内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部
事務局の取組について
平成30年9月3日
2020年は、日本の文化を世界に発信する絶好の機会。オリパラ事務局では、以下の2つ事業を柱に、
2020年以降を見据え、地域性豊かで多様性に富んだ日本の文化を活かし、成熟社会にふさわしい次世
代に誇れるレガシーを創出する。
文化プログラムの推進に向けた取組みについて
1
平成31年度要求額:東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部経費910百万円の内数
(前年度予算額:同経費576百万円の内数)
①
オリパラ基本方針推進調査
○
2020年東京大会の機運醸成を図るため、多言語対応・バリアフリー対応等に取り組む
文化イベントについて、試行プロジェクトを実施することにより、その効果と課題を分析。
② beyond2020プログラムの認証等
○
2020年以降を見据え、レガシー創出に資する文化プログラムを「beyond2020プログラム」
として認証し、日本全国に展開。
○ 同プログラムの更なる推進に向けて、「
beyono2020プログラム」の運営や全体のプロモー
ション等を実施。
◆平成30年度実施概要
○ 今年度は、1件当たり上限1,000万円のプロジェクトに加え、上限3,000万円の
プロジェクトを新たに募集。
○ 採択件数:10件(上限3,000万円:4件、上限1,000万円:6件)
○ 採択案件は、beyond2020プログラムとして認証。
大会の機運醸成に向けて、多言語対応・バリアフリー対応等に取り組む文化イベントにつ
いて、試行プロジェクトを実施することにより、その効果と課題を分析。
⇒文化におけるレガシーの創出につなげるとともに、東京大会の機運醸成を全国的に
展開していく。
オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査について
(参考)これまでの採択実績
平成
28年度 32件
平成
29年度 21件
2
1.象徴的空間の活用
文化の情報発信拠点となりうる象徴的な空間で実施
する事業。
(採択事業例)
・岡崎明治酒場
(京都市岡崎エリア)
・新宿御苑
DARK PARK WALKING(仮)
・
Edo⇄2018 すみだ川再発見!「ふねと水辺のアートプロジェクト
(隅田川、吾妻橋周辺)
・東京ハーヴェスト
(新虎通りに「屋台横丁」を設置)
2.ナイトタイムの活用
通常昼の時間帯しか開いていない施設で、ナイトタイムの活用を図る事業。
(採択事業例)
・岡崎明治酒場
(平安神宮、京都市美術館等を特別に夜間にオープン)
・新宿御苑
DARK PARK WALKING(仮)
(通常は閉園している夜間に光と音のインスタレーションを設置)
3.日本の食文化発信
優れた日本の食文化の普及・発信を行い、大会の機運醸成につなげる事業。
(採択事業例)
・東京ハーヴェスト(被災地の食材の提供、
GAP認証等の普及)
平成
30年度採択案件の特徴
3
平成
30年度採択案件一覧
採択 法人名 試行プロジェクト名 エリア 時期 概要①
★
岡崎明治酒場実行委員会 岡崎明治酒場 京都岡崎エリア(平安神宮、 京都市動物園、京都伝統産 業ふれあい館、京都モダンテラス、 京都市美術館) 2018年 10月26日(金) ・京都で文化施設が集積する岡崎エリアを使い、「明治時代」をテーマに、当時にタイムスリップして 遊ぶ夜のお祭を開催。 ・平安神宮、美術館、劇場等の各施設を、伝統芸能・工芸・日本酒など伝統文化に関わる京都 人が装飾演出しておもてなし。 ・ゲストは、お酒片手に各所を巡り、京都人と飲み語る一夜限りの文化テーマパークを楽しむ。②
★
株式会社KADOKAWA Edo⇄2018 すみだ川再発見!「ふねと水辺のアートプロジェクト」 東京都墨田区・隅田川流域 2018年9月~12月 ・文化や経済、生活の中心だった隅田川を芸術文化発信拠点として国内外に発信し、日本の歴 史文化への深い興味理解を促す。 ・①「水面」②川に架かる「橋」③水面を取り囲む「川岸」と隅田川全体を活用した企画を実施。 (アート作品「ファスナーの船」の運航、川に架かる橋の下にアートスペースを開設、等) ・障がい者・高齢者等による「現代版うろうろ舟(飲食物販売)」を運航し、水面と川岸の交流を 創出。③
★
新宿御苑 OPEN PARK プロジェクト実行委員会 新宿御苑 DARK PARK WALKING(仮) 東京都・新宿御苑2018年 10月12日(金)、 13日(土)予定 ・夜間の新宿御苑に光と音のインスタレーションを設置し、参加者が思い思いに回遊できる3000人 規模のアートイベントを実施。 ・その効果・課題等を整理し、2020年とその先に新宿御苑が文化発信拠点となるために必要な 施策について、各方面と学びを共有・議論。