位置的ポテンシャルを考慮した商店街の店舗配列構造に関する研究 [ PDF
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(2) ノード間距離平均と標準偏差. 中心度指数とリンク数 頻度分布. 500.0. 9 8 頻度 リンク数. 標準偏差. 400.0. 300.0. 200.0. 100.0. 7 6 5 4 3 2 1 0. 0.0 0.0. 200.0. 香椎. 400.0 600.0 ノード間距離平均 銀天町. 美野島. 姪浜. 西新. 800.0. 1. 1000.0. 3 香椎. 野芥. 図3-1 ノード間距離平均値と標準偏差. 5 美野島. 7 9 中心度指数 姪浜. 11. 銀天町. 13 野芥. 15 西新. 図3-3 リンクの分布. を用いる。これは元々グラフ理論的連結性と距離概 1 . 香椎 ( 網目型). 念を同時に考慮することによって , 道路網全体の機. 1 4 . 銀天町 ( 網目型). 能ばかりでなく道路網内部の位置ポテンシャルも表 現しうる評価指標として提案され , 従来の指標との 特性比較分析を通してその有効性が示されてきたも のである。これまで , 都市内道路網の構造評価に用 いられてきたが , 本研究ではさらに , 規模の異なる 商店街間で比較分析をするために , それぞれ標準化 を 行 な っ た 。一 般 に 用 い ら れ て い る , 各 ノ ー ド の ノード間距離平均値を商店街半径( 各ノードのノード 間距離の最大値の中の最小値) で除すという方法を用 いた。この標準化した値を , 本研究では「 中心度指 1 1 . 姪浜 ( 網 + 直型). 4 . 美野島 ( 網 + 直型). 数」 として , 商店街の位置的なポテンシャルを表す指 標として用いる。 3 . 商店街の街路網の構造 3 . 1 ノード間距離平均値分析の適用 3 章ではまず , ノード間距離平均値指標により , 商 店街の街路網について構造分析を行なう。各商店街 の分析の結果を表 3-1, 図 3-1, 図 3-2, 図 3-3 に示す。 表 3 - 2 は , 換算表とその全体の中の位置である。 表 3 - 1 において , 各商店街のノード間距離平均値 , 中心度指数の平均値と商店街半径を示す。この表か. 1 8 . 野芥 ( 直線型). 2 0 . 西新 ( 直線型). ら , 「 直線型」 である西新 , 野芥は商店街半径が大きい こともあり商店街全体からみた到達性は低く , 一方 , 「 網目型」 と「 網 + 直型」 の商店街に関しては , 「 網目型」 の方が半径に対しての到達性が比較的高いといえる。 次に , 図 3 - 1 においてノード間距離平均値と標準 偏差の関係をみる。一般に都市レベルの道路網では 構造が一様であれば直線に近い分布になり , 複雑な 形になるとばらつくという特性をもつ。図から「 網 + 直型」 の美野島 , 姪浜は直線に近く , 「 直線型」 の商店 街は 2 本の線に別かれて分布しており , これは , 中心. 図3-2 中心度指数の分布. の街路を表す分布と , そこからヨコに伸びる街路が. 15-2.
(3) 等高線として表したものである。この中心度指数の. 位置別にみたリンクの各種データ 60.0%. 12. 50.0%. 10. 40.0%. 8. 30.0%. 6. 20.0%. 4. 10.0%. 2. 等高線の分布から , 「 網目型」 と「 網 + 直型」 の商店街を の , 若干「 網目型」 の方が中心度の高い範囲( 中心度指. 幅員(%). (%). 比較した場合 , 標準化してあるため差は小さいもの 数 0 . 6 以上) が大きくなっていることが分かる。これ は , 街路どうしを結ぶルートが , 「 網目型」 の方が「 網 + 直型」 の商店街よりも自由に選べ , 最短距離が短く 0.0%. 0 中心側(-0.6). 中心外(0.7). 空店舗率. 中央(0.8) 商店街内位置. 0∼6m. 外側(0.9-). なったためだと考えることができる。「 直線型」 につい. 幅員(m). ては特筆すべき特徴はみられない。. 中央外(0.9). 6∼12m. 12m∼. 図3-4 位置別にみたリンクの各種データの集計. 図 3 - 3 は各商店街の街路網構造の中心( 頻度のピー ク) の場所を示す。この図のおいて , 「 網目型」 は中心. 出店率(%). 食料品系 文化用品系 家庭用品系 30.0%. 周辺から端に向かって急激に減少していく傾向 , 「 網. 25.0%. + 直型」 では中心からやや離れた位置から継続的に分. 20.0%. 布する傾向 , 「 直線型」 では全体に渡り複数のピークを. 15.0%. 持つ傾向があることが分かる。. 10.0%. 次に中心度指数と空店舗 , 街路幅員の属性 , 街路. 5.0%. 幅員の全体平均値との関係から商店街構造の特徴を. 0.0% 中心側(-0.6) 中心外(0.7). 空店舗. 中央(0.8) 中心度指数. 食料品系. 中央外(0.9). 文化用品系. みる(図 3-4) 。空店舗率は「中央外(0.9)」 の位置を境. 外側(0.9-). に中心から遠いと高くなる傾向を示し , 「 中央外」 以内. 家庭用品系. でも , 0 ∼ 6 mの道路率が低い場合は高くなっている。. 衣料品系 食堂系 サービス系 35.0%. このことから , 空店舗は一般に利便性が低くなると. 出店率(%). 30.0% 25.0%. 増加し , 利便性が高くても , 細街路が少ない場所で. 20.0%. は増加する傾向がみられるといえる。. 15.0% 10.0%. 4 . 商店街の店舗配置構造の特徴. 5.0%. 4 . 1 業種からみた , 利便性と出店率の関係 . 0.0% 中心側(-0.6). 中心外(0.7). 空店舗. 中央(0.8) 中心度指数. 衣料品系. 中央外(0.9). 食堂系. ここでは , まず中心度指数すなわち , 商店街内に. 外側(0.9-). おける利便性を表す位置ポテンシャルを表す指標と. サービス系. 各業種の出店率( 図 4 - 1 ) との関係から業種配置の傾向. 総合小売系 その他の小売業系 その他の生活関連業種系 30.0%. をみると同時に , あわせて表 3 - 3 の内容との関係に. 出店率(%). 25.0% 20.0%. ついても分析を行なう。. 15.0%. 各系列の業種の出店率の変化のパターンは , 2 つの. 10.0%. 大 き な グ ル ー プ と そ の 他 に 分 け ら れ る 。前 者 の グ. 5.0%. ループは , 中心度指数の高い位置に出店する , 位置 的利便性との関係が高いといえる業種で , 食料品 ,. 0.0% 中心側(0.6). 空店舗. 中心外(0.7). 総合小売業系. 中央(0.8). 中央外(0.9). 中心度指数 その他の小売業系. 外側(0.9-). 文化用品と家庭用品系の業種が含まれる。またこれ その他の生活関連業種. らの業種は , 空店舗率が高く , 狭い道路が多い「 中央. 図 4-1 各業種の出店率の,位置による変化. 外( 0 . 9 ) 」 より外側では , 出店率が減少する。そして ,. 分布として表れたものと考えられる。「 網目型」 の香椎. もう一方のグループは衣料品 , 食堂 , サービス系の. は分布がバラバラである。この結果は , 本分析が商. 業種で , 全体に分布し , 前者のグループに比べ「 中央. 店街の街路網の規模でも適用可能で有効であること. 外( 0 . 9 ) 」 で出店率が増加するという特徴において異. も示している。. なる傾向を示す。これらは , 商店街の端部の , 空店. 3 . 2 位置からみた商店街の街路網の構造. 舗率が高く道路の狭い位置にも多く分布するという. 次に , 中心度指数とリンクの分布を把握していく。. 特徴をもつ。特に , 食堂とサービス系は非常に似た. 図 3 - 2 は , 各商店街の中心度指数の分布の様子を ,. 出店率の変化を示している。衣料品に関しては中心. 15-3.
(4) 業種構成の特徴の共通点がみられた。. 形態別にみた空店舗の分布. 構成比(%). 40.0% 35.0%. まず空店舗率の分布について。 「 網目型」 , 「 網 + 直型」. 30.0%. に関してはともに「 中心外( 0 . 7 ) 」 のあたりから増加す. 25.0%. るが , 「 網 + 直型」 の方が率が高い値を示した。「 直線. 20.0% 15.0%. 型」 は「 中央外( 0 . 9 ) 」 あたりから増加する傾向を示す。. 10.0%. 「 網目型」 と「 直線型」 は商店街の「 外側」 , 「 網 + 直型」 は. 5.0%. 「 中心側」 と「 中央」 の辺りが店舗の衰退が大きい場所. 0.0% 中心側(-0.6). 中心外(0.7). 全体. 中央(0.8) 商店街内位置. 網目. 中央外(0.9). 網+直. となっていることが分かる( 図 4 - 2 ) 。. 外側(0.9-). 次に各業種構成の特徴について( 図 4 - 3 ) 。「 網目型」. 直線. の香椎 , 銀天町では , 食堂 , サービス系業種が「 中央. 図4-2 形態別にみた空店舗の分布. 外(0.9)」前後の , やや外側の位置に多い。衣料品 , 食. 網目型商店街の業種構成の特徴 35.0%. 料品系は「 中心」 付近とその周辺の「 中央」 付近に多く. 30.0%. 出店している。このように , 「 網目型」 の商店街では ,. 構成比(%). 25.0%. 「 中心」 付近と , それを囲むように「 中央」 付近にリング. 20.0%. 状に食料品や衣料品の多い街路が集中して分布する. 15.0%. 構造を持っている。そして , 「 網 + 直型」 の美野島 , 姪. 10.0%. 浜について。 「中央(0.8)」,「中央外(0.9)」にかけて食料. 5.0%. 品系の出店する割合が高く , 「 中心側」と「外側」に. 0.0% 中心側(-0.6). 衣料品系. 中心外(0.7). 中央(0.8) 商店街内位置. 食料品系. 文化用品系. 中央外(0.9). 外側(0.9-). , 前者と相反してサービス系が多く分布している。「 直 食堂系. サービス系. 線型」 の商店街である西新 , 野芥に関しては , 食料品 , 食堂 , サービス系のいずれの業種に関しても , 全体. 網+直型商店街の業種構成の特徴 50.0%. を通して多く分布しており , 食料品系と食堂 , サービ. 45.0% 40.0%. ス系のグループが , 交互にその構成比を上下させる. 構成比(%). 35.0% 30.0%. ように分布している。. 25.0%. . 20.0% 15.0%. 5. まとめ. 10.0% 5.0%. 本研究では , 商店街を買物空間ネットワークとし. 0.0% 中心側(-0.6). 中心外(0.7). 衣料品系. 食料品系. 中央(0.8) 商店街内位置. 中央外(0.9). 文化用品系. 外側(0.9-). 食堂系. て考え , ノード間距離平均手法により商店街の構成. サービス系. 店舗及び街路網の構造分析への適用を試みた。 3 章では , その街路網の特徴と位置的利便性を計量. 直線型商店街の業種構成の特徴 35.0%. 的に , 視覚的に明らかにした。. 構成比(%). 30.0% 25.0%. さらに第 4 章では位置的ポテンシャルと店舗との. 20.0%. 関係を結び付け , 業種による商店街内での店舗配置. 15.0%. の傾向を把握することができた。今後 , これらの配置. 10.0%. の評価や検討を重ね , 周辺生活者の利用頻度等を考. 5.0%. 慮した配置の見直しをするための資料にもなりうる。. 0.0% 中心側(-0.6). 中心外(0.7). 衣料品系. 食料品系. 中央(0.8) 商店街内位置. 文化用品系. 中央外(0.9). 外側(0.9-). 食堂系. 最後に , それぞれ形態の異なる商店街別に業種構成. サービス系. と位置的ポテンシャルからみた店舗配置構造の把握 を行ない , 特徴を明らかにした。. 図4-3 形態別にみた業種構成の特徴. 今後 , より詳細な店舗配置構造の把握するために. 付近の出店率が高い。 4 . 2 商店街形態からみた , 店舗配置の特徴. は , 店舗配列の似た街路の分布や街路内の店舗の配. 次に , 形態の異なる商店街について位置による業. 列等にまで言及しいくこと等が考えられる。. 種構成比の変化の特徴を明らかにし , 考察を加える。. 参考文献. 6 つの商店街を形態により 3 つに分け , その平均した. 1)外井哲志,吉武哲信,「ノード間平均距離を用いた都市内道路網の形態. 値について分析する。形態の違いにより , 空店舗率 ,. 評価」, 第 27 回日本都市計画学会学術研究論文集 ,p.271-276,1992 . 15-4.
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