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山名年浩先生の定年ご退職にあたって

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Academic year: 2021

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山名年浩先生の定年ご退職にあたって

その他のタイトル Dean's Message to Professor Toshihiro YAMANA

著者 木谷 晋市

雑誌名 情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要

巻 36

ページ 1‑1

発行年 2012‑02‑29

URL http://hdl.handle.net/10112/00020265

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山名年浩先生の定年ご退職にあたって

総 合 情 報 学 部 長 木 谷 晋 市

山名年浩先生は, 1970年3月に京都教育大学教育学部社会科学科を卒業し,直ちに教育現場 を経験された後 1972年4月に大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程社会科教育(経済学)

専攻に進学された.そして同課程を1974年3月に修了して再び教育現場に戻られたが,経済学 研究への思い止み難く 1976年4月より神戸商科大学大学院経済学講座修士課程に入学され,

1978年4月には同博士課程に進学された.その後1981年3月に同課程の単位を取得され, 4月 より大阪経済法科大学経済学部に専任講師として奉職された. さらに1983年4月に大阪教育大 学教育学部に移籍され, 1985年に助教授となられた後, 1994年4月には総合情報学部開設にあ たって教授として関西大学に着任されたまた1997年には神戸商科大学より博士(経済学)の 学位を授与されている.なお2011年3月に関西大学を定年退職された後, 4月より大阪経済法 科大学客員教授として引き続き研究・教育に携わっておられる.

一般に新しい学部の創設期にはさまざまな混乱が発生するものである. とりわけ総合情報学 部は,文理総合を理念としていることから,多彩なカリキュラムを持ち,そのための多様な分 野の様々な経験を持つ教員によって構成されていたため,構成員間の意見を調整するには大き な困難を伴ったこうしたなか,山名先生は開設当時から教務委員長を務めるなど,学部執行 部の一員として学部長を支えて学部運営に貢献されたまた,学会活動も精力的に行われ, 日 本経済学会,応用数理学会など多数の学会で活躍され,中でも経済教育学会においては2008 2010年度の会長として学会の運営に貢献されたさらに社会的な貢献も多く,広島大学高等教 育研究開発センター客員研究員,静岡大学人文学部外部評価委員,文部科学省現代社会問題審 議委員大商学園相談役などの要職を歴任されている.

こうしたご多忙ななかでも,山名先生は膨大な研究業績を残しておられる.1993年には『経 済学ゼミナール』, 1997年には『経済学教育論の研究』など,経済学関連の単著だけでも7冊 を執筆されており,そのうち『経済学教育論の研究』は「博士(経済学)」の学位論文である.

これ以外にも分担執筆された著書4冊,翻訳書2冊を上梓され, 50編を超える経済学関係の学 術論文を執筆されたほか,著書3冊,論文49編,研究ノート 12編,書評17編・翻訳などの業 績を残され,十数回にわたる海外における講義や学会報告なども実施されている.

こうした山名先生の研究教育活動の基本姿勢は,本号に掲載した最終講義のなかからも窺え るように,マルクス経済学から近代経済学に至る広い範囲の理論に精通すると共に現実の経 済の動きを理解する実践的視点を持つことに加え,教育の視点を持つことであろうこうした 視点は,教育学部や教育現場で磨かれた教育者としての資質と,膨大な読書によって養われた 学派にとらわれない経済理論の探求が,独特な現実感覚で統合された所から生まれているよう に思われる.近年活発に行われている中国との交流にはこうした先生の基本姿勢が大きく貢献 しているものと思われる.先生のますますのご健勝と今後のご活躍をお祈りする次第である.

参照

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