山口県における女性の活躍促進に向けた
企業等の取り組み
NO.4
2017年7月
日本銀行下関支店
日本銀行では、本支店等が、日頃、企業ヒアリング等を通じて行っている各地域の経済金融情勢に関 する調査の結果を、「地域経済報告(さくらレポート)」(http://www.boj.or.jp/research/brp/rer/i ndex.htm/)として、四半期ごとに作成・公表しています。 また、足もとの景気情勢に焦点を当てている「地域経済報告(さくらレポート)」を補完するため、地 域経済の構造問題に重点を置いたテーマを中心とした調査を行い、「地域経済報告(さくらレポート)」 別冊として、年2回公表することとしています。「やまぐち さくらレポート」は、そのテーマに関して 当店が本店に報告した内容を基に、個別企業が特定できないようにするなど一定の修正を加えて作成し たものです。 本ペーパーは、中村結香が作成しました。 内容に関する照会は、日本銀行下関支店総務課 (Tel:083-233-3113、E-mail:[email protected])までお寄せ下さい。 当資料は当店web サイトに掲載しています http://www3.boj.or.jp/shimonoseki/山 口 県 における女 性 の活 躍 促 進 に向 けた企 業 等 の取 り組 み
山 口 県 では、少 子 高 齢 化 を 背 景 に 労 働 力 人 口 が減 少 傾 向 で推 移 し ており 、 幅 広 い 業 種 で人 手 不 足 感 が強 まっている。こうした中 、男 性 に比 べ働 く人 の割 合 が低 い女 性 の 労 働 参 加 に向 けた期 待 が高 まっており、企 業 や行 政 サイドでも、様 々な促 進 策 を講 じて きている。その結 果 、女 性 の働 きやすい環 境 づくりは、着 実 に広 がりをみせている。その 一 方 で、女 性 サイドを中 心 に、改 善 すべき課 題 を指 摘 する声 も聞 かれている。 女 性 の活 躍 は、人 手 不 足 対 策 にとどまらず、商 品 開 発 や販 売 体 制 の強 化 、多 様 性 を 尊 重 する柔 軟 な組 織 運 営 など、経 営 的 な観 点 からもメリットがあると考 えられる。今 後 も、 山 口 県 の企 業 が持 続 的 に成 長 ・ 発 展 するためには、女 性 が 働 きやすい職 場 環 境 をさら に整 備 、浸 透 させていくことが必 要 であり、それに向 けた企 業 や行 政 の継 続 的 な取 り組 み、働 く人 々の意 識 改 革 が期 待 される。
1.山 口 県 における労 働 市 場
山 口 県 の総 人 口 は、1985 年 に 160 万 人 台 に回 復 したが、その後 は減 少 を続 け、 2015 年 は約 140 万 人 となった。この間 、生 産 年 齢 人 口 ( 15 ~ 64 歳 ) も 、 ピ ー ク 時 (1985 年 )の約 106 万 人 から▲28 万 人 減 少 し、約 78 万 人 (2015 年 )となった。2040 年 には約 55 万 人 とピーク時 から半 減 する と推 計 されている。(図 表 1)。 こ う し た 状 況 下 、 県 内 で は 人 手 不 足 感 が 強 ま っ て い る。 労 働 需 給 を 示 す 有 効 求 人 倍 率 (季 節 調 整 済 )は 1.4 倍 を超 え (図 表 2)、山 口 県 短 観 の雇 用 判 断 DIは、 2013 年 9 月 調 査 で 「 不 足 超 」 に 転 じ て 以 降 、「不 足 超 」幅 は拡 大 基 調 が続 いている。 直 近 (2017 年 6月 調 査 )では、▲36 とバブ ル期 並 みの水 準 である(図 表 3)。 人 手 不 足 を 解 消 す る た め に は 、 現 在 働 い て い な い が 就 職 を 希 望 し て い る 潜 在 的 有 業 者 を 活 用 す る こ と が 有 力 な 手 段 と な り 得 る が 、 20~60 歳 の男 性 で働 ( 図 表 1 ) 山 口 県 の 総 人 口 推 移 ( 出 所 ) 総 務 省 、 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 ( 図 表 2 ) 有 効 求 人 倍 率 ( 季 節 調 整 済 ) ( 出 所 ) 厚 生 労 働 省 ( 図 表 3 ) 山 口 県 短 観 の 雇 用 判 断 D I ( 出 所 ) 日 本 銀 行 下 関 支 店 106 78 55 21 45 41 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 00 05 10 15 20 25 30 35 40 65歳以上 15~64歳 15歳未満 (万人) 推計値 年 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 └ 08 年 ┘└ 09 ┘└ 10 ┘└ 11 ┘└ 12 ┘└ 13 ┘└ 14 ┘└ 15 ┘└ 16 ┘└ 山口 全国 (倍) ▲ 50 ▲ 40 ▲ 30 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 30 40 85 90 95 00 05 10 15 17 山口 全国 (「過剰」-「不足」、%ポイント) 予測 「過剰」超 年 「不足」超いている人 の割 合 (2012 年 有 業 率1)は、 90%近 くに達 しており、さらなる引 き上 げ余 地 は小 さい2。一 方 、同 年 齢 の女 性 の有 業 率 は約 70%にとどまっている。その中 でも、 出 産 ・育 児 の時 期 に当 たる 20 歳 後 半 ~30 歳 後 半 に か け て 有 業 率 が 低 下 し て い る (図 表 4)。こうし た男 女 差 の背 景 には、社 会 的 慣 習 を 含 む 様 々 な 理 由 や 、 「 出 産 ・ 育 児 をしながら仕 事 を続 けるのは、肉 体 的 に も 精 神 的 に も 厳 し い 」 、 「 長 期 休 暇 後 、 復 職 し て仕 事 が で きる 自 信 が ない 」と いっ た女 性 からの声 が多 いことが挙 げられる。 しかしながら、その年 齢 層 の女 性 でも潜 在 的 な 就 職 希 望 者 は 多 く 、 出 産 ・ 育 児 を 巡 る 障 壁 が 低 下 す れ ば 有 業 率 の 上 昇 に 繋 がる可 能 性 は高 い。その他 の年 齢 層 で も 、 潜 在 的 有 業 者 の 割 合 ( 図 表 4 の 灰 色 の 部 分 ) が 相 応 に 高 い こ と か ら す る と 、 女 性 の労 働 市 場 においてミスマッチが生 じて いる可 能 性 がある。仮 に 20~60 歳 の女 性 の 有 業 率 を 潜 在 的 有 業 率3まで 引 き 上 げ ることがで きれ ば、 2015 年 の県 内 全 体 の 就 業 者 ( 64.5 万 人 ) の 6 % 強 に 相 当 す る 4.3 万 人 の雇 用 が新 たに生 み出 されること になる。 1 有 業 率 = 有 業 者 / 15 歳 以 上 人 口 2 65 歳 以 上 の 高 齢 者 も 人 手 不 足 の 緩 和 策 と し て 有 効 で あ る 。高 齢 者 の 活 躍 促 進 の 取 り 組 み に つ い て は B O X 参 照 。 3 潜 在 的 有 業 率 ( 無 業 者 の う ち 就 職 希 望 者 数 + 有 業 者 数 )
2 .女 性 の 活 躍 促 進 に 向 け た 具 体 的
な 取 り 組 み と 成 果
企 業 サ イ ド で は 、 女 性 の 高 い 能 力 を 評 価 する声 は多 く、教 育 コストを含 む経 営 効 率 的 な観 点 からも、出 産 ・育 児 による中 途 退 職 をマイナスと捉 えている。そのため、山 口 県 内 でもここ数 年 、①出 産 ・育 児 と仕 事 の両 立 を支 援 するための環 境 整 備 、② 育 児 休 業 後 の 復 職 へ の 抵 抗 感 の 軽 減 、 ③ キャリアアップ支 援 、に向 けて取 り組 む動 き が広 がっている。 ① 出 産 ・ 育 児 と 仕 事 の 両 立 を 支 援 す る た め の 環 境 整 備 ・法 定 を超 える出 産 ・育 児 休 業 期 間 の設 定 、短 時 間 勤 務 取 得 基 準 の緩 和 (化 学 ほか ) ・事 業 所 内 保 育 施 設 の 設 置 (輸 送 用 機 械 ほか) 、 夜 間 保 育 や病 児 保 育 の導 入 (医 療 ・福 祉 ) ・ 子 供 の 保 育 時 間 に 合 わ せ た 勤 務 シ フ ト の 調 整 (運 輸 ほか) ② 育 児 休 業 後 の 復 職 へ の 抵 抗 感 の 軽 減 ・ 離 職 期 間 の 制 限 の な い 復 職 制 度 の 導 入 ( 広 告 サービス) ・ 休 業 中 の 職 場 情 報 ( 会 社 の 規 程 変 更 や 異 動 情 報 等 )を 自 宅 の イ ン ター ネ ッ トで 閲 覧 で きるよ う 整 備 (化 学 ほか) ・ 結 婚 を 機 に 転 居 し た 場 合 、 転 居 先 に 業 務 提 携 先 の 拠 点 が あ れ ば 、 転 籍 で き る 制 度 を 導 入 ( 金 融 機 関 ) ・ 復 職 後 の 配 属 部 署 に 関 す る 本 人 意 向 の 配 慮 (食 料 品 ほか) ③ キ ャ リ ア ア ッ プ 支 援 ・ 性 別 に よ ら な い 人 事 評 価 の 徹 底 ( 金 融 機 関 ほ か) ・パート社 員 の正 社 員 登 用 ( 個 人 サービスほか) ・清 掃 等 の女 性 が担 っていた雑 務 の外 部 委 託 (情 報 サービス) ま た 、 行 政 サ イ ド で も 、企 業 の 取 り 組 み を後 押 しする各 種 施 策 を講 じている。 ① 女 性 の 活 躍 促 進 に 積 極 的 な 企 業 の 表 彰 ・ 「 や ま ぐ ち 子 育 て 応 援 優 良 企 業 」 、 「 や ま ぐ ち イ ク メ ン 応 援 優 良 企 業 」 、 「 や ま ぐ ち イ ク ボ ス 」 等 の 表 彰 を行 い、取 り組 み内 容 を紹 介 ( 出 所 ) 総 務 省 ( 2 0 1 2 年 ) ( 図 表 4 ) 山 口 県 の 有 業 率 と 潜 在 的 有 業 率 0 20 40 60 80 100 15~ 19歳 20~ 24 25~ 29 30~ 34 35~ 39 40~ 44 45~ 49 50~ 54 55~ 59 60~ 64 65~ 69 70~ 74 75~ 79 80~ 84 85歳 以上 男性 潜在的有業率 有業率 (%) 0 20 40 60 80 100 15~ 19歳 20~ 24 25~ 29 30~ 34 35~ 39 40~ 44 45~ 49 50~ 54 55~ 59 60~ 64 65~ 69 70~ 74 75~ 79 80~ 84 85歳 以上 女性 潜在的有業率 有業率 (%) (%)② 職 場 体 験 研 修 ・育 児 中 の女 性 を対 象 に、座 学 研 修 ・職 場 実 習 を セ ッ ト に し て 、 再 就 職 に 向 け た 実 践 的 な 短 期 研 修 を実 施 ③ 就 職 活 動 の 支 援 ・ ハ ロ ー ワ ー ク 内 に 「 マ ザ ー ズ コー ナ ー 」 を 設 置 し 、 育 児 中 の就 職 活 動 を 支 援 ・育 児 中 の女 性 の早 期 再 就 職 実 現 のため、「託 児 サービス 付 き再 就 職 準 備 セミナー」を開 催 ④ 男 性 の 育 児 参 加 を 促 進 す る 啓 発 活 動 ・知 事 による妊 婦 体 験 「知 事 が妊 婦 に。」の動 画 を 公 開 し、男 性 の育 児 参 加 の促 進 を図 る こ う し た 関 係 者 の 取 り 組 み の 成 果 は 着 実 に現 れている。例 えば、子 育 て世 代 であ る 20~40 歳 の労 働 力 率4を 2005 年 と 2015 年 で 比 べると 、 上 昇 し てい る こと が 確 認 で きる(図 表 5)。また、女 性 の管 理 的 職 業 従 事 者 割 合 についても、20 年 前 と比 較 して +6%P 上 昇 しており、全 国 と比 較 しても高 い水 準 となっている(図 表 6)。 4 労 働 力 率 = 労 働 力 人 口 / 15 歳 以 上 人 口 各 企 業 からは、女 性 の活 躍 促 進 に向 け た取 り組 みの成 果 として、単 なる人 手 不 足 対 策 を越 えて、「女 性 のキャリアアップの促 進 を 図 っ た結 果 、 男 性 従 業 員 も やる 気 を 出 すと いう相 乗 効 果 が 生 まれ 、会 社 全 体 が活 性 化 した」、「女 性 従 業 員 の意 見 を取 り 入 れ 、 職 場 環 境 を 改 善 し た 結 果 、 従 業 員 間 のコミュニケーションがスムーズになり、 仕 事 における創 造 性 が向 上 した」といった 経 営 効 率 改 善 の声 も聞 かれている。
3 . 課 題
も っ と も 、 依 然 とし て 課 題 も 残 さ れ てお り、 今 後 、 以 下 の 点 につい ての 改 善 を 期 待 す る声 が聞 かれる。 ① 育 児 休 業 等 に 対 す る 理 解 向 上 育 児 休 業 、 子 ど も の 看 病 に 伴 う 休 暇 、 短 時 間 勤 務 は 制 度 上 、 認 め ら れ て い る 。 も っ と も 、 実 際 に は 、 制 度 を 利 用 で き る 人 のうち4割 超 の人 が、周 囲 への遠 慮 のため 制 度 を 利 用 し て い な い( 図 表 7 ) 。 こ う し た 状 況 を 改 善 す る に は 、 「 経 営 者 等 が 会 社 の方 針 として出 産 や育 児 について支 援 す ることを 積 極 的 に発 信 していく 」、「必 要 に 応 じ て 臨 時 要 員 を 手 当 て する 」 等 の 対 応 が期 待 されている。 ② 男 性 の 育 児 参 加 に 対 す る 意 識 改 革 男 性 が育 児 に参 加 することへの 理 解 は、 以 前 に 比 べ れ ば 着 実 に 高 ま っ て い る が 、 男 性 の 育 児 休 業 取 得 率 は 依 然 と し て 低 ( 図 表 6 ) 女 性 の 管 理 的 職 業 従 事 者 割 合 ( 出 所 ) 総 務 省 8 10 12 14 16 18 95年 00 05 10 15 山口 全国 (%) ( 図 表 5 ) 山 口 県 の 女 性 の 労 働 力 率 ( 出 所 ) 総 務 省 ( 図 表 7 ) 育 児 休 業 制 度 を 利 用 し て い な い 理 由 ( 出 所 ) 山 口 県 ( 2 0 1 3 年 度 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 15~ 19歳 20~ 24歳 25~ 29歳 30~ 34歳 35~ 39歳 40~ 44歳 45~ 49歳 50~ 54歳 55~ 59歳 60~ 64歳 65~ 69歳 70~ 74歳 75~ 79歳 80~ 84歳 85歳 以上 2005年 2015年 (%) 21.2 11.0 6.8 3.4 13.0 14.4 21.9 7.5 0.7 0 5 10 15 20 25 職 場 全 体 の 雰 囲 気 制 度 を 利 用 し づ ら い 前 例 が な い こ と 同 僚 へ の 遠 慮 上 司 へ の 遠 慮 復 帰 へ の 不 安 休 職 後 の 職 場 休 業 中 の 経 済 面 特 に 障 害 は な か っ た そ の 他 無 回 答 (%) 周囲への遠慮によるもの(42.4%)水 準 にとどまっている(図 表 8)。特 に山 口 県 では、「“夫 が外 で働 き、妻 が家 を守 る” こと が理 想 の 家 庭 で あ る」と 考 え る人 の割 合 が 49.2%と全 国 で3番 目 に高 い(図 表 9 ) 。 女 性 サ イ ド か ら は 、 こ う し た 状 況 の 改 善 には、「学 校 教 育 段 階 で男 性 の育 児 参 加 の 必 要 性 を 意 識 付 け す る こ と 」 や 、 「 会 社 や社 会 が、男 性 の育 児 休 業 ・休 暇 を当 然 と考 える風 潮 が早 期 に浸 透 してほしい」 との声 が聞 かれる。 ③ 中 小 企 業 の 負 担 軽 減 に 向 け た 支 援 中 小 企 業 の 中 に は 、 女 性 の 活 躍 促 進 に 向 け た 環 境 整 備 を 行 い た く て も 、 費 用 負 担 が大 きく、個 社 で対 応 することが難 し い場 合 がある。例 えば 、「女 子 寮 を設 置 し た い が 、 費 用 負 担 を 考 え る と 難 し い 」 ( 運 輸 )、「事 業 所 内 保 育 施 設 の設 置 や短 時 間 勤 務 な ど は 会 社 や 他 の 従 業 員 の 負 担 が大 きく、費 用 対 効 果 を考 えると 、対 応 で き な い 」 ( 卸 売 ) と い う 企 業 サ イ ド か ら の 意 見 が あり 、 公 的 補 助 金 によ る支 援 や 大 企 業 な ど 納 入 先 と の 取 引 条 件 改 善 を 要 望 する声 が少 なくない。
4 . 先 行 き の 展 望
多 くの企 業 では、業 種 等 によって程 度 の 差 はあれ、職 場 における女 性 の活 躍 が、人 手 不 足 対 策 に と ど ま ら ず 、 商 品 開 発 や 販 売 体 制 の強 化 、多 様 性 を尊 重 する柔 軟 な 組 織 運 営 など 、経 営 面 で のメリッ トが あると 認 識 さ れ て い る 。 こ う し た 中 、 行 政 や 経 済 団 体 等 も、女 性 活 躍 に向 けた啓 蒙 活 動 や 女 性 の能 力 開 発 、スキルアップなど 積 極 的 な 後 押 し を 続 け る と み ら れ 、 女 性 が 働 き や すい職 場 づくりに積 極 的 に取 り組 む動 きが 広 がることが予 想 される。経 営 者 、同 僚 ・上 司 、 そ し て 、 働 く 女 性 や夫 の 意 識 も 変 化 し ていけば 、幅 広 い 分 野 で の労 働 生 産 性 が 向 上 し 、ひいて は山 口 県 経 済 の 活 性 化 に も繋 がることが期 待 される(図 表 10)。以 上
(%) 全国順位 都道府県名 割合 全国順位 都道府県名 割合 長野県 島根県 2 宮城県 50.0 44 沖縄県 38.2 3 山口県 49.2 岩手県 37.4 兵庫県 49.0 高知県 37.4 福岡県 49.0 47 富山県 37.2 44.2 39.0 全国平均 45 4 1 奈良県 50.4 42 ( 図 表 9 )「“ 夫 が 外 で 働 き 、 妻 が 家 を 守 る ” こ と が 理 想 の 家 庭 で あ る 」 と 考 え る 人 の 割 合 ( 出 所 ) 内 閣 府 ( 2 0 1 5 年 ) ( 図 表 8 ) 山 口 県 の 育 児 休 業 取 得 率 ( 出 所 ) 山 口 県 地域経済の活性化 女性の活躍促進 経営者 同僚 上司 部下 夫 企業 家庭 理解向上 女性 環境整備 行政 啓蒙活動 補助金 自己啓発 人手不足の緩和、労働生産性の向上 理解向上 ( 作 成 ) 日 本 銀 行 下 関 支 店 ( 図 表 10)地 域 経 済 の 活 性 化 に 向 け た イ メ ー ジ 83.1 84.6 84.8 1.10 1.10 2.71 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 2011年度 2014年度 2016年度 女性 男性 (%)BOX 高齢者の活躍促進に向けた企業等の取り組み
山口県では、直近の人口ピーク時(1985 年)の 65 歳以上人口は 21 万人であったが、2015 年に は 45 万人と倍増している(前掲図表1)。また、65 歳以上の有業者数も年々増加している(BO X図表1)。本文では、人手不足への対応策として潜在的な女性労働力の重要性を取り上げたが、 高齢者の活躍促進に向けても、働きやすさや働く意欲の維持・向上に取り組む企業が、中小企業を 中心に多くみられている。 こうした中、高齢者雇用を実施している先からは、「新卒採用が難しい中でも、シニア層の活躍 で人手不足に何とか対応できている」(建設)、「高齢者は技術やノウハウを継承する教育係として 大いに活躍している」(化学)、「高齢社員の方が利用者と年齢が近いこともあって、円滑にコミュ ニケーションをとったり、豊富な人生経験を活かして、苦情・相談等にも上手く対応してくれてい る」(介護・福祉業)といった声が聞かれている。 取り組み 内容 働きやすさの改善 ・定年を 60 歳から 70 歳にまで引き上げ(多数) ・定年を廃止し、健康面に問題ない限り雇用継続(多数) ・1日2~3時間の短時間勤務等の勤務時間の柔軟化(医療・福祉ほか) ・技術伝承のため、若手育成のポジションを新たに用意(卸売ほか) 働 く 意 欲 の 維 持 ・ 向上 ・事業所内保育施設の利用を孫にも認める(医療・福祉) ・定年後の給与減少を緩和する(電気機械ほか) (BOX図表1)山口県の65 歳以上の有業者数 82 88 90 76 78 80 82 84 86 88 90 92 2002年 2007年 2012年 (千人) (BOX図表1) 山口県の 65 歳以上の有業者数 (出所)総務省【用語の解説】 -総務省「国勢調査」、「就業構造基本調査」から引用 ○国勢調査(労働力状態)・・・調査週間(調査年の 9 月 24 日~30 日までの1週間)に「仕事をしたかどう かの別」を調査。 15 歳 以 上 人 口 労働力人口 就業者及び完全失業者 就業者 調査週間中、賃金、給料、諸手当、営業収益、手数料、内職収入な ど収入(現物収入を含む。)を伴う仕事を少しでもした者 完全失業者 調査週間中、収入を伴う仕事を少しもしなかった者のうち、仕事に就 くことが可能であって、かつ、ハローワーク(公共職業安定所)に申し 込むなどして積極的に仕事を探していた者 非労働力人口 調査週間中、収入を伴う仕事を少しもしなかった者のうち、休業者 及び完全失業者以外の者 労働力状態「不詳」 未回答などにより労働力状態が判定できない場合 ○就業構造基本調査(就業状態)・・・ふだんの就業・不就業を把握するための調査。 15 歳 以 上 の 者 有業者 ふだん収入を得ることを目的として仕事をしており、調査日以降もし ていくことになっている者及び仕事は持っているが現在は休んでい る者 無業者 ふだん仕事をしていない者、すなわち、ふだん全く仕事をしていな い者及び臨時的にしか仕事をしていない者