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(1)

平成 26 年度

中国地域における揮発性有機化合物(VOC)

排出抑制のための自主的取組等実態調査

報告書

経済産業省 中国経済産業局

平成 27 年 2 月

(2)
(3)

目次

目的

... 1

1

調査結果

... 2

2

2.1.

中国地域における

VOC 排出抑制対象事業所等の把握(抽出) ... 2

2.1.1. 業界団体の把握 ... 2

2.1.2. 業界団体に加盟していない事業者の把握 ... 3

2.2 中国地域における VOC 排出抑制に係る取組内容の把握 ... 4

2.2.1. アンケート調査 ... 4

2.2.2. ヒアリング調査 ... 32

2.2.3. VOC 排出抑制取組事例集の作成 ... 37

2.3. VOC 排出抑制セミナーの開催 ... 38

2.3.1. 目的及びテーマ ... 38

2.3.2. セミナー開催概要 ... 39

2.3.3. セミナー開催の周知 ... 40

2.3.4. セミナー参加者 ... 44

2.3.5. セミナーアンケート ... 44

結び

... 52

3

3.1.

中国地域における

VOC 排出抑制対象事業所等の把握 ... 52

3.2.

中国地域における

VOC 排出抑制に係る取組内容の把握 ... 52

3.3.

VOC 排出抑制セミナーの開催 ... 52

3.4.

今後の取り組み

... 52

参考資料

... 53

(4)
(5)

1

目的

1

揮発性有機化合物(以下、「VOC」という。)の排出及び飛散抑制対策については、平成 16 年 5 月の大気汚染防止法の改正により、排出規制と事業者が自主的に行う取組とを適切に組み合わ せて効果的な排出及び飛散抑制を図る旨規定され、規制と自主的取組の双方による法的枠組みと して平成18 年 4 月に施行されている。 平成22 年度の VOC 排出量は、平成 12 年度比で 44%削減され、目標の 3 割削減を大きく上回 る結果となり、平成23 年度では同 45%削減と更に削減が進んでおり、自主行動計画を提出して 自主的取組を実施した産業界の削減率は、平成22 年度で平成 12 年度比 56%削減、平成 23 年度 で同約60%削減と大きな成果を出している。 今後も引き続き「自主的取組を更に充実させていくため、出来るだけ多くの企業が参加してい くことが必要とされており、中国地域においても VOC 削減のための自主的取組を促進していく ため、中国地域内の VOC 排出抑制対象事業所及び関係組合の情報把握並びに排出抑制のための 取組内容や自主的取組の実施状況等の実態調査を行い、今後の広報活動や自主的取組を促進する 上での基本的情報を整備することを当調査の目的とした。 また、昨年度開催した VOC 排出抑制セミナーのアンケート調査結果では、今後のセミナーテ ーマとして「VOC 排出抑制のための具体的な取組事例」を知りたいという要望が多かったことか ら、今年度の本実態調査結果も踏まえ、VOC 排出抑制・管理に関する認知度向上、低 VOC 製品 の採用拡大など具体的な VOC 排出抑制への取組拡大、自主的取組への参加促進などを目的とし て昨年度より踏み込んだ内容のセミナーを開催した。

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2

調査結果

2

2.1. 中国地域におけるVOC 排出抑制対象事業所等の把握(抽出

VOC 排出抑制対象事業所等の把握は、厳密に言えば、わずかでも VOC を排出する可能性のあ る事業者がすべて対象となりうるため、網羅的な捉え方は実質的に意味をなさない。 従って、VOC をある程度まとまった量で排出する事業や個々には比較的少量であっても作業環 境面や近隣での臭気などの点で、環境課題となる可能性のある事業を選定する必要が有ると考え た。 選定の基準としては、VOC 排出の多い、代表的な 6 つの VOC 取扱い工程を目安とする。 中国地域の産業特性なども勘案して、自動車、造船、林業、化学品製造なども、キーワードと して捉える。なお、今回の調査対象として、燃料小売業は除外した。 (代表的なVOC 取扱い工程) ①塗装・・・・・・工業塗装、建築塗装、自動車塗装、船舶塗装など ②印刷・・・・・・オフセット印刷、グラビア印刷など ③洗浄・・・・・・機械加工油の脱脂、塗装やめっきの前の洗浄、半導体の洗浄など ④接着・・・・・・ゴム製品の接着、粘着シート製造、フィルムのラミネート接着など ⑤化学品製造・・・溶剤製造、塗料製造、インキ製造、化学製品製造、医薬品製造など ⑥VOC の貯蔵・・・溶剤、化学製品、石油製品などの貯蔵 また、把握した結果に基づいて、VOC 対策に関する情報伝達などが効率的、効果的に行われる ことを目的と考えれば、VOC 排出事業者と接点を持っている企業・団体なども情報伝達に関する ネットワークを形成するのに役立つことが考えられる。特に、業界団体に加盟していない事業者 が多いと思われる塗装、印刷、洗浄、クリーニング等の事業者に対しては、資材等の卸売事業者 からの情報伝達など、業界団体以外のネットワークによる情報伝達経路の確保は特に重要である。 2.1.1. 業界団体の把握 業界団体の把握によって、業界団体によって組織化された事業者への情報伝達が可能となる。 まず、全国規模の業界団体をリスト化した。先に述べたように、VOC 排出の可能性のある業界 団体を網羅的に掲載することは、困難であり、意義も乏しいため、VOC 排出削減に対する自主行 動計画を行っている業界団体を把握し、その中国地域、または、各県支部などを把握した。 次に、中小企業団体中央会のデータベースで把握可能な、中国地域の業界団体を把握した。 下記に、把握した団体数を分野・都道府県別に示す。中国地域外の団体は、全国規模の団体で ある。

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3

1.1 対象団体件数

分野 岡山県 広島県 山口 県 鳥取県 島根 県 東京 都 新潟県 静岡県 京都 府 大阪府 高知県 総計 ガス石油 1 6 7 クリーニング 1 1 1 1 1 2 7 ゴム 1 1 化学 3 45 48 機械 2 7 9 金属加工 1 4 1 3 7 2 18 建築 1 3 2 8 1 15 産業廃棄物処理 1 1 情報通信 2 2 洗浄 1 1 造船 1 2 3 鉄鋼 4 4 1 3 2 2 16 電機電子 1 9 10 塗装 1 2 1 1 1 4 10 鍍金 1 2 3 廃棄物処理 1 1 木工 1 4 2 1 8 輸送用機械 1 3 4 印刷 3 2 2 1 1 10 1 20 自動車整備 1 5 2 1 3 1 13 卸(塗料) 2 2 卸(その他) 1 1 旅館 1 2 3 2 8 その他 1 9 1 6 17 関連機関・団体 1 10 1 1 2 15 総計 17 49 12 19 10 125 2 1 1 3 1 240 上表の内、全国組織の 43 団体がVOC 自主行動計画参加団体である。 2.1.2. 業界団体に加盟していない事業者の把握 今回の調査では、業界団体に非加盟の事業者への調査を目的とするが、団体に加盟しているか 否かは個別に確認しなければわからない。 今回の調査では、業界団体に加盟していない可能性が高いと見られる事業者を抽出し、アンケ ートを通じて、業界団体等への加盟の有無を確認した。

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4

業界団体に非加盟の可能性が高いと見られる事業者の具体的な選定結果は、「2.2.1.1. アンケ ート対象の抽出と発送」に記載する。 2.2 中国地域における VOC 排出抑制に係る取組内容の把握 2.2.1. アンケート調査 2.2.1.1. アンケート対象の抽出と発送 アンケート対象は、業界団体等に加盟していない VOC 排出の可能性のある事業者(以下、非 加盟事業者という。)と非加盟事業者との接点となる卸業者などを選定した。 なお、業界団体等に参加しているかどうかは、個々の企業に確認しなければ正確に把握する事 は困難である。そこで、「2.1.中国地域における VOC 排出抑制対象事業所等の把握(抽出)」など によって把握された業界団体参加事業者を可能な限り排除し、事業規模の比較的小さい事業者を 選定することによって、非加盟事業者である可能性の高い事業者を選定した。非加盟事業者であ ることの確認は、アンケートの回答によって確認することとした。また、卸業者については、業 界団体等に参加している事業者もアンケート対象とした。これは、今後の VOC 対策に関する普 及啓発において、非加盟事業者との接点となる可能性のある事業者から、できるだけ広く情報を 集める為に選定した。 具体的な選定方法としては、商用データベースを活用し、指定された業種に対して、資本金額 などによって中小企業規模の事業者を選別した。 アンケート発送件数と内訳を表2.1 に示す。

表2.1 アンケート発送件数と内訳 分類 業種 発送企業数 製造・ サ ー ビ ス 事 業者 輸送用機械 190 造船 180 鉄鋼 79 木工 107 鍍金 10 化学 116 ゴム 114 印刷 115 その他 5 卸・ 小 売 事業者 卸・小売(塗料) 125 卸・小売(建材) 65 卸・小売(その他) 22 合計 1,128

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アンケートは、原則的に、封書として発送し、返信用封筒を持って回収することとした。 アンケート発信において、下記のようなものを同封し、VOC 対策への理解を促し、アンケート の趣旨説明を持って、協力を促す事とした。 (アンケート同封物) 〇 趣旨説明 〇 アンケート票 〇 リーフレット:有機溶剤管理 適切ですか?(経済産業省製作) 〇 返信用封筒 2.2.1.2. アンケート回答の督促 アンケートは7 月 29 日に発送し、回答期日を 8 月 29 日としたが、アンケート回答期限が迫っ ても、回答数が230 件(製造・使用関連 170 件、卸・小売関連 60 件)と少なかったため、督促 状をFAX または E-mail で、どちらも不明な場合は郵送により発送した。 9 月末まで延長して回答総数が 269 件になったが、さらに電話による協力依頼を実施し、10 月 末で301 件になった。その後ヒアリングを依頼する際に新たにアンケートへの回答を依頼した 3 件が加わり、製造・使用関連231 件、卸・小売関連 73 件、総数 304 件になった。 今回の調査対象者である、業界団体に非加盟と思われる中小企業者に対して、繰り返し協力を 依頼した結果、アンケート回収率は全体で27%であった。 2.2.1.3. アンケート内容 趣旨説明、アンケート票は、VOC を使用する製造・サービス事業者向けと、製造・サービス事 業者に VOC 関連資機材を提供する卸・小売事業者向けでアンケート内容を変えて 2 種類作成し た。それぞれのアンケート票及びアンケート調査趣意書を参考資料1、2、3、4に示す。 2.2.1.4. アンケート結果 回収率 アンケートの回収状況は表2.2 のとおりである。 表2.2 アンケート回収率 区分 発送数 回収数 その他* 回収率 製造・使用関連 916 231 11 25% 卸・小売関連 212 73 1 34% 合計 1,128 304 12 27% *その他 あて先不明等(転居・事業終了などと推定される)

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各設問に対する回答内容 ① 回答企業 事業規模

図2.1 事業規模の分布 表2.3 アンケート回答者の中の中小企業の比率 区分 中小企業 その他 全回答 中小企業の比率 製造・使用関連 187 44 231 80.9% 卸・小売関連 61 12 73 83.5% アンケートの回収率は 27%であった。また、回答の 80%以上が中小企業からの回答で あったので、中小企業の取組状況の把握が可能と考えられる。もともとアンケート送付先 を業界団体に所属していないと思われる中小企業を主体に選定した結果でもある。 ② 回答企業の団体加盟状況(複数回答)

図 2.2 団体への加盟状況 図 2.2 で、所属団体名を未記入の回答を、どの団体にも加盟していない企業とみなす と製造事業者からの回答者の65%が団体未加盟という結果であった。 団体に所属していないという回答が多いのは、アンケート対象者を抽出する過程で、 業界団体等に加入していない可能性が高い事業者を中心にピックアップしたためで、当 然の結果といえる。

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問1 回答企業の業種 業種は下表からの選択式とした。 1 建設業 2 木材・木製品製造業 3 家具・装備品製造業 4 出版・印刷・同関連産業 5 化学工業(化学製品製造業) 6 化学工業(医薬品製造業) 7 石油製品製造業 8 プラスチック製品製造業 9 ゴム製品製造業 10 鉄鋼業 11 非鉄金属製造業 12 金属製品製造業(めっき) 13 金属製品製造業(洗浄) 14 金属製品製造業(塗装) 15 一般機械器具製造業 16 電気機械器具製造業 17 情報通信機械器具製造業 18 電子部品・デバイス製造業 19 輸送用機械器具製造業 20 船舶製造・修理業、舶用機械製造業 21 精密機械器具製造業 22 洗濯・理容・美容・浴場業 23 廃棄物処理業 24 自動車整備業 25 卸・小売り(塗料等) 26 卸・小売り(溶剤・化学薬品等) 27 卸・小売り(建築材料等) 28 卸・小売り(その他 ) 29 その他( ) 回答結果 図2.3 のとおり、製造・使用事業者では①船舶製造、②印刷、③ゴム製品製造、④化学工業・ 輸送用機械器具製造の回答がそれぞれ20 件以上と多かった。 また、販売関係では、塗料の卸・小売り企業からの回答が多かった。

図2.3 アンケート回答者の業種分布

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その他業種として記入された内容は表2.4 のとおりである。

表2.4 その他業種の内訳 問2 VOC の取り扱い状況 問2(1) VOC 取扱い有無

図2.4 VOC 取扱いの有無 製造・使用事業者では、VOC を取扱っている企業が 131 社、取り扱っていない及び回答なしが 100 社で、VOC 取扱い企業は 56.7%であった。一部企業には電話で問い合わせをしたが、印刷業 では印刷を外注しているケース、ゴム製品製造業では無溶剤型ゴム製品製造に転換したケース、 機械器具製造業では、機械を組み立てているが部品を外注しており、洗浄や塗装を自社で実施し ていないケース、転業して VOC の取り扱いをやめたが社名は変更していない(例えば○○印刷 会社のままとしている)ケース等があった。

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問2(2) VOC が含まれる製品の用途(複数回答) 図2.5 VOC 含有製品(原材料)の用途

VOC が含まれる製品の用途は、製造・使用事業者では、塗装、洗浄、接着が多く、次いで 化学工業、印刷、であった。

その他の内容は、次表のとおりである。 問2(3) VOC が含まれる製品の種類(複数回答)

VOC が含まれる使用製品(原材料等)は図 2.6 のとおりで、製造・使用事業者では、塗 料・シンナーが非常に多く、次いで洗浄溶剤、洗浄剤(石油系+塩素系)、接着剤が多かっ た。 図2.6 VOC 含有製品(原材料)の種類 その他の用途 製造・使用事業者 加熱炉の燃料 検査 コーテ ィング剤 成形プラスチック ドライクリーニング用洗剤 塗料の製造 分析 分析試薬、設備洗浄 離型剤 蒸留による製品作り(事業所での使 用はありません) 卸・小売事業者 なし その他の薬品名又は化学物質名 検査用溶剤アセトニトリル等 製造(事業者)のインキのうち1件はnon voc 離型剤 キシレン ジメチルホルムアミド トリクレン トルエン

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問2(4) VOC の概略年間取扱量(販売量)

図2.7 VOC の年間取扱量 製造・使用事業者にVOC の年間取扱量が 0.1 トン未満と非常に少ない企業が多かった。 用途別の VOC 取扱量を棒グラフで図示すると図 2.8 に示したとおり、製造・使用事業者で は、塗料・シンナー、洗浄剤(石油系)、洗浄溶剤、接着剤において、取扱量が0.1 トン未満と いう回答が多かった。

図2.8 製造・使用事業者の年間使用量 図 2.9 卸・小売業の年間販売量 次ページの図2.10 に、上記棒グラフの内容を、バブル図で表示した。

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図2.10 VOC の年間取扱量 問3 VOC 取扱企業の自主的取組実施状況 問3(1) VOC 対策自主的取組実施状況 図2.11 に示した通り、製造・使用事業者では、何らかの対策を「すでに実施済み」との回答が 82 件(回答総数 129 件の 64%)であった。「すぐに実施したい」、「数年以内に実施したい」、「状 況次第で実施したい」と今後の対策実施 が期待できる回答の合計が20 件(16%)、 「どうしてよいかわからない」が8 件、 「まだ考えていない」が19 件であった。 図2.11 VOC 対策実施状況

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問3(2) VOC 対策を「既に実施済み」のきっかけ(複数選択)

図2.12 VOC 対策実施のきっかけ 対策を既に実施済みの企業に対して、対策実施のきっかけを複数回答可で聞いた回答を図2.12 に示す。 労働環境改善が63 件と多く、大気汚染防止対策というよりも従業員の健康維持のために自主的 にVOC の排出抑制対策を実施している。 次いで経営者の意向(35 件)であった。企業の社会的責任から自主的に環境対策に積極的に取 り組んでいる。納入先からの要望(13 件)は、大企業のグリーン調達が VOC 排出削減を求める ようになってきたことを示している。

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問3(3) 問 3(1)の「既に実施済み」の企業が実施している対策(複数選択) 図2.13 すでに実施済みの対策 対策を実施済みの企業が実施した取組内容は、管理の徹底、従業員の意識改革、使用量の見直 し、作業方法の改善が多く、設備投資を必要としない管理面の取組が多い。 問3(4) 実施された VOC 対策の具体的な取組内容 VOC 対策の具体的な取組内容を自由記述で依頼したところ、60 件の記述回答があった。 表2.5 に回答者の業種別に表示した。

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表2.5 実施された VOC 対策の具体的な取組内容 製造・使用事業者 建設業 ・水系塗料への移行 木材・木製品製造業 ・使用中の塗料にフタをする。 ・フィルターを重ねる。掃除をまめにする。 家具・装備品製造業 ・ブースの改善等は行い、又塗料メーカー様よりの情報により低 VOC 製品を使用しています。 ・全乾燥ラインの排気ガスを排ガス燃焼装置(脱臭炉)に接続 ・容器のふた閉め徹底 出版・印刷・同関連産 業 ・VOC 事故後労働基準監督の指導の下、ほとんど使用していないと言っ ても良いくらいの使用量だったが現在は全く使用していない。 ・ゴミ箱をフタ付にかえた。マドにアミ戸をつけてなるべく開放して仕 事をするなど。 ・ベストクリーン(ブランケット洗浄剤)を以前使用。現在(平成 25 年より)ブランフレッシュエコロンを使用しています。従事者健康診断 (一般社員健康診断+特定健診) ・印刷機の風量調整等 ・溶剤の小量容器での使用 ・管理の徹底 ・洗浄剤及び洗浄作業のVOC 抑制作業手順有り ・第4 類第一石油類を使用、マスク使用、窓を明け換気を良くします。 ・中央労働災害防止協会によるVOC の測定(定期的に実施) ・当社は、産業廃棄物管理会社に委託して処理しています。 化学工業(化学製品製 造業) ・使用量減 ・作業方法 ・冷却装置の効率化 ・回収率を上げる事によりコスト減 ・容器等を洗浄する有機溶剤が入った容器にフタを取り付け使用後は必 ずフタを閉めることにしている。 ・有機溶剤の溶媒から水性化へ変更している。 ・溶剤保管スペースの独立・隔離 ・溶剤の仕入(注文)はリードタイムを少なくし、必要量を都度調達 ・VOC の一部不使用化 ・VOC 排出施設に該当する施設は保有していないが、環境への負荷低減 を目的に排ガス処理設備を導入

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製造・使用事業者 化学工業(化学製品製 造業)つづき ・弊社のプラントは、密閉系で構築されており、各工程は自動化により 効率的に運転されております。排ガスについては回収工程により回収さ れますが、回収ロス分については燃焼炉により焼却されます。また、従 業員には、定期的に教育を実施し、意識の向上と維持に努めています。 化学工業(医薬品製造 業) ・排ガスを一旦水の中へ出すようにした。 石油製品製造業 ・両面テープの低VOC 品へ転換 プ ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造業 ・色替え時の洗浄シンナー使用量低減活動(供給時間短縮、経路ホース 縮小化) ・塗着効率向上活動(自動ガンから静電ベルガンに変更、塗装ガン距離 近接化)による塗料使用量低減 ・色替えロス低減 ・容器のフタ閉め、版の浅版化、カラーマネージメントの導入、K マッ トロール脱臭装置の設置 ゴム製品製造業 ・社員への取扱い指導 ・くり返し利用する ・接着剤による接着方式から接着剤を使用しない圧着方式への転換 ・専用のふた閉め容器 ・低VOC 製品への転換推進を特に実施した。(取引先と相談し、改善実 施) ・弊社は、納品先から有償支給される溶剤を指示通り使用する為容器の フタ閉め、密閉、冷暗所での管理等も指導されています。弊社が改善す るより先に、取引先が ISO に取組んでいる為か(VOC の削減の為か) 使用していた製品を25 年 12 月までで受注なしとなった事もあり、売上 としては減少したが管理や健康障害等のことを考えると、注文がなくな り良かったと思います。現在床用の修繕の為の塗料等、量が少ないので 問題ないと思います。 鉄鋼業 ・吹付(塗装)→ローラー(塗装) ・塗装ブースの改良を行い、場所、排ガス処理装置の導入を実施。これ に伴い、溶剤使用量の管理、ロス量管理を実施、フタの開閉管理の徹底。 一般機械器具製造業 ・静電塗装設備の導入 ・防毒マスクの着装、ゴム手袋の着装、ゴーグル着装、ふた閉め厳守 電気機械器具製造業 ・容器の蓋は必ず閉める・容器の置き場所の管理。 ・溶剤使用時にはマスクを必ず着用する。 ・溶剤の使用は屋外で行う。 電子部品・デバイス製 ・生産プロセス見直しによる使用量の削減

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製造・使用事業者 造業 輸 器 具 送 用 機 械 製 造 業 ・.塗装工程の塗着効率の改善 ・品質改善による不良低減 ・ボールの表皮接着に使用するトルエンを水性糊に代替 ・溶剤トリクレンから無リン洗剤に変更 船舶製造・修理業、舶 用機械製造業 ・通気性の良い所での作業徹底 ・保管場所をより明確にする整理整頓 ・従業員の必要性に対する研修(健康、作業場の取扱事故、災害防止) ・大きい缶(18L)から小出しフタ付缶に変更、配合の確認 ・フタ閉め励行パトロールチェック、マスク装着。 ・洗浄剤の一部を変更した。(MS20→テクリン:N61) ・低VOC 塗料への仕様変更 ・徹底した管理を行っている。 ・必要最小限の使用(材料) ・作業手順の明確化 ・風向、作業服マスク、塗装機清掃 ・保管しておき、ある程度溜まった時期に産廃業者に渡す 自動車整備業 ・水性塗料の導入と設備投資を行う予定 その他 ・VOC 不使用製品への切替 ・排気 基準の4 倍以上の装置 ・防毒マスク ・ゴム手袋、環境測定 ・換気対策 ・自動洗浄装置(手作業から機械化) ・社員の意識改革等 ・水溶性接着剤の導入 ・局所排気装置の整備 ・密閉ゴミ箱で分別 ・特に塗料付ウェス、油付ウェスの分別廃棄処理の適正化 卸・小売事業者 卸 ・ 小 売 り ( 化 学 薬 品・溶剤等) ・インキ、溶剤、使用済ウェス容器にフタを閉め、揮発を抑制 ・活性炭脱臭装置の設置 ・溶剤塗料から水性塗料(粉体塗料)への変更 卸・小売り(塗料等) ・保管庫の施錠管理(鍵の管理等) ・低VOC 商品の提案(顧客への提案等)

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卸・小売事業者 卸・小売り(塗料等) つづき ・弊社では塗料の販売だけですが、VOC などが行くときには保護具とか マスクなどをするようには指導しています。 ・水性塗料の販売に努力しています。全体の95%は水性塗料です。 ・塗料の水性(低VOC)への転換 ・溶剤(弱溶剤)への転換 ・同等品でVOC 対策の商品に順次切替えていく予定です。 ・溶剤の人体に対する影響を考え、塗装工事に使用する塗料を選択する。 (F☆☆☆☆表示品の使用など) ・溶剤型→水性変更推進 ・強溶剤→弱溶剤変更推進 問3(5) 「既に実施済み」の企業で、VOC 対策の結果確認された VOC 排出量削減以外の 効果(複数選択) 図2.14 VOC 排出量削減以外の効果 「VOC 対策の結果 VOC 排出量削減以外の効果」は、問 3(2)の回答(取組のきっかけ)を反映 して、「職場環境の改善効果」という回答が多数を占めた。次いで多い回答「従業員の意識向上」

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効果は、問3(2)の「経営者の意向(環境経営方針)」が従業員に認識されたことを示している

考 えられる。 また、「原材料費の節減」、「廃棄物の減少」は、VOC 排出抑制がコストダウンにつながった事 例がかなりあることを示している。 問3(6) VOC 排出量の削減程度 VOC 対策実施による VOC 排出削減量を下表からの選択方式で調査した。 VOC の削減量 1 ~10%程度 2 20~30%程度 3 40~60%程度 4 70~80%程度 5 90%~程度 6 わからない 図2.15 VOC 対策実施による VOC 排出削減程度 図2.15 で VOC 対策を実施しているが削減量の把握が出来ていない事業者が多いことが分かっ た。自主的取組では、削減量を国に報告することが望まれているが、そのためには自社のVOC 排 出量を把握することから始める必要がある。 一方、溶剤の購入量、使用量を把握しており、VOC の削減効果についての回答が約半数あった。 図2.16 に削減効果が 40%以上と回答した企業の対策を図示した。 削減効果が70%以上あったと回答した企業を図の赤と緑で示しているが、削減率の高い企業は 幅広く複数の対策を実施していることがわかる。特に排ガス燃焼装置の設置、装置の密閉化・工 程の自動化といった設備投資を伴う対策を実施している。しかし、設備投資だけでなく、従業員 の意識改革にも力を入れていることが読み取れる。

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問3(6)の削減量「40~60%、70~80%、90%~程度」を選択した企業の対策 図2.16 VOC 削減率が高い企業の取組内容 問3(7) 所属の業界団体へ VOC 排出量(削減量)の報告状況

図2.17 VOC 排出量の報告状況 製造・使用事業者の場合、業界団体に所属している56 社のうち VOC 排出量を団体に報告して いない企業が40 社(71%)と多数を占めている。 VOC を自主的に削減していても、VOC 排出量、削減量を報告することを知らない企業が多い という結果であった。 産業界のVOC 排出量の把握率を高めるという国の方針を進めるためには、VOC 排出量、削減 量を国に報告することの必要性を周知する手段、情報伝達ルートを再考する必要があると思われ る。 「その他」の対策:接着剤を使用し ない接着方法の改善

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問3(8) 「VOC 自主的取組支援ボード」の仕組み認知状況 図2.18 自主的取組支援ボードの認知状況 自主的取組支援ボードの存在を「知らなかった」との回答が大多数であった。 今回の調査のようにアンケートを通じて情報を伝えるほかに、周知方法を検討する必要があると 思われる。 また、アンケート回答者の中で、自主的取組支援ボードに参加している企業は2 社であった。

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問4 自主的取組の支援について

問4(1) VOC 対策実施上で困ること(複数選択) この設問は、過去の調査でも採りあげられている VOC 対策実施上の課題を選択肢として示す とともに自由記述による新たな課題収集を計画した。 ・設問 VOC 対策を実施する上でお困りのこと 1 コストがかかり過ぎる 2 対策装置の設置スペースがない 3 人員・労力が割けない 4 品質が低下する 5 自社に適した対策がない 6 適切な代替品がない 7 対策に関する情報がない 8 相談先がない 9 既に対策済みで更なる追加対策は困難 10 他の環境対策に比べて優先順位が低い 11 自主的取組なので実施する意欲を持てない 12 社内(社長・経営層など)の理解がない 13 その他( )

回答結果

図2.19 VOC 対策実施上で困っていること 製造・使用事業者からの回答でVOC 対策実施上困っていることとして回答が多かったのは、 ① コストがかかり過ぎる 39 件 ② 適切な代替品がない 25 件 ③ 既に対策済みで更なる追加対策は困難 22 件 であった。 「対策に関する情報がない」、「相談先がない」、「自社に適した方法がない」を合わせると 36 件になる。具体的対策情報を提供することも重要と考えられる。

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・その他(自由記述) VOC 対策の実施上で困っていることの自由記述は、製造・使用事業者が 14 件、 卸・小売り事業者が3 件あった。 回答の中で実施上困っていることを表現している回答のみを表2.6 に示した。 表2.6 VOC 対策実施上で困っていること(その他選択、自由記述) 問4(2) VOC 対策を進めるために、望む支援(複数選択) 下記設問で、希望する支援内容を調査した。 ご希望の支援 1 セミナー(講習会)の開催 2 対策事例、対策技術等の見学会の開催 3 対策事例集、対策ガイドブックの配布 4 インターネットでの情報提供 5 対策アドバイザーの派遣 6 補助金や助成金制度 7 その他( ) 回答結果 図2.20 VOC 対策を進めるために、望む支援 希望する支援内容は、「対策事例集、対策ガイドブックの配布」が最も多かった。次いで、イン

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ターネットでの情報提供であった。 対策事例集、対策ガイドブックは、これまでに国や自治体あるいは業界団体が作成したものが あり、ウェブで見ること、ダウンロードして利用することができる。 過去の貴重な対策事例を経済産業省が収集してホームページで公開しているが、利用者がその 情報に辿り着けていないように思われる。 ウェブサイトの奥深くまで探さないと見つけられない状況を改善することが望まれる。 専任の環境対策担当者を置けない小規模事業者は排出抑制対策の情報収集、具体的な対策立案 が難しい場合が多いので、現場で具体的に相談に応じる制度を作る等、国や自治体が支援する仕 組みを整えることが望まれる。 補助金や助成金制度を望む回答も多い。自主的取組であるがゆえに環境対策としてでは資金支 援を制度化することは難しいと考えられる。しかし、中小企業の設備投資を支援する会計制度は いろいろあるので、経営革新、省エネルギー等の計画の一環としてVOC 排出抑制を実施する等、 工夫することも可能であることを周知することも考えられる。 問4(3) VOC 対策についての取得したい情報(複数選択) VOC 対策情報として提供を希望する情報について選択肢を示して調査した。 ご希望の情報 1 具体的対策事例(成功事例) 2 VOC 対策の製品・技術・設備情報 3 法規制情報 4 VOC 対策の支援制度情報 5 その他( ) 回答 図2.21 VOC 対策について取得したい情報

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具体的対策事例(成功事例)の情報を望む回答が多かった。 前問の支援に関する希望と同様の希望であった。 その他を選択した4 件は、希望情報の内容についての記載はなかった。 問4(4) VOC 対策実施の上での一番のポイント(自由記述) 自由記述方式で、VOC 対策を実施する上で重要なポイントを尋ねたところ、 製造・使用事業者から38 件、小売・卸企業から 15 件の回答があった。回答の概要を業種に分け て表2.7 に取りまとめた。 表2.7 VOC 対策実施上での一番のポイント 製造・使用事業者 建設業 ・VOC から水系にした事による品質の低下 木材・木製品製造業 ・情報が欲しい 家具・装備品製造業 ・改善したくなる環境作りor 改善せざるを得ない雰囲気(法規制、 他社の改善情報、助成金、地域住民との関係性など) 出版・印刷・同関連産業 ・従業員の健康と環境に負荷のかからないようにしたい。 ・ただしコスト面で会社の負荷になるので、なるべくコストもおさ えたい。 ・VOC 対策結果の数値が出しにくい ・印刷業界で胆管癌の問題を契機に印刷工業(日本印刷産業連合会) が本気で取り組みを進めて来た。これにそって当社も対策を推進し てきた。やはり業界が本気で推進し、経営者が自営して取り組むこ とが重要と思う。 ・情報→対策→支援制度の情報といった流れがあると良いと思う。 ・製品への影響と時間を含めたコスト。 ・設備改善に伴うコストが製品価格に転嫁できない。 化学工業(化学製品製造業) ・低コストで効果の高い対策方法を選択すること 化学工業(医薬品製造業) ・企業への周知 プラスチック製品製造業 ・トルエン、キシレンレスは今後も進んでいくと思います。 ・VOC を完全に除去する為には燃焼が効果的と聞いておりますが、 設備導入に莫大な投資が必要であることで導入は見送られてきて います。 ・現行の有機系塗料から水性塗料の移行も重要なファクターと考え ます。しかしこちらも設備改造も高額(加温、加湿、空調)です。 大手メーカーも徐々に導入しつつあるようですが協力メーカーは、 まだそこまでついていけていないのが現状です。(製品性能、コス ト等) ・VOC 対策は材料費低減にもなり採算アップにつながる。計画を 立て積極的に進めていく必要がある。

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製造・使用事業者 ゴム製品製造業 ・安全確保 ・改善意欲の有無に尽きると思います。 ・日本では案だけ出しても、その先が丸投げになる傾向が多いので、 こうして知るきっかけをいただいても、どうやって次の STEP に 移行してよいのか、具体的に分からない事がままあります。 ・作業者の健康管理、周囲の環境改善、経営上のコスト管理、火災 等の防火管理 ・積極的に情報を収集し、改善策を検討して取り組むこと。 鉄鋼業 ・個々の環境保全意識の向上 ・法制化と補助金や助成金制度の整備 一般機械器具製造業 ・VOC 対策の必要性を理解すること。 ・現状の把握とVOC 改善をふまえた作業手順の明確化と管理の徹 底。 ・保護具を完全着装させ、労働環境の改善が最も重要 電気機械器具製造業 ・今の状態を変えるという事は、溶剤を変える事だけではなく、そ れに関わることすべてを変えるという事になる。 電子部品・デバイス製造業 ・高価な処理装置の導入を検討する前に、生産工程(作業工程)を 改善してVOC の排出を削減できないか検討すること。 輸送用機械器具製造業 ・VOC を大気へ放出する場合は、清浄装置の設置 ・環境負荷の少ないものや健康被害の少ないものに代替 ・VOC の排出抑制 船舶製造・修理業、舶用機 械製造業 ・VOC 対策の基礎知識から ・会社及び従業員の認識 ・各事業所に専用タンク、又は容器(法的に承認された大小問わず 構造のもの)を設置する事を義務付けて、すべて専門業者により回 収、処分する事の法規を設ける事が急務であると思います。特に中 小業者の現場でのたれ流しが多いと見受けられます。ダイオキシン 問題と同様いっさい自主処理を禁止すべき。 ・企業で取組の内容を踏まえた上での実施。 ・経費の増大 ・元方企業の経営方針の変更 ・材料等は提供するが、それに係わるコストについてはすべて含ま れているとの考えであり、配慮しようとの考えに変わってもらわな いと・・・と思っています。 ・講習会の開催などによる情報の共有 ・時間はかかるが根気よく取組むこと。 ・取扱者の意識向上が一番大切

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製造・使用事業者 その他 ・代替品があるかどうか ・情報不足 ・職場環境の改善 ・親会社及びグループ会社の指導により、環境管理委員(グループ会社 主催等)へ出席し、年間計画及び毎月の実績を摺合せしている。 ・代替商品の開発 卸・小売事業者 卸・小売り(化学薬品、溶 剤等) ・より多くの企業が、VOC について知り、VOC の排出の削減に貢 献できるよう意識する。 ・環境対策を取る意識対策等 卸・小売り(塗料等) ・当社顧客は住宅内装建材関連が多く、VOC・ホルムアルデヒド 他の規制が他業種より先行している感がある。溶剤系塗料から、無 溶剤塗料(UV 塗料)・水性塗料等へのシフトも進んでいるが、そ ろそろ限界点に達している様子。 ・シフト過程で散見されたのは、日本人の性格か、厳格に運用され すぎて、適当な代替塗料の無い場合に、優れた塗装品そのものが消 滅した。VOC ゼロか消滅か、のような二択が果たして良いのか疑 問に感じたことが何度かある。 ・VOC 規制内容が年々厳しく変化していくと、対応に追われた。 今後どう変化するのか、将来的な見通しがないと、対策に齟齬をき たしたり、対策を躊躇する場合があるのではないか。 ・VOC の法的理解、VOC そのものの理解が必要なのでは・・・ ・VOC 対策について詳しく理解し認識を持つ事 ・各公共物件の塗装仕様を時代に合った仕様にタイムリーに改定す ること。(各塗料メーカーと役所が定期的に意見交換会を行うこと) ・行政からの支援 ・情報 ・情報の発信 ・製品自体の低VOC 化 ・対策を具体化する際の低コスト商品の発売 ・塗料メーカーが率先して切替えています。 ・当社は塗料を主に扱っていますが、人体にやさしく、また、被塗 物も長持ちする製品を望みます。人体にやさしいだけでは資産であ る被塗物を長持ちさせ、コストをおさえることができないのが現状 と考えます。

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卸・小売事業者 卸・小売り(建築材料等) ・塗料もシンナーも開封されていないものしか販売しておらず、建 材用の接着剤も未開封の商品のみの取扱いしかしていないので具 体的にどんな対策がいるのか教えて欲しい。 卸・小売り(その他) ・使用者の知識と認識。 問4(5) VOC 対策セミナー開催時のお聞きになりたいテーマ(複数選択) セミナーで聞きたいテーマについて、下表のとおり選択肢と自由記述で調査した。 ご希望のセミナーテーマ 1 VOC 対策への自主的取組の必要性について 2 業界におけるVOC 対策への自主的取組について ( )業界 3 地元企業の優れた取組事例について 4 有機溶剤による健康障害について 5 その他:ご自由にお書きください( )

回答結果

図2.22 セミナーで聞きたいテーマ セミナーでの希望テーマで最も多い回答が、「地元企業の優れた取組事例」であった。 この要望を受けて、後述のセミナーにおいて、地元企業のヒアリングで収集した取組事例を紹介 した。 また、「VOC 対策への自主的取組の必要性」、「有機溶剤による健康障害」に関する講演も希望 者が多かった。

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後述のセミナーで、自主的取組の必要性に関しては、塗装現場における VOC 対策の具体的取 組事例の講演の中で、経営者の考えを披露してもらうことで理解してもらうこととした。 有機溶剤による健康障害に関しては、専門家による講演を組むことにした。 業界におけるVOC 対策への自主的取組についての希望が製造・使用事業者から 15 件、小売・ 卸企業から11 件あったが、下表のとおり希望する業界が分散した。 今年度のセミナーでは工業塗装における業界活動を講演テーマに採りあげた。 その他の希望内容を表2.8 に示す。 表2.8 セミナーで聞きたいテーマ(その他で自由記述)

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5 その他、VOC に関する施策に対するご要望(自由記述)

製造・使用事業者から16 件の回答があったが、そのうち VOC に関する施策に対する要望 7 件 を表2.9 に記載した。 表2.9 VOC に関する施策に対する要望 製造・使用事業者 化粧品関連の業界団体へ自主的取組に積極的に参加するよう働きかけて頂きたい。 前述のとおり、当社では少量のVOC 含有製品(塗料等)を使用しているが、われわれが VOC を意識することなくその排出を抑えることができるように、VOC 物質を含有しない製品を市 場普及させてほしい。 代替品にコストの負荷がかかるので、補助金や助成金制度の確立を要望したいです。 代替品の品質の維持。 補助金等の支援制度を受けやすいようになればもっと広まると思います。 国が法律化してなど諸対策を実行させる、してもらうとの考えは間違いではないと思うが、そ の実行される、する為の現場の実態をあまりにも知らなさすぎる?なぜ、その効果が目標計画 通り出ないか・・を現場の実態から把握し、みる、考えてみる・・が極めて乏しいからではな いか。きびしい納期、工事代金の中で、次々とこのような事が打ち出されても実際の現場では その方針を吸収していく事には直接つながっていかない元方、下請の実態を周知してもらう事 が必要に思います。 他企業の対策内容等の情報があれば参考にさせていただきたい。 他社の自主的取組事例を教えてもらいたい。 卸・小売事業者から5 件の回答があったが、そのうち VOC に関する施策に対する要望 2 件を 表2.10 に記載した。 表2.10 VOC に関する施策に対する要望(卸・小売事業者) 卸・小売事業者 アンケートにお答えした通りですが、人体に対する影響やVOC 対策の実損例などの情報は多 い方が助かります。宜しくお願いします。 各方面/各業界団体からの更なる PR 製造・使用事業者に対する設問は以上で終わるが、卸・小売事業者には中小企業特に業界団体 に非加盟の中小企業者に対する情報ネットワーク形成への期待もあり、設問を追加した。

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問 6

VOC を含む製品を販売しているお客様について

問6 (1) VOC を含む製品を販売しているお客様の VOC 対策状況

図2.23 客先における VOC 対策状況 アンケートの回答では、「一部の顧客においてVOC 対策がとられていると認識」が多く、次い で「ほとんどの顧客において VOC 対策がとられていると認識」が多いが、塗料販社にヒアリン グした結果では、大企業ユーザーはVOC 対策を実施しているが、中小企業ユーザーでは VOC 対 策を実施している顧客は少数のようである。特に低 VOC 製品の紹介に対して採用に消極的な中 小企業が大多数のようである。 VOC を使用している製造事業者に対して資機材を供給している小売・卸事業者は、客先の VOC 対策の実施状況を把握しているとの回答が多いので、将来の VOC 関連情報を周知する際の情報 ネットワークと位置づけられると思われる。 問6 (2) お客様への VOC 対策支援状況(複数選択) 図2.24 客先への支援状況

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顧客に対してVOC 対策関連情報や VOC 対策製品の紹介を実施しているとの回答が多数あった。 自社の低 VOC 対応製品の紹介を行うのは当然の行為であるが、業界団体に加盟していない中 小企業に対する情報提供者としても位置付けられ、協力が得られれば有力なネットワークになる と考えられる。 問6 (3) VOC が含まれる製品を使用のお客様への行政からの情報提供のご協力について(複 数選択)

図2.25 客先への行政からの情報提供 行政の情報を小売・卸事業者の営業担当者から顧客に提供してもらえるかの質問に対して、内 容によるであろうが、チラシの配布程度であれば協力可能との回答であった。 この情報ルートを活用して、業界団体に加盟していない中小企業者に情報を提供することを推 進することが有効な手段ではないかと考えられる。

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2.2.2. ヒアリング調査 2.2.2.1. ヒアリング対象選定 当ヒアリングは、対策事例として紹介する事例探索と業界団体に非加盟の事業者におけるVOC に対する理解や対策の実施状況を実態として把握する事を目的としている。 そこで、ヒアリング対象は、原則的には、アンケート回答の中で、業界団体等に参加していな いと見られる事業者で「VOC 対策を実施しており、模範的・規範的な取り組みや独自の取り組み がありそうな事業者」を、可能な範囲で業種に広がりを持たせるように選定した。 一方、VOC 排出抑制に取り組んでいない中小企業の実態を把握するために、アンケートで「ど うしてよいかわからない」、「状況次第で実施したい」、「すぐに実施したい」と回答した事業者の 中から8 事業者を訪問し、現状の把握と、取進めの参考になる情報提供を実施した。 卸・小売り事業者には、実態としては VOC をほとんど排出せず、特段の対策も取っていない 業者も含まれるが、卸・小売りの営業は、非加盟事業者にも個別につながっており、情報提供等 の協力に対する理解を促し、非加盟事業者の実態を伺うことを目的として、選定した。 また、ヒアリング対象は中小企業者を中心に実施するが、地域産業において代表的な大企業も ヒアリングを行った。最新の VOC 対策に関する情報収集や下請け関係や製品販売の関係で、広 く中小企業とのネットワークを形成するかなめとなる可能性もあると考えた。また、大企業の対 策は、必ずしも中小企業の取り組みに反映されないが、大企業ができる限りの取り組みを進めて いる事を理解してもらうための事例紹介は必要と考えた。 さらに、業界団体や関係機関等に対してもヒアリングを実施した。今回の調査は、業界団体 に対する実態調査が主たる目的でないが、業界団体としての VOC 削減対策に対する理解や取り 組みに対する実態の把握、業界団体の把握する優れた取り組みを行っている企業の情報収集など を目的として行った。 企業・団体にヒアリング件数は表2.11 の通りである。

表2.11 ヒアリング実施先別件数 業種 ヒアリング対象数 製造業 化学 10 印刷 7 輸送用機械器具 5 ゴム製品 5 造船 3 その他 7 卸・ 販売 塗料・塗装資材 5 印刷資材 1 木工材料 1 業界団体・関係機関等 5 合計 49

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2.2.2.2 ヒアリング結果概要 ① 製造・使用事業者 表2.12 のヒアリングシートを用いてヒアリングを行った。 表2.12 製造・使用事業者用ヒアリングシート 項目 内容 事業内容 事業規模 区分 中小企業 個人事業 資本金 従業員数 加入団体 主なVOC 使用目的 VOC 認知状況 自社の認知状況、経緯 情報源 同業者における認知状況 VOC 対策実施状況 現在の取り組み状況 今後の取り組み予定 VOC 対策の効用 排出量削減効果 収益面 環境面 その他 VOC 対策の課題 これまでの課題 一層の取り組みへの課題 意見・要望 (VOC に対する認知状況) 今回の調査は、比較的小規模な企業が多く、VOC に対する認識には開きがあった。 VOC に対する認知状況において、大気汚染防止を目的とした VOC 対策と作業環境対策が混同 され、本来の目的を誤解し、実際にはVOC 対策にならない取組を、VOC 対策として紹介する企 業が散見された事には留意すべきと考えられる。例えば、ダクトによる排気を強化して作業環境 中の有機溶剤を排出する事や毒性の低い溶剤への交換などは、局所的な排気を強化することが揮 発を促進することはよく知られるところであり、毒性は低いが溶解性の乏しい溶剤でインクの除 去作業をすることは、作業時間が長引く分だけ溶剤揮発量を増やす懸念がある。このように、大 気汚染防止の観点からは対策となっていないと見られるものを VOC 対策として紹介する例があ った。 VOC 対策を行う誘因としてコストダウンや作業環境改善を示すことが行われているが、セミナ ーなどにおいては、本来の目的を強調する必要があると考えられる。 翻って、VOC 発生抑制に関する誤解を解く必要性も含めれば、VOC に対する認知を一層深め る必要性があると考えられる。

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(対策実施状況) VOC 対策事例については、事例集として次項にまとめる。 先に述べたようにVOC 対策には該当しない局所排気対策を VOC 対策であると誤解しているケ ースがみられた。 今回の調査において着目したのは、親会社に指示に基づいて対策を取っているとする企業があ ったことである。同様に、発注仕様書などグリーン調達の要件として低 VOC 製品の使用が求め られており、対応しているという事例もあった。中国地域においては、自動車や造船など、下請 け構造が広い業種があるため、親会社や発注元がネットワークの中心として VOC 対策を展開す ることで、多くの中小企業がVOC 対策を進める可能性がある事を示唆している。 (VOC 対策の課題・効用) VOC 発生量の多い企業においては、設備投資コストが問題とされることが多い。 一方で、コストダウンの効用を示す例もあった。特に、使用量が多い企業においては、溶剤や 塗料の使用量削減などの効果が顕著であり、水性化により防爆構造が必要なくなったといった例 もあった。 また、VOC に対する知識の浅い企業においては、対策事例などの情報提供を求めるところがあ った。 ② 卸・小売り 表2.13 卸・小売り事業者用ヒアリングシート 項目 内容 企業名 担当者 先方 当方 日時;場所 事業内容 事業規模 区分 中小企業 個人事業 資本金 加入団体 主なVOC 使用目的 ネットワーク 顧客 顧客数、情報提供ツール(ホームページ、メルマの有無など) 団体 所属団体の取り組みなど その他 VOC 認知状況 自社の認知状況、経緯 情報源

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同業者における認知状況 顧客における認知状況 VOC 対策実施状況 現在の取り組み状況(自社内・顧客向) 今後の取り組み予定(自社内・顧客向) 事例候補 概要 投資 効果 VOC 対策の効用 排出量削減効果 収益面 環境面 その他 VOC 対策の課題 これまでの課題 一層の取り組みへの課題 協力 情報伝達への協力可否 チラシ、メール配信、機関誌同封など 意見・要望 ① セミナー等の開催テーマについて ② その他 備考 (担当者コメント) 事例対象可否

ネットワーク) 地域の卸・小売り企業は、事業規模が小さくとも多数の顧客を持っており、ネットワークの起 点となりうることが分かった。一軒の塗料店で数百社と取引し、それ以外に日常的に購入に来る 工事関係者などがいるとの事であった。卸・小売業が、特に零細な企業に対しても接点を持って いることが確認された。 また、下請け関係の中で、仕様書に反映すれば塗料の水性化が進むといった意見も聞かれた。 チラシ配布やポスター掲示などについては協力的な意見があった。 一方で、販売店がVOC 対策などを顧客に奨めるのは難しいといった意見も聞かれた。 (VOC 認知状況) 塗料販売店においては、水性化、ハイソリッドなど、塗料の製品として理解しており、VOC と いう言葉も良く認知しているが、VOC 対策を発生抑制ではなく、作業環境改善を目的として理解 しているところがある。印刷資材関連においても同様であり、健康被害(特に胆管癌関連)に対す る意識が高いが、VOC 排出抑制の理解はほとんどないようである。 製造業者と同様、作業環境対策はすべてVOC 対策であるとする認識の誤りが一部でみられた。

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(VOC 対策) 販売店や卸は、保管・運搬が主たる取扱いであり、直接的な対策は特に示されなかった。先に 述べたように、対策として防毒マスク使用等、目的を誤解した事例を紹介するところがあった。 顧客においては、静電塗装の導入や水性塗料などの普及状況や課題に関する意見があった。 (VOC 対策の課題・効用) 販売店や卸の立場では、特にないが、コストと品質の課題を指摘されるところがあった。 低 VOC 対策した製品はコストが上がり、使いにくいといった事があり、塗料メーカーに改善 を期待するという意見があった。 ③ 業界団体等 表2.14 業界団体用ヒアリングシート 項目 内容 対象 業種 所管範囲 地域など 規模 参加企業・団体数(正・賛助など) 上位団体 ネットワーク ホームページ、機関誌など、会合等の有無 主なVOC 使用目的 VOC 認知状況 団体としての認知状況 団体の法改正などに対する情報源 参加メンバーにおける認知状況 顧客における認知状況 VOC 対策実施状況 団体としての取り組み状況(メンバーへの情報提供等) 支援ボード参加の有無、認知 メンバー企業における取組状況(把握しているか?) 顧客における取組状況 優れた取り組み事例 VOC 対策の効用 排出量削減効果 収益面 環境面 その他 VOC 対策の課題 これまでの課題 一層の取り組みへの課題 協力 情報伝達への協力可否 チラシ、メール配信、機関誌同封など 意見・要望

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業界団体でのヒアリング内容は、個別の団体が必ずしも業界全体を代表している事にはならな いので、認知状況その他については特に述べない。 各団体の規模に応じたネットワークがあり、優れた企業の取組等の情報などを得て、その後の ヒアリング先検討の参考とした。 また、VOC 対策は、必要性を理解していても設備投資等のコストとの関係から限界がある、あ るいは、VOC 対策製品が選ばれないといった意見もあった。塗装や印刷においては、品質基準を 仕様として下げてもらえば、ロスが大幅に削減できるといった指摘もあり、発注元の理解が必要 であると考えられる。 2.2.3. VOC 排出抑制取組事例集の作成 対策実施済みの企業をヒアリングすることにより、収集した対策事例を業種に分類して取組事 例集として取りまとめた。 収集した事例は優れた事例であるが、ヒアリングを実施した件数が少ないため、これまでに国 や業界団体等から報告されている広範囲な VOC 排出抑制対策と比べると、その一部の事例を紹 介することになる。 そこで、取組事例の収集範囲を、これまで国、自治体、業界団体が調査した VOC 対策及びセ ミナー等で発表したVOC 対策に広げて、VOC 対策の全体像を示したうえで、今回のヒアリング で収集した中国地域の事業者の取組事例を紹介することとした。 中国地域事業者の取組事例は、掲載内容についてヒアリング先の承諾を受けたものである。 取組事例はVOC 取扱い対象業務として、塗装、印刷、洗浄、接着、化学に分類して整理した。 本調査の目的である、「中国地域においてVOC 排出削減のための自主的取組の促進」に役立つ よう、中小企業者が取り組みやすい事例を紹介するように配慮した。このため、VOC を含む排ガ ス処理装置のような多額の投資が必要な対策の事例の紹介は一部にとどめている。 また、上記事例調査で参考とした各種情報源は、これから排出抑制対策を検討する際に有効に 活用できるように、事例集の末尾に資料名、ウェブサイトのURL を掲載した。

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2.3.

VOC 排出抑制セミナーの開催

2.3.1.

目的及びテーマ

目的は、VOC 排出抑制に関する自主的取組の推進とし、具体的には、塗装作業現場における VOC 排出抑制、低 VOC 製品の採用拡大などの具体的な取組事例を通じて VOC 排出抑制・管理 に対する理解を深めるとともに、実施しやすい排出抑制対策事例を多数紹介することとした。講 演テーマは下記①~④の要素を勘案して設定した。 ① 昨年度セミナーのアンケートに見られた情報ニーズとテーマに対する要望 ・VOC 排出抑制のための具体的な取組事例を知りたい。 ② 本年度の自主的取組実態調査アンケートで寄せられたセミナー希望テーマ ・中国地域における企業の具体的取組事例が知りたい。 ③ 中国地域の主要産業 ・自動車製造、造船を中核とした関連産業が集積している。 ④ 労働安全衛生法の改正 ・2014 年 6 月に法改正され、化学物質のリスクアセスメントの実施が必要になる。 ・2014 年 11 月に一部有機溶剤が特別化学物質に移行となり管理強化が必要になった。 ⑤ 講演テーマと講演者の選定

表2.15 セミナーの講演テーマ及び講演者

講演テーマ

講演者

講演者選定理由

有機溶剤取扱職場の健康障害防止対 策と最近の法改正への対応 ~ 化 学 物 質 管 理 で 安 全 職 場 ! 事業場は何を行うの? ~ 中央労働災害防止協会 中国四国安全衛生サービスセンター 所長 山岡 和寿 氏 中国四国地域の事業 者への職場健康傷害 防止活動の第一人者 である。 工業塗装における VOC 排出削減自主 的取組の考え方と塗装現場の具体的 VOC 対策事例 ~ 現場で役立つ塗装機洗浄時のシ ンナー削減、ゴミブツ対策など ~ 有限会社久保井塗装工業所 代表取締 役(国際工業塗装高度化推進会議 環 境技術分科会会長) 窪井 要 氏 塗装事業の経営者で あり、塗装業界にお ける環境技術普及の 推進者でもある。 船舶向け低 VOC 塗料への取組と今後 の課題 ~ 塗料から溶剤を減らすとどうな るのか?? ~ 中国塗料株式会社 国内営業統括部 企画室 主務 横田 浩二 氏 船舶用塗料メーカー として低 VOC 塗料 の開発・販売を推進 している。 VOC 排出削減の自主的取組の具体的 事例紹介 株式会社三菱化学テクノリサーチ 調査コンサルティング部門 客員研究員 藤井 俊治 今年度調査で、取組 事例集を作成した担 当者である。

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2.3.2. セミナー開催概要 セミナーは、下記の通り開催した。 項目 概 要 セミナー名 ~ 明日から取り組める VOC 対策とは? ~ VOC 排出抑制セミナー in 広島 開催場所 広島YMCA 国際文化センター 3 号館 2 階 多目的ホール (広島市中区八丁堀7-11) 開催日時 平成27 年 2 月 6 日(金)13:30-16:30 受付開始 12:45 参加人数 105 名 (定員 100 名として募集したが参加申込者 114 名、うち 9 名欠席) 対象 VOC を取り扱う製造・使用事業者及び業界団体、資機材販売事業者、環境対 策サービス機関、地方自治体等 プログラム 1.主催者あいさつ 10 分 経済産業省 中国経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課 課長 中村 実 2.有機溶剤取扱職場の健康障害防止対策と最近の法改正への対応 40 分 講師:中央労働災害防止協会 中国四国安全衛生サービスセンター 所長 山岡 和寿 氏 3.工業塗装における VOC 排出削減自主的取組の考え方と塗装現場の 具体的VOC 対策事例 40 分 講師:有限会社久保井塗装工業所 代表取締役 窪井 要 氏 (国際工業塗装高度化推進会議 環境技術分科会会長) <休憩> 15 分 4.船舶向け低 VOC 塗料への取組と今後の課題 40 分 講師:中国塗料株式会社 国内営業統括部 企画室 主務 横田 浩二 氏 5.VOC 排出削減の自主的取組の具体的事例紹介 30 分 講師:株式会社三菱化学テクノリサーチ 客員研究員 藤井 俊治 6.全体質疑 5 分 配布資料 ・ 講演資料 ・ 中国地域におけるVOC 排出抑制自主的取組事例集 ・ セミナープログラム ・ 平成26 年度補正・平成 27 年度当初予算案一覧(企業向け)(資料 5) ・ 設備投資を考えている皆さまへ 生産性向上設備投資促進税制 ・ 中国経済産業局ウェブサイト VOC 対策のバナー ・ アンケート票 なお、セミナープログラム及び講演資料については、中国経済産業局の HP で公開している。 http://www.chugoku.meti.go.jp/topics/kankyo_recycle/150218.html

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セミナーは、盛況のうちに、スケジュール通り終了した。 セミナー会場風景

2.3.3. セミナー開催の周知 ① 周知対象の選定 VOC 排出抑制セミナーの開催を中国地域で VOC を取り扱う企業に周知するため多面的な情報 ルートを利用することにした。 セミナーの講演内容が、中国地域の産業の特徴(自動車及び造船の関連産業が集積)を反映し て塗装における VOC 排出抑制の具体的取組事例に焦点を絞ったことから、塗装関係企業並びに 造船関係企業への開催案内に力を入れた。 一方、最近の法改正による有機溶剤の健康管理強化に関しては、幅広い業種に共通のテーマで あり、VOC 自主的取組事例集も塗装以外の VOC を取扱い業務の対策事例も紹介しているので、 印刷、接着、化学等の事業者並びに行政機関にも案内が届くように考慮した。 また、今年度のアンケート調査においてセミナーの開催を希望すると回答した企業及びヒアリ ングのため訪問した企業にも開催案内を送付した。 表2.16 セミナー開催周知依頼先 送付先 依頼方法 依頼先実施事項 業界団体 <塗装関係> 日本塗装機械工業会 (CEMA) メールで周知依頼(チラシ添付) CEMA の HP に掲載 日本塗料工業会 メールで周知依頼(チラシ添付) 会員企業に案内 日本塗料商業組合 メールで周知依頼(チラシ添付) 中国地域の会員に案内 日本塗装工業会 メールで周知依頼(チラシ添付) 中国地域5 県支部に案内 国際工業塗装高度化推進会 議(IPCO) IPCO 会員にメールでチラシを送付 し開催案内 一部IPCO 会員は関係者 に口コミで開催案内

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<造船関係> 日本造船工業会 メールで周知依頼(チラシ添付) 会員企業に案内 日本造船協力事業者団体連 合会(日造協) 訪問依頼とメールでチラシ送付 中国支部会員名簿開示 日造協中国支部塗装部会 塗装部会長に資料を送付し周知依頼 部会企業に FAX で案内 因島鉄工業団地協同組合 メールで周知依頼(チラシ添付) 組合企業案内 <自動車関係> 日本自動車部品工業会 メールで周知依頼(チラシ添付) 会員企業に案内 日本自動車車体整備協同組 合連合会 メールで周知依頼(チラシ添付) 中国地域 5 県の協同組合に チラシ送付 <印刷関係> 日本印刷産業連合会(日印 産連) メールで周知依頼(チラシ添付) 日印産連傘下 10 団体に案 内 全国グラビア協同組合連合 会(全グラ) メールで周知依頼(チラシ添付) 全グラのフェイスブック 及び HP に掲載 広島県印刷工業会 メールで周知依頼(チラシ添付) 会員企業に案内 岡山県グラビア協同組合 メールで周知依頼(チラシ添付) 会員企業に案内 <その他団体> 日本化学工業協会(日化協) メールで周知依頼(チラシ添付) 日化協環境部会委員に案 内 中央労働災害防止協会 中国四国安全衛生サービス センター メールで周知依頼(チラシ添付) センターが開催するセミ ナー等で配布 広島県毒物劇物安全協会 メールで周知依頼(チラシ添付) 事務局がセミナー参加 行政機関等 中国経済産業局 HP に開催案内を掲載 メールマガジンで広報 中国四国地方環境事務所 広島事務所 中国経済産業局(中国局)から開催案 内と周知依頼 広島労働局労働基準部健康 安全課 中国局から開催案内と周知依頼 産業環境管理協会中国支部 中国局から開催案内と周知依頼 WGN(ウェストグリーンネ ット) 中国局から開催案内と周知依頼 中国経済連合会 中国局から開催案内と周知依頼 広島商工会議所 中国局から開催案内と周知依頼 鳥取県中小企業団体中央会 中国局から開催案内と周知依頼

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