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要 約 1983

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(1)

9 1  

総 合 都 市 研 究 第2

0

1 9 8 3

1 9 8 3

5

月日本海中部地震における墓石調査 による最大推定加速度の分布

国 井 隆 弘 * ・ 荏 本 孝 久 村

要 約

1 9 8 3

5

月に発生した日本海中部地震において,地震発生

2

日後より,のべ約

2

週間に わたって墓石の転倒調査にもとづく最大水平加速度の推定をおこなった。調査地点(1 点が

1

つの墓地,寺院となる)は約1

4 0

であるが,推定値は2

0 0

カワレ末満より

3 7 5

ガル程度 の範囲に分布している。これらの,最大水平加速度の推定値の分布に対して,震源域を考 慮して震源距離および地質と地震動の強さの分布との関係について若干の検討を実施し た。本報告はこの速報であり,今後の幾つかの検討のための資料を提供しようとするもの である。なお調査地域は秋田県東部および南部,青森県の南東部を除くほぼ全域である。

強震地域の地表面での最大加速度は,耐震ある いは地震工学上,重要な情報を含んで、いることは 言うまでもない。たとえば構造物の耐震設計法の

1

つである震度法は主としてこれに依っている。

また各地に設置された強震計の地表面における加 速度波形も重要な情報の

1

っと考えられ,これま での地震における波形の統計的処理の成果が,修 正震度法あるいは動的解析法にみられる耐震設計 法にとり入れられていることは,いまさら説明の 必要もないことであろう。

さて,過去の地震において,強震計あるいはこ れに類似した観測計が,災害多発地域に多数設置 されていた例はほとんど無いと思われる。考え方 にもよるが設置されていた数は数‑10程度と判断 される。このことは今回の地震においても例外で はないと思われる(日本建築学会構造委員会 耐震連絡委員会,

1 9 8 3 )

。各種施設の被害および

$東京都立大学都市研究センター・工学部

e

・神奈川大学工学部

その程度等とその近くでの地表面での最大加速度 との結びつきが,今後にわたっても主として注目 される事象の

1

つであることを考えれば,誠にぜ い沢な希望となるが,高密度の観測システムが各 所で早期に実施されることが望まれる。

ところで,運輸省港湾技術研究所・他(運輸省 港湾技術研究所,

1 9 8 4 )

で発表される各所での強 震計波形記録およびいくつかの解析結果は,上述 した災害多発地域においては有益な情報をもらし てくれる。また震源のメカニズムと被災地域より もやや広い地域の地震動の強さの分布状況との関 係等を知る上でも重要なものである。これら発表 各機関の労苦には大きな謝意を表するとともに,

今後の益々の充実,発展に期待する。

本研究は以上の様な観点から,近似的にしても 地表における地震動の強さの分布状況を知る手法 として墓石調査をとり上げ実施したものである。

墓石調査は最大加速度しか推定できない等,い くつかの欠点・問題点姥有しているが(後述す

(2)

9 2  

総 合 都 市 研 究 第

2 0

)

1

つの集落には必ずと言ってよい程の推定

必要な墓石数が見出せるという

1

つの利点を有し ている。墓石は寺院あるいは墓地にまとまってみ られるが,これのいづれかは,数集落からなる

1

地区(大宇あるいは小字と言える程度の範囲を持 つ)に 1 ‑数個所存在している。したがって,時 間および労苦さえ費やせば,相当の高密度でしか もかなりの広い地域の地点の最大加速度の推定が 可能となる(ただし墓石の寸法のため

175‑200

ルが推定最小値となるのが通常である)。

調査は

1

次調査が1

9 8 3

5

月2

8

日一

6

5

2

次調査が周年

7

1

日‑7

5

日ののベ

1 4

日間,

大半は筆者等

2

名によっておこなわれた。調査地 点の総計は

1 3 6

地点である。

方法および問題点

筆者らは1

9 7 4

年伊豆半島沖地震以来,今回の地 震を含めて墓石調査を

7

回の地震に際して実施し てきている(国井,荏本,

1 9 7 8 )

。その方法およ びこの間に生じた問題点の詳細は1

9 7 8

年の宮城県 沖地震の際の報告(国井,荏本,

1 9 7 8 )

に述べて あるので,ここでは調査について特に留意してい

る件について概略を記す。

墓石調査における最大加速度の推定方法は以下 の通りである。墓石が原則として直方体であると 仮定して(直方体でない場合でも推定は可能)墓 石の高さHと転倒に抵抗する方向の墓石低面の幅 Bに注目して,測定したHBの値から次式の

α

を計算する。

α

=(B/H) 

g

HH

( 1 )

ここで

g

は重力の加速度(キ

9 8 0

ガル)である。

式(1)において転倒墓石であれば最大加速度は

α

値より大であると推定し,不転倒墓石であれば同 様に

α

の値より小であると推定する。したがって,

B/Hの小さそうな(転倒し易そうな)墓石で不 転倒のものを,又,逆に B/Hの大きそうな(転 倒しにくそうな)墓石で転倒したものを,手ぎわ よく見出せばそれだけ加速度を推定するための調 査墓石数は減少する。

1

個所での寺院あるいは墓

地での調査墓石数はおよそ数個

‑10

数個である。

またこの場合,推定できる最小の加速度の幅は例 外を除けば10‑20ガルであろうと考えられる。

次に対象とする調査地域の選定は以下の方法に よった。日程,移動等に要する時間

1

個所での 推定に要する時間等を勘案して,国土地院発行の

5

万分の

1

の地図上に示された寺院・墓地のうち

5  ‑10

個所を

1

つのグループとし,このうち最も 地盤の悪そうな

1

個所を選定し,そこでの最大加 速度を推定する方法を考案した。また,被害が多 発した地区においては,前述の

5‑10

個所を

2‑

3

個所に減少したグループを対象とした。当然の ことであるが,集落の存在が低密度な地域では,

1

個所の寺院・墓地が

1

つのグループとなる。以 上の様な前提のもとに秋田県中部海岸よりから北 上するルートを選定し,山地側の中の河川に沿っ た低地において推定加速度が2

0 0

ガル程度以下の 地点(場合によっては2

5 0

ガル程度以下)を調査 地域の限界とした。この結果,一次および二次の 調査では,山地部を除く秋田県西北部,青森県西 部,および青森県東北部が調査対象となった。こ れらは大体標高100m以下で、ある。

以上述べて来た調査方法にはいくつかの間題点 が考えられる。それは主に最大加速度の推定方法 に関するものである。その中でも,特に問題とな るのは転倒あるいは不転倒墓石の適確な判定に関 連する事であろう。ここではこの問題について以 下に列記して述べる。

)物理的な問題:前述式(1)が適用できるのは墓 石が正しく転倒している場合である。したが って墓石の下の石組が

1

m程度以上のものは 対象からはずす。墓石の下の台石および地面 の不安定なものも当然対象とならない。

)転倒状況の問題:墓石は一般に下に台石を有 するが,台石の上をすべりその結果転倒・落 下したと思われるものは対象からはずす。ま た,隣接した墓石等の衡突により転倒したと 考えられるものも同様である。

)人的な問題:転倒墓石が立て直されることは 十分考えられる。実際,今回の調査では半数

(3)

国井他:

1 9 8 3

5

月日本海中部地震における墓石調査による巌大推定加速度の分布

9 3  

を超えるものがこの様なものであった。次の

問題として,墓石と台石の聞に凹凸のほぞが 取りつけられているもの,および墓石の底面 周辺にモルタル等により台石に接着されてい

る墓石がある。

以上1)ー3

)

まで最小限注意すべき問題を述べた。

これらに対処して適確な墓石を調査対象とする手 法は時には非常に困難な場合があるが,一般には 次の方法によると解決する場合が多い。その

1

は寺院においてのその住人に地震後の様子を聞き 出すことにある。住人のいない寺院および墓地で も同様に局辺の人から,あるいは墓石の修復作業 をおこなっている人(出合う機会は比較的多い) から同様に聞き出すとよい。次に,墓石および周 辺のキズを注意深く調べることである。さらに,

転倒していない墓石に対しては,手で押してみて 転倒可能か否かを調べることである

o

以上述べて来た推定手法に関する内容の他に,

墓石の転倒に関す式(1)自体の信頼性の問題,鉛直 方向の地震動の問題等,問題は少なくないと考え られるが,これらは今後,実験あるいは転倒の理 論的扱い等により解明していきたいと考えている (国井,荏本,

1 9 7 8 )

推定最大加速度

図‑1に推定最大加速度を示す。推定は南北方 (NS方向)と東西方向 (EW方向)に限って おこなわれたが,図

‑1

はその両者の大きい方の 値である。またこの両者のうち片方のみが推定で

きた個所も少なくはない。

最大加速度は水平方向のものと考えられる。図

‑1

から大きい値が推定された個所が散在するこ とが解るが,これらに明らかな傾向がない。しか しながら,

3 5 0

ガル以上を示した個所が津軽半島 西部から南部にかけて集中して,

1 0

数個所にいた る。一方同様に大きい値が推定された個所が能代 市に

1

個所みられる。

3 5 0

ガル以上という大きい値が推定された個所 の近くに

250‑200

以下という小さい値が推定され

る地域もいくつか見出されるが,これは津軽半島 北端,および能代市週辺において著しい。また秋 田市においても推定値は300‑200ガルで狭い地域 で分布している。この様な,隣接個所が必ずしも 同程度の推定値を示さない理由を明快に説明でき る段階に至ってはいないが,表層地盤の増幅特性 の差異が

1

つの大きな理由であると考えられる (国井,

1 9 7 9

また国井,荏本,

1 9 8 1 )

。今後,多方 面から検討を加えたい。また今回の地震における 推定値は,これまでの地震における場合と比較し て,強震計によって得られた最大加速度を全般に 上まわる値を示している。この事に関して今後十 分に検討したいと考えている。

‑ 2NSE Wの両方向のうち,どちら かが大きい加速度を示したと推定される個所につ いて,その方向を示したものである。

図‑ 3は今回の調査個所の番号を示すものだが,

調査した順番の個所をも意味している。また後示 する表 1のNoとも合致している。

また,上述の,最大推定加速度値の分布に関す る疑問点を検討する手掛りを得るための一つの方 法として,調査個所の概略的な地質に関して地質 図(工業技術院地質調査所,

1 9 6 0

および1

9 8 3 )

り区分した地質概要図を図

‑4

に示す。これらの 図より,墓石調査個所はすべての個所で標高

100m

未満のJ比較的低地に属し,地質的には海岸 部の若干の個所で洪積層あるいは新第三紀層上に 位置する個所も認められるが,ほとんどの調査個 所が沖積層の低地に分布していることがわかる。

‑5

は,墓石調査により推定された最大加速度 値に対して調査個所の地質条件の分布を示したも のである。沖積層上における調査地点が多く,震 源距離等の距離効果を考えていないため明瞭な傾 向は見られない。いずれにしても,よりローカル な地盤性状を示す資料の入手を必要とする。

前述したごとく,推定された最大加速度値の最 大値は3

7 5

ガルで青森県津軽半島の北部三厩村お よび市浦村・木造町・深浦町関ならびに秋田県能 代市で認められた。全体的な傾向としては,津軽 半島北部および津軽平野で相対的に推定最大加速 度値の高い値が認められ,日本海に面した比較的

(4)

9 4  

‑1

総合都市研究

A K I T A  

.",司

2 0

‑ 1  

S H I

) K I T A P E N I N S U L A  

人 /

(  IW

E

)  E

sti

m1苅制a

/、

j

J  H 

)

~ ; ! 7 ? ( g d l )   ( )   350 

325 

300 

275 

@  250 

225 

o  200and

s ( k m )  

50 

(5)

95  国井他:1

9 8 3

5

月日本海中部地震における墓石調査による最大推定加速度の分布

SHlMOK

lT

P E N I N S U L A  

"

M

(km)  50 

./f'

(  I W A T E  

/、j

H  J  )

NS 

eew 

A K I T A .  

NSEW2方向のうち大きい加速度の値が推定された方向

‑2

(6)

9 6  

総 合 都 市 研 究 第2

0

‑3

墓石調査地点(数字は表

1

N o .

と対応)

S l l

Ul)

l t l T A   PBNINSULA 

( k m )  

5 0  

(7)

国井他:1

9 8 3

5

月日本海中部地震における墓石調査による最大推定加速度の分布

9 7  

(

1

次調査

5/28‑6/5 ) 

1

墓石の転倒調査のリスト

県 名 市町村名 推定最大加速度

((

No  地区名 寺 名 地 形

NS  EW 

1

秋 田 秋田市 中 野

2 7 5

↓ 

( 2 2 5

未満) 微局平地 硬い砂

~

2 7 5  t 

向上

上飯島

2 0 0

↑ 

2 2 5

↓ 

四ッ谷

2 5 0

↓  低 平 地

土崎中央 休 宝 寺

3 0 0

↓ 

2 7 5

↓  良好

~

神田新町

2 2 5  t 

雄和町 寺 村

2 0 0

未満

~

8  。

秋田市 中 島

2 0 0

未満

9  。 。

新 屋 天 龍 寺

2 0 0

↓ 

1 7 5 t  

微 高 平 地

1 0  

大 町 大悲禅寺

2 0 0  t  2 0 0

↓  低 平 地

11 

。 。 。

歓 喜 寺

3 0 0

↓ 

2 7 5  t  シ イ

1 2   ~

鱗 勝 寺

2 5 0  t  2 5 0  

1 3  

街 道

1 7 5

↑  微 高 平 地

1 4  

昭和町 天神下

~ 2 5 0  t 

低 平 地

1 5   。

大久保 円 福 寺

3 2 5

↓ 

3 2 5

↓ 

NSEW

1 6   ~

井川町 新屋敷

3 0 0

↓ 

3 0 0

↓  砂(噴砂あり)NS>EW 

1 7  

若美町 宮 沢 眺 江 寺

2 5 0  t  2 5 0  t 

微高平地 EW>NS 

1 8  

松木沢

2 5 0

↓  微高傾斜地

1 9  

福 川

2 5 0  t  2 5 0

↑  低 平 地 NS>EW 

2 0   ~

渡 部 向 性 院

3 0 0

↓ 

2 7 5

↓ 

2 1  

八竜町 釜 谷

3 0 0

↓  微品平地

2 2  

大 曲

~ 2 2 5  t 

微高傾斜地

2 3  

能代市 寒 川

2 5 0

↓  微高平地

2 4   。 イ シ

河戸川

2 5 0

↑ 

3 0 0

↓ 

2 5   。 。

大内田

2 5 0

↑ 

2 5 0

↑  低 平 地

~W>NS

2 6   。 イ 少

青葉町

2 7 5

↓ 

3 2 5

↓ 

2 7   ~

落 合

シ イ 3 0 0  t  3 0 0

↑  微高平地 NS>EW 

2 8   4

竹 生

3 0 0

↑ 

シ イ

2 9   。

峰浜村 水 沢 盛 沢 寺

3 0 0

↓ 

3

  低 平 地 EW>NS 

3 0   ~

八森町 中 浜 月 照 庵

2 7 5

↓ 

2 5 0

↑ 

3 1  

青 森 岩崎村 上小屋町

2 0 0

↓ 

2 0 0  t 

微局傾斜地 良好(岩盤)

3 2   ~

深浦町 深 浦 宝 泉 寺

3 5 0

↑ 

3 5 0  t 

高 平 地 海岸段丘上NS>EW

3 3   ~

館 村

3 5 0  t  3 5 0  t 

丘陵地EW>NS

3 4   ~

浄 安 寺

3 7 5

↓ 

3 5 0  t 

低 平 地

3 5   。

三歳村 六条間

3 7 5

↑ 

3 7 5  t 

高 平 地 海岸段丘上(風化あり)NS>EW

3 6  

4

ニ 厩 義 経 寺

3 5 0

↓ 

3 5 0

↓  向上EW>NS

3 7   。

今別町 西 国 正 行 寺

3 7 5

↓  低 平 地

3~ ~

蟹田町 山 本

3 2 5  t  3 0 0  

3 9   。

中里町 今 泉

3 2 5

↓ 

3 2 5

↓ 

~

EW>NS 

4 0  

市浦村 相 内

2 7 5  t 

微高緩傾斜地

※ 

注)加速はガル

2 5

キザミ

加速度の横の↓↑はその値よりやや上,下を意味する。

(8)

9 8  

総 合 都 市 研 究 第2

0

推定最大加速度

((

No  県 名 市町村名 地区名 寺 名 地 形

NS  EW 

4 1  

青 森 小泊村 小 治 春 洞 寺

3 2 5

↓  微品平地

4 2  

下 前

3 7 5

↓ 

EW>NS 

4 3  

市浦村 十 三

3 0 0

↓ 

3 0 0

↓  低 平 地 砂(砂丘)

EW>NS  4 4  

車力村 富 道

3 7 5

↓  山腹傾斜地

4 5  

シ イ

車 力

3 5 0

↓  微高平地

4 6  

ィ シ

下牛

j

3 0 0

↑ 

4 7  

木造町 筒本坂 要 心 寺

3 0 0  

微高緩傾斜地

4 8  

館 岡 洪 福 寺

3 0 0

↓  微高平地

4 9  

金木町 金 木 照 蓮 院

2 7 5  

3 2 5

↓  低 平 地

5 0  

中里町 尾 別

3 0 0

↓ 

、 3 0 0

微高傾斜地

5 1  

向 町 弘 法 寺

3 5 0  

微局緩傾斜地

EW>NS  5 2  

福 浦 光 勝 寺

3 2 5

↑  低 平 地

5 3  

稲垣村 繁 田

2 0 0  

3 0 0

↑ 

5 4  

穂 積 徳 蔵 寺

3 0 0

↓ 

5 5  

語 やl

5 6  

木造町 出来島

3 0 0  

5 7  

鯵ヶ沢町 鯵ヶ沢 願 行 寺

3 0 0   ~ 3 0 0  

良好

5 8  

木造町 広 岡 , 

3 5 0

↑ 

3 5 0

↑  軟弱

NS>EW 5 9  

三ッ館

ィ シ 3 2 5

↓ 

3 7 5

↑ 

6 0  

清水町

3 7 5

↑ 

3 5 0

↓  軟弱

6 1  

五所川原市 中野新田

3 2 5

↑  低 平 地

EW>NS  6 2  

新 宮 龍 泉 寺

2 5 0

↑ 

良好

6 3  

五所川原 玄 光 寺

3 2 5

↓ 

3 0 0

↑  軟弱

6 4  

鶴田町 鶴 田 称 光 寺

3 0 0

↑ 

2 5 0

↑ 

6 5  

板柳町 板柳 龍 測 寺

2 7 5

↓ 

2 7 5

↓ 

NS>EW 

6 6  

黒石市 黒 石 円 覚 寺

3 0 0  

イ シ

6 7  

浪岡町 平川町 玄 徳 寺

3 5 0

↑ 

軟弱

6 8  

尾上町 尾 上 善 応 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 良好

NS>EW 6 9  

南田中 明 光 寺

2 5 0

↓ 

2 0 0

未満

7 0  

田舎館村 大 袋

2 5 0

↑ 

2 2 5

↑  71  弘前市 町 田

2 5 0

↑ 

2 5 0

↓ 

72 

岩木町 高 屋

2 7 5  

2 5 0

↓ 

イ シ

7 3  

秋 田 鷹巣町 坊 沢 源 昌 院

2 0 0

未満

2 0 0

未満 微高緩傾斜地

7 4  

二ツ井町 切 石

1 7 5

↓ 

7 5  

能代市 鶴 形 海 蔵 寺

2 2 5  

微高傾斜地

7 6  

男 鹿 北 浦 雲 昌 寺

2 5 0

↓ 

2 5 0

↑  微品緩傾斜地

7 7  

イ 少

西黒沢 宝 田 寺

2 0 0

↓  微高平地 良好

7 8  

能代市 鰍 測

3 5 0

↓ 

3 7 5  

低 平 地 軟弱

7 9  

真壁地

2 5 0

↓ 

2 5 0   ~

良好

NS>EW

8 0  

そ 少

目 名

2 2 5

↑  微高平地

NS>EW

(9)

国井他:1

9 8 3

年5月日本海中部地震における墓石調査による最大推定加速度の分布

9 9  

(

2

次調査

7/1‑7/5)

推定最大加速度 外 観 に よ る

県 名 市町村名

No  地区名 寺 名 地 形 地 質 的(特徴)

NS  EW  (暫定なもの)

8 1  

秋 田 八森町 八 森

2 2 5

↓ 

2 0 0

未満 低 平 地

8 2  

琴丘町 新屋敷 龍 江 寺

2 5 0

↓ 

2 0 0

未満

8 3  

青 森 青森市 横 内 常 福 寺

2 7 5  t 

微 高 平 地 やや軟弱EW)NS

8 4  

造 道 瑞 光 寺

2 0 0

未満

l

低 平 地

8 5  

筒 井

1 7 5 t

良好

8 6  

小 浜 i中館共同墓地

イ シ

やや軟弱NS)EW

8 7  

岡 田 軟弱

8 8  

油 川 明 誓 寺

軟弱含浄満寺

8 9  

イ シ

奥 内 清 岸 寺

2 2 5

↑ 

2 5 0  t 

9 0  

4 シ

小 橋 心 光 寺

2 5 0

↓ 

砂 EW)NS

9 1  

後 汚

3 0 0

↓  やや軟弱

9 2  

蓬田村 長 科

2 7 5   ~

9 3  

蓬 田 正 法 院

2 7 5  

NS)EW 

9 4   ~

瀬辺地

3 0 0

↑ 

2 7 5

↓  微 高 平 地

9 5  

イ シ

広 瀬 楽 宝 寺

3 2 5

↓ 

3 0 0

↓  低 平 地 軟弱

9 6  

蟹田町 蟹 田 長 楽 寺

3 2 5

↑ 

9 7  

平館村 今 津

2 0 0

未満 海岸段丘上平地 良好

9 8  

今別町 奥平部

イ シ 2 0 0

未満 微高緩傾斜地

9 9  

重 月

2 0 0

未満

2 0 0

未満 微 高 平 地

1 0 0  

平館村 宇 田 開 法 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 海岸段丘上平地 良好

1 0 1  

平 館 福 昌 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 微 品 平 地

1 0 2  

蟹田町 蟹 田 専 念 寺

2 2 5

↓ 

3 2 5

↓  低 平 地 やや軟弱

1 0 3  

蓬田村 高 根

2 0 0

未満

2 ω未満

微高緩傾斜地 良好

1 0 4  

青森市 新 城

イ シ 2 7 5

↓  微 高 平 地 やや軟弱EW)NS

1 0 5  

細 越 正 明 庵

2 2 5

↓ 

2 2 5

↓  微高緩傾斜地 NS)EW 

1 0 6  

品 田 真 浄 寺

3 2 5   ~ 3 0 0

↑  低 平 地 軟弱

1 0 7  

浜 野

P 1 0 8  

宮 田 念 心 寺

2 0 0

未満 微 高 平 地 やや良好

1 0 9  

野 内 当 古 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 低 平 地 良好

1 1 0  

平内町 小 湊 浄 格 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 微 高 平 地

III  野辺地町 野辺地 常 光 禅 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満

1 1 2  

横浜町 横 浜 西 福 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 低 平 地

1 1 3  

むつ市 田名部 常 念 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満

1 1 4  

大畑町 大 畑 大 安 寺

3 0 0

↓ 

やや軟弱含心光寺 115  風間浦村 下風目 浄 土 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 山腹傾斜地 良好

1 1 6  

易国間 東 傍 寺

2 0 0

未満

2 0 0

未満 微 晶 平 地

117 

~

蛇 浦 やすらぎ霊園

2 0 0

未満

2 0 0

未満 山腹緩傾斜地

1 1 8  

大関町 大 関

2 0 0

↑ 

2 0 0

↑  微 高 平 地 NS)EW 

1 1 9  

奥 戸 信 願 寺

2 0 0  t  2 2 5   ~

低 平 地 軟弱川のそば

1 2 0 1  ~

佐井村 佐 井 発 信 寺

2 0 0

未 満 は 堕 塑 一

(10)

1 0 0  

総 合 都 市 研 究 第

2 0

推定最大加速度

((

No  県 名 市町村名 地区名 寺 名

N S  

1 2 1  

青 森 佐井村 佐 井 長 福 寺

2 0 0

未満

1 2 2  

磯 谷

2 0 0

未満

1 2 3  

長 後 長 寿 院

2 0 0

未満

1 2 4  

牛 滝

2 0 0

未満

1 2 5  

脇野沢村 滝 山

2 0 0

未満

1 2 6   。 シ イ

脇野沢 脇 沢 寺

2 0 0

未満

1 2 7  

宿野部 泉 龍 寺

2 0 0

未満

1 2 8  

川内町 川 内 多 善 寺

2 0 0

未満

1 2 9  

戸 沢

2 0 0

未満

1 3 0  

むつ市 城ケ沢 清 津 寺

1 3 1  

平賀町 品 畑

2 5 0

↓ 

1 3 2   。

弘前市 大清水

' l   2 0 0

未満

1 3 3  

藤崎町 中野目 智 園 寺

2 7 5

↓ 

1 3 4  

板柳町 夕顔関 慶 峰 寺

3 0 0  

1 3 5   。

浪岡町 長 沼

1 3 6   。 シ イ

外崎山

2 7 5

↓ 

硬質な深浦町においても高い値を示している。一 方,秋田県能代市および秋田市の沖積低地におい ても

300‑325

カ、、ル程度の値が認められるが相対的 には青森県の上記地区に比べて低い値となってい

震 源 距 離 ・ 地 質 と 墓 石 調 査 に よ る 最 大 推 定 加 速 度 と の 関 係 に 関 す る 若 干 の検討

本地震においては余震観測が実施され,震源お よび余震活動に関する観測結果が報告されている (西出則武他,

1983

および東北大学理学部地震予 知観測センター他,

1 9 8 3 )

。気象庁発表の震源要 素によれば,本震の発震時は午前

1 1

5 9

57.5

で震源は北緯

40

0

2

1.

4 '

,東経

1 3 9

0

0 4 . 6 '

で深さ

1 4 k m

とされ,マグニチュードは

7 .7

であった(高橋道 夫他,

1 9 8 3 )

。また

5

2 6

日には

M6.1

6

9

EW 

地 形

2 0 0

未満 微 品 平 地 やや良好

2 0 0

未満

良好

2 0 0

未満 微高緩傾斜地

2 0 0

未満

2 0 0

未満 微 高 平 地

2 0 0

未満 低 平 地

2 0 0

未満

2 0 0

未満

川のそば

2 0 0

未満

良好

2 5 0  

軟弱川のそば

2 2 5

↑  やや軟弱

2 0 0

未満 微 高 平 地

2 7 5

↑  低 平 地 軟弱

3 0 0   ~

3 0 0  

微 高 平 地

低 平 地 軟弱

日には

M6.1

M6.0

の余震が発生し

6

2 1

日に は本震とは別の地震と考えられる

M7.1

の地震が 発生した(西出則武他,

1 9 8 3 )

。これらの地震活 動により,全体では南北方向の長さ約

1 5 0 k m

,東 西方向の幅約

50km

程度の余震域を形成したと報告 されている(西出則武他,

1 9 8 3 )

。また,日本海 中部地震に関連した地穀変動を説明する断層モデ ルが報告されている(多田秀,

1 9 8 3 )

これらの余震分布および断層モデルを用いて墓 石調査から推定された地震動の強さと震源距離・

地質との関係について若干の検討を実施した。震 源の断層パラメーターについては,まだ十分明確 な結果が報告されていないので,ここでは

5

2 6

日の

M7.7

の地震の余震域と

6

2 1

日の

M7.1

の地 震の余震域の相違を考慮して,前者の余震域を震 源断層と考えた場合と,上記地穀変動から推定さ れた断層モデルの両者に対して検討を行った。

図‑6は,日本海中部地震で観測された余震域

(11)

国井他:1

9 8 3

5

月日本海中部地震における墓石調査による最大推定加速度の分布

1 0 1  

‑4

調査地点の地質区分

沖積層 洪積層 新代三紀層

l

古第三紀層 以先

(12)

を包絡する領域を示したものであり,図一

7

は断 層モデルの位置を示したものである。

ここで上述のごとく余震域を包絡する領域を震 源断層と考えて,図中の震源、

o

(気象庁発表によ る岳印)の位置からの距離Rと地質に対して最大 推定加速度値の分布を示したものが図

‑8

であり,

更に震源

Oを通り 5

月初日に発生した

M7.7

の地 震に限定した場合の余震域ABEE'F'FGの長辺 方向 (AB方向)に平行な軸

x‑x

からの角度'0 によって区分し,最大推定加速度値の分布を示し た結果が図

‑9

である。

また,上記軸線

x‑x

から各墓石調査地点まで の最短距離Rにより最大推定加速度の分布をま とめた結果が図一

1 0

であり,上記同様に軸線から の角度。によってまとめた結果が図一

1 1

である。

‑8

および図一1

0

では,バラツキが大きく,

震源距離・地質と墓石調査による最大推定加速度 値との関係に明瞭な傾向は見られない。しかしな

第2

0

総合都市研究

g a l  

i 日 屑 洪 積 層 新第三紀!曽

古第三紀屑

IOQ 

325  350  3 7 5   1 5  

4 [ : ; .  

300  2

[:¥1 

1 2  

2 7 5   1 5  

2 5 0  

1 0 2  

個所数 3 0 1 , 

225  200 

1 5  

200  1 7 5   未満

‑5

1 ' 0  

o 沖 積 層 ロ 新 第 三 紀 層

・ 洪 積 層 ・ 古 第 三 紀 層 以 先

一 ー 守 一 回 目 ー

o  o  O  ∞ a  D 

ロロ o  ・(Dロ I D   0  民)D制B

O>  00001 珂 ・ ・ 圃 曲

。 o 0 

0 ・ ロ'

. 000 000 0

qコ。日

J 0 

o

0 0   0 

o  ・咽 o

0

個略画ロ圃ls> l I l I I l   ロ g o l  

4 ∞ 

2300 

《 u 

地質区分による最大推定加速度値の分布

i L j i t /   v‑

¥ , /   / γ  

/ / / f  

". 

ロ 200 

2 5 0

n

震源距離R・地質と最大加速度値の関係

2 ∞ 

1

3 ∞ 

ぴ孟自

<3

1f

‑8

g o l   400 

υ

n U   3  ・

gz du

2 0 0  

‑6

  .... 

2 印 刷 ロ ・ JO

図 ‑g(a)

[J] 

1 5 0  

0

e <30

・の範囲

1 ∞ 

50 

断層モデルと墓石調査地点の位置関係 1

l

' E  

‑7

(13)

国井他:1

9 8 3

5

月日本海中部地震における墓石調査による最大推定加速度の分布

1 0 3  

9

4 0 0 , 

40"9<

切 .

q コ

。 。

。。

> 1 3 0 0  

CD

:::0

00  00 

2 0 0 1   o 

0 0 0

1 ∞  1

L.‑ーー'‑‑'

5 0   200  2 5 0 .

図 ‑

9 ( c )   40

e <50

・の範囲

9 a

4 0 0 s   5 0 9 < ω・

o

c. 

C I l O 

50  1 ∞  1 5 0   2 ∞ 

R  2

叫帆

図 ‑

9 ( d )   5 0

e <80

・の範囲

がら前者に比較して後者の方が上記の関係に対し てよりまとまりが認められる。一方,角度。を考 慮してまとめると,ある範囲の角度 θの領域ごと に最大推定加速度値のまとまりが見られ,各領域 に属する地域での距離減衰には相違が認められる。

また,震源距離として断層面からの最短距離を とる方法が考えられる。図

‑12

は日本海中部地震

9a l  

4 0 0   ω ・ 孟 自

. 。

l i

3 0 0  

星 d 

。 o 00  O 

• 0 ・ o 00 

00  200  •

. 0  

5 0   1 5 0  

R  2 ∞  2 切 附

n

図 ‑

9 ( e )   80

8

の範囲

図 ‑

9 8

を考慮した震源距離

R

・地質と最大加速 度値の関係

90 1  4 ∞ 

o 沖 積 屑 ロ 新 第 一 紀 屑

・洪積層・古第三紀層以先

do z. UU 4 

000 0 

ロロ副 o

。 αZ 泥田・ o  0 

eC.I)咽彊 ..000 

o C I I ! : 湿 D α

E

⑮ 咽 由 ・ ∞

000 C X

2 ∞ 

o  0 

000 

E

工・掴lXl・層圏直

z ・

‑..l..‑ーー』一‑‑L

50 ∞ 1 5 0  

R' 

2

n

図‑10 震源距離R'・地質と最大加速度値の関係

9 a l   4 ∞ 

0

・旨申〈耳

T

∞  D 

s z . u

2 ∞ 

日 E 眼目ロコ 0

・ーー‑‑L‑ーーー」ーー・

o  50 ∞ 1 5 0 ∞ Km 

図一l1(

a ) 0

:s.

e  <30

・の範囲

‑118

を考慮した震源距離

R '

・地質と最大加速 度値の分布

の地穀変動を説明するために提案された断層面モ デルを用いて断層面からの最短距離Rを算定し地 質を考慮して最大推定加速度値との関係を示した ものである。図

‑13

は上述と同様に本震(気象庁

参照

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