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編 集 後 記

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Academic year: 2021

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〈編 集 委 員〉

編集委員長 園生 雅弘  編集副委員長 髙尾 昌樹

編集委員 荒木 信夫  飯塚 高浩  池田 昭夫  今井 富裕  亀井 聡 古賀 政利  鈴木 匡子  坪井 義夫  西野 一三  星野 晴彦

編集委員(幹事兼任) 小野寺 理  新野 正明  三澤 園子

「臨 床 神 経 学」 第61巻 第 3 号    2021年 3 月 1 日発行

    編 集 者 東京都文京区湯島二丁目31番21号 一丸ビル 一般社団法人日本神経学会     発 行 者 東京都文京区湯島二丁目31番21号 一丸ビル 戸  田  達  史     印 刷 所 〔郵便番号602-8048〕京都市上京区下立売通小川東入 中 西 印 刷 株 式 会社

発 行 所

〔郵便番号113-0034〕東京都文京区湯島二丁目31番21号 一丸ビル

    日 本 神 経 学 会         

郵便振替口座 東京00120-0-12550 TEL. 03-3815-1080 FAX. 03-3815-1931

ホームページアドレス:http://www.neurology-jp.org/

編 集 後 記

61:218

査読論文は,自分の考えを世に問い,また過去の事例か ら正確な知識を引き出せる場であった.しかし,インター ネットとSNSが普及し,Googleが第二の脳となった時代 において,その意義も大きく変わりつつある.すでに生物 系でも多くのプレプリントサーバーが立ち上がり,興味あ る結果は,査読前のプレプリントの段階で閲覧でき,その 内容がSNSで広がり,衆人でDiscussionが始まる.この,

あらゆる情報を,個人が瞬時に世界と共有できる時代では,

査読のある学会誌の立ち位置も必然的に変わっていく必要 があると考える.人生100年時代を見据えた生き方を再考 せよとする,“ ライフシフト ” という本の中で,今後は教 育も大きな変革期となり,単なる知識ではない個人資産を 蓄える重要性が説かれている.ここでいう個人資産とは,

イノベーションをもたらすスキルであり,新しい領域を開 拓し,問題を見出し解決するスキルである.このスキルの 醸成に,“同じ関心をもつ高い能力(いわゆる学力ではない)

を持つ人との繋がり ” の重要性を説いている.その例とし て,ウオールストリートのアナリストを上げている.彼が 一人で生み出す価値と,周囲の人と一緒に生み出す価値を 移籍前後で比較している.もし,卓越したアナリストの成

績が個人の能力によるならば,そのアナリストは,移籍先 でも,活躍できるはずである.しかし,多くのアナリスト は,移籍後にその輝きを失う.一方,輝き続けたアナリス トは,チームとして移籍していたという.つまり人脈や人 間関係こそが,個人の大きな生産性資産であった.高い信 頼性と評判を持つ人たちと緊密な協力関係を築くことで,

個人の蓄えを超えたイノベーションを遂げることが出来 た.この様な “ 同じ志をもつ,高いスキルをもった人同士 のネットワーク ” の事を “ ポッセ ” といっている.ポッセ の醸成には,多くの時間と対話を必要する.学会と,学会 誌は,このポッセの場と,対話の場である.情報を引き出 す場であった学会誌から,情報を交換し,繋がりをつくり,

個々人のモチベーションを上げ,あらたなイノベーション の基盤となる,新しい学会誌のあり方を,今,色々な学会 が模索している.本誌もHTML化が図られ,言語の壁を 乗り越え,日本語の発信が世界に瞬時に開かれる雑誌と なった.会員諸氏の生産性資産を拡大するポッセの形成に 寄与する場として本誌の編集に携わっていきたい.

(小野寺 理)

参照

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