CSR 憲章・行動規範 企業価値は、さまざまなステークホルダーの期待 に応えて、株主価値、お客様価値、社会的価値、従 業員価値をそれぞれ高めることで総合的に向上してい くものととらえています。新しい価値を提供し続け、 地球環境問題や社会が抱える課題解決の一助となり、 持続可能な社会づくりに責任を果たす、そのような企 業活動を着実に進めることが、事業成長と一体となっ た企業価値の向上につながります。 リコーグループは、創業の精神である「三愛精神」 と「経営理念」からなる「リコーウェイ」を掲げています。 これは、事業活動を行ううえで最も基礎となる考え であり、企業が直面する高度で複雑な課題に対しど のように判断し、行動すべきかを明確に示しています。
ステークホルダーに提供する価値を高め
継続的に企業価値を増大していきます
この「リコーウェイ」を実践することが、社会やビジ ネス環境をより良い方向に促す新しい価値を生み出す ことにつながり、その結果、事業成長と企業価値向 上が実現できると考えています。 また、「リコーウェイ」のもと、社会的良識にかなう 高い倫理観を備えた企業風土の醸成に努め、経営の透 明性を確保するとともに、競争力の強化を目指したガ バナンスの構築にも取り組んでいます。 事業を進めるにあたっては“リコーグループが取り 組むべき重要な社会課題(マテリアリティ)”を特定し ながら、“将来予測される経営環境の変化”から長期 的なビジョンを描き、その実現に向け、3 年ごとの中 期経営計画を策定し、事業活動を行っています。 • 各ステークホルダーに対して重要と考えている取り組み お客様 • リコーバリューに基づく製品・サービス提供によるお客様価値の増大 • 安心 / 安全な製品・サービスの提供 株主・投資家 • 持続的な成長を実現することによる企業価値の増大 • 適時 / 適切な情報開示とコミュニケーション ビジネスパートナー • 公正な取引と信頼に基づいたパートナーシップ• バリューチェーンにおける社会的責任の推進 社会 • 事業活動および社会貢献活動を通じた社会的課題解決への貢献 • 国や地域の文化 / 習慣の尊重とその発展への貢献 社員 • 安全 / 健康で働きやすい職場づくりと人材育成 • ダイバーシティとワークライフバランスの尊重 地球環境 • 環境負荷を抑えた事業活動とお客様の環境負荷低減への貢献• 地球環境の再生能力の維持および回復への貢献 株主価値 企業価値 従業員価値 社会的価値 お客様価値 成長の継続 時価総額の増大 持続可能な社会 づくりへの貢献 満足と感動の実現 活力ある組織、 個人による高い 目標の達成と処遇 • 企業価値の向上 • リコーウェイに基づく企業活動 ➤WEB 1、2、3 長期ビジョン 中期経営計画 事業活動リコーウェイ
参照 P.1 参照 P.37 参照 P.20 ➤WEB 1 リコーウェイ: www.ricoh.com/ja/about/commitment/philosophy/ ➤WEB 2 CSR憲章: www.ricoh.com/ja/csr/concept/charter.html第 17 次中期経営計画(以下、17 次中計)では、 「事業の創造と集中」と「高効率経営の実現」の二つ の基本戦略を展開しました。「事業の創造と集中」で は、ドキュメントに関わるすべてのワークフローや運 用管理を請け負う MDS やネットワーク環境の整備な どを行う IT サービスで事業拡大を進め、さらにテレ ビ会議などを支援するコミュニケーションの分野まで 製品・サービスの幅を拡げました。また、新興国市場 では、MFP やプリンターのラインアップを拡充する とともに販売体制の強化を図りました。 プロダクションプリンティングの分野では、企業内 印刷事業において、商品群やソリューションのライン アップ強化を図り、商用印刷事業の展開に向けた足掛 かりができました。産業分野においては、FAカメラ やリライタブルレーザシステムなど新しい事業の芽が 育ってきました。
第17次中期経営計画の狙いと成果
• 17 次中計の取り組みと成果 事業の創造と集中 施策 実施事項 成果 基盤事業のシェア 獲得・堅持と効率 化の同時実現 • クラウド対応、環境性能を強化したA3カラーMFPラインアップを 一新 • A4MFP・プリンタの製品ラインアップ拡充 • A3カラーMFP世界シェア1位*1(2013年) • 基盤事業の営業利益率上昇 画像&ソリューション分野営業利益率 7.7%(2011年3月期)→ 9.4%(2014年3月期) 先進国市場での サービス事業への 事業構造転換の 加速 • MDS・ITサービスの体制強化と事業拡大 <年別 サービス事業拡大の投資実績> MDS 2011 Print Solutions Group(豪州) 2012 HSSK Forensics, Inc.(米国) IT サービス 2011 Momentum Infocare Private Limited(インド) 2012 ADA-Das SystemHaus GmbH(ドイツ) 2012 IMC Communications(豪州) 2012 01 Innovations Pte Ltd.(シンガポール) 2013 Aventia(スペイン) 2014 mindSHIFT Technologies, Inc.(米国) 2014 FutureTech Ltd. および FutureWare Ltd.(韓国) • MPS「リーダー」の評価*2*3(2013年) • ネットワークシステムソリューションの売上が拡大 新興国市場での 事業成長の実現 •<年別 新興国販売・サービス体制強化のための投資実績> 販売体制強化と事業拡大 2011 Ricoh Vietnam Company Limited 設立(ベトナム) 2013 Ricoh Korea Co., Ltd. 設立(韓国) 2014 Saral Buro Pazarlama Limited Sirketi, Merkezi 買収(トルコ) 2014 Ofisteknik A.S. および Ofisteknik LTD. 買収(トルコ) • A4MFPなど新興国向け製品ラインアップ拡充 • アジアパシフィック・中国圏の売上が拡大 プロダクションプ リンティング事業 の収益貢献化の 早期実現 • ライトプロダクション機や広幅・大判機の投入によりPP製品ポート フォリオを強化 • 17次中計スタート時に比べ最終年度の売上が大幅に拡大 プロダクションプリンティング年平均成長率 7.2%(2011年3月期ー2014年3月期) 新規事業の拡大 • プロジェクションシステム、ユニファイド コミュニケーション シス テム、インタラクティブホワイトボードなど新規分野の製品拡大 • 新規事業分野の継続的な育成 • 新規事業/売上比率が17次中計で掲げた目標を上回る 新規事業 / 売上比率 25%(17次中計目標)→28%(2014年3月期実績) 高効率経営の実現 施策 実施事項 成果 成長戦略を展開 するための筋肉質 な経営体質の実現 •「作らずに創る」のさらなる展開など開発プロセス革新の推進 • 国内外生産拠点の統廃合の実施 • 国内販売体制の再編、PP販売体制の統合 • ビジネスソリューション事業本部を設立しオフィス向け事業体制を • 全社を挙げた施策への取り組みにより利益創出 利益創出額792億円(3年間累計) (費用累計 617億円) 2011 2012 1,169 1,269 1,357 1,717 2014 2013 その他地域売上高推移 (億円) (FY) IFRS 米国会計基準 2011 2012 1,814 1,992 2,087 3,080 2014 2013 ネットワークシステムソリューション売上高推移 (億円) (FY) IFRS 米国会計基準Overview Action Data & Profile
企業価値向上に向けて
参照
要因が重なっても動じない、強靭な組織体質を目指し ます。 新たな4つの事業領域 18 次中計より新たに 4 つの事業領域を設定しまし た。各領域で戦略を展開し、ニーズの先取りと新たな お客様の獲得により事業開拓を行っていきます。 していきます。新興国では、今後さらに普及が進む画 像機器の拡販と同時にサービス事業への転換が起こ ることも視野に入れ、体制を整え、事業規模を拡大し ていきます。この他に、プロダクションプリンティン グの商用印刷事業、インダストリ事業、コンシューマ 事業の各領域で新たな事業の柱の構築を目指し、さ らに、自社の事業の枠組みを超えた全く新しい事業 分野への進出にも挑戦していきます。 • 18 次中計からの事業領域
商用印刷
事業領域
インダストリ
事業領域
オフィス事業領域
新興国
先進国
光学デバイス/モジュール プロダクションプリンティング 電装ユニット 電子デバイスコンシューマ
事業領域
カメラ 時計 RICOH THETA サーマルメディア インクジェットヘッド+インク 基盤 既存事業 MFP レーザープリンター 基盤 成長事業 MDS PJS IWB LED UCS BPO IT サービス 企業内印刷 サービス新しい分野へ
挑戦
※MDS: Managed Document Services BPO: Business Process Outsourcing PJS: Projection System UCS: Unified Communication System IWB: Interactive Whiteboard LED: Light Emitting Diode事業戦略目標 大きくは二つの取り組みを進めています。一つ目は、 現在の収益の柱である「基盤事業の収益力強化と成 長」を図り、そこで得た収益を新たな成長領域へ振り 向けます。具体的にはオフィス事業の製品・サービス 事業の競争力を引き続き強化しながら、コミュニケー • 分野別の成長イメージ(売上高)
新たな事業の柱の構築
● インダストリ事業の売上を 3 年間で 1.5 倍に ● 19 次中計に向けて 100 億円規模の事業を 3 つ以上立ち上げる基盤事業の収益力強化と成長
● MFP の MIF* 成長率 2%以上 ● 新興国向けオフィス事業の売上を 2 倍に ● IT サービス、新規商材のサービス事業の 売上を 1.3 倍に ※MDS: Managed Document Services BPO: Business Process Outsourcing PJS: Projection System UCS: Unified Communication System IWB: Interactive Whiteboard LED: Light Emitting Diode オフィス イメージング その他 ■FY14/3 ■FY17/3(計画) CAGR1%
プロダクション プリンティング CAGR9%
ネットワーク システム ソリューション CAGR10%
産業 CAGR12%
CAGR7%
16,000 14,000 4,000 2,000 0 画像&ソリューション (億円) 売上高合計 CAGR3%
CAGR(年平均成長率)4%
ション領域の製品・サービスによるワークスタイルの 提案に注力し、新しい事業機会を獲得していきます。 二つ目は、「新たな事業の柱の構築」を目指し、イン ダストリ市場、コンシューマ市場、さらには公共・イ ンフラ市場へと価値提供の領域を拡げていきます。 参照 P.21、27 MIF:市場におけるMFP稼働台数 *Overview Action Data & Profile
体質強化の取り組みを進化させ、高効率経営がリコー グループの DNA となっていくことを目標とします。 株主価値の向上 株主価値の向上にあたっては、目標である ROE10% を達成するため、事業利益率と資産効率を高めると ともに、資本を適切なレベルに保つべく、株主還元な どを適宜実施していきます。 • ROE向上の施策マップ ROE=10% 資産効率向上 適正な 資本の維持 事業利益率 改善 運転資本の 改善 不要資産の 見直し 営業利益率 改善 サービス事業の 収益拡大 新規事業の 拡大 PP 事業の 収益拡大 基盤事業の 収益力強化 現場支援の 強化 ● 技術経営体制の再構築 株主還元の考え方 企業体質の強化および新たな事業展開のための内 部留保の充実を図るとともに、株主の皆様への利益 還元においては、連結配当性向を考慮しつつ安定的 な配当を行うよう努めています。これからも総還元性 向 30%程度を目安に株主還元を適宜実施していき ます。
リコーグループでは、地球・社会の持続的な発展と自社のさらなる成長を目指し、ステークホルダーの 皆様からの期待を反映したマテリアリティ(重要課題)を明確にし、CSR・環境の取り組みに反映しています。 ➤WEB マテリアリティ特定プロセスとPDCA 国際社会の動向を通じて認識している持続可能な社会づくりに向けた課題から、リコーグループとス テークホルダーの皆様にとって重要な課題を抽出し、「リコーグループの経営にとっての重要性」と「ステー クホルダーからのリコーグループへの期待」の観点から評価し、マッピングを行いました。 評価結果に ついて、社内関連部門の意見をヒアリングし反映するとともに、評価方法・結果について社外有識者のレ ビューをいただき評価に反映しました。 • マテリアリティ特定のプロセス • マテリアリティマトリックス リコーグループが中長期に取り組むべき社会課題 「マテリアリティ」 マテリアリティマトリックス 18 次中計の CSR 施策は、このマテリアリティをもとに策定しました。今後、各課題に対する KPI の策定、海外拠点でのレビューなどの PDCA を回すことで、マテリアリティとそれに基づく CSR の取 り組みの改善を図っていきます。 特定のプロセス策定、 課題の精査、評価の実施 CSR /環境部門での 一次案の策定 全社中計・社内施策との整合 ステークホルダーの期待反映 社内各部門 とのレビュー とのレビュー社外有識者 マテリアリティの特定 農業生産プロセスの改善 ヘルスケア環境の整備 エネルギー問題の解決 安全な水の確保 紛争・テロへの対応 ステークホルダーからのリコーグループへの期待 人権の尊重 地域コミュニティの発展 腐敗防止 雇用・人材育成 情報化社会の発展 次世代の育成 リスクマネジメントの徹底 サプライチェーンの CSR ダイバーシティの推進 気候変動の緩和と適応 新興国・途上国の発展 汚染予防 生物多様性保全 少子高齢化社会への対応 資源循環の実現 最重要領域
Overview Action Data & Profile