の絵葉書はサイズがバラバラです。この
写真集では、概ね原寸大のサイズにしてありますが、編集の都合上、戦前の絵葉書の画像は
幅を統一し、戦後の絵葉書は高さを統一しています。
進水記念絵葉書は、船の建造中に作りますので、完成した船の写真がなく、図面を元に描
いた絵を使います。そして、原画を船主に贈ります。相生では、宮本三郎氏と田中盛雄氏が
多くの船を描いています。船景画の作者については、次ページ「船の画家」をご覧ください。
この写真集は、進水記念絵葉書を集めたものですから、進水順に並べています。また、船
の要目は、絵葉書の要目の数値を優先し、絵葉書付属の要目が入手出来ない場合は、播磨造
船所50年史などで補いました。絵葉書の要目は、設計上のこれを下回ることはないという数
値で、通常、完成した船の数値は絵葉書の要目の数値を上回ります。なお、500番船PANは、
絵葉書では8,000総トン、50年史では10,487総トンと記されており、両者の数値が大きく異
なっていますが、こうした場合でも絵葉書の数値を採用しています。
播磨造船所の絵葉書について不明なことは多々残っているのですが、絵葉書画像の収集を
始めて五年が経過し、現在入手しうる絵葉書はほぼ網羅したものと考え、写真集としてまと
めました。
要目の数値について
全長
船首の前端から船尾の後端までの水平距離。
垂線長
満載喫水線上で、船首材の前面から船尾材の後面までの水平距離。
日本の商船と帝国海軍は、垂線長を建造の基準としている。
長さの単位は、米(メートル)と呎(フィート)がある。
1呎(フィート)は30.48㎝、12インチ
日本の1尺は約30.3㎝
総噸数
船内の全容積を2.83立方メートルを1トンとする単位で表したトン数
単にトンといえば総トン数を意味する
重量瓲数
貨物・燃料などを含む全積載能力を重量で表したトン数
絵葉書の多くは、トンの文字を総噸・重量瓲と記載している。総噸・重量噸
という記載もあるが、本書では総噸・重量瓲で統一した
速力
節(ノット)で表示。1節は、時速1海里(1852m)。公試運転で最善の条件で出し
うる最高の速力を最大速力・最強速力、船が実際に貨物を積んで航海するときの
速力を航海速力という。
船の画家
進水記念絵葉書は、進水する船の絵を描いた絵葉書(船景絵葉書)と、その船に関係する
絵柄を描いた絵葉書の二枚組になっています。船景絵葉書の原画は誰が描いているのでしょ
うか。実は、「船の画家」は、造船所のなかにいます。彼らは本職のかたわら、夜や休日に
自宅で絵筆を握り船景を描いてきました。
昭和初期、播磨造船所の進水記念絵葉書に、油絵の原画をもとに作成されたカラーの船景
絵葉書が登場します。当初は、いろいろな人が作画に携わっていたらしく、1930年代の船景
絵葉書には、Y.Ito
Samuro
Shuko.Noto
I.Hiramatu
M.Tanakaなど様々なサインが見え
ます。1930年代末になるとSamuro(宮本三郎氏)とM.Tanaka(田中盛雄氏)が多くなります。
戦後、新造船の再開時はK.Mimuraのサインが多く、1950年代は宮本三郎氏、1960年代からは
田中盛雄氏が中心となって絵を描いています。
造船華やかなりし頃、7月20日の「海の記念日」には、神戸新聞が造船に関係する特集記
事を掲載していました。このなかに、二人が紹介されています。
船の画家① 宮本三郎氏 神戸新聞 昭和34年7月20日 本職のかたわら三十余年間せっせと船を描きつづけているという二十日の海の記念日にふさわし い人が造船の町相生にいる。播磨造船所施設部長、宮本三郎氏(54)=相生市那波=がその人。 播磨造船所は新しく建造した船が進水するごとに美しい船景絵ハガキをつくるが、この原画を描 いているのが、宮本氏。東京高等工芸を卒業しているところから入社後間もない昭和2年9月、同造 船所で進水した稚内-大泊間砕氷鉄道連絡船亜庭丸 (3.298総㌧)の船景を描かされたのが始まり。 それから32年、忙しい仕事のかたわらずっと船を描いてきた。 船の画家② 田中盛雄氏 神戸新聞 昭和41年7月20日 きょう二十日は海の記念日。相生市の石川島播磨重工で仕事の余暇にこつこつと三十年間、船の 進水ごとに新造船の完成図を油絵で描いているかくれた「船画家」の話題 同重工相生第一工場スタフ、管理技師といういかめしい肩書きを持つ田中盛雄さん(51)=相生市 赤坂町=がその人。安全関係の仕事が長いため、「安全の田中さん」といえば七千従業員のだれも が知っているが、田中さんが進水ごとにつくられる新造船完成図の美しい絵ハガキの原画を描いて いるとは知る人も少ない。 田中盛雄画 LUTSK 1964年 宮本三郎画 剛邦丸 1958年お二人とも、東京高等工芸学校(千葉大学工学部の前身)を卒業して播磨造船所に入社、
会社の依頼で進水記念絵葉書の船景を描き始めました。宮本氏は昭和2年から、田中氏は昭
和12年から数十年にわたり、それぞれ百枚をはるかに超える船景を描いています。
進水記念絵葉書の原画は、美術の専門家ではなく、絵心のある造船所職員によって描かれ
るのは何故なのでしょうか。その理由は、想像によって実物そのものの絵を描かなければな
らないところにあります。進水記念絵葉は進水式で配りますから、原画を作成し絵葉書を印
刷する段階では、船は船台で建造中です。したがって、船景を描く人は、実物をスケッチす
ることはできません。彼らは、設計に使う平面図と側面図を参考に透視図を作り、塗装する
色から窓の数・ロープの張り方まで実物と少しの違いもないように描くのです。
停泊している船と違い航海中の船を描くためには、海の色と波の立ち方が大切です。船の
大きさとスピードに応じた波を描くことによって船が生き生きとしてきます。両氏は、神戸
新聞の記者にこのように語っています。
「一番難しいのは海の色と船の走っているときの波の立ち方で、船の大きさ、スピードに 応じた波をださないといけないからだ」・・宮本三郎氏 「波の立ち方にしても船の大きさ、スピードに応じてそれぞれ異なるので、それを十分に 知ったうえで波を描かないと船の絵が死んでしまう」・・田中盛雄氏近海を航海する船の背景には島や海岸を、遠洋を航海する船の背景には大洋を描いて就航
する航路を表し、空や海の色で進水する時期の季節感を表します。船景の絵は、船体・航海
の様子・航路・季節感というすべての情報を正確に表現したうえで、芸術的に美しいことを
要求されます。「船の画家」たちは、このように技術と美術を両立させる作品を描いてきま
した。
船の原画は、絵葉書を作成した後、船主に記念品として贈られます。宮本氏や田中氏の船
景画は名人芸と賞され、船長さんなどに「もう一枚描いてもらえないか」と頼まれることも
ありました。
相生の町に原画は残っていませんが、船の画家たちが精魂を傾けた作品によって作成され
た絵葉書の多くが私たちの手許に伝わっています。私たちは、進水記念絵葉書によって、船
の様子や建造された時代の雰囲気を感じるとることができます。この写真集が、相生で生み
出された船景画という芸術作品を後世に残す一助となればと思います。
K.Mimura画 霧島丸 1952年 Yasugiro.Ito画 金剛丸 1934年江戸時代、相生(おう)は漁村として栄え
た。濱本家は干鰯の商いで成長し、1890年代
になると産業界への進出を図った。1892年、
濱本家は唐端清太郎を相生村長に招請する。
唐端清太郎は、村の新しい産業として造船業
に着目し、1907(M40)年神戸財界と地元有
力 者 の 出 資 に よ っ て 播 磨 船 渠 株 式 会 社 を 設
立、社長に阪神電鉄の小曽根貞松を迎えた。
1906年12月、甲崎で船渠建設に着工、鳴瀬
組が請け負って手掘りで工事を進めたが、19
09年10月、完成直前に渠口が崩壊してしまう。
資金難のため工事は中断して船渠は放置され、村の子供たちのプール代わりとなった。こ
の事業に関係していた高橋為久は未完成の船渠を見るにしのびず、1911年、播磨船渠合名会
社を設立して事業を再建、1912(M45)年1月10日、船渠を完成させた。上がその船渠で、相
生の造船業の原点である。長440呎
(フィート)幅73呎、6000総トンの船が入渠可能であった。
村の人々はこの船渠を「わしらのドック」、造船所を「ハリマドック」と呼んだ。
1912年1月
船渠竣工式の祝詞
播磨船渠竣工ヲ告ゲ、本日ヲ以テ開業ノ式ヲ行フ。余モ亦、此ノ盛典ニ列シ、何ノ喜ビカ之ニ過ギ ン。抑モ当会社ハ千挫百折万難ヲ排シテ六十月ニ至リ、其目的タル哉汽船巨艦ヲ製造スルニ有リテ、 国家ヲ利スル極メテ擴大ナリ。本会社ノ進捗ト共ニ相生港ノ繁栄、昔日ニアラザルヤ明ナリ。茲ニ、 諸君ト共ニ快哉ヲ呼ビ祝意ヲ表ス。 明治四拾五年一月廿一日 郡会議員 松田三次郎 明治45年完成した船渠、相生の造船業の原点である左 1912年1月 最初に入渠した岡崎汽 船の日英丸 下 1917年相生町第一回出初式 中央が唐端清太郎町長
唐端 清太 郎 は相生 村長・町 長・
県 会議 長・ 代 議士と して活躍 。播
磨 船渠 の創 立 を主導 し、町の 将来
を 造船 所に 託 した。 港を見下 ろす
雨 香園 に浜 口 雄幸首 相揮毫の 顕彰
碑がある。
清太郎、唐端君は雨香と号す。文久二年四月兵庫県飾磨郡谷外村唐端新に生まれる。父治三郎、母伊佐氏、家 は代々里正、君は幼くして穎悟、若くして志を抱き東都に遊学、後さらに青森東奥義塾にて法学を修める。業未 だ成らずしてたまたま家より急なしらせあり、ただちに故郷に馳せ帰り、孝養にこれつとめる。明治二十五年、 赤穂郡相生村名誉村長に招かれ、これより二十有余年村政に力を傾ける。治績大いに揚がり遂に寥々とした一漁 村もにぎわいを見せる海市となる。 大正二年、町制をしき、相生海湾を利用して船渠を設け、小船舶の建造を図る。また漁業の振興に意を注ぎ、 自ら播磨漁業組合理事長となり、さらに推されて兵庫県水産組合連合会評議員となる。赤穂郡水産組合長及び同 郡漁業組合連合会理事長など沿海漁業を奨励する。明治三十六年九月、兵庫県会議員に当選、郡部会長に推さる。 明治四十年、再び県会議長に選ばれ。ますますその手腕を発揮する。 大正二年、立憲同志会の企てあり、その創立に力を致す。大正四年八月、立憲同志会兵庫県支部幹事となり、 ますます県下の党事につくす。大正七年、衆議員総選挙に際し、先輩肥塚龍氏政界を引退の後を受け、遂に当選 の栄を得る。ここにおいて多年の志望漸くにして達し、平生の抱負を議政壇上にて披攊する。不幸にして大正八 年冬病いにかかり薬石効なく、翌九年六月十日永眠、享年五十有八。 君の人となり温雅篤実、機智に富み義侠、平素より地方自治向上と階級制度撤廃に深く意に留め、早くから普 選論者であった。多年町政に貢献し公共事業に益すること大である。郷民、みなその功績を欣慕し、今ここに赤 穂郡相生漁業組合ならびに相生町有志者が金を募り、相生湾頭山紫水明の境に、碑を建て以て君の事歴のあらま しを述べる。 昭和六年二月 兵庫県水産会長 小畑種吉謹書 顕彰碑の裏面に漢文で刻されている。訳文は、司馬幸作先生の「播磨の碑」に拠る1912(M45 T元)年、播磨船渠合名会社で船渠を完成させた高橋為久は、神戸の海運資本
と提携して播磨造船株式会社を設立する。最初に入渠した岡崎汽船の日英丸に続き、続々と
巨船が姿を現し村民を驚かせた。写真は羽後丸2300噸。巨船を見上げながら、小さな帆船が
港へ向かう。
播磨造船合名会社は、6000トンの船渠を有する修繕専門の企業として出発し、小規模であ
ったが、機械工場・製缶工場。鋳造工場が建設された。従業員は請負制で100人∼300人であ
った。
造船所へは、水月旅館前の桟橋から渡船で通った。下の写真に白く写っている建物が、明
治46年創業の水月。埋め立て地である新町界隈は、造船所の発展とともに賑わいを増した。
網の浦は、造船所の対岸に あり、漁民が漁網の手入れに 使っていた。 この写真は、大正初期の様 子で、造船所はまだ小規模な ものであった。数年後、鈴木 商店によって造船所が拡張さ れ、網の浦には、造船所の船 員倶楽部や下請工場が立ち並 ぶようになる。 網の浦 1912年 停泊する羽後丸1916.05.23 進水
建造番号
2
吉備丸
船主
豊崎昌三郎
貨物船
垂線長
223
呎
重量瓲数
1,801 瓲
総噸数
1,174 噸
主機関
蒸汽機関
出力
565 馬力
最強速力
8.3 節
1,800重量瓲型の鋼製第一船 絵葉書の社章は播磨造船時代のもの1916.07.26 進水
建造番号
3
御崎丸
船主
日本汽船
貨物船
垂線長
223
呎
重量瓲数
1,793 瓲
総噸数
1,172 噸
主機関
蒸汽機関
出力
753 馬力
最強速力
11.2 節
大正5(1916)年4月、鈴木商店は播磨造船株式会社を買収して、株式会社播磨造船所を発足
させた。発足当時の従業員は職員18名、工員252名。鈴木商店は、埋立による工場の拡張を
すすめながら、仮設船台で新造船の建造を始めた。大正5年6月、木造の曳船「神の浦丸」を
完成、7月に鋼製の第一船「吉備丸」」、9月に同型船「御崎丸」を竣工した。
1915.08.01 進水
神の浦丸
曳船
建造番号
1
船主
鈴木商店
垂線長
65 呎
重量瓲数
87 瓲
総噸数
54 噸
蒸汽機関
100 馬力
最強速力
9.3 節
播磨造船所の暑中見舞絵葉書 神の浦丸 播磨造船所50年史所収1917.06.05 進水
建造番号
5
大図丸
船主
内田汽船
貨物船
垂線長
284
呎
重量瓲数
4,426 瓲
総噸数
2,726 噸
主機関
蒸汽機関
出力
1,489 馬力
最強速力
11.5 節
鈴木商店は船渠の南にあった甲崎を取り崩し、その土砂で海面を埋立てて船台を建設した。
工事は3カ年を要し、1919年までに6000総トンの4船台と機械工場・藤戸発電所を完成させた。
船渠と第一船台 神 谷 泰 彰 氏 提 供 船 渠 の 南 に 第 一 船 台 。 そ れ に並んで第二∼第四船台が造 られた。 町内の書店から発行された絵葉書で差出人が墨書している1918.01.12 進水
建造番号
7
WAR
AMAZON(第六與禰丸) 船主
アルフレッド商会
貨物船
垂線長
305
呎
重量瓲数
4,977 瓲
総噸数
3,165 噸
主機関
蒸汽機関
出力
1,948 馬力
最強速力
12.3 節
大正6(1917)年7月、未完成の第一船台で帝国汽船の第六與禰丸が起工された。この船が最
初の5,000重量トン級大型船である。当時、日本は米国から鋼材を輸入していたが、戦争で
米国も鋼材が不足した。日本は米国と交渉し、鉄鋼を輸入する代わりに船舶を輸出する協定
を締結、この船は米国に輸出された。米国名は、WAR AMAZON。
壮大なる進水式 大正7(1918)年1月、第六與禰丸 の進水式には、鈴木商店の鈴木よ ね店主が参列し、船台には来賓が 溢れるばかりであった。 相生名所として町内の書店から発行された絵葉書1918.03.03 進水
建造番号
18
扇洋丸
船主
岩田可盛
貨物船
垂線長
228
呎
重量瓲数
2,010 瓲
総噸数
1,238 噸
主機関
蒸汽機関
出力
874 馬力
最強速力
11.3 節
大正7(1918)年に入り、第一次世界大戦は激戦が続いていたが、鈴木商店は戦争終結を予
想し、海運・造船事業の再編に着手した。大正7年5月、播磨造船所は鳥羽造船所・浪華造船
所とともに帝国汽船に合併され、帝国汽船株式会社播磨造船工場となった。造船所の従業員
は増え続け、工員数は大正6年末 2,300
7年末 5,730
8年末 6,370に達した。
相生漁港 松の 浦から大谷橋に至る 海 岸 。海 岸に は 漁船を 係留す る 大 きな 岩が 置 かれて いた。 岩 に 登っ て遊 ぶ 着物姿 の子ど も た ちの 視線 の かなた にドッ ク がある。 相生 には 、 地下の 村と近 代 的 な造 船所 が 共存し ていた 。1918.08.21 進水
建造番号
9
EASTERN
SHORE
船主
米国
貨物船
垂線長
425
呎
重量瓲数
11,054 瓲
総噸数
6,806 噸
主機関
蒸汽機関
出力
3,096 馬力
最強速力
13.3 節
米国との船鉄交換船 和名は第八與禰丸鈴木商店は、事務課長の北村徳太郎など若き精鋭を相生に送り込んだ。大正6(1917)年に
ロシア革命が起こると、彼らはマルクス主義に対抗できるような資本主義を模索しなければ
ならないと考え、キリスト教会を設立するとともに、共済組合・青年会を設立、播磨病院・
播磨劇場などの厚生施設や社宅を建設した。
1918年3月 済美幼稚園卒園式 若狭野小学校提供 北村 徳太郎は幼児教育を 重 視 し、 東京 高 等師範 学校倉 橋 教 授の 指導 の もとに 藪谷に 私 立済美幼稚園を設立した。 卒園 式に は 、北村 徳太郎 夫 妻 ・林 彦一 ら も出席 して卒 業 を祝った。佐多稲子は、造船所の職員であった父とともに青春時代を相生で過ごした。相生を舞台に
した小説「素足の娘」で、相生の様子をこのように描いている。
「相生と書いて、おう、と読ませるこの町は、瀬戸内海の小さな港の一つであった。一里ばかり出 て行けば、山陽本線の那波という停車場に出る。それは神戸と岡山の中間にある小駅であった。」 「 相生からは小豆島へ渡る航路があって、四国八十八箇所のひとつである小豆島へ渡ってゆくお遍 路さんの姿を見かけることもある。そして今相生の町は、青い職工服の姿で溢れていた。入江の向い 側を囲んでいる山の、海へ突き出た岬にあった船工場が、神戸のS商事に買いとられて那波造船所と なり、上から下までの所員がまだ続々と集められていた。」 大正時代の那波駅 阪神・相生・小豆島・高松航路の三国丸 松田汽船提供1920.01.08 進水
建造番号
31
テキサス丸
貨物船
船主
帝国汽船
垂線長
425
呎
重量瓲数
10,906 瓲
総噸数
6,786 噸
主機関
蒸汽機関
出力
4,082 馬力
最強速力
14.8 節
鈴木商店店主 鈴木よね 番頭金子直吉を信頼し、鈴木商店を大 商社に育て上げた 造船所の桟橋 舟丘家提供 水月旅館前で馬車を降りた上品 な一老婦人があった。気軽に舢舨 (さんぱん)に乗り込んだ老婦人が「ご 苦労さんです」と声をかけたのを 合図に、船頭が船を押し出す。程 なく舢舨が向岬桟橋に着くと船頭 はもやいをとって桟橋につける。 老婦人は巾着から50銭銀貨を二枚 とりだすと「ご苦労様でした」と 櫓をおいた船頭に渡した。 この老婦人は造船所の社主鈴木よね刀自で、子どもの頃この話を体験した老人から聞いたと江見練 太郎氏が「ふるさと想い出の記」に書かれている。鈴木よね刀自と大本百松翁
昭和52年、大本組が創業70周年にあたって建立した大本百松翁顕彰碑はこのように記す。
「翁は明治二十四年岡山県淺口郡速島町鶴新田に生まれ 明治四十年独力で土木請負業に踏みだし 広島県因島にて三上英果氏の知遇を得 大正七年同氏の招請により相生に来り この地に本店をおい た ほどなく播磨造船所の指定請負人となる 爾来所内外の諸工事に参加し事業発展の基盤を築いた 昭和八年本店を岡山に移し 同十二年株式会社大本組を設立し社長となる」大正7年、米騒動で鈴木商店本店が焼き討ちされ、鈴木よね刀自が避難していた須磨の屋
敷にも民衆が押しかけた。大本百松翁は仲間を率いて須磨に駆けつけ屋敷を守るとともに、
民衆を説得した。鈴木よね刀自は翁を評価し、鈴木商店が投資する発電所等の土木工事を大
本組に発注、大本組は事業を拡大していった。
大正時代の藪谷本町通り 大川弘氏提供 鈴木商店は、藪谷の田畑を埋め立 て、新しい町を作った。港から駅 へ向かう本町通りの左右に商店・ 住宅が建ち並ぶ。左側の長屋は南 本町社宅、右の商店は寺田屋雑貨 店。大本百松翁の顕彰碑は、写真 よりやや右の屋敷跡に建てられて いる。佐多稲子の小説「素足の娘」に、藪谷に新しく町が造られてゆく様子が描かれている。
「そういう計画は、那波造船所のひとつを元に、まるで町を造るほどの意気込みに見えた。藪谷に はちゃんと飾窓のある写真屋も店を出すし、本屋も出来るし、という工合に、今まで相生の町にもな かった新しい、いわば文化的な商売の店も出来てゆくのだった。職工住宅はまだまだ建て増す計画で あった。何にもなかったところに、新しく町の出来てゆく過程は、不思議みたいであった。」 1983.10.18 佐多稲子文学碑除幕式 黒田信次氏提供 「素足の娘」のレリーフをあしら った文学碑の除幕式に出席された 佐多稲子氏。北村徳太郎氏は「播 磨造船所50年史に寄せる」を「『播 磨』から、二人の大臣を出してい る。・・しかし、それよりももっ と大きなことは作家の佐多稲子さ んを出したことで、これは『播磨』 としての大きな誇りでなければな らぬと思う。」と結んでいる。1920.04.03 進水
建造番号
13
EASTERN
SOLDIER
貨物船
垂線長
425
呎
重量瓲数
10,626 瓲
総噸数
6,818 噸
主機関
蒸汽機関
出力
3,905 馬力
最強速力
13.1 節
船鉄交換船として米国へ輸出された。それまで鈴木商店の社内船 に注力していたが、対外的に進出するよう方針変更した最初の船。「EASTERN SOLDIER」の進水式 は 、対 外的 に も最も 華やか な も ので あつ た 。アメ リカ大 使 館 員、 アメ リ カ船舶 局代表 マ グ レガ ー氏 を 初め、 阪神在 住 の 外国 紳商 、 官界民 間の知 名 の 士数 百名 が 来賓と して参 列 し た。 相生 町 にはア ーチが 立 て られ 、海 陸 ともに 立派に 装 飾 され て、 春 たけな わの花 の もとで佳き日を祝った。 播磨造船所50年史 上 藪谷社宅の売店組合 EASTERN SOLDIERの進水を 祝 う飾 り 付けが 見える 。 下 藪谷社宅 造 船所 は 従業員 の定着 を 図 るた め 大規模 な社宅 を 建 てた 。 長屋と 一戸建 て が あり 、 家賃を 支払え ば ど ちら で も選べ たが、 実 際 には 、 職工は 長屋、 社 員 は一 戸 建てに 住んだ 。