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02 島根県島根県地域(基本計画:本文)3月11日再修正

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島根県地域産業集積活性化計画

1 産業集積の形成又は産業集積の活性化に関する目標

(1)地域の特色と目指す産業集積の概要について

(地理的条件、既存の産業集積の状況、インフラの整備状況等の地域の特色について) ①地理的条件 島根県(以下「県」という。)は、本州の西、日本海沿いに位置し、延長約230㎞と東西 に細長く、離島を有し、歴史的、風土的に異なった背景を持つ出雲、石見、隠岐の三地域から 成る。 気候は、春・夏・秋ともに東京に比べ日照時間は長く、冬も沿岸部は対馬暖流の影響から日 本海側としては比較的温暖で、北陸に比べ降雪日数も少なく、適度な降雨が本県に豊富な水資 源をもたらしている。 また、日本海や宍道湖、中国山地が織りなすすばらしい景観やいにしえから脈々と受け継が れてきた伝統、文化が残っており、美しい自然と豊かな歴史の中で培われてきた、細やかで温 かい人情にあふれる土地柄である。 さらに、地震等の自然災害、治安上の不安、交通渋滞による通勤困難も少なく、その上に恵 まれた子育て・教育環境、低価格でゆとりある住宅取得が可能であるなど、豊かな自然の中で 安心して仕事が出来る生活環境が整っている。 県内に立地した企業からも、「豊かさ」と「ゆとり」を持った生活をするためには、全国で も有数の場所であると高い評価を得ている。 ②既存の産業集積の状況 平成22年の工業統計によれば、従業員数4名以上の県製造業の事業所数は1,359事業 所、従業者数は4万2,771人、製造品等出荷額は9,840億円、付加価値額は3,36 9億円である。 製造品出荷額は、鉄鋼業、情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス・電子回路製造 業の3業種で全体の45%を、また付加価値額は、鉄鋼業、電子部品・デバイス・電子回路製 造業、食料品製造業の3業種で全体の45%を占めている。 県東部には、特殊鋼、農業機械、鋳物などが、西部には窯業土石、水産加工、木材木製品な どの業種が比較的多く集積しており、県内全域に幅広く多様な業種が立地している。 ア 機械金属関連産業の状況 東部は、古くから良質な鋼(はがね)を生産する地域として有名で、江戸時代から明治の 中盤まで「たたら製鉄」という製法で我が国の鉄鋼生産量の50%以上を占め、日本中に鉄 鋼素材を供給してきた。こうした古くから蓄積されてきた製鋼の製造加工技術を素地にして、 安来市には特殊鋼生産・加工関連企業が、また松江市には農業機械製造関連企業が集積して いる。

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平成22年の銑鉄鋳物の生産高は全国で第4位と上位にある。 こうした金属素材製造、機械加工、鋳物製造などの「ものづくり」企業の集積は、自動車 を始め工作機械や産業用機械、船舶、航空機・エネルギー分野など多くの産業を支えている。 県では、新産業創出プロジェクト事業で「プラズマ熱処理技術開発」をテーマに企業と共 同研究等を行い、企業誘致や既存企業の大規模な設備投資の誘引役を果たしている。 イ 電気・電子関連産業の状況 昭和40年代高度経済成長期の耐久消費財ブームによりカラーテレビやクーラーなどの家 電製品の需要が飛躍的に伸びたことから、これに関連するコンデンサ、リレー、プリント基 板などの電気・電子部品を製造する企業の立地が盛んに行われた。また、これらの誘致企業 は、立地地域の周辺に部品加工や組み立ての協力企業群も形成した。 昭和から平成にかけての高度情報化社会の到来により、コンピュータ関連のハード、ソフ ト産業の伸展が著しく、コンピュータや携帯電話などの情報機器に関連する企業が多く立地 したが、労働集約型の電気・電子関連企業は、東南アジアや中国に分工場を持ち、国内の製 造品は超精密部品や即時調達部品など高度で付加価値の高いもののみが残ることとなり、海 外進出関連の協力企業群も工場閉鎖を余儀なくされた。 国際的な競争が激化する厳しい環境下にあるが、現在も、ノートパソコンや積層セラミッ クコンデンサ、太陽電池セル、携帯電話部品などの国内を代表するメーカーや、電気機械、 電子デバイス、LED製品、情報通信機器などを製造する中小企業が多数存在している。 県では、新産業創出プロジェクト事業において「熱制御システム開発」をテーマに研究開 発等を行い、高熱伝導材料製造企業の大きな設備投資を喚起し、LED製品製造企業等の出 荷額の増加に大きく貢献している。 ウ 情報関連産業の状況 近年のIT分野の急速な技術革新は、世界を一層小さくし、産業活動のみならず日常生活 での営みに対してまでも大きな影響をもたらすようになった。こういう中にあって、情報通 信業、中でも情報サービス業は、地方にあっても発展が望める産業であり、平成19年度以 降、県では、島根発のプログラミング言語「Ruby」を中心として、人材育成、開発力向 上支援などの施策を強化し、特にその振興に努めてきた。その結果、データセンターやIT ソフト関連企業の立地が増加しており、現在では、県の主要産業の一つと言えるまで成長し てきたところである。 一方、情報通信業と同じく「情報価値創造産業」として地域経済の発展に重要な役割を果 たしてきた県内の印刷業も、デジタル化への対応をすべく業態変革に取り組んでいる。電子 化・機器の高度化により短納期・高品質を実現し、また、webサイトなどのコンテンツを 制作・提供する業務へ進出する企業も現れてきている。 県では、新産業創出プロジェクト事業で「ICT(情報通信技術)」をテーマに研究開発支

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行い誘致企業へのマッチングを進めている。 エ 医療・健康・食品関連産業の状況 老年人口の割合が全国2位(H23)の我が県は、老人福祉施設や介護老人福祉施設も多 く存在し、これらの施設入居者をはじめ高齢者が快適に過ごせるために、介護、福祉機器の 製造に取り組んでいる企業が多くある。特に、大学付属病院や県立病院などがある県東部で は、福祉機器や介護用品の開発を行う企業や医療機器、医薬品製造企業も集積し、病院や福 祉施設等と連携して、製品開発を行っている。また、大手メーカーの医療検査装置・分析機 器製造工場も立地しており、世界的に事業展開している義肢装具製造企業もある。 食料品製造業は、県内全ての市町村にくまなく立地しており、醤油、味噌、清酒、豆腐、 漬物、水産加工品、かまぼこ、菓子など、古くからその地域で独自に生産された素材により 造られている多くの加工食品がある。近年は豊富な地域資源を活用し、素材の機能等を生か すことにより様々な加工食品、健康食品などの新製品が開発されており、県内で生産し域外 に販売展開されている。更には、高度な技術力を背景に乾燥米や乾燥具、粉末調味料、レト ルト食品を製造する企業や、農業と連携した健康食品を製造する企業なども集積している。 県では、新産業創出プロジェクト事業で「機能性食品」をテーマに企業と共同研究などに より商品開発を支援しており、これまでに35品目以上の製品化を支援し、健康食品産業の 集積を図っている。 オ 木材・住宅関連産業の状況 県土の8割が森林に覆われ、全国3位の林野率である島根県では、古くから木材を活用し た産業が発達してきており、事業所数は、木材・木製品製造業・木材チップ製造業・パルプ・ 紙・紙加工品製造業の3製造業種で、全体の13%を占めている。 県内の木材・木製品製造業は、全国的に高いシェアを占める大規模な合板工場が東部、西 部にあるものの、その他の製材工場は、受注生産方式による少量多品目生産型の小規模工場 が多数を占めている。現在、高品質加工(JAS製品、乾燥材製品)、大規模加工、高付加価 値加工(プレカット加工等)の取組も行われているが、引き続き競争力の高い製品の生産・ 供給体制の整備が必要である。 また、木材チップ製造業においては、従来の製紙用チップ生産、中国電力三隅発電所にお ける石炭混焼発電に加え、県内各地の温浴施設のボイラー向けの需要が増大傾向にあり、島 根県素材流通協同組合等による燃料用チップの製造・供給が開始された。 家具・装備品製造業は、従来の産地間競争に加え、安価な輸入家具の攻勢もあり厳しい経 営環境におかれている。こうした状況の中でも、平成22年に県西部で高津川ウッディ・ク ラフト有限責任事業組合が設立され、平成23年・24年と2年連続でグッドデザイン賞を 受賞するなど、地産地消の推進及び付加価値を高めるため、特徴のある県産木材を利用した 新商品開発や販路開拓に取り組む動きがある。 パルプ・紙・紙加工品製造業では、県西部で大手製紙メーカーによるパルプなどの製造が おこなわれている。また、県は古くから手すき和紙の産地としても知られており、県内に6

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産地となっている。中でも「出雲民芸紙の雁皮紙(がんぴし)」は国の重要無形文化財の指定 を、「石州半紙」はユネスコの無形文化遺産登録及び国の重要無形文化財の指定を、「石州和 紙」は国の伝統的工芸品の指定をそれぞれ受けている。この業界は単に伝統産業としてでは なく、観光・地域イメージなど無形の波及効果も有しており、最近では、デザイン開発や和 紙原料に異素材をすき込んだ高付加価値商品の開発に取り組むなどの新しい試みも行われて いる。 この他、県西部には、凍害・塩害への耐久性に優れた住宅屋根瓦『石州瓦』の製造企業が 集積しており、全国2位の出荷枚数を誇る瓦産地を形成している。 ◯県による新産業創出プロジェクト事業 県では平成15年度から、先導的に新技術・新素材の開発を行い、県独自の素材・技術を基 盤にしたすそ野の広い「ものづくり産業群」を形成していくことを目指して、5テーマの「新 産業創出プロジェクト」に取り組み、雇用の創出や出荷額の増加により新産業の創出に寄与し てきた。その主な内容と成果は次のとおりである。 ア 熱制御システム開発プロジェクト (内容)熱伝導性の高い材料の研究・開発、熱設計技術を駆使した製品開発 (トピックス)長寿命・高輝度・軽いLED照明機器を共同開発し全国区の大手スーパー等 で採用され、地域の雇用確保に貢献 イ 新エネルギー応用製品開発プロジェクト (内容)色素増感太陽電池(DSC)の製品化及びその実用化に関する研究開発 (トピックス)共同研究企業が、国内初のDSC製品の販売を開始 ウ 機能性食品産業化プロジェクト (内容)県内で生産、加工される食品の機能性成分の分析評価及び加工技術の研究 (トピックス)桑、エゴマ、大麦若葉の生産量が徐々に増加し地域の産業創出と雇用確保に 貢献 エ ICT技術開発プロジェクト (内容)バーチャル・リアリティや情報技術関連における製品・システム開発 (トピックス)手の動きなどを関知する「Gesture-cam」がNHK渋谷放送センター等で 導入 オ プラズマ熱処理技術開発プロジェクト (内容)放電等による気体状況(プラズマ)下で、金属部材の表面処理加工に関する技術を 研究・開発 (トピックス) 大手企業が、ソフトビジネスパーク内に工場及び研究所を立地 平成25年度からは、新たに「鉄鋼・材料・加工」など7分野9テーマによる研究開発 「先端技術イノベーションプロジェクト」に取り組む。

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○勤勉で誠実な人材 豊かな自然、文化、歴史などの環境に育まれた島根の人材は、粘り強く勤勉・誠実であると 言われており、企業から「質の高い人材が採用できる。」「定着率が高いため、継続的にスキ ルを向上することができる。」など高い評価を受けている。15歳以上の有職者に占める離職 者の割合も4.9%(総務省「社会生活統計指標」)と西日本で最も低い水準にあり、企業立 地に当たって大きな強みとなっている。 ③インフラの整備状況等地域の特色 ◯道 路 高速交通ネットワークとしては、日本海国土軸の一翼を担う山陰自動車道(全線開通により 松江~益田間が2時間で結ばれる予定)のうち県東部出雲市から鳥取県大山町までの間が開通 しており、全国の高速網と直結している。 しかしながら、山陰自動車道は出雲市から江津市間及び浜田市以西は一部を除き未整備であ り、国道9号のみが県東部と西部を結ぶ唯一の基幹道路となっている。 このため、事故・災害時の代替道路、浜田港や石見空港を活用した産業の活性化や観光の促 進、また移動時間短縮による地域医療環境の向上など、山陰自動車道開通に寄せる県民の期待 は極めて大きく、早急な整備が強く望まれている。 県西部では江津市から浜田市を経由して中国地方の中央を貫く中国縦貫自動車道を結ぶ浜 田自動車道が開通しており、県西部と山陽側を結ぶ経済・生活の基幹道路として重要な機能を 果たしている。 一方、県東部と広島経済圏をつなぐ路線は国道54号のみである。松江市と尾道市を結ぶ中 国横断道尾道松江線は、現在、吉田掛合まで開通しており、平成24年度には広島県三次市ま で開通し、中国縦貫自動車道に接続した。この結果、松江市・広島市間の移動時間が2時間5 0分から2時間15分となり、大幅に短縮される。また、尾道市までの全線開通は平成26年 (2014年)の予定であり、山陰と山陽を結ぶ重要な路線として期待されている。 今後、こうした高速道路をはじめとした道路ネットワークの整備により、地域内の時間的距 離及び地域外とのアクセスはさらに改善することが見込まれ、物流の効率化と産業の活性化が 一層図られるものと期待される。 ◯空 港 出雲空港、石見空港、隠岐空港の3空港がある。特に中海・宍道湖周辺のエリアでは、出雲 空港と隣接する鳥取県の美保飛行場(米子空港)の2つの空港の利用が可能であり、東京・大 阪・福岡など国内拠点空港や韓国ソウルを結ぶ利便性の高い交通ネットワークが形成されてい る。 ◯港 湾 国際貿易港である浜田港(重要港湾)からは、釜山(韓国)へ定期コンテナ航路が開設して おり、釜山経由で世界各地とつながっている。また、ウラジオストク(ロシア)ともRORO

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会が中心となり「公益財団法人しまね産業振興財団」(以下「産業振興財団」という。)など 関係機関と連携を取りながら国内外の企業に対して積極的なポートセールスを展開している。 対岸諸国(韓国、中国、ロシア)に近く、高速道路によって山陽側と結ばれている浜田港は、 物流拠点としての機能充実が図られてきている。 一方県東部は、境港(島根県・鳥取県共同管理港)から釜山・東海(韓国)、上海・大連・ 天津(中国)、ウラジオストク(ロシア)への定期コンテナ航路が開設され、環日本海交流の 拠点として発展し続けている。 今後境港のサービス向上等利便性が高まることにより、貿易拠点としての機能充実が期待で きる。 ◯鉄 道 東西に細長い県を走るJR山陰本線は、松江市と益田市間を約2時間で結んでおり、県西部 において山陰自動車道の未供用区間が多い現時点では、東西を結ぶ唯一の公共交通機関であ る。平成13年に高速化が図られて以降、利便性は飛躍的に向上し、県東部と西部の人的・経 済的結びつきが強くなっており、県内の一体感が高まっている。 ◯人材育成機関 県の豊かな自然、文化、歴史といった環境の中で培われてきた、誠実で粘り強い県民性や温 もりのある人間関係、職住近接のゆとりある生活環境など、県が有する様々な「強み」が、創 造力あふれる人材を多数育んでいる。 人材の供給源となる高等教育機関としては、国立大学法人島根大学(以下「島根大学」とい う。)、独立行政法人国立高等専門学校機構松江工業高等専門学校(以下「松江高専」という。)、 公立大学法人島根県立大学が設置されている。 また、職業能力開発施設として、出雲市、益田市の2箇所に県立高等技術校が、松江市に独 立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(以下、「機構」という。)の島根職業訓練支援 センター(ポリテクセンター島根)、江津市に島根職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッ ジ島根)がある。 島根県知事認定の職業能力開発校としては、安来市学習訓練センター(安来市)、島根中央 地域職業訓練センター(大田市)、ビジネスサポートひかわものづくり実践塾(出雲市)など が設置され、地域の職業能力の開発拠点となっている。 県では、島根大学及び松江高専とそれぞれ「包括連携のための協定」を結び、幅広い分野で 様々な事項について連携協力関係を深めてきている。 島根大学と松江高専には、それぞれ産学連携センターと地域共同テクノセンターが設置され ており、産学官連携環境の充実を背景にして、共同研究が活発に実施され、新製品開発等の成 果を上げている。 さらに、工業系高等学校が5校、商業・情報系高等学校が8校、情報・デザイン系の専修

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また、県は平成21年度に5軸マシニングセンター等の先端機器による加工技術習得や試作 ができる「島根ものづくり技術支援センター」を松江市内に整備した。 これらの人材育成機関では、産業界や行政機関との産学官が連携した人材育成の取組みが 展開されるなど、地域の期待に応える教育や研修が行われており、企業の発展を支える優秀な 人材が多数輩出されている。 ◯産業支援機関 県内唯一の工業系試験研究機関として島根県産業技術センター(以下「産業技術センター」 という。)を松江市に、産業技術センターの支所として「浜田技術センター」を浜田市に設置 している。産業技術センターでは、産業技術に関する研究開発、試験分析、技術支援・相談等 を行い、県内企業への産業技術の向上及びその成果の普及を推進している。 また、県内企業の競争力強化を目指して、企業を経営・技術・販売面から総合的にサポート を行う中核的な産業支援機関である産業振興財団が松江市に、浜田市には、産業振興財団の支 所、県商工会連合会、公益財団法人ふるさと島根定住財団(以下「定住財団」という。)が一 緒に入居する「石見産業支援センター(いわみぷらっと)」が設置されている。 「産業技術センター」及び「産業振興財団」が所在するソフトビジネスパーク島根の中核施 設「テクノアークしまね」は、経営支援、販路開拓支援、研究開発支援、創業者支援、知的財 産の保護や活用支援など、多様な企業ニーズに総合的に対応する機能を有している。 また、市町では、既存企業の育成や仕事の取引斡旋、企業誘致による産業振興等を目的に「産 業支援センター」等の支援機関が設立され、現在では県内に6団体あり、今後も設立が予定さ れている。これらの支援機関は市町や県、商工団体が運営に協力し、それぞれのマンパワーや 施策を連携して活用しながら、地域産業の振興を図っている。 県全体では中小企業支援の取り組みを推進するため、平成24年度に策定した「島根県中小 企業支援計画」に基づき県・市町村・産業振興財団・商工団体・金融機関等が連携して、中小 企業の経営力・技術力・競争力の強化を図るための支援に取り組んでいる。 さらに各地域においては、市町村、商工会、商工会議所等の商工団体や関係する機関が地域 の実情に応じた地域主体の連携推進体制を構築して課題解決に取り組んでいる。 ○広域的な連携 鳥取県西部から出雲市に至る圏域の21商工団体で組織する「中海・宍道湖・大山ブロック 経済協議会」と同圏域の5市で組織する「中海・宍道湖・大山圏域市長会」が足並みをそろえ、 圏域内の企業が相互に連携し国内外への積極的な展開が図られるよう支援している。 このように、市町や県境を越えた企業間の広域的な連携や交通インフラを活用した取引先の 拡大などにより、地域の特色を活かした産業の活性化が期待できる。

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県の産業が自立的、持続的な発展を続けていくためには、 ①本県の特色や強みとなる地理的条件、産業の集積状況、インフラの整備状況などのポテン シャルを最大限活かしながら、将来への高い成長が見込まれ、新たな産業の核となる企業 の誘致促進。 ②誘致企業と既存企業との連携や高度化などによる新たな産業の創出、発展と地域経済の活 性化を図ること。 などが必要であり、これを実現するために『機械金属関連産業』、『電気・電子関連産業』、 『情報関連産業』、『医療・健康・食品関連産業』、『木材・住宅関連産業』の産業集積を 目指すものである。

(2)具体的な成果目標

現 状

計画終了後

伸び率

集積区域における集積

業種全体の付加価値額

3,802 億円

4,011 億円

5.5 %

※ 計画終了後の付加価値額は、従業員一人当たり付加価値額(平18~22工業統計5か年平均・3 0人以上の事業所)×増加雇用人数の年平均(平成15~24年度の島根県企業立地促進条例に基 づく認定を受けた立地計画による)×5か年

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(3)目標達成に向けたスケジュール

取 組 事 項

(取組を行う者) 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 産業用共用施設の整備 貸工場、貸事業所等の整備 (県・市町・民間) 再生可能エネルギー供給施設 等の整備 (県・市町) 産業人材の育成及び確保 (学生対象) 小中学校段階におけるキャリ ア教育の充実 (県・市町・小中学校・民間) 専門高等学校におけるキャリ ア教育の推進 (県・市町・高等学校・民間) 企業と連携したインターンシ ップ (県・市町・大学・高専・高等 学校・定住財団・民間) 大学・高専と企業が連携した人 材の育成 (県・市町・大学・高専・民間) オーダーメイド貸工場家賃等補助金制度を用いた施設整 備 再生可能エネルギーの導入調査及び供給施設の整備 ものづくり体験教室の実施 職場見学や職場体験の充実 高等技術校等を活用した職業・技術教育の実施 長期・実践的なインターンシップの実施 企業実習 企業技術者の高等学校への派遣 産学官連携課題研究事業の実施 産業人材育成コーディネーターの 配置 企業と連携した技術人材の育成 「Ruby開発フレームワーク講座」の実施 「地域社会と産業」の講義実施

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(取組を行う者) 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 島根大学(大学院)における産 業人材の育成 (県・市町・大学・民間) 高等技術校における産業振興 に資する職業訓練 (県) 中等教育段階からの成長段階 に応じたIT人材育成の推進 (県・市町) 産業人材の育成及び確保 (企業・社会人対象) 新卒・若年者育成支援事業の実 施 (県・市町) 地域産業人材育成・地域活性化人材育成特別コース (生物資源科学部研究科) 実践型の講義や地域の課題解決や地域産業の創出に 資する人材を育成。 産学官教育推進センター(総合理工学部研究科) 企業内での実践教育プログラムや長期インターンシップ の実施。 機械加工系科、Webデザイン科における若年者 向けの職業訓練 プログラミング講座 県内就職する新規学卒者への研修

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取 組 事 項

(取組を行う者) 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 若手技術者人材育成事業の実施 (県・産業振興財団) 地域産学官共同研究拠点事業 (高度技術者育成)の実施 (県・大学・高専・民間) ポリテクセンター、高等技術校 での企業ニーズに即した在職 者セミナーの充実 (県・機構) 産業クラスター形成事業との 連携 (県・産業振興財団・大学・高 専・民間) 広域連携による人材の育成 (県・産業振興財団・連携する 地域の地域産業活性化協議会 の構成員等) 島根大学(大学院)における社 会人教育 (県・市町・大学・民間) 地域産業人材育成・地域活性化人材育成特別コース (生物資源科学部研究科) 実践型の講義や地域の課題解決や地域産業の創出に 資する人材を育成(再掲)。 産学官教育推進センター(総合理工学部研究科) 企業内での実践教育プログラムや長期インターンシップ の実施(再掲)。 電子回路設計や電子制御などものづくり企業を対象 とした講座の実施 電波暗室を活用したEMC対策の講座を開催 在職者向けの訓練やセミナー 強みのある集積産業の高度化と企業連携の促進 周辺地域と連携した人材育成プログラムの開発・実施

(12)

(取組を行う者) 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 IT人材の育成 (県・産業振興財団) 地域の産学官連携による人材 の育成 (県・市町・産業振興財団・小 中高、大学・高専・民間) しまね産業人材育成ナビゲー ションの運営 (県) 産業人材の育成及び確保 (U・Iターン者対象) UIターン者を対象とした人 材の確保 (県・市町・定住財団) 県外大学等の県出身学生及び 県外在住者(UIターン希望 者)に対する取り組みの推進 (県・市町・定住財団) 理工系人材確保への支援 (県) 就職に関する情報の発信 求人・求職マッチング支援 有料職業紹介事業者を介した専門的・技術的人材の 確保支援 研修、セミナーなど人材育成の情報提供 各地域における産学官が連携した産業人材の育成 産業人材育成コーディネーターの配置(再掲) 高度IT人材の育成 就職フェア、企業ガイダンスの実施 学生と県内企業との交流の場の創出 企業と連携したインターンシップの実施 学生を対象とした企業見学や研修会の実施や企業 経営者との交流会の開催 理工系大学教職員と企業採用担当との交流促進

(13)

取 組 事 項

(取組を行う者) 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

技術支援

産業振興財団による支援 (県・産業振興財団・大学・高 専・民間) 産業技術センターによる技術 支援 (県・産業振興財団・大学・高 専・民間) 競争的資金の活用による技術 支援 (県・産業振興財団・大学・高 専・民間) その他企業立地等のための事業環境の整備 高速情報通信環境の整備 (県・市町) 企業立地促進のための取り組 み (県・市町・産業振興財団・民 間) 新製品・新技術開発のために産学官連携をコーディネート 県内企業への技術的支援 新産業創出プロジェクトなどの取組み 競争的外部資金を活用した研究開発の実施 光ファイバー利用サービス等の環境整備促進 企業立地ワンストップサービス体制の構築 企業誘致専門員の配置及び誘致活動 フォローアップ活動の充実 県外企業との立地情報交換会、セミナー等の開催 県内企業交流会の開催 産業立地アドバイザー等からの企業紹介等情報収集 企業立地促進助成金等各種助成金、税負担の軽減、 低利融資等による支援 企業立地のためのPR活動、担当者研修会等の開催

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(取組を行う者) 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 地域の産業集積を活かした海 外展開の促進 (県・市町・産業振興財団) 業務継続計画の取り組み (県・市町・民間) 広域連携による産業集積の促 進 (県・産業振興財団・連携する 地域の地域産業活性化協議会 の構成員等) 海外展開への支援 周辺地域と連携した広域的な研究・技術開発 事業継続の取り組みの推進

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2 集積区域として設定する区域

(区 域) 集積区域として設定する区域は、次の15市町とする。

松江市、安来市、出雲市、大田市、江津市、浜田市、益田市、雲南市、

奥出雲町、飯南町、川本町、美郷町、邑南町、津和野町、吉賀町

設定する区域は、平成24年10月30日現在における行政区域その他の区域又は道路、鉄 道等により表示したものである。 なお、区域の設定に当たっては、自然公園法に規定する自然公園区域(国立公園、国定公園、 県立自然公園)、島根県自然環境保全条例に規定する島根県自然環境保全区域、鳥獣の保護及 び狩猟の適正化に関する法律に規定する鳥獣保護区(すでに区画整備された地域を除く)及び 特別保護地区、自然再生推進法に基づく自然再生推進事業実施区域、環境省選定の日本の重要 湿地500、さらに環境省選定の特定植物群落の環境保全上重要な区域については、集積区域 から除外する。(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に規定する生息地等 保護区は該当なし)(※P36を参照) (集積地域の可住地面積)

121,317 ha

(集積地域の総面積 636,173 ha)

(各市町村が集積区域に指定されている理由) 本計画の集積区域としては、企業立地を積極的に推進し、経済的社会的地理的条件からみて一 体の区域として考えられる8市7町を対象とする。 ・指定する集積業種のうち、機械金属で一部県東部に高い集積が見られるものの、自動車部品 関連や電気、電子部品・デバイス、食品、木材などは、集積区域全体に幅広く分布・立地し、 地域の主要産業となっていることから、県の東西部全域を一体として集積区域として設定す ることが効果的であると考える。特に、食品関連産業は、本県の強みである豊かな自然を背 景に地域の特色ある農林水産品を活用した地域資源活用型産業であり、産業の振興を通じた 地域活性化が急務となっている中山間地域も含めた集積区域全域に展開できる産業である。 ・また、県では、主要な教育機関及び産業支援機関の主要な機能は県東部に立地しながら、県 全域の企業を支援している。これらのことから、県の東西部を一体的に指定することにより、 東部が西部を牽引し、県全体の産業活性化を図ることが可能となるため、一体として対象区 域として指定する必要がある。・高速道路網の整備、JRの高速化などにより東部と西部の 距離感、生活圏域は確実に縮まってきており、それに伴い企業間の連携、産業集積も進んで いくことが予想されることから、県東西部を一体として対象区域とする計画が最も効果的で あると考えられる。

(16)

(区 域)工業用地等の整備状況を考慮し、集積区域のなかでも、特に重点的に企業立地を促進 する区域及び既存企業の事業拡大を図る区域(企業立地重点促進区域)は、次のとおりとする。 番号 企業立地重点促進区域名称 所在市町名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 ソフトビジネスパーク島根 江島工業団地 松江湖南テクノパーク 朝日ヒルズ工業団地 馬潟鉄工団地 宍道採土場跡地 東出雲工業団地 揖屋干拓工業団地 東出雲新産業支援工業団地 東出雲工業専用地域 出雲長浜中核工業団地 下古志工業団地 出雲市東部工業団地 出雲市吉原工業団地 坂田工業団地 斐川中央工業団地 斐川西工業団地 斐川南工業団地 上直江工業団地 結工業団地 堀切工業団地 石見臨空ファクトリーパーク 波根地区工業団地 安来インター工業団地 安来鉄工センター 西恵乃島企業団地 福井工業団地 日立金属(株)安来工場用地 江津工業団地 南加茂企業団地 尺の内流通業務団地 木次拠点工業団地 松江市 松江市 松江市 松江市 松江市 松江市 松江市 松江市 松江市 松江市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 出雲市 益田市 大田市 安来市 安来市 安来市 安来市 安来市 江津市 雲南市 雲南市 雲南市

(17)

34 35 36 37 38 39 40 堅田工業団地 阿井工業団地 大曲工業団地 古市工業団地 下高尻工業用地 蔵木西工業用地 広石工業用地 奥出雲町 奥出雲町 奥出雲町 飯南町 吉賀町 吉賀町 吉賀町

企業立地重点促進区域

(網掛けの区域が集積区域)

なお、地番及び区域ごとの図面については別添のとおり

設定する区域は、平成24年10月30日現在における地番により表示したものである。

(18)

実施により期待される産業集積の形成又は産業集積の活性化の効果

(工場立地法の特例措置を実施しようとする区域)

工場立地法の特例措置を実施する区域は、特に重点的に企業立地を促進する区域

及び既存企業の事業拡大を図る区域(企業立地重点促進区域)の40箇所とする。

設定する区域は、平成24年10月30日現在における地番により表示したものである。

なお、地番については別添のとおり

(特例措置を実施することにより期待される効果)

・工場立地法に定める「特定工場」については、同法に基づき原則、敷地面積に対し

て一定の比率以上の緑地・環境施設面積を確保することが求められている。

・しかしながら、重点促進区域の中には既に相当数の企業の立地、集積が進んでおり、

緑地を含む新たな用地の確保が困難で、工場立地法の特例措置が不可欠となってい

る区域もあることから、工場立地法の特例措置を講ずることとする。

・なお、当該特例措置の適用に当たっては、該当区域の周辺地域の実情や住民の意思

を十分踏まえ、特定工場周辺の生活環境の保全に配慮するとともに、県・市町の環

境保全部局や関係機関との調整を行う。

・この特例措置を実施することにより、工場等の増設及び新規立地が見込まれ、企業

立地件数で43件、新規雇用件数1,180人程度の効果を見込んでいる。

(19)

5 集積業種として指定する業種(以下「指定集積業種」という。)

(1)業種名

(業種名又は産業名)

・機械金属関連産業

・電気・電子関連産業

・情報関連産業

・医療・健康・食品関連産業

・木材・住宅関連産業

(日本標準産業分類上の業種名)

『機械金属関連産業』

16 化学工業 (塩製造業、化学肥料製造業、医薬品製造業、化粧品・歯磨・その他化粧用調整品製造業を除く) 18 プラスチック製品製造業 19 ゴム製品製造業 21 窯業・土石製品製造業 22 鉄鋼業 23 非鉄金属製造業 24 金属製品製造業 25 はん用機械器具製造業 26 生産用機械器具製造業 27 業務用機械器具製造業(医療用品製造業(動物用医療機械器具)を除く) 28 電子部品・デバイス・電子回路製造業 29 電気機械器具製造業 31 輸送用機械器具製造業 39 情報サービス業

『電気・電子関連産業』

16 化学工業 (塩製造業、化学肥料製造業、医薬品製造業、化粧品・歯磨・その他化粧用調整品製造業を除く) 18 プラスチック製品製造業 19 ゴム製品製造業 22 鉄鋼業 24 金属製品製造業 26 生産用機械器具製造業

(20)

29 電気機械器具製造業 30 情報通信機械器具製造業 31 輸送用機械器具製造業

『情報関連産業』

15 印刷・同関連業 37 通信業 39 情報サービス業 40 インターネット付随サービス業 41 映像・音声・文字情報制作業

『医療・健康・食品関連産業』

9 食料品製造業 10 飲料・たばこ・飼料製造業(たばこ・飼料は除く) 11 繊維工業 13 家具・装備品製造業 14 パルプ・紙・紙加工品製造業 16 化学工業(塩製造業を除く) 18 プラスチック製品製造業 19 ゴム製品製造業 24 金属製品製造業 26 生産用機械器具製造業 27 業務用機械器具製造業(医療用品製造業(動物用医療機械器具)を除く) 29 電気機械器具製造業 31 輸送用機械器具製造業(鉄道車両・同部分品製造業、船舶製造・修理業、船用機関製造業を除く)

『木材・住宅関連産業』

12 木材・木製品製造業 13 家具・装備品製造業 14 パルプ・紙・紙加工品製造業 16 化学工業 (塩製造業、化学肥料製造業、医薬品製造業、化粧品・歯磨・その他化粧用調整品製造業を除く) 18 プラスチック製品製造業 21 窯業・土石製品製造業

(21)

(2)(1)の業種を指定した理由

① 機械金属関連産業

県の東部には、日本を代表する特殊鋼メーカーや農業機械メーカーなど大手企業が立地し、 これらのコア企業を中心に機械金属関連業種の企業集積が図られてきた。 また、高度成長期以降には、企業誘致により県内全域に自動車関連部品や産業機械、鋳物製 造業などの機械金属関連業種が数多く立地し、幅広い機械金属関連業種の集積が図られたとこ ろである。 しかしながら経済のグローバル化などにより国際的な競争が激化しており、こうした機械金 属関連企業がこれまで培ってきた技術力などを活かして、航空機や次世代自動車などの成長分 野に積極的に取り組むとともに、関連する機械金属関連産業の企業立地を促進する必要がある。 一方、本県は中小企業が多くを占めており、研究開発部門を有する企業が少なく地域発のイ ノベーションが起こりにくいことから、この状況を打破し、新事業創出を図るため、県自らが 研究開発部門を担う「新産業創出プロジェクト」に平成15年から取り組んでいる。 そのうち「プラズマ熱処理技術開発」、「熱制御システム開発」では、県内企業、誘致企業に より事業化が進められている。平成25年度からは「先端技術イノベーションプロジェクト」と して、「特殊鋼・素形材加工技術強化」、「溶射・気相製膜発展技術開発」、「レアメタル代替技術 開発」、「熱・シミュレーション応用技術開発」に取り組む。 今後は、これらのプロジェクトの成果を活用できる県内機械金属関連産業等の市場競争力向 上を最優先としながら、関連する企業の誘致もめざし、新たな産業の形成につなげることが必 要となる。 また、中国地方の各県と連携し、広域的なネットワーク形成を図りながら、航空機産業に参 入するための各種技術の高度化や次世代自動車に対応した自動車関連産業の技術の高度化、更 には省力化・生産性向上に資する自動化技術(RT)の高度化に向けた取り組みを進めていく ことも必要である。 このように、県にとって機械金属関連産業は、今後も集積が見込まれ、かつ地域産業の活性 化が大いに期待できることから、集積産業として指定する。

② 電気・電子関連産業

県内には、日本を代表する電気機械、電子デバイス、情報関連機器製造の主力メーカーが複 数立地し、県内経済や雇用に大きく貢献している。 また、自動車関連、航空機関連、医療関連など幅の広い分野に関連しており、地域の中核企 業として関連産業への経済的な波及が期待される。 県では、平成22年度に電波暗室や様々な電気電子試験機器を有する「島根先端電子技術研 究拠点」を整備し、県内の電気電子関連企業の製品開発を支援している。また、これまで進め てきた「新エネルギー応用製品開発プロジェクト」では県独自の色素増感型太陽電池を開発し てきた。平成25年度からは「先端技術イノベーションプロジェクト」として、「有機フレキシ

(22)

国内大手企業による生産拠点の海外移転などグローバル化の影響が危惧されるが、電気・電 子関連産業は地域における雇用力が高い産業であり、定住促進のためにも、高い技術力と県内 企業連携の促進により、電気機械や電子デバイス関連企業の立地を促進していく。 このように、県内の電気・電子関連産業は高い技術力を有して関連産業への波及も大きく、 この集積を維持・拡大していくことが地域産業の活性化に繋がることから、集積産業として指 定する。

③ 情報関連産業

情報関連産業のうち情報サービス業の分野では、高い生産性と変更容易性を特徴とする世界 的なプログラミング言語「Ruby」の開発者が松江市の企業に所属していたことから、島根 県と松江市はRubyをはじめとする情報技術を地域の強みにしようと、平成19年度から連 携して「Rubyを軸としたIT産業の振興」に努めてきた。 また、民間でも「しまねOSS協議会」などの勉強会が設立され、さらに、平成23年には、 Rubyの普及と発展を目的に、国際的活動団体「一般財団法人Rubyアソシエーション」 が松江市内に設立され、活動を開始した。 こうした官民の連携により、他地域に比べて人材育成や開発力向上の機会等で優位にあり、 今や「Rubyのしまね」は国内IT業界の間で地域ブランドとして浸透した。 今後とも、地域ブランド「Rubyのしまね」を活かし、情報サービス業を展開する好環境 地域としての魅力をアピールし、周辺の情報通信業も巻き込んで情報関連産業の集積を図る必 要がある。 また、印刷業は、ITの進歩により、工程の電子化、通信の活用など技術革新・効率化が激 しく進む中で、ニーズに即した業態に対応していく必要がある。また、今後は情報サービス業 などとの垣根が低くなり、連携して事業活動を行う場面が増えると予想される。 こうした産業は、地方にあってもネットワークの環境さえあれば、高い技術力と優れたアイ デアで県外からの受注を獲得できる産業である。現在でも、県内各地域で事業展開しており、 地域産業と連携し、地域の情報を発信していくことによって、地域全体の活性化が図られるこ とが期待される。 その他の情報関連事業として県では、平成16年から「ICT技術開発」に取組み、バーチ ャル・リアリティや情報技術関連における製品・システム開発を行ってきた。平成25年度か ら「先端技術イノベーションプロジェクト」として「ヒューマンインターフェイス技術開発」 に取り組む。 これらの理由から、情報関連産業を集積産業として指定する。

④ 医療・健康・食品関連産業

島根県は、老齢人口の割合が高く、老人福祉施設等も各地域に存在しており、これらの施設 入居者をはじめ高齢者が快適に生活できるよう、県内企業はニーズを把握し、製品開発を行っ

(23)

健用材料及び製品等と幅広く、大学付属病院や県立病院、産業技術センターと連携して製品開 発や事業展開している企業が複数立地している。全国の高齢先進県として、今後さらに高まる と予想される健康志向や医療、介護関連のニーズに対応するため、産学官がさらに連携を強め ていくことが必要である。 食料品製造業は、集積地域全域にくまなく立地しており、中山間地等においても多様な農林 水産品が産出され、加工食品として地域内外へと販売されるなど地域の経済活動や雇用を支え る主要な産業である。 島根は、「酒どころ」として清酒製造が盛んな地域である。出雲杜氏や石見杜氏などの酒造 技能者が酒類製造技術を伝承していることなどから、全国鑑評会で毎年優秀な成績を納めるな ど品質に対する評価も高い。 また、「日本三大菓子処」の一つである松江市では、和菓子の製造が盛んである。これらの 清酒や和菓子は、新たな商品開発や販路拡大に取り組み、現在では国内のみならず海外でも嗜 好されており、今後とも、農林水産品などの地域資源を活用した新事業の展開が期待される。 県西部では、漁港や港湾、高速道路といったインフラが充実している浜田市を中心に、水産 加工品を中心とする食品産業の集積が見られ、地域経済を支えている。今後は、地域内の関連 企業が連携して、市場が求める商品の開発や販路拡大、更には安全・安心な食品の提供に向け た取り組みなどが求められる。 さらに、近年は健康志向の高まりから機能性食品なども多く製造されはじめており、県でも 新たな素材や加工法によるサプリメントなど新商品が開発され販売されている。 県においても、これまで取り組んできた「機能性食品」開発が一定の成果を上げた。平成2 5年度から、「先端技術イノベーションプロジェクト」として「高齢化社会対応の機能性素材開 発」、「感性数値化・食品等高付加価値化」に取り組む。 このように、医療・健康・食品分野において、地域の課題解決や地域資源を活用した新たな 事業創出が見込まれること、また、既存企業の拡充や関連企業の誘致により医療・健康・食品 関連産業の集積が期待できることから、集積業種として指定する。

⑤ 木材・住宅関連産業

戦後を中心に造林された、スギ・ヒノキ等の人工林は、おおむね50年生以上の高齢級のも のが増加し、県内の森林は植えて育てる資源の造成期から、伐って使う利用期の段階へ移行し ている。 一方で、年々事業所数、製造品出荷額ともに減少してきているなど、取り巻く環境は厳しさ を増しているが、良質な木質資源に対する潜在的なニーズは拡大しており、これを地域経済の 活性化につなげていくことが必要である。 製材・合板・チップの各製造工場においては、大規模加工、高品質・高付加価値加工に対応 した旺盛な設備投資に向けた動きが見られるほか、県外の大規模なマーケットにおいて県産製 品のPR・販売促進を連携協力して行い、新たな販路を開拓することを目的とした「木材製品 県外出荷しまね事業体連合」が、県内の製材工場や林業団体など19の事業体によって平成2 4年に設立されるなど新たな動きが見られる。

(24)

並びに、新産業の創出など幅広い潜在能力を有することから、その積極的な利用が求められて いる。県西部の高津川流域や県東部の雲南市では、平成23年度に採択された地域活性化総合 特区のテーマとしてバイオマスエネルギーの活用を挙げており、今後、積極的に取り組まれる。 特に、再生可能エネルギーの固定買取制度が平成24年7月に開始されたことにより、今後、 木質資源のエネルギー利用への需要は確実に高まり、県内においても燃料チップ等の製造・供 給への対応も想定される。 さらに、木質資源などの地域資源を有効に利用することにより「中小企業地域資源活用促進法」 及び「農商工等連携促進法」による支援策を活用した新事業展開も期待される。 また、県西部には、全国2位の出荷枚数を誇る石州瓦産地が形成されており、古くから伝わ る高温焼成技術により凍害や塩害に強い屋根瓦を生産している。全国的に瓦の良さを活かした 住宅建築を再認識する動きも広まっており、日本を代表する瓦産地として、瓦文化の継承や美 しい景観の保全に寄与するとともに、当地の地場産業を振興していくことが必要である。 県では、平成18年から県産木材や石州瓦、来待石などの県産住宅資材の活用を促進する「し まねの木の家」の推進を行っており、推進センターの設置や民間による「しまね木の家」づく りグループを認定登録するなど、県産資材の活用に積極的に取り組んでいる。 このように、県産材を活用した住宅へのニーズや環境保全意識の高まりなどによる長期優良 住宅や省エネ住宅の普及を背景に、木材・住宅関連産業は発展の可能性が十分見込まれる分野 であることから、集積業種として指定する。

6 指定集積業種に属する事業者の企業立地及び事業高度化の目標

目標数値

指定集積業種の企業立地件数

85 件

指定集積業種の製品出荷額の増加額

691

億円

指定集積業種の新規雇用創出件数

2,360 人

(積算根拠) ① 企業立地件数は、企業立地件数の年平均(平成15~24年度の島根県企業立地促進条例に基づ く認定を受けた立地計画による)×5か年 ② 製品出荷額の増加額は、従業員一人当たり製品等出荷額(H18~22工業統計5か年平均・3 0人以上の事業所)×新規雇用創出件数 ③ 新規雇用創出件数は、増加従業員数の年平均(平成15~24年度の島根県企業立地促進条例に 基づく認定を受けた立地計画による)×5か年

(25)

7 工場又は事業場、工場用地又は業務用地、研究開発のための施設又は研修施設その他の

事業のための施設の整備(既存の施設の活用を含む)、高度な知識又は技術を有する人材の

育成その他の円滑な企業立地及び事業高度化のための事業環境の整備の事業を実施する

者及び当該事業の内容

(産業用共用施設の整備等に関する事項)

○貸工場、貸事業所等の整備 貸工場、貸事業所等については、スタートアップ時における企業の初期投資を抑えることが できることから企業からのニーズも高く、さらに企業の事業化の前段階での取り組みを支援す ることにより、県内での新規設備投資につながることが期待される。 県では、これまでに、インキュベーションルームやレンタルオフィスを整備し、創業時や立 地時の支援を行っており、松江市内に「島根ものづくり技術支援センター」を設置し、先端工 作機械の実践型研修を実施し、技術者の人材育成も行っているところである。 益田市では、市立の貸工場を整備することにより、県外からの進出企業を含む2社の企業誘 致に成功するなどの実績を上げている。 また、県と江津市では、新たに不動産業者等が貸工場を整備し、そこに企業が立地した場合 に家賃の一部を補助する制度を設けており、民間の力を活用した貸工場整備を進めて行くこと としている。 今後は、これらの成果を踏まえ、さらに、企業ニーズを的確に捉え、事業の高度化又は人材 育成・確保を図るための施設等を充実させるため、検討を行う。 ○再生可能エネルギー供給施設等の整備 県では、平成20年に地域新エネルギー導入促進計画を策定し、太陽光発電を始めとする再 生可能エネルギー供給施設の整備を推進している。平成24年度からは「島根県再生可能エネ ルギー利活用総合推進事業」を創設し、市町村と連携して、太陽光発電、風力発電、バイオマ スエネルギーの導入促進や地熱発電、小水力発電の導入調査を行うこととしている。 また、県内の市町においても太陽光発電等の推進に積極的に取り組んでいる。雲南市では、 「里山のエネルギー利用の推進」を図るため、「地域活性化総合特区」の指定を受け、バイオ マスエネルギー利用システムの構築やその他のエネルギー含めた再生可能エネルギーの創出 に総合的に取り組むこととしている。

(人材の育成・確保に関する事項)

県の産業振興を図るためには、その産業を担う人材の育成・確保が不可欠である。人材育成にあ たっては、長期間を要することもあり、各産業の将来像や産業振興施策等を見据えながら、子ども の頃から学生、就業後に至る各段階に応じた取組を関係機関が連携して行う必要がある。 県では平成19年6月に「雇用対策推進会議」を立ち上げ、しまね産業活性化戦略の方向性 に沿って人材の育成・確保等の課題に対応するため「島根県総合雇用対策の方針」を同年11 月に策定し、平成23年度までの5年間、企業誘致による雇用創出の推進や、産業の集積ため に必要不可欠となる専門的な技術・技能を備えた人材の育成・確保の取組み等を総合的に推進

(26)

こうしたこれまでの取組みを踏まえ、平成24年3月に「島根県総合雇用対策の方針」の改 訂を行い、引き続き県の産業振興の重点分野である「ものづくり産業の振興」、「IT産業の振 興」「地域資源を活かした産業の振興」を見据えた人材の育成・確保の取組みを総合的に推進 していく。 ①学生対象 ○小中学校段階におけるキャリア教育の充実 小中学校と市町・教育委員会が県・企業等と連携して「ものづくり体験教室」や職場体験、 企業見学等の充実を図る。 また、県は職業能力開発施設である高等技術校等を活用したものづくりなどの実践的・体 験的な学習活動を通じて、児童生徒のものづくりへの関心を高め、職業意識の醸成を図る。 ○専門高等学校におけるキャリア教育の推進 専門高等学校が企業や市町と連携し、高等学校生の企業実習や企業技術者の高等学校への 派遣、教員の企業研修、産学官連携課題研究事業など実践教育を実施する。 また、高等学校が大学や研究機関と連携し、先端的な技術を取り入れた教育などを実施し、 将来の専門的職業人の育成を図る。 県では学校と地域企業との橋渡しをする産業人材育成コーディネーターを配置して、学校 と企業等が連携したキャリア教育や実習などの取組や地元就職の促進を図る。 ○企業と連携したインターンシップの推進 県・市町・定住財団は大学・高専・高等学校と企業との連携のもと、長期・実践的なイン ターンシップを実施することにより、生徒の実践的能力を高めるとともに職業意識の向上を 図る。 ○大学・高専と企業が連携した人材の育成 県・市町は島根発のプログラミング言語「Ruby」等を取り入れた講座の開催など、県 内大学及び松江高専において、地元企業と連携し専門的な技術・知識を持った人材の育成に 取り組む。 ○島根大学(大学院)における産業人材の育成 生物資源科学部では、平成19年度~平成23年度実施した「地域再生人材創出拠点の形 成プログラム」を受けて、平成24年度からは修士課程に「地域産業人材育成コース」を設 置して、行政や民間と連携した人材の育成を図っている。 総合理工学部では、「産学官教育推進センター」を設置して、製造業や情報産業を対象と して、企業ニーズに沿ったテーマによる企業内での実践教育や長期インターンシップによ

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○高等技術校における産業振興に資する職業訓練 県立の高等技術校において、機械加工系科及びWebデザイン科において、県内産業の発展 に寄与するため、企業競争力向上に資する基礎技術を身につける若年者向けの公共職業訓練を 実施していく。 ○中等教育段階からの成長段階に応じたIT人材育成の推進 IT関連産業の持続的発展を支える最も重要な条件は「人材」であるため、県・市町が連 携し地域資源である「Ruby」を使用言語として採用し、業界との協働により中等教育段 階から成長段階に応じたプログラミング講座を次のとおり開設する。 ・中学生Ruby教室 ・高等学校生Ruby教室 ・大学、松江高専におけるRubyプログラミング講座 ・学生Ruby合宿 ②企業、社会人対象 ○新卒・若年者育成支援事業の実施 県・市町が連携して県内に就職する新規学卒者に対して、コミュニケーション能力等の社 会人としての基礎力向上と、職場への適応能力を養う研修等を実施することで、中小企業の 人材育成と若者の職場定着を支援する。 ○若手技術者人材育成事業の実施 県・産業振興財団は、ものづくり企業を対象とした電子回路設計、電子制御等の講座を開 催し、技術の高度化に対応できる若手技術者の育成を図る。 ○地域産学官共同研究拠点事業(高度技術者育成)の実施 産業技術センターに設置した島根先端電子技術研究拠点を活用して、産業技術センターが 大学・高専と連携して電気電子分野に係る高度技術者の養成講座を実施する。 ○ポリテクセンター、高等技術校での企業ニーズに即した在職者セミナーの充実 職業能力開発機関であるポリテクセンターと高等技術校は、企業の能力開発ニーズに対応 したきめ細かな在職者向け訓練やセミナーを行う。 また、高等技術校では企業の生産性や品質の向上、職場内での人材育成を促進するため、 職場リーダー向けのセミナーを実施する。 ○産業クラスター形成事業との連携推進事業 県・産業振興財団は大学や高専と連携して、特殊鋼産業や鋳造産業、水環境産業、食品産 業などの集積産業の強化に向け、関連企業間の連携促進や航空機産業などの成長産業への参

(28)

○広域連携による人材の育成 県・市町・産業振興財団などで構成する地域産業活性化協議会の構成員が連携し、地域経済 の活性化を図ることを目的として、県域を越えて活動する企業や、周辺地域の産業支援機関、 大学、研究機関等との連携を強め、広域的な人材の育成に努める。 【広域的な人材の育成・確保に関する取り組み】 事業実施主体 ■ (公財)しまね産業振興財団 ■連携する地域の地域産業活性化協議会の構成員等 事業内容 ■ 指定集積業種の事業高度化を担う開発技術者等の養成を目的とした人材育成プログラムの 開発・実施 連携する分野 連携する地域 当該地域の指定集積業種 ■自動車分野 鳥取県地域 岡山県地域 広島県地域 山口県地域 ■機械金属関連産業 ■電気・電子関連産業 ■情報関連産業 ■ RT(ロボットテク ノロジー)分野 岡山県地域 広島県地域 山口県地域 ■機械金属関連産業 ■電気・電子関連産業 ■情報関連産業 ■機能性食品分野 鳥取県地域 広島県地域 山口県地域 ■医療・健康・食品関連産業 ■ LED分野 鳥取県地域 広島県地域 山口県地域 ■電気・電子関連産業 ■航空機分野 岡山県地域 広島県地域 山口県地域 ■機械金属関連産業 ■電気・電子関連産業 ■情報関連産業 ■医療・福祉分野 岡山県地域 鳥取県地域 広島県地域 山口県地域 ■機械金属関連産業 ■電気・電子関連産業 ■IT関連産業 ■医療・健康・食品関連産業

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○島根大学(大学院)における社会人教育 生物資源科学部の「地域再生人材創出拠点の形成プログラム」に寄せられたニーズを基に、 平成21年度から社会人向け1年コースを設置し、平成24年度からは新たに「地域活性化 人材育成特別コース」として開講している。 総合理工学部の「産学官教育推進センター」では、企業在籍者の教育も重要なテーマに掲 げており、社会人と学生・教員の連携によるテーマへの取組を推進することとしている。 ○IT人材の育成 県・産業振興財団はIT関連産業の集積に不可欠となる高度IT人材の育成をめざして、 プログラミング言語「Ruby」などオープンソースソフトウェアを高度に扱うエンジニア の養成、デジタルコンテンツ分野のクリエーター、プロデューサーの育成などを行う。 また、企業ニーズの高い講座種目については、業界団体による自主企画・自主運営の講座 開催を支援する。 ○地域の産学官連携による人材育成事業 学校、高等技術校とポリテクカレッジ、地元企業、行政機関等の産学官が相互に連携して 地域産業を担う人材育成に取り組む。 ○しまね産業人材育成ナビゲーションの運営 人材育成に関する支援制度、研修・セミナー等の開催情報を、ワンストップで提供するウ エブサイトしまね産業人材育成ナビゲーションの運営を行う。 ③U・Iターン者対象 県内での人材確保が厳しい状況にある中で、県外からのU・Iターン者を対象とした優秀な人 材確保にも積極的に取り組む必要がある。 このため県では、県内外の大学・高専・高等学校等や県外在住者(UIターン希望者)に対 して、県内企業の採用計画やアピールポイント、学んだことやITなどの技術経験が生かせる 職場について情報発信を積極的に行うなど、県内企業への就職促進に重点的に取り組む。 また、無料職業紹介所を設置し、求職者と県が支援する「誘致企業」等のマッチングを行っ たり、民間の有料職業紹介事業者を介した専門的・技術的人材の確保に取り組んだりしている。 今後とも、関係機関が一体となって即戦力となる優秀な人材の確保に努める。 市町においては、地元企業や県、大学や松江高専、商工会議所又は商工会、工業高等学校等 と連携しながら人材育成に取り組むとともに、UIターン希望者に対して積極的に情報提供を 行うことにより、高度な専門性を持つ多様な人材を幅広く確保する。 ○県外大学等の本県出身学生及び県外在住者(UIターン希望者)に対する取組の推進

(30)

・UIターン求職登録者、学生登録者の拡大 ・IT人材の掘り起こしと集積 ・学生と企業との効果的な出会いの場の設定 ○理工系人材の確保への支援 県は学校や企業等と連携し以下の取り組みを推進する。 ・高等学校生(理工系学部進学希望)の県内企業理解促進 ・理工系大学生の県内企業理解促進 ・理工系大学等教職員と県内企業との情報交流の促進 ・企業の採用力向上支援

(技術支援等に関する事項)

中小・零細企業が多い県内企業は、総じて独自での新技術・新製品を開発する力が弱い。 地域間競争が激しさを増す中にあって、企業が勝ち残り産業の集積を図っていくためには、 企業の独自技術力の向上により市場での競争力を強化し、製品の高付加価値を目指すことが必 要であり、こうした取り組みを、高等教育機関や支援機関と連携しながら実施する。 ○産業振興財団による県内企業支援 県と産業振興財団は、県内企業の技術力向上や技術人材の育成を図るため、県内大学、松 江高専、研究機関等の研究シーズと企業の開発ニーズのマッチングなど産学官連携をコーデ ィネートするとともに、企業が行う研究開発や試作に対して助成制度を設け、新製品・新技 術開発の支援に取り組む。 ○産業技術センターによる技術支援 県と産業技術センターは、新産業の創出のための先導的な研究や産業競争力向上に取り組 む県内企業を技術的に支援するための研究開発、企業からの技術相談、受託研究、依頼試験・ 分析、技術者育成などを通じ、企業と一体となって製品開発や技術力向上のサポートを行う。 また、先導的に新技術・新素材の研究開発を行い、県内企業に技術移転・事業化を推進し、 県外企業の誘致を促し、海外を含む他の地域との熾烈な競争に勝ち残れる力強い産業群(県独 自の素材・材料・技術を基盤にした裾野の広い「ものづくり産業群」)の形成を目指す『新産業 創出プロジェクト事業』に取り組んでいる。平成25年度からは「鉄鋼・材料・加工」など 新しく7分野別に9テーマによる研究開発「先端技術イノベーションプロジェクト」に取り組 む。 ○競争的資金の活用による技術支援 本県産業の高度化のためには、一件でも多く新技術の研究開発への取り組みを新事業へと

参照

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